JPH08133159A - 自動二輪車のブレーキ装置 - Google Patents
自動二輪車のブレーキ装置Info
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- JPH08133159A JPH08133159A JP6276826A JP27682694A JPH08133159A JP H08133159 A JPH08133159 A JP H08133159A JP 6276826 A JP6276826 A JP 6276826A JP 27682694 A JP27682694 A JP 27682694A JP H08133159 A JPH08133159 A JP H08133159A
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- braking force
- wheel brake
- front wheel
- rear wheel
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- B60T8/32—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
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- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/74—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with electrical assistance or drive
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-
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- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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- B60Y—INDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
- B60Y2400/00—Special features of vehicle units
- B60Y2400/81—Braking systems
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- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】前輪ブレーキ操作レバーおよび後輪ブレーキ操
作レバーの操作に応じた制動力を前輪ブレーキおよび後
輪ブレーキにそれぞれ機械的に伝達可能な自動二輪車の
ブレーキ装置において、単一のアクチュエータで前輪お
よび後輪ブレーキの制動力を変化させることを可能とし
た上で、走行時の軽快感が損なわれることを防止すると
ともに転舵荷重変化を軽減する。 【構成】サンギヤ、リングギヤ、ならびに複数の遊星ギ
ヤを回転自在に支承する遊星キャリアを構成要素とする
とともにそれらの構成要素のうち第1および第2構成要
素に前輪用および後輪用制動力伝達系TF ,TR の中間
部が個別に連結される遊星歯車機構と、前記各構成要素
のうち第3構成要素に連結されるモータとで構成される
アクチュエータAが、前輪WF および後輪WR 間で車体
フレームFの下部に配設される。
作レバーの操作に応じた制動力を前輪ブレーキおよび後
輪ブレーキにそれぞれ機械的に伝達可能な自動二輪車の
ブレーキ装置において、単一のアクチュエータで前輪お
よび後輪ブレーキの制動力を変化させることを可能とし
た上で、走行時の軽快感が損なわれることを防止すると
ともに転舵荷重変化を軽減する。 【構成】サンギヤ、リングギヤ、ならびに複数の遊星ギ
ヤを回転自在に支承する遊星キャリアを構成要素とする
とともにそれらの構成要素のうち第1および第2構成要
素に前輪用および後輪用制動力伝達系TF ,TR の中間
部が個別に連結される遊星歯車機構と、前記各構成要素
のうち第3構成要素に連結されるモータとで構成される
アクチュエータAが、前輪WF および後輪WR 間で車体
フレームFの下部に配設される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体フレームの前端部
に操向可能に支承されるステアリングハンドルの一端部
に配設される前輪ブレーキ操作レバーと前輪ブレーキと
の間に、前輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動力
を前輪ブレーキに機械的に伝達可能な前輪用制動力伝達
系が設けられ、前記ステアリングハンドルの他端部に配
設される後輪ブレーキ操作レバーと後輪ブレーキとの間
に、後輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動力を後
輪ブレーキに機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系が
設けられる自動二輪車のブレーキ装置に関する。
に操向可能に支承されるステアリングハンドルの一端部
に配設される前輪ブレーキ操作レバーと前輪ブレーキと
の間に、前輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動力
を前輪ブレーキに機械的に伝達可能な前輪用制動力伝達
系が設けられ、前記ステアリングハンドルの他端部に配
設される後輪ブレーキ操作レバーと後輪ブレーキとの間
に、後輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動力を後
輪ブレーキに機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系が
設けられる自動二輪車のブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば実開平4
−7973号公報等により既に知られている。
−7973号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなブレーキ装
置において、たとえばアンチロックブレーキ制御のため
に制動力を可変とするためには、たとえば特開平2−2
34869号公報で開示された技術を用いることが考え
られるが、上記特開平2−234869号公報で開示さ
れたものでは一対の車輪ブレーキ毎にアクチュエータが
必要である。したがってコストおよび重量が増大し、低
コストである車両たとえばスクータ等に適用することが
難しい。
置において、たとえばアンチロックブレーキ制御のため
に制動力を可変とするためには、たとえば特開平2−2
34869号公報で開示された技術を用いることが考え
られるが、上記特開平2−234869号公報で開示さ
れたものでは一対の車輪ブレーキ毎にアクチュエータが
必要である。したがってコストおよび重量が増大し、低
コストである車両たとえばスクータ等に適用することが
難しい。
【0004】そこで本出願人は、前輪用および後輪用制
動力伝達系に共通な単一のアクチュエータにより、前輪
および後輪ブレーキの制動力を可変とするようにしたブ
レーキ装置を既に提案(特願平6−108753号)し
ているが、アクチュエータは比較的大重量となるもので
あり、該アクチュエータの配設位置によっては、自動二
輪車の重心位置が変化して走行時の軽快感が損なわれた
り、ステアリングハンドルの転舵荷重が変化したりす
る。
動力伝達系に共通な単一のアクチュエータにより、前輪
および後輪ブレーキの制動力を可変とするようにしたブ
レーキ装置を既に提案(特願平6−108753号)し
ているが、アクチュエータは比較的大重量となるもので
あり、該アクチュエータの配設位置によっては、自動二
輪車の重心位置が変化して走行時の軽快感が損なわれた
り、ステアリングハンドルの転舵荷重が変化したりす
る。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、単一のアクチュエータで前輪および後輪ブレ
ーキの制動力を変化させることを可能とした上で、走行
時の軽快感が損なわれることを防止するとともにステア
リングハンドルの転舵荷重変化を軽減するようにした自
動二輪車のブレーキ装置を提供することを目的とする。
のであり、単一のアクチュエータで前輪および後輪ブレ
ーキの制動力を変化させることを可能とした上で、走行
時の軽快感が損なわれることを防止するとともにステア
リングハンドルの転舵荷重変化を軽減するようにした自
動二輪車のブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明は、車体フレームの前端
部に操向可能に支承されるステアリングハンドルの一端
部に配設される前輪ブレーキ操作レバーと前輪ブレーキ
との間に、前輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動
力を前輪ブレーキに機械的に伝達可能な前輪用制動力伝
達系が設けられ、前記ステアリングハンドルの他端部に
配設される後輪ブレーキ操作レバーと後輪ブレーキとの
間に、後輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動力を
後輪ブレーキに機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系
が設けられる自動二輪車のブレーキ装置において、サン
