JPH0813909A - 自動車用パワーウィンドウの安全装置 - Google Patents

自動車用パワーウィンドウの安全装置

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JPH0813909A
JPH0813909A JP6149170A JP14917094A JPH0813909A JP H0813909 A JPH0813909 A JP H0813909A JP 6149170 A JP6149170 A JP 6149170A JP 14917094 A JP14917094 A JP 14917094A JP H0813909 A JPH0813909 A JP H0813909A
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JP
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power
signal
motor
safety device
power window
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JP6149170A
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Masaru Tanabe
大 田辺
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Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】配線数を増やさずに設置可能であり、万一故障
してもパワーウィンドウ装置の動作には影響を与えない
自動車用パワーウィンドウの安全装置の提供。 【構成】パワーウィンドウが異物を挟み込んだことを検
出して挟み込み信号を出力する挟み込み検出回路31と、
前記挟み込み信号に基づき制御用の信号を出力する制御
回路40と、前記制御用の信号を入力するとパワーウィン
ドウを開く方向にモータ2Aを強制的に駆動するリレー3
2, 33とを、モータ2Aの駆動回路とは別個に設け、安全
装置30が故障してもスイッチ22の操作を可能にする。そ
して、制御回路40の負極端子34B を一対の電源線C1,C
2 の両方にダイオード34, 35を介して接続し、モータ2A
の駆動回路と電源線C1,C2 を共用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のパワーウィン
ドウの安全装置に係り、普通乗用車等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、自動車には、ドアの窓ガラスを
モータで開閉するパワーウィンドウ装置が利用されてい
る。このようなパワーウィンドウ装置では、各ドアに設
けられた手元スイッチと、運転席のドアに設けた遠隔ス
イッチとにより、各ドアの手元だけでなく運転席でも各
窓ガラスの開閉操作が行えるようになっている。なお、
運転席の手元スイッチには、窓ガラスをワンタッチで全
開・全閉できるワンタッチ操作機構が設けられているの
が一般的である。このワンタッチ操作機構によれば、有
料道路等の料金所で窓ガラスを開閉する際に便利であ
る。
【0003】図6には、パワーウィンドウ装置の一例が
示されている。図のパワーウィンドウ装置60は、各ドア
1〜4に設けられた手元スイッチ11〜14と、ドア1以外
の各ドア2〜4の窓ガラスを運転席で操作する遠隔スイ
ッチ22〜24と、バッテリ5から電力を供給されて各ドア
1〜4の窓ガラスを開閉駆動するモータ1A〜4Aとを有す
るものである。モータ1A〜4Aは、直流モータであって、
その電極イからロの方向に直流電流を通電すると窓ガラ
スを開放し、これとは逆方向に直流電流を通電すると窓
ガラスを閉鎖するようになっている。
【0004】各手元スイッチ11〜14は、一方がメイクす
るとともに他方がブレークするいわゆるc接点を有する
スイッチ素子15A, 15Bと、これらのスイッチ素子15A, 1
5Bの一方のみを選択的に操作することはできるが、これ
らの両方を同時に操作することはできないシーソー型の
スイッチノブとを有するものである。各手元スイッチ11
