JPH0813171A - 鋼板および表面処理鋼板用さび止め油組成物 - Google Patents

鋼板および表面処理鋼板用さび止め油組成物

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JPH0813171A
JPH0813171A JP17161694A JP17161694A JPH0813171A JP H0813171 A JPH0813171 A JP H0813171A JP 17161694 A JP17161694 A JP 17161694A JP 17161694 A JP17161694 A JP 17161694A JP H0813171 A JPH0813171 A JP H0813171A
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oil
pentaerythritol
sorbitan
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acid
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Yukio Matsuzaki
幸雄 松崎
Tsunetoshi Sugawara
常年 菅原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アミン類とニトロ安息香酸またはその塩を含
む調質液により調質圧延した鋼板や表面処理鋼板に塗布
したときに、粘着性を有するスラッジをほとんど発生し
ない、鋼板および表面処理鋼板用さび止め油組成物を開
発する。 【構成】 鉱油および/または合成油を基油とし、これ
に組成物全量基準で、(A)特定の1種または2種以上
の水酸基含有化合物0.5〜10.0重量%、(B)ス
ルフォン酸のアルカリ金属塩および/またはアルカリ土
類金属塩1.0〜15.0重量%、ならびに(C)特定
の1種または2種以上の化合物1.0〜15.0重量%
を必須成分として配合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板および表面処理鋼板
用さび止め油組成物に関し、詳しくはアミン類とニトロ
安息香酸またはその塩を含む調質液により調質圧延した
鋼板や表面処理鋼板に塗布したときに、粘着性を有する
スラッジをほとんど発生しない、鋼板および表面処理鋼
板用さび止め油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼板および表面処理鋼板用の
さび止め油には、そのさび止め効果を向上させるため、
通常、スルフォン酸金属塩、酸化ワックス金属塩、ラノ
リン脂肪酸金属塩、ラノリン脂肪酸エステルなどのさび
止め剤が添加されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、鋼板および表面
処理鋼板の調質圧延においては、近年、人体に対する安
全性の面や高圧下率下での圧延の要望が高まったことか
ら、亜硝酸ソーダを主成分とした調質圧延液にかわり、
アミン類とニトロ安息香酸またはその塩を主成分とした
調質圧延液の使用が増加している。しかしながら、この
ような調質圧延液を用いて調質圧延した鋼板や表面処理
鋼板にさび止め油を塗布した場合、調質圧延液中の成分
とさび止め油中のさび止め剤との反応によって粘着性を
有するスラッジを発生し、この粘着性スラッジが鉄粉な
どを取り込んで黒色化し、鋼板またはガイドロールなど
の鋼板コイル巻き取り設備またはリコイル設備に付着す
るという問題が生じてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく研究を重ねた結果、この粘着性スラッジが
さび止め添加剤であるスルフォン酸金属塩と調質圧延液
成分との反応生成物であり、かつ、さび止め油に特定の
水酸含有化合物を特定量含有させることによって粘着性
スラッジの生成を防止できることを見い出し、本発明を
完成するに至った。本発明は、アミン類とニトロ安息香
酸またはその塩を含む調質液により調質圧延した鋼板や
表面処理鋼板に用いても、優れたさび止め効果を示すと
共に、粘着性スラッジがほとんど生成することのない、
鋼板および表面処理鋼板用さび止め油剤組成物を提供す
ることを目的とする。
【0005】本発明は、鉱油および/または合成油を基
油とし、これに組成物全量基準で、 (A)以下の(a)および(b)の中から選ばれる1種または2種以上の水酸基 含有化合物、 0.5〜10.0重量%、 (a)炭素数10〜22の脂肪酸1価アルコール (b)グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトールおよびソルビタン
の中から選ばれる1種類以上の多価アルコールと炭素数
10〜22の脂肪酸の部分エステル (B)スルフォン酸のアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩、 1.0〜15.0重量%、 ならびに (C)以下の(c)〜(e)の中から選ばれる1種または2種以上の化合物、 1.0〜15.0重量%、 (c)酸化ワックス金属塩 (d)ラノリン脂肪酸金属塩 (e)ラノリン脂肪酸エステル を必須成分として配合してなる鋼板および表面処理鋼板
用さび止め油組成物を提供するものである。以下、本発
明の内容をより詳細に説明する。
【0006】本発明における基油は鉱油および/または
合成油である。この鉱油および/または合成油の粘度は
任意であるが、通常、さび止め性に優れ、かつ取扱いが
容易な点から、40℃における動粘度が5〜2000m
2 /s、好ましくは10〜1000mm2 /sのもの
を用いることができる。またこの鉱油および/または合
成油の種類も特に限定されるものではなく、通常、さび
止め油の基油として使用される精製鉱油や合成油が使用
できる。
【0007】精製鉱油としては、例えば、原油を常圧蒸
留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤脱れ
き、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、
水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理を適宜組
