JPH08133156A - 演算機能付自転車用スピードメータ - Google Patents

演算機能付自転車用スピードメータ

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Publication number
JPH08133156A
JPH08133156A JP6277828A JP27782894A JPH08133156A JP H08133156 A JPH08133156 A JP H08133156A JP 6277828 A JP6277828 A JP 6277828A JP 27782894 A JP27782894 A JP 27782894A JP H08133156 A JPH08133156 A JP H08133156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
average speed
target
time
speedometer
actual
Prior art date
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Pending
Application number
JP6277828A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Takahashi
賢二 高橋
Keiji Sato
恵二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Keiki Seisakusho KK
Original Assignee
Asahi Keiki Seisakusho KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Keiki Seisakusho KK filed Critical Asahi Keiki Seisakusho KK
Priority to JP6277828A priority Critical patent/JPH08133156A/ja
Publication of JPH08133156A publication Critical patent/JPH08133156A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナビゲータとしての役割を果たすことのでき
る多機能自転車用スピードメータを得る。 【構成】 全走行工程を複数の区間に分割し、各々の区
間毎に目標スピードを演算・表示可能とし、実走行時
間、あるいは実平均スピードとの比較を可能とする。あ
るいは、当初の目標平均スピードで完走するために、残
存区間をどのような目標平均スピードで走ったらよいか
を演算・表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、演算機能の付いた自転
車用スピードメータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車は、いわゆる生活の足とし
ての用途の他、レジャー用として、あるいは健康増進の
ための手段として、更にはスポーツの一種として多様な
目的で使用されている。こうした目的の中で、特に、自
転車をスポーツとして、あるいは他のスポーツのための
トレーニングのために用いる場合には、現在どの程度の
スピードで走行しているかを知るのは極めて重要であ
る。又、所定の区間をどの程度の平均スピードで走行し
たかを知ることも非常に重要なデータとなる。
【0003】このような点に鑑み、現在スピードの他、
所定の区間の平均スピード等を演算した上でこれを表示
できるようにした演算機能付の自転車用スピードメータ
が既に市場に提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
市場に提供されているこの種の演算機能付自転車用スピ
ードメータは、自転車の走行自体をスポーツの一種とし
てトレーニングする者にとっては、提供してくれるデー
タがあまりに乏しく、自転車走行に関する十分な「指
針」を与えてくれるものとは言い難いというのが実状で
あった。
【0005】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、主に自転車の走行自体をスポー
ツの一種としてトレーニングする者、あるいは他のスポ
ーツのトレーニングのための手段として用いる者にとっ
て十分な走行に関する「指針」を与えてくれるような、
即ちいわゆる「ナビゲータ」としての役割を果たしてく
れるような演算機能付自転車用スピードメータを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、現在スピードの外、少なくとも所定区間の平均スピ
