JPH08139530A - バッファアンプ、ビデオ出力アンプ及びディスプレイ装置 - Google Patents

バッファアンプ、ビデオ出力アンプ及びディスプレイ装置

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JPH08139530A
JPH08139530A JP6277300A JP27730094A JPH08139530A JP H08139530 A JPH08139530 A JP H08139530A JP 6277300 A JP6277300 A JP 6277300A JP 27730094 A JP27730094 A JP 27730094A JP H08139530 A JPH08139530 A JP H08139530A
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JP
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amplifier
voltage
buffer amplifier
diode
transistor
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JP6277300A
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Junji Umemura
純治 梅村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力かつ低コストで、出力電圧の信号
波波形のクロスオーバ歪の発生を抑制する。 【構成】 プッシュプル接続されているNPNトランジ
スタQ3のベースとPNPトランジスタQ4のベースと
の間に、ダイオードD1,D2が直列に接続されてい
る。また、ダイオードD1,D2には、それぞれ、並列
に、コンデンサC1,C2が接続されている。交流信号
成分は、コンデンサC1,C2を介して、トランジスタ
Q3,Q4のベースに直接印加され、各トランジスタQ
3,Q4のベースに流れるバイアス電流は、抵抗Rb
1,Rb2によってのみ決まり、入力信号電圧が変化し
ても変わらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等に接続
され、映像を表示する場合に用いて好適なバッファアン
プ、ビデオ出力アンプ及びディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータに接続され、映像を表示す
る高解像度用ディスプレイ装置のCRTをビデオ出力ア
ンプで駆動するには、CRTの解像度やリフレッシュレ
ート(映像信号の垂直同期信号の周波数fv) によって
異なるが、ビデオ出力アンプからCRTに出力される映
像信号が、約40Vp-p 以上の出力振幅を有すること
と、ビデオ出力アンプが30MHZ乃至100MHZ程
度の周波数特性を有することが必要とされる。
【0003】上述した性能を満足するために、CRTに
映像信号を出力するビデオ出力アンプは、一般的に、高
周波特性の良いカスコードアンプによって構成されてい
る。図6は、ビデオ出力アンプでCRTを駆動する場合
の構成を説明する図である。ビデオ出力アンプ100
は、放電保護用の抵抗Rp を介して、CRT102のC
RTソケット103に取り付けられているカソード10
4に接続されている。
【0004】放電保護用のダイオードDp1は、そのアノ
ードが、ビデオ出力アンプ100と抵抗Rp との接続点
Aに接続され、そのカソードが、所定の電圧源Vccに接
続されている。また、同様に、放電保護用のダイオード
Dp2は、そのカソードが点Aに接続され、そのアノード
が接地されている。
【0005】抵抗Rp とカソード104との接続点B
は、スパークギャップ101(後述する)を介して接地
されている。
【0006】ビデオ出力アンプ100は、入力ビデオ信
号を増幅して、出力信号電圧をCRT102のカソード
104に出力する。
【0007】CRT102の内部のゴミ等の影響によ