み合わせて精製したパラフィン系、ナフテン系などの油
が使用できる。
【0008】また、合成油としては、例えば、ポリα−
オレフィン(ポリブテン、1−オクテンオリゴマー、1
−デセンオリゴマーなど)、アルキルベンゼン、アルキ
ルナフタレン、ジエステル(ジトリデシルグルタレー
ト、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルア
ジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2−エチルヘキ
シルセバケートなど)、ポリオールエステル(トリメチ
ロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパン
ペラルゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキ
サノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネートな
ど)、ポリオキシアルキレングリコール、ポリフェニル
エーテルなどが使用できる。これらの精製鉱油および合
成油は単独でも、また2種以上組み合わせて使用しても
よい。
【0009】また、本発明における(A)成分は、
(a)炭素数10〜22の脂肪族1価アルコール、およ
び(b)グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールおよびソルビタ
ンの中から選ばれる1種類以上の多価アルコールと炭素
数10〜22の脂肪酸の部分エステル、の中から選ばれ
る1種または2種以上の水酸基含有化合物である。
【0010】ここでいう(a)成分は、炭素数10〜2
2の脂肪族1価アルコールであり、(a)成分としては
直鎖状脂肪族1価アルコールでもよく、分技状脂肪族1
価アルコールでもよい。さらに飽和脂肪族1価アルコー
ルでもよく、また不飽和脂肪族1価アルコールでもよ
い。
【0011】(a)成分としては、具体的には例えば、
デシルアルコール(すべての異性体を含む)、ウンデシ
ルアルコール(すべての異性体を含む)、ドデシルアル
コール(すべての異性体を含む)、トリデシルアルコー
ル(すべての異性体を含む)、テトラデシルアルコール
(すべての異性体を含む)、ペンタデシルアルコール
(すべての異性体を含む)、ヘキサデシルアルコール
(すべての異性体を含む)、ヘプタデシルアルコール
(すべての異性体を含む)、オクタデシルアルコール
(すべての異性体を含む)、ノナデシルアルコール(す
べての異性体を含む)、エイコシルアルコール(すべて
の異性体を含む)、ヘンエイコシルアルコール(すべて
の異性体を含む)、ドコシルアルコール(すべての異性
体を含む)、デセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、ウンデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、ドデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、トリデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、テトラデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、ペンタデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、ヘキサデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、ヘプタデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、オクタデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、ノナデセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、エイコセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、ヘンエイコセニルアルコール(すべての異性体を
含む)、ドコセニルアルコール(すべての異性体を含
む)、オクタデカジエニルアルコール(すべての異性体
を含む)、およびこれらの混合物などが挙げられるが、
粘着性スラッジの生成防止効果に特に優れる点から、オ
クタデセニルアルコールが好ましく、特にオレイルアル
コールが最も好ましく用いられる。
【0012】また、上記でいう(b)成分は、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトールおよびソルビタンの中から選ばれ
る1種類以上の多価アルコールと炭素数10〜22の脂
肪酸の部分エステルである。なおここでいう部分エステ
ルとは多価アルコール中の水酸基の少なくとも1個以上
がエステル化されない水酸基の形のままで残っているエ
ステルを意味する。
【0013】ここでいう脂肪酸としては飽和脂肪酸でも
不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂
肪酸でもよい。具体的には例えば、デカン酸(すべての
異性体を含む)、ウンデカン酸(すべての異性体を含
む)、ドデカン酸(すべての異性体を含む)、トリデカ
ン酸(すべての異性体を含む)、テトラデカン酸(すべ
ての異性体を含む)、ペンタデカン酸(すべての異性体
を含む)、ヘキサデカン酸(すべての異性体を含む)、
ヘプタデカン酸(すべての異性体を含む)、オクタデカ
ン酸(すべての異性体を含む)、ノナデカン酸(すべて
の異性体を含む)、エイコサン酸(すべての異性体を含
む)、ヘンエイコサン酸(すべての異性体を含む)、ド
コサン酸(すべての異性体を含む)などの飽和脂肪酸;
デセン酸(すべての異性体を含む)、ウンデセン酸(す
べての異性体を含む)、ドデセン酸(すべての異性体を
含む)、トリデセン酸(すべての異性体を含む)、テト
ラデセン酸(すべての異性体を含む)、ペンタデセン酸
(すべての異性体を含む)、ヘキサデセン酸(すべての
異性体を含む)、ヘプタデセン酸(すべての異性体を含
む)、オクタデセン酸(すべての異性体を含む)、ノナ
デセン酸(すべての異性体を含む)、エイコセン酸(す
