JPH08132570A - ディスプレイ用材料 - Google Patents

ディスプレイ用材料

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JPH08132570A
JPH08132570A JP30154294A JP30154294A JPH08132570A JP H08132570 A JPH08132570 A JP H08132570A JP 30154294 A JP30154294 A JP 30154294A JP 30154294 A JP30154294 A JP 30154294A JP H08132570 A JPH08132570 A JP H08132570A
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JP
Japan
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parts
display
photosensitive resin
film
easy
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JP30154294A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Aikawa
森一郎 相川
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な作業で、耐候性、寸法安定性、耐久性に
優れると共に、着色画像を有するアクリル系感光性樹脂
シートと基材フィルムとの接着性の優れたディスプレイ
を得る。 【構成】ポリエステルフィルム(1)の片面に、粘着も
しくは接着層(2)を積層し、もう一方の面に塩化ビニ
ル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂及び飽和ポリ
エステル樹脂と多価イソシアネートを含む易接着層
(3)を積層してなるフィルム基材(5)の易接着層
(3)面に、アクリル系感光性樹脂シート(4)をラミ
ネートする。 【効果】所定の要領で画像を形成した後、他の物品に貼
り付けるという極めて簡単な作業で、耐候性、寸法安定
性、耐久性に優れたディスプレイを任意の場所に得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内や屋外において案
内板や広告看板等として利用される、ディスプレイ用材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性樹脂をシート状に積層した
感光性樹脂フィルムを用い、ディスプレイとするため
に、基材として金属板等もしくは塗料等で被覆された金
属板等の上に、直接感光性フィルムをラミネートした
り、フィルム状の基材とのラミネート体を金属板等に貼
り付けることは知られている。この場合、基材と感光性
樹脂フィルムとの接着は、その感光性樹脂フィルムの持
つ接着力に依存している。
【0003】しかし、この方法によると、金属板等に直
接ラミネートする場合は、板状のものに限られ、さらに
その大きさにも制限があった。また、フィルム状の基材
にラミネートする場合は、接着性の良さ等の理由から塩
化ビニルフィルムを用いていたが、耐候性、寸法安定
性、耐久性の悪さから、感光性樹脂にひび割れが入った
り、基材のフィルムから剥がれたりしていた。
【0004】そこで耐候性、寸法安定性、耐久性の良い
ポリエステルフィルムに、そのままでは接着が悪いので
易接着処理をして使用していた。しかしながら、従来の
易接着処理では、ラミネート後の未硬化の状態の感光性
樹脂との接着が悪く、露光後カバーフィルムを剥がすと
きに、未露光の部分が一緒に剥がれてしまうことがあっ
た。また、トーニング等により画像を形成すると、トナ
ーの下の感光性樹脂は後露光によっても完全に硬化され
ず、しばらく未硬化のままである。そのため、感光性樹
脂に含まれるモノマー等により、易接着層が次第に侵さ
れ、感光性樹脂が剥がれ、画像が欠損する等の問題があ
った。さらに、耐候性が悪いため屋外暴露等により、端
部から次第に水が滲み込み感光性樹脂が剥がれてくると
いうようなこともあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の欠点を克服するためになされたもので、ポリエ
ステルフィルムの片面に、感光性樹脂シートの硬化前も
硬化後も良好な接着を示す、耐モノマー性、耐候性の良
い易接着層を設けることにより、耐候性、寸法安定性、