ギヤ、サンギヤを同軸に囲繞するリングギヤ、ならびに
サンギヤおよびリングギヤに噛合する複数の遊星ギヤを
回転自在に支承する遊星キャリアを構成要素とするとと
もにそれらの構成要素のうち第1および第2構成要素に
前輪用および後輪用制動力伝達系の中間部が個別に連結
される遊星歯車機構と、前記各構成要素のうち第3構成
要素に連結されるモータとで構成されるアクチュエータ
が、前輪および後輪間で車体フレームの下部に配設され
ることを特徴とする。
るために、請求項1記載の発明は、車体フレームの前端
部に操向可能に支承されるステアリングハンドルの一端
部に配設される前輪ブレーキ操作レバーと前輪ブレーキ
との間に、前輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動
力を前輪ブレーキに機械的に伝達可能な前輪用制動力伝
達系が設けられ、前記ステアリングハンドルの他端部に
配設される後輪ブレーキ操作レバーと後輪ブレーキとの
間に、後輪ブレーキ操作レバーの操作に応じた制動力を
後輪ブレーキに機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系
が設けられる自動二輪車のブレーキ装置において、サン
ギヤ、サンギヤを同軸に囲繞するリングギヤ、ならびに
サンギヤおよびリングギヤに噛合する複数の遊星ギヤを
回転自在に支承する遊星キャリアを構成要素とするとと
もにそれらの構成要素のうち第1および第2構成要素に
前輪用および後輪用制動力伝達系の中間部が個別に連結
される遊星歯車機構と、前記各構成要素のうち第3構成
要素に連結されるモータとで構成されるアクチュエータ
が、前輪および後輪間で車体フレームの下部に配設され
ることを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前輪用および後輪用
制動力伝達系にはダンパがそれぞれ介設され、アクチュ
エータの第1および第2構成要素は、ダンパと、前輪お
よび後輪ブレーキとの間で前輪用および後輪用制動力伝
達系に連結される。
求項1記載の発明の構成に加えて、前輪用および後輪用
制動力伝達系にはダンパがそれぞれ介設され、アクチュ
エータの第1および第2構成要素は、ダンパと、前輪お
よび後輪ブレーキとの間で前輪用および後輪用制動力伝
達系に連結される。
【0008】さらに請求項3記載の発明によれば、上記
請求項2記載の発明の構成に加えて、前輪用制動力伝達
系に介設されるダンパは、前輪ブレーキ操作レバーに連
なる操作側ブレーキケーブルに連結される操作側部材
と、前輪ブレーキに連なる作動側ブレーキケーブルに連
結される作動側部材との間にダンパばねが介設されて成
り、アクチュエータの第1構成要素は、作動側部材に連
結される。
請求項2記載の発明の構成に加えて、前輪用制動力伝達
系に介設されるダンパは、前輪ブレーキ操作レバーに連
なる操作側ブレーキケーブルに連結される操作側部材
と、前輪ブレーキに連なる作動側ブレーキケーブルに連
結される作動側部材との間にダンパばねが介設されて成
り、アクチュエータの第1構成要素は、作動側部材に連
結される。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の発明の構成によれば、単一
のアクチュエータで前輪および後輪ブレーキの制動力を
可変とすることができ、しかも比較的大重量となるアク
チュエータを配設しても自動二輪車の重心位置変化が少
なく、またステアリングハンドルの転舵荷重にアクチュ
エータの重量が付加されることがない。
のアクチュエータで前輪および後輪ブレーキの制動力を
可変とすることができ、しかも比較的大重量となるアク
チュエータを配設しても自動二輪車の重心位置変化が少
なく、またステアリングハンドルの転舵荷重にアクチュ
エータの重量が付加されることがない。
【0010】また上記請求項2記載の発明の構成によれ
ば、アクチュエータの作動時に両ブレーキ操作レバーの
操作フィーリングが悪化することをダンパによって防止
することができる。
ば、アクチュエータの作動時に両ブレーキ操作レバーの
操作フィーリングが悪化することをダンパによって防止
することができる。
【0011】さらに上記請求項3記載の発明の構成によ
れば、前輪ブレーキ操作レバーおよび前輪ブレーキ間を
結ぶ前輪用制動力伝達系が、アクチュエータの配置によ
っても長くなることはない。
れば、前輪ブレーキ操作レバーおよび前輪ブレーキ間を
結ぶ前輪用制動力伝達系が、アクチュエータの配置によ
っても長くなることはない。
【0012】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
明する。
【0013】図1ないし図10は本発明の第1実施例を
示すものであり、図1は本発明を適用したスクータの側
面図、図2は図1のスクータの正面図、図3はブレーキ
装置の全体構成を示す図、図4はアクチュエータの縦断
側面図、図5は前輪用制動力伝達系の一部構成を示す断
面図、図6は後輪用制動力伝達系の一部構成を示す断面
図、図7は前輪ブレーキ操作レバー操作時の連動制動力
特性を示す図、図8は車速に応じたアシスト力の設定マ
ップを示す図、図9は車速に応じた連動制動力特性を示
す図、図10は後輪ブレーキ操作レバー操作時の連動制
動力特性を示す図である。
示すものであり、図1は本発明を適用したスクータの側
面図、図2は図1のスクータの正面図、図3はブレーキ
装置の全体構成を示す図、図4はアクチュエータの縦断
側面図、図5は前輪用制動力伝達系の一部構成を示す断
面図、図6は後輪用制動力伝達系の一部構成を示す断面
図、図7は前輪ブレーキ操作レバー操作時の連動制動力
特性を示す図、図8は車速に応じたアシスト力の設定マ
ップを示す図、図9は車速に応じた連動制動力特性を示
す図、図10は後輪ブレーキ操作レバー操作時の連動制
動力特性を示す図である。
【0014】先ず図1および図2において、このスクー
タの車体フレームFはヘッドパイプ1をその前端部に備
えるものであり、ヘッドパイプ1で操向可能に支承され
るステアリングコラム2に連結された左、右一対のフロ
ントフォーク3,3を介して前輪WF が車体フレームF
に懸架される。また車体フレームFの中間部には、該車
体フレームFに搭載されたエンジン(図示せず)からの
動力を伝達するトランスミッションを内蔵したミッショ
ンケース4が揺動可能に連結されており、該ミッション
ケース4の後部に後輪WR が回転可能に支承される。
タの車体フレームFはヘッドパイプ1をその前端部に備
えるものであり、ヘッドパイプ1で操向可能に支承され
るステアリングコラム2に連結された左、右一対のフロ
ントフォーク3,3を介して前輪WF が車体フレームF
に懸架される。また車体フレームFの中間部には、該車
体フレームFに搭載されたエンジン(図示せず)からの
動力を伝達するトランスミッションを内蔵したミッショ
ンケース4が揺動可能に連結されており、該ミッション
ケース4の後部に後輪WR が回転可能に支承される。
【0015】前輪WF には、作動レバー5F の作動量に
応じた制動力を発揮する従来周知の機械式前輪ブレーキ
BF が装着され、後輪WR には作動レバー5R の作動量
に応じた制動力を発揮する従来周知の機械式後輪ブレー
キBR が装着される。
応じた制動力を発揮する従来周知の機械式前輪ブレーキ
BF が装着され、後輪WR には作動レバー5R の作動量
に応じた制動力を発揮する従来周知の機械式後輪ブレー
キBR が装着される。
【0016】またステアリングコラム2の上端に連なる
ステアリングハンドル6の左、右両端には握持部6L ,
6R が設けられ、ステアリングハンドル6の右端部には
握持部6R を握った右手で操作可能な前輪ブレーキ操作
レバーLF が軸支され、ステアリングハンドル6の左端
部には握持部6L を握った左手で操作可能な後輪ブレー
キ操作レバーLR が軸支される。
ステアリングハンドル6の左、右両端には握持部6L ,
6R が設けられ、ステアリングハンドル6の右端部には
握持部6R を握った右手で操作可能な前輪ブレーキ操作
レバーLF が軸支され、ステアリングハンドル6の左端
部には握持部6L を握った左手で操作可能な後輪ブレー
キ操作レバーLR が軸支される。
【0017】図3を併せて参照して、前輪ブレーキ操作
レバーLF と前輪ブレーキBF の作動レバー5F とは、
前輪ブレーキ操作レバーLF の操作に応じた制動力を前
輪ブレーキBF に機械的に伝達可能な前輪用制動力伝達
系TF を介して連結され、後輪ブレーキ操作レバーLR
と後輪ブレーキBR の作動レバー5R とは、後輪ブレー
キ操作レバーLR の操作に応じた制動力を後輪ブレーキ
BR に機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系TR を介
して連結される。
レバーLF と前輪ブレーキBF の作動レバー5F とは、
前輪ブレーキ操作レバーLF の操作に応じた制動力を前
輪ブレーキBF に機械的に伝達可能な前輪用制動力伝達
系TF を介して連結され、後輪ブレーキ操作レバーLR
と後輪ブレーキBR の作動レバー5R とは、後輪ブレー
キ操作レバーLR の操作に応じた制動力を後輪ブレーキ
BR に機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系TR を介
して連結される。
【0018】前輪用制動力伝達系TF は、前輪ブレーキ
操作レバーLF に一端が連結される操作側ブレーキケー
ブル7F と、操作側ブレーキケーブル7F の他端に一端
が連結されるダンパ8F と、ダンパ8F の他端に一端が
連結される作動側第1ブレーキケーブル9F と、作動側