〜14の各スイッチ素子15A, 15Bは、図示しないスイッチ
ノブの操作でメイクする固定接点aと、スイッチノブの
操作でブレークする固定接点bと、スイッチノブの操作
で固定接点bから固定接点aに接続が切換えられる可動
接点cとを有している。各遠隔スイッチ22〜24は、手元
スイッチ11〜14と同一構造のものであり、一対のスイッ
チ素子25A, 25Bと、これらのスイッチ素子25A, 25Bを操
作するシーソー型のスイッチノブとを有している。これ
らの遠隔スイッチ22〜24は、運転席のドア1の操作パネ
ル6に手元スイッチ11と共にまとめて設けられている。
【0005】ドア1の窓ガラス操作用の手元スイッチ11
は、一対のスイッチ素子15A, 15Bの固定接点aが両方と
もバッテリ5の正極に接続され、同スイッチ素子15A, 1
5Bの固定接点bが両方ともバッテリ5の負極に接続され
ている。そして、スイッチ素子15A, 15Bの可動接点cが
ワンタッチ操作機構7を介してモータ1Aの電極イ,ロに
それぞれ接続されている。
【0006】ドア2〜4の窓ガラスを操作するための手
元スイッチ12〜14および遠隔スイッチ22〜24等の各配線
や動作は、ドア2〜4毎に同一となっている。ここで
は、ドア2について説明し、ドア3,4については説明
を省略する。ドア2の遠隔スイッチ22は、一対のスイッ
チ素子25A, 25Bの固定接点aが両方ともバッテリ5の正
極に接続され、同スイッチ素子25A, 25Bの固定接点bが
両方ともバッテリ5の負極に接続されている。遠隔スイ
ッチ22のスイッチ素子25A の可動接点cには、手元スイ
ッチ12のスイッチ素子15A の固定接点bが接続され、同
遠隔スイッチ22のスイッチ素子25B の可動接点cには、
手元スイッチ12のスイッチ素子15B の固定接点bが接続
されている。手元スイッチ12の一対のスイッチ素子15A,
15Bの固定接点aは、両方とも運転席のドア1の操作パ
ネル6の内部でバッテリ5の正極に接続されている。手
元スイッチ12のスイッチ素子15A, 15Bの可動接点cは、
モータ2Aの電極イ,ロにそれぞれ接続されている。この
ようなパワーウィンドウ装置60によれば、手元スイッチ
12および遠隔スイッチ22の何れか一方の操作により、モ
ータ2Aが正逆両方向に通電可能とされ、ドア2の窓ガラ
スが開閉できるようになる。
【0007】ところで、パワーウィンドウ装置を不用意
に操作すると、閉じる方向に駆動された窓ガラスに手等
が挟まれ、乗員に怪我をさせるおそれがある。このよう
な危険を回避するために、パワーウィンドウ装置の中に
は、窓ガラスが閉方向駆動中に手等の異物を挟み込んだ
ことを検出可能とし、異物の挟み込みの検出により、窓
ガラスを停止・反転させる安全装置を備えたものがあ
る。図7には、安全装置を備えたパワーウィンドウ装置
の一例が示されている。図において、パワーウィンドウ
装置70は、各ドア1〜4に内蔵したマイクロコンピュー
タ71でモータ1A〜4Aを制御する安全装置72を有するもの
である。なお、図7には、パワーウィンドウ装置70の全
体は示されておらず、ドア2の窓ガラスを操作する部分
のみが示されている。安全装置72には、マイクロコンピ
ュータ71の他に、マイクロコンピュータ71に電力を供給
する電源回路73と、窓ガラスが異物を挟み込んだことを
検出する挟み込み検出回路74と、マイクロコンピュータ
71の微弱な制御信号でスイッチング動作するトランジス
タ75と、トランジスタ75のスイッチング動作により内部
接点が閉動作してモータ2Aに電力を供給するリレー76と
が設けられている。このパワーウィンドウ装置70の手元
スイッチ12A および遠隔スイッチ22A は、モータ2Aに供
給する直流電力の方向を切り換えるものではなく、単に
マイクロコンピュータ71に微弱な開閉指令を送信するだ
けのものである。このようなパワーウィンドウ装置70で
は、挟み込み検出回路74が異物の挟み込みを検出した際
に、マイクロコンピュータ71がモータ2Aを停止するとと
もに反転させるので、閉方向へ駆動中の窓ガラスに手等
が挟まれても、傷等を負わせる前に窓ガラスが一旦停止
して開き始めるので、乗員の怪我等を未然に防止するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のパワーウィンド
