JP3475458B2 - 走行状態検出装置および走行状態検出用受信機 - Google Patents

走行状態検出装置および走行状態検出用受信機

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JP3475458B2
JP3475458B2 JP24129393A JP24129393A JP3475458B2 JP 3475458 B2 JP3475458 B2 JP 3475458B2 JP 24129393 A JP24129393 A JP 24129393A JP 24129393 A JP24129393 A JP 24129393A JP 3475458 B2 JP3475458 B2 JP 3475458B2
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健史 大木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車等のように、車
輪の回転に伴って走行する移動体の走行状態を検出する
走行状態検出装置および走行状態検出用受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自転車において、車輪の回
転状態を検出し、その走行速度や走行距離等を算出して
リアルタイムに表示させるサイクルコンピュータと称す
る装置が知られている。
【0003】すなわち、このサイクルコンピュータは、
例えば前輪のスポークに取付けられた磁石の回転軌道に
隣接して磁気検出部及び送信部を設け、該前輪が一回転
する毎に送信部から送信される回転検出パルス信号を、
ハンドルに取付けられた受信部で受信する。
【0004】そして、この受信部にて受信された回転検
出パルス信号と予め記憶されている車輪サイズ、及びタ
イマ等により得られる経過時間に基づき、現在の走行速
度や走行距離等を算出して表示部に表示する。
【0005】また、従来のサイクルコンピュータでは、
自転車の走行時間及び走行距離に基づき、運転者の運動
量を算出して表示部に表示する。これにより、上記自転
車の運転者は、車両の走行状態や自分の運動量をリアル
タイムに知ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサイクルコンピュータにおいて算出表示される運転
者の運動量は、自転車の走行時間と走行距離とに基づき
求められるものであるため、その走行経路において、同
一の走行距離でも、大きな運動量を必要とする上り坂
や、小さな運動量で済む下り坂等が含まれる場合、算出
された運動量には大きな誤差が生じてしまう問題があ
る。
【0007】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
上り坂や下り坂等、運動変化の激しい走行経路が含まれ
る場合でも、大きな誤差が生じることなく、実際に即し
た正しい運動状態を算出して表示することが可能になる
走行状態検出装置および走行状態検出用受信機を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係わ
る走行状態検出装置は、車輪を回転させるペダル等の操
作部に加わる圧力を検出する操作部圧力検出手段と、車
両の走行時間を計測する走行時間計測手段と、この走行
時間計測手段により計測される車両走行時間の時間経過
に従って上記操作部圧力検出手段により検出される操作
部圧力を順次グラフ化して表示する圧力変化表示手段と
具備したことを特徴する
【0009】また、本発明に係わる走行状態検出用受信
は、車輪を回転させるペダル等の操作部に加わる圧力
を検出するための操作部圧力検出手段から出力された操
作部圧力と車両の走行時間を計測する走行時間計測手段
により測定された走行時間計測手段により計測される車
両走行時間とを受信する受信手段と、この受信手段によ
り受信された前記車両走行時間の時間経過に従って前記
操作部圧力を順次グラフ化して表示する圧力変化表示手
段と、を具備したことを特徴する。
【0010】
【作用】本発明に係わる走行状態検出装置において、操