第1ブレーキケーブル9F の他端に連結される伝動レバ
ー10F と、前輪ブレーキBF の作動レバー5F および
伝動レバー10F 間を連結する作動側第2ブレーキケー
ブル11F とから成り、作動側第1および第2ブレーキ
ケーブル9F ,11F は、作動側第1ブレーキケーブル
9F の牽引作動に応じた伝動レバー10F の回動により
作動側第2ブレーキケーブル11F に牽引力が作用する
ようにして伝動レバー10F に連結される。また後輪用
制動力伝達系TR は、後輪ブレーキ操作レバーLR に一
端が連結される操作側ブレーキケーブル7R と、操作側
ブレーキケーブル7R の他端に一端側が連結されるダン
パ8R と、ダンパ8R の他端側に一端が連結される作動
側第1ブレーキケーブル9 R と、作動側第1ブレーキケ
ーブル9R の他端に連結される伝動レバー10R と、後
輪ブレーキBR の作動レバー5R および伝動レバー10
R 間を連結する作動側第2ブレーキケーブル11R とか
ら成り、作動側第1および第2ブレーキケーブル9R ,
11R は、作動側第1ブレーキケーブル9R の牽引作動
に応じた伝動レバー10R の回動により作動側第2ブレ
ーキケーブル11R に牽引力が作用するようにして伝動
レバー10R に連結される。
操作レバーLF に一端が連結される操作側ブレーキケー
ブル7F と、操作側ブレーキケーブル7F の他端に一端
が連結されるダンパ8F と、ダンパ8F の他端に一端が
連結される作動側第1ブレーキケーブル9F と、作動側
第1ブレーキケーブル9F の他端に連結される伝動レバ
ー10F と、前輪ブレーキBF の作動レバー5F および
伝動レバー10F 間を連結する作動側第2ブレーキケー
ブル11F とから成り、作動側第1および第2ブレーキ
ケーブル9F ,11F は、作動側第1ブレーキケーブル
9F の牽引作動に応じた伝動レバー10F の回動により
作動側第2ブレーキケーブル11F に牽引力が作用する
ようにして伝動レバー10F に連結される。また後輪用
制動力伝達系TR は、後輪ブレーキ操作レバーLR に一
端が連結される操作側ブレーキケーブル7R と、操作側
ブレーキケーブル7R の他端に一端側が連結されるダン
パ8R と、ダンパ8R の他端側に一端が連結される作動
側第1ブレーキケーブル9 R と、作動側第1ブレーキケ
ーブル9R の他端に連結される伝動レバー10R と、後
輪ブレーキBR の作動レバー5R および伝動レバー10
R 間を連結する作動側第2ブレーキケーブル11R とか
ら成り、作動側第1および第2ブレーキケーブル9R ,
11R は、作動側第1ブレーキケーブル9R の牽引作動
に応じた伝動レバー10R の回動により作動側第2ブレ
ーキケーブル11R に牽引力が作用するようにして伝動
レバー10R に連結される。
【0019】前輪用および後輪用制動力伝達系TF ,T
R において、ダンパ8F ,8R と前輪および後輪ブレー
キBF ,BR との間の伝動レバー10F ,10R には、
それらの伝達系TF ,TR に共通な単一のアクチュエー
タAが連結される。このアクチュエータAの作動は電子
制御ユニット13で制御されるものであり、電子制御ユ
ニット13には、前輪ブレーキ操作レバーLF によるブ
レーキ操作入力を検出するブレーキ操作入力検出器44
F 、後輪ブレーキ操作レバーLR によるブレーキ操作入
力を検出するブレーキ操作入力検出器44R 、前輪WF
の回転速度を検出する車輪速度検出器45F 、ならびに
後輪WR の回転速度を検出する車輪速度検出器45R の
検出値がそれぞれ入力されており、電子制御ユニット1
3は、それらの検出器44F ,44R ,45F ,45R
の検出値に基づいてアクチュエータAの作動を制御す
る。
R において、ダンパ8F ,8R と前輪および後輪ブレー
キBF ,BR との間の伝動レバー10F ,10R には、
それらの伝達系TF ,TR に共通な単一のアクチュエー
タAが連結される。このアクチュエータAの作動は電子
制御ユニット13で制御されるものであり、電子制御ユ
ニット13には、前輪ブレーキ操作レバーLF によるブ
レーキ操作入力を検出するブレーキ操作入力検出器44
F 、後輪ブレーキ操作レバーLR によるブレーキ操作入
力を検出するブレーキ操作入力検出器44R 、前輪WF
の回転速度を検出する車輪速度検出器45F 、ならびに
後輪WR の回転速度を検出する車輪速度検出器45R の
検出値がそれぞれ入力されており、電子制御ユニット1
3は、それらの検出器44F ,44R ,45F ,45R
の検出値に基づいてアクチュエータAの作動を制御す
る。
【0020】ところで、図1および図2で示すように、
車体フレームFの前部はカウリング部12で覆われてお
り、アクチュエータAは、前輪WF および後輪WR 間に
おける車体フレームFの下部、望ましくは、前記カウリ
ング部12で構成されるフロア面12aの下方位置の前
輪WF 寄りで車体フレームFに固定的に支持されるもの
であり、両ダンパ8F ,8R は、該アクチュエータAよ
りも上方位置でカウリング部12内に収納配置されるよ
うにして車体フレームFに固定的に支持される。
車体フレームFの前部はカウリング部12で覆われてお
り、アクチュエータAは、前輪WF および後輪WR 間に
おける車体フレームFの下部、望ましくは、前記カウリ
ング部12で構成されるフロア面12aの下方位置の前
輪WF 寄りで車体フレームFに固定的に支持されるもの
であり、両ダンパ8F ,8R は、該アクチュエータAよ
りも上方位置でカウリング部12内に収納配置されるよ
うにして車体フレームFに固定的に支持される。
【0021】アクチュエータAは、遊星歯車機構14
と、回転方向を正・逆自在に切換可能として遊星歯車機
構14に回転入力を与えるとともに非通電時の自由回転
が可能なモータ15とで構成される。
と、回転方向を正・逆自在に切換可能として遊星歯車機
構14に回転入力を与えるとともに非通電時の自由回転
が可能なモータ15とで構成される。
【0022】図4において、アクチュエータAのケーシ
ング16は、モータ15が取付けられる第1ケース部材
17と、モータ15とは反対側で第1ケース部材17に
結合される第2ケース部材18とで構成され、遊星歯車
機構14は、ケーシング16内に形成されたギヤ室21
に収納され、前輪用および後輪用制動力伝達系TF ,T
R の中間部の伝動レバー10F ,10R は、第2ケース
部材18と第2ケース部材18に結合されるカバー20
との間に形成された作動室22に回動作動を可能として
収納される。またモータ15は、その出力軸23をギヤ
室21内に突入させるようにしてケーシング16の第1
ケース部材17に結合される。
ング16は、モータ15が取付けられる第1ケース部材
17と、モータ15とは反対側で第1ケース部材17に
結合される第2ケース部材18とで構成され、遊星歯車
機構14は、ケーシング16内に形成されたギヤ室21
に収納され、前輪用および後輪用制動力伝達系TF ,T
R の中間部の伝動レバー10F ,10R は、第2ケース
部材18と第2ケース部材18に結合されるカバー20
との間に形成された作動室22に回動作動を可能として
収納される。またモータ15は、その出力軸23をギヤ
室21内に突入させるようにしてケーシング16の第1
ケース部材17に結合される。
【0023】遊星歯車機構14は、サンギヤ24、リン
グギヤ25、ならびにサンギヤ24およびリングギヤ2
5に噛合する複数の遊星ギヤ26…を支承する遊星キャ
リア34を備えるものであり、前輪用制動力伝達系TF
の伝動レバー10F が第1構成要素としての遊星キャリ
ア34に、また後輪用制動力伝達系TR の伝動レバー1
0R が第2構成要素としてのリングギヤ25に、モータ
15の出力軸23が第3構成要素としてのサンギヤ24
にそれぞれ連結される。
グギヤ25、ならびにサンギヤ24およびリングギヤ2
5に噛合する複数の遊星ギヤ26…を支承する遊星キャ
リア34を備えるものであり、前輪用制動力伝達系TF
の伝動レバー10F が第1構成要素としての遊星キャリ
ア34に、また後輪用制動力伝達系TR の伝動レバー1
0R が第2構成要素としてのリングギヤ25に、モータ
15の出力軸23が第3構成要素としてのサンギヤ24
にそれぞれ連結される。
【0024】ケーシング16における第1ケース部材1
7には、モータ15の出力軸23と平行な軸線を有して
ギヤ室21に配置される回転軸27の一端が回転自在に
支承されており、該回転軸27は、その他端を作動室2
2に突入させるようにして第2ケース部材18を回転自
在に貫通する。ギヤ室21内において回転軸27には、
サンギヤ24と、モータ15の出力軸23に設けられた
駆動ギヤ28に噛合してサンギヤ24に固定的に連結さ
れる被動ギヤ29とが、回転軸27との相対回転を可能
として装着される。したがってモータ15は駆動ギヤ2
8および被動ギヤ29を介してサンギヤ24に連結され
ることになる。
7には、モータ15の出力軸23と平行な軸線を有して
ギヤ室21に配置される回転軸27の一端が回転自在に
支承されており、該回転軸27は、その他端を作動室2
2に突入させるようにして第2ケース部材18を回転自
在に貫通する。ギヤ室21内において回転軸27には、
サンギヤ24と、モータ15の出力軸23に設けられた
駆動ギヤ28に噛合してサンギヤ24に固定的に連結さ
れる被動ギヤ29とが、回転軸27との相対回転を可能
として装着される。したがってモータ15は駆動ギヤ2
8および被動ギヤ29を介してサンギヤ24に連結され
ることになる。
【0025】またギヤ室21内で回転軸27には遊星キ
ャリア34が固定され、作動室22内で回転軸27の端
部には伝動レバー10F が固定される。したがって伝動
