JPH08135542A - 燃料噴射時期の測定方法および装置 - Google Patents

燃料噴射時期の測定方法および装置

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JPH08135542A
JPH08135542A JP7114811A JP11481195A JPH08135542A JP H08135542 A JPH08135542 A JP H08135542A JP 7114811 A JP7114811 A JP 7114811A JP 11481195 A JP11481195 A JP 11481195A JP H08135542 A JPH08135542 A JP H08135542A
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fuel injection
signal
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crank angle
injection
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Ryuji Okamoto
竜二 岡本
Tetsuji Sato
徹二 佐藤
Kazumi Umeki
和美 梅木
Takashi Takahashi
岳志 高橋
Naoyuki Tsuzuki
尚幸 都築
Shunsuke Anzai
俊介 安西
Yasushi Kitano
康司 北野
Takashi Yamamoto
崇 山本
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Toyota Motor Corp
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TOYOKU TECHNO SERVICE KK
Toyota Motor Corp
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    • F02D41/30Controlling fuel injection
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    • F02D41/34Controlling fuel injection of the low pressure type with means for controlling injection timing or duration
    • F02D41/345Controlling injection timing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演算時間の短い燃料噴射時期検出方法および
装置を提供すること。 【構成】 エンジンの燃料噴射弁からの燃料噴射が始ま
る前、30乃至90°CAの間に、予め設定され時期に
クランク軸の基準位置信号を発生させ、該基準位置信号
の発生から前記燃料噴射弁に設けたリフトセンサの噴射
信号の発生までの時間と、前記基準位置信号の発生から
上死点までの時間とをクランク角センサの発生するクラ
ンク角信号によって計測することによって燃料噴射時期
を測定する。計測は、基準位置信号の発生から、噴射信
号の発生、上死点信号の発生までの間に発生したクラン
ク角信号の個数と、その1波に満たない端数の計測によ
りおこなう。また、噴射信号が判定値を超えて立ち上が
った時を噴射開始、超えて立ち下がった時を噴射終了と
し、その間を噴射期間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン内に噴射され
る燃料の噴射時期を検出する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料の噴射時期はエンジンの出力や排気
ガス性状に影響を与えるものであって、特に影響の大き
いディーゼルエンジンを中心にして、燃料の噴射時期を
測定すること、あるいは測定するだけでなく目標の噴射
時期にこれを調整することが公知である。例えば、特開
平5−99100号公報に開示された装置では、筒内圧
センサと燃料吐出開始センサとクランク角センサを備
え、筒内圧のピーク時期からTDC位置を求め、これと
燃料吐出開始センサの出力とクランク角センサの出力か
ら、実際の燃料噴射開始時期をTDCからのクランク角
で得て、これを目標噴射開始時期に調整している。ま
た、特開平4−237845号公報に開示された装置で
は、TDCセンサと振動加速度センサとクランク角セン
サを備え、TDCセンサからTDC位置を求め、これと
振動加速度センサの出力とクランク角センサの出力か
ら、実際の燃料噴射開始時期をTDCからのクランク角
で得て、これを目標開始時期に調整している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の排気
ガス規制の強化にともない、より細密な燃料噴射の制御
が必要となり、そのために、より高い精度で噴射時期を
捉えることが、その様に細密な制御をおこなうため、ま
たその様な制御を開発するための試験装置にも要求され
る様になってきた。したがって、噴射時期を割り出すコ
ンピュータの演算量は増加し、より高速な演算処理が要
求されている。
【0004】ところが、上記特開平5−99100号公
報の装置では、噴射開始時期の演算方法については明確
な開示はないが、燃料吐出開始センサからの出力信号を
トリガーとしたクランク角センサの出力信号を起点と
し、筒内圧センサからのTDC信号が到来した時のクラ
ンク角センサの出力信号を読んで、噴射開始時期をTD
C前何度として検出しているものと推定される。しかし
ながら、噴射開始時期とTDC位置はエンジン特性や運
転条件によって異なり、筒内圧センサからのTDC信号
と燃料吐出開始センサの開始信号のいずれの信号が先に
来るかは不明である。したがって、先に来た方を起点と
する場合にはクランク角センサの出力信号の読み出しの
起点が筒内圧センサからのTDC信号か、燃料吐出開始
センサの開始信号なのかを判定する判定ロジックが必要
であり、演算が複雑になり演算時間が長くなる。
【0005】あるいは、上記の様な判定ロジックを使わ
ないで、前回のサイクルでのTDCを起点として、燃料
吐出開始センサが出力した時のクランク角を検出するこ
とも考えられるが、クランク角検出期間が長くなり(1
回転360°に対し、270°以上になると思われ
る)、これを処理している間は他の演算ができなくな
る。また、特開平4−237845号公報に開示された
装置においても同様であって、高速の演算処理をおこな
うには問題がある。本発明は上記問題に鑑み、高速の演
算処理に適した燃料噴射時期測定方法と装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の、請求項1によ
れば、燃料噴射時期測定方法であって、エンジンの燃料
噴射弁からの燃料噴射が始まる前の予め設定された時期
におけるクランク軸の基準位置信号の発生から前記燃料
噴射弁の噴射信号の発生までの時間をクランク角信号に
よって計測し、前記基準位置信号の発生から上死点まで
の時間をクランク角信号によって計測し、前記計測され
た前記基準位置信号の発生から噴射信号の発生までの時
間と、前記計測された前記基準位置信号の発生から上死
点までの時間とから上死点に対する燃料噴射時期をもと
めることを特徴とする燃料噴射時期測定方法が提供され
る。
【0007】請求項2によれば、エンジンクランク軸の
所定の回転角度毎にクランク角信号を発生するクランク
角信号発生手段と、エンジンの燃料噴射弁からの燃料噴
射が始まる前の予め設定された時期にエンジンクランク
軸の基準位置信号を発生する基準位置信号発生手段と、
前記燃料噴射弁が燃料噴射する時に噴射信号を発生する
噴射信号発生手段と、ピストンが上死点にきた時に上死
点信号を発生する上死点信号発生手段と、上死点に対す
る燃料噴射時期を、前記クランク角信号発生手段の発生
するクランク角信号によって計測された前記基準位置信
号発生手段による前記基準位置信号の発生から噴射信号
発生手段による噴射信号の発生までの基準位置/噴射間
