JPH0813713A - 勾配屋根の植栽施工体 - Google Patents

勾配屋根の植栽施工体

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JPH0813713A
JPH0813713A JP6163114A JP16311494A JPH0813713A JP H0813713 A JPH0813713 A JP H0813713A JP 6163114 A JP6163114 A JP 6163114A JP 16311494 A JP16311494 A JP 16311494A JP H0813713 A JPH0813713 A JP H0813713A
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roof
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克章 関原
Kazuo Takahashi
一雄 高橋
Jiyunkichi Soudai
淳吉 相臺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 勾配屋根を緑化するために屋根下地に植栽施
工仕上げを行う。 【構成】 勾配屋根下地1の被施工面に防水シート2を
敷設し、その上面に勾配方向に対し所定の間隔を存し
て、軒先端縁1aに平行する複数列の排水用長尺板5,
5,…を立設し、これら排水用長尺板5,5,…の両端
に当接し、けらば端縁1c,1cに沿い閉塞用長尺板
6,6を立設して、これらの長尺板5,5,5,…及び
6,6とにより形成された複数列の長手の囲繞空間7,
7,…の夫々において該排水用長尺板5の内面に透水性
防根シート13を重合させ、更に夫々の囲繞空間7,
7,…内に立体網状シート16を装填し、その三次元の
大きい連続空孔16b内に土壌を充填して、その充填層
17aを形成すると共に、その上面に覆土層17bを堆
積するよう盛土して成る盛土層17を備えて複数列の植
栽施工区劃体18,18,…を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅などの勾配屋根を
緑化するに適用する勾配屋根の植栽施工体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの屋上などの平坦な面を緑化
するために、防水施工と同時に、その防水施工面上に植
栽施工を行うことは一般に知られているが、勾配屋根を
緑化するための植栽施工には上記の公知技術を適用でき
ないことは言うまでもない。勾配屋根を緑化するための
植栽施工としては、ヨーロッパ、特にドイツにおいて行
われている。その施工法は、勾配屋根の防水施工面全面
にドレンマットから成るドレン層を敷設し、その上面に
繊維シートから成るフィルター層を設け、その上面全面
に、所望の厚さの盛土層を設けるために、その周囲の軒
先端縁からその両側のけらば端縁にかけて所定の高さの
囲枠板で大きいコ字状の囲枠を形成し、その大きい囲枠
内に、そのフィルター層の上面全面に土壌を充填堆積
し、囲枠の高さ一杯に盛土層を形成して植栽施工を完了
するものであり、その盛土層の上面に、草花や芝などを
生育させて緑化を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の勾配屋根の
植栽施工体は、降雨の際の盛土層に透過した雨水は、該
フィルター層により、土壌粒子の通過を阻止し、その過
剰の雨水の透過を許容し、その下層のドレン層に流出
し、屋根勾配に沿って流下し、外部に流出されて、降雨
に対する排水対策が採られているが、一時的に降雨量が
多いときや、我が国などのように、年間の雨量が比較的
多い場所では、雨水を過剰に含んだ該盛土層は柔軟とな
り、その重みで勾配屋根の傾斜に沿い漸次軒先側へ移動
する傾向があり、更には、盛土層の崩壊、流失が起こる
などの不都合が回避できない欠点を有する。従って、雨
量の多い地域に適用しても植栽施工後長期に亘り勾配屋
根全面に亘り防水性が良好で且つ排水が良好に行われ、
盛土層の崩壊、流失なく、常に安定良好に保持された植
栽施工が望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解消し、長期に亘り優れた防水性と排水性を維持
し、安定良好な勾配屋根の植栽施工体を提供するもの
で、勾配屋根下地材の被施工面全面に防水シートを貼着
敷設し、その防水シートの敷設面に、その軒先端縁に沿
いその略全長に亘り少なくとも1枚から成る無数の排水
孔を具備した排水用長尺板をその勾配方向に所望の間隔
を存して平行に複数列立設して該防水シートの敷設面の
上方空間を勾配方向に複数列の長手の空間に区分すると
共に、これらの複数列の長手の空間の両側の開放端面を
閉塞するべくこれらの排水用長尺板の両端に当接してそ
の両側のけらば端縁に沿い、その略全長に亘り少なくと
も1枚から成る閉塞用長尺板を立設して、上記のこれら
の複数列の長手の区分空間を長手の囲繞空間に形成し、
夫々の長手の囲繞空間において、その排水用長尺板の内
面全面に、夫々透水性防根シートを重合し、更に、その
各列の長手の囲繞空間内に、三次元方向に屈曲する線条
により三次元の大きい連続空孔を形成して成る立体網状
シートを、該排水用長尺板の高さよりは低い所望の高さ
位置まで装填し、該立体網状シートの該三次元の連続空
孔内に土壌を充填すると共にその充填層の上面に所望の
厚さに覆土層を形成するよう盛土して複数列の植栽施工
区劃体を構成して成る。
【0005】
【作用】本発明によれば、被施工面全面に敷設した防水
シートにより、勾配屋根下地の防水性が保たれる。その
上面には、勾配方向に対し直交する複数列の排水用長尺
板により区分された複数列の植栽施工区劃体を構成した
ので、勾配屋根全面の土壌の全重量は、夫々の区劃体に
分担されるので、各区劃内で比較的少量の軽量な土壌層
が夫々安定良好に保持される。また、各区劃体の境界と
なる排水用長尺板の無数の排水孔を介して、各区劃体内
の降雨時に生ずる過剰の雨水は、勾配に沿い順次上流側
から下流側に流下し、遂には、軒先端縁から外部に排出
されるので、各区劃内の排水は良好に保たれる。また、
その各区劃体の排水用長尺板の内面には、透水性防根シ
ートを重合してあるので、排水用長尺板の無数の孔を植
栽した草花や芝などの細い根により塞がれることが防止
でき、その排水性を確保できる。また、各植栽施工区劃
体内に装填した立体網状シートは、その三次元空孔内に
充填された土壌の移動を阻止し、安定に保持することが
できる。被覆土層の盛土は、草花などの播種や苗などの
植生に適する。
【0006】棟端縁を合掌させて配設して成る前後一対
の勾配屋根下地材の被施工面の夫々に、上記の本発明の
植栽施工区劃体を設ける場合、その棟部に、その対向す
る両棟端縁間を跨いで、且つその略全長に亘り棟部用防
水シートを貼着敷設し、その上面の両側に、各側の前後
の閉塞用長尺板間に生ずる棟部空隙を閉塞する棟部閉塞
用板を立設し、その棟部を挟んでその前後の勾配屋根の
最上列の長手の囲繞空間内域に亘り本発明の植栽施工体
を構成するようにすることが好ましい。
【0007】また、該排水用長尺板や閉塞用長尺板は、
その軒先端縁又はけらば端縁の略全長に亘る極めて長い
長手のものでも差支えないが、施工作業上の取り扱いや
作業の容易性から比較的短い複数本のものを用意し、こ
れらの端部を重ね乍ら或いはつき合わせて一列に並べて
立設することが好ましい。その立設は、一般に、断面L
字状又はT字状の長尺成形板を使用し、その長尺底板に
おいて、防水シート面に敷き、下地材面に釘止めし、こ
れにより、これから垂直に立上がる長尺板を無数の排水
孔を有する排水用長尺板或いは閉塞用長尺板として夫々
立設用意になし得る。更に具体的には、断面L字状の長
尺成形板の場合は、相隣る端部を重ね合わせて或いは突