レバー10F は、回転軸27を介して遊星キャリア34
に連結されることになる。
ャリア34が固定され、作動室22内で回転軸27の端
部には伝動レバー10F が固定される。したがって伝動
レバー10F は、回転軸27を介して遊星キャリア34
に連結されることになる。
【0026】さらに遊星キャリア34および伝動レバー
10F 間の回転軸27を同軸に囲繞して円筒体30が配
置され、該円筒体30および回転軸27間には軸受31
が介設される。しかも円筒体30には、ギヤ室21内に
配置されるリングギヤ25が固着され、円筒体30の作
動室22側端部には伝動レバー10R が固定される。し
たがって伝動レバー10R は、円筒体30を介してリン
グギヤ25に連結されることになり、リングギヤ25と
第2ケース部材18との間には軸受33が介設される。
10F 間の回転軸27を同軸に囲繞して円筒体30が配
置され、該円筒体30および回転軸27間には軸受31
が介設される。しかも円筒体30には、ギヤ室21内に
配置されるリングギヤ25が固着され、円筒体30の作
動室22側端部には伝動レバー10R が固定される。し
たがって伝動レバー10R は、円筒体30を介してリン
グギヤ25に連結されることになり、リングギヤ25と
第2ケース部材18との間には軸受33が介設される。
【0027】図5において、ダンパ8F は、操作側ブレ
ーキケーブル7F が基端側に連結される操作側部材36
と、作動側第1ブレーキケーブル9F が基端側に連結さ
れる作動側部材37との間にダンパばね38が介在され
て成るものである。
ーキケーブル7F が基端側に連結される操作側部材36
と、作動側第1ブレーキケーブル9F が基端側に連結さ
れる作動側部材37との間にダンパばね38が介在され
て成るものである。
【0028】操作側部材36は棒状に形成されており、
その先端には半径方向外方に張り出した受け部36aが
一体に設けられる。また作動側部材37は、受け部36
aを摺動可能に嵌合させる有底円筒状に形成されてお
り、該作動側部材37の先端側には、操作側部材36を
軸方向相対移動可能に挿通させる円筒部39aを中心部
に有して円板状に形成される座板39が摺動可能に嵌合
される。しかも作動側部材37内で受け部36aおよび
座板39間にダンパばね38が縮設されており、座板3
9の受け部36aから離反する方向への移動を規制する
ようにして作動側部材37の先端内面に止め輪40が嵌
着される。
その先端には半径方向外方に張り出した受け部36aが
一体に設けられる。また作動側部材37は、受け部36
aを摺動可能に嵌合させる有底円筒状に形成されてお
り、該作動側部材37の先端側には、操作側部材36を
軸方向相対移動可能に挿通させる円筒部39aを中心部
に有して円板状に形成される座板39が摺動可能に嵌合
される。しかも作動側部材37内で受け部36aおよび
座板39間にダンパばね38が縮設されており、座板3
9の受け部36aから離反する方向への移動を規制する
ようにして作動側部材37の先端内面に止め輪40が嵌
着される。
【0029】作動側部材37はハウジング41内に摺動
可能に収納され、操作側ブレーキケーブル7F はハウジ
ング41の一端側に移動可能に挿通されて操作側部材3
6に連結され、作動側第1ブレーキケーブル9F はハウ
ジング41の他端側に移動可能に挿通されて作動側部材
37に連結される。しかもダンパばね38のばね荷重
は、前輪ブレーキ操作レバーLF による通常のブレーキ
操作入力によってはダンパ8F を収縮させない程度に設
定されている。
可能に収納され、操作側ブレーキケーブル7F はハウジ
ング41の一端側に移動可能に挿通されて操作側部材3
6に連結され、作動側第1ブレーキケーブル9F はハウ
ジング41の他端側に移動可能に挿通されて作動側部材
37に連結される。しかもダンパばね38のばね荷重
は、前輪ブレーキ操作レバーLF による通常のブレーキ
操作入力によってはダンパ8F を収縮させない程度に設
定されている。
【0030】図6において、ダンパ8R は、上記ダンパ
8F と同様の構成を有して操作側ブレーキケーブル7R
および作動側第1ブレーキケーブル9R 間に設けられる
ものであり、ダンパ8F に対応する部分に同一の参照符
号を付して図示するのみとし、詳細な説明を省略する。
8F と同様の構成を有して操作側ブレーキケーブル7R
および作動側第1ブレーキケーブル9R 間に設けられる
ものであり、ダンパ8F に対応する部分に同一の参照符
号を付して図示するのみとし、詳細な説明を省略する。
【0031】このようなブレーキ装置において、後輪ブ
レーキ操作レバーLR のブレーキ操作を行なわない状態
で前輪ブレーキ操作レバーLF のブレーキ操作を行なう
と、伝動レバー10F が図5の矢印で示す方向に回動
し、前輪用制動力伝達系TF を介して伝達されるブレー
キ操作力で前輪ブレーキBF がブレーキ作動する。この
際、伝動レバー10F に回転軸27を介して連結されて
いる遊星キャリア34も伝動レバー10F と同一方向に
回動するが、モータ15を非通電状態としたときにはサ
ンギヤ24が自由回転することにより後輪ブレーキBR
は非作動状態のままである。しかるにモータ15を正転
側に作動せしめると、サンギヤ24が遊星キャリア34
と同一方向に回動することによりリングギヤ25が逆方
向に回動し、後輪ブレーキBR が作動するとともに前輪
ブレーキBF にはモータ15からのアシスト力が加わる
ことになる。
レーキ操作レバーLR のブレーキ操作を行なわない状態
で前輪ブレーキ操作レバーLF のブレーキ操作を行なう
と、伝動レバー10F が図5の矢印で示す方向に回動
し、前輪用制動力伝達系TF を介して伝達されるブレー
キ操作力で前輪ブレーキBF がブレーキ作動する。この
際、伝動レバー10F に回転軸27を介して連結されて
いる遊星キャリア34も伝動レバー10F と同一方向に
回動するが、モータ15を非通電状態としたときにはサ
ンギヤ24が自由回転することにより後輪ブレーキBR
は非作動状態のままである。しかるにモータ15を正転
側に作動せしめると、サンギヤ24が遊星キャリア34
と同一方向に回動することによりリングギヤ25が逆方
向に回動し、後輪ブレーキBR が作動するとともに前輪
ブレーキBF にはモータ15からのアシスト力が加わる
ことになる。
【0032】すなわち図7で示すように、前輪ブレーキ
操作レバーLF のブレーキ操作力にモータ15の作動に
伴うアシスト力を加えた制動力が前輪ブレーキBF で発
揮されるとともに、モータ15の作動に伴う連動分の制
動力が後輪ブレーキBR で発揮されることになり、直線
Aで示すトータル制動力がベクトル値として得られるこ
とになる。
操作レバーLF のブレーキ操作力にモータ15の作動に
伴うアシスト力を加えた制動力が前輪ブレーキBF で発
揮されるとともに、モータ15の作動に伴う連動分の制
動力が後輪ブレーキBR で発揮されることになり、直線
Aで示すトータル制動力がベクトル値として得られるこ
とになる。
【0033】この際、サンギヤ24への入力からリング
ギヤ25の出力までの減速比をiR、サンギヤ24への
入力から遊星ギヤ26…の出力までの減速比をiC、リ
ングギヤ25の歯数をZR、サンギヤ24の歯数をZS
としたときに、アシスト力を示す直線Bが示す傾きta
nθは次の第〜式で定まる。
ギヤ25の出力までの減速比をiR、サンギヤ24への
入力から遊星ギヤ26…の出力までの減速比をiC、リ
ングギヤ25の歯数をZR、サンギヤ24の歯数をZS
としたときに、アシスト力を示す直線Bが示す傾きta
nθは次の第〜式で定まる。
【0034】 tanθ=iR/iC………… iR=ZR/ZS……………… iC=(ZR+ZS)/ZS… またモータ15の出力トルクをT、モータ15からサン
ギヤ24までの減速比をiSとしたときに、後輪制動力
は(T×iS×ZR/ZS)で得られ、前輪制動力のう
ちのアシスト力は{T×iS×(ZR+ZS)/ZS}
で得られることになる。
ギヤ24までの減速比をiSとしたときに、後輪制動力
は(T×iS×ZR/ZS)で得られ、前輪制動力のう
ちのアシスト力は{T×iS×(ZR+ZS)/ZS}
で得られることになる。
【0035】ところで、前輪WF および後輪WR が制動
時にともにロックを生じることのない理想制動力配分線
Cに対して許容幅を有した理想制動力配分領域が図7の
斜線で示すように設定されており、モータ15の出力ト
ルクは、たとえばブレーキ操作入力検出器44F によっ
て検出されるブレーキ操作入力に基づいて最終的に得ら
れる制動力ポイントPが上記理想制動力配分領域に極力
近接するように制御される。
時にともにロックを生じることのない理想制動力配分線
Cに対して許容幅を有した理想制動力配分領域が図7の
斜線で示すように設定されており、モータ15の出力ト
ルクは、たとえばブレーキ操作入力検出器44F によっ
て検出されるブレーキ操作入力に基づいて最終的に得ら
れる制動力ポイントPが上記理想制動力配分領域に極力
近接するように制御される。
【0036】上述のようなブレーキ操作入力に基づくモ
ータ15の出力制御に代えて、ブレーキ操作時の車速に
基づいて、たとえば図8で示すようなアシスト力が得ら
れるようにモータ15の出力制御を行なうようにしても
よく、そうすれば、低車速時には、図9の破線で示すよ
うな連動制動力特性が得られるのに対し、高車速時に
は、図9の実線で示すような連動制動力特性が得られる
ことになる。
ータ15の出力制御に代えて、ブレーキ操作時の車速に
基づいて、たとえば図8で示すようなアシスト力が得ら
れるようにモータ15の出力制御を行なうようにしても
よく、そうすれば、低車速時には、図9の破線で示すよ