クランク角度と、前記クランク角信号発生手段の発生す
るクランク角信号によって計測された前記基準位置信号
発生手段による前記基準位置信号の発生から上死点信号
の発生までの基準位置/上死点間クランク角度とからも
とめる燃料噴射時期演算手段とを備えることを特徴とす
る燃料噴射時期測定装置が提供される。
【0008】請求項3によれば、予め設定されるエンジ
ンクランク軸の基準位置は、エンジンの上死点から30
°CA乃至90°CA進んだ位置であることを特徴とす
る前記請求項2に記載の燃料噴射時期測定装置が提供さ
れる。
【0009】請求項4によれば、燃料噴射信号は燃料噴
射弁の開度に対応する信号を発生し、前記燃料噴射信号
が所定の判定値を超えて立ち上がった時期を燃料噴射開
始時期とし、その後前記判定値を超えて立ち下がった時
期を燃料噴射終了時期とし、燃料噴射開始時期から燃料
噴射終了時期までの期間を燃料噴射期間として検出する
ことを特徴とする前記請求項2に記載の燃料噴射時期測
定装置が提供される。
【0010】請求項5によれば、前記基準位置/噴射間
クランク角度と前記基準位置/上死点間クランク角度と
の計測を、基準位置信号の発生直後に発生するクランク
角信号から開始することを特徴とする前記請求項2に記
載の燃料噴射時期測定装置が提供される。
【0011】請求項6によれば、前記基準位置/噴射間
クランク角度と前記基準位置/上死点間クランク角度と
の計測は、所定の回転角度毎に発生せしめられるクラン
ク角信号のパルス数の計測と、1パルスに満たない端数
部分の計測とからなり、該端数部分は、前記基準位置以
降のクランク角信号の少なくとも1パルスの間隔に対す
る対パルス端数部分比によってもとめることを特徴とす
る前記請求項2に記載の燃料噴射時期測定装置が提供さ
れる。
【0012】請求項7によれば、前記対パルス端数部分
比は前記クランク角信号のパルス出力をトリガーとして
カウント開始するカウンタによって計測された前記基準
位置以降のクランク角信号の少なくとも1パルス間のカ
ウント数と該端数部分で計測されたカウント数からもと
めることを特徴とする前記請求項6に記載の燃料噴射時
期測定装置が提供される。
【0013】請求項8によれば、エンジンクランク軸の
回転速度が所定値を超えた場合、クランク角信号発生手
段がエンジン1回転当たりに発生するクランク角信号の
パルス数を分周した値を用いることを特徴とする前記請
求項2に記載の燃料噴射時期測定装置が提供される。
【0014】請求項9によれば、燃料噴射期間をエンジ
ン1回転当たり複数回検出し、最も長い燃料噴射期間を
メイン噴射として検出することを特徴とする前記請求項
2に記載の燃料噴射時期測定装置が提供される。
【0015】請求項10によれば、燃料噴射期間をエン
ジン1回転当たり複数回検出し、最も長い燃料噴射期間
をメイン噴射とし、メイン噴射以前の噴射をパイロット
噴射とし、メイン噴射以降の噴射を2次噴射として検出
することを特徴とする前記請求項9に記載の燃料噴射時
期測定装置が提供される。
【0016】請求項11によれば、燃料噴射信号発生手
段の発生する燃料噴射信号の出力レベルを判定する判定
値を複数個設定し、前記燃料噴射弁の開度の時間変化を
検出することを特徴とする前記請求項4に記載の燃料噴
射時期測定装置が提供される。
【0017】請求項12によれば、燃料噴射信号発生手
段の発生する燃料噴射信号のゼロレベルとピークレベル
の差に基づいて、燃料噴射を判定する判定値を補正する
ことを特徴とする前記請求項4に記載の燃料噴射時期測
定装置が提供される。
【0018】請求項13によれば、燃料噴射信号が所定
期間以上にわたって、前記判定値より大きな所定値以上
の値を示す時にのみピークレベルであるとすることを特
徴とする前記請求項12に記載の燃料噴射時期測定装置
が提供される。
【0019】請求項14によれば、燃料噴射信号が、所
定の判定値を、ピークレベルに応じて決められる所定の
時間以上、超えた時のみ燃料噴射弁が開弁されたと判定
することを特徴とする前記請求項4に記載の燃料噴射時
期測定装置が提供される。
【0020】
【作用】請求項1では、エンジンの燃料噴射弁からの燃
料噴射が始まる前の予め設定され時期におけるクランク
軸の基準位置信号の発生から前記燃料噴射弁の噴射信号
の発生までの時間と、前記基準位置信号の発生から上死
点までの時間とをクランク角信号によって計測すること
によって上死点に対する燃料噴射時期をもとめる。
【0021】請求項2では、上死点に対する燃料噴射時
期を、クランク角信号発生手段の発生するクランク角信
号によって計測された基準位置信号発生手段による基準
位置信号の発生から噴射信号発生手段による噴射信号の
発生までの基準位置/噴射間クランク角度と、クランク
角信号発生手段の発生するクランク角信号によって計測
された基準位置信号発生手段による基準位置信号の発生
から上死点信号の発生までの基準位置/上死点間クラン
ク角度とからもとめる。
【0022】請求項3では、エンジンクランク軸の基準
位置は、エンジンの上死点から30°CA乃至90°C
A進んだ位置に予め設定される。
【0023】請求項4では、燃料噴射信号が所定の判定
値を超えて立ち上がった時期が燃料噴射開始時期とし
て、その後前記判定値を超えて立ち下がった時期を燃料
噴射終了時期として、燃料噴射開始時期から燃料噴射終
了時期までの期間が燃料噴射期間として検出される。
【0024】請求項5では、基準位置/噴射間クランク
角度と基準位置/上死点間クランク角度との計測は、基
準位置信号の発生直後に発生するクランク角信号から開
始される。
【0025】請求項6では、基準位置/噴射間クランク
角度と基準位置/上死点間クランク角度との計測は、所
定の回転角度毎に発生せしめられるクランク角信号のパ
ルス数の計測と、1パルスに満たない端数部分の計測に
よりおこなわれ、該端数部分は、基準位置以降のクラン
ク角信号の少なくとも1パルスの間隔に対する対パルス
端数部分比によってもとめられる。
【0026】請求項7では、前記対パルス端数部分比は
前記クランク角信号のパルス出力をトリガーとしてカウ
ント開始するカウンタによって計測された基準位置以降
のクランク角信号の少なくとも1パルス間のカウント数
と該端数部分で計測されたカウント数からもとめられ
る。
【0027】請求項8では、エンジンクランク軸の回転
速度が所定値を超えた場合、クランク角信号発生手段が
エンジン1回転当たりに発生するクランク角信号のパル
ス数を分周した値が用いられる。
【0028】請求項9では、燃料噴射期間をエンジン1
回転当たり複数回検出し、最も長い燃料噴射期間がメイ
ン噴射として検出される。
【0029】請求項10では、燃料噴射期間をエンジン
1回転当たり複数回検出し、最も長い燃料噴射期間をメ
イン噴射とし、メイン噴射以前の噴射をパイロット噴射
とし、メイン噴射以降の噴射を2次噴射として検出され
る。
【0030】請求項11では、燃料噴射信号が複数個設
定された判定値を超える時期が検出され、噴射の時間変
化が測定される。
【0031】請求項12では、燃料噴射信号のゼロレベ
ルとピークレベルの差に基づいて、燃料噴射を判定する
判定値が補正される。
【0032】請求項13では、燃料噴射信号が判定値を
超えるが所定期間以上にわたって、判定値より大きな所
定値以上の値を示す時にのみピークレベルが存在したも
のとされる。
【0033】請求項14では、燃料噴射信号が、所定の
判定値を、ピークレベルに応じて決められる所定の時間
以上、超えた時のみ燃料噴射弁が開弁されたと判定され
る。
【0034】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の詳細を
説明する。図1は本発明による燃料噴射時期検出装置の
第1の実施例の全体の構成を模式的に示した図であっ
て、実験室等において研究開発用に用いる試験装置とし
てまとめられている。図1は燃料噴射時期検出装置の全
体を示し、燃料噴射時期検出装置はそれぞれ破線で囲ま
れた計測部110、演算部120、表示出力部130か
ら成る。そして、図中、実線で囲まれた部分、すなわ
ち、計測部110の内、1で示されているリフトセン
サ、2で示されている基準位置センサ、3で示されてい
るクランク角センサ3を除いた部分と、演算部120、
表示出力部130は噴射タイミングモニタ100として