作部圧力検出手段は車輪を回転させるペダル等の操作部
に加わる圧力を検出する。走行時間計測手段は車両の走
行時間を計測する。圧力変化表示手段はこの走行時間計
測手段により計測される車両走行時間の時間経過に従っ
て上記操作部圧力検出手段により検出される操作部圧力
を順次グラフ化して表示する。
【0011】また、本発明に係わる走行状態検出用受信
機において、受信手段は車輪を回転させるペダル等の操
作部に加わる圧力を検出するための操作部圧力検出手段
から出力された操作部圧力と車両の走行時間を計測する
走行時間計測手段により計測される車両走行時間とを受
信する。圧力変化表示手段はこの受信手段により受信さ
れた前記車両走行時間の時間経過に従って前記操作部圧
力を順次グラフ化して表示する。
【0012】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例について説
明する。図1は本発明の走行状態検出装置が搭載された
自転車1の外観構成を示す側面図である。
【0013】図2は上記走行状態検出装置の各種信号送
信部及び受信機の外観構成を示す図である。自転車1に
設けられた前輪2には、そのスポーク3に前輪回転検出
用の磁石4が取付けられる。
【0014】また、上記自転車1の前輪フレーム5に
は、上記磁石4の回転軌道の外側に送信機6が固定さ
れ、この送信機6の上方のハンドル5aには、受信機7
が装着される。
【0015】一方、ペダル5bには、圧力センサ8が取
付けられ、この圧力センサ8には、送信部8aが一体化
して備えられる。また、クランク5cには、クランク回
転検出用の磁石9が取付けられると共に、後輪フレーム
5dには、上記磁石9の回転軌道の外側にリードスイッ
チ10が固定される。
【0016】すなわち、上記送信機6は、前輪2の回転
Rに伴ない上記磁石4がその側方を通過すると、電磁誘
導作用により該前輪2の回転検出パルス信号を発生する
もので、この前輪2の1回転毎に送信機6から無線送信
される回転検出パルス信号は、受信機7に受信される。
【0017】また、上記圧力センサ8は、運転者の乗車
に伴なうペダル5bの踏込み圧力を検出するもので、こ
の圧力センサ8からのその踏込み圧力レベルに応じた圧
力検出信号は送信部8aを経て無線送信され、上記受信
機7に受信される。
【0018】また、上記リードスイッチ10は、クラン
ク5cの踏込み回転操作に伴ない上記磁石9がその側方
を通過すると、電磁誘導作用により該クランク5cの回
転検出パルス信号を発生するもので、このクランク5c
の1回転毎にリードスイッチ10から出力されるクラン
ク回転検出パルス信号は、直接受信機7に供給される。
【0019】上記受信機7の上面には、LCD表示部1
1が設けられ、またその周部には、自転車1のタイヤサ
イズやクランク長を入力するためのサイズ入力キー1
2、自転車1の走行を開始させる際に操作される走行開
始キー13、表示モードを選択する際に操作される表示
選択キー14、動作停止を行なう際に操作されるEND
キー15等が設けられる。
【0020】図3は上記走行状態検出装置における送信
機6の内部構成を示す回路図である。この送信機6に
は、リードスイッチ16が備えられる。
【0021】上記リードスイッチ16は、通常はオフで
あり、前輪2の回転に伴なって送信機6の内側を磁石4
が通過した際にオンとなって、リードスイッチ信号aを
検出回路17に出力する。
【0022】この検出回路17は、その内部に発振回路
18を備え、リードスイッチ16からのリードスイッチ
信号aを受取ると連続したクロック信号bに変換し、抵
抗19を介してNPN型のトランジスタ20のベース端
子に送出する。
【0023】このトランジスタ20のコレクタ端子とエ
ミッタ端子間には、コンデンサ21が接続され、コレク
タ端子が電磁誘導コイル22の一端に接続されると共
に、エミッタ端子が検出回路17と接続される。
【0024】上記電磁誘導コイル22の他端とコンデン
サ23の一端に、抵抗24を介して電圧Vccが印加さ
れ、コンデンサ23の他端は上記トランジスタ20のエ
ミッタ端子に接続される。
【0025】従って、クロック信号bがトランジスタ2
0に与えられると電磁誘導コイル22からは電磁誘導信
