JPH0813934B2 - アゾ染料の製造方法 - Google Patents

アゾ染料の製造方法

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JPH0813934B2
JPH0813934B2 JP62081330A JP8133087A JPH0813934B2 JP H0813934 B2 JPH0813934 B2 JP H0813934B2 JP 62081330 A JP62081330 A JP 62081330A JP 8133087 A JP8133087 A JP 8133087A JP H0813934 B2 JPH0813934 B2 JP H0813934B2
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    • C09B67/0028Crystal modifications; Special X-ray patterns of azo compounds
    • C09B67/0029Crystal modifications; Special X-ray patterns of azo compounds of monoazo compounds

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジアゾ化及びカツプリングしてアゾ染料を製
造する方法に関する。
アゾ染料の製造のために、ジアゾ化及びカツプリング
方法は重要な意味を有する。この方法はほとんど二段階
で実施される。先ずジアゾ化に於てジアゾ化しうる芳香
族又はヘテロ芳香族アミンを水性鉱酸の存在下で、たと
えばその場で製造された亜硝酸の作用によってジアゾニ
ウム塩の鉱酸酸性溶液又は懸濁液に変える。カツプリン
グの第二段階でジアゾニウム塩の水性溶液又は懸濁液を
カツプリング成分の水性溶液と一緒にする。その際一般
にジアゾニウム塩の鉱酸酸性溶液又は懸濁液をカツプリ
ング成分の水性溶液中に加える。その場合ほとんど塩
基、たとえば水酸化アルカリ、炭酸アルカリ、アンモニ
ア、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム等々の添加又は
緩衝物質の添加によってその都度最適なpH−値を維持す
る。
カツプリングの終了後、分散染料、したがって水に難
溶なアゾ染料と共に染料の懸濁液が水中に存在する。こ
の懸濁液から染料を去する。
その場合良好な製造方法によって高い空時収量及び高
純度での高い染料収率が予期されるばかりでなく、染料
はカツプリングの終了後十分に過しうる生成物の形で
も存在しなければならない。その上この生成物は過の
後に可能な限り高いペースト含有率を有する過ケーキ
を生じなければならない。
良好な過可能性の利点はこの場合たとえば短い過
−及び洗滌−時間、少ない洗滌−及び廃水量、過ケー
キの少ない容量並びに過ケーキの良好な洗滌可能性及
びそれによる高められた染料純度である。対応して高い
ペースト含有率の場合、次の処理加工のためのペースト
の経費のかかる乾燥は除くことができる。
過可能性の改良及びペースト含有率の増加を通常カ
ツプリング後の仕込物の加熱によって生じる。この際染
料結晶の粗くなること又は結晶形の変化が生じる。しか
しこれに必要な高い温度で酸性媒体中で多かれ少なかれ
アゾ構造の開裂下で染料の分解を又は酸に不安定な基の
けん化を生じる。このことは収率及び(又は)純度の減
少の原因となる。加熱の前に仕込物を中和してこれを妨
害することが試みられている。しかしその場合多量の塩
を生じ、これは廃水に負担がかかる。更に中和に於て中
和熱を氷の添加によって捕捉し及び(又は)生じる塩を
過以前に水の添加によって溶液の形で維持しなければ
ならない。このことは容量収率を下げる。
染料の分解を妨害することもできる。すなわちカツプ
リング混合物を加熱前に水で極めて著しく希釈する。こ
の方法で同様に、しかもはるかに大きい程度で容量収率
は減少する。
ジアゾ化及びカツプリングの通常の方法によれば水中
で困難にしか製造することができない特定のアゾ染料を
製造する場合、ジアゾ化及びカツプリングを水と水と混
和しうる有機溶剤から成る混合物中で実施することも知
られている。この様な溶剤として特に低級アルコールを
使用する。たとえば米国特許第2,824,096号、第3,040,0
19号、第3,218,309号及び第3,352,845号明細書、ドイツ
特許公開第2,048,839号及び第2,509,560号明細書、ドイ
ツ特許公告第2,139,311号明細書参照。その際水とC−
原子数4〜6の鎖長を有する脂肪族アルコールとの二相
混合物を使用することも公知である。ドイツ特許公告第
2,603,836号明細書参照。
ジアゾ成分と1−ナフトール又は1−ナフチルアミン
とから生じるオルト−カツプリングに関してドイツ特許
公開第3,229,413号又は第3,238,907号明細書から、カツ
プリングを水性二相系中で又は水不含有機媒体中で脂肪
族カルボン酸の存在下に行われる方法は公知である。そ
の際水と混和しない有機溶剤としてベンゾール、トルオ
ール、ニトロベンゾール、クロルベンゾール、クロロホ
ルム、テトラクロルエチレンを使用する。この方法でジ