き合わせて、断面T字状の長尺成形板の場合は、相隣る
端縁を突き合わせて夫々一列に並べて立設することが好
ましい。
【0008】防水シートとして、アスファルト系防水シ
ートを使用した場合は、少なくとも被施工材面に対向す
る面は粘着面とし、これにより貼着敷設するが、その上
面は鉱物粉を散着して非粘着面としたもの或いは粘着面
としたもののいずれでも使用できる。上面も粘着面とし
た防水シートを貼着敷設した場合は、断面L字状の排水
用長尺成形板の長尺底板は広幅のものを複数枚使用し、
屋根の勾配方向に順次連続してその夫々の長尺底板で該
敷設した防水シートの粘着面全面を貼着して被覆するこ
とにより、防火性を付与せしめることができると同時
に、その後の施工作業を容易にする一方、その各列の長
尺成形板の長尺底板は、各列の長手の区分空間の底面を
自ずから規定するに役立つこととなり好ましい。
【0009】該排水用長尺板及び該閉塞用長尺板の高さ
は、これらにより囲繞形成される空間の高さを規定する
ので、予定の盛土層の厚さに従って定めることができ
る。
【0010】また、防水シートとして、その両側縁に、
重ね代となる部分を残して、その内側にその両側縁に沿
い切込み線を設けた剥離紙をその少なくとも上面の粘着
面に仮貼着したものに構成しておくときは、防水シート
の相隣る両側縁を重合貼着して敷設する防水施工する作
業を容易にすることができる。
【0011】該透水性防根シートは、耐水性、耐菌性の
織布又は不織布から成り、JISA 1218に規定す
る透水係数が10-4cm/sec以上、目の寸法が30
μm以下に構成するときは、草花などの根を透すことが
なく、また土壌粒子の通過を阻止する一方、水の透過を
許容する。かゝる織布又は不織布は、合成樹脂繊維又は
そのフィラメントを素材とするときは、耐水性であり、
また土壌中の微生物により分解されることがなく、長期
の使用に適し好ましい。特に、合成繊維のフィラメント
により織製した織布の使用が好ましい。
【0012】上記の各列の長手の囲繞空間内には、その
対向する排水用長尺板の内面には、透水性防根シートを
重合するが、その施工には、予め、該透水性防根シート
の幅が、該長手の囲繞空間の底面からその両側の立上が
る排水用長尺板の高さにかけての広幅のものを使用し、
これをその囲繞空間の底面に敷くときは、自ずからその
両側面は折り曲がって自ずから立上がり、夫々その対応
する立上がり排水用長尺板の内面に重合することとな
り、その重合作業を容易にすることができる。この場
合、また、底面に敷設された透水性防根シートは、植物
の根がそのシートの目を通り抜けることを防止し、その
下面の防水シートを根による損傷から保護するに役立
つ。該透水性防根シートとしては一般に、ロール状の長
手のものを使用することが好ましく、その囲繞空間のそ
の底面に長さ方向に巻き解して敷くときは、その対向す
る排水用長尺板の全長に亘り重合することができる。こ
の場合、そのロール状物が途中でなくなり、新しいロー
ル状物を敷き並べるときは、その端縁を適当に重ねた状
態とし、その上面に重なるシートの端縁を跨いで、その
端縁に沿い粘着テープを貼着し、その重合部を封口する
ことが好ましい。
【0013】該立体網状シートは、熱可塑性合成樹脂又
は金属を溶融紡糸し冷却するまでに三次元的に不規則的
に弯曲変形させて且つ互いに交叉又は接触する個所で互
いに溶着して成り、内外に連通する大きい三次元の連続
空孔を形成された全体として耐圧縮性で且つ可撓性で比
較的嵩高の立体網状シートに構成したものが好ましい。
これを各列の長手の囲繞空間内にその空間の幅と略同じ
幅を有し長手のものをその少なくとも1枚をその空間内
の長さ全長に亘り、上記の透水性防根シートの上面に載
置装填する。この場合、装填されたその立体網状シート
の上面の高さは、該囲繞空間を囲繞する長尺板の高さよ
りは低くし、その上面に土壌により盛土層が形成できる
空間を存せしめる。装填された該立体網状シートは、そ
の三次元の連続空孔内に、充填された土壌を保持し、そ
の移動を阻止し、全体に亘り均一な厚さの充填層を維持
する。該充填層の上面に堆積し且つ該立体網状シートを
被覆した所望の厚さの覆土層は、芝、草花などの播種や
植え付けに適する。土壌は、任意のものを使用できる
が、勾配屋根が木製の場合は、軽量な土壌が、JIS
A 1109に規定する吸水時の比重が1以下であるも
のを使用することが好ましい。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1〜図3は、本発明を切妻型の木造の屋根
に施工した場合を示す。即ち、該切妻型の屋根を構成す
る前後一対の木製の勾配屋根下地材1,1の夫々の上面
全面に、従来の和がわらぶき、洋がわらぶき、金属板ぶ
き、スレートぶきなどに代えて、下記に詳述する植栽ぶ
きとも称すべき、新しい本発明の植栽施工体Aを構成し
たものである。
【0015】前後の勾配屋根の植栽施工体Aの施工法及
びその構造は同じである。次に、その植栽施工体Aの施
工法及び構造などについて詳述する。先ず、その各勾配
屋根下地1の被施工面全面に図5示のように防水シート
2を貼着敷設する。防水シートとしては、該被施工面に
貼着するため、少なくともその片面に粘着層を設け、そ
の外面に剥離紙を貼着した形式のものを使用することが
好ましい。更に具体的には、かゝる防水シートとして
は、アスファルト系シートの他、塩化ビニル樹脂、塩素
化ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢ビ樹
脂などから成る合成樹脂系シート、或いはEPTゴム、
ブチルゴム、クロロプレンゴムなどから成る合成ゴム系
シートであって、これらのシートの少なくとも片面に粘
着層を設けて、その上に剥離紙を仮着させて成るものが
あげられる。これら少なくとも片面に粘着層を有する防
水シートは、何れも好適に使用することができるが、防
水性、施工容易性などの観点から、アスファルト系シー
トが最も好ましく使用することができる。アスファルト
系シートは、天然繊維、無機繊維若しくは有機合成繊維
の単独又はこれらの混合繊維から成る不織布又は織布を
基材シートとし、これにアスファルト若しくはポリマー
改質アスファルトを含浸塗覆して、更にその片面若しく
は両面にアスファルト系、ゴム系などの粘着層を設け、
その上に剥離紙を仮着したものがあげられる。また、ア
スファルト系シートにおいて、片面のみに粘着層を設け
た場合には、反対側の表面、即ち、粘着層を設けない側
のアスファルト塗覆層の表面に、粘着防止を目的とした
鉱物質粉粒、例えば、珪砂、タルクなどを付着させて非
粘着面とする。
【0016】図示の実施例では、防水シートとして図4
示のように、防水シート本体の両面に粘着層を設け、そ
の上に剥離紙を仮着した両面粘着型のアスファルト系シ
ートから成る所定の幅の防水シート2のロール状とした
ものを使用した場合を示す。その施工に際しては、その
下面の剥離紙3を剥がし乍ら、図5示のように該防水シ
ート2の長手方向が勾配屋根下地の軒先端縁1aに沿い
その1側縁を軒先に合わせ乍ら巻き解し、その全長に亘
り貼り付ける。同様にして、次の新しいロール状の防水
シート2を順次棟の方向に貼り上げて行く。この場合、
相隣る列の防水シート2,2同士は、その端縁部を10
cm程重合して貼着するが、予め、防水シート2の製造
工程において、図4示のように、そのアスファルトシー
ト本体2aの上面の粘着面に仮貼着した剥離紙3に、そ
の両側縁の内側に重ね代部を残して、平行に長手方向に
予めスリッターで切目4,4を入れたものに加工してお
くことが好ましい。然るときは、先に貼着敷設した防水
シート2の1側の切目4の外側の細幅の剥離紙部3aを
その切目4に従ってテープ状に剥がすことができるの
で、その新しく貼着すべき防水シート2の下面の剥離紙
3を剥がして、その1側縁に沿い粘着面の露出した重ね