耐久性に優れたディスプレイ用材料を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
フィルム(1)の片面に粘着もしくは接着層(2)を積
層し、もう一方の面に塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイ
ン酸共重合体樹脂及び飽和ポリエステル樹脂100重量
部と、多価イソシアネート2〜30重量部を含む易接着
層(3)を積層してなるフィルム基材(5)の易接着層
(3)面と、アクリル系感光性樹脂シート(4)をラミ
ネートしたものである。
【0007】粘着もしくは接着層(2)としては、アク
リル系、シリコン系、ゴム系の粘着剤、もしくは化学反
応型の接着剤等の何れでも使用できるが、屋外で長期間
の暴露に耐えられるよう耐候性の良いものが好ましい。
また、更に下地の色を隠す隠ぺい性を得るため、粘着も
しくは接着層に顔料を加えることもできる。
【0008】基材となるポリエステルフィルム(1)
は、通常はポリエチレンテレフタレートフィルムが使用
されるが、耐候性、寸法安定性に優れていれば他のポリ
エステルフィルムでも良い。フィルムは顔料練り込み、
発泡等不透明のものを用いると下地の色を隠ぺいできる
ため、より効果的な意匠性を得ることができる。また、
透明もしくは半透明のフィルムを用いても、前記したよ
うに粘着もしくは接着層に顔料を加えることにより同様
の効果を得ることもできる。
【0009】易接着層(3)は、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル/マレイン酸共重合体樹脂、飽和ポリエステル樹脂お
よび多価イソシアネートからなる。
【0010】塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重
合体樹脂と前記飽和ポリエステル樹脂の合計量100重
量部に対する多価イソシアネートの配合割合の下限とし
ては2重量部、より好ましくは5重量部である。2重量
部以上とすることにより、易接着層の硬化が進み、耐モ
ノマー性、耐水性が向上する。多価イソシアネートの配
合割合の上限としては、30重量部、より好ましくは1
5重量部である。30重量部以下とすることにより感光
性樹脂シートとの接着性を向上させることができる。
【0011】飽和ポリエステル樹脂に対する塩化ビニル
/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂の配合割合の下
限としては、飽和ポリエステル樹脂1重量部に対して1
重量部、より好ましくは1.5重量部である。1重量部
以上とすることにより、感光性樹脂シートとの接着性を
向上させることができる。配合割合の上限としては、飽
和ポリエステル樹脂1重量部に対して10重量部、より
好ましくは4重量部である。10重量部以下とすること
により耐モノマー性、耐水性が向上する。
【0012】多価イソシアネートは分子中に2個以上の
イソシアネート基を有する化合物であれば種々のものが
使用でき、前述したように樹脂100重量部に対し2〜
30重量部を加える。
【0013】また、易接着層には、その物性を損なわな
い程度に他の樹脂や顔料、染料を、ブロッキング防止、
隠ぺい性、演色性向上などの為に加えることができる。
【0014】本発明で用いるアクリル系感光性樹脂シー
ト(4)は、従来公知のものである。一般的には、光重
合性化合物、光重合開始剤、有機重合体結合剤とからな
り、必要に応じて熱重合禁止剤、その他の添加剤を含む
ものをシート状に成形したものであり、常温・未硬化に
おいて粘着性を有するものである。
【0015】アクリル系感光性樹脂シート(4)は、ラ
ミネート等の作業性を向上させるため、上下の表面に支
持体フィルムと剥離用フィルムを積層した構造のものが
好適に使用される。このような構造のものは、既に市販
されており、例えば色校正システム・クロマリン(デュ
ポン社製)として入手することができる。
【0016】このような材料を用いて本発明のディスプ
レイ用材料を作製するには、まずポリエステルフィルム
(1)の片面にコーティング等の公知の積層手段により
易接着層(3)を設け、更に反対面に粘着もしくは接着
層(2)を設けてフィルム基材(5)を作製する。な
お、必要に応じて粘着もしくは接着層(2)上に離型紙
もしくは離型フィルムを設けておくと作業性が向上す
る。次に、上下両面にフィルムを有するアクリル系感光
性樹脂シートの剥離用フィルムを剥離した後、フィルム
基材(5)の易接着層(3)側とアクリル系感光性樹脂
シート(4)を対向させて熱をかけながらラミネートす
ることによりディスプレイ用材料を作製する。
