JP3410510B2 - ほつれ防止モップコード糸の製造方法 - Google Patents

ほつれ防止モップコード糸の製造方法

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JP3410510B2 JP11713493A JP11713493A JP3410510B2 JP 3410510 B2 JP3410510 B2 JP 3410510B2 JP 11713493 A JP11713493 A JP 11713493A JP 11713493 A JP11713493 A JP 11713493A JP 3410510 B2 JP3410510 B2 JP 3410510B2
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雅清 角南
耕一 冨松
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ほつれが防止されたモ
ップコード糸の製造方法に関するものであり、より詳細
には、清掃用モップの用途に使用され、清掃及び洗浄の
反復操作に付した場合にも、撚糸のほつれ及び損耗が防
止されたモップコード糸を、少ない工程で生産性よく製
造する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、清掃用モップコード糸としては、
原糸の複数本を撚り合わせた撚糸が一般的に使用されて
いる。清掃用モップの形態において、モップコード糸の
末端は撚糸が切断されてフリーの状態にあり、この切断
端末から撚りが解け、ほつれや糸の損耗が生じるように
なる。特に清掃用モップにおいては、床面との摺擦のよ
うな苛酷な使用条件におかれ、また使用後においても苛
酷な洗濯条件に付されることから、モップコード糸の切
断端末からのほつれや損耗は著しいものとなり、最終的
に使用不能の状態に至るようになる。このことから、モ
ップコード糸の切断末端からの撚りの戻りを防止するこ
とが、モップコード糸の品質及び寿命を長くする上で重
要となる。 【0003】従来、撚りが固定されたモップコード糸と
しては、複数本の原糸と低融点の熱接着性フィラメント
とを撚り合わせ、これを、染色と同時に熱処理すること
により製造されたものが使用されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンタ
ルサイクルに供されるモップは、一定期間の使用後に回
収され、高温、高アルカリの洗浄液を用いての洗浄に付
された後に再使用に供される。従って、上記の低融点の
熱接着性フィラメントの熱融着を利用してのモップコー
ド糸では、洗浄工程におけるほつれ等を有効に回避する
ことが困難であり、未だ改良の余地がある。 【0005】上記の問題は、高融点の熱接着性フィラメ
ントを使用することにより解決することは明らかであ
る。然しながら、この場合には、熱処理を100℃以上
の高温で行うことが必要であるため、染色と同時に熱処
理を行うことができず、例えば染浴とは別個に設けられ
た高温高圧の容器を用いてスチーム等により熱処理を行
わなければならない。従って、低融点の熱接着性フィラ
メントを用いた場合に比して工程数が多く、コスト的な
不利を免れない。 【0006】従って本発明の課題は、高融点の熱接着性
フィラメントを用いて、極めて簡単にほつれ防止モップ
コード糸を製造する方法を提供することにある。 【0007】本発明によれば、融着用フィラメント糸を
芯として単糸の複数本を撚り合わせ、形成される撚糸を
熱処理して単糸相互を前記フィラメント糸で融着させる
ことから成るほつれ防止モップコード糸の製造方法に於
いて、融着用フィラメント糸として、100℃よりも高
い融点を有するコポリアミドフィラメントを使用し、撚
糸の熱処理を、山型の蓋を設けた非密閉状態の蒸器内
に、前記フィラメント糸の融点よりも高い温度の蒸気を
吹き込み、常圧下に且つ撚糸にドレンが付着しない条件
下に行うことを特徴とする方法が提供される。 【0008】 【作用】本発明においては、常圧の蒸器内に高温蒸気を
吹き込むことにより融着のための熱処理が行われるた
め、該蒸器として染色がまを利用することができ、熱処
理後、撚糸を移動させることなく、そのまま染色を行う
ことが可能である。従って、熱処理及び染色を連続して
行うことができ、装置コストを低減させることができ
