JPH08132352A - 研磨テープ - Google Patents

研磨テープ

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Publication number
JPH08132352A
JPH08132352A JP6298865A JP29886594A JPH08132352A JP H08132352 A JPH08132352 A JP H08132352A JP 6298865 A JP6298865 A JP 6298865A JP 29886594 A JP29886594 A JP 29886594A JP H08132352 A JPH08132352 A JP H08132352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
layer
polishing
tape
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP6298865A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaki Miyaji
貴樹 宮地
Kazuhito Fujii
和仁 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP6298865A priority Critical patent/JPH08132352A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨層自体を薄くしても、研磨作業時に研磨
屑によるスクラッチ傷の発生がなく、しかも研磨層を薄
くすることから表面が平坦面をなす研磨層による研磨テ
ープを提供する。 【構成】 研磨テープ用基材に対して、体質顔料を含有
する樹脂層からなるアンダーコート層を介して研磨層を
形成した研磨テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド,磁気ディ
スク等の仕上げ研磨や金型の精密仕上げ研磨等に使用す
る研磨テープに関する。
【0002】
【従来の技術】精密機械部品や精密電子部品等に使用さ
れる磁気ヘッド等の表面は、ミクロンまたはサブミクロ
ンオーダー以下の精密な表面に仕上げられることがしば
しば必要とされており、例えば、プラスチックフィルム
や合成紙からなる研磨テープ用基材の上に、高硬度の無
機質微粉末からなる研磨材粒子をバインダー用の樹脂液
中に分散させたコーティング剤を塗布,乾燥することに
よって研磨層を形成した研磨テープ(例えば特公昭53
−44714号公報)が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この研磨テープの研磨
層の厚さを例えば10μm以下の薄いものにすると、研
磨作業時に研磨層中の研磨材粒子の逃げるところがな
く、被研磨体の研磨表面を傷付ける欠点がある。
【0004】このため、研磨層の厚さを15μm以上に
しなければならないが、高価な研磨材粒子を含有する研
磨層を厚く形成することは、研磨テープの価格の上昇の
原因になる。
【0005】また、高硬度の無機質微粉末からなる研磨
材粒子をバインダー用の樹脂液中に分散させたコーティ
ング剤を塗布,乾燥して、層厚の大きい研磨層を形成す
ると、ベナードセル現象によって研磨層の表面に凹状部
が発生してしまい、表面の平坦な研磨層が得られなく、
均一な研磨仕上げを行なえない。
【0006】したがって本発明の目的は、研磨層自体を
薄くしても、研磨作業時に研磨屑によるスクラッチ傷の
発生がなく、しかも研磨層を薄くすることから表面が平
坦面をなす研磨層を有する研磨テープを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明の研磨テープによって解決することができる。すな
わち本発明は、研磨テープ用基材に対して、体質顔料を
含有する樹脂層からなるアンダーコート層を介して研磨
材粒子を含有する樹脂層からなる研磨層を形成した研磨
テープである。
【0008】本発明の研磨テープにおける研磨テープ用
基材としては、機械的強度,寸法安定性,耐熱性等に優
れた性質を有する合成紙やプラスチックフィルム、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート,延伸ポリプロピレ
ン,ポリカーボネート,アセチルセルロースジエステ
ル,アセチルセルローストリエステル,延伸ポリエチレ
ン,ポリブチレンテレフタレート等による厚さ20〜1
00μ程度のものが好適である。
【0009】研磨テープ用基材に直接形成される体質顔
料を含有する樹脂層からなるアンダーコート層は、一般
的には研磨層のバインダー用樹脂と同一の樹脂中に体質
顔料を含有させた樹脂層からなり、厚さ5〜20μm程
度に形成される。
【0010】アンダーコート層中の体質顔料は、アンダ
ーコート層のブロッキング防止のためのものであり、例
えば、シリカ,炭酸カルシウム,硫酸バリウム,炭酸マ
グネシウム,酸化アルミニウム等からなる体質顔料を、
バインダー用樹脂100重量部に対して0.1〜5.0
重量部程度で含有させる。
【0011】研磨層は、アンダーコート層の上に、例え
ば、酸化アルミニウム,炭化珪素,酸化ジルコニウム,
酸化クロム,酸化鉄,ダイヤモンド,窒化ホウ素,エメ
リー等の研磨材粒子を含有する樹脂層として、厚さ2〜
10μm程度に形成される。
【0012】上記のアンダーコート層は、ポリエステル
樹脂,ウレタン樹脂,塩化ゴム,硝化綿,ブチラール樹
脂等のバインダー用樹脂と、該樹脂に応じて選択される
有機溶剤、例えば、トルエン,キシレン,メチルエチル
ケトン,メチルイソブチルケトン,アノン,酢酸エチ
ル,酢酸ブチル等から選択される単独溶剤や混合溶剤
と、体質顔料とを利用して得られる粘度10〜1000
cpsのコーティング剤による塗工層として形成され、
また、研磨層は、ポリエステル樹脂,ウレタン樹脂,塩
化ゴム,硝化綿,ブチラール樹脂等のバインダー用樹脂
と、該樹脂に応じて選択される有機溶剤と、研磨材粒子
とを利用して得られる粘度10〜1000cpsのコー
ティング剤による塗工層として形成される。
【0013】これらの塗工層からなるアンダーコート層
や研磨層は、ロールコート,グラビアコート,キスコー
ト,ナイフコート,バーコート,ロッドコート,コンマ
コート,スプレーコート,パークコート等を利用して形
成することができる。
【0014】尚、アンダーコート層や研磨層に使用する
バインダー用樹脂における官能基(−OH,−NH2
−COOH等)に対して、トルイレンジイソシアナート
(TDI),キシリレンジイソシアナート(XDI),
ヘキサメチレジイソシアナート(HMDI)等のイソシ
アナート系硬化剤を、[イソシアナート基(−NCO)
/樹脂の官能基]で表示される当量比が0.5〜10.
0程度の範囲内となる程度に混合した塗工剤を利用し、
アンダーコート層や研磨層を、バインダー用樹脂におけ
