JPH08131087A - 餌料用組成物 - Google Patents

餌料用組成物

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JPH08131087A
JPH08131087A JP6302986A JP30298694A JPH08131087A JP H08131087 A JPH08131087 A JP H08131087A JP 6302986 A JP6302986 A JP 6302986A JP 30298694 A JP30298694 A JP 30298694A JP H08131087 A JPH08131087 A JP H08131087A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はサポニン類とIgYを配合してな
る、水産動物の感染症に対して予防および治療効果を有
する餌料用組成物を供給すること、ならびにサポニン類
とIgYを用いて水産動物の疾病を予防および治療する
方法に関する。 【構成】 サポニン類とIgYを含有する餌料用組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサポニン類と特異的鶏卵
抗体を配合してなる、魚類や甲殻類などの水産動物の疾
病に対して予防および治療効果を有する餌料用組成物、
ならびにそれを用いた疾病の予防および治療法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、日本の水産養殖業においては、ブ
リ類の連鎖球菌、類結節症やタイのビブリオ病、イリド
ウイルス症、ヒラメのエドワジエラ症、ウナギのパラコ
ロ病、エラ病、アユのビブリオ病、クルマエビのビブリ
オ病、バキュロウイルス症、シマアジのウイルス性神経
壊死症、サケおよびマスの伝染性膵臓壊死症、伝染性造
血器壊死症等の疾病が発生し、業界の重要な問題となっ
ている。また、これらの疾病は一度発生すると養殖水域
に蔓延し、多大な被害をもたらす。これらの感染症に対
する治療法として、化学療法剤および抗生物質を経口ま
たは浸漬法によって投与する方法が行なわれている。し
かし、近年、これらの化学療法剤および抗生物質を連続
投与すると薬剤耐性菌が出現するようになり、感染症の
治療が困難になっていることから問題となっている。ま
た、これらの水産動物薬が生体内に残留することによっ
て、人体に影響することが懸念されている。また、ウイ
ルス病については有効な薬剤がなく、その対策は急務と
なっている。
【0003】近年、これらの化学療法剤および抗生物質
に代わる安全な対策として、病原体に対する特異的鶏卵
抗体(以下、IgYと略す)を用いる方法、天然物を用
いる方法などが公開されている。IgYは鶏卵から簡便
かつ大量に調製され(H.Hattaら、Agricultural and Bi
ological Chemistry、54、2531-2535 、1990)、これま
でにStreptococcus mutansに対するIgYが虫歯を予防
する効果が高いことと(S. Otakeら、Journal of Denta
l Research、70、162- 166 、1991)、ロタウイルスに
対するIgYがウイルス性下痢症に対する予防効果が高
いことが報告されている(H. Hattaら、Bioscience、Bi
otechnology and Biochemistry、57、1077−1081、199
3)。IgY をウナギのエドワジェラ症に応用したもので
は、Edwardsiella tardaに特異的なIgY の経口投与が本
疾病に対して予防効果を有することが示されている(M.
A. Gutierrez ら、Journal of Fish Disease, 16, 113
-122, 1993)。
【0004】天然物に関しては、植物精油などの抗菌作
用を有する天然物を餌料に配合すると疾病に対して予防
および治療効果が認められることが報告されている(特
公平4ー75745)。サポニン類を用いた生体への物
質の吸収性についての報告としては、サポニンを餌料に
添加することによって餌料の消化吸収がよくなり、家畜
などの成長がよくなることが示されている(特公平4ー
365453)。また、ティラピアではサポニンをアジ
ュバントとして、ヒト抗体をワクチン抗原として混合し
てこれらを経口投与すると、ヒト抗体が大量に体内に吸
収されることが報告されている(P.G. Jenkins ら、Fi
sh and Shellfish Immunology, 1, 279-295, 1991; Fis
hand Shellfish Immunology, 2, 193-209, 1992)。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】このような現状にお
いて、水産動物の感染症に対して予防および治療効果を
有し、安全な餌料組成物の実用化が求められていた。ま
た同時に、IgYの効果的な使用法の開発も求められて
いた。本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した
結果、サポニン類とIgYを配合した餌料用組成物を水
産動物に経口投与すると、IgYが腸管から効率よく吸
収され、各種疾病の予防及び治療効果が相乗的に高まる
ことを見い出し本発明を完成させるに至った。なお、P.