うな連動制動力特性が得られるのに対し、高車速時に
は、図9の実線で示すような連動制動力特性が得られる
ことになる。
【0037】上述とは逆に、前輪ブレーキ操作レバーL
F のブレーキ操作を行なわない状態で後輪ブレーキ操作
レバーLR のブレーキ操作を行なった状態で、モータ1
5を作動せしめると、図10で示すように、後輪ブレー
キ操作レバーLR のブレーキ操作力にモータ15の作動
に伴うアシスト力を加えた制動力が後輪ブレーキBRで
発揮されるとともに、モータ15の作動に伴う連動分の
制動力が前輪ブレーキBF で発揮されることになる。
F のブレーキ操作を行なわない状態で後輪ブレーキ操作
レバーLR のブレーキ操作を行なった状態で、モータ1
5を作動せしめると、図10で示すように、後輪ブレー
キ操作レバーLR のブレーキ操作力にモータ15の作動
に伴うアシスト力を加えた制動力が後輪ブレーキBRで
発揮されるとともに、モータ15の作動に伴う連動分の
制動力が前輪ブレーキBF で発揮されることになる。
【0038】前輪ブレーキ操作レバーLF によるブレー
キ操作時に車輪速度検出器45R ,45F で得られた車
輪速度に基づいて、後輪WR および前輪WF のいずれか
少なくとも一方で車輪ロックを生じる可能性が大きくな
ったと判断されたときには、モータ15が連動制動時と
は逆方向に作動せしめられ、サンギヤ24の回動作動に
より、遊星ギヤ26…は後輪ブレーキBR の制動力を緩
める方向にリングギヤ25を回動せしめながら回転し、
リングギヤ25側からの反力により遊星キャリア34も
前輪ブレーキBF の制動力を緩める方向に回動する。こ
れにより後輪W R および前輪WF の制動力が減少し、ロ
ック状態に入ろうとした車輪がロック状態に陥ることが
回避される。この際、前輪用制動力伝達系TF および後
輪用制動力伝達系TR におけるダンパ8F ,8R には遊
星歯車機構14側からの牽引力が作用し、ダンパばね3
8…がそれぞれ圧縮された状態となる。
キ操作時に車輪速度検出器45R ,45F で得られた車
輪速度に基づいて、後輪WR および前輪WF のいずれか
少なくとも一方で車輪ロックを生じる可能性が大きくな
ったと判断されたときには、モータ15が連動制動時と
は逆方向に作動せしめられ、サンギヤ24の回動作動に
より、遊星ギヤ26…は後輪ブレーキBR の制動力を緩
める方向にリングギヤ25を回動せしめながら回転し、
リングギヤ25側からの反力により遊星キャリア34も
前輪ブレーキBF の制動力を緩める方向に回動する。こ
れにより後輪W R および前輪WF の制動力が減少し、ロ
ック状態に入ろうとした車輪がロック状態に陥ることが
回避される。この際、前輪用制動力伝達系TF および後
輪用制動力伝達系TR におけるダンパ8F ,8R には遊
星歯車機構14側からの牽引力が作用し、ダンパばね3
8…がそれぞれ圧縮された状態となる。
【0039】また上記アンチロックブレーキ制御時に、
制動力を再び増加せしめるときには、モータ15が非通
電状態とされる。それにより、圧縮状態にあってばね力
を蓄えていたダンパ8R ,8F のダンパばね38…がば
ね力を発揮し、ダンパばね38…のばね荷重が後輪ブレ
ーキBR および前輪ブレーキBF に制動力を与えること
になる。
制動力を再び増加せしめるときには、モータ15が非通
電状態とされる。それにより、圧縮状態にあってばね力
を蓄えていたダンパ8R ,8F のダンパばね38…がば
ね力を発揮し、ダンパばね38…のばね荷重が後輪ブレ
ーキBR および前輪ブレーキBF に制動力を与えること
になる。
【0040】このようにして後輪ブレーキBR および前
輪ブレーキBF のアンチロックブレーキ制御が1チャン
ネルで一括制御されることになるが、その際、予め設定
された前輪側および後輪側のスリップ率配分に基づいて
収束・減力・増力制御が実行される。しかも、増減力の
前後配分は遊星歯車機構14の減速比、ならびに遊星歯
車機構14の各要素への両制動力伝達系TF ,TR およ
びモータ15の接続状況に応じて定まるが、アシスト力
の傾きθを適宜設定することにより、2チャンネルでの
個別制御を行なう場合に比べての効力低下を効果的に抑
えることが可能である。
輪ブレーキBF のアンチロックブレーキ制御が1チャン
ネルで一括制御されることになるが、その際、予め設定
された前輪側および後輪側のスリップ率配分に基づいて
収束・減力・増力制御が実行される。しかも、増減力の
前後配分は遊星歯車機構14の減速比、ならびに遊星歯
車機構14の各要素への両制動力伝達系TF ,TR およ
びモータ15の接続状況に応じて定まるが、アシスト力
の傾きθを適宜設定することにより、2チャンネルでの
個別制御を行なう場合に比べての効力低下を効果的に抑
えることが可能である。
【0041】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、前輪ブレーキ操作レバーLFの操作に応じた制動
力を前輪ブレーキBF に機械的に伝達可能な前輪用制動
力伝達系TF の中間部が、遊星歯車機構14の遊星ギヤ
26…を支承する遊星キャリア34に連結され、また後
輪ブレーキ操作レバーLR の操作に応じた制動力を後輪
ブレーキBR に機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系
TR の中間部が、遊星歯車機構14のリングギヤ25に
連結され、遊星歯車機構14のサンギヤ24にモータ1
5が連結されるので、両操作レバーLF ,LR の一方た
とえば前輪ブレーキ操作レバーLF をブレーキ操作した
ときのモータ15の作動により、前後両車輪ブレーキB
R ,BF の一方たとえば前輪ブレーキBF にブレーキ操
作力にアシスト力を加えた制動力を発揮させるととも
に、他方たとえば後輪ブレーキBRにアシスト分に応じ
た連動制動力を発揮させることができる。
ると、前輪ブレーキ操作レバーLFの操作に応じた制動
力を前輪ブレーキBF に機械的に伝達可能な前輪用制動
力伝達系TF の中間部が、遊星歯車機構14の遊星ギヤ
26…を支承する遊星キャリア34に連結され、また後
輪ブレーキ操作レバーLR の操作に応じた制動力を後輪
ブレーキBR に機械的に伝達可能な後輪用制動力伝達系
TR の中間部が、遊星歯車機構14のリングギヤ25に
連結され、遊星歯車機構14のサンギヤ24にモータ1
5が連結されるので、両操作レバーLF ,LR の一方た
とえば前輪ブレーキ操作レバーLF をブレーキ操作した
ときのモータ15の作動により、前後両車輪ブレーキB
R ,BF の一方たとえば前輪ブレーキBF にブレーキ操
作力にアシスト力を加えた制動力を発揮させるととも
に、他方たとえば後輪ブレーキBRにアシスト分に応じ
た連動制動力を発揮させることができる。
【0042】また車輪ロックの可能性が生じたときに
は、モータ15を連動作動時とは逆方向に作動せしめる
ことにより、両車輪ブレーキBR ,BR の制動力を弱め
ることができ、またモータ15を連動作動時と同一方向
に作動せしめることにより両車輪ブレーキBR ,BF の
制動力を再増力することができ、遊星歯車機構14およ
びモータ15から成る単一のアクチュエータAにより、
両車輪ブレーキBR ,B F のアンチロックブレーキ制御
を実行することが可能となる。
は、モータ15を連動作動時とは逆方向に作動せしめる
ことにより、両車輪ブレーキBR ,BR の制動力を弱め
ることができ、またモータ15を連動作動時と同一方向
に作動せしめることにより両車輪ブレーキBR ,BF の
制動力を再増力することができ、遊星歯車機構14およ
びモータ15から成る単一のアクチュエータAにより、
両車輪ブレーキBR ,B F のアンチロックブレーキ制御
を実行することが可能となる。
【0043】しかも両制動力伝達系TF ,TR におい
て、遊星歯車機構14におけるリングギヤ25および遊
星キャリア34への連結部と両操作レバーLF ,LR と
の間には、ダンパ8F ,8R がそれぞれ介設されてお
り、アンチロックブレーキ制御における制動力再増力時
には、それらのダンパ8F ,8R で蓄えられた反発力を
利用することが可能となり、またアンチロックブレーキ
制御実行中に前輪ブレーキ操作レバーLF あるいは後輪
ブレーキ操作レバーLR にアクチュエータA側からの力
が直接作用することを回避して、良好な操作フィーリン
グを得ることができる。
て、遊星歯車機構14におけるリングギヤ25および遊
星キャリア34への連結部と両操作レバーLF ,LR と
の間には、ダンパ8F ,8R がそれぞれ介設されてお
り、アンチロックブレーキ制御における制動力再増力時
には、それらのダンパ8F ,8R で蓄えられた反発力を
利用することが可能となり、またアンチロックブレーキ
制御実行中に前輪ブレーキ操作レバーLF あるいは後輪
ブレーキ操作レバーLR にアクチュエータA側からの力
が直接作用することを回避して、良好な操作フィーリン
グを得ることができる。
【0044】このようにして、モータ15の作動を電子
制御ユニット13で制御することにより、後輪ブレーキ
BR および前輪ブレーキBF の連動およびアンチロック
作動を可能とし、その制動力の配分は遊星歯車機構14
におけるギヤ比の選択により適宜調整可能である。それ
によりアンチロックブレーキ作動の一括制御の問題点と
して考えられる制動力低下を緩和することが可能とな
る。この結果、アクチュエータAおよび電子制御ユニッ
ト13を1チャンネルとして単純化し、コストおよび重
量の大幅低減を可能とし、低コストであるスクータ等の
車両への適用が容易となる。
制御ユニット13で制御することにより、後輪ブレーキ
BR および前輪ブレーキBF の連動およびアンチロック