1体にまとめられている。
【0035】計測部110内部のリフトセンサ1は燃料
噴射弁(図示しない)の内部に組み込まれていて、燃料
噴射量を調整するニードル弁のリフト量を検出して燃料
噴射信号NLを送出し本発明の請求項に記載の燃料噴射
時期信号発生手段としての役を成し、基準位置センサ2
はクランク軸(図示しない)1回転に対して、実際の上
死点(以下TDCという)から30°乃至90°CA進
角した一定の位置で1回発生する基準位置信号RSを検
出して送出し本発明の請求項に記載の基準位置信号発生
手段としての役を成し、クランク角センサ3はクランク
軸(図示しない)1回転に対して所定の回数(本実施例
では360回)発生するクランク角信号WCを検出して
送出し本発明の請求項に記載のクランク角信号発生手段
としての役を成している。
【0036】燃料噴射信号NLは、リフトセンサ1から
噴射タイミングモニタ100に送達されるが距離が近い
場合は内部変換器4を介して入力され、距離が遠い場合
はノイズの影響を排除するためにリフトセンサ1の近く
に配設される外部変換器(図示しない)を介して入力さ
れ、5はその切り換えをおこなうスイッチである。6は
スケーリングアンプであって燃料噴射信号NLの増幅、
フィルタ、オフセット処理等をおこなう。7はバッファ
アンプであって前記処理された燃料噴射信号NLの他、
基準位置信号RS、クランク角信号WCを波形成形して
演算部に送出する。なお、クランク角信号WCは演算部
120内の分周器8で1/2分周および波形成形された
ものもCPU10に入力される。
【0037】演算部120はUPP(ユニバーサル・パ
ルス・プロセッサ)9,CPU10,ROM11,RA
M12,DAC(デジタル・アナログ変換器)13等を
備えこれらはデータバス14で互いに接続されていて、
各入力信号を演算処理する。15aは歯数設定器であっ
てクランク角信号WCを発生するための電磁式クランク
角センサのクランク軸と同期して回転する円板上に刻ま
れた歯の数、すなわち、クランク軸1回転当たりのクラ
ンク角信号の個数が設定される。15bはTDC出力信
号を発生させるために基準位置信号RSからのずらし量
を設定するTDC設定器である。15cは燃料噴射弁の
開弁を判定するための判定値を設定する開弁判定値設定
器である。また、15dはシフトTDC(以下STDC
という)設定器であって、実TDC位置から任意の角度
だけずらした位置に対する開弁時期の進み、あるいは遅
れの判定をおこなうためのものである。そして、上記の
各種設定器はCPU10に接続されている。
【0038】UPP9はプログラム可能なパルス処理機
能を備えCPUでのソフト処理の一部を受持ち、リアル
タイムの信号処理の影響でCPU10の演算速度が低下
するのを抑制する。そして、UPP9では各種パルス処
理がおこなわれるが、例えば、基準位置信号RSが到来
した以降のクランク角信号WCの数をカウントし、所定
回数カウント後にタイマーを起動してタイマーが所定の
時間(WCの1波の時間より小さい)経過後に、TDC
信号を出力する。このTDC信号はパルス増幅器16で
所定電圧、例えば12V、の電圧信号に変換され、表示
/出力部130内に設けられているTDC信号出力端子
17に送達され、該TDC信号出力端子17に接続され
ているタイミングライト18を駆動して発光させる。
【0039】ここで、タイミングライト18の駆動につ
いての説明をする。基準位置信号RSは実TDCから所
定のクランク角だけ進角側で信号出力する様に設定され
ているが個体差があるために、各エンジン毎に正確にそ
の値を求める必要がある。そこで前記TDC信号出力に
よって、タイミングライトを駆動させて、タイミングラ
イトが、エンジンクランク軸に刻印したTDC位置で発
光する様に前記TDC設定器を調節した時の調節値が1
5bで設定されるTDCとなり、基準位置信号RSより
どれだけ進角側にあるかを示す値である。なお、エンジ
ンクランク軸に刻印されたTDC位置は本発明の請求項
に記載の上死点信号発生手段の基礎となるものであり、
この位置でタイミングライトを発光させる様に調節され
た基準位置信号RSが上死点信号発生手段となる。
【0040】次に、CPU10の作動について説明する
が、CPU10には、基準位置信号RSとクランク角信
号WCが直接、あるいはUPP9でパルス処理されてか
ら、またリフトセンサ1の開弁信号NLがアナログデジ
タル変換されてから取り込まれ各種演算処理がおこなわ
れる。例えば、開弁信号NLの開弁時期とTDC位置と
を比較して、開弁時期がTDC前であるかTDC後であ
るかを出力する。この結果は表示/出力部130内に設
けられている出力端子19から取り出すことが出来る。
また、基準位置信号RS、クランク角信号WC,開弁信
号NLに基づき、メイン噴射開始時期、メイン噴射期
間、パイロット噴射開始時期、パイロット噴射期間をそ
れぞれ演算して出力する。その結果は、DAC13,ア
ンプ(番号無し)、フィルタスルー(番号無し)等を経
由して表示/出力部130に設けられている端子21
a,21b,21c,21dあるいは表示器22a,2
2b,22c,22dに送出される。
【0041】また、演算部120はLED(発光ダイオ
ード)20を備え、電源状態や、前記STDCを利用し
たときに開弁がSTDCよりも前か後か、あるいはエラ
ーの各状態をモニタ表示する。
【0042】表示/出力部130には、既に説明したT
DC信号出力端子17、開弁時期がTDC前であるかT
DC後であるかを出力する出力端子19の他に、前記メ
イン噴射開始時期、メイン噴射期間、パイロット噴射開
始時期、パイロット噴射期間の演算結果を取り出す(電
圧出力する)ための端子21a,21b,21c,21
dが設けられていて記録計(図示しない)に接続して記
録することができる様にされている他、デジタル電圧計
で構成される表示器22a,22b,22c,22dが
設けられており、それぞれ前記メイン噴射開始時期、メ
イン噴射期間、パイロット噴射開始時期、パイロット噴
射期間の演算結果が表示される。なお、表示/出力部1
30の表示器22a,22b,22c,22dに達する
ラインの手前にはフィルタ(番号無し)、アンプ(番号
無し)が設けられている。
【0043】なお、燃料噴射弁の燃料噴射をとらえるも
のとして、本実施例では燃料噴射弁内部の弁のリフトを
検出するリフトセンサを用いており詳細な説明は省略す
るが、これは、どの様なタイプのものでも良く、例え
ば、自動車技術、VOL.40,No.2(1986)
に示される様な公知の可変インダクタンスタイプのもの
や、渦電流タイプのもの、ホール素子を利用したものを
使用することができ、その他のタイプのものを使用する
こともできる。
【0044】次に、上記実施例における噴射時期、噴射
期間をもとめるための演算の考え方を図2にしたがって
説明する。図2の(A)は基準位置信号RSを、(B)
は上死点TDCの信号を、(C)は噴射信号NLを、
(D)はクランク角信号WCを示している。さて、ここ
で最終的に求めようとしているのは図2の(B)にS1
およびLIで示されている上死点TDCに対する(を基
準とした)、正確には、上死点TDCの信号の立ち上が
りに対する(を基準とした)、噴射信号NLが噴射判定
値を超えた時期と、その時期から噴射判定値を下回った
時期までの噴射判定値を超えている時間(期間)であ
る。
【0045】ここで、基準位置信号RSの立ち上がりか
ら上死点TDCの信号の立ち上がりまでの時間をT1,
基準位置信号RSの立ち上がりから噴射信号NLが噴射
判定値を超えた時期までの時間をT2,基準位置信号R
Sの立ち上がりから噴射信号NLが判定値を下回った時
期までの時間をT3とすると、S1、L1はそれぞれ以
下の様に表すことができる。 S1=T2−T1…(1) L1=T3−T2…(2)
【0046】さらに、T1は以下の様に表すことができ
る。 T1=W0+a×Wr+W1…(3) ここで、 W0:基準位置信号RSの立ち上がってから最初に立ち
上がったクランク角信号WCが立ち上がるまでの時間 Wr:WCの各1波の時間 a:基準位置信号RSの立ち上がりから上死点TDCの
信号の立ち上がりまでの間に立ち上がったクランク角信
号WCの個数 W1:上死点TDCの信号が立ち上がる直前のクランク
角信号WCの立ち上がりから上死点TDCの信号の立ち