ードを演算・表示可能な演算機能付自転車用スピードメ
ータにおいて、前記所定区間を複数の区間に分割・特定
する手段と、分割された複数の区間に対応する走行予定
距離を設定する手段と、各々の区間に対応する目標走行
時間を設定する手段と、前記走行予定距離及び目標走行
時間から当該区間に対する目標平均スピードを演算する
手段と、該目標平均スピードを表示する手段と、各々の
区間におけるそれまでの実走行時間又は実平均スピード
のうち、少なくとも一方をリアルタイムで演算する手段
と、該実走行時間又は実平均スピードのうち少なくとも
一方をリアルタイムで表示する手段と、を備えたことこ
とにより、上記課題を解決したものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、現在スピードの
外、少なくとも所定区間の平均スピードを演算・表示可
能な演算機能付自転車用スピードメータにおいて、前記
所定区間を複数の区間に分割・特定する手段と、分割さ
れた複数の区間に対応する走行予定距離を設定する手段
と、各々の区間に対応する目標平均スピードを設定する
手段と、前記走行予定距離及び目標平均スピードから当
該区間に対する目標走行時間を演算する手段と、該目標
走行時間を表示する手段と、各々の区間におけるそれま
での実走行時間又は実平均スピードのうち、少なくとも
一方をリアルタイムで演算する手段と、該実走行時間又
は実平均スピードのうち少なくとも一方をリアルタイム
で表示する手段と、を備えたことにより、同じく上記課
題を解決したものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、現在スピードの
外、少なくとも所定区間の平均スピードを演算・表示可
能な演算機能付自転車用スピードメータにおいて、前記
所定区間に対応する走行予定距離を設定する手段と、該
所定区間におけるそれまでの実走行距離を求める手段
と、該実走行距離と当該所定区間に対応する前記走行予
定距離とから該当所定区間の残存距離をリアルタイムで
演算する手段と、該残存距離をリアルタイムで表示する
手段と、を備えたことにより、同じく上記課題を解決し
たものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、現在スピードの
外、少なくとも所定区間の平均スピードを演算表示可能
な演算機能付自転車用スピードメータにおいて、前記所
定区間に対応する走行予定距離を設定する手段と、該所
定区間における目標平均スピード又は目標走行時間のう
ち、いずれか一方を設定する手段と、該所定区間におけ
るそれまでの実走行距離を求める手段と、該所定区間に
おけるそれまでの実走行時間を求める手段と、前記走行
予定距離、目標走行時間又は目標平均スピードのうちの
いずれか一方、実走行距離、及び実走行時間から、当該
所定区間を前記目標平均スピード又は目標走行時間で完
走するのに必要な、残存部分における目標走行時間又は
目標平均スピードのうち少なくとも一方を演算する手段
と、該演算結果を表示する手段と、を備えたことによ
り、同じく上記課題を解決したものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記所定区間を
複数の区間に分割・特定し、分割された複数の区間それ
ぞれについても適用可能な構成としたことを特徴とする
演算機能付自転車用スピードメータにより、同じく上記
課題を解決したものである。
【0011】請求項6に記載の発明は、更に、走行スタ
ート前のカウントダウンタイマ手段と、前記カウントダ
ウンタイマにより順次カウントダウンされる値を表示す
る手段と、カウントダウンされた値が零となったときか
ら、走行スピード、走行距離、走行時間等の検出を自動
的に開始する手段と、を備えたことにより、同じく上記
課題を解決したものである。
【0012】請求項7に記載の発明は、車輪に取付けた
マグネットの接近をサンプリング周期Tでサンプリング
する回路をn系統(nは2以上の整数)備え、各系統に
よるサンプリング周期Tの起点をT/nだけずらし、各
系統毎にT/nだけずれて得られるサンプリング情報に
基づいて得られる演算結果を、同一の表示窓に順次表示
することにより、同じく上記課題を解決したものであ
る。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明の作用から説明する。運
転者が所定の走行工程を目標走行時間で走行しようとす
る場合、走行予定距離と目標走行時間を設定すれば目標
平均スピードは演算によって求めることができる。又、
走行予定距離と目標平均スピードを設定すれば目標走行
時間を演算により求めることができる。
【0014】しかしながら、たとえこのようにして例え
