JPH08131943A - 防汚カバ−シ−ト材の製造方法及び該カバ−シ−ト材並びに該カバ−シ−ト材を用いた防汚カバ− - Google Patents

防汚カバ−シ−ト材の製造方法及び該カバ−シ−ト材並びに該カバ−シ−ト材を用いた防汚カバ−

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JPH08131943A
JPH08131943A JP29368594A JP29368594A JPH08131943A JP H08131943 A JPH08131943 A JP H08131943A JP 29368594 A JP29368594 A JP 29368594A JP 29368594 A JP29368594 A JP 29368594A JP H08131943 A JPH08131943 A JP H08131943A
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JP
Japan
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resin
fluororesin
sheet material
binder
stain
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JP29368594A
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English (en)
Inventor
Minoru Sugimoto
実 杉本
Kunio Takani
邦雄 高荷
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TOKYO CLOTH KOGYO KK
Original Assignee
TOKYO CLOTH KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カバー表面のフッ素樹脂皮膜の剥離を防止
し、丈夫で防汚効果があり取り扱い易くかつ経済的にで
きるものを提供する。 【構成】 布地で形成した基材(1)に防水性を有する
樹脂の皮膜層(6)を形成し、その上にフッ素樹脂とバ
インダを配合した樹脂の皮膜層(7)を形成し、これを
熱処理して防汚効果を得ると共にフッ素樹脂皮膜層の剥
離を防止する。またその基材にフッ素樹脂とバインダを
配合した樹脂液(2)を含浸させ、カバー裏面をも防汚
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防汚処理を施したカバ
−シ−ト材及び該カバ−シ−ト材の製造方法並びにその
カバ−シ−ト材を用いて形成した防汚カバ−に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車やオ−トバイ等を被うカバ−は、
ポリエステルやナイロン等の布地を用いこれらに防水処
理としてアクリル系樹脂やウレタン系樹脂等の樹脂をコ
−ティングしているが、そのポリエステルやナイロン等
の合成繊維は静電気が発生し易いので、これにゴミがつ
いて汚れたり、そのためにカバ−の装着,脱着,収納の
際に手や衣類を汚すことがあり、又日数がたつと汚れが
落ちにくくなって外観を損なうこともあった。そこで、
その汚れがつきにくくするように、防汚処理として布地
表面にアクリル系樹脂又はウレタン系樹脂の防水性の樹
脂皮膜を形成しその上面にフッ素樹脂皮膜を形成したカ
バ−(実開平6−10020)が考案されている。この
フッ素樹脂皮膜の形成によって防汚効果が表われるが、
このフッ素樹脂皮膜自身は薄く強度上弱いものであり、
又その下面に形成されているアクリル系樹脂又はウレタ
ン系樹脂の防水性の樹脂皮膜との密着(接着)が弱いも
のであるために、折り目からフッ素樹脂皮膜が剥れた
り、その皮膜表面に傷がついたりするということが判明
した。更に、布地の裏面には何ら防汚処理が施されてい
ないので、裏面も汚れてしまうことがあり、またこれに
よって自動車等のカバ−される対象物を汚損することも
あった。
【0003】
【発明の解決課題】本発明は、これに鑑みカバ−の上面
に形成したフッ素樹脂皮膜の剥離を防止すると共に丈夫
で防汚効果を長期間持続できるようにし、又カバ−裏面
にも防汚を形成し、更に取扱い易くかつ経済的にできる
ものを提供しょうとするものである。
【0004】
【課題の解決手段】本発明は、布地で形成した基材に防
水性を有する樹脂の皮膜層を形成し、その上にフッ素樹
脂とバインダを配合した樹脂の皮膜層を形成しこれを熱
処理するもので、該バインダによってフッ素樹脂の皮膜
層をその下面の防水性を有する樹脂の皮膜層に密着させ
てフッ素樹脂皮膜層の剥離を防止している。又上記基材
にフッ素樹脂とバインダを配合した樹脂液を含浸するこ
とによって、カバ−裏面の防汚を形成する。
【0005】
【実施例】本発明のカバ−シ−ト材は、自動車やオ−ト
バイ,自転車,ゴルフカ−ト,スノ−モ−ビル等の走行
車、ボ−ト,カヌ−等の船舶、耕運機,コンバイン,発
動機,発電機等の機械器具装置、洗濯機,防災用品等の
家庭用品、建築用シ−ト、テント、グランドシ−ト、
幌、庇その他適宜のカバ−として用いることができる
が、実施例では自動車のカバ−の場合について説明す
る。
【0006】カバ−の基材(1)としては、ポリエステ
ル,ナイロン等のフィラメント糸やスパン糸の合成繊
維、綿、レ−ヨン、これらの混紡等の織物、編物、不織
布その他の適当な布地のものが用いられる。
【0007】その基材(1)にフッ素樹脂とバインダを
配合した撥水・撥油性、防水性、防汚性を有する樹脂液
(2)を含浸させる。含浸させる場合の例を図1に示
す。基材(1)は上記樹脂液(2)を収容した容器
(3)内へ案内ロ−ラ(4)によって案内され、ここで
その基材内に樹脂液が浸入する。樹脂液が浸入した基材
は、ロ−ラ(5)によって絞られ均一にして乾燥室(図
示せず)へ送られ、ここで乾燥される。なおその時の乾
燥温度は通常120℃位である。
【0008】バインダとしては、ポリエ−テルポリウレ