ウの安全装置では、操作信号用の配線とは別に、当該安
全装置の制御回路に電力を供給する配線が必要となるの
で、安全装置のないパワーウィンドウ装置に安全装置を
付加する場合には、配線数を増やさなければならない。
しかし、自動車の配線は、予め所定の断面積内を通過す
るように複数本の電線を束ねたワイヤーハーネスを用い
て行われており、配線数を増加することは困難となって
いるので、安全装置を設計変更で付加することは困難で
あるという問題がある。
【0009】また、マイクロコンピュータを利用する
と、マイクロコンピュータの周辺回路も必要となり、部
品コストや製造コストが高騰するうえ、手元スイッチや
挟み込み検出回路等の信号に基づいて、マイクロコンピ
ュータがモータの制御を一括して行っているので、マイ
クロコンピュータが故障するとモータが動作せず、パワ
ーウィンドウが全く開閉操作できないという問題があ
る。
【0010】本発明の目的は、配線数を増やさずに設置
可能であり、万一故障してもパワーウィンドウ装置の動
作には影響を与えない自動車用パワーウィンドウの安全
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、スイッチの操
作により駆動されるモータで開閉されるパワーウィンド
ウに乗員の手等が挟まっても、挟まった前記乗員の手等
が傷つくことを防止するための自動車用パワーウィンド
ウの安全装置であって、前記パワーウィンドウが異物を
挟み込んだことを検出して挟み込み信号を出力する挟み
込み検出手段と、この挟み込み検出手段の信号に基づき
制御用の信号を出力する制御回路と、この制御回路から
の信号を入力すると前記モータの電力供給を遮断する電
力遮断手段とを有し、これらの手段および回路が前記モ
ータを駆動する回路とは別個に設けられ、前記制御回路
には、電力を受電する正極端子および負極端子が設けら
れ、これらの正極端子および負極端子の一方が前記モー
タに電力を供給する一対の電源線の両方にダイオードを
介して接続されていることを特徴とする。
【0012】以上において、異物とは、自動車の窓枠と
窓ガラスとの間に挟まる可能性のあるものをいい、例え
ば、自動車の乗員または自動車の近傍にいる人の手や衣
服等が考えられる。また、パワーウィンドウが挟んだ異
物を自動的に開放したい場合には、前記スイッチにより
前記モータを駆動するための回路とは別個に、前記制御
回路からの信号を入力すると前記パワーウィンドウを開
く方向に前記モータを強制的に駆動する強制駆動手段を
設ければよい。さらに、前記制御回路には、前記挟み込
み検出手段が発する挟み込み信号の入力により停止信号
の出力を開始するとともに、前記一対の電源線に加わる
電圧を監視し、これらの電源線に前記パワーウィンドウ
を閉める方向の電圧が印加されている間は前記停止信号
の出力を維持する停止信号維持手段と、前記挟み込み検
出手段が発する挟み込み信号を入力すると所定の時間だ
け強制駆動信号を継続して出力する時限手段とを設け、
前記電力遮断手段に前記停止信号維持手段の停止信号を
入力し、前記強制駆動手段に前記時限手段の強制駆動信
号を入力するのが望ましい。また、前記停止信号維持手
段は、前記挟み込み検出手段の挟み込み信号および前記
一対の電源線の一方の電圧を入力信号とするAND回路
と、このAND回路の出力をセット入力とするととも
に、前記一対の電源線の一方の電圧を論理反転器に入力
して得られた出力信号をリセット入力とするR−Sフリ
ップフロップとを含んで構成することができる。
【0013】
【作用】このような本発明では、挟み込み検出手段で挟
み込みを検出し、電力遮断手段でモータを停止させ、閉
方向に駆動されたパワーウィンドウの挟み込みによる怪
我等を未然に防止する。ここで、電力遮断手段および強
制駆動手段としては、通電時にのみブレークするb接点
を備えたリレー等、機械的に接点のメイク状態を維持す
るスイッチ素子を含んだ回路が採用できる。このような
回路を採用すれば、故障時に前記b接点はメイクしたま
まとなるうえ、制御手段が前記モータの駆動回路と別個
に設けられているので、安全装置が万一故障して作動し
なくとも、パワーウィンドウの開閉操作を何ら支障なく
行えるようになる。また、ダイオードを介して制御回路