ば目標平均スピードが求まったとしても、全走行工程を
この目標平均スピードで走行するのは現実には困難であ
る。それは、例えば一般路上を走行する場合には登坂
路、降坂路、あるいは信号、道路の混雑度等の様々な外
乱が存在するため、全走行工程を一律の平均スピードで
走行することは事実上できないからである。又、専用ト
レーニング場のトラックのようなこうした外乱の無い場
所で走行する場合であっても、全走行工程を最初から最
後まで単一の目標平均スピードで走るのは現実には困難
である。
【0015】そのため、この請求項1に記載の発明で
は、全走行工程を複数の区間に分割・特定し、各区間毎
に目標平均スピードを演算・表示できるようにした。
【0016】即ち、請求項1に記載の発明では、(分割
された)複数の区間に対応する走行予定距離と各々の区
間に対応する目標走行時間を設定することにより、当該
区間に対する目標平均スピードを自動的に演算し、これ
を表示するようにした。
【0017】その上で、各々の区間におけるそれまでの
実走行時間、あるいは実平均スピードをリアルタイムで
演算・表示できるようにした。
【0018】この結果、運転者は、登坂路、あるいは降
坂路、その他種々の外乱要素を考慮した目標平均スピー
ドを各区間毎に設定し、各区間においてはその目標平均
スピードとなるように走行することができるようにな
る。
【0019】即ち、従来、走行環境が変わる毎に目標平
均スピードと実スピードとが離れてしまうのを頭の中で
補正した上で走行する必要があったのであるが、各区間
毎に目標走行時間や目標平均スピードをスタートする前
に一度に設定することができるようになり、走行中の
「ナビゲータ」としての利便性は著しく向上する。
【0020】なお、請求項1の発明を含め、請求項2〜
7の各発明において、「表示する手段」とあるのは、必
ずしも独立した表示窓を有した上で常に表示している必
要はなく、他の内容の表示と兼用であって良く、適宜に
切換えた上で表示できれば足りるものとする。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明が走行予定距離と目標走行時間を設定することに
よって目標平均スピードを演算・表示するのに対し、走
行予定距離と目標平均スピードを設定することによって
目標走行時間を演算・表示するようにしたもので、その
他の作用はほぼ同様である。
【0022】請求項3に記載の発明は、現在走行中の区
間の残存距離をリアルタイムで演算・表示する。この結
果、運転者は現在までにどの程度走行してきたかという
従来の情報の他、あとどの程度走行すれば良いかをリア
ルタイムで視認できるようになり、ペース配分をそれだ
け容易に管理することができるようになる。
【0023】請求項4に記載の発明は、当該所定の区間
を最初に設定した目標平均スピード、あるいは目標走行
時間で完走するのには、残りの部分をどの程度の走行時
間、あるいは平均スピードで走行すれば良いかを自動的
に演算した上で表示する。
【0024】例えば、ある所定区間の目標平均スピード
を40km/h に設定していた場合、当初これより5km/
h 速い45km/h のスピードで走行してきたとしても、
残りの区間を平均スピード35km/h で走行すれば目標
平均スピード40km/h を達成できるというものではな
く、その45km/h で走行してきた距離に応じて残りの
目標平均スピードが決まってくる。
【0025】請求項4に記載の発明では、それまで実際
に走行してきた時間及びその平均スピードの実績から当
該所定区間を当初に設定していた目標平均スピード、あ
るいは目標走行時間で完走するのに必要な、残存部分に
おける目標走行時間、あるいは目標平均スピードをリア
ルタイムで演算・表示するため、運転者に非常に有効な
ナビゲータとしての情報を与えることができる。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項3、ある
いは請求項4に記載の発明を、複数の区間に分割・特定
し、分割された複数の区間それぞれについて適用するこ
とができるようにしたもので、請求項1、あるいは2に
記載の発明と同様に、それだけきめ細かな走行指針を得
ることができる。
【0027】請求項6に記載の発明は、カウントダウン
タイマによってカウントダウンされる値を表示し、当該
カウントダウンされた値が零となったときから走行スピ
ード、走行距離、あるいは走行時間等の検出を自動的に
開始するようにした。
【0028】これにより、運転者はスタートまでにその
緊張を良好に高めることができ、且つスタートする際に
(走行スピード等の検出を開始するためのボタンを押し
たりする必要が無いため)当該スタートのみに精神を集
中することができるようになる。
【0029】請求項7に記載の発明は、このように運転
中に種々の情報を表示してくれるスピードメータの場