代部を露出させ、この重ね代部に、前記の新たな防水シ
ート2の裏面の剥離紙3を剥がして粘着面を露出せし
め、その対向する1側の重ね代を重合圧着することによ
り、その既設の防水シート2の上面の中央の大部分の広
幅の剥離紙部3bを剥がすことなく、順次、相隣る防水
シート2,2の重合貼着敷設が、円滑に行うことができ
る。
【0017】このようにして、勾配屋根下地材1の軒端
縁1bまで或いはその近傍まで多数枚の防水シート2,
2,…を敷設貼着した後、その防水シートの敷設面の上
面に、その軒先端縁1aに沿いその略全長に亘り、少な
くとも一本から成る無数の排水孔を設けた排水用長尺板
の複数列をその勾配方向に所望の間隔を存して立設し、
その防水シート敷設面全面の上方空間を、これらの複数
列の排水用長尺板間にこれら長尺板により区劃された複
数列の長手の空間を形成すると共に、これらの複数列の
長手空間の両端の開放面を閉塞するべく、その両側のけ
らば端縁に沿いその略全長に亘り、少なくとも1本から
成る閉塞用長尺板を立設して、軒先端縁に平行に走る複
数列の排水用長尺板とこれに対しその両端に対し直交す
る左右一対の閉塞用長尺板とにより囲繞された長手の複
数列の囲繞空間を区劃形成する。
【0018】即ち、その実施例を示す図6においては、
勾配屋根下地の防水シートの上方空間を、勾配屋根下地
の勾配方向に間隔を存して立設した7列の排水用長尺板
5,5,…とその両側のけらば端縁1b,1bに沿って
立設した閉塞用長尺板6,6とにより、7列の長手の囲
繞空間7,7,…に区劃形成した場合を示す。排水用長
尺板5及び閉塞用長尺板6は、後述する如き金属材又は
ナイロン、ポリエステル、塩化ビニルなどの合成樹脂材
から成り、その長さは、施工すべき勾配屋根の軒先端縁
及びけらば端縁の全長に亘る長さを有する長さのものを
使用しても良いが、運搬など取り扱い上容易な長さのも
の、例えば50cm〜2m程度の範囲内の各種の長さの
ものに予め作製され、これらから適当に選択し、或いは
一部を適当に裁断して使用する。この場合、これらの長
尺板の立設を容易にするため、後述するようにその下端
縁に防水シート面に設置釘止めされる所望の幅の底板を
有する断面L字状又はT字状の長尺成形板を用いること
が好ましく一般である。図7は、排水用長尺板5を立設
するために、その下端縁から1側に水平方向に延びる底
板8を具備した運搬、施工作業に適した長さの排水用長
尺成形板9の1例を示す。該排水用長尺成形板9は、ス
テンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、溶融アルミニウム鋼
板、銅板、チタン板などの所望の金属板を選択使用し、
その板厚は0.3〜0.8mm程度で足りるが、勿論こ
れに限定されない。その底板8から垂直に立上がる排水
用長尺板5の高さは、形成すべき囲繞空間7内に堆積せ
しめる土壌の盛土の厚さ、重さ、植栽する草花の種類な
どにより異なり、例えば5〜10cm程度とする。しか
し、これに限定されないことは勿論である。合成樹脂製
の場合は、肉厚は1mm程度又はそれ以上とすることが
好ましい。また、該立上がり排水用長尺板5は、予め所
定の長さに裁断された種々の長さのものを選択使用し、
或いは施工現場で適宜長さに切り使用する。施工作業の
容易性の観点から、50〜200cmの範囲のものから
選択使用することが一般であり好ましい。また、その立
上がり排水用長尺板5には、その全面に亘り排水用孔5
a,5a,…が無数に均一に配設されて居り、その孔の
径は、一般に5〜7mm程度の小径とし、孔と孔の間隔
は6〜10mm程度とするが、勿論これに限定されな
い。また、該排水用長尺成形板9の底板8の幅は、上記
の木造下地の場合には、上記の防水シートの敷設面全面
を金属板で被覆し防火性を付与する。またその防水シー
ト2の上面の剥離紙3の中央面部3bを剥がした後の露
出面を被覆すると共に、区劃空間7の幅を自ずから適度
に規制する作業性などの観点から50〜100cm程度
とすることが好ましい。また、該底板6には、その外端
縁に沿い例えば5〜7mm程度の孔径の釘止め用孔8a
を20〜30cm程度の間隔を存して設ける。その孔径
や孔の数間隔などは、屋根下地の材質や釘のサイズなど
により適宜決められる。
【0019】一方、図6に示す施工において、使用され
るけらば端縁1cに沿って立設される閉塞用長尺板6
は、立設を容易にするため、図8示のように、その下端
縁から一側に水平に延びる底板10を有する断面L字状
の閉塞用長尺成形板11に形成したものを使用すること
が好ましい。該底板10には、釘止め用孔10aを所定
間隔を存し配設することが好ましい。その径は5〜7m
m程度とすることが一般であるが、これに限定されな
い。該閉塞用長尺成形板11の材質、肉厚は上記の排水
用長尺成形板9と同じく、上記のような金属製又は合成
樹脂製のものを使用できる。また該閉塞用長尺板6の高
さは、該排水用長尺板5と同じ高さとし、一般に5〜1
0cm程度である。勿論、その高さは、形成すべき囲繞
空間7内に収容堆積される盛土層の厚さなどを考慮して
選択されることは、該排水用長尺板5と同じであり、図
示の場合は、該排水用長尺板5と同じ10cmとした。
また、その長さは、けらば端縁の略全長に亘る長さを有
する閉塞用長尺板6又はその下縁に底板を有する閉塞用
長尺成形板11を使用しても良いが、運搬、施工作業に
などの取り扱いを容易にする観点から、50〜200c
mの範囲内で色々な寸法の異なるものを作成し、選択使
用することが一般であり、また、施工現場で適当な長さ
に切断して使用することもできる。また、その底板9の
幅は、5〜10cm程度の範囲、図示の場合は5cmと
した。
【0020】次に、図7及び図8に示す該排水用長尺成
形板9と該排水用長尺成形板11の夫々多数本を使用
し、例えば、次のように施工し、前記の複数列の図示で
は7列の区劃空間7,7,…を囲繞形成する。
【0021】図8示の閉塞用長尺成形板11の所要本数
を用意し、先ず、その1本を、該勾配屋根下地の1側の
けらば端縁1cに沿いその軒先側に1端を向け、その立
上がり閉塞用長尺板6をそのけらば端縁の縁に向け且つ
これに沿わせて図5示の1列目の防水シート2の剥離紙
の一端を剥がしてその露出する粘着面にその底板10を
貼着載置し、更にその釘孔10a,10a,…を介して
下地材1に釘打ち固定する。次に、同様にして、次の閉
塞用長尺成形板11を、同様に2列目の防水シート2の
端を剥がすと共に、その一端部を既に釘止めされている
長尺成形板11の上端部に重合した状態でそのけらば端
縁に沿って貼着載置し、その底板10の釘孔10a,1
0a,…を介して同様に釘止めし、同様にして棟端縁1
bの近傍まで、けらば端縁1cの略全長に沿い一列に並
んだ複数本から成る閉塞用長尺板6の立設を完了する。
この場合、必要に応じ、最後に釘止めされる閉塞用長尺
成形板11が長すぎるときは、適当に切断して使用し、
逆に短かすぎるときは、所望の長さの追加の閉塞用長尺
成形板11を補足使用する。同様にして、所要本数の閉
塞用長尺成形板11を使用し、反対側のけらば端縁1c
に沿い、その軒先端縁側から棟端縁1bの近傍まで立上
がり閉塞用長尺板9,9,…の立設を完了する。
【0022】次に、図7示の排水用長尺成形板9の多数
個を使用し、軒先端縁1aに平行し且つ両側のけらば端
縁1b,1bに沿い立設した閉塞用長尺板6,6の内面
に当接すると共に勾配方向に所定の間隔を存して平行す
る複数列の排水用長尺板5,5,…を次のように立設す
る。即ち、図7示の排水用長尺成形板9を、軒先端縁1
aを、図5示の軒先端縁1aに沿った1列目の防水シー
ト2の上面の剥離紙3の剥離紙部3a及び3bを剥がし
乍ら、その立上がり排水用長尺板5を軒先端縁1aに向
け且つこれに沿わせて、その広幅の底板8でその露出粘
着面に載置し、その底板8の上端縁に配設の釘止め用孔
8a,8a,…を介して釘12打ちし、防水シート2を
