JPH07125292A - 感熱記録装置 - Google Patents
感熱記録装置Info
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- JPH07125292A JPH07125292A JP27228393A JP27228393A JPH07125292A JP H07125292 A JPH07125292 A JP H07125292A JP 27228393 A JP27228393 A JP 27228393A JP 27228393 A JP27228393 A JP 27228393A JP H07125292 A JPH07125292 A JP H07125292A
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- pulse
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録ヘッドと記録媒体との融着,剥離現象を
緩和し、記録媒体の円滑な搬送を可能として印画品質の
改善を図る。 【構成】 サーマルヘッド51とローラ53とで記録媒
体54を挟持し、1記録ラインの記録毎にローラ53を
回転させて記録媒体54を副走査方向に次の記録ライン
の記録位置まで搬送し、各記録ライン毎にサーマルヘッ
ド51へ主走査ラインの記録データを転送してサーマル
ヘッド51の発熱体にストローブ信号を印加して、文
字,画像などをドットパターンで記録する際、記録ライ
ンのストローブ信号の印加終了から次の記録ラインへの
記録媒体54の搬送開始までの期間、ストローブ信号に
より記録した記録データを保持した状態で引剥しパルス
制御手段6から引剥しパルスをサーマルヘッド51の発
熱体に印加し、記録ヘッドと記録媒体との融着,剥離現
象を緩和する。
緩和し、記録媒体の円滑な搬送を可能として印画品質の
改善を図る。 【構成】 サーマルヘッド51とローラ53とで記録媒
体54を挟持し、1記録ラインの記録毎にローラ53を
回転させて記録媒体54を副走査方向に次の記録ライン
の記録位置まで搬送し、各記録ライン毎にサーマルヘッ
ド51へ主走査ラインの記録データを転送してサーマル
ヘッド51の発熱体にストローブ信号を印加して、文
字,画像などをドットパターンで記録する際、記録ライ
ンのストローブ信号の印加終了から次の記録ラインへの
記録媒体54の搬送開始までの期間、ストローブ信号に
より記録した記録データを保持した状態で引剥しパルス
制御手段6から引剥しパルスをサーマルヘッド51の発
熱体に印加し、記録ヘッドと記録媒体との融着,剥離現
象を緩和する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ装置などの画像記録手段としての感熱記録装置に係
り、特に、記録時での記録ヘッドと記録媒体との融着,
剥離現象を緩和し、記録媒体の円滑な搬送によって印画
品質を改善することができるようにした感熱記録装置に
関する。
リ装置などの画像記録手段としての感熱記録装置に係
り、特に、記録時での記録ヘッドと記録媒体との融着,
剥離現象を緩和し、記録媒体の円滑な搬送によって印画
品質を改善することができるようにした感熱記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】複数の発熱体を一列に配列したサーマル
ヘッドにストローブパルスを印加することによってエネ
ルギーを加え、感熱紙やインクフィルム,記録紙などの
記録媒体上に画像を記録する感熱記録装置においては、
サーマルヘッドと感熱紙あるいはサーマルヘッドとイン
クフィルムやインクフィルムと記録紙の融着,剥離によ
って騒音が生じ、また、融着による感熱紙やインクフィ
ルム,記録紙の搬送負荷の増大、及び剥離における搬送
負荷の解放により、感熱紙やインクフィルム,記録紙と
いった記録媒体の搬送挙動が急激に変化し、サーマルヘ
ッドに印加するエネルギーと記録媒体の搬送のタイミン
グが変動して記録ライン間に隙間を生じ、いわゆる白抜
け状態が発生して画質の劣化を招いていた。
ヘッドにストローブパルスを印加することによってエネ
ルギーを加え、感熱紙やインクフィルム,記録紙などの
記録媒体上に画像を記録する感熱記録装置においては、
サーマルヘッドと感熱紙あるいはサーマルヘッドとイン
クフィルムやインクフィルムと記録紙の融着,剥離によ
って騒音が生じ、また、融着による感熱紙やインクフィ
ルム,記録紙の搬送負荷の増大、及び剥離における搬送
負荷の解放により、感熱紙やインクフィルム,記録紙と
いった記録媒体の搬送挙動が急激に変化し、サーマルヘ
ッドに印加するエネルギーと記録媒体の搬送のタイミン
グが変動して記録ライン間に隙間を生じ、いわゆる白抜
け状態が発生して画質の劣化を招いていた。
【0003】このような騒音や白抜けの原因である融
着,剥離現象はサーマルヘッドの温度に関係し、特に、
その温度が低くなるほど顕著に発生することが知られて
いる。特に、画像情報を送受信するファクシミリ装置の
受信記録においては、 (1)伝送する画像情報量によって1ラインの画像情報
を伝送する時間が不定であり、ライン毎の記録間隔が変
動し、サーマルヘッドの冷却時間が長くなる (2)一般に、ファクシミリ装置が設置される場所は温
度管理されず、気候により低温状態となるといったこと
から、上記のような騒音,白抜け現象が大きな問題とな
っている。
着,剥離現象はサーマルヘッドの温度に関係し、特に、
その温度が低くなるほど顕著に発生することが知られて
いる。特に、画像情報を送受信するファクシミリ装置の
受信記録においては、 (1)伝送する画像情報量によって1ラインの画像情報
を伝送する時間が不定であり、ライン毎の記録間隔が変
動し、サーマルヘッドの冷却時間が長くなる (2)一般に、ファクシミリ装置が設置される場所は温
度管理されず、気候により低温状態となるといったこと
から、上記のような騒音,白抜け現象が大きな問題とな
っている。
【0004】さらに、最近では、記録周期を短くして記
録を高速化する必要性から高エネルギーが印加され、こ
のため、サーマルヘッドの発熱温度の高温化により、冷
却したときと加熱したときの温度差が増大化し、上記の
ような融着,剥離現象の程度が激化している。
録を高速化する必要性から高エネルギーが印加され、こ
のため、サーマルヘッドの発熱温度の高温化により、冷
却したときと加熱したときの温度差が増大化し、上記の
ような融着,剥離現象の程度が激化している。
【0005】これらの対策として、従来では、特公平5
−37542号公報に記載されるように、記録紙の搬送
モータの駆動信号をサーマルヘッドの記録開始信号より
遅延させ、記録によるサーマルヘッドの温度が下がり切
らない間に記録紙を搬送してサーマルヘッドと記録紙の
融着を防止する方法がある。
−37542号公報に記載されるように、記録紙の搬送
モータの駆動信号をサーマルヘッドの記録開始信号より
遅延させ、記録によるサーマルヘッドの温度が下がり切
らない間に記録紙を搬送してサーマルヘッドと記録紙の
融着を防止する方法がある。
【0006】また、特開昭63−39272号公報に記
載されるように、1ライン記録する際に、記録紙の同じ
位置に2回の記録を行なって記録ドットを大きくするこ
とにより、発生する白抜けを書き潰すという方法があ
る。
載されるように、1ライン記録する際に、記録紙の同じ
位置に2回の記録を行なって記録ドットを大きくするこ
とにより、発生する白抜けを書き潰すという方法があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、騒音
や白抜け現象の緩和にはある程度有効である。しかし、
実際の記録装置では、 (1)記録ヘッドの発熱体は、発熱領域の搬送方向の長
さを1ライン分の搬送距離よりも充分大きくして、搬送
駆動系のギアによる送りムラを考慮しても、連続する記
録ドットを重複させて隙間を書き潰すように設計されて
いる。
や白抜け現象の緩和にはある程度有効である。しかし、
実際の記録装置では、 (1)記録ヘッドの発熱体は、発熱領域の搬送方向の長
さを1ライン分の搬送距離よりも充分大きくして、搬送
駆動系のギアによる送りムラを考慮しても、連続する記
録ドットを重複させて隙間を書き潰すように設計されて
いる。
【0008】(2)記録の高速化を図ると、記録媒体の
搬送とストローブパルスの印加による記録とが重複し、
さらに、搬送時間よりも記録時間の方が長くなり、1ラ
インの搬送において、一部の記録はこの搬送後になる。
搬送とストローブパルスの印加による記録とが重複し、
さらに、搬送時間よりも記録時間の方が長くなり、1ラ
インの搬送において、一部の記録はこの搬送後になる。
【0009】(3)ファクシミリ装置の受信記録では、
1ライン毎の電送時間には最小時間が規定されているた
め、記録装置は最小時間内での記録性能が必要とされる
が、その最大時間はデータの符号量による。例えば、1
ラインの最小時間は5〜10msecであるが、長い場
合には300〜500msecとなり、このため、1ラ
インの記録媒体の休止期間は300〜500msecと
なって、記録時間が5msecのラインでは、次の1ラ
インの記録を開始するまでの数百msecの期間記録ヘ
ッドの冷却期間となる。
1ライン毎の電送時間には最小時間が規定されているた
め、記録装置は最小時間内での記録性能が必要とされる
が、その最大時間はデータの符号量による。例えば、1
ラインの最小時間は5〜10msecであるが、長い場