アゾニウム化合物を、好ましくは固形のジアゾニウム塩
として、たとえば四フツ化硼素又は亜鉛複塩として使用
する。カツプリングの終了後、溶剤を留去する。
ドイツ特許公開第1,927,453号明細書から金属不含ア
ゾ顔料の製造方法は公知である。この方法に於てジアゾ
化をジアゾ化合物の単離なしに及びカツプリングを不均
一相中で実施する。この際ジアゾ−及び(又は)カツプ
リング成分は精々10%水を含有する有機溶剤中の懸濁液
の形で存在し、アゾ顔料を場合により熱処理して高沸点
有機溶剤で加工条件に合わせる。溶剤としてたとえばベ
ンゾール、トルオール、o−ジクロルベンゾール、テト
ラクロルエタン、石油−炭化水素、ニトロベンゾール、
クロロホルム、氷酢酸、メタノールを使用する。
ドイツ特許公開第2,312,421号明細書からアゾ顔料の
製造法が公知である。その際疎水性有機溶剤中のジアゾ
成分の溶液又は部分的分散液を疎水性有機溶剤中のカツ
プリング成分の溶液又は部分的分散液と混和し、反応さ
せる。この場合疎水性有機溶剤としてたとえばベンゾー
ル、ナフタリン、ジフエニル、2−クロル−ナフタリ
ン、トルオール、ニトロベンゾール、ニトロトルオー
ル、アニソール、アセトフエノン、リグロイン、テトラ
リン、ブチルアセテート、アミルアセテートが記載され
ている。カツプリング反応後、反応混合物を加熱して顔
料の精製及び結晶化を実施することができる。芳香族溶
剤及び特に沸点150℃以上の溶剤を使用するのが好まし
い。というのはこれらがたとえばカツプリング反応後の
結晶化処理に対して最も有効であるからである。モノ
−、ジ−、トリ−又はテトラクロルベンゾール、ニトロ
ベンゾール、ニトロトルオール又はニトロクロルベンゾ
ールを使用するのが好ましい。これはたとえば水を30重
量%より少ない量で含有することもできる。
特開昭58−160355号のダーウエントリポートから2−
位がハロゲン原子又はメチルスルホニル基によって置換
されていてもよい4−ニトロアニリンをジアゾ化し、特
定のN−置換されたアニリン誘導体とカツプリングする
ことによって製造されるモノアゾ染料は公知である。こ
の方法の場合反応混合物をカツプリングの後場合により
一部又は完全に中和し、有機疎水性溶剤の存在下に加熱
処理することによって染料の過可能性を改良する。有
機疎水性溶剤としてたとえばベンゾール、トルオール、
キシロール、4−メチル−2−ペンタノン(=MIBK、メ
チルイソブチルケトン)、ジクロルエタン、ジクロルエ
チレン、テトラクロルエチレン、モノクロルベンゾー
ル、ジクロルベンゾール又はニトロベンゾールを使用す
る。有機溶剤を加熱処理後、水蒸気蒸留又は減圧蒸留に
よって除去する。
特開昭58−160356号及び特開昭58−160357号のダーウ
エント−リポートによれば、この方法をそのジアゾ成分
が特定の2,6−置換された4−ニトロアニリン又は特定
の2−シアノ−4−ニトロ−アニリンから成る染料に適
用することができる。
原則的にカツプリング後の加熱は製造時間の延長並び
に加熱及び冷却によるエネルギー費用の増加を意味す
る。
今や本発明者は驚くべきことに次の場合に水性相中で
ジアゾ化及びカツプリングしてアゾ分散染料カツプリン
グ後に生じる染料の過可能性及び過後に存在する
過ケーキのペースト含有率を加熱処理せずに著しく改良
することができることを見い出した。すなわち水性相中
で実施されるカツプリングを場合により置換された低級
−脂肪族カルボン酸と場合により脂肪族アルコールとの
エステルの存在下に実施する。
本発明の範囲内で低級脂肪族カルボン酸はC−原子数
6までのものである。低級−脂肪族カルボン酸の適する
エステルはたとえば場合により置換されたC−原子数1
〜6の脂肪族モノ−カルボン酸又は場合により置換され
たC−原子数2〜6のジカルボン酸から及び場合により
置換されたC−原子数1〜10、好ましくは1〜8の脂肪
族アルコールから由来する。
カルボン酸エステルのカルボン酸部分及びアルコール
部分は1−又は数回、特にフエニル−、フエノキシ−、
アルコキシ−、アルコキシ−カルボニル−、アルキルカ
ルボニルオキシ−、アルコキシ−アルコキシ基、メチレ
ン残基によって置換されていてよい。その際アルキル−
又はアルコキシ基はたとえばC−原子数1〜8を有す
る。
場合により置換された低級−脂肪族カルボン酸と場合
により脂肪族アルコールとの好ましいエステルは式I R−CO−OR1 (I) (式中RはH又はC−原子1〜5のアルキル基を示し、
これは場合により−OR3、−COOR2、−O−CO−R3、−C6
H5、−OC6H5又は−OHで置換されている、 R1はC−原子数1〜8のアルキル基−これは場合により
−OR4、−COOR4、−O−CO−R4、−C6H5、−OC6H5、−
O−(CH2)m−OR4又はOHで置換されている−又は を示し、 R2,R3及びR4はC−原子1〜8のアルキル基を示し、 mは1〜4を示す。) を有する。この際R及びR1が意味するアルキル基は数回
又は好ましくは1回置換されていてよい。非置換のアル
キル基が特に好ましい。
一方で基R1,R2,R3及びR4、又はR1及びR2が、他方で
R3及びR4は同一又は異っていてよい。一般に基R1及びR2
は同一である。R,R1,R2,R3及びR4が意味するアルキル
基は直鎖状又は分枝状であってよい。多くの場合式I