作動を可能とし、その制動力の配分は遊星歯車機構14
におけるギヤ比の選択により適宜調整可能である。それ
によりアンチロックブレーキ作動の一括制御の問題点と
して考えられる制動力低下を緩和することが可能とな
る。この結果、アクチュエータAおよび電子制御ユニッ
ト13を1チャンネルとして単純化し、コストおよび重
量の大幅低減を可能とし、低コストであるスクータ等の
車両への適用が容易となる。
【0045】かかるブレーキ装置において、アクチュエ
ータAは、比較的大重量となるものであるが、前、後輪
輪WF ,WR 間における車体フレームFの下部、望まし
くはフロア面12aよりも下方の前輪WF 寄りで車体フ
レームFに配設されるので、アクチュエータAの配設に
よるスクータの重心位置変化を少なくすることができ、
走行時の軽快感が損なわれることもない。またステアリ
ングハンドル6の転舵荷重にアクチュエータAの重量が
付加されないので、転舵荷重変化も軽減されることにな
る。
ータAは、比較的大重量となるものであるが、前、後輪
輪WF ,WR 間における車体フレームFの下部、望まし
くはフロア面12aよりも下方の前輪WF 寄りで車体フ
レームFに配設されるので、アクチュエータAの配設に
よるスクータの重心位置変化を少なくすることができ、
走行時の軽快感が損なわれることもない。またステアリ
ングハンドル6の転舵荷重にアクチュエータAの重量が
付加されないので、転舵荷重変化も軽減されることにな
る。
【0046】また両ダンパ8F ,8R がアクチュエータ
Aよりも上方位置で車体フレームFに配設されることに
より、両ダンパ8F ,8R の重量が転舵荷重に付加され
ることを回避可能となる。
Aよりも上方位置で車体フレームFに配設されることに
より、両ダンパ8F ,8R の重量が転舵荷重に付加され
ることを回避可能となる。
【0047】図11ないし図20は本発明の第2実施例
を示すものであり、図11はスクータの側面図、図12
は図11のスクータの正面図、図13はブレーキ装置の
全体構成を示す図、図14はアクチュエータの縦断側面
図、図15は図14の15−15線断面図、図16は図
14の16−16線断面図、図17は両制動力伝達系お
よびアクチュエータの連結状態を示す図、図18は図1
7の18−18線拡大断面図、図19は図18の19−
19線断面図、図20は図18の20−20線断面図で
ある。
を示すものであり、図11はスクータの側面図、図12
は図11のスクータの正面図、図13はブレーキ装置の
全体構成を示す図、図14はアクチュエータの縦断側面
図、図15は図14の15−15線断面図、図16は図
14の16−16線断面図、図17は両制動力伝達系お
よびアクチュエータの連結状態を示す図、図18は図1
7の18−18線拡大断面図、図19は図18の19−
19線断面図、図20は図18の20−20線断面図で
ある。
【0048】先ず図11、図12および図13におい
て、前輪ブレーキ操作レバーLF と前輪ブレーキBF の
作動レバー5F とは、前輪ブレーキ操作レバーLF の操
作に応じた制動力を前輪ブレーキBF に機械的に伝達可
能な前輪用制動力伝達系TF ′を介して連結され、後輪
ブレーキ操作レバーLR と後輪ブレーキBR の作動レバ
ー5R とは、後輪ブレーキ操作レバーLR の操作に応じ
た制動力を後輪ブレーキBR に機械的に伝達可能な後輪
用制動力伝達系TR を介して連結される。
て、前輪ブレーキ操作レバーLF と前輪ブレーキBF の
作動レバー5F とは、前輪ブレーキ操作レバーLF の操
作に応じた制動力を前輪ブレーキBF に機械的に伝達可
能な前輪用制動力伝達系TF ′を介して連結され、後輪
ブレーキ操作レバーLR と後輪ブレーキBR の作動レバ
ー5R とは、後輪ブレーキ操作レバーLR の操作に応じ
た制動力を後輪ブレーキBR に機械的に伝達可能な後輪
用制動力伝達系TR を介して連結される。
【0049】前輪用制動力伝達系TF ′は、前輪ブレー
キ操作レバーLF に一端が連結される操作側ブレーキケ
ーブル7F と、操作側ブレーキケーブル7F の他端に一
端が連結されるダンパ8F ′と、ダンパ8F ′の他端な
らびに前輪ブレーキBF の作動レバー5F 間を連結する
作動側ブレーキケーブル42とから成る。また後輪用制
動力伝達系TR は、後輪ブレーキ操作レバーLR に一端
が連結される操作側ブレーキケーブル7R と、操作側ブ
レーキケーブル7R の他端に一端側が連結されるダンパ
8R と、ダンパ8R の他端側に一端が連結される作動側
第1ブレーキケーブル9R と、作動側第1ブレーキケー
ブル9R の他端に連結される伝動レバー10R ′と、後
輪ブレーキBR の作動レバー5R および伝動レバー10
R ′間を連結する作動側第2ブレーキケーブル11R と
から成り、作動側第1および第2ブレーキケーブル
9R ,11R は、作動側第1ブレーキケーブル9R の牽
引作動に応じた伝動レバー10R ′の回動により作動側
第2ブレーキケーブル11R に牽引力が作用するように
して伝動レバー10R ′に連結される。
キ操作レバーLF に一端が連結される操作側ブレーキケ
ーブル7F と、操作側ブレーキケーブル7F の他端に一
端が連結されるダンパ8F ′と、ダンパ8F ′の他端な
らびに前輪ブレーキBF の作動レバー5F 間を連結する
作動側ブレーキケーブル42とから成る。また後輪用制
動力伝達系TR は、後輪ブレーキ操作レバーLR に一端
が連結される操作側ブレーキケーブル7R と、操作側ブ
レーキケーブル7R の他端に一端側が連結されるダンパ
8R と、ダンパ8R の他端側に一端が連結される作動側
第1ブレーキケーブル9R と、作動側第1ブレーキケー
ブル9R の他端に連結される伝動レバー10R ′と、後
輪ブレーキBR の作動レバー5R および伝動レバー10
R ′間を連結する作動側第2ブレーキケーブル11R と
から成り、作動側第1および第2ブレーキケーブル
9R ,11R は、作動側第1ブレーキケーブル9R の牽
引作動に応じた伝動レバー10R ′の回動により作動側
第2ブレーキケーブル11R に牽引力が作用するように
して伝動レバー10R ′に連結される。
【0050】前輪用制動力伝達系TF ′において、作動
側ブレーキケーブル42のダンパ8 F への連結部にはア
クチュエータA′が連結され、後輪用制動力伝達系TR
において伝動レバー10R ′には前輪用制動力伝達系T
F ′と共通なアクチュエータA′が連結される。このア
クチュエータA′は、第1実施例と同様にして、前輪W
F および後輪WR 間の前輪WF 寄りで車体フレームFに
固定的に支持される。また両ダンパ8F ,8R は、該ア
クチュエータA′よりも上方位置で車体フレームFに固
定的に支持される。
側ブレーキケーブル42のダンパ8 F への連結部にはア
クチュエータA′が連結され、後輪用制動力伝達系TR
において伝動レバー10R ′には前輪用制動力伝達系T
F ′と共通なアクチュエータA′が連結される。このア
クチュエータA′は、第1実施例と同様にして、前輪W
F および後輪WR 間の前輪WF 寄りで車体フレームFに
固定的に支持される。また両ダンパ8F ,8R は、該ア
クチュエータA′よりも上方位置で車体フレームFに固
定的に支持される。
【0051】図14,図15および図16を併せて参照
して、アクチュエータA′は、遊星歯車機構14′と、
回転方向を正・逆自在に切換可能として遊星歯車機構1
4′に回転入力を与えるとともに非通電時の自由回転が
可能なモータ15とで構成される。
して、アクチュエータA′は、遊星歯車機構14′と、
回転方向を正・逆自在に切換可能として遊星歯車機構1
4′に回転入力を与えるとともに非通電時の自由回転が
可能なモータ15とで構成される。
【0052】アクチュエータA′のケーシング16′
は、モータ15が取付けられる第1ケース部材17′
と、モータ15とは反対側で第1ケース部材17′に結
合される第2ケース部材18′とで構成され、遊星歯車
機構14′は、ケーシング16′内に形成されたギヤ室
21′に収納され、第2ケース部材18′と第2ケース
部材18′に結合されるカバー20′との間に形成され
て前記ギヤ室21′とは区画された作動室22′に、後
輪用制動力伝達系TR の中間部の伝動レバー10R′
と、制御レバー43とが回動作動を可能として収納され
る。またモータ15は、その出力軸23をギヤ室21′
内に突入させるようにしてケーシング16′の第1ケー
ス部材17′に結合される。
は、モータ15が取付けられる第1ケース部材17′
と、モータ15とは反対側で第1ケース部材17′に結
合される第2ケース部材18′とで構成され、遊星歯車
機構14′は、ケーシング16′内に形成されたギヤ室
21′に収納され、第2ケース部材18′と第2ケース
部材18′に結合されるカバー20′との間に形成され
て前記ギヤ室21′とは区画された作動室22′に、後
輪用制動力伝達系TR の中間部の伝動レバー10R′
と、制御レバー43とが回動作動を可能として収納され
る。またモータ15は、その出力軸23をギヤ室21′
内に突入させるようにしてケーシング16′の第1ケー
ス部材17′に結合される。
【0053】遊星歯車機構14′は、サンギヤ24′、
リングギヤ25′、ならびにサンギヤ24′およびリン
グギヤ25′に噛合する複数の遊星ギヤ26′…を支承
する遊星キャリア34′を備えるものであり、制御レバ
ー43が第1構成要素としての遊星キャリア34′に、
また後輪用制動力伝達系TR の伝動レバー10R ′が第
2構成要素としてのリングギヤ25′に、モータ15の
出力軸23が第3構成要素としてのサンギヤ24′にそ
れぞれ連結される。
リングギヤ25′、ならびにサンギヤ24′およびリン
グギヤ25′に噛合する複数の遊星ギヤ26′…を支承