G. Jenkinsら(Fish and Shellfish Immunology,2,193
-209,1992)の研究では、ヒト抗体はワクチン抗原とし
て用いられており、本発明のIgYは静菌または抗菌作
用を目的として用いられるものであることから、使用さ
れる目的が大きく異なる。また、今後静菌または抗菌作
用を目的としてヒト抗体が使用される場合においても、
ヒト抗体は大量に調製することが困難であり、産業的な
実用化は不可能であると考えられる。さらに、ヒト抗体
はヒトの体内に取り込まれたときにリウマチ因子と反応
しやすく、補体を活性化する等の性質を持つことから、
炎症などの副作用を引き起こす可能性があり、これらの
要因もヒト抗体の実用化を困難にしている。それに対し
てIgYはすでに大量調製法が確立しており、産業的に
も実用化できる状態にあり(八田ら、Japanese Journal
of Dairy Food Science、41、217-221、1992)、リウ
マチ因子との反応性はなく、補体を活性化しないことか
ら副作用の心配もない。さらに、発明のようにキラヤサ
ポニンと抗体を併用した魚の感染症に対する相乗的な予
防効果を見出した例も見られない。したがって、本発明
の餌料組成分物はこれまで課題とされていた問題の解決
方法の一つになりうると考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のサポニン類とし
ては種々の植物に含まれるサポニンの精製品またはサポ
ニンを含有する植物の粗抽出物である。好ましくは水産
用餌料に添加して利用するため、大量に供給可能なサポ
ニン類の使用が望ましく、この目的に適するサポニン類
としてキラヤサポニン、ビートサポニン、大豆サポニ
ン、ユッカサポニン、杜仲茶サポニン、茶サポニンなど
があげられる。好ましくはキラヤサポニンである。その
使用形態は液体、粉体、スラリーのいずれでもよい。ま
た、本発明のIgYは各種病原体を鶏に免疫した後に産
卵された卵の卵黄から分離されるもので、精製品あるい
はIgYを含む卵黄である。その使用形態は液体、粉
体、スラリーのいずれでもよい。本発明のサポニン類の
有効量は、キラヤサポニン(商品名:キラヤニンC−1
00、部分加水分解サポニンとして約10%、丸善製薬
(株)製)では、水産動物に対して2日に1回5mg/体
重kgから50mg/体重kgであり、IgY(IgY含量約
100%、太陽化学(株)製)の有効量は2日に1回5
0mg/体重kg以上である。また、サポニンとIgYの混
合比は1:20から20:1である。好ましくは1:1
0から1:1である。サポニンとIgYともに混合比が
1:20より少なくなっても20:1より大きくなって
も期待される相乗効果は得られない。本発明の餌料用組
成物は水産動物の感染症を予防および治療するために、
上述の有効量となるように酵母粉末、澱粉分解物、ビタ
ミン粉末、魚粉、魚油等の水産用餌料素材と混合でき
る。
【0007】本発明の餌料用組成物の製造方法は、例え
ば有効成分が液体の場合には澱粉分解物などの粉末原料
に吸着させ、他の餌料用粉体原料とブレンダーを用いて
混合する方法が挙げられる。また、有効成分が粉体の場
合にはそれらと他の餌料原料と混合することにより製造
すればよい。また、混合時間等は特に限定されない。他
の製造法としては、有効成分をフィードオイルや液糖等
の液体素材に乳化混合する方法が挙げられる。この場
合、サポニンの優れた乳化作用を好ましく利用すること
ができる。乳化機としてはホモミキサー、コロイドミ
ル、ラインミキサー等が挙げられるが、特に限定はされ
ない。乳化時間、乳化温度等の製造条件については特に
限定されず、乳化状態になるような条件を適宜選択すれ
ばよい。以下実施例、試験例により本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるも
のではない。
【0008】
【実施例】
実施例1 IgYの調製は八田ら(特公平5−42901)の方法
で行った。すなわち、Enterococcus seriolicidaホルマ
リン死菌108 細胞をメン鶏の足筋肉に注射した。初回免
疫の後、1週間間隔で3回免疫を繰り返した。その後の
追加免疫は2ヵ月に1度行った。凝集抗体価の上昇した
卵黄を回収し、スプレードライを行って得られた卵黄粉
末をIgYとして用いた。(卵黄1.5倍希釈液とし
て、凝集抗体価256、他の病原体についても同様)ま
た、後述の試験例で用いるIgYは、実施例で調製した
IgYをλ−カラギナン処理し、DEAE-Sepharoseを用い
たイオン交換クロマトグラフィーを行なって精製した。
キラヤサポニン(商品名:キラヤニンCー100、部分
加水分解サポニンとして約10%、丸善製薬(株)製)
2kg、70%ソルビトール96kgをホモミキサーを
用いて均質化した後、ブリの腸球菌症の原因菌Enteroco
ccus seriolicidaに対するIgY2kgを添加し、冷却
しながらホモミキサーで混合して、キラヤサポニンとI
gYを含有する餌料用組成物100kgを調製した。 実施例2 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、ブリの類結節症の原因菌Pasteurella piscic
ida に対するIgY2kgを添加し、冷却しながらホモ
ミキサーで混合して、キラヤサポニンとIgYを含有す
る餌料用組成物100kgを調製した。 実施例3 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、タイのイリドウイルスに対するIgY2kg
を添加し、冷却しながらホモミキサーで混合して、キラ
ヤサポニンとIgYを含有する餌料用組成物100kg
を調製した。 実施例4 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、ウナギのパラコロ病の原因菌Edwardsiella t
ardaに対するIgY2kgを添加し、冷却しながらホモ
ミキサーで混合して、キラヤサポニンとIgYを含有す
る餌料用組成物100kgを調製した。
【0009】実施例5 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、ウナギのエラ病の原因ウイルスに対するIg
Y2kgを添加し、冷却しながらホモミキサーで混合し
て、キラヤサポニンとIgYを含有する餌料用組成物1
00kgを調製した。 実施例6 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、クルマエビのビブリオ病の原因菌Vibrio sp.