を電源線に接続し、モータを正逆両方向に駆動するため
に、当該電源線に供給される直流電力の極性が手元スイ
ッチ等の操作で頻繁に反転するものであっても、前記制
御回路には所定方向の直流電力のみが供給されるように
なる。このため、モータを駆動する操作用の配線と、当
該制御回路に電力を供給する配線とが共用可能となり、
安全装置を設けても、配線数を増やす必要がなく、これ
により前記目的が達成される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下の説明では、既に説明した部材と同
じ部材には同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡
略にする。図1には、本実施例のパワーウィンドウ装置
10が示されている。このパワーウィンドウ装置10は、図
6で示したパワーウィンドウ装置60に安全装置30を付加
したものである。図においては、パワーウィンドウ装置
10の全体は示されておらず、ドア2の窓ガラスの操作部
分のみが示され、他の部分は省略されている。パワーウ
ィンドウ装置10の安全装置30は、手元スイッチ12や遠隔
スチッチ22等から構成されるモータ2Aの駆動回路とは別
個に設けられたものであり、異物の挟み込みを検出する
挟み込み検出手段としての挟み込み検出回路31と、窓ガ
ラスを開閉するモータ2Aを制御するための制御回路40
と、この制御回路40の駆動指令によりモータ2Aへの電力
供給を操作するリレー32, 33とを有している。また、安
全装置30は、手元スイッチ12と三本の電源線P,C1,C
2 により電気的に接続されている。
【0015】電源線Pは、手元スイッチ12の一対のスイ
ッチ素子15A, 15Bの固定接点aに接続され、常にバッテ
リ5の正極と導通し、安全装置30に所定の正電圧を常時
印加している。電源線C1,C2 は、リレー32, 33を介し
て手元スイッチ12のスイッチ素子15A,15Bの可動接点c
とモータ2Aの電極イ,ロとを接続するものである。手元
スイッチ12の操作により正逆両方向の電力が電源線C1,
2 を通ってモータ2Aに供給されるようになっている。
具体的には、手元スイッチ12のスイッチ素子15A の操作
で、電源線C1 がバッテリ5の正極と接続されるととも
に、電源線C2 がバッテリ5の負極と接続され、モータ
2Aが窓ガラスを閉鎖する方向に回転するようになってい
る。一方、手元スイッチ12のスイッチ素子15B の操作
で、電源線C2 がバッテリ5の正極に接続されるととも
に、電源線C1 がバッテリ5の負極に接続され、モータ
2Aが窓ガラスを開放する方向に回転するようになってい
る。
【0016】挟み込み検出回路31は、ドア2の窓枠等に
設けた超音波センサや圧力センサ等のセンサからの信号
に基づき窓ガラスが異物を挟み込んだことを検出する
と、制御回路40に挟み込み信号を出力するものである。
制御回路40は、挟み込み検出回路31からの挟み込み信号
および電源線C1 の電圧の極性に基づき所定の論理演算
を行う論理回路であり、バッテリ5から電力を受電する
ための端子34A, 34Bを有している。このうち正極端子34
A は、電源線Pに接続され、負極端子34B は、接地され
るとともに、電源線C1,C2 の両方にダイオード35, 36
を介して接続されている。リレー32は、図2にも示され
るように、平常時においてはモータ2Aの正極イを電源線
1 に接続し、制御回路40からの停止信号が入力される
と、モータ2Aの正極イを電源線C1 から切り離す強制停
止手段であるとともに、窓ガラスを開く方向の電圧をモ
ータ2Aに与えるために、モータ2Aの正極イを電源線C1
から電源線C2 に強制的に切り換える強制駆動手段の一
部分でもある。リレー33は、平常時においてはモータ2A
の負極ロを電源線C2 に接続し、制御回路40からの強制
駆動信号が入力されると、窓ガラスが開く方向の電圧を
モータ2Aに与えるために、モータ2Aの負極ロを電源線C
2 から電源線Pに強制的に切り換える強制駆動手段の一
部分である。
【0017】制御回路40には、図3に示されるように、
電源線C1 に加わる電圧と、挟み込み検出回路31の挟み
込み信号とに基づき停止信号を出力する停止信号維持手
段としての停止信号回路41と、挟み込み検出手段31から