上がりまでの時間
【0047】同様に、 T2=W0+b×Wr+W2…(4) ここで、 W0:基準位置信号RSの立ち上がってから最初に立ち
上がったクランク角信号WCが立ち上がるまでの時間 Wr:WCの各1波の時間 b:基準位置信号RSの立ち上がりから噴射信号NLが
噴射判定値を超えた時までの間に立ち上がったクランク
角信号WCの個数 W2:噴射信号NLが判定値を超える直前のクランク角
信号WCの立ち上がりから上死点TDCの信号の立ち上
がりまでの時間
【0048】同様に、 T3=W0+c×Wr+W3…(5) ここで、 W0:基準位置信号RSの立ち上がってから最初に立ち
上がったクランク角信号WCが立ち上がるまでの時間 Wr:WCの各1波の時間 c:基準位置信号RSの立ち上がりから噴射信号NLが
噴射判定値を下回った時までの間に立ち上がったクラン
ク角信号WCの個数 W3:噴射信号NLが判定値を下回る直前のクランク角
信号WCの立ち上がりから上死点TDCの信号の立ち上
がりまでの時間
【0049】(1)、(2)式に(3)、(4)、
(5)式を代入すると、 S1=T2−T1=W0+b×Wr+W2−(W0+a×Wr+W1) =(b−a)×Wr+W2−W1…(6) L1=T3−T2=W0+c×Wr+W3−(W0+b×Wr+W2) =(c−b)×Wr+W3−W2…(7) となり、W0は消去されるので測定不要であり、基準位
置信号発生した直後に立ち上がるクランク角信号から計
測を開始すればよいことがわかる。つまり、基準位置信
号RSの立ち上がりとクランク角信号WCの立ち上がり
が一致していることが理想であるが、上記の様にして求
めると、必ずしも一致している必要はなく、したがっ
て、基準位置信号RSを発生する基準位置センサ2のの
取り付けは高い精度を必要としない。
【0050】ここで、W0,W1,W2,W3は、次の
様にしてもとめる(図2の(E)参照)。それぞれの期
間内に計測用のLOOPが何個カウントできるかを計測
すると共に、WCの各1波の時間であるWrについても
計測用のLOOPが何個カウントできるかを計測する。
一方、Wrについては、クランク角センサの歯数からそ
の角度値をもとめておく。例えば、歯数が360であれ
ば、Wrの角度は360°CA(クランク角)/360
個=1°CAである。したがって、例えば、W0,W
1,W2,W3内でカウントしたLOOPの個数をそれ
ぞれ6、14、12、16とし、Wr内でカウントした
LOOPの個数を20とすれば、W0,W1,W2,W
3の角度は、それぞれ以下の様になる。 W0=1°CA×6/20=0.3°CA W1=1°CA×14/20=0.7°CA W2=1°CA×12/20=0.6°CA W3=1°CA×16/20=0.8°CA
【0051】一方、各期間内に立ち上がったクランク角
信号WCの個数a,b,cをそれぞれa=90,b=6
0,c=120とすれば、S1,L1はそれぞれ以下の
様になる。 S1=(b−a)×Wr+W2−W1 =(60−90)×1+0.6−0.7 =−30.1°CA =30.1°CA(BTDC) L1=(c−b)×Wr+W3−W2 =(120−60)×1+0.8−0.6 =60.2°CA
【0052】次に、上記の演算部120でおこなう演算
処理の内容を図3から図8に示すフローチャートにした
がって説明する。この演算処理はLARGE LOOP
とSMALL LOOPとから成り、SMALL LO
OPでは基準位置信号RSの到来を基準とした噴射開始
時期および期間をクランク角WCのパルス数とWCの1
波に満たない端数でもとめる。
【0053】さて、図3のステップ100からLARG
E LOOPが開始されるが、ステップ101からステ
ップ112まではRAMに読み込まれている各角度値を
初期化し次回に備えるためのものである。このステップ
間に示されている様に、前回の第1噴射の立ち上がり時
点と、立ち下がり時点の角度の整数部分、小数部分をそ
れぞれ100倍した値と、第2噴射の立ち上がり時点
と、立ち下がり時点の角度の整数部分、小数部分をそれ
ぞれ100倍した値と、第1噴射の立ち上がり時点と、
立ち下がり時点の角度を10倍した値がRAMに読み込
まれているので、これら各角度値がクリアされる。これ
は、各クランク角は、小数点以下2桁まで検出される
が、演算後の出力は小数点以下1桁の値でおこなわれ、
それぞれの値はコンピュータ処理上は整数化されている
ためである。
【0054】次に、図4に示されるステップ121から
ステップ133について説明する。 ・ステップ121では、TDC移動は進角かどうか、つ
まり、前記基準位置信号RSに基づく調整されたTDC
信号出力、すなわちTDC設定器15bの設定値が、実
TDC位置と一致する時の調整値が進角側の値かどうか
を判定し、YESであれば、ステップ122に進みUP
Pのレジスタに与える進角の移動角度を演算し誤差処理
をおこない、NOであれば、ステップ123に進みUP
Pのレジスタに与える遅角の移動角度を演算し誤差処理
をおこなってからステップ124に進みUPPに対し演
算結果を与える。 ・ステップ125では、クランク角WCの1波当たりの
時間を求める。
【0055】以下ステップ126からステップ131に
かけては、ステップ125で求めたクランク角WCの1
波当たりの時間から得たエンジン回転速度が高速の場合
には、CPUが計測に追従できなくなるので1/2分周
する処理を示している。〔請求項8に対応〕 この判定にはヒステリシスを設けてあるのでステップ1
26でまずヒステリシス幅を含めた上側の所定値よりも
小さいかどうかを判定し、NOであればステップ129
に進み1/2分周するフラグ1を立て、YESであれば
ステップ127でヒステリシス幅を含めた下側の所定値
よりも大きいかどうかを判定し、NOであればステップ
130に進み1/2分周しないフラグ2を立て、YES
であればステップ128で1/2分周するフラグが立っ
ているかどうか判定し、NOであればステップ130に
進み1/2分周しないフラグ2を立て、YESであれば
ステップ129で1/2分周するフラグ1を立ててステ
ップ131に進む。 ・ステップ131では、フラグの種類に基づきCPUへ
の入力ポートの設定をおこなうが、フラグ1が立ってい
る場合には、1/2分周器8を経て入力するようにし、
逆にフラグ2が立っている場合には、バッファアンプ7
で波形整形された生値をそのまま入力するようにする。 ・ステップ132では、クランク角WCが生値か、1/
2分周値かに基づいて演算用の基本単位角を演算する。
【0056】次に、図5に示されるステップ141から
ステップ144について説明する。 ・ステップ141では、基準位置信号RSが立ち上がっ
たかどうかを判定し、YESであればステップ142に
進み、NOであれば循環して同じ判定を繰り返す。 ・ステップ142では、ステップ121と同様にTDC
の移動は進角かどうかを判定し、YESであればステッ
プ143に進み角度信号WCを240°CAカウントし
てからステップ144に進んで噴射判定値を読み込み、
NOであれば、ステップ144に直接進んで噴射判定値
を読み込む。ここで、TDCの移動が進角の場合、角度
信号WCを240°CAカウントするまで以降のステッ
プの処理をしないのは、基準位置信号RSを進角させて
実TDCに一致させたということは、基準位置信号RS
の発生は、実TDCの直後乃至それ以降であるというこ
とであって、4サイクルエンジンでは、その後240°
CAの間に噴射がおこなわれることはないことによる。
そして、これによって演算負荷が軽減される。
【0057】次に、図6にステップ150からステップ
167で示されるSMALL LOOPについて説明す
る。〔請求項6、7の端数部分の計測に対応〕 ・ステップ151では、LOOP回数を1だけインクリ
メント(増加)する。 ・ステップ152では、角度値、すなわち、基準信号R
Sが立ち上がった後に発生した角度信号WCの個数を取
り込み、ステップ153に進む。 ・ステップ153では、後述のステップ155で立てら
れるフラグ3が立っているかどうかを判定し、NOであ
ればステップ154に進み、YESであればステップ1
59に進む。 ・ステップ154では、噴射信号NLが噴射判定値を超
えたかどうかを判定し、YESであればステップ155
に進んでフラグ3を立ててからステップ156に進み、