る。 【0009】また熱処理は、ドレンが撚糸に付着しない
ように行うことが重要である。即ち、ドレンが付着する
と、撚糸に温度勾配ができ、熱融着を均一且つ完全に行
うことが困難となるからである。このような熱処理は、
蒸器(染色がま)に山型の蓋を設けることによって容易
に行うことができる。即ち、このような蓋を設ければ、
ドレンは蓋の周縁から滴下するので、蒸器内の撚糸への
ドレンの付着が有効に防止される。 【0010】 【発明の好適態様】 (素材)本発明において、融着用フィラメント糸に撚り
合わせる単糸は、モップコード原糸であり、例えばこの
原糸を構成する繊維としては、木綿、レーヨン、アセテ
ート繊維等のセルロース系繊維や、ポリビニルアルコー
ル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊
維、ポリ塩化ビニル繊維等の合成繊維を挙げることがで
きる。勿論、これらの原糸は、単独の紡績糸であっても
よいし、或いは2種以上の混紡糸であってもよい。また
天然または合成のステープル繊維の紡績糸であってもよ
いし、合成繊維の場合にはマルチフィラメント糸であっ
てもよい。 【0011】本発明においては、清掃作業性や耐汚染性
の点で、木綿繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、レー
ヨン繊維、ポリビニルアルコール繊維が特に好ましい。
またこの原糸は、繊度が200〜10000デニールの
ものが好適である。 【0012】前記モップコード原糸を撚り合わせ且つ固
定するための芯として使用される高融点コポリアミド系
フィラメント糸は、融点が100℃よりも高く、特に1
00乃至130℃の融点を有するものであり、複数種の
ポリアミド形成用単量体、即ち、ω−アミノカルボン酸
成分またはジカルボン酸成分とジアミン成分との組み合
わせから成る共重合ポリアミド類である。このような高
融点コポリアミド系フィラメント糸を用いての熱処理に
より融着固定された撚糸は、例えば高温での洗浄に付さ
れた場合にも、その切断端末からのほつれ等が有効に回
避される。 【0013】この高融点コポリアミド系フィラメント糸
も、一般に繊度の低いマルチフィラメント糸の形で入手
でき、その繊度は一般に30乃至300デニールの範囲
にある。好適な高融点コポリアミド系フィラメント糸
は、ユニチカ株式会社からフロール♯1000の商品名
で入手できる。 【0014】(撚糸の製造)本発明の製造方法における
各工程を示す図1において、本発明によれば、先ず、前
述した高融点コポリアミド系フィラメント糸1を芯とし
てモップコード用原糸2を撚り合わせて撚糸3を形成す
る。 【0015】この際、モップコード用原糸2を80乃至
800回/m、特に100乃至600回/mの撚回数の
下撚りと、撚り方向が下撚りと逆で、しかも下撚りの撚
回数よりも少なく且つ50乃至300回/m、特に70
乃至200回/mの撚回数の上撚りとを有するようにす
るのがよい。上撚りの回数は下撚りの回数よりも10乃
至80少ないことが、後述する融着処理にも関連して、
撚りの固定に有利である。 【0016】上撚り及び下撚りの撚回数が上記範囲より
も少ない場合には、撚りの固定が不十分となり、反復使
用中に糸のほつれや損耗を生じる傾向が増大する。また
上撚り及び下撚りの撚回数が上記範囲よりも多い場合に
は、モップコードの柔軟さ、自由さが失われて、ダスト
捕集・保持性が低下するとともに、清掃作業性が低下し
且つ風合いも低下する傾向がある。 【0017】モップコード用原糸2と高融点コポリアミ
ド系フィラメント糸1との使用比率は、かなり広範囲に
変化させ得るが、前者の繊度をd1 、後者の繊度をd2
とした時、d2 /d1 ×100 で表される配合性が0.1乃
至15%、特に0.1乃至10%の範囲となるようにする
のがよい。即ち、熱融着糸であるフィラメント糸1の使
用量が上記範囲よりも少ないと、撚りの固定が十分でな
く、また上記範囲よりも多いと、糸の柔軟性が失われ、
またコストも高くなる。またモップコード用原糸2は、
一般に2乃至20本、特に2乃至15本の少ない本数と
することが望ましい。 【0018】本発明の特に好適な態様では、高融点コポ
リアミド系フィラメント糸1として、撚糸の上撚りと逆
方向で、しかも上撚りの撚回数にほぼ対応する撚回数を
有するフィラメント数が5乃至40本のマルチフィラメ