べての異性体を含む)、ヘンエイコセン酸(すべての異
性体を含む)、ドコセン酸(すべての異性体を含む)な
どの不飽和脂肪酸;およびこれらの混合物などが挙げら
れるが、粘着性スラッジの生成防止効果に特に優れる点
から、オクタデセン酸が好ましく、特にオレイン酸が最
も好ましく用いられる。
【0014】(b)成分としては、具体的には例えば、
グリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレ
ート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンジ
ドデカノエート(グリセリンジラウレート)、グリセリ
ンジイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエー
ト(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイ
ソミリステート、グリセリンジテトラデカノエート(グ
リセリンジミリステート)、グリセリンジイソミリステ
ート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリン
モノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテー
ト、グリセリンジヘキサデカノエート(グリセリンジパ
ルミテート)、グリセリンジイソパルミテート、グリセ
リンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレ
ート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリン
ジオクタデカノエート(グリセリンジステアレート)、
グリセリンジイソステアレート、グリセリンモノオクタ
デセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリ
ンモノイソオレエート、グリセリンジオクタデセノエー
ト(グリセリンジオレエート)、グリセリンジイソオレ
エートなどのグリセリン部分エステル;トリメチロール
エタンモノドデカノエート(トリメチロールエタンモノ
ラウレート)、トリメチロールエタンモノイソラウレー
ト、トリメチロールエタンジドデカノエート(トリメチ
ロールエタンジラウレート)、トリメチロールエタンジ
イソラウレート、トリメチロールエタンモノテトラデカ
ノエート(トリメチロールエタンモノミリステート)、
トリメチロールエタンモノイソミリステート、トリメチ
ロールエタンジテトラデカノエート(トリメチロールエ
タンジミリステート)、トリメチロールエタンジイソミ
リステート、トリメチロールエタンモノヘキサデカノエ
ート(トリメチロールエタンモノパルミテート)、トリ
メチロールエタンモノイソパルミテート、トリメチロー
ルエタンジヘキサデカノエート(トリメチロールエタン
ジパルミテート)、トリメチロールエタンジイソパルミ
テート、トリメチロールエタンモノオクタデカノエート
(トリメチロールエタンモノステアレート)、トリメチ
ロールエタンモノイソステアレート、トリメチロールエ
タンジオクタデカノエート(トリメチロールエタンジス
テアレート)、トリメチロールエタンジイソステアレー
ト、トリメチロールエタンモノオクタデセノエート(ト
リメチロールエタンモノオレエート)、トリメチロール
エタンモノイソオレエート、トリメチロールエタンジオ
クタデセノエート(トリメチロールエタンジオレエー
ト)、トリメチロールエタンジイソオレエートなどのト
リメチロールエタン部分エステル;トリメチロールプロ
パンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノ
ラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレ
ート、トリメチロールプロパンジドデカノエート(トリ
メチロールプロパンジラウレート)、トリメチロールプ
ロパンジイソラウレート、トリメチロールプロパンモノ
テトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリ
ステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステ
ート、トリメチロールプロパンジテトラデカノエート
(トリメチロールプロパンジミリステート)、トリメチ
ロールプロパンジイソミリステート、トリメチロールプ
ロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパ
ンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイ
ソパルミテート、トリメチロールプロパンジヘキサデカ
ノエート(トリメチロールプロパンジパルミテート)、
トリメチロールプロパンジイソパルミテート、トリメチ
ロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロー
ルプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパ
ンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンジオ
クタデカノエート(トリメチロールプロパンジステアレ
ート)、トリメチロールプロパンジイソステアレート、
トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリ
メチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロール
プロパンモノイソオレエート、トリメチロールプロパン
ジオクタデセノエート(トリメチロールプロパンジオレ
エート)、トリメチロールプロパンジイソオレエートな
どのトリメチロールプロパン部分エステル;ペンタエリ
スリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトール
モノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウ
レート、ペンタエリスリトールジドデカノエート(ペン
タエリスリトールジラウレート)、ペンタエリスリトー
ルジイソラウレート、ペンタエリスリトールトリドデカ