NOであればステップ164に飛ぶ。 ・ステップ156では、噴射信号NLが噴射判定値を超
えたのは、1回目か、2回目か、3回目以上であるかを
判定し、1回目であればステップ157に進み、後述の
ステップ165で加算され、ステップ152で取得され
る角度値とステップ166で取得される最新のLOOP
数を1回目の値R1として取り込んでステップ164に
進み、2回目であればステップ158に進み角度値とL
OOP回数を2回目の値R2として取り込んでステップ
164に進み、3回目以上であれば、そのままステップ
164に進む。
【0058】前記ステップ153でYESと判定されス
テップ159に進んだ場合には以下のステップを辿る。 ・ステップ159では、噴射信号NLが噴射判定値より
小さいかどうかを判定し、YESであれば,ステップ1
60でフラグ3をクリアしてステップ161に進み、N
Oであればステップ164に飛ぶ。 ・ステップ161では、噴射信号NLが前に噴射判定値
を超えたのは1回目か、2回目か、3回目以上であるか
を判定し、1回目であればステップ162に進み角度値
とLOOP回数を1回目の値F1として取り込んでステ
ップ164に進み、2回目であればステップ163に進
み角度値とLOOP回数を2回目の値F2として取り込
んでステップ164に進み、3回目以上であれば、その
ままステップ164に進む。
【0059】・ステップ164では、角度信号WCが立
ち上がったかどうかを判定し、YESであれば、ステッ
プ165に進んでWCの立ち上がり毎に角度値を加算
し、ステップ166に進んでLOOP値を取得してから
1に戻して、ステップ167に進む。〔請求項6、7の
1パルス長の計測に対応〕 一方、ステップ164でNOと判定された場合には直接
ステップ167に飛ぶ。 ・ステップ167では、角度値が150度以上になった
かどうかを判定する。この角度以上には燃料噴射はない
筈なので、YESであれば今回の噴射開始時期の取り込
みに区切りを付けSMALL LOOPを抜けステップ
171に進み、NOであれば、まだ燃料噴射の可能性が
残っているためステップ151に戻る。
【0060】次に、図7に示されるステップ171から
ステップ182について説明する。 ・ステップ171では、噴射判定値を再読み込みし、次
回に備える。なお、噴射判定値は毎回変更することが可
能である。 ・ステップ172では、TDC移動角を再読み込みし、
次回に備える。なお、TDC移動角は毎回変更すること
が可能である。 ・ステップ173では、基準位置信号RSからの角度信
号WCの個数(整数値)とLOOP回数で得られた端数
(時間値)により、取得された第1噴射の立ち上がり角
度(R1)と、第1噴射の立ち下がり角度(F1)と、
第2噴射の立ち上がり角度(R2)と、第2噴射の立ち
下がり角度(F2)とを基準位置信号RSからの角度値
に換算する。なお、実際には、上記の各値の角度の計測
は、基準位置信号RSの立ち上がり直後の角度信号WC
の立ち上がりを基準として計測しているために、基準位
置信号RSと角度信号WCの立ち上がりは必ずしも一致
しないので、正確には基準位置信号RSからではなく、
基準位置信号RS直後の角度信号WCの立ち上がりから
の角度値である。 ・ステップ174では、ステップ173で求めた基準位
置信号RSからの角度値に換算されたR1,F1,R
2,F2に基づき、前述の式(2)によって、1回目噴
射期間と2回目噴射期間を演算して求める。
【0061】ステップ175からステップ178では、
検出された立ち上がり時期に対する立ち下がり時期が得
られていない場合は、ノイズであると見做して、相当す
る立ち上がり時期を消去する。 ・ステップ175では、取得された第1噴射の立ち下が
り角度(F1)が0かどうかを判定し、YESならばス
テップ176に進み第1噴射の立ち上がり角度(R1)
を0としてからステップ177に進み、NOならばその
ままステップ177に進む。 ・ステップ177では、取得された第2噴射の立ち下が
り角度(F2)が0かどうかを判定し、YESならばス
テップ178に進み第2噴射の立ち上がり角度(R1)
を0としてからステップ179に進み、NOならばその
ままステップ179に進む。 ステップ179から182では、燃料噴射弁の噴射信号
NLのリフト期間の大小により、パイロット噴射、メイ
ン噴射、2次噴射の区別をおこなう。〔請求項9、10
に対応〕 ・ステップ179では、ステップ174で求めた1回目
の噴射期間と2回目の噴射期間とを比較し、1回目の噴
射が2回目の噴射より長いかどうかを判定し、YESで
あればステップ180に進み1回目の噴射をメイン噴射
とし、2回目の噴射は2次噴射であると見做してデータ
を捨ててステップ182に進み、NOであればステップ
181に進み1回目の噴射をパイロット噴射、2回目の
噴射をメイン噴射としてステップ182に進む。 ・ステップ182では、ステップ172で求めたTDC
移動角と、ステップ173で求めた基準位置信号RSか
らの角度値に換算されたR1,R2,F1,F2に基づ
いて前述の式(1)によって、パイロット噴射、メイン
噴射の開始時期を実TDCからの角度に換算する。これ
は、基準位置信号RSの立ち上がり直後の角度信号WC
の立ち上がりから実TDCまでの角度と、各噴射開始時
期までの角度の差分として求める。
【0062】次に、図8に示されるステップ191から
ステップ205について説明する。 ・ステップ191では、TDCの再移動値(STDC)
を読み込む。 ・ステップ192では、メイン噴射開始時期がSTDC
より進角か遅角かを判定する。 ・ステップ193では、ステップ192の判定結果に応
じて、STDCランプのップ指示(例えば、進角は緑、
遅角は赤)をする。これにより、メイン噴射開始時期が
実TDCより前か後かを知るとともに、任意のクランク
角度位置に実TDC位置を基準にして設定されるシフト
TDC位置より前か後かも知ることができる。 ・ステップ201では、メイン噴射期間の計測値が0
(ゼロ)かどうかを判定し、NOであればステップ20
4に進み計測値(噴射時期及び噴射期間)をDA変換器
に出力して、ステップ101に戻る。一方、YESであ
ればステップ202に進み、メイン噴射期間の計測値が
2回連続して0(ゼロ)かどうかを判定し、YESであ
ればステップ203に進みDA変換器に対しすべて0
(ゼロ)を出力し、ステップ101に戻り、NOであれ
ばDA変換器に対し出力することなくステップ101に
戻る。これは4サイクルエンジンの場合、ある気筒での
燃料噴射はクランクシャフト2回転に1回であるため、
1回おきにメイン噴射期間の計測値は0(ゼロ)となる
ので、その時は無視するということである。
【0063】次に図9に示したものは、本発明の請求項
11に対応する第2の実施例における演算の考え方であ
って、噴射弁がプレリフトとメインリフトの2段になっ
たリフト特性を有するいわゆる2スプリングタイプ噴射
弁の場合に、それぞれのリフトの開始時期、期間を捉え
るためのものである。そして、図10から図12に、第
2の実施例の演算のフローチャートの内、第1の実施例
と異なる部分を示している。
【0064】先ず、図10に示されるステップ1153
からステップ1167は、第1実施例におけるSMAL
L LOOP内のステップ153からステップ163に
代わる部分である。 ・ステップ1153では、噴射信号NLが第1噴射判定
値を超えたことを示すフラグ4が立っているかどうかを
判定し、NOであればステップ1154に進み、YES
であればステップ1157に進む。 ・ステップ1154では、噴射信号NLが第1噴射判定
値を超えたかどうかを判定し、YESであればステップ
1155に進んでフラグ4を立ててからステップ115
6に進み、NOであればステップ164に飛ぶ。 ・ステップ1156では、角度値とLOOP回数をRP
として取り込んでステップ164に進む。
【0065】前記ステップ1153でYESと判定され
ステップ1157に進んだ場合には以下のステップを辿
る。 ・ステップ1157では、噴射信号NLが第2噴射判定
値を超えたことを示すフラグ5が立っているかどうかを
判定し、NOであればステップ1158に進み、YES
であればステップ1161に進む。 ・ステップ1158では、噴射信号NLが第2噴射判定
値を超えたかどうかを判定し、YESであればステップ