号が出力される。上記受信機7は、上記送信機6から受
信される前輪回転検出パルス信号に基づき、自転車1の
走行状態(走行速度,走行距離,走行時間等)を算出表
示すると共に、送信部8aから受信されるペダル圧力検
出信号、及びリードスイッチ10から供給されるクラン
ク回転検出パルス信号に基づき、運転者の運動状態(運
動変化,運動量W,運動負荷P等)を算出表示する。
【0026】図4は上記走行状態検出装置における受信
機7の内部構成を示すブロック図である。この走行状態
検出装置の受信機7には、CPU25が備えられ、この
CPU25には、キー入力部26(12,13,14,
15)、受信回路27、リードスイッチ10,計時回路
28、ROM29,RAM30、液晶表示部11が接続
される。
【0027】上記キー入力部26は、回路電源のオン/
オフキーの他、上記図2におけるサイズ入力キー12、
走行開始キー13、表示選択キー14、ENDキー15
等を有するもので、このキー入力部26からの各種キー
操作信号はCPU25に供給される。
【0028】上記受信回路27は、送信機6から送信さ
れる前輪2の回転検出パルス信号(a)、及び圧力セン
サ8の送信部8aから送信されるペダル5bの踏込み圧
力検出信号(b)を受信するもので、この受信回路27
に受信された回転検出パルス信号(a)及び圧力検出信
号(b)はCPU11に供給される。
【0029】上記リードスイッチ10からのクランク回
転検出パルス信号(c)は、CPU25に供給される。
上記計時回路28は、所定周期の水晶発振信号に従って
計時動作するもので、この計時回路28からの計時信号
はCPU25に供給される。
【0030】上記ROM29には、この走行状態検出装
置のシステムプログラムが予め記憶されるもので、CP
U25はこのROM29から読出されるシステムプログ
ラムに従って回路各部の動作を制御し、走行状態の算出
表示処理や運転者運動状態の算出表示処理を実行する。
【0031】図5は上記走行状態検出装置の受信機7に
備えられるRAM30のレジスタ構成を示す図である。
上記RAM30には、液晶表示部11に表示させる被表
示データが書込まれてフレームメモリとして機能する表
示レジスタ30a、計時回路28からの計時信号に基づ
く計時データが逐次更新されて記憶される計時レジスタ
30b、上記キー入力部26におけるサイズ入力キー1
2の操作により入力される前輪2のタイヤサイズデータ
が記憶されるタイヤサイズレジスタ30c、同サイズ入
力キー12の操作により入力されるクランク5cの長さ
データが記憶されるクランク長レジスタ30d、CPU
25により算出される自転車1の走行距離,走行時間,
走行速度がそれぞれ逐次更新されて記憶される走行距離
レジスタ30e,走行時間レジスタ30f,走行速度レ
ジスタ30g、CPU25により一定時間毎に算出され
るクランク角速度が逐次更新されて記憶されるクランク
角速度レジスタ30h、リードスイッチ10からのクラ
ンク回転検出信号(c)に基づきCPU25により計数
されるクランク回転数が逐次更新されて記憶されるクラ
ンク回転数レジスタ30i、CPU25により一定時間
毎に算出される運転者の運動量W,運転者の運動負荷
(仕事率)Pがそれぞれ逐次更新されて記憶される運動
量レジスタ30j,運動負荷レジスタ30k、受信回路
27にて受信されるペダル5bの踏込み圧力検出信号
(b)に対応するペダル圧力値が逐次更新されて記憶さ
れるペダル圧力レジスタ30l(エル)、このペダル圧
力レジスタ30lにて逐次更新記憶されるペダル圧力値
に基づきCPU25により算出される平均ペダル圧力値
が逐次更新されて記憶される平均ペダル圧力レジスタ3
0mが備えられる。
【0032】上記液晶表示部11は、上記キー入力部2
6における表示選択キー14の操作により選択される各
表示モードに対応して、上記サイズ入力キー12の操作
に伴なうタイヤサイズやクランク長データの表示、上記
RAM30に記憶された計時データ,走行距離データ,
走行時間データ,走行速度データ,運動量データ,運動
負荷データ等の表示と共に、ペダル圧力の経時変化をグ
ラフ化した表示を行なうもので、この液晶表示部11
