JPH08131301A - 陳列棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右一対の支柱とバックパネルの結合を簡単
になし得る陳列棚を提供する。 【構成】 下端に水平脚部２，２を有する左右一対の支
柱１，１と、該両支柱１，１を連結するブレース８と、
両支柱１，１間の背面に配設するバックパネル１２とか
らなり、前記支柱１，１の背面に係合孔３を設け、バッ
クパネル１２の両側端部にはほぼ直角に折れ曲がる折曲
部１６を有し、その折曲部１６に支柱１，１の係合孔３
に係止する鉤部１７を設けた係止片１５を固着し、前記
バックパネル１２の端部と係止片１５の鉤部１７との間
の距離は、支柱１，１の内側端部と係合孔３との間の距
離より若干小さく形成し、両支柱１，１の係合孔３にバ
ックパネル１２の係止片１５の鉤部１７を係止すると共
に、バックパネル１２の端部を支柱１，１の内側端部に
当接した状態で両支柱１，１をブレース８により互いに
内側に引き寄せるように連結することにより両支柱１，
１間にバックパネル１２を挟持して組立てるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、左右一対の支柱間にバ
ックパネルを一体的に結合するようにした陳列棚に関
し、組立工具や締付作業を一切必要とせずに簡単に組み
立てることができるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の陳列棚は、例えば左右一
対の支柱の対向する内側面に沿って断面コ字形のガイド
レールを固着し、両ガイドレール内に上からバックパネ
ルを差し込んで両支柱とバックパネルとを一体的に結合
するか、または、左右一対の支柱間の背面にバックパネ
ルを配置し、該バックパネルの両側端部を各支柱にビス
止め等の固定手段により取着して両支柱とバックパネル
とを一体的に結合するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
陳列棚は、支柱にガイドレールを固着するなど製作に余
分な手間や時間が掛かりコストが嵩むばかりか、支柱が
高いとバックパネルをガイドレールの上から差し込みに
くく、組立作業がしずらいといった課題があった。ま
た、後者の陳列棚でも、バックパネルを各支柱にビス止
めなどの固定手段を用いて取り付けるようにしているの
で、組立作業が煩雑となり多くの時間を要するといった
課題が有った。そこで、本発明は上記課題を解決すべく
なされたもので、単純な構造にしてしかも簡単に組み立
られる陳列棚を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明に係る陳列棚は、下端に水平脚部を有する左
右一対の支柱と、該両支柱を連結するブレースと、両支
柱間の背面に配設するバックパネルとからなり、前記支
柱の背面に係合孔を設け、バックパネルの両側端部には
ほぼ直角に折れ曲がる折曲部を有し、その折曲部に支柱
の係合孔に係止する鉤部を設けた係止片を固着し、前記
バックパネルの端部と係止片の鉤部との間の距離は、支
柱の内側端部と係合孔との間の距離より若干小さく形成
し、両支柱の係合孔にバックパネルの係止片の鉤部を係
止すると共に、バックパネルの端部を支柱の内側端部に
当接した状態で両支柱をブレースにより互いに内側に引
き寄せるように連結することにより両支柱間にバックパ
ネルを挟持して組立てるようにした。

【０００５】

【作用】各係止片の鉤部を各支柱背面の係合孔に係止す
ることにより、バックパネルの左右端部がそれぞれ支柱
の内側端部に当接する。これにより各水平脚部が基端側
を中心にして外側へ若干開いた状態となる。そこで、両
支柱すなわち両水平脚部をフレーズにより互いに内側に
引き寄せるようにして連結することにより、両支柱間に
バックパネルが挟持されガタつくことなく簡単に組み立
られる。

【０００６】

【実施例】以下本発明の陳列棚の一実施例を図面と共に
説明する。図１は陳列棚の斜視図、図２は同分解斜視図
である。図において１，１は内部が中空の角パイプ材に
より形成される左右一対をなす支柱であり、該各支柱
１，１は下端前面に水平脚部２，２を一体に有して側面
Ｌ形状に形成されている。各支柱１，１の背面には縦長
の係合孔３が縦方向に等間隔に列設されている。なお、
各支柱１，１の前面には棚板やフックハンガー等を支持
させるための係合孔４が縦方向に列設されている。ま
た、各水平脚部２，２には上面の基端側寄り位置と先端
側寄り位置とにそれぞれ横長の係合孔５，６が設けられ
る。７，７は各水平脚部２，２の下面の前後両端に設け
られたアジャスターである。