り、電極間で放電が起こり、カソード104から非常に
大きな値の放電電圧が出力されることがある。この場
合、この放電電圧が、ビデオ出力アンプ100に入力さ
れないように、上述した放電保護用の抵抗Rp 、ダイオ
ードDp1,Dp2、及びスパークギャップ101が設けら
れている。
【0008】例えば、上述したように、カソード104
において放電が起こった場合、非常に大きな値の放電電
圧が、カソード104から出力される。この放電電圧
が、ダイオードDp1またはDp2に直接入力されると、ダ
イオードDp1,Dp2が破壊される場合がある。従って、
カソード104と点Aとの間に、抵抗Rp を設けること
によって、電圧を降下させる。さらに、点Aにおける電
圧が、Vccよりも高いと、ダイオードDp1がオンされ
る。また、点Aにおける電圧が負であるときは、ダイオ
ードDp2がオンされる。従って、この放電によって出力
された放電電圧のビデオ出力アンプ100への入力を防
止することができる。
【0009】さらに、これらのダイオードDp1及びDp2
が、長時間オンされていると、ダイオードが加熱され、
ダイオードDp1,Dp2の故障の原因となる。そこで、点
Bにおいてスパークギャップ101を設けることによっ
て、所定の時間経過後は、スパークギャップ101が火
花放電を開始し、ダイオードDp1,Dp2に代わって、放
電電圧のビデオ出力アンプ100への入力を防止する。
従って、この放電電圧のビデオ出力アンプ100への入
力を、二重に防止することができる。
【0010】図7は、図6のビデオ出力アンプ100の
構成例を示す回路図である。このビデオ出力アンプ10
0は、カスコードアンプ1によって構成されている。
【0011】カスコードアンプ1においては、NPNト
ランジスタQ2のエミッタとNPNトランジスタQ1の
コレクタとが接続されており、NPNトランジスタQ2
のベースには、所定の定電圧VBBが印加されている。ま
たNPNトランジスタQ1のベースには、外部より入力
ビデオ信号としての信号電圧が印加されており、そのエ
ミッタは、抵抗R2を介して接地されている。さらに、
NPNトランジスタQ2のコレクタは、抵抗R1を介し
て所定の電圧源Vccに接続されている。このNPNトラ
ンジスタQ2は、ミラー積分効果による出力信号電圧の
周波数特性の劣化を抑制するために設けられている。
【0012】負荷容量CL の一端は、抵抗R1とNPN
トランジスタQ2との接続点E(出力端子)に接続さ
れ、他端は接地されており、接続点Eにおける電圧が出
力電圧となる。
【0013】負荷容量CL は、図6におけるダイオード
Dp1,Dp2、抵抗Rp 、スパークギャップ101、カソ
ード104などよりなる容量成分を表している。これら
の回路は直流インピーダンスが高く、実質的に容量性負
荷(すなわち負荷容量CL )として取り扱うことができ
る。
【0014】NPNトランジスタQ1のベースに高レベ
ルの信号電圧が印加されると、NPNトランジスタQ1
のコレクタ電流が大きくなり、抵抗R1における電圧降
下も大きくなる。従って、点Eにおける電圧が低くな
る。また、NPNトランジスタQ1のベースに低レベル
の信号電圧が印加されると、NPNトランジスタQ1の
コレクタ電流が小さくなり、抵抗R1における電圧降下
も小さくなる。従って、点Eにおける電圧が高くなる。
つまり、NPNトランジスタQ1のベースに印加される
信号電圧が高レベルの場合、点Eにおける出力電圧は小
さくなり、低レベルの場合、出力電圧は大きくなる。
【0015】従って、NPNトランジスタQ1のベース
に印加される入力電圧の信号波形の位相と、点Eにおけ
る出力電圧の信号波形の位相とは、逆位相となる。
【0016】このビデオ出力アンプ100の理論的なカ
ットオフ周波数fc は、次式によって表される。 fc=1/(2π・CL・R1)
【0017】さらに、このカットオフ周波数は、ピーキ
ングすることにより、2乃至3倍に改善することができ
る。
【0018】この場合において、負荷容量CL=15p
F とすると、上記の条件を満足するカットオフ周波数
100MHzのアンプを実現させるためには、負荷抵抗