合には300〜500msecとなり、このため、1ラ
インの記録媒体の休止期間は300〜500msecと
なって、記録時間が5msecのラインでは、次の1ラ
インの記録を開始するまでの数百msecの期間記録ヘ
ッドの冷却期間となる。
【0010】上記(2)により、記録紙の搬送用モータ
の駆動信号をサーマルヘッドの記録開始信号より遅らせ
る場合には、記録媒体の搬送より後の記録部分で融着,
剥離現象が生じ、この影響が記録する画像パターンによ
り顕著に現れる。
の駆動信号をサーマルヘッドの記録開始信号より遅らせ
る場合には、記録媒体の搬送より後の記録部分で融着,
剥離現象が生じ、この影響が記録する画像パターンによ
り顕著に現れる。
【0011】また、記録紙の同じ位置に2回記録を行な
う方式は、高副走査密度のサーマルヘッドで低副走査密
度の記録紙搬送を行なうために、ドット長が不足するこ
とを補うようにするものであるが、上記(1)のことに
より、白抜け現象を補う効果は少なく、その効果も連続
記録した場合にのみ有効であって、上記(3)のよう
に、休止によるヘッド冷却期間がある場合には、融着,
剥離現象を解消することはできず、基本的な解決策では
ない。
う方式は、高副走査密度のサーマルヘッドで低副走査密
度の記録紙搬送を行なうために、ドット長が不足するこ
とを補うようにするものであるが、上記(1)のことに
より、白抜け現象を補う効果は少なく、その効果も連続
記録した場合にのみ有効であって、上記(3)のよう
に、休止によるヘッド冷却期間がある場合には、融着,
剥離現象を解消することはできず、基本的な解決策では
ない。
【0012】本発明の目的は、かかる問題を解消し、サ
ーマルヘッドと記録媒体の融着,剥離現象の緩和に着目
して、記録時において、騒音や白抜け現象の発生をなく
し、高品質な画像記録を可能とした感熱記録装置を提供
することにある。
ーマルヘッドと記録媒体の融着,剥離現象の緩和に着目
して、記録時において、騒音や白抜け現象の発生をなく
し、高品質な画像記録を可能とした感熱記録装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の発熱体を配列したサーマルヘッド
とローラとによって記録媒体を挟持し、搬送用モータで
該ローラを回転させることによって該記録媒体を副走査
方向に搬送し、各記録ライン毎に該サーマルヘッドへ主
走査ラインの記録データを転送し、発熱体にストローブ
パルスを印加して文字,画像などをドットパターンで記
録する感熱記録装置において、引剥しパルス制御手段を
設け、記録ラインのストローブパルスの印加終了から次
の記録ラインへの搬送用モータの駆動開始までの期間
に、該ストローブパルスにより記録した記録データを保
持した状態で引剥しパルスを印加するようにする。
に、本発明は、複数の発熱体を配列したサーマルヘッド
とローラとによって記録媒体を挟持し、搬送用モータで
該ローラを回転させることによって該記録媒体を副走査
方向に搬送し、各記録ライン毎に該サーマルヘッドへ主
走査ラインの記録データを転送し、発熱体にストローブ
パルスを印加して文字,画像などをドットパターンで記
録する感熱記録装置において、引剥しパルス制御手段を
設け、記録ラインのストローブパルスの印加終了から次
の記録ラインへの搬送用モータの駆動開始までの期間
に、該ストローブパルスにより記録した記録データを保
持した状態で引剥しパルスを印加するようにする。
【0014】
【作用】図2はサーマルヘッドの発熱体にストローブパ
ルスを印加したときの発熱体の発熱温度Tの変化を概略
的に示したものであり、T0,T1,T2,T3,T4
は発熱温度、t4はストローブパルスのパルス幅であ
る。図3はサーマルヘッドの発熱体の発熱温度Tと感熱
紙やインクフィルムと記録紙による記録媒体への印字濃
度Dの特性を概略的に示したものであって、D0,D
1,D2,D3,D4は濃度であり、特に、D4は飽和
濃度である。図4は図2に示したストローブパルスより
もパルス幅が短かいt3の場合のサーマルヘッドの発熱
体の発熱温度Tの変化を概略的に示したものである。図
5はサーマルヘッドによって記録媒体に印字を行なった
場合に、サーマルヘッドと記録媒体との融着により、こ
れを引き剥すために必要な搬送負荷力Fとサーマルヘッ
ドの発熱体温度Tとの関係を概略的に示したものであ
る。
ルスを印加したときの発熱体の発熱温度Tの変化を概略
的に示したものであり、T0,T1,T2,T3,T4
は発熱温度、t4はストローブパルスのパルス幅であ
る。図3はサーマルヘッドの発熱体の発熱温度Tと感熱
紙やインクフィルムと記録紙による記録媒体への印字濃
度Dの特性を概略的に示したものであって、D0,D
1,D2,D3,D4は濃度であり、特に、D4は飽和
濃度である。図4は図2に示したストローブパルスより
もパルス幅が短かいt3の場合のサーマルヘッドの発熱
体の発熱温度Tの変化を概略的に示したものである。図
5はサーマルヘッドによって記録媒体に印字を行なった
場合に、サーマルヘッドと記録媒体との融着により、こ
れを引き剥すために必要な搬送負荷力Fとサーマルヘッ
ドの発熱体温度Tとの関係を概略的に示したものであ
る。
【0015】サーマルヘッドの発熱体にストローブパル
スを印加したときの発熱体の発熱温度は、図2に示すよ
うに変化する。即ち、ストローブパルスのパルス幅をt
4とすると、ストローブパルスの印加とともに、発熱体
の発熱温度はT0からT1,T2,T3とT4まで上昇
し、ストローブパルスがなくなるとともにT4からT0
へと低下していく。
スを印加したときの発熱体の発熱温度は、図2に示すよ
うに変化する。即ち、ストローブパルスのパルス幅をt
4とすると、ストローブパルスの印加とともに、発熱体
の発熱温度はT0からT1,T2,T3とT4まで上昇
し、ストローブパルスがなくなるとともにT4からT0
へと低下していく。
【0016】ここで、T1を記録媒体の発色開始温度と
すると、一般に、感熱記録では、図2に示すように、記
録媒体の発色開始温度T1以上の昇温により記録を行な
う。特に、ファクシミリ装置のように、サーマルヘッド
のドット毎に白または黒のドットによる2値の記録を行
なうような場合には、図3に示すように、飽和濃度D4
を記録できるパルス幅t4のストローブパルスを発熱体
に印加する。また、発熱体の温度上昇は、印加するスト
ローブパルスのパルス幅をt3(<t4)と短くする
と、図4に示すように、発熱体の最大発熱温度がT3
(<T4)と低くなる。このため、発熱体の発色開始温
度以上の領域面積が小さくなって記録されるドット面積
が減少し、記録される印字濃度がD3となっては飽和濃
度D4よりも低くなる。
すると、一般に、感熱記録では、図2に示すように、記
録媒体の発色開始温度T1以上の昇温により記録を行な
う。特に、ファクシミリ装置のように、サーマルヘッド
のドット毎に白または黒のドットによる2値の記録を行
なうような場合には、図3に示すように、飽和濃度D4
を記録できるパルス幅t4のストローブパルスを発熱体
に印加する。また、発熱体の温度上昇は、印加するスト
ローブパルスのパルス幅をt3(<t4)と短くする
と、図4に示すように、発熱体の最大発熱温度がT3
(<T4)と低くなる。このため、発熱体の発色開始温
度以上の領域面積が小さくなって記録されるドット面積
が減少し、記録される印字濃度がD3となっては飽和濃
度D4よりも低くなる。
【0017】記録する過程において、記録媒体の表面層
が融点以上になると、サーマルヘッドの表面と記録媒体
と融着し、発熱体へのストローブパルスの印加後の冷却
期間で凝固する。このサーマルヘッドと記録媒体との融
着及び凝固を剥離して記録媒体を搬送させるために必要
な搬送負荷力Fは、図5に示すように、ヘッド温度Tに
依存し、高温であるほど負荷が低下する。
が融点以上になると、サーマルヘッドの表面と記録媒体
と融着し、発熱体へのストローブパルスの印加後の冷却
期間で凝固する。このサーマルヘッドと記録媒体との融
着及び凝固を剥離して記録媒体を搬送させるために必要
な搬送負荷力Fは、図5に示すように、ヘッド温度Tに
依存し、高温であるほど負荷が低下する。
【0018】以上のことから、本発明では、ストローブ
パルスの印加による記録媒体への記録により発生するサ
ーマルヘッドと記録媒体の融着,凝固を、次の記録ライ
ンへの記録媒体の搬送直前の引剥しパルスの印加し、こ
れによって融着部の温度を上昇させることにより低減
し、少ない剥離力で引き剥されるようにしている。従っ
て、記録媒体の搬送負荷変動が低減して記録媒体の円滑
な搬送が可能となり、記録に際しての副走査方向の搬送
ピッチが安定化し、白抜けが抑制されて高品質に画像を
記録することができる。
パルスの印加による記録媒体への記録により発生するサ
ーマルヘッドと記録媒体の融着,凝固を、次の記録ライ
ンへの記録媒体の搬送直前の引剥しパルスの印加し、こ
れによって融着部の温度を上昇させることにより低減
し、少ない剥離力で引き剥されるようにしている。従っ
て、記録媒体の搬送負荷変動が低減して記録媒体の円滑
な搬送が可能となり、記録に際しての副走査方向の搬送
ピッチが安定化し、白抜けが抑制されて高品質に画像を
記録することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明による感熱記録装置の一実施例を示す
ブロック図であって、1はコントローラ、2はビットイ
メージメモリ、3はメモリ制御手段、4は記録制御手
段、41はストローブ制御手段、42は駆動部制御手
段、5は記録手段、51はサーマルヘッド、52はサー