合、表示の精度はできるだけ高く、且つ表示の間隔(数
値が変わる間隔)をできるだけ細かくしたいという要請
が当然に出てくるが、この要請に応えるようにしたもの
である。
【0030】周知のように自転車のスピードメータは、
一般に車輪側にマグネットを取り付けると共に、ボディ
側に磁気センサを配置し、該磁気センサに対する単位時
間当りのマグネットの接近回数(パルス数)をカウント
することによって種々の距離計算、あるいはスピード等
を求めている。
【0031】従って、サンプリング周期Tを短くする
と、その周期Tの間に得られるパルス数も少なくなるた
め、表示し得るスピード等の精度(分解能)もそれだけ
低くなってしまう。逆に、表示の精度を高めるためにサ
ンプリング周期Tを長めに設定すると、今度は演算結果
を表示する周期もそれに伴って長くなってしまい、スピ
ードを上げたにも拘らず表示が直ぐに変わってくれない
というような事態が発生する。
【0032】請求項7に記載の発明では、車輪に取り付
けたマグネットの接近をサンプリング周期Tでサンプリ
ングする回路をn系統(nは2以上の整数)を備え、各
系統によるサンプリング周期Tの起点をT/nだけずら
すようにした。
【0033】その結果、サンプリング周期Tについては
従来と同様な周期を維持しながら、T/n毎に各系統か
らサンプリング情報が得られるため、この情報に基づい
て同一の表示窓に従来の1/nの間隔で表示することが
できるようになった。
【0034】この結果、この請求項7に記載の発明を前
述した請求項1〜6の発明と組合せた場合には、より一
層的確なナビゲータとしての情報を運転者に与えること
ができるようになった。
【0035】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0036】図1に示されるように、このスピードメー
タ10は、図示せぬ磁気センサ側からのパルス情報を入
力するための信号入力端子12、14、及び各種モード
の設定及び各モードでの数値設定等に用いるスイッチ
A、及びスイッチBを備える。
【0037】スピードメータ10の本体の中には、図示
せぬマイクロコンピュータが入っており、所定の演算・
記憶等を実行する。又、スピードメータ10の本体の表
面には複数の表示窓に分割された液晶表示パネル16が
組み込まれている。
【0038】スイッチAを1回押す毎に各モードの切換
えが行われる。この実施例では、図2に示されるよう
に、1.入力(設定)モード、2.走行(タイムトライ
アル)モード、3.データ読出モード、4.一般走行セ
ットモード、5.一般走行モード、6.パソコン用デー
タ入力モード、7.パソコン用データ出力モードの7つ
のモードに切換えられるようになっている。
【0039】各モードの画面からスイッチBを1秒オン
するとそのモードに確定し、当該モードの作動状態に入
る。なお、5.一般走行モードだけは、そのままの画面
で作動状態に入るようになっている。
【0040】1.入力(設定)モードでは、前述したよ
うにスイッチAを押してこの画面となったところでスイ
ッチBを1秒オンすることにより作動状態に入ることが
できる。入力画面の順序は、機能設定画面、第1区間C
P1、第2区間CP2・・・第7区間CP7、機能設定
画面の順に戻りこれを繰り返すようになっている。この
実施例では、このように全走行工程を7つの特定区間に
分割して設定できるようになっている。
【0041】今、例えば図3に示されるように特定区間
を7つ設定する場合、各特定区間CP1、CP2、・・
・CP7における画面の数値・選択は、スイッチAをオ
ンすることにより行い、桁送りをスイッチBのオンで行
う。各特定区間(CP画面)の確定は、スイッチBの1
秒のオンで行い、次のCP画面に移る。ここで、各特定
区間の走行予定距離と目標走行時間を設定すると、その
区間に対する目標平均スピードが自動的に演算され、そ
れぞれが瞬時に表示されるようになっている。
【0042】なお、走行予定距離の設定後に目標走行時
間を設定せず目標平均スピードを設定すると当該走行予
定距離と目標平均スピードから目標走行時間が該当欄に
自動的に演算・表示されるようになっている。
【0043】2.走行(タイムトライアル)モードは、
1.入力モードで設定した値に基づいて走行中の種々の
データを走行中にリアルタイムで表示するモードであ
る。
【0044】特定区間に入ったことのトリガは運転者が
スイッチBを1秒押すことで確定される。するとスター
ト画面に変化するため、ここで再びスイッチBを1秒押
すことにより、スタートのカウントがセットされる。ス
イッチAのオンにより当該特定区間の情報を見るのか、
あるいは全走行工程の情報を見るのかの選択ができる。
例えば、第3区間CP3を走行しながら第3区間CP3
でのこれまでの平均スピードや残存距離等を確認しなが