R1の抵抗値を200乃至300Ω程度にする必要があ
ることが、実験により、確認されており、上述した40
Vp-p の出力振幅を得るには、非常に大きな電力を消費
する回路となってしまう。
【0019】消費電力を下げるためには、負荷抵抗R1
を大きくして、流れる電流量を減らせばよいが、負荷抵
抗R1を大きくして同一の周波数特性を得るためには、
負荷容量CL の影響を小さくすることが必要とされる。
例えば、負荷抵抗R1と負荷容量CL との間にバッファ
アンプを挿入し、出力インピーダンスを小さくすること
により、負荷容量CL の影響を小さくすることができ
る。
【0020】図8は、カスコードアンプ1のNPNトラ
ンジスタQ2のコレクタと負荷抵抗R1との接続点E
と、負荷容量CL と間に、バッファアンプ110を設け
た場合の構成を示す図である。
【0021】また、図9は、図8のバッファアンプ11
0の内部の構成を示したビデオ出力アンプ100の回路
図である。バッファアンプ110は、プッシュプル接続
されたNPNトランジスタQ3とPNPトランジスタQ
4により構成されている。すなわち、そのベースは、抵
抗R1とカスコードアンプ1のNPNトランジスタQ2
のコレクタとの間に接続されている。
【0022】また、NPNトランジスタQ3のコレクタ
は、所定の電圧源Vccに接続されており、エミッタは、
直列に接続された抵抗R3,R4を介してPNPトラン
ジスタQ4のエミッタに接続されている。PNPトラン
ジスタQ4のコレクタは、接地されている。バッファア
ンプ110の出力電圧は、抵抗R3と抵抗R4との接続
点から出力される。
【0023】また、出力電圧のクロスオーバ歪の発生を
抑制するため、プッシュプル接続されたトランジスタの
数に対応して、2個のダイオードD1,D2が、NPN
トランジスタQ3のベースとPNPトランジスタQ4の
ベースとの間に直列に接続されている。
【0024】ダイオードD1,D2が、抵抗R1に直列
に接続されているので、このダイオードD1,D2に流
れる電流は、抵抗R1に流れる電流とほぼ等しい。従っ
て、プッシュプル回路を構成し、エミッタホロワとされ
ているNPNトランジスタQ3及びPNPトランジスタ
Q4のベースに流れるバイアス電流は、この2個のダイ
オードD1,D2の順方向電圧により決定される。
【0025】次に、その動作について説明する。カスコ
ードアンプ1におけるNPNトランジスタQ1のベース
に印加される入力信号電圧のレベルが高い場合は、点E
における電圧レベルは低くなる。すると、NPNトラン
ジスタQ3はオフ、PNPトランジスタQ4はオンとな
る。従って、点Dから出力される電圧のレベルは低くな
る。
【0026】一方、カスコードアンプ1におけるNPN
トランジスタQ1のベースに印加される入力信号電圧の
レベルが低い場合は、点Eにおける電圧レベルは高くな
る。すると、NPNトランジスタQ3はオン、PNPト
ランジスタQ4はオフとなる。従って、点Dから出力さ
れる電圧のレベルは高くなる。
【0027】つまり、NPNトランジスタQ1のベース
への入力信号電圧の信号波形の位相と、出力信号電圧の
信号波形の位相とは、逆位相となる。
【0028】また、2個のダイオードD1,D2によっ
て、NPNトランジスタQ3とPNPトランジスタQ4
のベース間に両者のベース・エミッタ間電圧に対応する
バイアス電圧が付与されているので、出力電圧に、クロ
スオーバ歪が発生することが抑制されている。
【0029】よって、上述したように、バッファアンプ
110をカスコードアンプ1と負荷容量CL との間に設
けることにより、出力インピーダンスを小さくすること
ができ、図7における負荷容量CL の影響を小さくする
ことができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たビデオ出力アンプ100の、特にバッファアンプ11
0は、以下に示す課題を有している。
【0031】カスコードアンプ1の出力電圧(点Eにお
ける電圧)が高い場合は、負荷抵抗R1に流れる電流が
少なく、その結果、ダイオードD1,D2に流れる電流
