JPH08134734A - 特殊糸及びその製造方法 - Google Patents
特殊糸及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH08134734A JPH08134734A JP30024894A JP30024894A JPH08134734A JP H08134734 A JPH08134734 A JP H08134734A JP 30024894 A JP30024894 A JP 30024894A JP 30024894 A JP30024894 A JP 30024894A JP H08134734 A JPH08134734 A JP H08134734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- spun
- heat
- melting
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】芯糸ｙを構成する紡績糸１の繊維内に、熱溶融
糸２を溶け込ませた特殊糸に関するものである。 【効果】芯糸を構成する紡績糸の繊維内に、熱溶融糸を
溶け込ませたので、糸の抱合性及び強力が向上する。
糸２を溶け込ませた特殊糸に関するものである。 【効果】芯糸を構成する紡績糸の繊維内に、熱溶融糸を
溶け込ませたので、糸の抱合性及び強力が向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、モップ等の清掃用具、
重量物を収容するための袋、ネット等に使用される特殊
糸及びその製造方法に関するものである。
重量物を収容するための袋、ネット等に使用される特殊
糸及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、上述した用途に使用される糸とし
て、複数本の紡績糸を合撚して形成された糸が知られて
いる。
て、複数本の紡績糸を合撚して形成された糸が知られて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した、複数本の紡
績糸を合撚して形成された糸は、再使用のために繰り返
し洗濯がなされるモップ等の清掃用具に使用した場合に
は、耐久性に乏しく、また、合撚された糸が解けて繊維
が脱落し、清掃場所をよごす等の問題があり、重量物を
収容するための袋等に使用された場合には、強力が十分
でなく、耐久性が低いという問題がある。
績糸を合撚して形成された糸は、再使用のために繰り返
し洗濯がなされるモップ等の清掃用具に使用した場合に
は、耐久性に乏しく、また、合撚された糸が解けて繊維
が脱落し、清掃場所をよごす等の問題があり、重量物を
収容するための袋等に使用された場合には、強力が十分
でなく、耐久性が低いという問題がある。
【０００４】本発明の目的は、上述した従来の糸が有す
る課題を解決するとともに、生産性の優れた特殊糸及び
その製造方法を提供することにある。
る課題を解決するとともに、生産性の優れた特殊糸及び
その製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、芯糸を構成する紡績糸の繊維内に、
熱溶融糸を溶け込ませて特殊糸としたものであり、ま
た、複数本の紡績糸を撚合して芯糸を形成した後、芯糸
の周囲に熱溶融糸を巻回し、次いで、熱処理を施して、
熱溶融糸のみを溶融して特殊糸を製造したものであり、
更には、少なくとも１本の熱溶融糸を、紡績糸の撚合撚
り方向とは、逆の方向に、芯糸の周囲に巻回したもので
ある。
を達成するために、芯糸を構成する紡績糸の繊維内に、
熱溶融糸を溶け込ませて特殊糸としたものであり、ま
た、複数本の紡績糸を撚合して芯糸を形成した後、芯糸
の周囲に熱溶融糸を巻回し、次いで、熱処理を施して、
熱溶融糸のみを溶融して特殊糸を製造したものであり、
更には、少なくとも１本の熱溶融糸を、紡績糸の撚合撚
り方向とは、逆の方向に、芯糸の周囲に巻回したもので
ある。
【０００６】
【実施例】以下に、本発明の特殊糸の正面図である図１
を用いて、本発明の実施例について説明するが、本発明
の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるもの
ではない。
を用いて、本発明の実施例について説明するが、本発明
の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるもの
ではない。
【０００７】１は、綿、麻等の天然繊維、レーヨン或い
は融点の高いポリアリレート繊維、アラミド系繊維等の
繊維から、通常の紡績装置を用いて紡出された太番手、
例えば、１〜２番手程度の紡績糸であり、このような太
番手の紡績糸１を、所定本数、合撚して、芯糸ｙを製造
する。なお、図１には、太番手の紡績糸１を２本合撚し
て、芯糸ｙが形成されている例が示されている。
は融点の高いポリアリレート繊維、アラミド系繊維等の
繊維から、通常の紡績装置を用いて紡出された太番手、
例えば、１〜２番手程度の紡績糸であり、このような太
番手の紡績糸１を、所定本数、合撚して、芯糸ｙを製造
する。なお、図１には、太番手の紡績糸１を２本合撚し
て、芯糸ｙが形成されている例が示されている。
【０００８】２は、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、
ポリプロピレン繊維等の熱溶融性の繊維から、通常の紡
績装置を用いて紡出された細番手の紡績糸或いはナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン等のマルチフィラメ
ント（以下、単に、「熱溶融糸」という。）である。
ポリプロピレン繊維等の熱溶融性の繊維から、通常の紡
績装置を用いて紡出された細番手の紡績糸或いはナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン等のマルチフィラメ