ら、スイッチAを押すことにより全走行工程でのこれま
での平均スピードや積算距離等を知ることができる。
【0045】この走行(タイムトライアル)モードでの
液晶パネル16の具体的な表示は図4の(A)に例示さ
れるように、符号16Aの表示部で経過時間、16Bの
表示部で実平均スピード、16Cの表示部で当初設定し
た目標平均スピードで完走するための今後の目標スピー
ドが表示されるようになっている。それぞれ、前述した
ようにスイッチAのオンで当該特定区間の表示と全走行
工程での表示との切換えができる。
【0046】なお、この符号16Cの表示部で表示され
る今後の(残存区間における)目標スピードが当初設定
されていた目標スピードより速い場合、即ちこれまでの
走行が当初設定されていた目標スピードより遅れていた
場合には、この部分が点滅し、運転者に注意を呼び掛け
ることができるようになっている。なお、この場合この
点滅の周期を遅れている度合いに応じて変えるようにす
るとよりきめ細かな情報を運転者に提供できることにな
る。
【0047】又、符号16Dの表示部においては、距離
に関するデータが表示される。全走行工程の表示に切換
えられている状態の場合には各特定区間のそれまでの加
算距離が表示され、特定区間の表示に切換えられている
場合には当該特定区間の残存距離が減算カウントされな
がら表示されていくようになっている。なお、図の大き
く表示された16Eの部分が現在スピードを示してい
る。
【0048】3.データ読出モードは、走行が終了した
後スイッチBをオンする毎に各区間毎の設定データと結
果データとが順次読み出すことができるモードである。
【0049】4.一般走行セットモードは、12時−2
4時の切換えや時刻の変更、等を行うためのモードであ
る。
【0050】5.一般走行モードは、図4(B)に示さ
れるように、16aの表示部で時計表示、16bの表示
部でその日一日の(午前0時以降の)実平均スピード、
16cの表示部でその日一日の走行距離、16dの表示
部でこのスピードメータでの当初からの積算距離(オド
メータ)16eの表示部で現在スピードを、それぞれ示
すようなモードである。
【0051】なお、このオドメータは、電池を交換した
際に一度だけその初期値のセットができるようになって
いる。一般に、オドメータの積算値は不揮発メモリ等を
用意しておかない限り、電池を交換した際にそれまでの
積算値を維持することができない。このため、ある継続
したトレーニングの途中等において電池を交換せざるを
得なくなったようなときに、それまでのオドメータの積
算値を生かしたいと運転者が考える場合には、当該それ
までのオドメータの積算値を運転者が別途控えておき、
新たに開始されたオドメータの積算値をこの控えた値と
加算することによって最初からの積算値を求めるという
ような作業を行わなければならないという不具合が発生
する。
【0052】このため、このような不具合を不揮発メモ
リ等の準備をすることなく解消するために、このスピー
ドメータ10においては、電池を変えたときに1回だけ
その初期値をセットすることができるようにしたもので
ある。従って、積算はそこから開始され、運転者が別途
控えたりしておく必要はなくなる。
【0053】6.パソコン用データ入力モード、7.パ
ソコン用データ出力モードは、このように全走行工程を
複数の特定区間に分割し、それぞれの区間毎に種々のデ
ータを設定したり、あるいはその結果が記憶されたりし
ているスピードメータでは、こうした種々の設定・読出
し等の走行管理をこのスピードメータ10のみによって
行おうとすると(スイッチA、Bのみによって行おうと
すると)スタート前の処理、あるいはスタート後の処理
が非常に繁雑となるため、これをパソコン上で設定した
上で当該スピードメータ10に取り込んだり、あるいは
スピードメータに記憶されている情報をパソコン上で呼
び出したりする際に用いるモードである。このモードに
関しては、同日付けで別途出願されており、本発明とは
直接関係がないため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0054】このスピードメータ10は、この他に、カ
ウントダウンタイマ機能を備える。即ち、もしこの機能
が無かった場合には、運転者はスタート時に当該スピー
ドメータ10のスイッチBを1秒押してからスタートし
なければならず、いわゆるスタート前の秒読みによって
走行に対する緊張を高めることが難しくなる。そのた
め、このスピードメータ10においては、カウントダウ
ン値の初期値をセットすることができ、スイッチBの1
秒のオンと共にこのカウントダウンタイマの表示をカウ
ントダウンさせ、これが零となると同時に自動的に各種
の走行データ等の入手に入ることができるようにしてい
る。このカウントダウンの表示は2.走行(タイムトラ