介しその下地の下地材1に釘止めして立設する。次に、
新たな排水用長尺成形板9をその一端を既に釘止めした
排水用長尺成形板9の端部に重ねた状態で軒先端縁に沿
って並べ、前記と同様にして釘止めして立設し、同様に
して順次排水用長尺成形板9をその相隣る端部を重ねて
その軒先端縁の略全長に亘る一列の排水用長尺板5,
5,…を立設する。次に、2列目の防水シート2の剥離
紙3の剥離紙部3a,3bを剥がし乍ら、排水用長尺成
形板9の立上がり排水用長尺板5側の底板8の下端縁
を、1列目に釘止めした排水用長尺成形板9の底板8の
上端縁に重ねた状態でその底板8を防水シートの粘着面
に載置し、その上端縁で釘止めし、以下同様にして順次
排水用長尺成形板9を相隣る端部を重ね合わせて一列に
並べて載置、釘止めして複数個から成る2列目の排水用
長尺板5を立設し、同様にして順次、棟端縁1b方向に
該排水用長尺成形板9の広い底板8の間隔を存して平行
する所望の複数列の、図示の例では8列の長手の排水用
長尺板5を立設し、かくして、防水シート2の全面をこ
れらの相隣る複数列の底板8,8,…により被覆して防
火性を付与すると共に、その防水シートの敷設面の全面
の上方空間を、軒先端縁1aに平行する7列の排水用長
尺板5,5,…により7列の長手の空間に区分され、且
つこれらの7列の長手の空間の両端の開放面がその両側
のけらば端縁に沿って延びた閉塞用長尺板6,6により
閉塞された複数列の図6示の囲繞空間7,7,…を構成
する。
【0023】上記から明らかなように、排水用長尺板5
及び閉塞用長尺板6の立設は、その夫々の下縁の1側に
底板8,10を夫々設けた断面L字状の長尺成形板9,
11を用いれば、簡単且つ容易に立設することができ
る。また、この場合、その排水用長尺成形板9の広い底
板8により、防水シート2,2,…の敷設面全面を被覆
し、防火性を付与せしめると同時に、その敷設により夫
々の長手の囲繞空間7,7,…の幅寸法を自ずから規定
する効果をもたらす。尚、図示しないが、排水用長尺板
及び閉塞用長尺板6の夫々の下縁から両側に水平に所望
の幅の同様の底板を設けて成る断面T字状の長尺成形板
を用いても同様の囲繞空間を構成できると共に同様の効
果をもたらすことは言うまでもない。
【0024】同様にして、上記の防水シート2、排水用
長尺成形板9及び閉塞用長尺成形板11を使用して、そ
の反対側の即ち、後側の勾配屋根下地1についても、同
様に施工し、7列の長手の囲繞空間7,7,…を構成す
る。
【0025】尚、上記の複数列の囲繞空間7,7,…の
構成は、上記の施工順序を逆にし、先に、軒先端縁1a
に平行の複数列の排水用長尺板5を設立し、その後、け
らば端縁に沿った両側の閉塞用長尺板6,6を設立する
ようにして構成するようにしてもよい。また、平行する
複数列の排水用長尺板5,5,…間の間隔を、50〜1
00cm程度の範囲とするときは、該囲繞空間7内に所
定の厚さに収容した盛土層の流動を防止して安定良好に
保持できると共に、各排水用長尺板5にかゝる盛土層の
負担を軽減でき好ましいことが分かった。
【0026】次に、上記に構成した夫々の囲繞空間7,
7,…において、その各排水用成形長尺板5,5の内面
全面に、その無数の小さい排水孔5a,5a,…を被覆
するべく、長矩形の透水性防根シート13を重合する。
この場合、その重合施工作業を容易にするため、該透水
性防根シート13は、図9に示すように、該囲繞空間7
の底面に敷設される中間面域部13aと該底面を挟んで
前後に対向する排水用長尺板5,5の高さに相当する両
側面域部13b,13bとから成る広幅を有する長手の
ロール状のものを使用することが好ましい。例えば、該
囲繞空間7の底面の幅(実施例では底板8の幅)を65
cm、その立上がる排水用長尺板5の高さを10cmと
するときは、その透水性防根シート13は85cmの幅
を有するものを使用する。かくして、該透水性防根シー
ト13をその囲繞空間7内に、その中間面域13aをそ
の底面に敷くときは、その両側面域部13b,13bは
自ずから排水用長尺板5面に当接して折れ曲がり、その
排水用長尺板5面に沿って夫々5cm立上がり、その夫
々の内面に重合することゝなるので、その重合施工作業
を容易に行うことができる。その対向する排水用長尺板
5,5に夫々重合する透水性防根シート13(13
b),13(13b)は、該排水用長尺板5,5に固定
することが好ましい。例えばその上端縁で、その長さ方
向に沿った所々の適当な個所でその夫々の対応する排水
用長尺板5,5に例えば接着剤14を、例えばエチレン
−酢ビ共重合樹脂などのホットメルト接着剤14で点状
に施し固着する(図10参照)。固定手段は、接着剤が
作業能率上好ましいが、クリップ、粘着テープ片など任
意の手段で排水用長尺板5に固定することができる。
【0027】該透水性防根シート13は、耐水性で且つ
土壌中の微生物により分解しない耐久性の織布又は不織
布から成り、例えば、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ナイロン、ビニロン、アクリルなどの合成樹脂繊維が好
ましい。例えばその厚さが0.1mm程度で、目付量が
60g/m2 程度の肉薄、軽量のものが好ましく、その
透水性は、JIS A 1218に規定する透水係数が
土壌の透水係数と略同じ10-4cm/sec以上、目の
寸法が30μm以下であるものが好ましく、これによ
り、確実に透水性が良好であると共に植物の根の特に髭
根などの毛根の通過を阻止することができ、これによる
排水用長尺板5の小さい排水孔5aが塞がれることを未
然に防止でき、排水を確保することができる。図示の実
施例では、該透水性防根シート13として、合成繊維製
フィラメメント糸で織製した上記の諸条件を備えた織布
を使用した。
【0028】このようにして透水性防根シート13は、
ロール状のものを使用し、その各囲繞空間7のその全長
に亘り敷設するが、その途中でロール状の透水性防根シ
ート13を使いきって、新しい同様のロール状のシート
を使用する場合には、図10に明示のように、その新し
いロール巻きのシート13の端縁部を既設のシート13
の端縁部に、例えば20cm重合させた状態で敷設する
が、その上下シートの重合部間から根が侵入しないよう
に、その上面シート13の端縁を跨いで、且つこれに沿
ってその端縁全長に沿い且つ該シート13の全幅に亘り
粘着テープ15を貼着してその重合部の間隙を封止する
ことが好ましい。該粘着テープ15としては、強靭な合
成樹脂製フィルムなどを使用する。
【0029】次に、上記の夫々の囲繞空間7内に、その
囲繞空間7の幅と略同じ幅を有し且つ運搬、施工作業に
容易な所望長さを有する立体網状シート16の多数枚を
使用し、その長さ全長に亘り装填する。該立体網状シー
ト16としては、例えば、図11(a)に示すようなロ
ール状のものを使用することが好ましい。即ち、該立体
網状体16は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエ
ステル、ナイロン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂
を直径1〜3mm程度のノズルから溶融紡糸し、その1
〜3mmの線条16aが冷却し固化するまでに、三次元
的に不規則に弯曲変形すると共に、互いに弯曲した糸条
16aを相互に溶着して厚さ1〜3cm程度の嵩高の立
体的な網状線体となし、その立体的な網状線体により内
外に連通する三次元の大きい連続空孔16bを有するよ
うに形成した嵩高の厚さが例えば30mmで、上記の囲
繞空間7の幅より僅かに小さい、例えば囲繞空間4の幅
が65cmである場合は、その幅が63cm程度、その
長さは運搬、施工作業に適した適当な長さの平板状で或
いは図示のようにロール状に巻いたものを作製し、その
多数枚用意し使用する。かくして、例えば、該囲繞空間