ント（以下、単に、「熱溶融糸」という。）である。
【０００９】図１に示されているように、芯糸ｙの周囲
に、上述した熱溶融糸２を、所定のピッチで巻回して、
芯糸ｙと熱溶融糸２からなる複合糸Ｙを形成する。次い
で、芯糸ｙと熱溶融糸２からなる複合糸Ｙに、熱処置を
施して、熱溶融糸２のみを溶かして、芯糸ｙを構成する
紡績糸１の繊維内に溶け込ませる。このようにして、芯
糸ｙを構成する繊維に、熱溶融糸２が溶け込んだ特殊糸
が製造される。
に、上述した熱溶融糸２を、所定のピッチで巻回して、
芯糸ｙと熱溶融糸２からなる複合糸Ｙを形成する。次い
で、芯糸ｙと熱溶融糸２からなる複合糸Ｙに、熱処置を
施して、熱溶融糸２のみを溶かして、芯糸ｙを構成する
紡績糸１の繊維内に溶け込ませる。このようにして、芯
糸ｙを構成する繊維に、熱溶融糸２が溶け込んだ特殊糸
が製造される。
【００１０】上述したようにして製造された特殊糸を、
モップ等の清掃用具に使用する場合には、吸水性等の点
から、綿繊維から紡出された太番手の紡績糸１により芯
糸ｙを構成することが好ましい。また、芯糸ｙを構成す
る紡績糸１として、高融点のポリアリレート繊維、アラ
ミド系繊維等を使用した場合には、当然のことながら、
熱溶融糸２として、熱溶融糸２のみが溶けるように、高
融点のポリアリレート繊維、アラミド系繊維等に比べて
低融点の繊維等を用いる。
モップ等の清掃用具に使用する場合には、吸水性等の点
から、綿繊維から紡出された太番手の紡績糸１により芯
糸ｙを構成することが好ましい。また、芯糸ｙを構成す
る紡績糸１として、高融点のポリアリレート繊維、アラ
ミド系繊維等を使用した場合には、当然のことながら、
熱溶融糸２として、熱溶融糸２のみが溶けるように、高
融点のポリアリレート繊維、アラミド系繊維等に比べて
低融点の繊維等を用いる。
【００１１】なお、上述した実施例においては、芯糸ｙ
の周囲に熱溶融糸２を１本巻回した例が示されている
が、複数本の熱溶融糸２を束ねて巻回することも、或い
は、複数本の熱溶融糸２を、それぞれ、所定の間隔ず
つ、ずらせて巻回することもできる。
の周囲に熱溶融糸２を１本巻回した例が示されている
が、複数本の熱溶融糸２を束ねて巻回することも、或い
は、複数本の熱溶融糸２を、それぞれ、所定の間隔ず
つ、ずらせて巻回することもできる。
【００１２】また、図１に示されているように、芯糸ｙ
を構成する紡績糸１の撚合撚り方向と熱溶融糸２の巻回
方向とを逆とすることが好ましい。このように、芯糸ｙ
を構成する紡績糸１の撚合撚り方向と熱溶融糸２の巻回
方向とを逆とすることにより、熱溶融糸２が、複数本の
紡績糸１を撚合した場合に隣接する紡績糸１間に形成さ
れる谷間３を越えて巻回され、紡績糸１を構成する繊維
を横断することができるので、従って、熱溶融糸２の紡
績糸１を構成する繊維内への溶け込みを、均等化するこ
とができる。芯糸ｙを構成する紡績糸１の撚合撚り方向
と熱溶融糸２の巻回方向とを同じ方向にした場合には、
芯糸ｙの谷間３に熱溶融糸２が入り込み、従って、芯糸
ｙの谷間３に沿った紡績糸１を構成する繊維内により多
く熱溶融糸２が溶け込むことになり、均一な熱溶融糸２
の溶け込みが期待できず、特殊糸Ｙの強力が低下するこ
とになる。勿論、芯糸ｙを構成する紡績糸１の撚合撚り
方向と逆に熱溶融糸２を巻回することに加えて、熱溶融
糸２を、芯糸ｙを構成する紡績糸１の撚合撚り方向と同
じ方向に巻回することもできる。
を構成する紡績糸１の撚合撚り方向と熱溶融糸２の巻回
方向とを逆とすることが好ましい。このように、芯糸ｙ
を構成する紡績糸１の撚合撚り方向と熱溶融糸２の巻回
方向とを逆とすることにより、熱溶融糸２が、複数本の
紡績糸１を撚合した場合に隣接する紡績糸１間に形成さ
れる谷間３を越えて巻回され、紡績糸１を構成する繊維
を横断することができるので、従って、熱溶融糸２の紡
績糸１を構成する繊維内への溶け込みを、均等化するこ
とができる。芯糸ｙを構成する紡績糸１の撚合撚り方向
と熱溶融糸２の巻回方向とを同じ方向にした場合には、
芯糸ｙの谷間３に熱溶融糸２が入り込み、従って、芯糸
ｙの谷間３に沿った紡績糸１を構成する繊維内により多
く熱溶融糸２が溶け込むことになり、均一な熱溶融糸２
の溶け込みが期待できず、特殊糸Ｙの強力が低下するこ
とになる。勿論、芯糸ｙを構成する紡績糸１の撚合撚り
方向と逆に熱溶融糸２を巻回することに加えて、熱溶融
糸２を、芯糸ｙを構成する紡績糸１の撚合撚り方向と同
じ方向に巻回することもできる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載される効果を奏するものであ
る。
ているので、以下に記載される効果を奏するものであ
る。
【００１４】芯糸を構成する紡績糸の繊維内に、熱溶融
糸を溶け込ませたので、糸の抱合性及び強力が向上す
る。また、熱溶融糸を、芯糸の周囲に巻回した後、熱処
理をするだけの少ない工程で、特殊糸を製造することが
できるので、抱合性及び強力の優れた特殊糸を、効率的
に安価に製造することができる。
糸を溶け込ませたので、糸の抱合性及び強力が向上す
る。また、熱溶融糸を、芯糸の周囲に巻回した後、熱処
理をするだけの少ない工程で、特殊糸を製造することが
できるので、抱合性及び強力の優れた特殊糸を、効率的
に安価に製造することができる。
【図１】図１は本発明の特殊糸の正面図である。
Ｙ・・・・・・特殊糸 ｙ・・・・・・芯糸 １・・・・・・紡績糸 ２・・・・・・溶融糸
Claims (3)
- 【請求項１】芯糸を構成する紡績糸の繊維内に、熱溶融
糸を溶け込ませたことを特徴とする特殊糸。 - 【請求項２】複数本の紡績糸を撚合して芯糸を形成した
後、芯糸の周囲に熱溶融糸を巻回し、次いで、熱処理を
施して、熱溶融糸のみを溶融することを特徴とする特殊
糸の製造方法。 - 【請求項３】少なくとも１本の熱溶融糸を、紡績糸の撚
合撚り方向とは、逆の方向に、芯糸の周囲に巻回したこ