イアル)モードにおける表示窓16Aの部分において兼
用して行われる。
【0055】ところで、このようにナビゲータとしての
機能を多様に盛り込んだスピードメータを実際に使用し
ようとした場合、従来のようなほぼ1秒に1回の更新表
示ではその間隔が長すぎると感じられる恐れが多分に生
じると考えられる。即ち、例えば運転者がスピードを上
げたり、あるいはブレーキをかけたりしてその走行スピ
ードに変化があったとしても当該変化が表示の上で現わ
れるのはサンプリング周期Tの起点によっては最大で2
秒程待たねばならないという問題がより顕在化する恐れ
がある。
【0056】この問題を解消するには、1つには走行速
度を演算する際のサンプリング周期Tを短くすることが
考えられる。しかしながら、この場合にはその短くした
周期Tの間に得られるパルス数も少なくなってしまうた
め、得られるスピードデータの精度(分解能)も粗くな
ってしまうという新たな不具合が発生する。
【0057】これは別の見方をすると、サンプリング周
期Tを半分にした上で従来の表示精度を維持するには、
従来の半分のサンプリング周期T/2で従来と同等の数
のパルス数を得るべく車輪に付けるマグネットの数を倍
増しなければならないということになる。しかしなが
ら、これはコストがかかる上に外観も損なわれ、且つ増
設したマグネットに対する感度がばらついたりすると正
しくカウントできなくなる等の不具合があり、好ましい
対策とは言えない。
【0058】そこで、本実施例では、図5に示されるよ
うに、ハード構成については何ら手を加えることなく、
車輪に取り付けたマグネットの接近をサンプリング周期
Tでサンプリングする回路を2系統S1、S2備えるよ
うにした。その上で各系統S1、S2によるサンプリン
グ周期Tの起点S1o 、S2o をT/2だけずらし、各
系統毎にT/2だけずれて得られるサンプリング情報に
基づいて求められる演算結果を同一の表示窓16Eその
他に順次表示するようにした。
【0059】この結果、1つ1つの表示に関してはサン
プリング周期Tでサンプリングしたパルス数に基づいた
表示であるため精度は低下せず、且つ、表示間隔を1/
2に縮めることができるようになり、上述した種々の機
能と相まって、一層きめ細かなナビゲータとしての機能
を果たすことができるようになった。
【0060】なお、このサンプリング系統の数は、n
(nは2以上の整数)とすることができる。この場合は
各系統S1、S2、・・・Snのサンプリングの起点は
T/nだけずらせばよいことになる。例えば5系統(n
=5)備えるようにすると精度を全く落すことなく、従
来の1/5の間隔(約0.2秒毎)での表示が可能とな
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
従来せいぜい(1つの)所定区間における平均スピード
を演算する程度の機能しか与えられていなかったスピー
ドメータに対し、いわゆるナビゲータとしての役割を果
たし得る程に種々の機能を付加したため、特に自転車走
行それ自体をスポーツの一種と考える運転者や、他のス
ポーツの体力作りのために自転車走行を取り入れている
ような運転者にとって、走行時に非常に有力な指針が得
られるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る演算機能付自転車用スピードメー
タの斜視図
【図2】上記スピードメータで選択できる各種モードの
設定例を示した線図
【図3】路面傾斜その他の外乱要素を考慮して全走行工
程を7つの特定区間に分割した例を示す線図
【図4】走行(タイムトライアル)モード及び一般走行
モードにおける表示例を示した正面図
【図5】2系統のサンプリング回路によりデータをサン
プリングする際のタイムチャート
【符号の説明】
10…演算機能付自転車用スピードメータ 12、14…スピード信号入力端子 16…表示窓 A、B…スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現在スピードの外、少なくとも所定区間の
    平均スピードを演算・表示可能な演算機能付自転車用ス
    ピードメータにおいて、 前記所定区間を複数の区間に分割・特定する手段と、 分割された複数の区間に対応する走行予定距離を設定す
    る手段と、 各々の区間に対応する目標走行時間を設定する手段と、 前記走行予定距離及び目標走行時間から当該区間に対す
    る目標平均スピードを演算する手段と、 該目標平均スピードを表示する手段と、 各々の区間におけるそれまでの実走行時間又は実平均ス
    ピードのうち、少なくとも一方をリアルタイムで演算す
    る手段と、 該実走行時間又は実平均スピードのうち少なくとも一方
    をリアルタイムで表示する手段と、 を備えたことを特徴とする演算機能付自転車用スピード