(式中RはH、C−原子数1〜5のアルキル基又は −(CH2)nCO−OR2を示し、 R1又はR2はC−原子数1〜8のアルキル基を示し、 nは0〜4を示す。)なるカルボン酸エステルを使用す
る。
式Iなるカルボン酸エステルは公知である又は公知方
法に従って製造することができる。
適するカルボン酸エステルはたとえばギ酸−、酢酸
−、プロピオン酸−、酪酸−、i−酪酸−、バレリアン
酸−、i−バレリアン酸−、カプロン酸−、フエニル酢
酸−、グリコール酸−、シユウ酸ジ−、マロン酸ジ−、
コハク酸ジ−、グルタール酸ジ−、アジピン酸ジ−、−
メチル−、−エチル−、−プロピル−、−i−プロピル
−、−ブチル−、−i−ブチル−、−s−ブチル−、−
ペンチル−、i−アミル−、−ヘキシル−、−ヘプチル
−、−ベンジル−、−3−メトキシ−n−ブチル−、−
イソプロペニル−、−i−オクチルエステルである。
ギ酸−、酢酸−、及びプロピオン酸のエステル及びC
−原子数3〜8のエステルが好ましい。酢酸−又はプロ
ピオン酸−メチル−、−エチル−、−プロピル−、−i
−プロピル−、−ブチル−、−i−ブチル−、−ベンジ
ル−及び−イソプロペニル−エステルが特に好ましい。
水中で20℃で30重量%より少ない、特に20重量%より
少ない、特に好ましくは10重量%より少ない溶解度を有
するカルボン酸も好ましい。
勿論2又は数種のカルボン酸エステルから成る混合物
を使用することもできる。
本発明による方法を実施する場合、先ずジアゾ成分を
常法で水中でジアゾ化し、次いでそれによって得られた
ジアゾニウム化合物の溶液又は分散液をカツプリング成
分の水性溶液又は分散液と一緒にする。この際カツプリ
ングを前記種類のエステルの存在下に実施する。その場
合ジアゾニウム塩の溶液又は分散液をカツプリング成分
の溶液又は分散液中に注ぎ入れる。しかしカツプリング
成分の溶液又は分散液をジアゾニウム塩の溶液又は分散
液をジアゾニウム塩の溶液又は分散液中に注ぎ入れる逆
の処理法も可能である。2つの処理法に於てカルボン酸
エステルを通常カツプリングの前にカツプリング成分の
溶液又は分散液に加える。しかしカルボン酸エステルを
カツプリングの前にジアゾニウム塩の溶液又は分散液、
あるいはジアゾ−及びカツプリング−溶液又は一分散液
に加えることもできる。
カルボン酸エステルの使用量はカツプリングの終了後
に存在する仕込物の量に対してほんの僅かである。カツ
プリングに於て得られる染料量に対して乾燥状態で計算
して本発明による方法でカルボン酸エステル0.5〜50重
量%、好ましくは1〜15重量%を使用する。カルボン酸
エステルの全量をカツプリング成分の溶液又は分散液に
カツプリングの前に加えるのが好ましい。しかしカツプ
リングの間一部づつ又は連続的に加えることもできる。
カルボン酸エステルの一部又は全量をカツプリングの前
にジアゾ溶液又は一分散液に加えなければならない場
合、ジアゾ溶液又は一分散液を先ず水で希釈し、カルボ
ン酸エステルの急速加水分解を阻止するのが有利であ
る。本発明による方法で染料量に対して50重量%より多
くのカルボン酸エステルを使用することもできるが、何
の利点もない。経済的理由からだけでカルボン酸エステ
ル添加をできるだけ少量に選択する。多くの場合、染料
量に対して最高15重量%で間に合う。使用されるカルボ
ン酸エステル量はたとえばカツプリング溶液又は一分散
液の水量に関係する場合、本発明による方法に於てカル
ボン酸エステル約1〜20重量%を使用するのが好まし
い。
C−原子数2〜4のいくらか強い水溶性カルボン酸エ
ステルを全体でC−原子数5より多く有する、比較的弱
い水溶性カルボン酸より多くの百分率で使用するのが好
ましい。
本発明による方法で使用されるジアゾニウム塩の鉱酸
酸性溶液の製造は常法でジアゾ化可能な芳香族又はヘテ
ロ環状アミンを水性又は濃厚な鉱酸中でジアゾ化剤と反
応させることで行われる。適する酸の例はリン酸及び特
に塩酸又は硫酸である。ジアゾ化剤はたとえば亜硝酸の
塩、特にアルカリ塩、たとえば亜硝酸ナトリウム又は亜
硝酸を発生する物質、たとえばニトロシル硫酸である。
ジアゾ化に於て常法でジアゾ化すべきアミンを鉱酸中
に予め存在させ、ジアゾ化剤を配量添加する。しかし特
別な場合ジアゾ化剤、たとえばニトロシル硫酸を予め存
在させ、ジアゾ化すべきアミンを加えることもできる。
ジアゾ化はジアゾ化すべきアミンの溶解度及び塩基度に
無関係に又はジアゾニウム化合物の安定性に無関係に−
25〜60℃の温度で行われる。
カツプリング成分の水性溶液又は分散液の製造はカツ
プリング成分を水中に添加及び溶解−攪拌又は微分散し
て行われる。前述の様に、使用すべきカルボン酸エステ
ルを常法でカツプリング成分の水性溶液又は分散液に加
える。しかしカツプリング成分を水及びカルボン酸エス
テルから成る混合物中に添加することもできる。カツプ
リング成分をカツプリング溶液の製造に於て多量の水又
は水−カルボン酸エステル−混合物中に完全に溶解する
場合、酸、たとえば鉱酸、たとえば塩酸、硫酸又はリン
酸又はカルボン酸、たとえば酢酸又はプロピオン酸で酸
性化してあるいは水酸化アルカリ、たとえば苛性ソーダ
溶液又は苛性カリ溶液、又はアルカリ土類金属の水酸化
物、たとえば水酸化カルシウム、又はアルカリ金属の又