する遊星キャリア34′を備えるものであり、制御レバ
ー43が第1構成要素としての遊星キャリア34′に、
また後輪用制動力伝達系TR の伝動レバー10R ′が第
2構成要素としてのリングギヤ25′に、モータ15の
出力軸23が第3構成要素としてのサンギヤ24′にそ
れぞれ連結される。
【0054】ケーシング16′における第1ケース部材
17′には、モータ15の出力軸23と平行な軸線を有
してギヤ室21′に配置される第1回転軸46の一端が
軸受47を介して回転自在に支承されており、第1回転
軸46には、サンギヤ24′が設けられるとともに、モ
ータ15の出力軸23に設けられた駆動ギヤ28に噛合
する被動ギヤ29が固定される。したがってモータ15
は駆動ギヤ28および被動ギヤ29を介してサンギヤ2
4に連結されることになる。
17′には、モータ15の出力軸23と平行な軸線を有
してギヤ室21′に配置される第1回転軸46の一端が
軸受47を介して回転自在に支承されており、第1回転
軸46には、サンギヤ24′が設けられるとともに、モ
ータ15の出力軸23に設けられた駆動ギヤ28に噛合
する被動ギヤ29が固定される。したがってモータ15
は駆動ギヤ28および被動ギヤ29を介してサンギヤ2
4に連結されることになる。
【0055】第1回転軸46の他端と、第2ケース部材
18′を貫通して第1回転軸46と同軸に配置される第
2回転軸48の一端との間には軸受49が介装され、第
2回転軸48の他端は軸受50を介してカバー20′に
回転自在に支承される。したがって第1および第2回転
軸46,48は相対回転自在である。
18′を貫通して第1回転軸46と同軸に配置される第
2回転軸48の一端との間には軸受49が介装され、第
2回転軸48の他端は軸受50を介してカバー20′に
回転自在に支承される。したがって第1および第2回転
軸46,48は相対回転自在である。
【0056】ギヤ室21′内で第2回転軸48の一端に
は遊星キャリア34′が固定され、作動室22′内で第
2回転軸48の他端部には制御レバー43が固定され
る。したがって制御レバー43は、第2回転軸48を介
して遊星キャリア34′に連結されることになる。
は遊星キャリア34′が固定され、作動室22′内で第
2回転軸48の他端部には制御レバー43が固定され
る。したがって制御レバー43は、第2回転軸48を介
して遊星キャリア34′に連結されることになる。
【0057】さらに遊星キャリア34′および制御レバ
ー43間の第2回転軸48を同軸に囲繞する円筒体51
が配置され、該円筒体51および第2回転軸48間には
軸受52が介設され、円筒体51および第2ケース部材
18′間には軸受53が介設される。しかも円筒体51
には、ギヤ室21′内に配置されるリングギヤ25′が
固着され、円筒体51の作動室22′側端部には伝動レ
バー10R ′が固定される。したがって伝動レバー10
R ′は、円筒体51を介してリングギヤ25′に連結さ
れることになる。
ー43間の第2回転軸48を同軸に囲繞する円筒体51
が配置され、該円筒体51および第2回転軸48間には
軸受52が介設され、円筒体51および第2ケース部材
18′間には軸受53が介設される。しかも円筒体51
には、ギヤ室21′内に配置されるリングギヤ25′が
固着され、円筒体51の作動室22′側端部には伝動レ
バー10R ′が固定される。したがって伝動レバー10
R ′は、円筒体51を介してリングギヤ25′に連結さ
れることになる。
【0058】図17ないし図20において、ダンパ
8F ′は、操作側ブレーキケーブル7Fが基端側に連結
される操作側部材36と、作動側ブレーキケーブル42
が基端側に連結される作動側部材37′との間にダンパ
ばね38が介在されて成るものである。
8F ′は、操作側ブレーキケーブル7Fが基端側に連結
される操作側部材36と、作動側ブレーキケーブル42
が基端側に連結される作動側部材37′との間にダンパ
ばね38が介在されて成るものである。
【0059】操作側部材36は、半径方向外方に張り出
した受け部36aを先端に有した棒状に形成される。ま
た作動側部材37′は、受け部36aを摺動可能に嵌合
させる有底円筒状に形成されており、該作動側部材3
7′の先端側には、操作側部材36を軸方向相対移動可
能に挿通させる円筒部39a′を中心部に有して円板状
に形成される座板39′が摺動可能に嵌合される。しか
も作動側部材37内で受け部36aおよび座板39′間
にダンパばね38が縮設されており、座板39′の受け
部36aから離反する方向への移動を規制するようにし
て作動側部材37の先端内面に止め輪40が嵌着され
る。
した受け部36aを先端に有した棒状に形成される。ま
た作動側部材37′は、受け部36aを摺動可能に嵌合
させる有底円筒状に形成されており、該作動側部材3
7′の先端側には、操作側部材36を軸方向相対移動可
能に挿通させる円筒部39a′を中心部に有して円板状
に形成される座板39′が摺動可能に嵌合される。しか
も作動側部材37内で受け部36aおよび座板39′間
にダンパばね38が縮設されており、座板39′の受け
部36aから離反する方向への移動を規制するようにし
て作動側部材37の先端内面に止め輪40が嵌着され
る。
【0060】作動側部材37′はハウジング41′内に
摺動可能に収納され、作動側部材37′の先端部および
ハウジング41′間に戻しばね54が縮設される。また
操作側ブレーキケーブル7F はハウジング41′の一端
側に移動可能に挿通されて操作側部材36に連結され、
作動側ブレーキケーブル42はハウジング41′の他端
側に移動可能に挿通されて作動側部材37′に連結され
る。しかもダンパばね38のばね荷重は、前輪ブレーキ
操作レバーLF による通常のブレーキ操作入力によって
はダンパ8F ′を収縮させない程度に設定されている。
摺動可能に収納され、作動側部材37′の先端部および
ハウジング41′間に戻しばね54が縮設される。また
操作側ブレーキケーブル7F はハウジング41′の一端
側に移動可能に挿通されて操作側部材36に連結され、
作動側ブレーキケーブル42はハウジング41′の他端
側に移動可能に挿通されて作動側部材37′に連結され
る。しかもダンパばね38のばね荷重は、前輪ブレーキ
操作レバーLF による通常のブレーキ操作入力によって
はダンパ8F ′を収縮させない程度に設定されている。
【0061】ハウジング41′には、作動側部材37′
の作動方向とは直交する方向の軸線を有する回動軸55
が一対の軸受56,56を介して回動自在に支承されて
おり、両軸受56,56間で回動軸55には駆動アーム
57の基端部が固定され、回動軸55の端部には被制御
レバー58の中間部が固定される。
の作動方向とは直交する方向の軸線を有する回動軸55
が一対の軸受56,56を介して回動自在に支承されて
おり、両軸受56,56間で回動軸55には駆動アーム
57の基端部が固定され、回動軸55の端部には被制御
レバー58の中間部が固定される。
【0062】駆動アーム57の先端部には略C字状の係
合部59が設けられており、作動側部材37′には係合
部59を係止させる係止ピン60が固定される。一方、
アクチュエータA′の遊星キャリア34′に連なる制御
レバー43には、一対の制御ケーブル61,62の一端
が連結されており、それらの制御ケーブル61,62の
他端は被制御レバー58の両端に連結される。したがっ
て制御レバー43の回動に応じて被制御アーム58が回
動せしめられることになり、作動側ブレーキケーブル4
2による前輪ブレーキBF の制動力をアクチュエータ
A′によって可変とすることができる。
合部59が設けられており、作動側部材37′には係合
部59を係止させる係止ピン60が固定される。一方、
アクチュエータA′の遊星キャリア34′に連なる制御
レバー43には、一対の制御ケーブル61,62の一端
が連結されており、それらの制御ケーブル61,62の
他端は被制御レバー58の両端に連結される。したがっ
て制御レバー43の回動に応じて被制御アーム58が回
動せしめられることになり、作動側ブレーキケーブル4
2による前輪ブレーキBF の制動力をアクチュエータ
A′によって可変とすることができる。
【0063】アクチュエータA′のケーシング16′に
おける第2ケース部材18′と伝動レバー10R ′との
間には、後輪ブレーキBR の制動力を緩める側に伝動レ
バー10R ′を回動付勢する戻しばね63が縮設され、
第2ケース部材18′と制御レバー43との間には前輪
ブレーキBF の制動力を緩める側に制御レバー43を回
動付勢する戻しばね64が縮設される。
おける第2ケース部材18′と伝動レバー10R ′との
間には、後輪ブレーキBR の制動力を緩める側に伝動レ
バー10R ′を回動付勢する戻しばね63が縮設され、
第2ケース部材18′と制御レバー43との間には前輪
ブレーキBF の制動力を緩める側に制御レバー43を回
動付勢する戻しばね64が縮設される。
【0064】この第2実施例によれば、上記第1実施例
の効果に加えて、前輪ブレーキBFの操作荷重および操
作ストロークを第1実施例よりも小さくすることが可能
である。すなわち前輪ブレーキ操作レバーLF および前
輪ブレーキBF 間の前輪用制動力伝達系TF ′は、操作
側ブレーキケーブル7F 、ダンパ8F ′および作動側ブ
レーキケーブル42から成るものであり、前輪ブレーキ
操作レバーLF および前輪ブレーキBF 間のケーブリン
グ長さならびに該ケーブリングの屈曲個所を第1実施例
の前輪用制動力伝達系TF よりも小さくし、アクチュエ
ータA′を有しない従来のブレーキ装置と同等レベルと
することができることにより、操作荷重および操作スト
ロークの損失を回避することが可能となる。