る官能基と硬化剤との反応による硬化樹脂層にすること
により、耐溶剤性と密着強度とに優れたアンダーコート
層や研磨層にすることができる。
【0015】
【作用】本発明の研磨テープは、研磨テープ用基材に対
して、体質顔料を含有する樹脂層からなるアンダーコー
ト層を介して研磨材粒子を含有する樹脂層からなる研磨
層を形成したものである。
【0016】上記の構成による本発明の研磨テープは、
研磨テープ用基材と研磨層との間にアンダーコート層が
介在しているため、研磨層の厚さを薄くしても、研磨作
業時に発生する研磨屑に対して十分なクッション性能を
有している。
【0017】このことにより、本発明の研磨テープによ
れば、被研磨体の研磨表面を傷付けるようなことなく精
度の良い研磨仕上げが行なえる。
【0018】また本発明の研磨テープは、上記のアンダ
ーコート層を有するものであるため、研磨層を、ベナー
ドセル現象を起こすことのない薄い塗工層からなるもの
にすることができ、このことにより研磨層の表面が平坦
面をなす均一な研磨仕上げを行なえる研磨テープにな
る。
【0019】さらに本発明の研磨テープは、上記のアン
ダーコート層を有するものであるため、研磨層の厚さを
十分に薄くすることができ、このことにより、高価な研
磨材粒子の使用量が少なくて済み、安価な研磨テープに
なる。
【0020】さらにまた本発明の研磨テープは、研磨テ
ープ用基材と研磨層との間に介在するアンダーコート層
中に体質顔料を含有させているため、アンダーコート層
にブロッキングの発生がなく、アンダーコート層の形成
後に巻き取ることができる巻き取り適性を有する。
【0021】このため、特にエージング工程を必要とす
るアンダーコート層を形成するような場合であっても、
研磨テープの製造を容易に行なえる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の研磨テープの具体的な構成を
製造実施例に基づいて説明する。
【0023】実施例1 アンダーコート層用の塗工剤 線状飽和ポリエステル樹脂[東洋紡績 (株) :バイロン
#300]100重量部とトルエン150重量部とメチ
ルエチルケトン150重量部との樹脂溶液中に、真球状
シリカ[高純度タイプSO−C3:粒径1.0μm、比
表面積5m2 /g]3重量部を添加してサンドミルで良
く分散させた後、キシリレンジイソシアナート[ザ・イ
ンクテック (株) :XEL硬化剤(D)]2重量部を添
加し、さらにトルエンとメチルエチルケトンとの等量混
合溶剤で希釈することにより、粘度120cpsのアン
ダーコート層用の塗工剤[a]を得た。
【0024】研磨層用の塗工剤 線状飽和ポリエステル樹脂[東洋紡績 (株) :バイロン
#550]60重量部とトルエン100重量部とメチル
エチルケトン70重量部との樹脂溶液中に、炭化珪素微
粉末[昭和電工 (株) :GC#6000]200重量部
を添加してサンドミルで良く分散させた後、キシリレン
ジイソシアナート[ザ・インクテック (株) :XEL硬
化剤(D)]10重量部を添加し、さらにトルエンとメ
チルエチルケトンとの等量混合溶剤で希釈することによ
り、粘度60cpsの研磨層用の塗工剤[b]を得た。
【0025】研磨テープの製造 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
[帝人 (株) :低熱収縮SGタイプ]からなる研磨テー
プ用基材の片面に、上記のアンダーコート層用の塗工剤
[a]を、3本リバース法により150g(dry)/
2 に塗工、乾燥し、さらに50℃の雰囲気中にて5日
間のエージングを行なうことにより、厚さ13μmのア
ンダーコート層を形成した。
【0026】続いて、このアンダーコート層の表面に、
上記の研磨層用の塗工剤[b]を、グラビア印刷法によ
って塗工、乾燥し、さらに60℃の雰囲気中にて5日間
のエージングを行なうことにより、厚さ2μmの研磨層
を形成し、本発明の実施例品である研磨テープを得た。
【0027】
【発明の効果】本発明の研磨テープは、研磨層が薄くて
も、研磨作業時に研磨屑によるスクラッチ傷の発生がな
く、しかも研磨層が薄いことから研磨層の表面が平坦面
をなすため、精密でしかも均一な研磨仕上げを行なえる
研磨テープになる。
【0028】また本発明の研磨テープは、研磨層を薄く
することによる研磨材粒子の使用量が低減されるため、
廉価に製造し得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨テープ用基材に対して、体質顔料
    を含有する樹脂層からなるアンダーコート層を介して研
    磨材粒子を含有する樹脂層からなる研磨層を形成したこ
    とを特徴とする研磨テープ。
JP6298865A 1994-11-08 1994-11-08 研磨テープ Pending JPH08132352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6298865A JPH08132352A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 研磨テープ

Applications Claiming Priority (1)

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JP6298865A JPH08132352A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 研磨テープ

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JPH08132352A true JPH08132352A (ja) 1996-05-28

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ID=17865197

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JP6298865A Pending JPH08132352A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 研磨テープ

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JP (1) JPH08132352A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06179174A (ja) * 1992-12-11 1994-06-28 Fuji Photo Film Co Ltd 研磨体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06179174A (ja) * 1992-12-11 1994-06-28 Fuji Photo Film Co Ltd 研磨体

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