【0017】
【作用】以上のような物からなるディスプレイ用材料を
用いて、アクリル系感光性樹脂シート(4)のプラスチ
ックフィルム上に原稿を重ねて露光した後、プラスチッ
クフィルムを剥離し、感光性樹脂シートにトーニングし
て画像形成し、必要によってはさらに全面露光し、その
後このディスプレイ用材料の粘着もしくは接着層を用い
て他の物品に貼り付けることで、任意の場所に容易にデ
ィスプレイを得ることができる。なお、アクリル系感光
性樹脂シートの積層、トーニングを繰り返すことによ
り、多色画像を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、本実施例、比較例における部、%、割合
は特記しない限り重量基準である。
【0019】(実施例1)下記の組成からなる粘着層用
塗布液を調整した。
【0020】粘着層用塗布液処方 ・アクリル系粘着剤(固形分 40wt%) (SKダイン1022:綜研化学社製) 100部 ・酢酸エチル 50部 ・トルオール 50部
【0021】この塗布液を100μmの白色ポリエステ
ルフィルム上にワイヤーバーで塗布し、オーブンにて乾
燥させることにより、約10μmの粘着層を得た。更に
この粘着層に離型紙をラミネートした。
【0022】下記の組成からなる易接着層用塗布液を調
整した。
【0023】易接着層処方(樹脂に対するイソシアネー
ト6.7%、飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル/酢酸
ビニル/マレイン酸共重合体樹脂の割合=1:2) ・飽和ポリエステル樹脂 (バイロン 200:東洋紡績社製) 3部 ・多価イソシアネート(固形分 60wt%) (タケネートD-110N:武田薬品工業社製) 1部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂 (ビニライトVMCH:ユニオンカーバイド社製)6部 ・メチルエチルケトン 40部 ・トルオール 45部
【0024】次に、粘着層を有する白色ポリエステルフ
ィルムの粘着層と反対の面に、上記の易接着層用塗布液
をワイヤーバーで塗布後、オーブンで乾燥させること
で、約1μmの易接着層を得た。更にイソシアネートの
硬化を促進するためにキュアリングを行った。
【0025】この易接着層にクロマリン(デュポン社製
品)の感光性樹脂層(感光性樹脂シート)を対向させる
ように100℃でラミネートし、ディスプレイ用材料を
得た。
【0026】得られたディスプレイ用材料に原稿を重ね
て露光し、部分的に感光性樹脂層を硬化させた後、感光
性樹脂層のカバーフィルムを剥離し、更にトーニングす
ることで画像を形成した。この際のカバーフィルムの剥
離は非常に容易であり、感光性樹脂の露光部と未露光部
は、共に易接着層との接着性が良好であった。
【0027】得られたディスプレイについて、キセノン
ランプによる紫外線照射試験(500時間)、40℃の
水での浸漬試験(1週間)を行ったが、異常はなく接着
性は良好であった。
【0028】また、未露光状態での耐モノマー試験(1
週間)でも異常はなく、屈曲部においても剥がれること
はなく、感光性樹脂層と易接着層は非常に良好な接着を
示していた。
【0029】(実施例2)実施例1の易接着層処方を下
記の処方に変更した以外は、実施例1と同様にしてディ
スプレイ用材料を得た。
【0030】易接着層処方(樹脂に対するイソシアネー
ト5%、飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル/酢酸ビニ
ル/マレイン酸共重合体樹脂の割合=1:2) ・飽和ポリエステル樹脂 (バイロン 200:東洋紡績社製) 4部 ・多価イソシアネート(固形分 60wt%) (タケネートD-110N:武田薬品工業社製) 1部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂 (ビニライトVMCH:ユニオンカーバイド社製)8部 ・メチルエチルケトン 55部 ・トルオール 57部
【0031】得られたディスプレイ用材料を、実施例1
と同様に露光、硬化させた後、感光性樹脂層のカバーフ
ィルムを剥離したところカバーフィルムの剥離は非常に
容易であり、感光性樹脂の露光部と未露光部は、共に易
接着層との接着性が良好であった。これにトーニングし
て得られたディスプレイについて、実施例1と同様の試
験を行ったが、異常はなく接着性は良好であった。
【0032】また、未露光状態での耐モノマー試験(1
週間)でも異常はなく、屈曲部においても剥がれること
はなく、感光性樹脂層と易接着層は非常に良好な接着を