7の長さが略9mの場合、例えば3mの長さのものを3
枚つき合わせて敷設するか、略9mの長さのロール状の
ものを巻き解して敷設する。また、その装填した立体網
状シート7の高さは、図示の場合は、厚さ3cmのもの
を3枚積層した例を示したが、厚さ9cmのもの1枚を
一度に装填しても差支えない。また、その高さは、形成
すべき囲繞空間7の高さや該装填した網状シートの上面
に形成すべき空間の高さに応じ、選択される。
【0030】尚、該立体網状シート16の線条16a
は、合成樹脂に限定されることなく、金属製の線条でも
良い。この場合、耐腐食性の材質のものが好ましく、例
えば、ステンレス鋼線、亜鉛めっき鋼線などがあげられ
る。このように用意した該立体網状シート16は、各該
囲繞空間7の長さ方向全長に亘り装填する。
【0031】而して、その各囲繞空間7の高さよりは、
適当に低い高さまで透水性防根シート13を装填し、そ
の装填されたシート13の上方に所定厚さの覆土層を形
成するための空間を存せしめるようにする。例えば、該
囲繞空間7の高さ、即ち、該排水用長尺板5及び該閉塞
用長尺板6の高さが10cmであり、装填すべき該立体
網状シート16の厚さ(高さ)が3cmであるときは、
該立体網状シートを、例えば3枚積層し、9cmの厚さ
に該立体網状シート16を装填し、その上面に1cmの
覆土層用空間を残すようにする。勿論、その上面の覆土
層用空間の厚さは、植栽される植物の種類などの条件に
より適当に選択され、上記の場合、立体網状シート16
は1枚か2枚分の厚さとし、その覆土層用空間の厚さを
7cm又は4cm程度とするなど、その覆土層用空間の
厚さは所望により変えることができる。一般に、上記の
立体網状シートは、厚さ1〜10cmの範囲のものか
ら、囲繞空間の高さに応じて選択使用する。
【0032】次に、このように、立体網状シート16の
装填後、所望の種類の土壌を各囲繞空間7内にその高さ
一杯に又はその近傍まで充填盛土して所望の厚さの盛土
層17を形成して具備する植栽施工区劃体18を構成
し、本発明の勾配屋根の施工を完了する。その土壌の充
填において、上記の立体網状シート16の有する三次元
の大きい連続空孔16b内一杯に土壌が充填されるの
で、その充填層17aの土壌は、該立体網状線体16a
によりその移動を阻止し良好に保護することができ好ま
しい。その充填層17aの上面に堆積した土壌は3層に
積層した立体網状シート16の上面を被覆し所定の厚さ
の覆土層17bを形成する。該覆土層17bは、該立体
網状シート16を覆い隠して外観上の体裁を良くするば
かりでなく、植栽すべき種子の成育や芝や草花の根の生
育に適した土壌層として作用し、該立体網状シート16
の三次元の大きい連続空孔16bは根の侵入を許容する
べく作用する。かくして、複数列の植栽施工区劃体1
8,18,…を構成して本発明の勾配屋根の植栽施工体
をもたらす。
【0033】木造の勾配屋根下地の場合、各該囲繞空間
7の高さは、これに充填形成される土壌の荷重を考慮し
て適当に定められるが、土壌としては一般的な各種の畑
土でも良いが、比較的軽量な無機質粉を混ぜ、或いは軽
量な土壌単独を使用することが好ましい。我が国の建築
基準法施行令第84条によれば、木造屋根の場合、例え
ば、屋根の固定荷重が瓦葺きでふき土がある場合、10
0Kg/m2 以下とすることが定められているので、こ
れに従って、例えば勾配屋根として、軒先端縁の長さ9
m、けらば端縁の長さ4.7mの大きさの場合、吸水状
態における盛土層の厚さは最大10cm程度に制限さ
れ、従って、該囲繞空間7の高さ、即ち、囲繞長尺板
5,6の高さは最大10cmに制限される。この場合、
土壌としては、JISA 1109(細骨材の比重およ
び吸水量試験方法)に規定する吸水時の比重が1以下で
ある軽量な土壌が好ましい。かゝる土壌としては、黒曜
石パーライト、バーミキュライト、ピートモスなどがあ
げられ、これを単独で又は混合して土壌として用いる。
【0034】而して、このように構成した植栽施工区劃
18,18,…に、その夫々の覆土層17b,17b,
…には、日本芝、西洋芝、りゅうのひげ、ワイルドフラ
ワーなどの芝草類の他、適当な草花を植え、或いは種子
を播いて屋根の緑化をはかる。
【0035】上記の互いに所定の勾配で合掌対向する棟
端縁1b,1bにより形成される棟部19を共通にもつ
勾配屋根下地1,1から成る切妻型などの木造の合掌型
勾配屋根において、その夫々の勾配屋根下地の夫々に、
上記の本発明の複数列の植栽施工区劃体18,18,…
から成る植栽施工体A,A,による施工(屋根仕上げ)
を行う場合、その棟部19にも、その前後の勾配屋根の
最上列の植栽施工区劃体18,18の施工を行うに当た
り、例えば、下記のように本発明の植栽施工を行うこと
が好ましく一般である。
【0036】即ち、先ずその棟部19にその対向する棟
端縁1b,1b間を跨ぎ且つ前後の夫々の勾配屋根下地
1,1の最上列に敷設した前後の防水シート2,2の上
端側縁部に重合する幅を有し且つその棟部19全長に亘
る長さを有する両面粘着層を有するアスファルト系シー
トから成る棟部用防水シート2′を、その下面の剥離紙
を剥離して、棟部19を跨いでその両棟端縁1b,1b
上面に貼着すると共に、その両側縁を前記の最上列の防
水シート2,2の上端側縁に重合貼着する。次で、この
防水シート2′の上面の剥離紙の両端部を剥いで、その
両端部の粘着面に後記する棟部閉塞用板20を立設す
る。即ち、更に詳細に述べれば、前後の勾配屋根の夫々
の両側のけらば端縁1c,1c及び1c,1cに沿って
夫々の棟端縁1b,1b又はその近傍まで延びる閉塞用
長尺板6,6及び6,6の上端間には、夫々V字上の棟
部空隙21,21が生ずるので、この棟部空隙21,2
1の夫々を閉塞するべく図12(a)に示すような棟部
19を跨ぎ且つその前後の対向する閉塞用長尺板6,6
の上端部に両端部が重合するに足る長さと該閉塞用長尺
板6,6の同じ高さを有する棟部閉塞用板20を用意
し、これをその対向する前後の閉塞用長尺板6,6の上
端部に重合させ、その間のV字状空隙21を閉塞する。
【0037】更に詳細には、該棟部閉塞用板20の立設
は、図12(a)に示すように、該棟部19を跨り、そ
の両棟端縁1b,1bに亘る勾配に従って傾斜する逆V
字状の底板22を該棟部閉塞用板20の逆V字状下縁に
溶接して形成した断面L字状の棟部閉塞用成形板23を
用意し、その底板22で、前記の棟部用防水シート2′
の両端部の粘着面に載置することにより、その1側より
垂直に立上がる閉塞用板20は、該V字状空隙21を閉
塞した状態で立設を容易にもたらす。好ましくは、底板
22の両端部を、対向する前後の閉塞用長尺成形板1
1,11の底板10,10の上端部に重合させ、釘止め
12により屋根下地材1,1に結着する。かゝる断面L
字状の棟部閉塞用成形板23は、閉塞用長尺成形板11
と同じ材質のもので作製され、同様の肉薄0.5mmと
し、その該棟部閉塞用板20の高さ及び底板22の幅は
該閉塞用長尺成形板11の閉塞用長尺板6の高さと底板
10の幅と同じ寸法とすることが好ましい。
【0038】次に、前記の棟部用防水シート2′の上面
の剥離紙を剥がし、その露出する粘着面全面に、前後の
勾配屋根の夫々の最上列に敷き並べた一列に並ぶ排水用
長尺成形板9,9,…の底板8,8,…の上端縁の上面
に重合するに足る幅を有し、且つその棟部19全長に延
びる長矩形状の0.5mm肉薄の裏面に粘着層を有し更
に剥離紙を仮着した棟部用金属板8′を逆V字状に折り
曲げた後、該剥離紙を剥がし乍ら該棟部19を跨いで防
水シート2′の上面からその両側の前後の底板8,8の
上面に亘り重合貼着する。次に、その上面とその前後の
最上列の軒先端縁の略全長に亘る排水用長尺成形板9,
9,…の底板8,8,…面と立上がり排水用長尺板5,
5,…の内面とに亘る広幅を有し且つその棟部19の略
全長に亘る長さを有する透水性防根シート13を、該棟