も少ないので、順方向電圧も小さい。そのため、NPN
トランジスタQ3及びPNPトランジスタQ4のコレク
タに流れるバイアス電流も比較的小さくなり、バッファ
アンプ110の消費電力も小さい。
【0032】ところが、上記の場合とは反対に、カスコ
ードアンプ1の出力電圧(点Eにおける電圧)が低い場
合は、負荷抵抗R1に流れる電流が多くなり、その結
果、ダイオードD1,D2に流れる電流も大きくなり、
順方向電圧も大きくなるので、NPNトランジスタQ3
及びPNPトランジスタQ4のコレクタに流れるバイア
ス電流も大きくなる。このバイアス電流は、実測で、最
大数10mAに達し、回路の電源電圧が高くなるほど、
バッファアンプ110における消費電力が大きくなり、
その値は無視できなくなる。従って、このビデオ出力ア
ンプ100は、その低消費電力化を図るために設けたバ
ッファアンプ110自身が、電力を多量に消費してしま
うという課題を有している。
【0033】また、トランジスタにおける消費電力増加
によって、トランジスタ自体が発熱し、故障の原因とな
るので、トランジスタ保護用の放熱器を取り付ける必要
が生じ、コスト高となってしまうという課題をも有す
る。
【0034】そこで、バッファアンプの低消費電力化の
ために、図10に示すように、図9のダイオードD1及
びD2を除去したり、図11に示すようにダイオードを
1個のみにするという構成のビデオ出力アンプも提案さ
れているが、十分なバイアス電圧が、各トランジスタの
ベースに印加されないため、いずれの場合においても、
出力電圧の正弦波波形において、クロスオーバ歪が生じ
てしまう。
【0035】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、低消費電力かつ低コストで、出力電圧の正
弦波波形におけるクロスオーバ歪の発生を抑制可能なバ
ッファアンプ、ビデオ出力アンプ及びディスプレイ装置
を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のバッフ
ァアンプは、第1の能動素子(例えば図1のNPNトラ
ンジスタQ3)と、第2の能動素子(例えば図1のPN
PトランジスタQ4)がプッシュプル接続されたバッフ
ァアンプ(例えば図1のバッファアンプ110)におい
て、第1の能動素子の制御端子(例えば図1のNPNト
ランジスタQ3のベース)と、第2の能動素子の制御端
子(例えば図2のPNPトランジスタQ4のベース)と
の間に接続されるダイオード(例えば図1のダイオード
D1,D2)と、これらのダイオードに流れる電流を制
限する抵抗(例えば図1のRb1,Rb2)と、これら
のダイオードに並列に接続されるコンデンサ(例えば図
1のコンデンサC1,C2)と、を備えることを特徴と
する。
【0037】このダイオード(例えば図1のダイオード
D1,D2)は、2個直列に接続し、コンデンサ(例え
ば図1のコンデンサC1,C2)は、直列接続された2
個のダイオードのそれぞれに並列に、1個ずつ接続する
ようにすることができる。
【0038】このダイオード(例えば図3のダイオード
D1,D2)は、2個直列に接続し、上述したコンデン
サ(例えば図3のコンデンサC1)は、直列接続された
2個のダイオードに、1個が、並列に接続するようにす
ることができる。
【0039】上述した能動素子は、トランジスタ(例え
ば図1のNPNトランジスタQ3、PNPトランジスタ
Q4)とすることができる。
【0040】請求項5に記載のビデオ出力アンプは、第
1の能動素子(例えば図2のNPNトランジスタQ3)
と第2の能動素子(例えば図2のPNPトランジスタQ
4)がプッシュプル接続され、この第1の能動素子の制
御端子(例えば図2のNPNトランジスタQ3のベー
ス)と、第2の能動素子の制御端子(例えば図2のPN
PトランジスタQ4のベース)との間に接続されるダイ
オード(例えば図2のダイオードD1,D2)と、この
ダイオードに流れる電流を制限する抵抗(例えば図2の
抵抗Rb1,Rb2)と、このダイオードに並列に接続
されるコンデンサ(例えば図2のコンデンサC1,C
2)と、を備えるバッファアンプ(例えば図2のバッフ