ミスタ、53はローラ、54は記録紙、55は発熱体、
6は引剥しパルス制御手段、7は走査手段、8はバスで
ある。
る。図1は本発明による感熱記録装置の一実施例を示す
ブロック図であって、1はコントローラ、2はビットイ
メージメモリ、3はメモリ制御手段、4は記録制御手
段、41はストローブ制御手段、42は駆動部制御手
段、5は記録手段、51はサーマルヘッド、52はサー
ミスタ、53はローラ、54は記録紙、55は発熱体、
6は引剥しパルス制御手段、7は走査手段、8はバスで
ある。
【0020】同図において、コントローラ1は装置の動
作全体を制御する。ビットイメージメモリ2は記録すべ
き画像をビットイメージで記憶する。メモリ制御手段3
は、例えばDMA(ダイレクトメモリアクセス)などに
より、データの転送を制御する。記録制御手段4は、記
録用のストローブパルスの発生処理を制御するストロー
ブ制御手段41と、モータドライバやモータ,ギア列な
どによりローラ53の駆動制御を行なう駆動部制御手段
42とによって構成されている。
作全体を制御する。ビットイメージメモリ2は記録すべ
き画像をビットイメージで記憶する。メモリ制御手段3
は、例えばDMA(ダイレクトメモリアクセス)などに
より、データの転送を制御する。記録制御手段4は、記
録用のストローブパルスの発生処理を制御するストロー
ブ制御手段41と、モータドライバやモータ,ギア列な
どによりローラ53の駆動制御を行なう駆動部制御手段
42とによって構成されている。
【0021】また、記録手段5は、複数の発熱体55が
配列されてなるサーマルヘッド51と、このサーマルヘ
ッド51上に設けられてその温度を検出するサーミスタ
52と、例えば熱を印加することによって発色する感熱
紙による記録紙54をサーマルヘッド51とともに挟持
するローラ53とからなり、発熱体55に電気エネルギ
ーを与え、ローラ53を回転させることによって記録紙
54上に順次画像を記録する。引剥しパルス制御手段6
は引剥しパルス発生の処理制御を行なう。操作手段7
は、例えば液晶パネルなどによる表示部と操作ボタンな
どによる入力操作部とから構成されている。そして、こ
れら各構成手段はデータの共通経路となるバス8によっ
て接続されている。
配列されてなるサーマルヘッド51と、このサーマルヘ
ッド51上に設けられてその温度を検出するサーミスタ
52と、例えば熱を印加することによって発色する感熱
紙による記録紙54をサーマルヘッド51とともに挟持
するローラ53とからなり、発熱体55に電気エネルギ
ーを与え、ローラ53を回転させることによって記録紙
54上に順次画像を記録する。引剥しパルス制御手段6
は引剥しパルス発生の処理制御を行なう。操作手段7
は、例えば液晶パネルなどによる表示部と操作ボタンな
どによる入力操作部とから構成されている。そして、こ
れら各構成手段はデータの共通経路となるバス8によっ
て接続されている。
【0022】まず、この実施例の動作説明に先立ち、サ
ーマルヘッド51の構成及び動作について説明する。
ーマルヘッド51の構成及び動作について説明する。
【0023】図6は図1におけるサーマルヘッド51の
一具体例を示す構成図であって、511はシフトレジス
タ、512はラッチレジスタ、513はナンドゲート、
514は共通電極であり、図1に対応する部分には同一
符号を付けている。
一具体例を示す構成図であって、511はシフトレジス
タ、512はラッチレジスタ、513はナンドゲート、
514は共通電極であり、図1に対応する部分には同一
符号を付けている。
【0024】この具体例は従来技術の感熱記録装置に使
用されるサーマルヘッドと同様の構成をなしているもの
である。
用されるサーマルヘッドと同様の構成をなしているもの
である。
【0025】図6において、複数の抵抗体R1〜R20
48からなる発熱体55は夫々、共通電極514とナン
ドゲート513との間に接続され、各ナンドゲート51
3には、ストローブ411とラッチレジスタ512の出
力信号とが供給される。ラッチレジスタ512はラッチ
信号412のタイミングでシフトレジスタ511の出力
信号をラッチし、シフトレジスタ511はクロック20
2のタイミングで記録データ201をシリアルに取り込
んで転送する。
48からなる発熱体55は夫々、共通電極514とナン
ドゲート513との間に接続され、各ナンドゲート51
3には、ストローブ411とラッチレジスタ512の出
力信号とが供給される。ラッチレジスタ512はラッチ
信号412のタイミングでシフトレジスタ511の出力
信号をラッチし、シフトレジスタ511はクロック20
2のタイミングで記録データ201をシリアルに取り込
んで転送する。
【0026】ここでは、一例として、発熱体55は20
48個(R1〜R2048)設けられて、512個ずつ
4つグループに区分されている。また、ストローブパル
ス411は4つのストローブ4111〜4114からな
り、ストローブパルス4111が第1のグループの発熱
体R1〜R512に、ストローブパルス4112が第2
のグループの発熱体R513〜R1024に、ストロー
ブパルス4113が第3のグループの発熱体R1025
〜R1536に、ストローブパルス4114が第4のグ
ループの発熱体R1537〜R2048に夫々供給され
る。
48個(R1〜R2048)設けられて、512個ずつ
4つグループに区分されている。また、ストローブパル
ス411は4つのストローブ4111〜4114からな
り、ストローブパルス4111が第1のグループの発熱
体R1〜R512に、ストローブパルス4112が第2
のグループの発熱体R513〜R1024に、ストロー
ブパルス4113が第3のグループの発熱体R1025
〜R1536に、ストローブパルス4114が第4のグ
ループの発熱体R1537〜R2048に夫々供給され
る。
【0027】シフトレジスタ511に記録データ201
の2048個のビットデータが取り込まれる毎に、ラッ
チ信号412が“H”(高レベル)となり、これによっ
てシフトレジスタ511に保持されている2048個の
ビットデータが同時にラッチレジスタ512にラッチさ
れる。ここで、記録データ201の“1”のビットデー
タはレベルが“H”であり、“0”のビットデータはレ
ベルが“L”である。
の2048個のビットデータが取り込まれる毎に、ラッ
チ信号412が“H”(高レベル)となり、これによっ
てシフトレジスタ511に保持されている2048個の
ビットデータが同時にラッチレジスタ512にラッチさ
れる。ここで、記録データ201の“1”のビットデー
タはレベルが“H”であり、“0”のビットデータはレ
ベルが“L”である。
【0028】このようにラッチレジスタ512にビット
データがラッチされた状態で“H”のストローブパルス
4111〜4114が時系列にナンドゲート513に供
給されると、ラッチレジスタ512にラッチされている
ビットデータが“H”のときには、ナンドゲート513
から“L”の電圧が出力され、ラッチレジスタ512に
ラッチされているビットデータが“L”のときには、ナ
ンドゲート513から“H”の電圧が出力される。従っ
て、“H”の電圧が出力されるナンドゲート513と共
通電極514との間に接続されている発熱体55のみに
電流が流れ、この発熱体55が発熱することにより、発
熱体55に圧着されている記録紙55に熱エネルギーが
加わって発色し、記録データ201の“1”,“0”の
ビットデータに対応した記録が行なわれる。
データがラッチされた状態で“H”のストローブパルス
4111〜4114が時系列にナンドゲート513に供
給されると、ラッチレジスタ512にラッチされている
ビットデータが“H”のときには、ナンドゲート513
から“L”の電圧が出力され、ラッチレジスタ512に
ラッチされているビットデータが“L”のときには、ナ
ンドゲート513から“H”の電圧が出力される。従っ
て、“H”の電圧が出力されるナンドゲート513と共
通電極514との間に接続されている発熱体55のみに
電流が流れ、この発熱体55が発熱することにより、発
熱体55に圧着されている記録紙55に熱エネルギーが
加わって発色し、記録データ201の“1”,“0”の
ビットデータに対応した記録が行なわれる。
【0029】なお、ここでは、ストローブパルス411
を4分割しているが、これは、同時に発熱体に流れる電
流値を、ストローブパルス411を一括して供給する場
合の1/4に低減でき、電源容量を小さく抑えて電源を
小型化することができるからである。電源容量に応じ
て、ストローブパルス411を一括に供給したり、複数
に分割して供給したりする場合があり、いずれの場合も
有効である。
を4分割しているが、これは、同時に発熱体に流れる電
流値を、ストローブパルス411を一括して供給する場
合の1/4に低減でき、電源容量を小さく抑えて電源を
小型化することができるからである。電源容量に応じ
て、ストローブパルス411を一括に供給したり、複数
に分割して供給したりする場合があり、いずれの場合も
有効である。
【0030】また、一旦ラッチ信号412によってシフ
トレジスタ511からラッチレジスタ512にビットデ
ータを転送したときのラッチレジスタ512の出力状態
は、再度ラッチ信号412で転送が行なわれるまでは、
そのまま保持され、かつシフトレジスタ511に新たな
ビットデータが取り込まれても変化しない。
トレジスタ511からラッチレジスタ512にビットデ
ータを転送したときのラッチレジスタ512の出力状態
は、再度ラッチ信号412で転送が行なわれるまでは、