は、上記表示レジスタ30aに書込まれる被表示データ
に従ってCPU25からの表示制御信号により表示駆動
回路11aを介して表示駆動される。
【0033】図6は上記走行状態検出装置の圧力センサ
8により検出されるペダル圧力の変化状態を示す図であ
る。すなわち、運転者によるペダル5bの踏込み操作毎
にその圧力レベルは上昇するが、そのそれぞれの上昇ピ
ーク点p1,p2,…に対応する圧力値がCPU25にて検
出され上記ペダル圧力レジスタ30l(エル)に更新記
憶される。
【0034】また、上記各ペダル圧力ピーク点p1,p2,
…に対応する圧力値の総和をクランク回転数レジスタ3
0iに記憶されるクランク回転数、つまり、ペダルの踏
込み回数で除算した値が平均ペダル圧力値として平均ペ
ダル圧力レジスタ30lに更新記憶される。
【0035】一方、上記CPU25により算出される自
転車1の走行距離は、タイヤサイズレジスタ30cに予
め記憶された前輪2のタイヤサイズと、受信回路27を
介して供給される前輪回転検出信号を計数した前輪回転
数とに基づき算出され、走行距離レジスタ30eに記憶
される。
【0036】また、CPU25により算出される自転車
1の走行時間は、計時レジスタ30bに逐次更新記憶さ
れる計時データと、キー入力部26の走行開始キー13
の操作に伴ない供給される走行開始信号とに基づき算出
され、走行時間レジスタ30fに記憶される。
【0037】また、CPU25により算出される自転車
1の走行速度は、受信回路27を介して供給される前輪
回転検出信号による前輪1回転当りの走行時間に基づき
算出され、走行速度レジスタ30gに記憶される。
【0038】また、CPU25により算出される運転者
の運動量Wは、平均ペダル圧力レジスタ30mに記憶さ
れたペダル5bの平均踏込み圧力値と、上記走行距離レ
ジスタ30e及び走行時間レジスタ30fにそれぞれ記
憶された自転車1の走行距離及び走行時間とに基づき、
下式(1)に従って算出され、運動量レジスタ30jに
記憶される。
【0039】 運動量W=(平均ペダル圧力×走行距離)/走行時間 …式(1) また、CPU25により算出される運転者の運動負荷P
は、クランク長レジスタ30dに記憶されたクランク5
cの長さと、クランク角速度レジスタ30hに記憶され
たクランク5cの角速度、及びペダル圧力レジスタ30
l(エル)に記憶されたペダル5bの踏込み圧力とに基
づき、下式(2)に従って算出され、運動負荷レジスタ
30kに記憶される。
【0040】 運動負荷(仕事率)P=ペダル圧力×クランク長(半径) ×クランク角速度 …式(2) 次に、上記構成による走行状態検出装置の動作について
説明する。
【0041】図7は上記走行状態検出装置における自転
車1の走行状態算出表示処理及び運転者の運動状態算出
表示処理を示すフローチャートである。図8は上記走行
状態検出装置の受信機7における自転車走行状態及び運
転者運動状態の表示動作を示す図である。
【0042】すなわち、運転者が自転車1の走行を開始
させるのに伴ない、受信機7における走行開始キー13
を操作すると、RAM30の計時レジスタ30bに逐次
更新される計時データに基づき走行時間(タイム)の計
測が開始される(ステップS1)。
【0043】そして、前輪2の回転に伴ない送信機6か
ら受信機7の受信回路27に対し、前輪回転検出信号
(a)が受信されると、その自転車走行信号はCPU2
5に受信され、自転車1の走行距離及び走行速度が算出
されると共に、そのそれぞれの自転車走行状態(走行時
間,走行距離,走行速度)は、上記前輪回転検出信号
(a)が受信される毎に逐次更新されてRAM30内の
各対応する走行時間レジスタ30f,走行距離レジスタ
30e,走行速度レジスタ30gに記憶される(ステッ
プS2→S3,S4)。
【0044】すると、上記RAM30内の走行時間レジ
スタ30f,走行距離レジスタ30e,走行速度レジス
タ30gにそれぞれ記憶された自転車1の各走行状態デ
ータは、逐次CPU25に読出され、図8で示すよう
に、受信機7の液晶表示部11に対し、例えば現在時刻
(15:30)と共に、走行時間(タイム0:30)、
走行距離(30km)、走行速度(25km/h)とし