部用金属板8′及びその両側縁に連なる前後の最上列の
排水用長尺成形板9,9の底板8,8の上面全面にその
中間面域部13aを敷設すると共に、その両側面域部1
3b,13bを折り曲げて立上げ、その前後で対向する
排水用長尺板5,5の内面全面に立上げ重合せしめ、そ
の夫々の上端縁を排水用長尺板5,5の上端縁にその長
さ方向に適当な間隔を存してホットメルト接着剤14で
固定する。次でその上面に、即ち該棟部19の両端の該
棟部閉塞用板20,20とその夫々に連続した前後の勾
配屋根のけらば端縁に沿った閉塞用長尺板11,11と
これに対し直交する最上列の排水用長尺板5,5とによ
り囲繞形成された棟部を含む囲繞空間7内に、換言すれ
ば、両端の棟部閉塞用板20,20で挟まれた長手の棟
部空間7′とその前後の勾配屋根の最上列のコ字状の囲
繞空間7,7とから成る棟部を跨がる広幅、長手の囲繞
空間内に、これらの空間に共通の広幅の前記の立体網状
シート16を所定の厚さに装填する。次で、該棟部空間
7′を含む囲繞空間7,7内に土壌を該立体網状シート
16の三次元の大きい連続空孔16b内に充填した充填
層17aとその上面に堆積した覆土層17bを形成する
ように盛土して棟部19を跨がる植栽施工区劃体18を
構成する。
【0039】かくして、本発明の植栽施工体を備えた合
掌型の勾配屋根が構成される。而して、その夫々の植栽
施工区劃体18,18,…には、前記したように、その
覆土層17bに草花の種子や苗を植え栽培する。装填さ
れている立体網状シート16は、大きい連続空孔16b
を有するので、植物の生長する根を充填層17aに容易
に侵入することができる。その夫々の植栽施工区劃体1
8,18,…は、適当に小さい区劃であるので、内部の
盛土層17,17,…は安定に保持される。勾配屋根下
地1は、その上面全面に敷設の防水シート2により防水
性を付与される。該防水シート2の上面を被覆する底板
8,8,…は、防水シート2の全面を保護し、且つ勾配
屋根の強度の向上に役立つ。降雨において、その雨水
は、その夫々の植栽施工区劃体18,18,…内の盛土
層17を滲透し、その勾配に沿い流下し、その夫々の区
劃体18,18,…の下流側に立設された夫々の排水用
長尺板5,5,…に配設された無数の排水孔5a,5
a,…を通過して流下し、最終的には最下列の排水用長
尺板5から外部へ流出し、図示しないが下方の樋に受け
られる。その各排水用長尺板5,5,…に重合している
透水性防根シート13b,13bは、植物の生長、根の
通り抜けを阻止し、排水用長尺板5の無数の排水孔5
a,5a,…を塞ぐことがないので、常に排水用長尺板
5による迅速良好な排水作用が確保される。尚、各植栽
施工区劃体18の底面に敷設した透水性防根シート13
aは、生長根の通り抜けを防止し、万一生ずる底板8,
8間の間隙を介して防水シート2面に達してこれを傷つ
けることを未然に防止することができる。このように、
本発明の植栽施工の勾配屋根は、その勾配方向に対し直
交して間隔を存して複数列に排水用長尺板を立設したの
で、その勾配に沿い流下する雨水を夫々の植栽施工区劃
体から良好に排出でき、内部の夫々の盛土層の移動、崩
壊、流出を良好に防止でき、降雨量の多い地域に適用で
きる。
【0040】尚、上記の実施例では、棟部19を跨ぐ両
端の棟端縁1b,1b上面に各別に用意した棟部用防水
シート2′と棟部用金属板8′を敷設したが、これに変
え、その前後の最上列の防水シート2,2の少なくとも
いずれか一方及びその前後の最上列の排水用長尺成形板
9,9の底板8,8の少なくともいずれか一方を夫々棟
部19を越える広幅のものに用意し、これを敷設するよ
うにしても良い。
【0041】防水シート2として、上記のアスファルト
系防水シートに変え、合成樹脂シート、ゴムシートなど
を使用し、被施工面に貼着する場合、施工現場におい
て、その被施工面に接着剤を塗布し、これに上記防水シ
ートを貼着するようにしても良いが、予め、防水シート
の裏面に粘着剤を塗布し、これに剥離紙を仮着して成る
ものを用意し、その剥離紙を剥し乍ら、被施工面に貼着
するようにしても良い。
【0042】図13〜図15は、本発明の勾配屋根の植
栽施工体の他の実施例を示す。この実施例では、勾配屋
根下地1の材質は、非木材の材質、例えばコンクリート
材であり、例えば、多数枚のALC成形板1aを用いて
勾配屋根下地1を構成する。図示の例では、対向する軒
端縁1b,1b間にV字状の溝空間を有する切妻型の屋
根下地材1,1を形成し、その上面に先の実施例と略同
様に施工し、複数列の植栽区画体18,18,…から成
る植栽施工体A,Aを構成した。先の実施例と異なる点
は、次の事項である。前後のコンクリート製の勾配屋根
下地材1,1の棟部19は、その棟端縁1b,1b間に
生ずるV字状溝空間内及びALC成形板間にモルタルを
充填したこと、そのV字状の溝に充填したモルタル24
の頂面及びそのコンクリート屋根下地材1,1の上面に
ゴムアスファルトプライマーを塗布した後、図18示の
ような厚さ2.5mmのゴムアスファルトシートから成
る防水シート本体2aの上面に粘着防止用の珪砂などの
鉱物粉粒25を全面に付着させた非粘着面を備え、下面
の粘着層に剥離紙3を仮貼着せしめた例えば、幅1m、
長さは軒先端縁の全長に亘るロール巻きしたゴムアスフ
ァルトシート2の多数枚を用意し、先の実施例と同様
に、図16示のように、夫々の勾配屋根下地1,1の被
施工面全面に敷設したこと、断面L字状の排水用長尺成
形板9としては、図19に示すように、その排水用長尺
板5の高さは先の実施例と変わりがないが、その底板8
の幅が例えば5cm程度の細い幅であるものを多数用意
し、これらをその勾配方向に50〜100cm程度の間
隔を存し、図17示の例では60cm程度の間隔を存し
て防止シート2,2,…の敷設面に配設し、釘12止め
により下地1,1に固定した。この場合、各列におい
て、一列に並ぶ複数個の排水用長尺成形板9,9の相隣
る端縁は、つき合わせるように並べた。尚、その棟部1
9にも、これを跨いでその充填モルタル24の平坦な頂
面とその両側の棟端縁1b,1bに亘り、図15示のよ
うに所定の幅の図16に示す形式の鉱物粉粒散着面25
を有する棟部用防水シート2′を貼着した。この実施例
では、屋根下地材が強度の大きい堅牢なコンクリート材
から成るので防火上の制約がないので、先の実施例の木
造の屋根下地の場合のように、広幅の底板8,8,…で
全面を被覆する必要がない。
【0043】夫々の勾配屋根下地のけらば端縁1c,1
c及び1c,1cに沿っては、先の実施例と同様に、図
8示と同じ形式の閉塞用長尺成形板11の多数本を使用
し、上記の複数列平行に並ぶ排水用長尺板の両端と交叉
させて立設し、その上端間で生ずる棟部空間21は、図
12示の棟部用閉塞板20′で閉塞した。該棟部閉塞用
板20′は、棟部19とその前後の勾配下地屋根の棟端
縁1b,1bとの面形状に従って屈曲形成された底板2
0′から立上がる棟部閉塞用成形板23′に形成したも
のを使用し、その立設を容易にした。22aは釘孔を示
す。
【0044】かくして、図示のように、夫々の勾配屋根
下地1,1の上面に夫々5列の長手の区劃空間7,7,
…が形成され、その最上列の区劃空間7,7は棟部空間
7′を含む区劃空間に形成される。而して、その各区劃
空間内には、先の実施例と同様に透水性防根シート13
を敷設、重合し、その内部に立体網状シート16を装填
し、土壌をその空間内に堆積し、その充填層17aと覆
土層17bから成る盛土層17を形成することは、先の
実施例と同様であり、これにより、図13〜図15示の
本発明の複数列の植栽施工区劃体18,18,…を前後
の勾配屋根にもつ切妻型屋根を構成した。上記の構成に
おいて、防水シート上に敷設した該透水性防根シート1
3の中央面域部13aは、植物の根の通り抜けを防止す
るので、その下面の防水シートは、根による損傷から保
護される。