はアルカリ土類の炭酸塩、たとえば炭酸ナトリウム又は
炭酸カルシウムでアルカリ性にして全部又は一部溶液と
なすことができる。その際必要な酸又は塩基をカツプリ
ング成分の添加前に加えるのが好ましい。カツプリング
成分を先ず3以下又は10以上のpH−値で溶解し、カルボ
ン酸エステルをカツプリングの直前に加えるのが有利で
ある。しかし当然のことながらカツプリング成分の懸濁
液−したがってこれらの中でカツプリング成分はほんの
僅かしか溶解していない−もカツプリングのために使用
できる。その際カツプリング成分を水性相中に微分散す
る、たとえば歯状攪拌器又はピンつきデイスクミルを用
いて微分散するのが好ましい。
カツプリング温度は特に−10〜80℃の範囲内に好まし
くは0〜60℃で、又は本発明により使用されるカルボン
酸エステルの沸点以下で、カツプリング成分の反応性又
は溶解性及びジアゾニウム−化合物の反応性に無関係に
多くの場合−10〜40℃、特に好ましくは0〜30℃であ
る。
カツプリングの実施に際してほとんど間接的に又は直
接、たとえば氷の添加によつて冷却しなければならな
い。
カツプリングの促進のために及びカツプリングに於て
カツプリング仕込物中にジアゾニウム化合物を有する鉱
酸酸性溶液によって生じる酸の捕捉又はカツプリングに
際して遊離する酸の捕捉のために、公知方法で塩基、特
にアルカリ金属の又はアルカリ土類金属の水酸化物を加
え又は反応混合物を緩衝し、カツプリングに最適なpH−
値を維持するのが好都合である。適する水酸化アルカリ
はたとえば苛性カリ溶液、特に苛性ソーダ溶液である。
緩衝のために、反応混合物に衝衝物質を加える。緩衝物
質はたとえば比較的弱い酸のアルカリ−又はアルカリ土
類塩、たとえばリン酸のナトリウム塩である。
カツプリングを公知方法で、通常カツプリング成分と
一緒に予め存在する界面活性物質の存在下に実施するの
が好ましい。界面活性物質はカチオン性及び好ましくは
非イオン性又はアニオン性性質を有することができ、又
は前記のグループの界面活性物質の混合物であってよ
い。非イオン及びアニオン界面活性物質の混合物も使用
することができる。
アニオン界面活性物質はたとえば芳香族スルホン酸と
ホルムアルデヒド、平均分子量1000〜80000を有するリ
グニンスルホネート、アルキル基が夫々C−原子数10〜
22のジアルキルスルホサクシネート、硫酸化された又は
スルホン化された、脂肪酸残基がC−原子数10〜22の脂
肪酸又は脂肪酸エステルとの縮合生成物である。一般に
このアニオン界面活性物質はそのアルカリ−、アンモニ
ウム−又は水溶性アミン塩の形で予め存在する。
カチオン界面活性物質はたとえば少なくとも1個のC
12〜C25アルキル基を有する第四級アルキルアンモニウ
ムハロゲニド及び長鎖状アルキルピリジニウムハロゲニ
ドである。
非イオン界面活性物質はたとえばエチレンオキシドと
C−原子数6〜20の飽和及び(又は)不飽和脂紡アルコ
ール又はアルキル基がC−原子数4〜12のアルキルフエ
ノール及び(又は)C−原子数14〜20の不飽和脂肪アミ
ン又はC−原子数14〜20の飽和及び(又は)不飽和脂肪
酸との反応生成物群から選ばれたエチレンオキシド−付
加物あるいはエチレンオキシドとポリプロピレングリコ
ールとのグラフトポリマーである。
界面活性物質又は界面活性物質の混合物を予期されう
る染料量に対して0.2〜30重量%、特に0.5〜10重量%の
量で使用するのが好ましい。
本発明による分散染料の製造法に於て、この様な染料
の製造に対して公知のジアゾ−及びカツプリング成分を
使用することができる。特に本発明による方法に対する
ジアゾ化可能なアミンとして、たとえば一般式II (式中、 X1,X2,X3は水素原子、ハロゲン原子、C−原子数1〜
4のアルキル−又はアルコキシ基、ニトロ基、シアン
基、トリフルオロメチル基、アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基、N−モノアルキルアミノカルボニ
ル基、N,N−ジアルキルアミノカルボニル基、アルキル
スルホニル基、フエニルスルホニル基、フエニルスルホ
ニルオキシ基、アミノスルホニル基、N−モノアルキル
アミノスルホニル基、N,N−ジアルキルアミノスルホニ
ル基、N−フエニルアミノスルホニル基、アルキルカル
ボニル基、ベンゾイル基、場合によりアルキル置換され
たベンゾイル基を示し、 X2は更にフエニルアゾ基−これはハロゲン原子、C−原
子数1〜4のアルキル−又はアルコキシ基、ニトロ基、
シアン基、トリフルオルメチル基、アルコキシカルボニ
ル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基に
よって1−又は数回置換されていてよい−又はフエノキ
シ基を示す。) なるアニリンを使用することができる。その他のジアゾ
化可能なアミンはたとえばナフチルアミン−1−これは
ハロゲン原子、C−原子数1〜4のアルキル−又はアル
コキシ基、ニトロ基又はシアン基によって1−又は数回
置換されていてよい−、ヘテロ環状アミン、たとえば2
−アミノチアゾール−これはニトロ基、ハロゲン原子、
C−原子数1〜4のアルキル基、場合により置換された
フエニルアゾ基又はフエニル基によって1−又は数回置
換されていてよい−、2−アミノベンズチアゾール−こ