そのまま保持され、かつシフトレジスタ511に新たな
ビットデータが取り込まれても変化しない。
【0031】図7は図1に示した実施例の記録制御動作
を示すタイミング図である。ここでは、説明の簡略化の
ために、ストローブパルス411が一括して供給される
ものとしている。
を示すタイミング図である。ここでは、説明の簡略化の
ために、ストローブパルス411が一括して供給される
ものとしている。
【0032】図7においては、ラインN−1〜N+3の
5ライン分の記録タイミングを示しており、各ラインの
周期Lは一定で連続した記録動作を行なう。以下、ライ
ンNに着目してこの実施例の記録制御動作を説明する。
5ライン分の記録タイミングを示しており、各ラインの
周期Lは一定で連続した記録動作を行なう。以下、ライ
ンNに着目してこの実施例の記録制御動作を説明する。
【0033】図1及び図7において、記録ラインの直前
でコントローラ1はサーミスタ52の検出温度521を
読み取り、動作パラメータの設定を行なう。記録ライン
で記録を行なうために、コントローラ1は記録フラグ1
01を“H”に設定する。この実施例では、連続記録を
行なうため、常に記録フラグ101は“H”に設定され
ている。
でコントローラ1はサーミスタ52の検出温度521を
読み取り、動作パラメータの設定を行なう。記録ライン
で記録を行なうために、コントローラ1は記録フラグ1
01を“H”に設定する。この実施例では、連続記録を
行なうため、常に記録フラグ101は“H”に設定され
ている。
【0034】パラメータ設定開始時に記録フラグ101
が“H”であると、駆動部制御手段42はモータ駆動信
号421を図示していないモータドライバに送り、図示
しないモータを所定量駆動することにより、ギアなどを
介して係合されている記録手段5のローラ53を回転さ
せて、記録紙54を1ライン分搬送する。
が“H”であると、駆動部制御手段42はモータ駆動信
号421を図示していないモータドライバに送り、図示
しないモータを所定量駆動することにより、ギアなどを
介して係合されている記録手段5のローラ53を回転さ
せて、記録紙54を1ライン分搬送する。
【0035】一方、コントローラ1は記録パルス413
の遅延量DNをストローブ制御手段41に設定し、引剥
しパルス601の遅延量dNを引剥しパルス制御手段6
に設定する。また、サーミスタ52の検出温度521は
バス8を介して引剥しパルス制御手段6とストローブ制
御手段41に供給され、夫々この検出温度521に対応
した引剥しパルスのパルス幅tN及び記録パルスのパル
ス幅TNが設定される。
の遅延量DNをストローブ制御手段41に設定し、引剥
しパルス601の遅延量dNを引剥しパルス制御手段6
に設定する。また、サーミスタ52の検出温度521は
バス8を介して引剥しパルス制御手段6とストローブ制
御手段41に供給され、夫々この検出温度521に対応
した引剥しパルスのパルス幅tN及び記録パルスのパル
ス幅TNが設定される。
【0036】コントローラ1は以上のパラメータ設定の
最後にラッチ要求を出力し、これに応じてストローブ制
御手段42はサーマルヘッド51にラッチ信号412を
出力して、前の記録ライン(N−1)でシフトレジスタ
511内に取り込まれた記録データ201のビットデー
タをラッチレジスタ512に転送させ、しかる後、メモ
リ制御手段3を介してビットイメージメモリ2内に蓄積
されている記録ラインNの記録データ201をシフトレ
ジスタ511に転送する。
最後にラッチ要求を出力し、これに応じてストローブ制
御手段42はサーマルヘッド51にラッチ信号412を
出力して、前の記録ライン(N−1)でシフトレジスタ
511内に取り込まれた記録データ201のビットデー
タをラッチレジスタ512に転送させ、しかる後、メモ
リ制御手段3を介してビットイメージメモリ2内に蓄積
されている記録ラインNの記録データ201をシフトレ
ジスタ511に転送する。
【0037】以上の動作に並行して、ストローブ制御手
段41は既に設定されている遅延量及びパルス幅に応じ
た記録パルス413と引剥しパルス601を、ストロー
ブパルス411として、サーマルヘッド51に供給して
記録紙54への印字を行なわせる。
段41は既に設定されている遅延量及びパルス幅に応じ
た記録パルス413と引剥しパルス601を、ストロー
ブパルス411として、サーマルヘッド51に供給して
記録紙54への印字を行なわせる。
【0038】以上のように、Nライン目に記録される記
録データ201は1ライン前のN−1ライン目に転送さ
れた記録データ201であり、記録データ201の転送
は記録ラインより1ライン前となる。
録データ201は1ライン前のN−1ライン目に転送さ
れた記録データ201であり、記録データ201の転送
は記録ラインより1ライン前となる。
【0039】ここで、記録パルス413と引剥しパルス
601が独立してストローブパルス411に反映される
条件として、1ラインの周期L,記録パルス413の遅
延量DN,パルス幅TN,引剥しパルス601の遅延量d
N及びパルス幅tNの関係は、 L>dN+tN、dN>DN+TN とする必要がある。
601が独立してストローブパルス411に反映される
条件として、1ラインの周期L,記録パルス413の遅
延量DN,パルス幅TN,引剥しパルス601の遅延量d
N及びパルス幅tNの関係は、 L>dN+tN、dN>DN+TN とする必要がある。
【0040】この実施例においては、同じ記録ライン内
での記録パルス413と引剥しパルス601とのストロ
ーブパルス411の印加に対応する記録データ201は
同じである。記録パルス413によって記録紙54上に
記録がなされることによるサーマルヘッド51の記録媒
体54と融着,凝固した発熱体55が引剥しパルス60
1により再度加熱される。このため、この融着,凝固が
溶融し、次のラインでの記録紙54の搬送時には、搬送
負荷の低い状態が維持されて安定した搬送による記録を
行なうことができる。
での記録パルス413と引剥しパルス601とのストロ
ーブパルス411の印加に対応する記録データ201は
同じである。記録パルス413によって記録紙54上に
記録がなされることによるサーマルヘッド51の記録媒
体54と融着,凝固した発熱体55が引剥しパルス60
1により再度加熱される。このため、この融着,凝固が
溶融し、次のラインでの記録紙54の搬送時には、搬送
負荷の低い状態が維持されて安定した搬送による記録を
行なうことができる。
【0041】図8は、図7におけるサーミスタ52の検
出温度521に対する記録パルス413のパルス幅の関
係を表わす記録パルスデータ4130と、同じく引剥し
パルス601のパルス幅の関係を表わす引剥しパルスデ
ータ6010との一具体例を概略的に示す図である。
出温度521に対する記録パルス413のパルス幅の関
係を表わす記録パルスデータ4130と、同じく引剥し
パルス601のパルス幅の関係を表わす引剥しパルスデ
ータ6010との一具体例を概略的に示す図である。
【0042】同図において、記録パルスデータ4130
はストローブ制御手段41に、引剥しパルスデータ60
10は引剥しパルス制御手段6に夫々テーブルとして記
憶されており、サーミスタ52の検出温度521に対応
したデータが読み出される。これらパルスのパルス幅が
この検出温度521が低い程長く、検出温度521が高
い程短くなるように、記録パルスデータ4130と引剥
しパルスデータ6010とが設定されており、また、同
じ検出温度521に対して記録パルスデータ4130の
方が引剥しパルスデータ6010よりも常に大きいなっ
ている(TN>tN)。かかる設定の妥当性については後
述する。
はストローブ制御手段41に、引剥しパルスデータ60
10は引剥しパルス制御手段6に夫々テーブルとして記
憶されており、サーミスタ52の検出温度521に対応
したデータが読み出される。これらパルスのパルス幅が
この検出温度521が低い程長く、検出温度521が高
い程短くなるように、記録パルスデータ4130と引剥
しパルスデータ6010とが設定されており、また、同
じ検出温度521に対して記録パルスデータ4130の
方が引剥しパルスデータ6010よりも常に大きいなっ
ている(TN>tN)。かかる設定の妥当性については後
述する。
【0043】次に、ストローブパルス411を複数個に
分割した場合のこの実施例の動作について説明する。
分割した場合のこの実施例の動作について説明する。
【0044】図9は図1に示した実施例のストローブパ
ルス411を2つに分割した場合の連続記録時の記録制
御を示すタイミング図である。
ルス411を2つに分割した場合の連続記録時の記録制
御を示すタイミング図である。
【0045】ここで、ストローブパルス411は2つの
ストローブ4111,4112に分割され、これに対応
させるために、記録パルス413も2つの記録パルス4
131,4132に、引剥しパルス601も2つの引剥
しパルス6011,6012に夫々分割されている。
ストローブ4111,4112に分割され、これに対応
させるために、記録パルス413も2つの記録パルス4
131,4132に、引剥しパルス601も2つの引剥
しパルス6011,6012に夫々分割されている。
【0046】上記のパラメータ設定やデータ201の転
送,ラッチ信号412の発生,モータ駆動信号421の
発生,記録フラグ101の設定の夫々のタイミングは図
7に示した制御と同じである。記録パルス413,引剥
しパルス601及び両者を合成したストローブパルス4