ノエート(ペンタエリスリトールトリラウレート)、ペ
ンタエリスリトールトリイソラウレート、ペンタエリス
リトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトー
ルモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソ
ミリステート、ペンタエリスリトールジテトラデカノエ
ート(ペンタエリスリトールジミリステート)、ペンタ
エリスリトールジイソミリステート、ペンタエリスリト
ールトリテトラデカノエート(ペンタエリスリトールト
リミリステート)、ペンタエリスリトールトリイソミリ
ステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエー
ト(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタ
エリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリ
トールジヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールジ
パルミテート)、ペンタエリスリトールジイソパルミテ
ート、ペンタエリスリトールトリヘキサデカノエート
(ペンタエリスリトールトリパルミテート)、ペンタエ
リスリトールトリイソパルミテート、ペンタエリスリト
ールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモ
ノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステ
アレート、ペンタエリスリトールジオクタデカノエート
(ペンタエリスリトールジステアレート)、ペンタエリ
スリトールジイソステアレート、ペンタエリスリトール
トリオクタデカノエート(ペンタエリスリトールトリス
テアレート)、ペンタエリスリトールトリイソステアレ
ート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート
(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリ
スリトールモノイソオレエート、ペンタエリスリトール
ジオクタデセノエート(ペンタエリスリトールジオレエ
ート)、ペンタエリスリトールジイソオレエート、ペン
タエリスリトールトリオクタデセノエート(ペンタエリ
スリトールトリオレエート)、ペンタエリスリトールト
リイソオレエートなどのペンタエリスリトール部分エス
テル;ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノ
ラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビ
タンジドデカノエート(ソルビタンジラウレート)、ソ
ルビタンジイソラウレート、ソルビタントリドデカノエ
ート(ソルビタントリラウレート)、ソルビタントリイ
ソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソ
ルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリ
ステート、ソルビタンジテトラデカノエート(ソルビタ
ンジミリステート)、ソルビタンジイソミリステート、
ソルビタントリテトラデカノエート(ソルビタントリミ
リステート)、ソルビタントリイソミリステート、ソル
ビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミ
テート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタ
ンジヘキサデカノエート(ソルビタンジパルミテー
ト)、ソルビタンジイソパルミテート、ソルビタントリ
ヘキサデカノエート(ソルビタントリパルミテート)、
ソルビタントリイソパルミテート、ソルビタンモノオク
タデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソル
ビタンモノイソステアレート、ソルビタンジオクタデカ
ノエート(ソルビタンジステアレート)、ソルビタンジ
イソステアレート、ソルビタントリオクタデカノエート
(ソルビタントリステアレート)、ソルビタントリイソ
ステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソ
ルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエ
ート、ソルビタンジオクタデセノエート(ソルビタンジ
オレエート)、ソルビタンジイソオレエート、ソルビタ
ントリオクタデセノエート(ソルビタントリオレエー
ト)、ソルビタントリイソオレエートなどのソルビタン
部分エステル;およびこれらの混合物などが好ましく用
いられる。
【0015】さらに上述したとおり、粘着性スラッジの
生成防止効果に特に優れる点から、(b)成分として
は、グリセリンモノオレエート、グリセリンジオレエー
ト、トリメチロールエタンモノオレエート、トリメチロ
ールエタンジオレエート、トリメチロールプロパンモノ
オレエート、トリメチロールプロパンジオレエート、ペ
ンタエリスリトールモノオレエート、ペンタエリスリト
ールジオレエート、ペンタエリスリトールトリオレエー
ト、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジオレエー
ト、ソルビタントリオレエートおよびこれらの混合物が
より好ましく用いられ、さらにモノオレエートであるグ
リセリンモノオレエート、トリメチロールエタンモノオ
レエート、トリメチロールプロパンモノオレエート、ペ
ンタエリスリトールモノオレエート、ソルビタンモノオ
レエートおよびこれらの混合物が最も好ましく用いられ
る。
【0016】また、勿論のことであるが、本発明の
(A)成分としては上記(a)成分および(b)成分の
中から選ばれる2種以上の化合物を任意の割合で混合し
た混合物も好ましく用いることができる。本発明の鋼板
および表面処理鋼板用さび止め油組成物における(A)
成分の配合量の下限、組成物全量基準で0.5重量%、
好ましくは1.0重量%であり、一方、配合量の上限
は、組成物全量基準で10.0重量%、好ましくは7.