れはC−原子数1〜4のアルキル−又はアルコキシ基、
ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチ
ル基、チオシアネート基、アルキルスルホニル基によっ
て1−又は数回置換されていてよい−、5−アミノイソ
チアゾール−これはC−原子数1〜4のアルキル−、ア
ルキルチオ−又はアルコキシ基、ハロゲン原子又はフエ
ニル基によって1−又は数回置換されていてよい−、3
−アミノベンズイソチアゾール−これはハロゲン原子、
ニトロ基又はシアン基によって1−又は数回置換されて
いてよい−、2−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−こ
れはC−原子数1〜4のアルコキシ−、アルキルチオ−
又はアルキルスルホニル基、ハロゲン原子又はチオシア
ネート基を置換してよい−、2−アミノ−1,3,4−チア
ジアゾール−これはC−原子数1〜4のアルコキシ基又
はアルキルチオ基によって置換されていてよい−、2−
アミノチオフエン−これはハロゲン原子、C−原子数1
〜4のアルキル基、フエニル基、ニトロ基、シアン基、
アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、ベン
ゾイル基、モノ−又はジ−アルキルアミノカルボニル
基、アルキルスルホニル基、フエニルスルホニル基、モ
ノ−又はジ−アルキルアミノスルホニル基、場合により
置換されたフエニルアゾ基によって置換されていてよい
−を示す。
本発明による方法で使用されうるカツプリング成分の
例として特に次のものが挙げられる: a)一般式III (式中X4及びX5は相互に無関係に水素原子、ハロゲン原
子、C−原子数1〜4のアルキル−又は場合により置換
されたアルコキシ基を示し、 X5は更にアルキル基がC−原子数1〜4のアルキルスル
ホニルアミノ−又は場合により置換されたアルキルカル
ボニルアミノ基を示し、 X6及びX7は相互に無関係に水素原子、C−原子数1〜4
のアルキル基−これは場合によりハロゲン原子、シアン
基、フエニル基、水酸基、アルコキシ基、フエノキシ
基、アルキルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、アルコキシカルボニルオキシ基によって置換され
ている;C−原子数2〜4のアルケニル基を示し、 X6は場合により置換されたフエニルであってよい。) なるアニリン、更に b)一般式IV なる1−アミノナフタリン、 c)一般式V なるカルバゾール、 d)一般式VI なる2,6−ジアミノ−3−シアノ−4−メチルピリジ
ン、 e)一般式VIII なる2−アミノチアゾール、 f)一般式VIII なる2−アミノチオフエン、 g)一般式IX又はX なる2−アミノピリジン、 h)一般式XI なるアミノピラゾール、 i)一般式XII なるアミノキノリン、 k)一般式XIII なるヒドロキシピリドン、 l)一般式XIV なるピラゾロン、 m)一般式XV なるヒドロキシキノリン、 n)フエノール、o−クレゾール、ナフトール−2、ナ
フトール−2−スルホン酸−6−(N−ヒドロキシエチ
ル−N−メチル)−アミド、ナフトール−2−スルホン
酸−6−(N−アセトキシエチル−N−メチル)−アミ
ド。この場合一般式III〜VIIIに於て、 X6及びX7は上述の意味を有し、 X8及びX9は相互に無関係にX6及びX7の意味を有し、 X10は水素原子、アルキル基、フエニル基、ヘトアリー
ル基、 X11は水素原子、アルキル基、フエニル基、 X12は水素原子、シアン基、アルコキシカルボニル基、
アルキルスルホニル基、 X13はシアン基、ニトロ基、場合により置換されたアミ
ノカルボニル基、水素原子、 X14はNX6X7、場合により置換されたアルコキシ基又はア
ルキルチオ基、 X15メチル基、アミノカルボニル基を示す。
本発明により使用されうるカルボン酸エステルは水性
酸性媒体中で、たとえばカツプリングに於て予め存在す
る媒体中でカツプリングの間部分的に又は完全にけん化
されて水溶性生成物となるので、初期の二相液体系は一
相系に変わる。したがって合成される染料(乾燥物とし
て計算して)の量に対して使用すべきカルボン酸エステ
ル0.5〜50重量%、好ましくは1〜15重量%の前記量は
カツプリングの前又は開始時の状態に関係する。カツプ
リング混合物中にカツプリング溶液又は一分散液及び場
合によりジアゾ溶液又は一分散液によって水を加えられ
る。これによって及び冷却のために氷を及び(又は)pH
−調節のために苛性ソーダ水溶液を場合により添加する
ことによって、カツプリングの終了時頃の仕込物の液体
容量はたとえば次の容量の10〜50倍に増加する。その容
量はカツプリング前のカツプリング溶液又は一分散液を
有する。本発明による方法の場合、反応仕込物中にカツ
プリング終了後存在する水の全量に対して約0.03〜15重
量%、多くの場合0.03〜5重量%だけのカルボン酸エス
テルが必要である。これはカツプリングの終了後、十分
に又は完全にけん化された形で存在する。この様な少量
のカルボン酸エステル量が主に効果を奏することは驚く
べきことである。
本発明による方法によって製造された染料の結晶度の
著しい改良を生じる。このことはたとえば染料の過性