1159に進みフラグ5を立ててステップ1160に進
み、NOであればステップ1165に飛ぶ。 ・ステップ1160では、角度値とLOOP回数をRM
として取り込んでステップ164に進む。
【0066】一方、ステップ1157でYESと判定さ
れステップ1161に進んだ場合には以下のステップを
辿る。 ・ステップ1161では、噴射信号NLが第1噴射判定
値よりも小さいかどうかを判定し、NOの場合はステッ
プ164に飛び、YESの場合にはステップ1162で
フラグ4を、ステップ1163でフラグ5をクリアして
からステップ1164に進み、ステップ1164で角度
値とLOOP回数をFMとして取り込んでステップ16
4に進む。
【0067】また、ステップ1158でNOと判定され
ステップ1165に進んだ場合には以下のステップを辿
る。 ・ステップ1165では、噴射信号NLが第1噴射判定
値よりも小さいかどうかを判定し、NOの場合はステッ
プ164に飛び、YESの場合にはステップ1166に
進む。 ・ステップ1166に進んだ場合には、ステップ116
6でフラグ4をクリアしてからステップ1167に進
み、ステップ1167で角度値とLOOP回数をFPと
して取り込んでステップ164に進む。
【0068】次に、図11に示されるステップ1173
からステップ1179は、第1実施例におけるステップ
173からステップ182に代わるものである。 ・ステップ1173では、RP,FP,RM,FMを基
準位置からの角度値に換算する。 ・ステップ1174では、FPが0(ゼロ)かどうかを
判定し、YESであればステップ1175に進み、NO
であればステップ1177に進む。 ・ステップ1175に進んだ場合には、ステップ117
5でRPからRMの期間をプレリフト期間とし、ステッ
プ1176に進みステップ1176でRPからFMの期
間を噴射期間としてステップ1179に進む。一方、ス
テップ1177に進んだ場合には、ステップ1177で
RPからFPの間を噴射期間とし、ステップ1178に
進みステップ1178でRMとFMをそれぞれ0(ゼ
ロ)にしてステップ1179に進む。 ・ステップ1179では、RPを実TDCからの角度に
換算する。
【0069】さらに、図12に示されるステップ120
1からステップ1205は、第1実施例における、ステ
ップ201からステップ205に代わるものである。 ・ステップ1201では、噴射期間は0(ゼロ)である
かどうかを判定し、YESであればステップ1202に
進み、NOであればステップ1205に進む。 ・ステップ1202では、噴射期間は2回連続して0
(ゼロ)かどうかを判定し、YESであればステップ1
203に進みDA変換器にすべて0(ゼロ)を出力し、
一方、ステップ1202の判定結果がNOであればステ
ップ1204に進み1回目の計測値はDA変換器に出力
しない。 ・ステップ1201でNOと判定されステップ1205
に進んだ場合には、ステップ1205で計測値(噴射時
期及び噴射期間)をDA変換器に出力する。なお、第2
の実施例では、パイロット噴射が無い場合について示し
たが、第1の実施例と同様にして、パイロット噴射、メ
イン噴射の区別をすることも可能である。
【0070】図13は、本発明の請求項12、13に対
応する第3の実施例における制御の特徴を説明する図で
ある。本第3の実施例においては、噴射信号NLのゼロ
・レベルとピーク・レベルの値を捉え、その差に応じて
判定値を補正する。例えば、噴射信号NLのピークレベ
ルが図13にしめす様にP1,P2,P3と変化したと
きの判定値J1,J2,J3を、J1=k×P1,J2
=k×P2,J3=k×P3(ここで、kはある定数で
ある)とする。この様に、判定値を補正することによっ
て、リフトセンサの個体差、経時変化の影響を除去する
ことができる。さらに、ピークレベルがある所定の時間
以上持続しない場合はノイズとすることによって正常値
とノイズをわけることができ誤設定を防止できる。この
様にして求められた判定値は図7のステップ171で読
み込まれる値として設定される。なお、フローチャート
は省略する。
【0071】図14は、本発明の請求項14に対応する
第4の実施例における制御の特徴を説明する図である。
本第4の実施例は、燃料噴射弁が実際に開弁する時の出
力は、ある期間以上あるレベルを保つということに基づ
き、噴射信号NLが判定値をピークレベルに応じて決ま
る所定の期間以上超えた時のみ燃料噴射弁の開弁として
検出し、判定値を超えても所定の期間持続しない場合は
実際には開弁しておらず、ノイズによる出力であるとし
正常な噴射がおこなわれたとは見做さないということで
ある。これは、実際に弁が開弁する時は、ある開度にな
るにはある程度の時間を要するものであってノイズの様
に瞬時に立ち上がるものではないということにもとづい
ている。図14の(A)は、比較的出力は小さいがその
割りに持続期間が長い噴射信号NLが発生した場合を示
しており、P1はピークレベルを示し、J1は前記ピー
クレベルP1に対応して決められた判定値J1である。
また、TN1は実際の噴射信号の場合に判定値J1を超
えて持続すべき期間であってこのTN1も前記ピークレ
ベルP1に対応して決められている。一方、T1は実際
に、噴射信号NLが判定値J1を超えた期間である。図
示される様にT1>TN1であるので、この信号は実際
の噴射信号を示していると判断される。
【0072】一方、図14の(B)の実線は、比較的出
力は大きいがその割りに持続期間が短い噴射信号NLが
発生した場合を示しており、P2はそのピークレベルを
示し、J2、TN2は一点鎖線で表された実際の噴射の
場合を考慮して前記と同様にして決められた判定値、お
よび正常と判定される持続期間であり、T2は前記比較
的出力は大きいがその割りに持続期間が短い噴射信号N
Lが判定値J2を超えた持続期間である。図示される様
にT2<TN2であるので、この信号は実際の噴射を示
していないノイズであると判断される。また、T2’は
実際の正常な噴射の場合の持続期間であってTN2<T
2’である。この様に、本第4の実施例では小さなピー
クの実際の噴射についても検出することができ、逆にあ
るレベルを超えてもその持続期間が正常なものに比べて
短い場合にはノイズと判定することが可能となる。な
お、フローチャートは省略する。
【0073】以上説明してきた各実施例では、図6のS
MALL LOOPによってクランク角信号WCのパル
ス数とWCの1波に満たない端数を計数して、基準位置
信号RSの到来を基準とした噴射開始時期および期間を
演算しているが、図15に示される第5実施例において
は、ハード的なカウンタ(カウンタ回路)を用いて、上
記処理を行わせることにより、演算負荷を軽減し結果的
にUPPを不要にしている。図15は第5実施例におけ
る演算部120の主要を拡大したものであって、図15
において、31は第1カウンタであって基準位置センサ
2からの基準位置信号RSが、またクランク角センサ3
からクランク角信号WCが前記計測部110を経て入力
される。また、32は第2カウンタであってクランク角
センサ3からクランク角信号WCが前記計測部110を
経て、または、分周器8を経て入力され、また発振器3
3から予め決められた周波数、この場合は312.5K
Hz、のパルス信号が入力される。
【0074】34、35、36は、それぞれフリップフ
ロップ回路から成る第1ラッチ処理器、第2ラッチ処理
器、第3ラッチ処理器である。第1ラッチ処理器34に
はリフトセンサ1からの噴射信号NLが立ち上がり立ち
下がり検出回路37を経て入力され、また第1カウンタ
31からのカウント信号が入力される。第2ラッチ処理
器35にはリフトセンサ1からの噴射信号NLが立ち上
がり立ち下がり検出回路37を経て入力され、また第2
カウンタ32からのカウント信号が入力される。第3ラ
ッチ処理器36にはクランク角センサ3からクランク角
信号WCが直接または分周器8を経て入力され、また第
2カウンタ32からのカウント信号が入力される。なお
各ラッチ処理器はバス14を介してCPU10およびR
OM11、RAM12、DAC13と接続されている。
【0075】図16は上記の第5実施例における演算の
考え方を説明する図であってこの図にしたがって作動を
説明する。図16において(A)、(B)、(C)、