0重量%である。(A)成分の配合量が組成物全量基準
で0.5重量%未満の場合は、アミン類を含む調質液に
より調質圧延した鋼板や表面処理鋼板に用いた場合に粘
着性スラッジが生成する恐れが大きく、一方、配合量が
組成物全量基準で10.0重量%を超える場合は、貯蔵
時の安定性や脱脂性に問題があるため、それぞれ好まし
くない。
【0017】また本発明における(B)成分は、スルフ
ォン酸のアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金
属塩である。アルカリ金属としては具体的にはナトリウ
ムやカリウムなどが挙げられ、アルカリ土類金属として
は具体的には、マグネシウム、カルシウム、バリウムな
どが挙げられる。
【0018】上記(B)成分は特に製造方法を限定する
ものではなく、任意の方法によって製造されたものが使
用可能であるが、具体的には例えば、分子量100〜1
500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化
合物をスルフォン化することによって得られるアルキル
芳香族スルフォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩およびこれらの混合物などが使用できる。
【0019】ここでいうアルキル芳香族スルフォン酸と
しては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合
物をスルフォン化したものやホワイトオイル製造時に副
生する、いわゆるマホガニー酸などの石油スルフォン酸
や、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラ
ントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアル
キル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアル
キル基を有するアルキルベンゼンをスルフォン化したも
の、あるいはジノニルナフタレンなどのアルキルナフタ
レンをスルフォン化したものなどの合成スルフォン酸な
どが挙げられる。
【0020】この(B)成分としては、上記のアルキル
芳香族スルフォン酸を直接アルカリ金属塩基(アルカリ
金属の酸化物や水酸化物など)および/またはアルカリ
土類塩基(アルカリ土類金属の酸化物や水酸化物など)
と反応させることにより得られる中性(正塩)スルフォ
ネートや塩基性スルフォネートだけでなく、中性(正
塩)スルフォネートを炭酸ガスの存在下でさらに過剰の
アルカリ金属塩基やアルカリ土類金属基と反応させるこ
とによって製造される炭酸塩過塩基化スルフォネート
や、中性(正塩)スルフォネートをアルカリ金属塩基や
アルカリ土類金属塩基、およびホウ酸または無水ホウ酸
などのホウ酸化合物と反応させることによって製造され
るホウ酸塩過塩基化スルフォネートなどを用いることが
できる。
【0021】(B)成分のJIS K 2501な規定
する過塩素酸法による全塩基価は任意であるが、通常0
〜500mgKOH/g、好ましくは0〜400mgK
OH/gの塩基価を有するスルフォン酸塩を用いること
ができる。
【0022】本発明の鋼板および表面処理鋼板用さび止
め油組成物における(B)成分の配合量の下限は、組成
物全量基準で1.0重量%、好ましくは3.0重量%で
あり、一方、配合量の上限は、組成物全量基準で、1
5.0重量%、好ましくは10.0重量%である。
(B)成分の配合量が組成物全量基準で1.0重量%未
満の場合は、組成物のさび止め性や貯蔵時の安定性が悪
化し、一方、配合量が組成物全量基準で15.0重量%
を超える場合は、配合量に見合うだけのさび止め性向上
効果が得られず、コスト的に不利であるため、それぞれ
好ましくない。また本発明における(C)成分は、
(c)酸化ワックス金属塩、(d)ラノリン脂肪酸金属
塩、および(e)ラノリン脂肪酸エステル、の中から選
ばれる1種または2種以上の化合物である。
【0023】ここでいう(c)酸化ワックス金属塩と
は、石油留分の精製の際に得られるパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムや合
成により得られるポリオレフィンワックスなどのワック
スを酸化することによって製造される酸化ワックスに対
して、さらにナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属