て表示される(ステップS5)。
【0045】この自転車1の走行に伴なう各走行状態の
算出表示処理は、一定時間(例えば1min)が経過す
る間繰返し実行される(ステップS2〜S6)。一方、
上記一定時間が経過してない状態でも、前輪回転検出信
号が受信されないときには、ペダル5bに対する踏込み
圧力(ピーク値p1,p2,…)が受信回路27を介してC
PU25に受信され、ペダル圧力レジスタ30lに逐次
更新記憶される。この際、上記ペダル圧力レジスタ30
lに逐次記憶される各ペダル踏込み圧力値の総和がクラ
ンク回転数レジスタ30iに記憶されたクランク回転数
で除算されて平均ペダル圧力値が算出され、平均ペダル
圧力レジスタ30lに更新記憶される(ステップS2→
S7,S8)。
【0046】すると、上記RAM30内のペダル圧力レ
ジスタ30lに対し、ペダル5bの踏込み毎に更新記憶
されたペダル踏込み圧力は、図8の領域Xで示すよう
に、受信機7の液晶表示部11に対し、順次時系列的な
圧力変化としてバーグラフ状にして表示され、現在まで
の走行経路における運転負荷の変化状態が報知される
(ステップS9)。
【0047】このペダル踏込み圧力信号の受信に伴なう
バーグラフ表示処理も、上記一定時間が経過する間繰返
し実行される(ステップS6→S2→S7〜S9)。こ
うして、上記走行状態算出表示処理(ステップS2〜S
6)及び経時的ペダル圧力変化のバーグラフ表示処理
(ステップS6〜S9)が繰返される状態で、一定時間
(例えば1min)が経過したと判断されると、CPU
25では、その時点でのクランク5cの回転に伴ないリ
ードスイッチ10から受信されるクランク回転検出信号
(c)に基づきクランク角速度が算出され、RAM30
内のクランク角速度レジスタ30hに記憶される(ステ
ップS6→S10,S11)。
【0048】すると、CPU25では、RAM30内の
クランク長レジスタ30dに予め記憶されたクランク5
cの長さと、上記ステップS11にてクランク角速度レ
ジスタ30hに記憶されたクランク5cの角速度、及び
上記ステップS8にてペダル圧力レジスタ30lに記憶
されたペダル5bの踏込み圧力とに基づき、運転者の現
時点での運動負荷(仕事率)Pが上記式(2)に従って
算出され、運動負荷レジスタ30kに記憶される(ステ
ップS12)。
【0049】また、これと共に、CPU25では、上記
ステップS8にて平均ペダル圧力レジスタ30mに記憶
されたペダル5bの平均踏込み圧力値と、上記ステップ
S4にて走行距離レジスタ30e及び走行時間レジスタ
30fにそれぞれ記憶された自転車1の走行距離及び走
行時間とに基づき、運転者の現在までの運動量Wが上記
式(1)に従って算出され、運動量レジスタ30jに記
憶される(ステップS13)。
【0050】そして、上記RAM30内の運動負荷レジ
スタ30k及び運動量レジスタ30jにそれぞれ記憶さ
れた運転者の各運動状態データは、CPU25に読出さ
れ、図8で示すように、受信機7の液晶表示部11に対
し、例えば運動負荷(P8.5)、運動量(W4.0)
として表示される(ステップS14)。
【0051】この場合、上記運転者の運動負荷P及び運
動量Wは、何れもペダル5bの踏込み圧力に関連して算
出表示されるので、実際の運動状態に即した誤差の少な
い運動負荷P及び運動量Wが得られるようになる。
【0052】この運転者の運転状態の算出表示処理は、
上記ステップS6における一定時間の経過判断毎に繰返
し実行される(ステップS6→S10〜S15)。この
後、キー入力部26におけるENDキー15が操作され
るまで、上記走行状態算出表示処理(ステップS2〜S
6)及び経時的ペダル圧力変化のバーグラフ表示処理
(ステップS6〜S9)、そして、運転者の運転状態の
算出表示処理(ステップS10〜S15)が繰返し実行
される。
【0053】図9は上記走行状態検出装置において自転
車1の走行に伴ないペダル圧力レジスタ30lに更新記
憶されるペダル踏込み圧力の経時変化を示す図である。
すなわち、矢印Aで示すペダル踏込み圧力の上昇過程で
は、例えば走行経路中の上り勾配が次第に大きくなるこ
となることで、運転者によるペダル5bの踏込み圧力も
次第に上昇したことになり、また、矢印Bで示すペダル