の挟み込み信号の入力により所定時間だけ強制駆動信号
を継続して出力するための時限手段であるタイマ42と、
停止信号回路41の停止信号およびタイマ42の強制駆動信
号が入力されるOR回路43と、これらの停止信号回路4
1、タイマ42、および、OR回路43に電力を供給する電
源回路44と、リレー32, 33を駆動するためのトランジス
タ45, 46とが設けられている。停止信号回路41は、電源
線C1 に加わる電圧が論理信号として入力される論理反
転器としてのインバータ47と、論理信号としての電源線
1 の電圧、および、挟み込み検出回路31の挟み込み信
号が入力されるAND回路48と、このAND回路48の出
力、および、インバータ47の出力がそれぞれセット信
号、および、リセット信号として入力されるR−Sフリ
ップフロップ回路49とを備えている。R−Sフリップフ
ロップ回路49は、電源線C1 が正電圧、すなわち、手元
スイッチ12等が閉方向に操作されているときに、挟み込
み信号が入力されると、停止信号を出力するとともに、
かつ、挟み込み信号がなくなっても、電源線C1 が正電
圧でなくなる、すなわち、手元スイッチ12等の閉方向の
操作が解除されるまで、停止信号の出力をそのまま維持
するものである。
【0018】次に、本実施例の作用を説明する。なお、
以下の説明にでてくる回路上の点A〜Fの具体的位置
は、図3に示されている。いま、遠隔スイッチ22が操作
されて電源線C1 に正電圧が印加され、ドア2の窓ガラ
スが閉じる方向に移動中であるとする。この状態では、
電源線C1 上の点Aの電圧VA は、図4(A)に示され
るように、Hiレベルとなり、制御回路40のAND回路
48の一方の入力に入力される。なお、この電圧VA は、
インバータ47を介してR−Sフリップフロップ回路49の
リセット入力にも入力されるが、インバータ47でLoレ
ベルに変換されるので、R−Sフリップフロップ回路49
の出力状態を変えることはない。そして、挟み込み検出
回路31が異物の挟み込みを検出すると、挟み込み検出回
路31の出力側の点Bの電圧VB は、図4(B)に示され
るように、Hiレベルとなり、制御回路40のAND回路
48の他方の入力に入力される。ここで、AND回路48の
両方の入力がHiレベルとなるので、AND回路48の出
力側の点Cの電圧VC は、図4(C)に示されるよう
に、Hiレベルとなり、R−Sフリップフロップ回路49
のセット入力およびタイマ42に入力される。
【0019】Hiレベルの電圧VC がセット入力側に入
力されると、R−Sフリップフロップ回路49の出力側の
点Dにおける電圧VD は、図4(D)に示されるよう
に、Hiレベルとなり、OR回路43を介してトランジス
タ45を駆動し、リレー32を駆動する。駆動されたリレー
32は内部の接点を切り換え、モータ2Aへの電力を遮断す
るとともにモータ2Aの電極イを電源線C2 に接続する。
一方、Hiレベルの電圧VC が入力されたことにより、
タイマ42の出力側の点Eの電圧VE は、図4(E)に示
されるように、所定時間Tの間だけHiレベルとなり、
トランジスタ46を駆動し、リレー33を駆動する。駆動さ
れたリレー33は内部の接点を切り換え、モータ2Aの電極
ロを電源線Pに接続する。これにより、モータ2Aには、
ドア2の窓ガラスが開方向に駆動する方向の直流電力が
強制的に供給され、所定時間Tの間だけ窓ガラスが開方
向に移動し、挟み込んだ異物等を開放する。
【0020】タイマ42の出力側の電圧VE は、OR回路
43にも入力されているので、OR回路43の出力側の点F
の電圧VF は、図4(F)に示されるように、R−Sフ
リップフロップ回路49の出力電圧VD およびタイマ42の
出力電圧VE の両方がLoレベルにならないと、Loレ
ベルに復帰しない。タイマ42の出力電圧VE は、所定時
間Tの経過後、自動的にLoレベルになるが、R−Sフ
リップフロップ回路49の出力電圧VD は、電源線C1
電圧VA がLoレベルに変わり、リセット入力にHiレ
ベルの電圧信号が入力されないと、Loレベルに復帰し
ない。これにより、所定時間Tの間だけ窓ガラスが開方
向に移動し、挟み込んだ異物等が開放された後であって
も、遠隔スイッチ22の閉操作が維持されている間は、モ