やマグネシウム、カルシウム、バリウムなどのアルカリ
土類金属の塩や塩基を反応させ、酸化ワックスが有する
酸性基の一部または全部を中和して金属塩としたもので
あり、本発明においては特に酸化ワックスバリウム塩が
好ましく用いられ、酸化パラフィンバリウム塩がより好
ましく用いられる。
【0024】(c)成分のケン化価、全酸価および金属
含有量は任意であるが、組成物の貯蔵安定性や酸化安定
性、水置換性およびさび止め性に優れる点から、JIS
K2503に規定するケン化価が50〜100mgK
OH/g、JIS K 2501に規定する全酸価が2
〜20mgKOH/gおよび金属含有量2〜6重量%の
性状を有するものが好ましく用いられる。
【0025】またここでいう(d)ラノリン脂肪酸金属
塩とは、羊の毛に付着するろう状物質を精製して得られ
るラノリン(羊毛脂)にナトリウム、カリウムなどのア
ルカリ金属の塩基や酸化物、またはマグネシウム、カル
シウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の塩基や酸化
物、好ましくはバリウムの塩基や酸化物を反応させ、ラ
ノリン中に含有される脂肪酸成分の一部または全部を中
和して金属塩としたものである。(d)成分のケン化
価、全酸価および金属含有量は任意であるが、組成物の
貯蔵安定性や酸化安定性、水置換性およびさび止め性に
優れる点から、JIS K2503に規定するケン化価
10〜200mgKOH/g、JIS K 2501に
規定する全酸価が2〜80mgKOH/gおよび金属含
有量1〜6重量%の性状を有するものが好ましく用いら
れる。
【0026】またここでいう(e)成分は、ラノリン脂
肪酸エステルである。このラノリン脂肪酸エステルと
は、羊の毛に付着するろう状物質を精製して得られるラ
ノリン(羊毛脂)にグリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
ソルビタンなどの多価アルコールを反応させ、ラノリン
中に含有される脂肪酸成分の一部または全部をエステル
化したものである。本発明のラノリン脂肪酸エステルの
ケン化価および全酸価は任意であるが、組成物の貯蔵安
定性や酸化安定性、水置換性およびさび止め性に優れる
点から、JIS K2503に規定するケン化価50〜
250mgKOH/gおよびJIS K2501に規定
する全酸価2〜50mgKOH/gの性状を有するもの
が好ましく用いられる。
【0027】また、もちろんのことであるが、本発明の
(C)成分としては上記(c)成分、(d)成分、
(c)成分および(e)成分の中から選ばれる2種以上
の化合物を任意の割合で混合した混合物も好ましく用い
ることができる。本発明の鋼板および表面処理鋼板用さ
び止め油組成物における(C)成分の配合量の下限は、
組成物全量基準で1.0重量%、好ましくは2.0重量
%であり、一方、配合量の上限は、組成物全量基準で1
5.0重量%、好ましくは8.0重量%である。(C)
成分の配合量が組成物全量基準で1.0重量%未満の場
合は、組成物のさび止め性が悪化し、一方、配合量が組
成物全量基準で15.0重量%を超える場合は、脱脂性
に問題が生じ、また配合量に見合うだけのさび止め性向
上効果が得られず、コスト的に不利であるため、それぞ
れ好ましくない。
【0028】本発明においては上述のように、鉱油およ
び/または合成油からなる基油に、(A)〜(C)成分
を所定量配合することにより、さび止め性および粘着性
スラッジの生成防止性に優れた鋼板および表面処理鋼板
用さび止め油組成物を得ることができるが、その各種性
能をさらに高める目的で公知のさび止め油用添加剤を単
独で、または数種類組み合わせた形で使用することがで
きる。
【0029】これらの添加剤としては、具体的には例え
ば、トリクレジルフォスフェートなどのリン酸エステ
ル、ラードオイルなどの油脂、脂肪酸などに代表される
潤滑性向上剤;2,6−ジ−tert−ブチル−p−ク
レゾール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−te
rt−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−
ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビ
ス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)などに代
表される酸化防止剤;脂肪酸アミン塩などの水置換剤;
アミン、アルカノールアミン、アミド、カルボン酸など
の腐食防止剤;ベンゾトリアゾール、チアジアゾールな
どの金属不活性化剤;メチルシリコーン、フルオロシリ
コーン、ポリアクリレートなどの消包剤;などが挙げら
れ、これらを単独で使用してもよく、また2種類以上組
み合わせて使用してもよい。これら公知の添加剤を併用
する場合の含有量は任意であるが、通常、これらの公知
の添加剤の合計含有量が組成物全量基準で0.1〜10
重量%となるような量を添加するのが望ましい。
【0030】また本発明に係る鋼板および表面処理鋼板
用さび止め油組成物はそのままの形で鋼板や表面処理鋼
板に塗布することもできるが、塗布時の作業性を向上さ
せる目的で、炭化水素系溶剤を配合した形で使用するこ
ともできる。この炭化水素系溶剤としては、通常の炭化
水素系溶剤として使用されている鉱油系および/または
合成炭化水素溶剤が使用できる。鉱油系溶剤としては、
具体的には例えば、原油を常圧蒸留または減圧蒸留して
得られた溶剤留分を、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理
等の精製処理を適宜組み合わせて精製した、パラフィン
系、ナフテン系、アロマティック系などの溶剤留分およ
びこれらの混合物などが使用できる。
【0031】また、合成系炭化水素溶剤としては、例え
ば、パラフィン系、ナフテン系、アロマティック系、オ
レフィン系合成炭化水素溶剤が使用できる。ここでいう
パラフィン系合成炭化水素溶剤としては、具体的には例
えば、プロピレン、プテンおよびイソブチレンなどのオ
レフィンを単独で、またはその混合物を重合して得られ
る低分子量オリゴマーを、さらにその中に含まれる二重
結合を水素化して製造される、いわゆる合成イソパラフ
ィンなどが挙げられる。
【0032】またナフテン系合成炭化水素溶剤として
は、具体的には例えば、α−メチルスチレンの2量体化
やベンゼン、トルエン、キシレンのスチレンによるアル
キル化により得られるジアリールアルカンをさらに核水
素化することにより製造される、いわゆる合成ナフテン
などが挙げられる。
【0033】また、アロマティック系合成炭化水素溶剤
としては、具体的には例えば、プロピレンオリゴマーで
ベンゼンをアルキル化することによって得られるハード
型アルキルベンゼンや、灯油より分離したノルマルパラ
フィンを脱水素化して得られるノルマルオレフィン、あ
るいはノルマルパラフィンを塩素化して得られる塩素化
パラフィンによってベンゼンをアルキル化して製造され
るソフト型アルキルベンゼンなどが挙げられる。
【0034】またオレフィン系合成炭化水素溶剤として
は、具体的には例えば、エチレン、プロピレン、ブテン
およびイソブチレンなどのオレフィンを単独で、またそ
の混合物の形で重合することによって製造される低分子
量オリゴマーなどが挙げられる。これらの合成系炭化水
素溶剤は単独で使用してもよく、また2種類以上併用し
てもよい。さらに鉱油系炭化水素溶剤と任意の割合で混
合した混合溶剤も使用できる。
【0035】また炭化水素系溶剤の性状も任意である
が、通常、作業性や安全面の点から、25℃で5.0×
10-6〜2.0×10-2MPa、好ましくは1.0×1
-4〜5.0×10-8MPaの蒸気圧を有するものが用
いられる。本発明の鋼板および表面処理鋼板用さび止め
油組成物に上記の炭化水素系溶剤を配合する場合、その
配合量は任意であるが、通常、本発明のさび止め油組成
物100重量部に対して5〜900重量部の炭化水素系
溶剤を配合するのが望ましい。
【0036】本発明に係る鋼板および表面処理鋼板用さ
び止め油組成物は、例えば通常の鋼板や、溶融亜鉛メッ
キ鋼板、合金化溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼
板、電気亜鉛−鉄合金メッキ鋼板、電気亜鉛−ニッケル
合金メッキ鋼板、二層メッキ鋼板、ターンシートなどの
表面処理鋼板のさび止め油として特に好ましく使用され
るものである。
【0037】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例および比較例に
よりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの内容