質に極めて有益に影響を与える。
本発明による方法でカツプリング後に生じる分散−ア
ゾ−染料を直ちに付加的な熱処理なしに過及び中性洗
滌によって単離することができる。過−及び洗滌時間
を本発明による方法によって著しく短縮する。更に去
及び後洗滌の後に存在する過ケーキのペースト含有率
(すなわち染料含有率)を著しく増加する。
その上本発明による方法に於て多くの場合直接染料の
染色安定な結晶変態を生じる。従来染色不安定な結晶変
態を染色安定な結晶変態に変えるために、染料に後続の
安定化処理を、たとえば加熱による処理を行うことが必
要であった。
次の例中に示される「パーセント」の記載は「重量パ
ーセント」である。
例1: 乾燥2−クロル−4,6−ジニトロアニリン217.5gを95
%硫酸500g中に溶解し、25〜40℃で42%ニトロシル硫酸
313gでジアゾ化する。数時間の攪拌の後、澄明なジアゾ
溶液が得られる。カツプリング溶液を次の様に製造す
る:4−アセトアミノ−2−アミノ−メトキシエトキシベ
ンゾール280gを水250ml中に55〜60℃で溶解し、この温
度で2時間以内でジエチルスルフエート202gを用いてエ
チル化する。その際生じる硫酸エチルによってpH−値が
約2.2に減少するやいなや、27%苛性ソーダ溶液の同時
添加によって反応が更に経過する間pH−値をこの値に保
つ。次いで得られた溶液を10−15℃に冷却し、順次にフ
ルスアミン酸5g、ポリプロピレングリコール及びエチレ
ンオキシド(エチレンオキシド含有率40%)を基体とす
る市販のグラフトポリマー15g並びに酢酸ブチル35gを加
える。
このカツプリング溶液に2時間以内で上記ジアゾ溶液
を10−15℃で注ぎ入れる。この場合熱量変化を氷約1500
gの均一な添加によって捕捉する。ジアゾ溶液の添加の
終了後、直ちに布を有する直径34cmの磁器製吸引過
器を介して吸引取する。吸引時間は約5分である。
過ケーキを約45分かけて中性洗滌する。そのペースト含
有率は乾燥送風後約50%である。減圧で乾燥後、式 なる染料約450gが得られる。これはポリエステルをマリ
ンブルー色調に染色する。
酢酸ブチルの添加なしに同一のカツプリングを実施し
た場合、吸引時間は数時間であり、過ケーキの洗滌は
1−2日にわたり、ペースト含有率は10%である。染料
を過の間比較的長く硫酸にさらすので、染料収率は約
15%に下がる。
例2 2−エチルアミン−4−プロピオニルアミノ−メトキ
シベンゾール26.6gを水50ml中に95%硫酸8gの添加によ
って溶解し、スルフアミン酸0.4g、リグニンスルホネー
ト0.2g及び酢酸エチルエステル5gを加える。このカツプ
リング溶液に10−15℃で2時間以内で乾燥2−クロル−
4,6−ジニトロアニリン21.75gから例1に準じて製造さ
れたジアゾ溶液を氷150gの添加下にカツプリングする。
生じた染料を直ちに吸引取し(直径16cmの磁器製吸引
過器で吸引時間3分)、冷水でpH3まで30分かけて、
次いで約50℃の熱水で洗滌し、乾燥送風する。この方法
で45%ペースト101gが得られ、50℃で減圧乾燥後これか
ら式 なる染料45.5g(理論値の92%)が得られる。これはポ
リエステルをマリンブルー色調に染色する。
例3 乾燥2−ブロム−4,6−ジニトロアニリン262gを30分
かけて95%硫酸570g中に加え、攪拌下に完全に溶解し、
20〜25℃で1時間かけて40%ニトロシル硫酸333.6gてジ
アゾ化する。2時間後攪拌した後、澄明なジアゾ溶液が
得られる。一方でN−アセチル−N′,N′−ジエチルフ
エニレンジアミン−1,3 216.6gを水1000ml中に95%硫酸
の添加によって10−15℃で溶解し、この溶液にスルフア
ミン酸12g、ポリプロピレングリコール及びエチレンオ
キシドから成る市販のグラフトポリマー15g(エチレン
オキシド含有率40%)及び酢酸ブチル30gを加える。2
時間かけてこれに10〜15℃で上記ジアゾ溶液を加える。
この場合温度を氷1350gの添加によって維持する。次い
で直径29cmの磁器製吸引過器を介して吸引取し(吸
引時間5分)、冷水4lを用いてpH3で、次いで少量の80
℃の熱水を用いて洗滌し、乾燥送風する。ペースト含有
率43%を有するペースト1061gが得られる。これは式 なる染料456g(理論値の90%)に相当する。これはポリ
エステルを帯赤青色色調に染色する。
例4 2−アミノ−6−チオシアネートベンズチアゾール10
4gを15〜20℃で50%硫酸1300g中に溶解し、−5〜−10
℃で1/2時間かけて42%ニトロシル硫酸162gでジアゾ化
する。得られたジアゾ溶液を10〜15℃で約90分かけてN,
N−ジアセトキシエチル−m−トルイジン146g、水1500m
l、95%硫酸62g及びスルフアミン酸5gから成る溶液でカ
ツプリングする。カツプリング開始直前に酢酸ブチル25
gを加える。カツプリング懸濁液中でpH−値0.2に達する
やいなや、pH−値を27%苛性ソーダ溶液の添加によって
2〜4で保ち、全体で約1300gの氷の添加によって熱量
変化を捕捉する。1時間攪拌し、直径29cmの磁器製吸引
過器を介して過し(吸引時間2分)、水で中性かつ
塩不含になるまで洗滌し、送風乾燥する。この方法で6
8.5%ペースト321gが得られ、これは式 なる染料はポリエステルを赤色色調に染色する。