ァアンプ110)と、入力ビデオ信号を受けて、このバ
ッファアンプに、入力ビデオ信号に対応する増幅信号を
出力するアンプ(例えば図2のカスコードアンプ1)と
を備えることを特徴とする。
【0041】請求項6に記載のディスプレイ装置は、第
1の能動素子(例えば図2のNPNトランジスタQ3)
と第2の能動素子(例えば図2のPNPトランジスタQ
4)がプッシュプル接続され、この第1の能動素子の制
御端子(例えば図2のNPNトランジスタQ3のベー
ス)と、第2の能動素子の制御端子(例えば図2のPN
PトランジスタQ4のベース)との間に接続されるダイ
オード(例えば図2のダイオードD1,D2)と、この
ダイオードに流れる電流を制限する抵抗(例えば図2の
抵抗Rb1,Rb2)と、このダイオードに並列に接続
されるコンデンサ(例えば図2のコンデンサC1,C
2)と、を備えるバッファアンプ(例えば図5のバッフ
ァアンプ110)と、入力ビデオ信号を受けて、このバ
ッファアンプに、入力ビデオ信号に対応する増幅信号を
出力するアンプ(例えば図5のカスコードアンプ1)
と、このバッファアンプから出力される信号に対応し
て、映像を表示するCRT(例えば図5のCRT10
2)と、を備えることを特徴とする。
【0042】
【作用】上記構成のバッファアンプ、ビデオ出力アンプ
及びディスプレイ装置においては、NPNトランジスタ
Q3のベースとPNPトランジスタQ4のベースとの間
に直列に接続されるバイアス用の、2個のダイオードD
1,D2に並列に、コンデンサC1,C2を接続する。
入力信号電圧は、コンデンサC1,C2を介して、NP
NトランジスタQ3及びPNPトランジスタQ4のベー
スに直接印加される。また、各トランジスタQ3,Q4
のベースに流れるバイアス電流は、抵抗Rb1,Rb2によ
ってのみ決定され、変化しない。従って、低消費電力か
つ低コストで、出力電圧の正弦波波形のクロスオーバ歪
の発生を抑制可能なバッファアンプ、ビデオ出力アンプ
及びディスプレイ装置を提供することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。なお、従来例と同様の構成には、同一の
符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0044】図1は、本発明のバッファアンプの一実施
例の構成を示す回路図である。バッファアンプ110
は、基本的に、図9の従来例と同様に、エミッタホロワ
のトランジスタQ3とQ4をプッシュプル接続して構成
されている。ただし、図9において示したバッファアン
プ110と異なり、カスコードアンプ1とは独立に、単
独で構成することができるようになされている。
【0045】すなわち、ダイオードD1のアノードは、
抵抗Rb1を介して所定の電圧源Vccに接続されてい
る。また、ダイオードD1のカソードは、ダイオードD
2のアノードに接続され、ダイオードD2のカソード
は、抵抗Rb2を介して接地されている。
【0046】コンデンサC1はダイオードD1に、コン
デンサC2はダイオードD2に、それぞれ、並列に接続
されている。このコンデンサC1,C2は、交流信号バ
イパス用のコンデンサである。
【0047】外部からの入力信号は、コンデンサC1と
C2との接続点Fに入力されるようになされている。ま
た、このバッファアンプ110の出力電圧は、抵抗R3
とR4との接続点Dから出力されるようになされてい
る。
【0048】上述した抵抗Rb1と抵抗Rb2の値は、
基本的に同一とし、点Fに信号電圧を出力する、前段の
アンプ(カスコードアンプ1)の出力インピーダンスよ
り十分大きな値を選ぶ。
【0049】その他の構成は、図9における場合と同様
である。
【0050】次に、図1に示すバッファアンプ110の
動作について説明する。例えば、点Fに通常の出力条件
範囲内の直流電圧(周波数の低い交流電圧)(例えば、
映像信号の場合、画面全体を同色にする信号)が入力さ
れた場合、NPNトランジスタQ3とPNPトランジス
タQ4のベースには、抵抗Rb1及びRb2によって制
限される電流が、ダイオードD1,D2に流ることによ