の効果に加えて、前輪ブレーキBFの操作荷重および操
作ストロークを第1実施例よりも小さくすることが可能
である。すなわち前輪ブレーキ操作レバーLF および前
輪ブレーキBF 間の前輪用制動力伝達系TF ′は、操作
側ブレーキケーブル7F 、ダンパ8F ′および作動側ブ
レーキケーブル42から成るものであり、前輪ブレーキ
操作レバーLF および前輪ブレーキBF 間のケーブリン
グ長さならびに該ケーブリングの屈曲個所を第1実施例
の前輪用制動力伝達系TF よりも小さくし、アクチュエ
ータA′を有しない従来のブレーキ装置と同等レベルと
することができることにより、操作荷重および操作スト
ロークの損失を回避することが可能となる。
【0065】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、サンギヤ、サンギヤを同軸に囲繞するリングギヤ、
ならびにサンギヤおよびリングギヤに噛合する複数の遊
星ギヤを回転自在に支承する遊星キャリアを構成要素と
するとともにそれらの構成要素のうち第1および第2構
成要素に前輪用および後輪用制動力伝達系の中間部が個
別に連結される遊星歯車機構と、前記各構成要素のうち
第3構成要素に連結されるモータとで構成されるアクチ
ュエータが、前輪および後輪間で車体フレームの下部に
配設されるので、単一のアクチュエータで前輪および後
輪ブレーキの制動力を可変とすることができる上に、比
較的大重量となるアクチュエータを配設しても自動二輪
車の重心位置変化を少なくして走行時の軽快感を維持す
ることができるとともに、転舵荷重変化を軽減すること
ができる。
ば、サンギヤ、サンギヤを同軸に囲繞するリングギヤ、
ならびにサンギヤおよびリングギヤに噛合する複数の遊
星ギヤを回転自在に支承する遊星キャリアを構成要素と
するとともにそれらの構成要素のうち第1および第2構
成要素に前輪用および後輪用制動力伝達系の中間部が個
別に連結される遊星歯車機構と、前記各構成要素のうち
第3構成要素に連結されるモータとで構成されるアクチ
ュエータが、前輪および後輪間で車体フレームの下部に
配設されるので、単一のアクチュエータで前輪および後
輪ブレーキの制動力を可変とすることができる上に、比
較的大重量となるアクチュエータを配設しても自動二輪
車の重心位置変化を少なくして走行時の軽快感を維持す
ることができるとともに、転舵荷重変化を軽減すること
ができる。
【0067】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前輪用および後輪用
制動力伝達系にはダンパがそれぞれ介設され、アクチュ
エータの第1および第2構成要素は、ダンパと、前輪お
よび後輪ブレーキとの間で前輪用および後輪用制動力伝
達系に連結されるので、アクチュエータの作動時に両ブ
レーキ操作レバーの操作フィーリングが悪化することを
ダンパによって防止することができる。
求項1記載の発明の構成に加えて、前輪用および後輪用
制動力伝達系にはダンパがそれぞれ介設され、アクチュ
エータの第1および第2構成要素は、ダンパと、前輪お
よび後輪ブレーキとの間で前輪用および後輪用制動力伝
達系に連結されるので、アクチュエータの作動時に両ブ
レーキ操作レバーの操作フィーリングが悪化することを
ダンパによって防止することができる。
【0068】さらに請求項3記載の発明によれば、上記
請求項2記載の発明の構成に加えて、前輪用制動力伝達
系に介設されるダンパは、前輪ブレーキ操作レバーに連
なる操作側ブレーキケーブルに連結される操作側部材
と、前輪ブレーキに連なる作動側ブレーキケーブルに連
結される作動側部材との間にダンパばねが介設されて成
り、アクチュエータの第1構成要素は、作動側部材に連
結されるので、前輪用制動力伝達系がアクチュエータの
配置によっても長くなることはなく、前輪ブレーキの操
作荷重および操作ストロークの損失を回避することが可
能となる。
請求項2記載の発明の構成に加えて、前輪用制動力伝達
系に介設されるダンパは、前輪ブレーキ操作レバーに連
なる操作側ブレーキケーブルに連結される操作側部材
と、前輪ブレーキに連なる作動側ブレーキケーブルに連
結される作動側部材との間にダンパばねが介設されて成
り、アクチュエータの第1構成要素は、作動側部材に連
結されるので、前輪用制動力伝達系がアクチュエータの
配置によっても長くなることはなく、前輪ブレーキの操
作荷重および操作ストロークの損失を回避することが可
能となる。
【図1】第1実施例のスクータの側面図である。
【図2】図1のスクータの正面図である。
【図3】ブレーキ装置の全体構成を示す図である。
【図4】アクチュエータの縦断側面図である。
【図5】前輪用制動力伝達系の一部構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】後輪用制動力伝達系の一部構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】前輪ブレーキ操作レバー操作時の連動制動力特
性を示す図である。
性を示す図である。
【図8】車速に応じたアシスト力の設定マップを示す図
である。
である。
【図9】車速に応じた連動制動力特性を示す図である。
【図10】後輪ブレーキ操作レバー操作時の連動制動力
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図11】第2実施例のスクータの側面図である。
【図12】図11のスクータの正面図である。
【図13】ブレーキ装置の全体構成を示す図である。
【図14】アクチュエータの縦断側面図である。
【図15】図14の15−15線断面図である。
【図16】図14の16−16線断面図である。
【図17】両制動力伝達系およびアクチュエータの連結
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図18】図17の18−18線拡大断面図である。
【図19】図18の19−19線断面図である。
【図20】図18の20−20線断面図である。
6・・・ステアリングハンドル 8F ,8F ′,8R ・・・ダンパ 7F ・・・操作側ブレーキケーブル 14,14′・・・遊星歯車機構 15・・・モータ 24,24′・・・第3構成要素としてのサンギヤ 25,25′・・・第2構成要素としてリングギヤ 26,26′・・・遊星ギヤ 34,34′・・・第1構成要素としての遊星キャリア 36・・・操作側部材 37′・・・作動側部際 38・・・ダンパばね 42・・・作動側ブレーキケーブル A,A′・・・アクチュエータ BF ・・・前輪ブレーキ BR ・・・後輪ブレーキ F・・・車体フレーム LF ・・・前輪ブレーキ操作レバー LR ・・・後輪ブレーキ操作レバー TF ,TF ′・・・前輪用制動力伝達系 TR ・・・後輪用制動力伝達系 WF ・・・前輪 WR ・・・後輪
Claims (3)
- 【請求項1】 車体フレーム(F)の前端部に操向可能
に支承されるステアリングハンドル(6)の一端部に配
設される前輪ブレーキ操作レバー(LF )と前輪ブレー
キ(BF )との間に、前輪ブレーキ操作レバー(LF )
の操作に応じた制動力を前輪ブレーキに機械的に伝達可
能な前輪用制動力伝達系(TF ,TF′)が設けられ、
前記ステアリングハンドル(6)の他端部に配設される
後輪ブレーキ操作レバー(LR )と後輪ブレーキ
(BR )との間に、後輪ブレーキ操作レバー(LR )の
操作に応じた制動力を後輪ブレーキ(BR )に機械的に
伝達可能な後輪用制動力伝達系(TR )が設けられる自
動二輪車のブレーキ装置において、サンギヤ(24,2
4′)、サンギヤ(24,24′)を同軸に囲繞するリ
ングギヤ(25,25′)、ならびにサンギヤ(24,
24′)およびリングギヤ(25,25′)に噛合する
複数の遊星ギヤ(26,26′)を回転自在に支承する
遊星キャリア(34,34′)を構成要素とするととも
にそれらの構成要素(24,25,34;24′,2
5′,34′)のうち第1および第2構成要素(34,
34′;25,25′)に前輪用および後輪用制動力伝
達系(TF ,TF ′;TR )の中間部が個別に連結され
る遊星歯車機構(14,14′)と、前記各構成要素
(24,25,34;24′,25′,34′)のうち
第3構成要素(24,24′)に連結されるモータ(1
5)とで構成されるアクチュエータ(A,A′)が、前
輪(WF )および後輪(WR )間で車体フレーム(F)
の下部に配設されることを特徴とする自動二輪車のブレ
ーキ装置。 - 【請求項2】 前輪用および後輪用制動力伝達系
(TF ,TF ′;TR )にはダンパ(8F ,8F ′;8
R )がそれぞれ介設され、アクチュエータ(A,A′)
の第1および第2構成要素(34,34′;25,2
5′)は、ダンパ(8 F ,8F ′;8R )と、前輪およ
び後輪ブレーキ(BF ,BR )との間で前輪用および後
輪用制動力伝達系(TF ,TF ′;TR )に連結される
ことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキ
装置。 - 【請求項3】 前輪用制動力伝達系(TF ′)に介設さ
れるダンパ(8F ′)は、前輪ブレーキ操作レバー(L
F )に連なる操作側ブレーキケーブル(7F)に連結さ
れる操作側部材(36)と、前輪ブレーキ(BF )に連
なる作動側ブレーキケーブル(42)に連結される作動
側部材(37′)との間にダンパばね(38)が介設さ
れて成り、アクチュエータ(A′)の第1構成要素(3
4′)は、作動側部材(37)に連結されることを特徴
とする請求項2記載の自動二輪車のブレーキ装置。
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