例5 2−シアン−4−ニトロアニリン163gを80%硫酸1050
g中に5〜10℃で溶解し、この温度で42%ニトロシル硫
酸326gを1時間かけて加えてジアゾ化する。約2時間の
攪拌後、澄明なジアゾ溶液が得られ、これを氷1750g上
に注ぐ。その際再び澄明な溶液が生じる。この溶液に10
〜15℃で酢酸ブチル40gを加え、10〜15℃でN−フエネ
チル−N−シアンエチルアニリン250g及び水750gから成
る懸濁液−これを予めピンつきデイスクミルで微分散す
る−をポンプ送入する。仕込物をカツプリング反応の終
了まで上昇する温度で攪拌する。次いで直径29cmの磁器
製吸引過器を介して吸引取し(吸引時間4分)、
過ケーキを水で中性洗滌する。60%ペースト610gが得ら
れ、これは式 なる染料366g(理論値の86%)を含有する。これはポリ
エステルを赤色色調に染色する。
例6 13%塩酸1000ml中に4−アミノ−4′−イソプロピル
−ベンゾフエノン120gを含有する微分散された懸濁液を
5〜10℃で40%亜硝酸ナトリウム溶液73mlでジアゾ化
し、けいそう土を介して澄明過し、水100mlで後洗滌
する。このジアゾ溶液を20℃で2時間かけて水800ml、2
7%苛性ソーダ溶液85ml、3−シアン−4−メチル−2
−ヒドロシキピリドン−675g、酢酸ブチル12g及びプロ
ピレングリコールとエチレンオキシドから成るブロック
ポリマー6gを含有するカツプリング溶液に加える。反応
の終了後、30分攪拌し、過し(直径19cmの磁器製吸引
過器を介する吸引時間:1分)、水3lで中性及び塩不含
になるまで洗滌し、乾燥送風する。45%ペースト422gが
得られる。これは式 なる染料190g(理論値の95%)に相当し、これはポリエ
ステルを黄色色調に染色する。
この染料はCu−Kα−照射によるX線撮影分析によれ
ばヨーロツパ特許第68,186号明細書から公知の染色安定
な結晶変態で存在する。
記載した方法をくり返すにあたり、酢酸ブチルの添加
を除く。吸引時間は丁度35分であり、吸引過ケーキの
乾燥物含有率は21%であり、収率は理論値の95%に達す
る。得られた染料はX線撮影分析(Cu−Kα−照射)に
よれば染色不安定なα−変態で存在する。
例7 2−クロル−4−ニトロアニリン173gを濃硫酸400g中
で溶解攪拌し、40%ニトロシル硫酸326gで20〜30℃でジ
アゾ化する。得られたジアゾ溶液を20〜25℃で2時間か
けて水750ml中にN−フエネチル−N−シアンエチルア
ニリン250g及びリグニンスルホネート10gから成る微分
散された懸濁液で、氷1500gを用いて直接冷却下にカツ
プリングする。その際カツプリングの少し前に酢酸ブチ
ル20gを加える。3時間攪拌した後、仕込物を完全にカ
ツプリングする。直径29cmの磁器製吸引過器を介して
吸引取し(吸引時間:1分)、水で中性洗滌し、乾燥送
風する。62%ペースト685gが得られる。これは式 なる染料425g(理論値の97.7%)に相当し、ポリエステ
ルを深紅色色調に染色する。
例8 a)湿性の、工業製品の形の3′−アミノベンゾールス
ルホン酸フエニルエステル249gを水13000ml中に微細懸
濁し、30%塩酸700mlを加え、1時間以内に10〜15℃で4
0%亜硝酸ナトリウム溶液140mlの滴下によってジアゾ化
する。1時間反応させ、けいそう土を介して過し、氷
水500mlで後洗滌する。得られたジアゾニウム塩溶液を6
0分以内に25〜30℃で、水1500ml、50%苛性ソーダ溶液7
8ml、3−シアノ1,4−ジメチル−2−ヒドロキシピリド
ン−6 164g、酢酸−n−ブチルエステル12g及びリグニ
ンスルホネート10gを含有するカツプリング溶液に加え
る。反応が完全に終了後、30分後攪拌し、過し(直径
19cmの磁器製吸引過器を介する吸引時間:3分)、水で
中性及びカツプリング物質不含になるまで洗滌し、乾燥
送風する。乾燥物含有率38%を有するペースト1094.5g
が得られる。これは式 なる染料415.9g(理論値の98%)に相当し、融点203−2
04℃を有し、ポリエステルを黄色色調に染色する。染料
は染色安定な結晶変態(β−変態)で存在する。これは
X線回折図(Cu−Kα−照射)に於て14.23、21.40、2
7.37の回折角で強い強度の線、9.66、11.54、14.90、1
5.56、18.83、20.05、22.68及び24.61の回折角2θ
(°)で中程度の強度の線、7.51、12.85、16.21、26.2
0、28.46、31.02、32.02の回折角2θ(°)で弱い強度
の線を示す。
b)例8a)をくり返すにあたり、カツプリング溶液にリ
グニンスルホネートの代りにポリグリコール残基の平均
鎖長13を有するトリブチルフエノールポリグリコールエ
ーテル12.5gを加える。カツプリングの反応温度は40〜4
5℃である。吸引時間は2分であり、過ケーキの乾燥
物含有率は40%であり、収率は理論値の98%である。融
点は203〜204℃である。
染料は染色安定な変態(γ−変態)である。これはX
線回折図(Cu−Kα−照射)に於て13.32、24.86、26.7
8の回折角2θ(°)で強度の線、6.68、14.27、15.36
及び21.11で中程度の強度の線並びに11.61、12.06、18.