11は2分割されるが、記録パルス4131に連続して
記録パルス4132を発生させ、主走査方向の記録を終
了した後、所定の間隔( dN−DN−2×TN>0)をあ
けて引剥しパルス6011に連続して引剥しパルス60
12を発生させ、再度主走査方向の記録を行なう。
送,ラッチ信号412の発生,モータ駆動信号421の
発生,記録フラグ101の設定の夫々のタイミングは図
7に示した制御と同じである。記録パルス413,引剥
しパルス601及び両者を合成したストローブパルス4
11は2分割されるが、記録パルス4131に連続して
記録パルス4132を発生させ、主走査方向の記録を終
了した後、所定の間隔( dN−DN−2×TN>0)をあ
けて引剥しパルス6011に連続して引剥しパルス60
12を発生させ、再度主走査方向の記録を行なう。
【0047】なお、この制御タイミングの例では、スト
ローブパルス411を2分割しているが、3個以上に分
割にしてもよく、同様のタイミングで同様の記録動作及
び効果を得ることができて有効である。
ローブパルス411を2分割しているが、3個以上に分
割にしてもよく、同様のタイミングで同様の記録動作及
び効果を得ることができて有効である。
【0048】図10は、図6に示したサーマルヘッド5
1を使用し、かつストローブパルス411を4分割した
場合の、モータ駆動信号421に対するストローブパル
ス411の印加タイミングと記録紙54の搬送タイミン
グとを概略的に示した図である。
1を使用し、かつストローブパルス411を4分割した
場合の、モータ駆動信号421に対するストローブパル
ス411の印加タイミングと記録紙54の搬送タイミン
グとを概略的に示した図である。
【0049】図10において、ここでの各タイミング
は、ストローブパルス411を4分割した点で異なる
が、図7や図9に示した記録制御タイミングによる記録
制御動作と同様な関係となる。モータ駆動信号421の
タイミングに対して遅延量Dだけ遅らせてストローブパ
ルス411を順次印加するが、先に説明したように、記
録パルス413によるストローブパルス411と引剥し
パルス601によるストローブパルス411とは、1ラ
イン中のストローブパルスの印加においては独立してい
ること、及び、1ライン中のモータ駆動により記録紙5
4が搬送される期間はラインの特定区間に限定されるこ
と、あるいは、1ライン中の記録紙54の搬送速度が一
定でないことのため、図示するように、記録パルス41
3によるストローブパルス411の印加期間内に記録紙
54は1ライン送り量Pの大半にわたって搬送される。
は、ストローブパルス411を4分割した点で異なる
が、図7や図9に示した記録制御タイミングによる記録
制御動作と同様な関係となる。モータ駆動信号421の
タイミングに対して遅延量Dだけ遅らせてストローブパ
ルス411を順次印加するが、先に説明したように、記
録パルス413によるストローブパルス411と引剥し
パルス601によるストローブパルス411とは、1ラ
イン中のストローブパルスの印加においては独立してい
ること、及び、1ライン中のモータ駆動により記録紙5
4が搬送される期間はラインの特定区間に限定されるこ
と、あるいは、1ライン中の記録紙54の搬送速度が一
定でないことのため、図示するように、記録パルス41
3によるストローブパルス411の印加期間内に記録紙
54は1ライン送り量Pの大半にわたって搬送される。
【0050】図11は図10に示した記録タイミングで
記録紙54上に印字されるときの印字ドット540,5
41の位置を概略的に示す図である。
記録紙54上に印字されるときの印字ドット540,5
41の位置を概略的に示す図である。
【0051】ストローブパルス411が4分割されてい
ると、発熱体55は各ストローブパルスに対応して4分
割駆動される。図6に示したサーマルヘッドでは、発熱
体55が512個毎のR1〜R512,R513〜R1
024,R1025〜R1536,R1537〜R20
48の4ブロックに分かれ、同じブロック内の512個
のドットには同時にストローブパルス411の1つが印
加されるため、記録紙54上の搬送方向(副走査方向)
の同じ位置に記録される。
ると、発熱体55は各ストローブパルスに対応して4分
割駆動される。図6に示したサーマルヘッドでは、発熱
体55が512個毎のR1〜R512,R513〜R1
024,R1025〜R1536,R1537〜R20
48の4ブロックに分かれ、同じブロック内の512個
のドットには同時にストローブパルス411の1つが印
加されるため、記録紙54上の搬送方向(副走査方向)
の同じ位置に記録される。
【0052】図11中に示した印字ドット540,54
1は、ストローブパルス4111,4112,411
3,4114に対する4ブロック内の512ドットを代
表した1ドットについて示したものである。各ストロー
ブパルス4111,4112,4113,4114の記
録パルス413に対応した印字ドット5401,540
2,5403,5404は、記録パルス413の通電時
間Tが長いため、抵抗体からなる発熱体55の発熱エネ
ルギーが大きく、ドットサイズは1ラインの送り量P以
上となり、印字される濃度も高い。
1は、ストローブパルス4111,4112,411
3,4114に対する4ブロック内の512ドットを代
表した1ドットについて示したものである。各ストロー
ブパルス4111,4112,4113,4114の記
録パルス413に対応した印字ドット5401,540
2,5403,5404は、記録パルス413の通電時
間Tが長いため、抵抗体からなる発熱体55の発熱エネ
ルギーが大きく、ドットサイズは1ラインの送り量P以
上となり、印字される濃度も高い。
【0053】また、記録紙54の搬送タイミングに対す
るストローブパルス411の印加タイミングが各ブロッ
クで時系列になるため、印字ドット5401,540
2,5403,5404は、例えば、P/4ずつ記録紙
54の搬送方向にずれる。
るストローブパルス411の印加タイミングが各ブロッ
クで時系列になるため、印字ドット5401,540
2,5403,5404は、例えば、P/4ずつ記録紙
54の搬送方向にずれる。
【0054】一方、ストローブパルス4111,411
2,4113,4114の引剥しパルス601に対応し
た印字ドット5411,5412,5413,5414
は、引剥しパルス601の通電時間tが記録パルス41
3の通電時間Tに比べて短いため、抵抗体としての発熱
体55の発熱エネルギーが小さく、ドットサイズは1ラ
インの送り量P以下となって印字される濃度も低い。ま
た、記録紙54の搬送タイミングに対するストローブパ
ルス411の印加タイミングが各ブロックで時系列にな
るが、ライン中の記録紙54の搬送がほぼ終了した時点
での記録であるため、印字ドット5411,5412,
5413,5414は、例えば、記録紙54の搬送方向
とはほぼ垂直な方向に並ぶことになる。
2,4113,4114の引剥しパルス601に対応し
た印字ドット5411,5412,5413,5414
は、引剥しパルス601の通電時間tが記録パルス41
3の通電時間Tに比べて短いため、抵抗体としての発熱
体55の発熱エネルギーが小さく、ドットサイズは1ラ
インの送り量P以下となって印字される濃度も低い。ま
た、記録紙54の搬送タイミングに対するストローブパ
ルス411の印加タイミングが各ブロックで時系列にな
るが、ライン中の記録紙54の搬送がほぼ終了した時点
での記録であるため、印字ドット5411,5412,
5413,5414は、例えば、記録紙54の搬送方向
とはほぼ垂直な方向に並ぶことになる。
【0055】以上示した印字ドット540,541の配
列では、連続した順次のラインで同じ発熱体55で記録
した場合には、引剥しパルス601に対応した印字ドッ
ト541は図示しない次のラインの印字ドット540と
重なるため、印字結果は印字ドット540のみ印字した
場合と同じになるが、前後のラインで同じ発熱体55が
記録しないで孤立した印字ドット540である場合に
は、ストローブパルス411のブロックの差により、例
えば印字ドット5404と印字ドット5414とは重な
って1ドットとして記録されるものの、印字ドット54
01と印字ドット5411とは完全に分離して記録され
るため、印字結果は2ドット分となってドットの記録密
度が増化し、発色面積がブロックにより異なるため、視
認される記録濃度が変化してしまう欠点がある。
列では、連続した順次のラインで同じ発熱体55で記録
した場合には、引剥しパルス601に対応した印字ドッ
ト541は図示しない次のラインの印字ドット540と
重なるため、印字結果は印字ドット540のみ印字した
場合と同じになるが、前後のラインで同じ発熱体55が
記録しないで孤立した印字ドット540である場合に
は、ストローブパルス411のブロックの差により、例
えば印字ドット5404と印字ドット5414とは重な
って1ドットとして記録されるものの、印字ドット54
01と印字ドット5411とは完全に分離して記録され
るため、印字結果は2ドット分となってドットの記録密
度が増化し、発色面積がブロックにより異なるため、視
認される記録濃度が変化してしまう欠点がある。
【0056】しかし、この実施例の記録制御では、図8
に示したように、引剥しパルス601のパルス幅tNを
記録パルス413のパルス幅TNとは別に設定できるた
め、印字ドット5411,5412,5413,541
4はほとんど発色しないし、あるいは、低い濃度でかつ
ドットサイズが小さくなるように、TN>tNの関係を保