踏込み圧力の下降過程では、例えば上記上り勾配が次第
に小さくなることで、運転者によるペダル5bの踏込み
圧力も次第に下降したことになる。
【0054】よって、このようなペダル踏込み圧力の経
時変化が、受信機7の液晶表示部11に対しバーグラフ
表示(X)されることで、現在までの走行経路における
運転負荷の変化状態が運転者に詳細に報知される。
【0055】したがって、上記構成の走行状態検出装置
によれば、送信機6から受信回路27に受信される前輪
回転検出信号(a)及びRAM30のタイヤサイズレジ
スタ30cに予め記憶された前輪サイズ及び計時回路2
8により得られる計時データに基づき、CPU25によ
り自転車1の走行距離,走行時間,走行速度が算出さ
れ、RAM30内の走行距離レジスタ30e,走行時間
レジスタ30f,走行速度レジスタ30gに記憶されて
液晶表示部11に表示されると共に、上記走行距離,走
行時間と圧力センサ8により検出受信されるペダル5b
の踏込み圧力検出信号(b)とに基づき運転者の運動量
Wが算出され、運動量レジスタ30jに記憶されて表示
され、また、上記ペダル圧力及びRAM30内のクラン
ク長レジスタ30dに予め記憶されるクランク5cの長
さ及びリードスイッチ10を介して検出されるクランク
回転検出信号(c)に基づき運転者の運動負荷Pが算出
され、運動負荷レジスタ30kに記憶されて表示される
ので、運転者はその自転車走行に伴なう走行状態だけで
なく、自己の運動量W及び運動負荷Pをもリアルタイム
に且つ少ない誤差で知ることができるようになる。
【0056】また、自転車1の走行に伴ない、圧力セン
サ8により検出されて受信回路27を介しCPU25に
受信されるペダル5bの踏込み圧力値が、RAM30内
のペダル圧力レジスタ30lに逐次更新記憶されると共
に、そのペダル5bの踏込み圧力値は、計時回路28に
より計時される時間経過に伴ない、受信機7の液晶表示
部11に対し時系列的にバーグラフ表示(X)されるの
で、現在までの走行経路における運転負荷の変化状態を
詳細に知ることができるようになる。
【0057】なお、上記実施例では、ペダル5bの踏込
み圧力を検出する手段として、ペダル5bに直接取付け
た圧力センサ8を利用しているが、例えば図10で示す
ように、クランク軸5eに取付けた歪みゲージ31によ
り得られる該クランク軸5eの歪み信号に基づき、ペダ
ル5bの踏込み圧力を換算して得るようにしてもよい。
【0058】図10は自転車1のクランク軸5eに対す
る歪みゲージ31の取付け状態を示す図である。すなわ
ち、ペダル5bの踏込みに伴ない歪みゲージ31から出
力される該クランク軸5eの歪み信号は、歪み検出部3
2にて検出され、送信部33を介し受信機7の受信回路
27に送信される。
【0059】すると、上記受信回路27にて受信された
クランク軸5eの歪み検出信号は、CPU25に供給さ
れ、上記ペダル5bに対する踏込み圧力に換算される。
すなわち、上記実施例における圧力センサ8によりペダ
ル5bの踏込み圧力を検出した場合には、運転者が実際
の踏込み操作をしなくても、単にペダル5bに足が載せ
られた状態である程度のペダル踏込み圧力が検出されて
しまうので、運転者による実際の踏込み圧力との間には
多少の誤差が生じてしまうが、上記クランク軸5eの歪
みを検出してペダル踏込み圧力に換算することで、より
高精度に運転者の運動量W及び運動負荷Pを算出表示す
ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の走行状態検出装
置によれば、車輪を回転させるペダル等の操作部に加わ
る圧力を検出する一方、車両の走行時間を計測し、この
走行時間計測手段により計測される車両走行時間の時間
経過に従って操作部圧力を順次グラフ化して表示するこ
とができる。このため、走行時間の経過に伴ない、運転
者の運動量に直接拘るペダル等の操作部圧力が、例えば
バーグラフ形式で順次時系列的に表示されるので、運転
負荷の経時変化を容易に知ることが可能になる
【0061】また、本発明に係わる走行状態検出用受信
によれば、車輪を回転させるペダル等の操作部に加わ
る圧力を検出するための操作部圧力検出手段から出力さ