に何ら限定されるものではない。 (実施例1〜5)下記の基油、(A)成分〜(C)成分
を用いて表2に示す組成により、本発明に係る鋼板およ
び表面処理鋼板用さび止め油組成物を調製した。各組成
物につき、以下に示す方法によって調質圧延液との相性
試験を行い、その結果を表2に併記した。
【0038】基油 A:パラフィン系溶剤精製鉱油(動粘度10mm2 /s
(@40℃))
【0039】(A)成分 A:オレイルアルコール B:グリセリンモノオレエート C:ペンタエリスリトールモノオレエート D:ソルビタンモノオレエート E:ソルビタンモノステアレート
【0040】(B)成分 A:石油スルフォン酸の中性バリウム塩(全塩基価(過
塩素酸法)0mgKOH/g)
【0041】(C)成分 A:酸化パラフィンBa塩(ケン化価65mgKOH/
g、全酸価5mgKOH/g、Ba含有量5.0重量
%) B:ラノリン脂肪酸Ba塩(ケン化価110mgKOH
/g、全酸価11mgKOH/g、Ba含有量3.3重
量%) C:ラノリン脂肪酸ペンタエリスリトールエステル(ケ
ン化価210mgKOH/g、全酸価4.6mgKOH
/g)
【0042】[調質圧延液との相性試験]アミン類とニ
トロ安息香酸を含有する調質圧延液を2g/m2 の割合
で塗布した、幅50mm、長さ400mの冷間圧延鋼板
を、6本のガイドロールを備えた圧延試験機を用いて、
実施例1〜5の組成物を40ml/minの割合で滴下
塗油しながら、巻取り速度40m/minでリコイルし
た。リコイル後、直ちに圧延試験機の6本のガイドロー
ルをはずし、その表面の粘着性を、指触により表1に示
す5段階で評価した。
【0043】
【表1】 また6本のガイドロールの表面に付着したスラッジをす
べてスパチュラでそり落とし、その生成スラッジ量を秤
量した。
【0044】(比較例1〜2)また比較のため、表2に
示す組成に従い、(A)成分を用いない場合(比較例
1)および(A)成分の含有量が本発明の範囲外である
場合についても組成物を調製した。実施例と同様にして
各組成物につき調質圧延液との相性試験を行い、その結
果を表2に併記した。
【0045】
【表2】
【0046】表2の性能評価試験の結果に示すとおり、
さび止め油として(A)成分を用いない場合(比較例
1)および(A)成分の配合量が本発明の範囲外である
場合(比較例2)は、アミン類とニトロ安息香酸または
その塩を主成分とした調質圧延液と混合された場合、粘
着性スラッジがガイドロールなどに多量に付着し、問題
を生じる。それに対して、本発明に係る実施例のさび止
め油組成物を用いた場合は、粘着性スラッジはほとんど
発生しておらず、本発明の優秀性が明らかである。
【0047】
【発明の効果】本発明の鋼板および表面処理鋼板用さび
止め油組成物は、アミン類とニトロ安息香酸またはその
塩を含む調質液により調質圧延した鋼板や表面処理鋼板
に塗布したときに、優れたさび止め効果を示すと共に、
粘着性を有するスラッジをほとんど発生しない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 129:70 129:44 135:10 159:06) C10N 30:12 40:24 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油および/または合成油を基油とし、
    これに組成物全量基準で、 (A)以下の(a)および(b)の中から選ばれる1種または2種以上の水酸基 含有化合物、 0.5〜10.0重量%、 (a)炭素数10〜22の脂肪酸1価アルコール (b)グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
    ールプロパン、ペンタエリスリトールおよびソルビタン
    の中から選ばれる1種類以上の多価アルコールと炭素数
    10〜22の脂肪酸の部分エステル (B)スルフォン酸のアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩、 1.0〜15.0重量%、 ならびに (C)以下の(c)〜(e)の中から選ばれる1種または2種以上の化合物、 1.0〜15.0重量%、 (c)酸化ワックス金属塩 (d)ラノリン脂肪酸金属塩 (e)ラノリン脂肪酸エステル を必須成分として配合してなる鋼板および表面処理鋼板
    用さび止め油組成物。
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