タン,ポリエステルポリウレタン等の各種ウレタン系樹
脂やポリアクリル酸エステル,ポリメタクリル酸エステ
ル等のアクリル系樹脂その他の樹脂が単独でまたは配合
して使用されるが、この例ではウレタン系樹脂を用いて
いる。上記樹脂液には、酸性側にpHを調整するために酢
酸等の酸を配合したり、第四アンモニウム塩系の陽イオ
ン活性剤やその他の表面活性剤よりなる帯電防止剤を配
合したりする。なお、上記樹脂液の基材への含浸はカバ
−の種類によって省略することがある。
【0009】樹脂液を含浸し、乾燥した後の基材に、ア
クリル系樹脂やウレタン系樹脂その他の樹脂を塗布して
下部皮膜層(6)を形成する。その皮膜層を形成する樹
脂液には、適宜アルミニウムペ−ストや顔料(雲母、酸
化チタン等)等が配合される。なお、図示のものでは、
この皮膜層は一層になっているが、これを二層等に設け
たりすることがある。
【0010】上記下部皮膜層(6)の上面に、フッ素樹
脂とバインダを配合した樹脂を塗布して上部皮膜層
(7)を形成する。フッ素樹脂の量は、バインダの量と
のかねあいもあるが、フッ素樹脂による防汚効果及び経
済面等を考えてウエット状態の重量%で約4〜10が好
適である。なおこの場合、バインダとしてアクリル系樹
脂を用いている。上記上部皮膜層(7)を形成する樹脂
には、メラミン樹脂,エポキシ樹脂,イソシアネ−ト等
の架橋剤、触媒、増粘剤、pH調整剤等が適宜配合され
る。
【0011】上記下部皮膜層(6)及び上部皮膜層
(7)を形成する場合の例を図2に示す。上記樹脂液
(2)を含浸した基材(1)は、前部案内ローラ(8)
及び後部案内ローラ(9),(9)によって下部皮膜層
を形成する樹脂液(10)または下部皮膜層を形成する樹
脂液を収容した容器(11)上に送られ、その樹脂液に浸
るロ−ラ(12)によって樹脂液(10)が上記基材(1)面
に塗布される。塗布された樹脂液は上記後部案内ローラ
(9),(9)間に設けたドクターナイフ(13)によっ
て均一にされ、塗布量(厚み)が調整される。上部皮膜
層の場合も同様にして、容器内に収容した上部皮膜層を
形成する樹脂液をロ−ラ(12)とドクターナイフ(13)によ
って下部皮膜層上に均一に塗布する。塗布後に適宜これ
を乾燥室(図示せず)に送り乾燥する。その時の乾燥温
度は通常130℃位である。
【0012】上部皮膜層を乾燥した後(乾燥を省略する
場合は上部皮膜層を形成した後)に熱処理する。この例
では、約180℃で約30秒間加熱することによって熱
処理している。熱処理の温度や時間は、上記架橋剤等が
好適に作用するように、又経済的な面(時間の短縮、材
料の量等)を考慮して適宜のものに決められる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上記のように基材に形成した
防水性を有する樹脂皮膜層の上にフッ素樹脂とバインダ
を配合した樹脂皮膜層を形成したものであるから、バイ
ンダによって皮膜層間の密着が強固になると共に皮膜強
度が増大するので、フッ素樹脂部分が剥れることがな
く、又表面に傷がつきにくい上に油やゴミ等がつきにく
く汚れにくいと共に長期間使用に耐えることができ、少
々汚れたとしても水洗いによって簡便に落すことができ
る。また、基材にフッ素樹脂とバインダを配合した樹脂
液を含浸しておくと、カバ−の裏面にも防汚効果が表わ
れ、カバ−の着脱や収納の際等に手や衣類等を汚すこと
がない。なお、該カバ−に帯電防止加工を施すと、一層
防汚効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、基材にフッ素樹脂とバ
インダを配合した樹脂液を含浸させる工程を示す概略正
面図である。
【図2】基材に防水性を有する樹脂の下部皮膜層または
フッ素樹脂とバインダを配合した樹脂の上部皮膜層を形
成する工程を示す概略正面図である。
【図3】カバ−シ−ト材の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 フッ素樹脂とバインダを配合した樹脂液 6 下部皮膜層 7 上部皮膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 3/02 Z 7415−4F 5/00 F 7415−4F 7/24 302 L 7415−4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布地で形成した基材の上面に防水性を有
    する樹脂を塗布し、更にその上面にフッ素樹脂とバイン
    ダを配合する樹脂を塗布しこれを熱処理した防汚カバ−
    シ−ト材の製造方法。
  2. 【請求項2】 布地で形成した基材にフッ素樹脂とバイ
    ンダを配合した樹脂液を含浸し、これを乾燥した後、そ
    の上面に防水性を有する樹脂を塗布し、更にその上面に
    フッ素樹脂とバインダを配合する樹脂を塗布しこれを熱
    処理した防汚カバ−シ−ト材の製造方法。
  3. 【請求項3】 布地で形成した基材を有し、該基材の上
    面に防水性を有する樹脂で下部皮膜層を設けると共にそ
    の上面にフッ素樹脂とバインダを配合する樹脂で上部皮
    膜層を設けた防汚カバ−シ−ト材。
  4. 【請求項4】 フッ素樹脂とバインダを配合した樹脂液
    を含浸した布地で形成する基材を有し、該基材の上面に
    防水性を有する樹脂で下部皮膜層を設けると共にその上
    面にフッ素樹脂とバインダを配合する樹脂で上部皮膜層
    を設けた防汚カバ−シ−ト材。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の防汚カバ−シ−
    ト材を用い、該カバ−シ−ト材を物品を被うに適する大
    きさ,形状に形成した防汚カバ−。
JP29368594A 1994-11-04 1994-11-04 防汚カバ−シ−ト材の製造方法及び該カバ−シ−ト材並びに該カバ−シ−ト材を用いた防汚カバ− Pending JPH08131943A (ja)

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