【０００７】８は両支柱１，１を連結するためのブレー
スである。このブレース８には両端に下向きに突出する
係止片９，９が設けられ、これらの係止片９，９を前記
水平脚部２，２の係合孔５，５に係止させるようにして
いる。なお、１０は水平脚部２，２間の上面に載置する
基板であり、該基板１０の下面には左右両端の先端寄り
に水平脚部２，２の係合孔６，６に係止させる係止片１
１，１１が突設されている。

【０００８】１２は両支柱１，１間の背面に配設される
バックパネルであり、支柱１，１の高さをほぼ４等分す
る高さを有し、該バックパネル１２には丸棒製の縁枠１
３に金網１４を張設して形成される。そして、縁枠１３
の左右両側端部における上下位置にそれぞれ係止片１
５，１５が固着されている。該各係止片１５，１５は上
下で分割されほぼ直角に前方に折り曲がる折曲部１６，
１６を有し、各折曲部１６，１６に支柱１の係合孔３に
係止させる鉤部１７が設けられる。そこで、図３に示す
ようにバックパネル１２の端部と係止片１５の鉤部１７
との間の距離Ｌ１は、支柱１の内側端部と係合孔３との
間の距離Ｌ２より若干小さく形成されている。

【０００９】本発明の陳列棚は上記構成よりなり、バッ
クパネル１２を直立させた左右一対の支柱１，１の背面
に当てがい、各係止片１５の鉤部１７を各支柱１，１背
面の係合孔３に係止させる。このようにして、４枚のバ
ックパネル１２を順次支柱１，１に跨がらせて取り付け
る。

【００１０】この状態では、バックパネル１２の縁枠１
３と係止片１５の鉤部１７との間の距離が支柱１の内側
端部と係止孔３との間の距離より若干小さく形成されて
いることから、図５に示すようにバックパネル１２の縁
枠１３が支柱１の内側端部に当接することとなり、図４
に示すように両水平脚部２，２は基端側を中心にして外
側へ若干開かれる。そこで、ブレース８の両端に設けた
係止片９，９を各水平脚部２，２の係合孔５，５に係止
させて各水平脚部２，２を図６実線のように互いに内方
へ引き寄せて連結することで、両支柱１，１間に各バッ
クパネル１２がガタつくことなく挟持され、一体に結合
される。

【００１１】最後に、基板１０を水平脚部２，２間の上
面に載置して下面に設けた係止片１１，１１を水平脚部
２，２の前部寄りに設けた係合孔６，６に係止させるこ
とで図１に示すように組み立てを完成する。なお、基板
１０の係止片１１，１１を水平脚部２，２の係合孔６，
６に係止させることでブレース８の使用を省略しても特
に支障はない。

【００１２】

【発明の効果】以上述べたように本発明に係る陳列棚
は、両支柱の係合孔にバックパネルの係止片の鉤部を係
止すると共に、両支柱をブレースにより互いに連結する
のみで両支柱とバックパネルとがガタつくことなく一体
に結合できるから、組立作業が極めて簡単に行なえる。
しかも、例えば展示場などで使用するときは、組立・分
解作業も短時間で楽に行なえるので、移動に至便であ
る。また、単純な構成であることから製作コストも低廉
になし得るなど有益な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る陳列棚の斜視図。

【図２】図１に示す陳列棚の分解斜視図。

【図３】支柱にバックパネルを取り付ける状態の平面断
面図。

【図４】両支柱にバックパネルを取り付けた状態の平面
断面図。

【図５】同要部の拡大断面図。

【図６】両支柱をブレースで連結した状態を示す平面断
面図。

【符号の説明】

１，１ 支柱 ２，２ 水平脚部 ３ 係合孔 ８ ブレース １２ バックパネル １５ 係止片 １６ 折曲部 １７ 鉤部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下端に水平脚部を有する左右一対の支柱
   と、該両支柱を連結するブレースと、両支柱間の背面に
   配設するバックパネルとからなり、 前記支柱の背面に係合孔を設け、バックパネルの両側端
   部にはほぼ直角に折れ曲がる折曲部を有し、その折曲部
   に支柱の係合孔に係止する鉤部を設けた係止片を固着
   し、 前記バックパネルの端部と係止片の鉤部との間の距離
   は、支柱の内側端部と係合孔との間の距離より若干小さ
   く形成し、 両支柱の係合孔にバックパネルの係止片の鉤部を係止す
   ると共に、バックパネルの端部を支柱の内側端部に当接
   した状態で両支柱をブレースにより互いに内側に引き寄
   せるように連結することにより両支柱間にバックパネル
   を挟持して組立てるようにしたことを特徴とする陳列
   棚。