つ所定の値で設定できるため、上記したブロック間での
記録濃度の差は解消される。
に示したように、引剥しパルス601のパルス幅tNを
記録パルス413のパルス幅TNとは別に設定できるた
め、印字ドット5411,5412,5413,541
4はほとんど発色しないし、あるいは、低い濃度でかつ
ドットサイズが小さくなるように、TN>tNの関係を保
つ所定の値で設定できるため、上記したブロック間での
記録濃度の差は解消される。
【0057】図12は図1に示した実施例を用いたファ
クシミリ装置の一実施例を示すブロック図であって、9
は網制御回路(以下、NCUという)、10はモデム、
11は符号メモリ、12は符号化/復号化手段、13は
読取り制御手段、131は読取り手段であり、図1に対
応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略す
る。
クシミリ装置の一実施例を示すブロック図であって、9
は網制御回路(以下、NCUという)、10はモデム、
11は符号メモリ、12は符号化/復号化手段、13は
読取り制御手段、131は読取り手段であり、図1に対
応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略す
る。
【0058】同図において、NCU9は電話回線に接続
して回線制御を行なう。モデム10は通信するデータを
変調/復調する。符号メモリ11は送信あるいは受信す
る符号データ111を蓄積する、例えば2kB程度のR
AM(ランダム・アクセス・メモリ)である。符号化/
復号化手段12は符号データ111をMRやMMRなど
の圧縮方式によって符号化あるいは復号化する。読取り
手段131は、読取り制御手段13の制御のもとに、送
信する画像データをイメージセンサにより読み取る。こ
れら手段はバス8を介して接続されており、これ以外の
構成は、図1に示した実施例と同様である。
して回線制御を行なう。モデム10は通信するデータを
変調/復調する。符号メモリ11は送信あるいは受信す
る符号データ111を蓄積する、例えば2kB程度のR
AM(ランダム・アクセス・メモリ)である。符号化/
復号化手段12は符号データ111をMRやMMRなど
の圧縮方式によって符号化あるいは復号化する。読取り
手段131は、読取り制御手段13の制御のもとに、送
信する画像データをイメージセンサにより読み取る。こ
れら手段はバス8を介して接続されており、これ以外の
構成は、図1に示した実施例と同様である。
【0059】以下、この実施例の動作を説明する。図1
2において、ファクシミリ装置では、受信時、送信側と
なる図示していない相手側ファクシミリ装置から電話回
線を介して符号データ111を受信する。この符号デー
タ111はNCU9,モデム10及びバス8を介して一
旦符号メモリ11に蓄積される。符号メモリ11に蓄積
された符号データ111はバス8を介して符号化/復号
化手段12に転送され、記録イメージに対応した1ビッ
ト単位のラインデータである記録データ201に変換さ
れてビットイメージメモリ2に蓄積される。G3規格な
どのファクシミリ装置では、送受信時の1ラインの周期
は最小周期が決まっているだけなので、相手側ファクシ
ミリ装置の符号/復号の処理速度やデータ量に応じて符
号データ111の送信時間が異なり、1ライン分の転送
周期は不定となる。
2において、ファクシミリ装置では、受信時、送信側と
なる図示していない相手側ファクシミリ装置から電話回
線を介して符号データ111を受信する。この符号デー
タ111はNCU9,モデム10及びバス8を介して一
旦符号メモリ11に蓄積される。符号メモリ11に蓄積
された符号データ111はバス8を介して符号化/復号
化手段12に転送され、記録イメージに対応した1ビッ
ト単位のラインデータである記録データ201に変換さ
れてビットイメージメモリ2に蓄積される。G3規格な
どのファクシミリ装置では、送受信時の1ラインの周期
は最小周期が決まっているだけなので、相手側ファクシ
ミリ装置の符号/復号の処理速度やデータ量に応じて符
号データ111の送信時間が異なり、1ライン分の転送
周期は不定となる。
【0060】例えば、ビットイメージメモリ2の記憶容
量が送信される画像の全てを蓄積できるほど充分に大き
な場合には、一旦全ラインの記録データ201をビット
イメージメモリ2に蓄積した後に、図6及び図9に示し
た記録制御動作により、各ラインを一定した周期Lで連
続記録することができる。
量が送信される画像の全てを蓄積できるほど充分に大き
な場合には、一旦全ラインの記録データ201をビット
イメージメモリ2に蓄積した後に、図6及び図9に示し
た記録制御動作により、各ラインを一定した周期Lで連
続記録することができる。
【0061】ビットイメージメモリ2の記憶容量が全ラ
イン分の記録データ201を記憶できない場合には、上
記した符号データ111の転送周期の変動に合わせて受
信側の記録周期を変化させる必要がある。図13はこの
場合の図12に示した実施例の受信記録制御を示すタイ
ミング図であり、また、図14は図13に示した記録制
御におけるパラメータ設定処理を示すフローチャートで
ある。
イン分の記録データ201を記憶できない場合には、上
記した符号データ111の転送周期の変動に合わせて受
信側の記録周期を変化させる必要がある。図13はこの
場合の図12に示した実施例の受信記録制御を示すタイ
ミング図であり、また、図14は図13に示した記録制
御におけるパラメータ設定処理を示すフローチャートで
ある。
【0062】この実施例でのサーマルヘッド51は、説
明を簡略化するために、図6に示した記録動作と同様
に、ストローブ411を一括して示してあるが、ストロ
ーブ411を2分割した場合の動作は、図15によって
別途説明する。
明を簡略化するために、図6に示した記録動作と同様
に、ストローブ411を一括して示してあるが、ストロ
ーブ411を2分割した場合の動作は、図15によって
別途説明する。
【0063】記録を行なうためのデータ転送201,モ
ータ駆動信号421及びストローブパルス411の印加
の各タイミングはサーマルヘッド51の発熱と記録紙5
4の発色特性により一定にする必要があり、感熱記録装
置としては、一定周期Lの基準周期に従って各動作を制
御している。図13ではラインN−2〜N+1の4ライ
ン分の記録タイミングを示しているが、この実施例で
は、ラインN−1とラインNとの間にデータ転送周期の
変動による休止期間があり、基準周期番号としては、n
−2からn+4までの7周期分の動作について示してい
る。
ータ駆動信号421及びストローブパルス411の印加
の各タイミングはサーマルヘッド51の発熱と記録紙5
4の発色特性により一定にする必要があり、感熱記録装
置としては、一定周期Lの基準周期に従って各動作を制
御している。図13ではラインN−2〜N+1の4ライ
ン分の記録タイミングを示しているが、この実施例で
は、ラインN−1とラインNとの間にデータ転送周期の
変動による休止期間があり、基準周期番号としては、n
−2からn+4までの7周期分の動作について示してい
る。
【0064】以下、図12〜図14を用いてこの実施例
の動作を説明する。記録周期の最初に図14に示す動作
パラメータの設定を行なう。コントローラ1によってサ
ーミスタ52の検出温度521を読み取り(ステップS
1)、上記基準周期で設定された記録フラグ101を判
定し(ステップS2)、記録フラグ101が“H”の場
合には、1ライン分のモータ駆動を開始して記録パルス
413の記録遅延量Dと検出温度521とによって記録
パルスデータによるストローブパルス幅Tを設定し、ラ
ッチ要求を発生する(ステップS31)。
の動作を説明する。記録周期の最初に図14に示す動作
パラメータの設定を行なう。コントローラ1によってサ
ーミスタ52の検出温度521を読み取り(ステップS
1)、上記基準周期で設定された記録フラグ101を判
定し(ステップS2)、記録フラグ101が“H”の場
合には、1ライン分のモータ駆動を開始して記録パルス
413の記録遅延量Dと検出温度521とによって記録
パルスデータによるストローブパルス幅Tを設定し、ラ
ッチ要求を発生する(ステップS31)。
【0065】次に、符号化/復号化手段12よりメモリ
制御手段3に出力されるデータ転送指令102のON/
OFFを判断し(ステップS41)、データ転送指令1
02がONのときには、次の基準周期の記録フラグ10
1を“H”に設定し(ステップS51)、ラッチ信号4
12の発生からストローブパルス411の発生による記
録へと移行する。ステップS41でデータ転送指令10
2がOFFと判断された場合には、次の基準周期の記録
フラグ101を“L”に設定し(ステップS52)、ラ
ッチ信号412の発生からストローブパルス411の発
生による記録へと移行する。
制御手段3に出力されるデータ転送指令102のON/
OFFを判断し(ステップS41)、データ転送指令1
02がONのときには、次の基準周期の記録フラグ10
1を“H”に設定し(ステップS51)、ラッチ信号4
12の発生からストローブパルス411の発生による記
録へと移行する。ステップS41でデータ転送指令10
2がOFFと判断された場合には、次の基準周期の記録
フラグ101を“L”に設定し(ステップS52)、ラ
ッチ信号412の発生からストローブパルス411の発
生による記録へと移行する。
【0066】ステップS2で記録フラグ101が“L”
と判断された場合には、モータ駆動を停止し、引剥しパ
ルス601の記録遅延量dとサーミスタ52の検出温度