って決まるバイアスがかかるだけであり、2個のトラン
ジスタQ3,Q4に流れる電流(コレクタ電流)は非常
に少ない。従って、このバッファアンプ110において
消費される電力も非常に小さくなる。
【0051】一方、点Fに入力される信号電圧が、交流
電圧を含む場合、この交流電圧は、コンデンサC1を介
して、NPNトランジスタQ3のベースに直接印加さ
れ、また、コンデンサC2を介して、PNPトランジス
タQ4のベースに直接印加される。さらに、NPNトラ
ンジスタQ3のベースとPNPトランジスタQ4のベー
スとの間には、トランジスタの数(この実施例の場合、
2個)に対応して、2個のダイオードD1,D2が設け
られており、各ベースに流れるバイアス電流は、入力電
圧に影響されず、抵抗Rb1,Rb2によってのみ決定
され、常に一定である。
【0052】従って、点Fからの入力電圧が低い場合に
おいても、信号電流は増加したとしても、バイアス電流
が増加することがなく、バッファアンプ110における
消費電力を抑えることができる。
【0053】次に、本発明のビデオ出力アンプについて
説明する。図2は、本発明のビデオ出力アンプの一実施
例の構成を示す回路図である。図1のバッファアンプ1
10カスコードアンプ1と負荷容量CL との間に設けた
構成となっている。カスコードアンプ1の出力点Eとバ
ッファアンプ110の入力点Fとが接続されている。
【0054】カスコードアンプ1におけるNPNトラン
ジスタQ1のベースに、入力信号電圧が印加される。従
来例において説明したように、入力信号電圧のレベルが
高レベルになった場合は、点Eにおける電圧は低レベル
になる。この低レベルの信号電圧は、バッファアンプ1
10の点Fに入力され、コンデンサC1を介して、NP
NトランジスタQ3のベースに直接印加され、また、コ
ンデンサC2を介して、PNPトランジスタQ4のベー
スに直接印加される。すると、NPNトランジスタQ3
はオフになり、PNPトランジスタQ4はオンとなる。
従って、点Dから出力される出力信号電圧は、低レベル
となる。
【0055】一方、カスコードアンプ1のNPNトラン
ジスタQ1のベースに印加される入力信号電圧のレベル
が低レベルとなった場合は、点Eにおける電圧は高レベ
ルになる。この高レベルの信号電圧は、バッファアンプ
110の点Fに入力され、コンデンサC1を介して、N
PNトランジスタQ3のベースに直接印加され、また、
コンデンサC2を介して、PNPトランジスタQ4のベ
ースに直接印加される。すると、NPNトランジスタQ
3はオンになり、PNPトランジスタQ4はオフにな
る。従って、点Dから出力される出力信号電圧は、高レ
ベルとなる。
【0056】つまり、カスコードアンプ1に入力される
入力信号電圧の信号波形の位相と、バッファアンプ11
0から出力される出力信号電圧の信号波形の位相は、逆
位相となっている。
【0057】また、図1の実施例において説明したよう
に、各トランジスタQ3,Q4のベース間に接続された
ダイオードD1,D2には、抵抗Rb1及び抵抗Rb2
によってのみ決まる、一定の電流が入力されている。従
って、低周波の交流成分の信号電圧が入力された場合に
おいて、出力信号電圧の正弦波波形にクロスオーバ歪が
発生することが抑制される。
【0058】さらに、バイアス電流が一定なので、バッ
ファアンプ110における各トランジスタQ3,Q4の
コレクタ−エミッタ間に流れるトランジスタ電流の変化
は、各コンデンサC1,C2を介して、各ベースに印加
される信号電圧のみによって決まる。従って、バイアス
電流が大きくなることがないので、上述したトランジス
タ電流を小さくすることができ、バッファアンプ110
における低消費電力化を実現することができる。また、
トランジスタ自体の発熱を抑制することができるので、
トランジスタ専用の放熱器を備える必要がなく、コスト
を低くすることができる。
【0059】また、図3は、本発明のビデオ出力アンプ
の他の実施例の構成を示す回路図である。
【0060】図3のビデオ出力アンプ100は、1個の
コンデンサC3が、ダイオードD1,D2に並列に接続
されており、図2の抵抗Rb1が省略され、ダイオードD