示していた。
【0033】(実施例3)実施例1の易接着層処方を下
記の処方に変更した以外は、実施例1と同様にしてディ
スプレイ用材料を得た。
【0034】易接着層処方(樹脂に対するイソシアネー
ト20%、飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル/酢酸ビ
ニル/マレイン酸共重合体樹脂の割合=1:2) ・飽和ポリエステル樹脂 (バイロン 200:東洋紡績社製) 3部 ・多価イソシアネート(固形分 60wt%) (タケネートD-110N:武田薬品工業社製) 3部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂 (ビニライトVMCH:ユニオンカーバイド社製)6部 ・メチルエチルケトン 50部 ・トルオール 50部
【0035】得られたディスプレイ用材料を、実施例1
と同様に露光、硬化させた後、感光性樹脂層のカバーフ
ィルムを剥離したところ、カバーフィルムの剥離は比較
的容易であり、感光性樹脂の露光部と未露光部は、共に
易接着層との接着性が実施例1よりは若干劣るものの良
好であった。これにトーニングして得られたディスプレ
イについて、実施例1と同様の試験を行ったが、異常は
なく接着性はほぼ良好であった。
【0036】また、未露光状態での耐モノマー試験(1
週間)でも異常はなく、屈曲部においても剥がれること
はなく、感光性樹脂層と易接着層は非常に良好な接着を
示していた。
【0037】(実施例4)実施例1の易接着層処方を下
記の処方に変更した以外は、実施例1と同様にしてディ
スプレイ用材料を得た。
【0038】易接着層処方(樹脂に対するイソシアネー
ト6.7%、飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル/酢酸
ビニル/マレイン酸共重合体樹脂の割合=1:1.2
5) ・飽和ポリエステル樹脂 (バイロン 200:東洋紡績社製) 4部 ・多価イソシアネート(固形分 60wt%) (タケネートD-110N:武田薬品工業社製) 1部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂 (ビニライトVMCH:ユニオンカーバイド社製)5部 ・メチルエチルケトン 40部 ・トルオール 45部
【0039】得られたディスプレイ用材料を、実施例1
と同様に露光、硬化させた後、感光性樹脂層のカバーフ
ィルムを剥離したところ、カバーフィルムの剥離は比較
的容易であり、感光性樹脂の露光部と未露光部は、共に
易接着層との接着性が実施例1よりは若干劣るものの良
好であった。これにトーニングして得られたディスプレ
イについて、実施例1と同様の試験を行ったが、異常は
なく接着性はほぼ良好であった。
【0040】また、未露光状態での耐モノマー試験(1
週間)でも異常はなく、屈曲部においても剥がれること
はなく、感光性樹脂層と易接着層は非常に良好な接着を
示していた。
【0041】(実施例5)実施例4における飽和ポリエ
ステル樹脂4部を1部、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレ
イン酸共重合体樹脂5部を8部に変更した以外は同様に
して、ディスプレイを作製した(飽和ポリエステル樹脂
と塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂の
割合=1:8)。この際のカバーフィルムの剥離は非常
に容易であり、感光性樹脂の露光部と未露光部は、共に
易接着層との接着性が良好であった。
【0042】得られたディスプレイについて、キセノン
ランプによる紫外線照射試験(500時間)、40℃の
水での浸漬試験(1週間)を行ったが、実施例1よりは
若干劣るものの接着性は良好であった。
【0043】また、未露光状態での耐モノマー試験(1
週間)でもほとんど異常はなく、屈曲部においてもほと
んど剥がれることはなく、感光性樹脂層と易接着層はほ
ぼ良好な接着を示していた。
【0044】(比較例1)実施例1において、易接着層
で多価イソシアネートを使用しない以外は同様にして、
ディスプレイを作製した。このディスプレイは作製時の
カバーフィルムの剥離は非常に容易であったが、浸漬試
験及び耐モノマー試験において感光性樹脂層と易接着層
の接着性が悪く、これを屈曲させるとその屈曲部におい
て、感光性樹脂シートが基材フィルムから剥離した。
【0045】(比較例2)実施例1において、易接着層
で使用樹脂を塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重