ータ2Aへの電力は遮断され、窓ガラスが不意に閉鎖を再
開しないようになっている。閉鎖を再開するには、遠隔
スイッチ22等の閉操作を解除し、電源線C1 の電圧VA
を一旦Loレベルにする必要がある。
【0021】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、挟み込みを検出する挟み込み
検出回路31と、窓ガラスを開閉するモータ2Aを制御する
ための制御回路40と、この制御回路40の駆動指令により
モータ2Aへの電力供給を操作するリレー32, 33とを設
け、挟み込みの検出によりリレー32, 33を駆動してモー
タ2Aを停止・反転させ、閉方向に駆動された窓ガラスに
挟み込まれた乗員の手等が強く圧迫される前に開放する
ようにしたので、乗員の怪我等を未然に防止できる。
【0022】また、手元スイッチ12や遠隔スイッチ22等
からなるモータ2Aを駆動する回路とは別個に制御回路40
を設け、電力遮断手段および強制駆動手段として、通電
時にのみブレークするb接点を備えたリレー32, 33を採
用し、これらのリレー32, 33のb接点を介してモータ2A
に電力を供給するようにしたので、安全装置30が故障し
ても、リレー32, 33のb接点はメイクしたままとなるの
で、パワーウィンドウ装置10の手元スイッチ12および遠
隔スイッチ22により、窓ガラスの開閉操作を何ら支障な
く行うことができる。
【0023】さらに、ダイオード35, 36を介して制御回
路40の電力受電用の負極端子34B を電源線C1 ,C2
両方に接続したので、モータ2Aを正逆両方向に駆動する
ために、電源線C1 ,C2 に供給される直流電力の極性
が手元スイッチ12等の操作で頻繁に反転するものであっ
ても、制御回路40には所定方向の直流電力のみが供給さ
れるようになり、モータ2Aを駆動する操作用の配線と、
制御回路40に電力を供給する配線とが共用可能となり、
配線が増えることがなく、パワーウィンドウ装置10に安
全装置30を容易に設置することができる。
【0024】また、リレー32を駆動するトランジスタ45
の入力側(ベース)に、電源線C1の電圧VA がLoレ
ベルに変わらないとリセットされないR−Sフリップフ
ロップ回路49の出力を接続したので、窓ガラスが開いて
挟み込んだ異物等が開放された後であっても、遠隔スイ
ッチ22等の閉操作が維持されている間は、リレー32が駆
動されてモータ2Aへの電力が遮断されるため、窓ガラス
が不意に閉鎖を再開することがなく、不用意な再閉鎖に
よる事故等が未然に防止できる。
【0025】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、停止信号維
持手段としては、AND回路とR−Sフリップフロップ
回路とから構成されるものに限らず、R−Sフリップフ
ロップ回路の代わりにJ−Kフリップフロップ回路を用
いたものでもよく、あるいは、全体をリレーシーケンス
回路で構成したものでもよい。
【0026】また、前記実施例では、制御回路40の負極
端子34B を電源線C1,C2 に接続したが、図5に示され
るように、制御回路40の正極端子34A を電源線C1,C2
にダイオード35, 36を介して接続してもよい。
【0027】さらに、制御回路としては、挟み込み検出
手段が発する挟み込み信号を入力すると所定の時間だけ
強制駆動信号を継続して出力する時限手段を有する時限
制御型のものに限らず、窓ガラスの位置を検出するとと
もに、窓ガラスが所定距離だけ移動するまで、強制駆動
信号を継続して出力する位置検出制御型の制御回路でも
よい。なお、本発明は、ドアの窓ガラスを駆動するパワ
ーウィンドウ装置に限らず、サンルーフの窓ガラス等を
駆動するパワーウィンドウ装置にも適用できる。
【0028】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、配線数を
増やすことなくパワーウィンドウ装置に設置できるう
え、万一故障してもパワーウィンドウ装置の動作には影
響を与えず、パワーウィンドウ装置を操作することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路を示す配線図である。
【図2】前記実施例の電力遮断手段および強制駆動手段
を示す配線図である。