1のアノードが入力点Fに接続された構成となってい
る。
【0061】その他の構成は、図2における場合と同様
である。
【0062】図3の実施例の場合においても、図2の場
合と同様、バイアス用のダイオードD1,D2は、抵抗
R1とNPNトランジスタQ2のコレクタとの間に接続
されていないので、バイアス電流は、抵抗R1及びRb
2の値によってのみ決定され、変化しない。また、カス
コードアンプ1からの出力電圧は、点Eから点Fに入力
され、NPNトランジスタQ3のベースに直接入力され
るとともに、コンデンサC3を介して、PNPトランジ
スタQ4のベースにも入力される。
【0063】すなわち、バイアス電流を変化させること
なく、カスコードアンプ1からの信号電圧を、NPNト
ランジスタQ3のベースとPNPトランジスタQ4のベ
ースに入力することができるので、低消費電力化を実現
しつつ、出力信号電圧の正弦波波形において、クロスオ
ーバ歪の発生を抑制することができる。
【0064】図4は、図2に示したバッファアンプ11
0及び図9に示した従来のバッファアンプ110の負荷
容量として、15pFのコンデンサを接続し、出力振幅
が40Vp-p になるような矩形波信号を、周波数を変化
させて入力した場合の、トランジスタ電流と矩形波信号
の周波数との関係を示す特性図である。
【0065】例えば、画面全体を同色にするような直流
電圧信号(実際は、30KHZ乃至60KHZ程度の周
波数の交流電圧信号)が入力された場合、図9のバッフ
ァアンプ110において流れるトランジスタ電流が30
mAであるのに対して、図2の実施例のバッファアンプ
110においては、わずかなトランジスタ電流のみが流
れるだけである。また、周波数を上昇させた場合におい
ても、図9のバッファアンプ110において流れるトラ
ンジスタ電流に比べて、図2の実施例のバッファアンプ
110において流れるトランジスタ電流が少ないことが
判る。
【0066】従って、トランジスタに流れる電流が少な
い本発明の実施例であるビデオ出力アンプ100は、図
9に示す従来のビデオ出力アンプ100に比べて消費電
力を小さくすることが可能である。
【0067】なお、図1乃至図3におけるバッファアン
プ110の能動素子としては、NPNトランジスタとP
NPトランジスタ以外の、他の増幅素子を用いることも
可能である。
【0068】さらに、図2または図3に示したビデオ出
力アンプ100を備えるディスプレイ装置を構成するこ
とも可能である。図5は、本発明のディスプレイ装置の
一実施例の内部の構成を示すブロック図である。このデ
ィスプレイ装置200は、図2または図3に示すビデオ
出力アンプ100、放電保護回路210及びCRT10
2の順に接続された構成となっている。
【0069】この放電回路210は、従来例において説
明した、図6のスパークギャップ101、抵抗Rp 、ダ
イオードDp1,Dp2によって構成されており、CRT1
02から出力される放電電圧が、ビデオ出力アンプ10
0に入力するのを防止している。
【0070】マイクロコンピュータ等、外部から映像信
号がビデオ出力アンプ100に入力され、その出力信号
が、放電保護回路210を介して、CRT102に入力
される。CRT102は、入力された信号に対応して、
映像を表示する。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明のバッファアン
プ、ビデオ出力アンプ及びディスプレイ装置によれば、
バイアス用のダイオードに並列にコンデンサを接続した
ので、低消費電力かつ低コストで、出力電圧の出力波形
のクロスオーバ歪の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッファアンプの一実施例の構成を示
す回路図である。
【図2】本発明のビデオ出力アンプの一実施例の構成を
示す回路図である。
【図3】本発明のビデオ出力アンプの他の実施例の構成
を示す回路図である。
【図4】バッファアンプのトランジスタ電流と、矩形波
信号の周波数との関係を示す特性図である。
【図5】本発明のディスプレイ装置の一実施例の内部構