ント糸を使用する。このようなフィラメント糸を熱融着
糸として使用すると、撚糸時にマルチフィラメントとの
撚り戻りを生じて、熱融着糸が撚糸中の比較的広い部分
に分布して、各原糸と多数の点で有効に接合することが
可能となる。 【0019】(撚り固定加工)本発明によれば、このよ
うにして製造される撚糸3を熱処理して原糸2とフィラ
メント糸とを熱融着せしめる。 【0020】この熱処理にあたっては、先ず撚糸3を巻
き取ってカセ4とし、このカセ4を適当な枠5に宙吊に
保持し、この枠ごと、空の染色がま6にセットする。次
いで、この染色がま6に蓋7を設けて、前記フィラメン
ト糸1の融点よりも高く且つ100℃程度もしくはそれ
以上の高温(例えば105℃程度)の高温高圧水蒸気を
吹き込んで熱処理を行う。ここで重要なことは、ドレン
が滴下して撚糸3に付着しないようにすることであり、
このために染色がま6内を密封せずに常圧に保持してお
く。即ち、ドレンが撚糸3(カセ4)に付着すると温度
ムラが生ずるので、均一な熱処理を行うことが困難とな
るからである。また常圧に保持しておかないと、ドレン
の滴下が著しく、ドレンの付着を回避することが実質的
に不可能となる。 【0021】染色がま6内を常圧に保持することは、染
色がま6と蓋7との間に間隙を形成させ、染色がま6内
が密封されないようにすることによって容易に行うこと
ができる。即ち、この間隙を通って水蒸気が吹き出すの
で、染色がま6内は常圧に保持される。 【0022】またドレンの付着を防止するためには、図
示されている如く、蓋7の形状を山型とすることが重要
で、特にその角度αが105度程度に設定されたものが
好適である。このような形状の蓋7を使用することによ
って、蓋7に付着したドレンは、滴下することなく蓋7
の縁に伝わっていくので、染色がま6内にある撚糸3へ
のドレンの付着が有効に防止される。 【0023】水蒸気の吹き込みによる熱処理が終了した
後は、必要により蓋7を取り外し、そのまま通常の染色
を行う。この場合、染色は、所謂回転バック方式で行う
ことが好適である。即ち、二槽に分割された染色がま6
を使用し、一方の槽にカセ4を保持しておき、これらの
槽間に染液を循環させて染色を行うことにより、バルキ
ーな感じのモップコード糸を得ることができる。 【0024】染色終了後は、必要によりカセ4を取り出
して乾燥を行い、コーン巻き乃至チーズ巻きにして製品
とする。勿論、必要に応じて、仕上げ加工、オイリング
加工等の任意の処理を行うことは可能である。 【0025】 【発明の効果】本発明によれば、染色がまが熱処理装置
を兼ねるため、装置コストが軽減し、しかもカセの移動
及びセット回数も低減するので、操作及び工程数が簡略
化し、経済的に極めて有利である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のモップコード糸の製造工程を示す図。 【符号の説明】 1:高融点コポリアミド系フィラメント糸 2:モップコード用原糸 3:撚糸 4:カセ 6:染色がま
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−100222(JP,A) 特開 昭63−249783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/00 - 3/48 A47L 13/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 融着用フィラメント糸を芯として単糸の
    複数本を撚り合わせ、形成される撚糸を熱処理して単糸
    相互を前記フィラメント糸で融着させることから成るほ
    つれ防止モップコード糸の製造方法に於いて、 融着用フィラメント糸として、100℃よりも高い融点
    を有するコポリアミドフィラメントを使用し、 撚糸の熱処理を、山型の蓋を設けた非密閉状態の蒸器内
    に、前記フィラメント糸の融点よりも高い温度の蒸気を
    吹き込み、常圧下に且つ撚糸にドレンが付着しない条件
    下に行うことを特徴とする方法。
JP11713493A 1993-05-19 1993-05-19 ほつれ防止モップコード糸の製造方法 Expired - Lifetime JP3410510B2 (ja)

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