(D)は、図2と同様に、それぞれ、基準位置信号R
S、上死点TDCの信号、噴射信号NL、クランク角信
号WCを示している。そして、(E)は発振器のパルス
信号を示している。(F)は上記第1カウンタ31の作
動を示しており入力される基準位置信号RSの立ち上が
り時にクリアされ、その後クランク角信号WCが入力さ
れる毎にカウントアップされその値は第1ラッチ処理器
34に送られる。第1ラッチ処理器34はCPU10か
ら送られる信号をもとに図中▼印で示されている噴射信
号NLが判定値を上回った時点、上死点TDCの信号の
立ち上がり時点、及び噴射信号NLが判定値を上回った
時点でラッチ処理をおこない各時点でのカウント値
a’、b’、c’がそれぞれRAM12に記憶される。
これらの値は、前述の式(3)、(4)、(5)におけ
るa、b、cに相当する。
【0076】(G)は上記第2カウンタ32の作動を示
しており(D)に示されるクランク角信号WCの立ち上
がり毎にクリアしながら(E)に示される発振器33の
パルス信号をカウントする。そして、このカウント値は
第2ラッチ処理器35、第3ラッチ処理器36に送られ
る。第2ラッチ処理器35はCPU10から送られる信
号をもとに図中▼印で示されている噴射信号NLが判定
値を上回った時点、上死点TDCの信号の立ち上がり時
点、及び噴射信号NLが判定値を上回った時点でラッチ
処理をおこない各時点でのカウント値a”、b”、c”
がそれぞれRAM12に記憶される。この値は上記各時
点と直前のクランク角信号WCの立ち上がり時点の間に
発振器33のパルス信号が何個存在しているかを示すも
のである。
【0077】一方、第3ラッチ処理器36はクランク角
信号WCをもとに図中▽印で示されているクランク角信
号WCの各立ち上がり時点でラッチ処理をおこない各時
点でのカウント値GnがそれぞれRAM12に記憶され
る。この値はクランク角信号WCの各1波の間に発振器
33のパルス信号が何個存在しているかを示すものであ
る。したがって、前記第2ラッチ処理器35でラッチさ
れた値と、第3ラッチ処理器36でラッチされた値の比
から、クランク角信号WCの1波に満たない端数部分の
時間を求めることができる。
【0078】例えば、本第5実施例においては、図15
の様に各信号が発生する場合には、噴射信号NLが判定
値を上回った時点の、その直前のクランク角信号WCの
立ち上がりの時点からの時間はWr×a”/G2で求め
ている。ここで、Wrは前述と同様にWCの1波の時間
である。また、クランク角信号WCの各立ち上がりから
次の立ち上がりまでの間を、基準位置信号RSの立ち上
がり以降、第1、第2、…、第n検出区間とした時に、
a”は第3検出区間における値であるのに対して、G2
は1つ前の第2検出区間の値であるが、これは、G3を
用いるとa”の値を得てからG3の値が得られるまで待
たなければならないのに対してG2はすでに求まってい
るのでa”の値を得てから直ぐに上記端数分の時間の計
算が可能となり、また実際上、G3とG2の値が大きく
異なることはないためである。
【0079】したがって、基準位置信号RSの立ち上が
りから、噴射信号NLが判定値を上回った時点までの時
間T1は、第1実施例で説明したのと同様に第1カウン
タ31から求めたa’と第2カウンタ32から求めた
a”とGnから次の様にして求めることができる。 T1=W0+a’×Wr+Wr×a”/G2 ここで、W0は基準位置信号RSが立ち上がってから最
初のクランク角信号が立ち上がるまでの時間であって、
前述の様に、その後の計算の過程において相殺されるも
のである。同様にして、基準位置信号RSの立ち上がり
から、上死点TDCの信号の立ち上がり時点、及び噴射
信号NLが判定値を上回った時点までの時間、T2およ
びT3が求められる。これらT1、T2、T3等を求め
る計算の他は、他の実施例と同様である。
【0080】ここで、発振器の周波数を上記の様に31
2.5KHzにした場合、エンジン回転数が5000回
転の場合の精度は以下の様になる。エンジン回転数50
00RPM=83.3PS(83.3回転/秒)の時に
は、1秒間に83.3×360度≒29988度回転
し、逆に1度回転するのには1/29988≒3.33
×10-5秒を要する。一方、312.5KHzのパルス
発生器のパルスの間隔は1/(312.5×1000)
=3.20×10-6秒である。したがって、(3.20
×10-6)÷(3.33×10-5)≒0.096(度)
となり、0.1度の精度が確保される。
【0081】なお、以上説明してきた各実施例は、第1
の実施例を始めとしてすべて測定器としてあるが、本発
明を実際に自動車等の内部に組み込んでエンジンのフィ
ードバック制御、例えば、検出した燃料噴射が予め定め
た範囲内にある様に噴射時期をフィードバック制御する
ことに用いることも可能である。その場合には、TDC
信号はタイミングライトであわせることによって得るの
ではなくて、同様の方法で得たTDC移動角を工場出荷
時に予め設定しておいたり、TDCセンサを組み込んで
おいてその発生信号を用いて、TDC移動角の経時変化
にも対応できるようにすることが必要であるが、基本的
な処理のフローを変える必要はない。また、本発明は、
ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等の各種のエン
ジンに適用することが可能である。
【0082】
【発明の効果】本発明の各請求項に記載の発明によれ
ば、上死点に対する燃料噴射時期は、エンジンの燃料噴
射弁からの燃料噴射が始まる前の予め設定され時期にお
けるクランク軸の基準位置信号の発生から前記燃料噴射
弁の噴射信号の発生までの時間と、前記基準位置信号の
発生から上死点までの時間とをクランク角信号によって
計測することによってをもとめられるので、特に請求項
3の様に基準位置信号が発生する様に設定すれば、計測
期間が短くなり(最大でも150°CA程度である)、
また、燃料噴射弁の噴射信号の発生と上死点の到来のど
ちらが早いかを判定する必要もないので演算時間を短縮
でき、高速で演算することが可能である。
【0083】また、請求項4の様にすれば燃料噴射開始
時期のみならず、燃料噴射終了時期、燃料噴射期間も測
定することができる。また、請求項5の様にすれば、基
準位置信号の発生直後に発生するクランク角信号から計
測が開始されるので基準位置信号と、該基準位置信号の
発生直後に発生するクランク角信号の間については計測
をする必要がなく演算時間がその分簡略される。また、
請求項6、7の様にすれば、計測は、所定の回転角度毎
に発生せしめられるクランク角信号のパルス数の計測
と、1パルスに満たない端数部分の計測によりおこなわ
れるので精度が良い。また、請求項8の様にすれば、エ
ンジンが高速運転されている場合も計測することができ
る。
【0084】また、請求項9の様にすれば、メイン噴射
を検出することができ、さらに請求項10の様にすれ
ば、メイン噴射、パイロット噴射と2次噴射をそれぞれ
検出することができる。また、請求項11の様にすれ
ば、噴射の時間変化を測定することができる。また、請
求項12、13の様にすれば、燃料噴射を判定する判定
値が補正されるので個体差、経時変化の影響を除去する
ことができる。また、請求項14の様にすれば、小量の
燃料噴射も、大量の燃料噴射も精度良く検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例における演算の考え方を示
す図である。
【図3】本発明の第1実施例における演算のフローチャ
ートを示す図である。
【図4】本発明の第1実施例における演算のフローチャ
ートを示す図である。
【図5】本発明の第1実施例における演算のフローチャ
ートを示す図である。
【図6】本発明の第1実施例における演算のフローチャ
ートを示す図である。
【図7】本発明の第1実施例における演算のフローチャ
ートを示す図である。
【図8】本発明の第1実施例における演算のフローチャ
ートを示す図である。
【図9】本発明の第2実施例における演算の考え方を示
す図である。
【図10】本発明の第2実施例における演算のフローチ
ャートを示す図である。
【図11】本発明の第2実施例における演算のフローチ
ャートを示す図である。
【図12】本発明の第2実施例における演算のフローチ
ャートを示す図である。