521とにより引剥しパルスデータによるストローブパ
ルス幅tを設定する(ステップS32)。次に、符号化
/復号化手段12よりメモリ制御手段3に出力されるデ
ータ転送指令102のON/OFFを判断し(ステップ
S42)、データ転送指令102がONと判断されたと
きには、次の基準周期の記録フラグ101を“H”に設
定し(ステップS53)、ストローブパルス411の発
生による記録へと移行するが、このときラッチ信号41
2の発生がないため、前回サーマルヘッド51に転送さ
れた記録データ201を停止している記録紙54上に印
字することになる。ステップS42でデータ転送指令1
02がOFFと判断されたときには、次の基準周期の記
録フラグ101を“L”に設定して(ステップS54)
次の基準周期へ移行し、この周期の記録及び記録紙54
の搬送は行わない。
と判断された場合には、モータ駆動を停止し、引剥しパ
ルス601の記録遅延量dとサーミスタ52の検出温度
521とにより引剥しパルスデータによるストローブパ
ルス幅tを設定する(ステップS32)。次に、符号化
/復号化手段12よりメモリ制御手段3に出力されるデ
ータ転送指令102のON/OFFを判断し(ステップ
S42)、データ転送指令102がONと判断されたと
きには、次の基準周期の記録フラグ101を“H”に設
定し(ステップS53)、ストローブパルス411の発
生による記録へと移行するが、このときラッチ信号41
2の発生がないため、前回サーマルヘッド51に転送さ
れた記録データ201を停止している記録紙54上に印
字することになる。ステップS42でデータ転送指令1
02がOFFと判断されたときには、次の基準周期の記
録フラグ101を“L”に設定して(ステップS54)
次の基準周期へ移行し、この周期の記録及び記録紙54
の搬送は行わない。
【0067】ここで、図7及び図9に示した動作では、
連続記録のために、ステップS1,S2,S31,S4
1,S51の一連の動作が行なわれることをつけ加え
る。
連続記録のために、ステップS1,S2,S31,S4
1,S51の一連の動作が行なわれることをつけ加え
る。
【0068】次に、ステップS51,S52以降の動作
を周期n−1を例にして説明する。駆動部制御手段42
はモータ駆動信号421を図示していないモータドライ
バに送り、搬送用モータを所定量駆動して記録手段5の
ローラ53を回転させることにより、記録紙54を1ラ
イン分搬送する。一方、コントローラ1は記録パルス4
13の遅延量Dをストローブ制御手段41に設定する。
また、サーミスタ52の検出温度521をバス8を介し
て引剥しパルス制御手段6とストローブ制御手段41と
に供給し、夫々この検出温度521に対応した記録パル
ス413のパルス幅Tを設定する。
を周期n−1を例にして説明する。駆動部制御手段42
はモータ駆動信号421を図示していないモータドライ
バに送り、搬送用モータを所定量駆動して記録手段5の
ローラ53を回転させることにより、記録紙54を1ラ
イン分搬送する。一方、コントローラ1は記録パルス4
13の遅延量Dをストローブ制御手段41に設定する。
また、サーミスタ52の検出温度521をバス8を介し
て引剥しパルス制御手段6とストローブ制御手段41と
に供給し、夫々この検出温度521に対応した記録パル
ス413のパルス幅Tを設定する。
【0069】ラッチ要求に従ってストローブ制御手段4
1はサーマルヘッド51にラッチ信号412を供給し、
前の基準周期(n−2)にシフトレジスタ511に転送
された記録データ201をラッチレジスタ512に転送
し、しかる後、メモリ制御手段3を介してビットイメー
ジメモリ2内に蓄積されているラインN−1の記録デー
タ201をシフトレジスタ511に転送する。また、か
かる動作に並行して、ストローブ制御手段41は、既に
遅延量D及びパルス幅Tでもって設定された記録パルス
413によって設定されるストローブ信号411をサー
マルヘッド51に供給し、記録紙54に印字を行なわせ
る。
1はサーマルヘッド51にラッチ信号412を供給し、
前の基準周期(n−2)にシフトレジスタ511に転送
された記録データ201をラッチレジスタ512に転送
し、しかる後、メモリ制御手段3を介してビットイメー
ジメモリ2内に蓄積されているラインN−1の記録デー
タ201をシフトレジスタ511に転送する。また、か
かる動作に並行して、ストローブ制御手段41は、既に
遅延量D及びパルス幅Tでもって設定された記録パルス
413によって設定されるストローブ信号411をサー
マルヘッド51に供給し、記録紙54に印字を行なわせ
る。
【0070】次に、ステップS53以降の動作を基準周
期n+2を例にして説明する。駆動部制御手段42はモ
ータを駆動せず、記録紙54を停止状態に維持する。一
方、コントローラ1は、引剥しパルス601の遅延量d
を引剥しパルス制御手段6に設定する。また、サーミス
タ52の検出温度521はバス8を介して引剥しパルス
制御手段6とストローブ制御手段41とに供給され、夫
々この検出温度521に対応した引剥しパルス601の
パルス幅tを設定する。このときラッチ要求がないた
め、ストローブ制御手段41は、既に遅延量d及びパル
ス幅tでもって設定された引剥しパルス601によって
設定されるストローブ信号411をサーマルヘッド51
に供給し、記録紙54に印字を行なわせる。このときに
記録される記録データ201は、2周期前(基準周期
n)のラッチ信号412によってシフトレジスタ511
からラッチレジスタ512に転送されたものであり、基
準周期nにおいて既に記録されたものを保持している。
期n+2を例にして説明する。駆動部制御手段42はモ
ータを駆動せず、記録紙54を停止状態に維持する。一
方、コントローラ1は、引剥しパルス601の遅延量d
を引剥しパルス制御手段6に設定する。また、サーミス
タ52の検出温度521はバス8を介して引剥しパルス
制御手段6とストローブ制御手段41とに供給され、夫
々この検出温度521に対応した引剥しパルス601の
パルス幅tを設定する。このときラッチ要求がないた
め、ストローブ制御手段41は、既に遅延量d及びパル
ス幅tでもって設定された引剥しパルス601によって
設定されるストローブ信号411をサーマルヘッド51
に供給し、記録紙54に印字を行なわせる。このときに
記録される記録データ201は、2周期前(基準周期
n)のラッチ信号412によってシフトレジスタ511
からラッチレジスタ512に転送されたものであり、基
準周期nにおいて既に記録されたものを保持している。
【0071】次に、ステップS54以降の動作を基準周
期n+1を例にして説明する。駆動部制御手段42はモ
ータを駆動せず、記録紙54を停止状態を維持する。一
方、コントローラ1は引剥しパルス601の遅延量dを
引剥しパルス制御手段6に設定する。また、サーミスタ
52の検出温度521はバス8を介して引剥しパルス制
御手段6とストローブ制御手段41とに供給され、夫々
この検出温度521に対応した引剥しパルス601のパ
ルス幅tを設定する。このとき、ラッチ要求とデータ転
送指令111がないため、記録は行われない。
期n+1を例にして説明する。駆動部制御手段42はモ
ータを駆動せず、記録紙54を停止状態を維持する。一
方、コントローラ1は引剥しパルス601の遅延量dを
引剥しパルス制御手段6に設定する。また、サーミスタ
52の検出温度521はバス8を介して引剥しパルス制
御手段6とストローブ制御手段41とに供給され、夫々
この検出温度521に対応した引剥しパルス601のパ
ルス幅tを設定する。このとき、ラッチ要求とデータ転
送指令111がないため、記録は行われない。
【0072】以上のように、この実施例では、ファクシ
ミリ装置の受信記録における各記録モードにおいて、記
録パルス413または引剥しパルス601をストローブ
パルス411の印加により記録できる。特に、休止状態
にあってかつ次の周期で記録紙の搬送を行なう基準周期
において、引剥しパルスデータによるストローブパルス
411により記録紙54に記録を行なうため、サーマル
ヘッド51の記録紙54と融着,凝固した発熱体55が
引剥しパルス601によって再度加熱されるため、その
融着,凝固が溶融し、次のラインに記録紙54を搬送す
るときには、搬送負荷の低い状態が維持されて安定した
搬送による記録を行なうことができる。
ミリ装置の受信記録における各記録モードにおいて、記
録パルス413または引剥しパルス601をストローブ
パルス411の印加により記録できる。特に、休止状態
にあってかつ次の周期で記録紙の搬送を行なう基準周期
において、引剥しパルスデータによるストローブパルス
411により記録紙54に記録を行なうため、サーマル
ヘッド51の記録紙54と融着,凝固した発熱体55が
引剥しパルス601によって再度加熱されるため、その
融着,凝固が溶融し、次のラインに記録紙54を搬送す
るときには、搬送負荷の低い状態が維持されて安定した
搬送による記録を行なうことができる。
【0073】図15はストローブパルス411を2分割
した場合の図12に示した実施例の記録制御を示すタイ
ミング図である。
した場合の図12に示した実施例の記録制御を示すタイ
ミング図である。
【0074】同図において、ストローブパルス411を
ストローブ4111,4112に2分割し、記録パルス
413と引剥しパルス601のパルス幅t,Tを等しく
している。その他の点については図13に示したものと
同じであり、同様の効果があって有効である。ここで示