れた操作部圧力と車両の走行時間を計測する走行時間計
測手段により計測される車両走行時間とを受信し、この
受信された車両走行時間の時間経過に従って操作部圧力
を順次グラフ化して表示することができる。このため
走行時間の経過に伴い、運転者の運動量に直接拘るペダ
ル等の操作部圧力が、例えばバーグラフ形式で順次時系
列的に表示されるので、運転負荷の経時変化を容易に知
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる走行状態検出装置が
搭載された自転車の外観構成を示す側面図。
【図2】上記走行状態検出装置の各種信号送信部及び受
信機の外観構成を示す図。
【図3】上記走行状態検出装置における送信機の内部構
成を示す回路図。
【図4】上記走行状態検出装置における受信機の内部構
成を示すブロック図。
【図5】上記走行状態検出装置の受信機に備えられるR
AMのレジスタ構成を示す図。
【図6】上記走行状態検出装置の圧力センサにより検出
されるペダル圧力の変化状態を示す図。
【図7】上記走行状態検出装置における自転車の走行状
態算出表示処理及び運転者の運動状態算出表示処理を示
すフローチャート。
【図8】上記走行状態検出装置の受信機における自転車
走行状態及び運転者運動状態の表示動作を示す図。
【図9】上記走行状態検出装置において自転車の走行に
伴ないペダル圧力レジスタに更新記憶されるペダル踏込
み圧力の経時変化を示す図。
【図10】自転車のクランク軸に対する歪みゲージの取
付け状態を示す図。
【符号の説明】
1…自転車、2…前輪、3…スポーク、4…前輪回転検
出用磁石、5…前輪フレーム、5a…ハンドル、5b…
ペダル、5c…クランク、5d…後輪フレーム、5e…
クランク軸、6…送信機、7…受信機、8…圧力セン
サ、8a…圧力検出信号送信部、9…クランク回転検出
用磁石、10…クランク回転検出用リードスイッチ、1
1…液晶表示部、11a…表示駆動回路、12…サイズ
入力キー、13…走行開始キー、14…表示選択キー、
15…ENDキー、16…前輪回転検出用リードスイッ
チ、17…前輪回転検出回路、18…発信回路、19,
24…抵抗、20…NPNトランジスタ、21,23…
コンデンサ、22…電磁誘導コイル、25…CPU、2
6…キー入力部、27…受信回路、28…計時回路、2
9…ROM、30…RAM、30a…表示レジスタ、3
0b…計時レジスタ、30c…タイヤサイズレジスタ、
30d…クランク長レジスタ、30e…走行距離レジス
タ、30f…走行時間レジスタ、30g…走行速度レジ
スタ、30h…クランク角速度レジスタ、30i…クラ
ンク回転数レジスタ、30j…運動量レジスタ、30k
…運動負荷レジスタ、30l…ペダル圧力レジスタ、3
0m…平均ペダル圧力レジスタ、31…歪みゲージ、3
2…歪み検出部、33…歪み信号送信部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 A61B 5/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転させるペダル等の操作部に加
    わる圧力を検出する操作部圧力検出手段と、 車両の走行時間を計測する走行時間計測手段と、 この走行時間計測手段により計測される車両走行時間の
    時間経過に従って上記操作部圧力検出手段により検出さ
    れる操作部圧力を順次グラフ化して表示する圧力変化表
    示手段と、を具備したことを特徴する走行状態検出装
    置。
  2. 【請求項2】 車輪を回転させるペダル等の操作部に加
    わる圧力を検出するための操作部圧力検出手段から出力
    された操作部圧力と車両の走行時間を計測する走行時間
    計測手段により計測される車両走行時間とを受信する受
    信手段と、 この受信手段により受信された前記車両走行時間の時間
    経過に従って前記操作部圧力を順次グラフ化して表示す
    る圧力変化表示手段と、を具備したことを特徴する走行
    状態検出用受信機。
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