    メータ。
  2. 【請求項2】現在スピードの外、少なくとも所定区間の
    平均スピードを演算・表示可能な演算機能付自転車用ス
    ピードメータにおいて、 前記所定区間を複数の区間に分割・特定する手段と、 分割された複数の区間に対応する走行予定距離を設定す
    る手段と、 各々の区間に対応する目標平均スピードを設定する手段
    と、 前記走行予定距離及び目標平均スピードから当該区間に
    対する目標走行時間を演算する手段と、 該目標走行時間を表示する手段と、 各々の区間におけるそれまでの実走行時間又は実平均ス
    ピードのうち、少なくとも一方をリアルタイムで演算す
    る手段と、 該実走行時間又は実平均スピードのうち少なくとも一方
    をリアルタイムで表示する手段と、 を備えたことを特徴とする演算機能付自転車用スピード
    メータ。
  3. 【請求項3】現在スピードの外、少なくとも所定区間の
    平均スピードを演算・表示可能な演算機能付自転車用ス
    ピードメータにおいて、 前記所定区間に対応する走行予定距離を設定する手段
    と、 該所定区間におけるそれまでの実走行距離を求める手段
    と、 該実走行距離と当該所定区間に対応する前記走行予定距
    離とから該当所定区間の残存距離をリアルタイムで演算
    する手段と、 該残存距離をリアルタイムで表示する手段と、 を備えたことを特徴とする演算機能付自転車用スピード
    メータ。
  4. 【請求項4】現在スピードの外、少なくとも所定区間の
    平均スピードを演算表示可能な演算機能付自転車用スピ
    ードメータにおいて、 前記所定区間に対応する走行予定距離を設定する手段
    と、 該所定区間における目標平均スピード又は目標走行時間
    のうち、いずれか一方を設定する手段と、 該所定区間におけるそれまでの実走行距離を求める手段
    と、 該所定区間におけるそれまでの実走行時間を求める手段
    と、 前記走行予定距離、目標走行時間又は目標平均スピード
    のうちのいずれか一方、実走行距離、及び実走行時間か
    ら、当該所定区間を前記目標平均スピード又は目標走行
    時間で完走するのに必要な、残存部分における目標走行
    時間又は目標平均スピードのうち少なくとも一方を演算
    する手段と、 該演算結果を表示する手段と、 を備えたことを特徴とする演算機能付自転車用スピード
    メータ。
  5. 【請求項5】請求項3又は4において、 前記所定区間を複数の区間に分割・特定し、分割された
    複数の区間それぞれについても適用可能な構成としたこ
    とを特徴とする演算機能付自転車用スピードメータ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、更に走
    行スタート前のカウントダウンタイマ手段と、 前記カウントダウンタイマにより順次カウントダウンさ
    れる値を表示する手段と、 カウントダウンされた値が零となったときから、走行ス
    ピード、走行距離、走行時間等の検出を自動的に開始す
    る手段と、 を備えたことを特徴とする演算機能付自転車用スピード
    メータ。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかにおいて、更に、 車輪に取付けたマグネットの接近をサンプリング周期T
    でサンプリングする回路をn系統(nは2以上の整数)
    備え、 各系統によるサンプリング周期Tの起点をT/nだけず
    らし、 各系統毎にT/nだけずれて得られるサンプリング情報
    に基づいて得られる演算結果を、同一の表示窓に順次表
    示することを特徴とする演算機能付自転車用スピードメ
    ータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005199851A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Honda Motor Co Ltd 表示装置を搭載した自動二輪車および車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005199851A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Honda Motor Co Ltd 表示装置を搭載した自動二輪車および車両
JP4544452B2 (ja) * 2004-01-15 2010-09-15 本田技研工業株式会社 表示装置を搭載した自動二輪車

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