【0045】尚、建造物の強度などを考慮し、比重が1
以上の一般的な土壌又は上記の軽量な土壌の単独又はこ
れらを混合した土壌を使用し得る。
【0046】
【発明の効果】このように本発明によるときは、勾配屋
根下地の上面全面に防水シートを敷設し、その上面に勾
配方向に間隔を存して互いに平行する複数列の排水用長
尺板を立設すると共に、これらの排水用長尺板の両端に
けらば端縁に沿い、閉塞用長尺板を立設して、該防水シ
ートの上面空間を、勾配方向に対し直交する複数列の囲
繞空間に区分し、その夫々の囲繞空間において、その勾
配方向に対し直交する夫々の排水用長尺板の内面に、透
水性防根シートを重合し、更にその囲繞空間内に立体網
状シートを装填し、その装填した立体網状シートの三次
元の大きな連続空孔内に土壌を充填すると共にその充填
層の上面に更に覆土層を形成するように盛土して成る盛
土層を備えた複数列の植栽施工区劃体を構成したので、
その夫々の植栽施工区劃体内に所定の厚さの盛土層が安
定して保持することができ、夫々の区劃体に浸透した過
剰の雨水は、夫々の下流側に位置する夫々の排水用長尺
板の無数の小さい排水孔を通過してその勾配に沿い順次
流下し、最下列の排水用長尺板より外部に排出され、夫
々の区劃体において常に盛土層を安定良好に保持するこ
とができ、従来のような多量の降雨による盛土層の流動
変形、崩壊、流失が解消される。更に、夫々の植栽施工
区劃体の覆土層に植えた所望の草花や芝などの細い根
は、該三次元の連続空孔内の充填層に侵入し、その生育
を確保できる。また、透水性防根シートは排水用長尺板
を被覆しているので、透水を許容する一方、ひげ根の通
り抜けを防止し、排水用長尺板の無数の排水孔がこれに
より塞がれることを未然に防止し、該排水用長尺板の良
好な排水性を確保することができる。
【0047】棟端縁が対向して位置される合掌型の勾配
屋根下地根の施工においては、その夫々の勾配屋根下地
の両側のけらば端縁に沿って立設した夫々前後の閉塞用
長尺板の上端間に生ずるV字状の棟部空間を棟部閉塞用
板で閉塞し、その棟部を跨り、両棟端縁に亘り防水シー
トを敷設し、その棟部を含む前後の最上列の囲繞空間内
に、上記と同様にして植栽施工区劃体を構成するとき
は、棟部を含む植栽施工を完成することができる。
【0048】上記の排水用長尺板と閉塞用長尺板の設立
は、断面L字状又はT字状の長尺板を用意し、その底板
で下地施工材面に固定することにより容易且つ安定にな
し得る。この場合、閉塞用長尺板の相隣る端縁を重合せ
しめるときは、けらば端縁側の防水性を確保できる。ま
た、防水シートとして、その上面の剥離紙の両側縁部に
切れ目を入れておくときは、その1側縁の剥離紙のみを
剥がすだけで、テープ状に剥がすことができ、長尺成形
板の立設作業を円滑、容易になし得られる。
【0049】対向する排水用長尺板の内面に透水性防根
シートを重合する場合、各囲繞空間の底面から対向する
排水用長尺板の内面にまでの幅を有する透水性防根シー
トを使用するときは、その重合作業が容易となり、ま
た、その下面の防水シートを根による損傷から未然に防
止できる。また排水用長尺板の内面を被覆する透水性防
根シートは、その対面する排水用長尺板に接着剤などで
固定することにより、その重合状態を安定に保つことが
できる。
【0050】該透水性防根シートは、合成樹脂製の繊維
の織布又は不織布で作製するときは、耐久性を有し有利
であり、特に、JIS A 1218に規定する透水係
数10-4cm/sec以上、目の寸法が30μm以下と
するときは、排水性能が良く、且つひげ状の細い根も通
さず、確実に透水、防根作用をもたらす。特に、合成樹
脂製フィラメント糸で織製した織布によりかゝる条件の
柔軟、強靭なものを作製することができる。
【0048】該立体網状シートは、合成樹脂又は金属を
溶融紡糸し、その糸条が冷却するまでに三次元的に不規
則に弯曲変形させ、相互に接触する個所で溶着せしめる
ことにより、内外に連続する三次元の大きい連続空孔を
有する嵩高の耐圧縮性を有するものに構成するときは、
三次元の大きい連続空孔内に土壌を充填保持でき、ま
た、根の充填層への侵入、生長を確保し得られる一方、
土壌細菌により分解されず、耐腐食性で長期に亘り使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1例の植栽施工体を備えた勾配
屋根斜面図。
【図2】図1のII−II線裁断一部裁除図。
【図3】図1のIII−III線裁断一部裁除図。
【図4】防水シートの1例の一部裁除斜面図。
【図5】図1の本発明の植栽施工における防水シートの
敷設状態を示す合掌型の勾配屋根の平面図。
【図6】図1の本発明の植栽施工における排水用長尺板
と閉塞用長尺板と棟部閉塞用板とにより複数列の囲繞空
間を形成した状態の合掌型の勾配屋根の平面図。
【図7】排水用長尺成形板の1例の斜面図。
【図8】閉塞用長尺成形板の1例の斜面図。
【図9】透水性防根シートの1例の一部裁除斜面図。
【図10】敷設した透水性防根シートの重ね合わせた端
縁部の封口状態を示す斜面図。
【図11(a)】立体網状シートの一部裁除斜面図。
【図11(b)】図11(a)示の立体網状シートの一
部の拡大斜面図。
【図12(a)】棟部閉塞用板の1例の斜面図。
【図12(b)】棟部閉塞用板の他例の斜面図。
【図13】本発明の他の実施例の植栽施工体を備えた勾
配屋根の斜面図。
【図14】図13のXIV−XIV線裁断一部裁除図。
【図15】図13のXV−XV線裁断一部裁除図。
【図16】図14の本発明の植栽施工における防水シー
トの敷設状態を示す合掌型の勾配屋根の平面図。
【図17】図14の本発明の植栽施工における排水用長
尺板と閉塞用長尺板と棟部閉塞用板とにより複数列の囲
繞空間を形成した状態の合掌型の勾配屋根の平面図。
【図18】防水シートの他例の一部を裁除した斜面図。
【図19】排水用長尺成形板の他例の斜面図。
【符号の説明】
A 植栽施工体 1 勾配屋根下地 1
a 軒先端縁 1b 棟端縁 1c けらば端縁 2
防水シート 2′ 防水シート 3 剥離紙 5
排水用長尺板 5a 小さい排水孔 6 閉塞用長尺板 7
囲繞空間 8 底板 9 排水用長尺成形板 1
0 底板 11 閉塞用長尺成形板 12 釘 1
3 透水性防根シート 14 接着剤 15 接着テープ 1
6 立体網状シート 16a 糸条,立体的な網状線体 16b 三次元
の大きい連続空孔 17 盛土層 17a 土壌の充填層 1
7b 覆土層 18 植栽施工区劃体 20 棟部閉塞用板 2
0′ 棟部閉塞用板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 勾配屋根下地材の被施工面全面に防水シ
    ートを貼着敷設し、その防水シートの敷設面に、その軒
    先端縁に沿いその略全長に亘り少なくとも1個から成る
    無数の排水孔を具備した排水用長尺板をその勾配方向に
    所望の間隔を存して平行に複数列立設して該防水シート
    の敷設面の上方空間を勾配方向に複数列の長手の空間に
    区分すると共に、これらの複数列の長手の空間の両側の
    開放端面を閉塞するべくこれらの排水用長尺板の両端に
    当接してその両側のけらば端縁に沿い、その略全長に亘
    り少なくとも1個から成る閉塞用長尺板を立設して、上
    記のこれらの複数列の長手の区分空間を長手の囲繞空間
    に形成し、夫々の長手の囲繞空間において、その排水用
    長尺板の内面全面に、夫々透水性防根シートを重合し、
    更に、その各列の長手の囲繞空間内に、三次元方向に屈
    曲する線条により三次元の大きい連続空孔を形成して成
    る立体網状シートを、該排水用長尺板の高さよりは低い
    所望の高さ位置まで装填し、該立体網状シートの該三次
    元の連続空孔内に土壌を充填すると共にその充填層の上
    面に所望の厚さに覆土層を形成するよう盛土して複数列