【図3】前記実施例の制御回路を示す配線図である。
【図4】前記実施例の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図5】本発明の変形例を示す配線図である。
【図6】従来例を示す配線図である。
【図7】異なる従来例を示す配線図である。
【符号の説明】
1A〜4A モータ 10 パワーウィンドウ装置 11〜14 手元スイッチ 22〜24 遠隔スイッチ 30 安全装置 31 挟み込み検出回路 32 電力遮断手段および強制駆動手段としてのリレー 33 強制駆動手段としてのリレー 34A 電力受電用の正極端子 34B 電力受電用の負極端子 35, 36 ダイオード 40 制御回路 41 停止信号維持手段としての停止信号回路 42 時限手段としてのタイマ 47 論理反転器であるインバータ 48 AND回路 49 R−Sフリップフロップ回路 C1 ,C2 電源線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチの操作により駆動されるモータで
    開閉されるパワーウィンドウに乗員の手等が挟まって
    も、挟まった前記乗員の手等が傷つくことを防止するた
    めの自動車用パワーウィンドウの安全装置であって、 前記パワーウィンドウが異物を挟み込んだことを検出し
    て挟み込み信号を出力する挟み込み検出手段と、 この挟み込み検出手段の信号に基づき制御用の信号を出
    力する制御回路と、 この制御回路からの信号を入力すると前記モータの電力
    供給を遮断する電力遮断手段とを有し、これらの手段お
    よび回路が前記スイッチにより前記モータを駆動するた
    めの回路とは別個に設けられ、 前記制御回路には、電力を受電する正極端子および負極
    端子が設けられ、これらの正極端子および負極端子の一
    方が前記モータに電力を供給する一対の電源線の両方に
    ダイオードを介して接続されていることを特徴とする自
    動車用パワーウィンドウの安全装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自動車用パワーウィンド
    ウの安全装置において、前記制御回路からの信号を入力
    すると前記パワーウィンドウを開く方向に前記モータを
    強制的に駆動する強制駆動手段が備えられ、この強制駆
    動手段は前記スイッチにより前記モータを駆動するため
    の回路とは別個に設けられていることを特徴とする自動
    車用パワーウィンドウの安全装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の自動車用パワーウィンド
    ウの安全装置において、前記制御回路には、 前記挟み込み検出手段が発する挟み込み信号の入力によ
    り停止信号の出力を開始するとともに、前記一対の電源
    線に加わる電圧を監視し、これらの電源線に前記パワー
    ウィンドウを閉める方向の電圧が印加されている間は前
    記停止信号の出力を維持する停止信号維持手段と、 前記挟み込み検出手段が発する挟み込み信号を入力する
    と所定の時間だけ強制駆動信号を継続して出力する時限
    手段とが設けられ、 前記電力遮断手段には、前記停止信号維持手段の停止信
    号が入力され、 前記強制駆動手段には、前記時限手段の強制駆動信号が
    入力されていることを特徴とする自動車用パワーウィン
    ドウの安全装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の自動車用パワーウィンド
    ウの安全装置において、前記停止信号維持手段は、前記
    挟み込み検出手段の挟み込み信号および前記一対の電源
    線の一方の電圧を入力信号とするAND回路と、このA
    ND回路の出力をセット入力とするとともに、前記一対
    の電源線の一方の電圧を論理反転器に入力して得られた
    出力信号をリセット入力とするR−Sフリップフロップ
    とを備えていることを特徴とする自動車用パワーウィン
    ドウの安全装置。
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