した制御タイミング例は、ストローブパルス411を2
分割した場合であるが、3個以上に分割してもよく、上
記と同様の記録動作をなして同様の効果が得られ、有効
である。
ストローブ4111,4112に2分割し、記録パルス
413と引剥しパルス601のパルス幅t,Tを等しく
している。その他の点については図13に示したものと
同じであり、同様の効果があって有効である。ここで示
した制御タイミング例は、ストローブパルス411を2
分割した場合であるが、3個以上に分割してもよく、上
記と同様の記録動作をなして同様の効果が得られ、有効
である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ストローブパルスの印加による記録紙への記録により、
サーマルヘッドと記録紙の融着が発生する場合において
も、次のラインの搬送直前に引剥しパルスを記録データ
に対して与えるため、融着した発熱体部の温度上昇によ
って融着現象を緩和でき、少ない剥離力で引き剥される
ようにすることができる。このため、記録媒体の搬送負
荷変動を抑制して記録紙の円滑な搬送を行なうことがで
き、高品質な記録が実現する。
ストローブパルスの印加による記録紙への記録により、
サーマルヘッドと記録紙の融着が発生する場合において
も、次のラインの搬送直前に引剥しパルスを記録データ
に対して与えるため、融着した発熱体部の温度上昇によ
って融着現象を緩和でき、少ない剥離力で引き剥される
ようにすることができる。このため、記録媒体の搬送負
荷変動を抑制して記録紙の円滑な搬送を行なうことがで
き、高品質な記録が実現する。
【図1】本発明による感熱記録装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】ストローブ信号によるサーマルヘッドの発熱体
の発熱温度特性の一例を概略的に示す図である。
の発熱温度特性の一例を概略的に示す図である。
【図3】発熱体の発熱温度による記録媒体での印字濃度
特性の一例を概略的に示した図である。
特性の一例を概略的に示した図である。
【図4】ストローブ信号によるサーマルヘッドの発熱体
の発熱温度特性の他の例を概略的に示す図である。
の発熱温度特性の他の例を概略的に示す図である。
【図5】発熱体の発熱温度による記録装置の搬送負荷力
特性の一例を概略的に示す図である。
特性の一例を概略的に示す図である。
【図6】図1におけるサーマルヘッドの一具体例を示す
構成図である。
構成図である。
【図7】図1に示した実施例の記録動作の一具体例を示
すタイミング図である。
すタイミング図である。
【図8】図7に示した記録動作での記録パルスと引剥し
パルスのサーマルヘッドの温度に対するパルス幅の関係
の一例を概略的に示す図である。
パルスのサーマルヘッドの温度に対するパルス幅の関係
の一例を概略的に示す図である。
【図9】図1に示した実施例の記録動作の他の具体例を
示すタイミング図である。
示すタイミング図である。
【図10】図1に示した実施例での記録紙の搬送タイミ
ングとストローブパルスの印加タイミングとの関係を概
略的に示す図である。
ングとストローブパルスの印加タイミングとの関係を概
略的に示す図である。
【図11】図10に示した記録タイミングで記録紙上に
印字される印字ドットの位置を概略的に示す図である。
印字される印字ドットの位置を概略的に示す図である。
【図12】本発明による感熱記録装置の他の実施例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図13】図12に示した実施例の記録動作の一具体例
を示すタイミング図である。
を示すタイミング図である。
【図14】図13に示した動作でのパラメータ設定動作
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図15】図12に示した実施例の記録動作の他の具体
例を示すタイミング図である。
例を示すタイミング図である。
1 コントローラ 2 ビットイメージメモリ 3 メモリ制御手段 4 記録制御手段 5 記録手段 6 引剥しパルス制御手段 41 ストローブ制御手段 42 駆動部制御手段 51 サーマルヘッド 52 サーミスタ 53 ローラ 54 記録紙 55 発熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 晃 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 成井 陽一 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 谷添 利生 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 箕田 博 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 浅田 昭広 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の発熱体を配列したサーマルヘッド
とローラとによって記録媒体を挟持し、搬送用モータで
該ローラを回転させることにより、該記録媒体を副走査
方向に1記録ラインずつ搬送するとともに、各記録ライ
ン毎に該サーマルヘッドに主走査ラインの記録データを
転送し、発熱体にストローブパルスを印加して文字,画
像などをドットパターンで記録するようにした感熱記録
装置において、 該記録ラインのストローブパルス印加終了から次の記録
ラインへの該記録媒体の搬送開始までの期間に、該スト
ローブパルスによって記録した記録データを保持した状
態で引剥しパルスを印加することを特徴とする感熱記録
装置。 - 【請求項2】 複数の発熱体を配列したサーマルヘッド
とローラとによって記録媒体を挟持し、搬送用モータで
該ローラを回転させることにより、該記録媒体を副走査
方向に1記録ラインずつ搬送するとともに、各記録ライ
ン毎に該サーマルヘッドに主走査ラインの記録データを
転送し、発熱体にストローブパルスを印加して、文字,
画像などをドットパターンにより所定の記録周期で1記
録ラインずつ記録する感熱記録方式を用い、副走査期間
に該所定の記録周期以外の休止時間が入るようにしたフ
ァクシミリの感熱記録装置において、 次の記録ラインを、該所定の記録周期により、連続して
記録する場合には、当該記録ラインを該ストローブパル
スの印加のみにより記録を行ない、 次の記録ラインを記録するまでに休止期間が入る場合に
は、該記録ラインのストローブパルスの印加終了から次
の記録ラインへ該記録媒体を搬送開始までの期間に、該
ストローブパルスにより記録した記録データを保持した
状態で引剥しパルスを印加することを特徴とする感熱記
録装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記引剥しパルスの印加エネルギーを、前記ストローブ
パルスによる印加エネルギーよりも低くしたことを特徴
とする感熱記録装置。 - 【請求項4】 請求項1または2において、 前記引剥しパルスの印加エネルギーを、サーマルヘッド
の温度に応じて可変としたことを特徴とする感熱記録装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27228393A JPH07125292A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 感熱記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27228393A JPH07125292A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 感熱記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07125292A true JPH07125292A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17511703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27228393A Pending JPH07125292A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 感熱記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07125292A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010208346A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-24 | Ai Solutions Corp | サーマルプリンタ |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP27228393A patent/JPH07125292A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010208346A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-24 | Ai Solutions Corp | サーマルプリンタ |
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