合体樹脂(ビニライトVMCH)の代わりに、塩化ビニル/
アクリル共重合体樹脂(積水化学工業社製、エスレック
E-C110)を用いた以外は同様にしてディスプレイを作製
した。このディスプレイは作製時のカバーフィルムの剥
離が悪く、露光部分も未露光部分も接着が悪く、ディス
プレイの作製が困難であった。
【0046】(比較例3)実施例2における多価イソシ
アネート1部を0.2部に変更した以外は同様にして、
ディスプレイを作製した(イソシアネートの割合が樹脂
に対して1%)。このディスプレイは作製時のカバーフ
ィルムの剥離は非常に容易であったが、浸漬試験及び耐
モノマー試験において感光性樹脂層と易接着層の接着性
が悪く、これを屈曲させるとその屈曲部において、感光
性樹脂シートが基材フィルムから剥離した。
【0047】(比較例4)実施例3における多価イソシ
アネート3部を5部に変更した以外は同様にして、ディ
スプレイを作製した(イソシアネートの割合が樹脂に対
して33.3%)。このディスプレイは作製時のカバー
フィルムの剥離が悪く、露光部分も未露光部分も接着が
悪く、ディスプレイの作製が困難であった。
【0048】(比較例5)実施例4における塩化ビニル
/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂を入れないで、
かつ飽和ポリエステル樹脂4部を9部とした以外は同様
にしてディスプレイを作製した(飽和ポリエステル樹脂
単独)。このディスプレイは作製時のカバーフィルムの
剥離が悪く、露光部分も未露光部分も接着が悪く、ディ
スプレイの作製が困難であった。
【0049】(比較例6)実施例4における飽和ポリエ
ステル樹脂4部を0.5部、塩化ビニル/酢酸ビニル/
マレイン酸共重合体樹脂5部を8.5部に変更した以外
は同様にして、ディスプレイを作製した(飽和ポリエス
テル樹脂と塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合
体樹脂の割合=1:17)。このディスプレイは作製時
のカバーフィルムの剥離は非常に容易であったが、浸漬
試験及び耐モノマー試験において感光性樹脂層と易接着
層の接着性が悪く、これを屈曲させるとその屈曲部にお
いて、感光性樹脂シートが基材フィルムから剥離した。
【0050】
【発明の効果】以上の実施例、比較例からも明らかなよ
うに、本発明によるディスプレイ用材料は、感光性樹脂
シートの露光、未露光を問わずフィルム基材との接着が
良好であるため、感光性樹脂シート上のカバーフィルム
の剥離がきわめて容易に行える。また、所定の要領で画
像を形成した後、他の物品に貼り付けるという極めて簡
単な作業で、耐候性にすぐれ、長期間の屋外暴露でも水
の滲み込み、画像の割れ、欠損を生じないディスプレイ
を任意の場所に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスプレイ用材料の断面図。
【符号の説明】
1・・・ポリエステルフィルム 2・・・粘着もしくは接着層 3・・・易接着層 4・・・アクリル系感光性樹脂シート 5・・・フィルム基材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルフィルム(1)の片面に粘着
    もしくは接着層(2)を積層し、もう一方の面に易接着
    層(3)を積層してなるフィルム基材(5)の易接着層
    (3)面に、アクリル系感光性樹脂シート(4)をラミ
    ネートしたディスプレイ用材料であって、前記易接着層
    (3)が塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体
    樹脂、飽和ポリエステル樹脂および多価イソシアネート
    からなり、かつ前記塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン
    酸共重合体樹脂と前記飽和ポリエステル樹脂の合計量1
    00重量部に対して前記多価イソシアネート2〜30重
    量部よりなることを特徴とするディスプレイ用材料。
  2. 【請求項2】請求項1の塩化ビニル/酢酸ビニル/マレ
    イン酸共重合体樹脂と飽和ポリエステル樹脂の混合重量
    比が10:1〜1:1であることを特徴とする請求項1
    記載のディスプレイ用材料。
JP30154294A 1994-11-10 1994-11-10 ディスプレイ用材料 Pending JPH08132570A (ja)

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