74、29.12及び31.76で弱い強度の線を示す。
c)例8b)をくり返すにあたり、カツプリング溶液に酢
酸ブチルエステルの代りに酢酸エチルエステル18g及び
トリブチルフエノールポリグリコールエーテルの代りに
ポリプロピレングリコール及びエチレンオキシド(エチ
レンオキシド含有率:40%)を基体とするブロツクポリ
マー12.5gを使用する。吸引時間、乾燥物含有率及び収
率に於て、処理は例8bに相当する。染料(融点203〜204
℃)はX線撮影分析に従って2つの上記染色安定な変態
β及びγから成る混合物として存在する。
d)例8aをカルボン酸エステル無添加でくり返す場合、
吸引時間は18分であり、乾燥物含有率は24%であり、収
率は理論値の98%である。融点は203〜204℃である。得
られた染料は染色不安定な変態(α−変態)として存在
する。これはX線回折図に於て11.23及び22.60の回折角
2θ(°)で強い強度の線、9.47、13.87、14.85、17.2
1、18.80、23.57、25.47及び28.56の2θ(°)で弱い
強度の線を示す。
e)記載した染色安定な変態β及びγは水性懸濁液を、
場合により前述の界面活性物質の存在下に加熱して又は
有機溶剤、たとえばエタノール、ブタノール又はトルオ
ールから結晶化しても得ることができる。
例8a−dで得られた染料は公知方法に従って、たとえ
ばその水性懸濁液を分散剤、たとえばリグニンスルホネ
ート又はアルキルフエノール、ホルムアルデヒド及び硫
酸から成る縮合生成物をパール−、ボール−又はサンド
ミルで微分散し、場合により引き続き噴霧乾燥し染色に
適する分散液又は粉末に加工処理することができる。
例8a,b及びcの方法に従って製造された、引き続き仕
上げされた染料は水性媒体中で染色条件下に凝集する。
このことは特に巻き物、たとえばクロスボビンの染色に
重要であり、通常公知の染色テスト、たとえば熱−安定
性−テスト、過通過テスト並びに室温での貯蔵安定テ
スト及び50℃で例8dによる染色不安定な変態から成る染
料調製物に比して良好な結果を示す。
例9 例3をくり返すが、酢酸ブチルの代りにその他のカル
ボン酸エステルを使用した場合、次表に示した結果が得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−141356(JP,A) 特開 昭50−18426(JP,A)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップリングを、場合により置換された低
    級脂肪族カルボン酸と場合により置換された脂肪族アル
    コールとのエステルの存在下に実施され、このエステル
    を得られる染料量に対して0.5〜50重量%の量で使用す
    ることを特徴とする、水性相中でジアゾ化及びカップリ
    ングしてアゾ分散染料を製造する方法。
  2. 【請求項2】カップリングを得られる染料量に対して好
    ましくは1〜15重量%のエステルの存在下に実施する特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】カップリングに際してジアゾニウム塩の溶
    液又は分散液をカップリング成分の溶液又は分散液中に
    加える特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】カップリングを−10〜80℃、好ましくは0
    〜60℃、特に好ましくは0〜30℃の温度で実施する特許
    請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載した方
    法。
  5. 【請求項5】エステルをカップリングの前にカップリン
    グ成分の溶液又は分散液に添加する特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載した方法。
  6. 【請求項6】カップリングをC−原子数1〜6の脂肪族
    モノカルボン酸又はC−原子数2〜6の脂肪族ジカルボ
    ン酸とC−原子数1〜8の脂肪族アルコールとのエステ
    ルの存在下に実施する特許請求の範囲第1項ないし第5
    項のいずれかに記載した方法。
  7. 【請求項7】カップリングをエステルの存在下に実施
    し、そのカルボン酸部分及び(又は)アルコール部分は
    好ましくはフエニル−、フエノキシ−、(C1〜C8)アル
    コキシ−カルボニル−、(C1〜C8)アルキル−カルボニ
    ルオキシ−、(C1〜C8)−アルコキシ−、(C1〜C8)ア
    ルコキシ−(C1〜C8)アルコキシ基、メチレン基で1回
    置換されている特許請求の範囲第1項ないし第6項記載
    の方法。
  8. 【請求項8】カップリングを式I R−CO−OR1 (I) (式中RはH又はC−原子1〜5のアルキル基を示し、
    これは場合により−OR3、−COOR2、−O−CO−R3、−C6
    H5、−OC6H5又は−OHで置換されている、 R1はC−原子数1〜8のアルキル基−これは場合により
    −OR4、−COOR4、−O−CO−R4、−C6H5、−OC6H5、−
    O−(CH2)m−OR4又はOHで置換されている−又は を示し、 R2,R3及びR4はC−原子1〜8のアルキル基を示し、 mは1〜4を示す。) なる場合により置換された低級−脂肪族カルボン酸と場
    合により置換された脂肪族アルコールとのエステルの存
    在下に実施する特許請求の範囲第1項ないし第7項のい
    ずれかに記載した方法。
  9. 【請求項9】カップリングを式I R−CO−OR1 (I) (式中RはH、C−原子数1〜5のアルキル基又は−(C
    H2)nCO−OR2を示し、 R1又はR2はC−原子数1〜8のアルキル基を示し、 nは0〜4を示す。) なるエステルの存在下に実施する特許請求の範囲第1項
    ないし第8項のいずれかに記載した方法。
  10. 【請求項10】カップリングをC−原子数3〜8を有す
    るエステルの存在下に実施する特許請求の範囲第1項な
    いし第9項のいずれかに記載した方法。
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