成を示すブロック図である。
【図6】ビデオ出力アンプで、CRTを駆動する場合の
構成を示す回路図である。
【図7】図6に示すビデオ出力アンプ100の構成例を
示す回路図である。
【図8】図6に示すビデオ出力アンプ100の他の構成
例を示す回路図である。
【図9】図8のビデオ出力アンプ100の構成例を示す
回路図である。
【図10】図8のビデオ出力アンプ100の他の構成例
を示す回路図である。
【図11】図8のビデオ出力アンプ100のさらに他の
構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 カスコードアンプ 100 ビデオ出力アンプ 101 スパークギャップ 102 CRT 103 CRTソケット 104 カソード 110 バッファアンプ 200 ディスプレイ装置 210 放電保護回路 C1,C2,C3 コンデンサ CL 負荷容量 D1,D2,Dp1,Dp2 ダイオード R1乃至R4,Rb1,Rb2,Rp 抵抗 Q1乃至Q3 NPNトランジスタ Q4 PNPトランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の能動素子と、第2の能動素子がプ
    ッシュプル接続されたバッファアンプにおいて、 前記第1の能動素子の制御端子と、前記第2の能動素子
    の制御端子との間に接続されるダイオードと、 前記ダイオードに流れる電流を制限する抵抗と、 前記ダイオードに並列に接続されるコンデンサとを備え
    ることを特徴とするバッファアンプ。
  2. 【請求項2】 前記ダイオードは、2個直列に接続され
    ており、 前記コンデンサは、直列接続された前記2個のダイオー
    ドのそれぞれに並列に、1個ずつ接続されることを特徴
    とする請求項1に記載のバッファアンプ。
  3. 【請求項3】 前記ダイオードは、2個直列に接続され
    ており、 前記コンデンサは、直列接続された前記2個のダイオー
    ドに、1個が、並列に接続されることを特徴とする請求
    項1に記載のバッファアンプ。
  4. 【請求項4】 前記能動素子は、トランジスタであるこ
    とを特徴とする請求項1,2または3に記載のバッファ
    アンプ。
  5. 【請求項5】 第1の能動素子と第2の能動素子がプッ
    シュプル接続され、 前記第1の能動素子の制御端子と、前記第2の能動素子
    の制御端子との間に接続されるダイオードと、 前記ダイオードに流れる電流を制限する抵抗と、 前記ダイオードに並列に接続されるコンデンサとを備え
    るバッファアンプと、 入力ビデオ信号を受けて、前記バッファアンプに、前記
    入力ビデオ信号に対応する増幅信号を出力するアンプと
    を備えることを特徴とするビデオ出力アンプ。
  6. 【請求項6】 第1の能動素子と第2の能動素子がプッ
    シュプル接続され、 前記第1の能動素子の制御端子と、前記第2の能動素子
    の制御端子との間に接続されるダイオードと、 前記ダイオードに流れる電流を制限する抵抗と、 前記ダイオードに並列に接続されるコンデンサとを備え
    るバッファアンプと、 入力ビデオ信号を受けて、前記バッファアンプに、前記
    入力ビデオ信号に対応する増幅信号を出力するアンプ
    と、 前記バッファアンプから出力される信号に対応して、映
    像を表示するCRTとを備えることを特徴とするディス
    プレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007194799A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 New Japan Radio Co Ltd 演算増幅器
WO2015000156A1 (en) * 2013-07-04 2015-01-08 Nokia Corporation Apparatus and method in apparatus

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