    の植栽施工区劃体を構成して成る勾配屋根の植栽施工
    体。
  2. 【請求項2】 棟端縁を合掌させて成る前後一対の勾配
    屋根下地材の被施工面の夫々に請求項1記載の複数列の
    植栽施工区劃体を構成するものにおいて、上記の前後の
    勾配屋根の棟端縁間を跨いで且つその略全長に亘り棟部
    用防水シートをその前後の勾配屋根の最上列の長手の囲
    繞空間内の被施工面に貼着した防水シートと連設するよ
    うに重合貼着し、その該前側の勾配屋根と後側の勾配屋
    根の夫々の両側のけらば端縁に沿い夫々の棟端縁近傍ま
    で延びて立設した夫々のけらば端縁側において、前後を
    対向する閉塞用長尺板の上端間に生ずる棟部空隙を閉塞
    する棟部閉塞用板を立設し、両側のこれらの棟部閉塞用
    板の前後端部に連設する両側の閉塞用長尺板と前後の勾
    配屋根の最上列の前後の排水用長尺とにより棟部を挟ん
    で前後の勾配屋根に亘る長手の囲繞空間を形成し、その
    前後の最上列の排水用長尺板の内面に透水性防根シート
    を重合すると共に、その囲繞空間内に該棟部用防水シー
    トの上面からその前後の防水シート面にかけて立体網状
    シートを装填し、土壌をその三次元の連続空孔内に充填
    すると共に、その充填層の上面に覆土層を形成して成る
    前後の勾配屋根の棟部を跨がる植栽施工区劃体を構成し
    て成る勾配屋根の植栽施工体。
  3. 【請求項3】 軒先端縁の略全長に亘り立設される各列
    を構成する排水用長尺板は、断面L字状又はT字状の排
    水用長尺成形板の底板から立上がる排水用長尺板であ
    り、該軒先端縁の略全長に亘る長さを有する排水用長尺
    成形板の1個を使用し、その底板を介して該防水シート
    上に敷設し、且つ被施工面材に釘止めするか、複数個の
    断面L字状の排水用長尺成形板を使用し、相隣る端部を
    互いに重ね合わせ、或いは突き合わせて一列に並べ、こ
    れらの底板を介し該防水シート上に敷設し、且つ被施工
    面材に釘止めして成る請求項1又は2記載の勾配屋根の
    植栽施工体。
  4. 【請求項4】 けらば端縁に沿い且つその略全長に亘り
    立設される閉塞用長尺板は、断面L字状又はT字状の閉
    塞用長尺成形板の底板から立上がる閉塞用長尺板であ
    り、該けらば端縁の略全長に亘る長さを有する閉塞用長
    尺成形板の1個を使用し、その底板を介して該防水シー
    ト上に敷設し、且つ被施工面材に釘止めするか、複数個
    の断面L字状の閉塞用長尺成形板を使用し、相隣る端縁
    を互いに重ね合わせて一列に並べ、これらの底板を該防
    水シート上に敷設し、且つ被施工面材に釘止めして成る
    請求項1又は2記載の勾配屋根の植栽施工体。
  5. 【請求項5】 該排水用長尺板及び該閉塞用長尺板の高
    さは、これらにより囲繞形成する空間内に盛土する土壌
    の盛土層を形成するに適したものである請求項1,2又
    は3記載の勾配屋根の植栽施工体。
  6. 【請求項6】 該断面L字状の排水用長尺成形板の底板
    の幅は、その上面に各列の長手の空間の所定の幅を形成
    するに足る広幅となし、その複数本の排水用長尺成形板
    を用い、その勾配屋根の勾配方向に互いにその相隣る排
    水用長尺成形板の一方の底板と他方の立上がり排水用長
    尺板とをつき合わせて防水シートの敷設面上に複数列配
    設し、その各列の底板上に所定の幅の長手の区分空間を
    形成して成る請求項1,2,3又は5記載の勾配屋根の
    植栽施工体。
  7. 【請求項7】 該棟部閉塞用板は、断面L字状又はT字
    状の棟部閉塞用成形板の底板から立上がる棟部閉塞用板
    であり、その底板の前後端を前後の勾配屋根の両側の夫
    々の前後の閉塞用長尺板の上端部の底板に重合させ、被
    施工面材に釘止めして成る請求項2,3,4,5又は6
    記載の勾配屋根の植栽施工体。
  8. 【請求項8】 防水シートの敷設面は、剥離紙を剥がし
    た粘着面であり、その粘着面に、請求項6記載の広幅の
    底板をもつ排水用長尺成形板の複数本を用いてその夫々
    の底板を貼着して、底面にその底板を備えた複数列の長
    手の区分空間を形成し、その各区分空間の底面からその
    前後の立上り排水用長尺板の高さに亘り敷設重合するに
    足る広幅の透水性防根シートを該底面に敷設すると共
    に、その底面から折り曲がり立上がるシート部で前後の
    立上がり排水用長尺板の内面に重合せしめると共にその
    各立上がりシート部を該立上がり排水用長尺板に固定し
    て成る請求項1〜7のいずれか1つに記載の勾配屋根の
    植栽施工体。
  9. 【請求項9】 勾配屋根の下地材の被施工面に貼着敷設
    される防水シートは、その防水シート本体の両面の粘着
    面に剥離紙を仮貼着して具備し、その表面の剥離紙は、
    その両側縁に沿いその内側に切込み線を設け、切込み線
    の外側の重ね代の上面の剥離紙をテープ状に剥離し得る
    ように構成したものを使用する請求項1〜8のいずれか
    1つに記載の勾配屋根の植栽施工体。
  10. 【請求項10】 勾配屋根の下地材の被施工面に貼着敷
    設される防水シートとして、その表面の粘着面を鉱物粉
    粒の散着面で被覆されたアスファルト系防水シートを使
    用し、その敷設した防水シートの上面に、細幅の底板を
    もつ排水用長尺成形板を勾配方向に所定間隔を存して配
    設し、その底板を釘打ちにより被施工面材に固定し、そ
    の勾配方向に底面が鉱物粉の散着面から成る長手の区分
    空間の複数列を形成し、その各区分空間内に、その底面
    からその前後の立上がり排水用長尺板の高さに重合する
    に足る広幅の透水性防根シートを該底面に敷設すると共
    にその底面が折り曲がり立上がるシート部で前後の立上
    がり防水用長尺板の内面に重合せしめると共にその各立
    上がりシート部の上端縁を該立上がり排水用長尺板に固
    定して成る請求項1〜9のいずれか1つに記載の勾配屋
    根の植栽施工体。
  11. 【請求項11】 軒先端縁に沿い平行に敷設される該透
    水性防根シートの端縁を互いに重ねて敷設し、その上面
    に、重合する該シートの端縁を跨いでその長さ方向に粘
    着テープを貼着してその重合部を封口して成る請求項1
    〜9のいずれか1つに記載の勾配屋根の植栽施工体。
  12. 【請求項12】 該透水性防根シートは、耐水性、耐菌
    性の織布又は不織布から成り、JIS A 1218に
    規定する透水係数が10-4cm/sec以上、目の寸法
    が30μm以下である請求項1〜11のいずれか1つに
    記載の勾配屋根の植栽施工体。
  13. 【請求項13】 該透水性防根シートは、合成繊維製フ
    ィラメント糸で織製した織布である請求項12記載の勾
    配屋根の植栽施工体。
  14. 【請求項14】 該立体網状シートは、熱可塑性合成樹
    脂又は金属を溶融紡糸し冷却するまでに三次元的に不規
    則的に弯曲変形させて且つ互いに交叉又は接触する個所
    で互いに溶着して三次元方向に屈曲した線条により外部
    に連通する大きい三次元の連続空孔を形成し、全体とし
    て耐圧縮性であり且つ嵩高の立体的線状体から成り、そ
    の少なくとも1枚を各列の囲繞空間内に装填して成る請
    求項1〜11のいずれか1つに記載の勾配屋根の植栽施
    工体。
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