とを特徴とする請求項２に記載の特殊糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30024894A JPH08134734A (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 特殊糸及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30024894A JPH08134734A (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 特殊糸及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08134734A true JPH08134734A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17882500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30024894A Pending JPH08134734A (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 特殊糸及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08134734A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2363392A (en) * | 2000-06-13 | 2001-12-19 | Monika Fehrer | A method and apparatus for producing mop trimmings |
| WO2003007773A3 (en) * | 2001-07-19 | 2003-04-17 | Milliken & Co | Synthetic wet mop head |
-
1994
- 1994-11-09 JP JP30024894A patent/JPH08134734A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2363392A (en) * | 2000-06-13 | 2001-12-19 | Monika Fehrer | A method and apparatus for producing mop trimmings |
| GB2363392B (en) * | 2000-06-13 | 2004-03-03 | Monika Fehrer | A method and apparatus for use in producing mop trimmings |
| WO2003007773A3 (en) * | 2001-07-19 | 2003-04-17 | Milliken & Co | Synthetic wet mop head |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5010723A (en) | Twisted yarn which will maintain its twist and products produced therefrom | |
| US6367290B2 (en) | Knit article having ravel-resistant edge portion and composite yarn for making ravel-resistant knit article | |
| JP3004896B2 (ja) | ヘテロフィラメント複合ヤーン | |
| JPH08134734A (ja) | 特殊糸及びその製造方法 | |
| US5677056A (en) | Webbing having a catch cord fabricated from biocomponent yarn | |
| CN210792347U (zh) | 一种弹性复合无纺布 | |
| US4267864A (en) | Fabric suitable for making sandbags and method for making the same | |
| JPH09273050A (ja) | クッション性編み地 | |
| JP2002155438A (ja) | パイル糸とその製造方法およびそのパイル糸を用いたマット | |
| JPS62282053A (ja) | 毛布等の経編立毛生地およびその製造方法 | |
| JP7460874B1 (ja) | 格子状ラッセルネット及びその製造方法 | |
| JP6370951B1 (ja) | モップ用糸及びその製造方法 | |
| JPS601413B2 (ja) | 強ネン編織物用糸及びその製造方法 | |
| JPH034198Y2 (ja) | ||
| JP5083932B2 (ja) | 歯間ブラシ等のブラシの製造方法 | |
| JP3410510B2 (ja) | ほつれ防止モップコード糸の製造方法 | |
| JP4175702B2 (ja) | ダストコントロール用品 | |
| JPH0581251B2 (ja) | ||
| JPH01260029A (ja) | パイル糸 | |
| JPH01312292A (ja) | 消防ホースおよびその製造法 | |
| JPH01150532A (ja) | 多軸方向に補強された補強芯地を有する加工製品 | |
| JP6867008B2 (ja) | 剛性に優れた無結節網の製造方法 | |
| JPH1077541A (ja) | 弗素樹脂繊維の織布および不織布の製造方法 | |
| JP2000282341A (ja) | 低トルク紡績糸、織編物及びこれらの製造方法 | |
| JP2003278043A (ja) | カバリング糸 |