【図13】本発明の第3実施例における演算の考え方を
示す図である。
【図14】本発明の第4実施例における演算の考え方を
示す図である。
【図15】本発明の第5実施例の構成を示す図である。
【図16】本発明の第5実施例における演算の考え方を
示す図である。
【符号の説明】
1…リフトセンサ 2…基準位置センサ 3…クランク角センサ 4…内部変換器 5…スィッチ 6…スケーリングアンプ 7…バッファアンプ 8…分周器 9…UPP(ユニバーサル・パルス・プロセッサ) 10…CPU 11…ROM 12…RAM 13…DAC(デジタル・アナログ・変換器) 15a…歯数設定器 15b…TDC設定器 15c…燃料噴射判定値設定器 15d…シフトTDC設定器 16…パルス増幅器 17…タイミングライト駆動出力 18…タイミングライト 19…出力端子 20…モニタ用LED(発光ダイオード) 21a,21b,21c,21d…出力端子 22a,22b,22c,22d…表示器 31…第1カウンタ(第5実施例) 32…第2カウンタ(第5実施例) 33…発振器(第5実施例) 34…第1ラッチ処理器(第5実施例) 35…第2ラッチ処理器(第5実施例) 36…第3ラッチ処理器(第5実施例) 37…立ち上がり立ち下がり検出回路(第5実施例) 100…燃料噴射タイミングモニタ(一体構造) 110…(燃料噴射時期検出装置の)計測部 120…(燃料噴射時期検出装置の)演算部 130…(燃料噴射時期検出装置の)表示/出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅木 和美 愛知県豊田市豊栄町2丁目88番地 株式会 社トヨタテクノサービス内 (72)発明者 高橋 岳志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 都築 尚幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 安西 俊介 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 北野 康司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山本 崇 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射時期測定方法であって、 エンジンの燃料噴射弁からの燃料噴射が始まる前の予め
    設定された時期におけるクランク軸の基準位置信号の発
    生から前記燃料噴射弁の噴射信号の発生までの時間をク
    ランク角信号によって計測し、 前記基準位置信号の発生から上死点までの時間をクラン
    ク角信号によって計測し、 前記計測された前記基準位置信号の発生から噴射信号の
    発生までの時間と、 前記計測された前記基準位置信号の発生から上死点まで
    の時間とから上死点に対する燃料噴射時期をもとめるこ
    とを特徴とする燃料噴射時期測定方法。
  2. 【請求項2】 エンジンクランク軸の所定の回転角度毎
    にクランク角信号を発生するクランク角信号発生手段
    と、 エンジンの燃料噴射弁からの燃料噴射が始まる前の予め
    設定された時期にエンジンクランク軸の基準位置信号を
    発生する基準位置信号発生手段と、 前記燃料噴射弁が燃料噴射する時に噴射信号を発生する
    噴射信号発生手段と、 ピストンが上死点にきた時に上死点信号を発生する上死
    点信号発生手段と、 上死点に対する燃料噴射時期を、前記クランク角信号発
    生手段の発生するクランク角信号によって計測された前
    記基準位置信号発生手段による前記基準位置信号の発生
    から噴射信号発生手段による噴射信号の発生までの基準
    位置/噴射間クランク角度と、前記クランク角信号発生
    手段の発生するクランク角信号によって計測された前記
    基準位置信号発生手段による前記基準位置信号の発生か
    ら上死点信号の発生までの基準位置/上死点間クランク
    角度とからもとめる燃料噴射時期演算手段とを備えるこ
    とを特徴とする燃料噴射時期測定装置。
  3. 【請求項3】 予め設定されるエンジンクランク軸の基
    準位置は、エンジンの上死点から30°CA乃至90°
    CA進んだ位置であることを特徴とする前記請求項2に
    記載の燃料噴射時期測定装置。
  4. 【請求項4】 燃料噴射信号は燃料噴射弁の開度に対応
    する信号を発生し、前記燃料噴射信号が所定の判定値を
    超えて立ち上がった時期を燃料噴射開始時期とし、その
    後前記判定値を超えて立ち下がった時期を燃料噴射終了
    時期とし、燃料噴射開始時期から燃料噴射終了時期まで
    の期間を燃料噴射期間として検出することを特徴とする
    前記請求項2に記載の燃料噴射時期測定装置。
  5. 【請求項5】 前記基準位置/噴射間クランク角度と前
    記基準位置/上死点間クランク角度との計測を、基準位
    置信号の発生直後に発生するクランク角信号から開始す
    ることを特徴とする前記請求項2に記載の燃料噴射時期
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記基準位置/噴射間クランク角度と前
    記基準位置/上死点間クランク角度との計測は、所定の
    回転角度毎に発生せしめられるクランク角信号のパルス
    数の計測と、1パルスに満たない端数部分の計測とから
    なり、 該端数部分は、前記基準位置以降のクランク角信号の少
    なくとも1パルスの間隔に対する対パルス端数部分比に
    よってもとめることを特徴とする前記請求項2に記載の
    燃料噴射時期測定装置。
  7. 【請求項7】 前記対パルス端数部分比は前記クランク
    角信号のパルス出力をトリガーとしてカウント開始する
    カウンタによって計測された前記基準位置以降のクラン
    ク角信号の少なくとも1パルス間のカウント数と該端数
    部分で計測されたカウント数からもとめることを特徴と
    する前記請求項6に記載の燃料噴射時期測定装置。
  8. 【請求項8】 エンジンクランク軸の回転速度が所定値
    を超えた場合、クランク角信号発生手段がエンジン1回
    転当たりに発生するクランク角信号のパルス数を分周し
    た値を用いることを特徴とする前記請求項2に記載の燃
    料噴射時期測定装置。
  9. 【請求項9】 燃料噴射期間をエンジン1回転当たり複
    数回検出し、最も長い燃料噴射期間をメイン噴射として
    検出することを特徴とする前記請求項2に記載の燃料噴
    射時期測定装置。
  10. 【請求項10】 燃料噴射期間をエンジン1回転当たり
    複数回検出し、最も長い燃料噴射期間をメイン噴射と
    し、メイン噴射以前の噴射をパイロット噴射とし、メイ
    ン噴射以降の噴射を2次噴射として検出することを特徴
    とする前記請求項9に記載の燃料噴射時期測定装置。
  11. 【請求項11】 燃料噴射信号発生手段の発生する燃料
    噴射信号の出力レベルを判定する判定値を複数個設定
    し、前記燃料噴射弁の開度の時間変化を検出することを
    特徴とする前記請求項4に記載の燃料噴射時期測定装
    置。
  12. 【請求項12】 燃料噴射信号発生手段の発生する燃料
    噴射信号のゼロレベルとピークレベルの差に基づいて、
    燃料噴射を判定する判定値を補正することを特徴とする
    前記請求項4に記載の燃料噴射時期測定装置。
  13. 【請求項13】 燃料噴射信号が所定期間以上にわたっ
    て、前記判定値より大きな所定値以上の値を示す時にの
    みピークレベルであるとすることを特徴とする前記請求
    項12に記載の燃料噴射時期測定装置。
  14. 【請求項14】 燃料噴射信号が、所定の判定値を、ピ
    ークレベルに応じて決められる所定の時間以上、超えた
    時のみ燃料噴射弁が開弁されたと判定することを特徴と
    する前記請求項4に記載の燃料噴射時期測定装置。
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