に対するIgY2kgを添加し、冷却しながらホモミキ
サーで混合して、キラヤサポニンとIgYを含有する餌
料用組成物100kgを調製した。 実施例7 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、クルマエビのバキュロウイルスに対するIg
Y2kgを添加し、冷却しながらホモミキサーで混合し
て、キラヤサポニンとIgYを含有する餌料用組成物1
00kgを調製した。 実施例8 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、シマアジの神経壊死症の原因ウイルスに対す
るIgY2kgを添加し、冷却しながらホモミキサーで
混合して、キラヤサポニンとIgYを含有する餌料用組
成物100kgを調製した。
【0010】実施例9 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、サケおよびマスの伝染性膵臓壊死症の原因ウ
イルスに対するIgY2kgを添加し、冷却しながらホ
モミキサーで混合して、キラヤサポニンとIgYを含有
する餌料用組成物100kgを調製した。 実施例10 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kg、7
0%ソルビトール96kgをホモミキサーを用いて均質
化した後、サケおよびマスの伝染性造血器壊死症の原因
ウイルスに対するIgY2kgを添加し、冷却しながら
ホモミキサーで混合して、キラヤサポニンとIgYを含
有する餌料用組成物100kgを調製した。 実施例11 キラヤサポニン(前記と同様のものを使用)2kgとブ
リの腸球菌症の原因菌Enterococcus seriolicidaに対す
るIgY2kgを混合し、これらを澱粉分解物(商品
名:パインデックス,松谷化学工業(株)製)10kg
に吸着させた後に、ビール乾燥酵母86kgを混合して
粉末化して、キラヤサポニンとIgYを含有する餌料用
組成物100kgを調製した。 実施例12 ビートサポニン2kgとブリの腸球菌症の原因菌Entero
coccus seriolicidaに対するIgY2kgを混合し、こ
れらを澱粉分解物10kgに吸着させた後に、ビール乾
燥酵母86kgを混合して粉末化して、ビートサポニン
とIgYを含有する餌料用組成物100kgを調製し
た。
【0011】実施例13 大豆サポニン2kgとブリの腸球菌症の原因菌Enteroco
ccus seriolicidaに対するIgY2kgを混合し、これ
らを澱粉分解物10kgに吸着させた後に、ビール乾燥
酵母86kgを混合して粉末化して、大豆サポニンとI
gYを含有する餌料用組成物100kgを調製した。 実施例14 ユッカサポニン2kgとブリの腸球菌症の原因菌Entero
coccus seriolicidaに対するIgY2kgを混合し、こ
れらを澱粉分解物10kgに吸着させた後に、ビール乾
燥酵母86kgを混合して粉末化して、ユッカサポニン
とIgYを含有する餌料用組成物100kgを調製し
た。 実施例15 杜仲茶サポニン2kgとブリの腸球菌症の原因菌Entero
coccus seriolicidaに対するIgY2kgを混合し、こ
れらを澱粉分解物10kgに吸着させた後に、ビール乾
燥酵母86kgを混合して粉末化して、杜仲茶サポニン
とIgYを含有する餌料用組成物100kgを調製し
た。
【0012】試験例1 ブリの腸球菌症の原因菌Enterococcus seriolicida に
対するIgYの腸管からの取り込み試験をブリを用いて
行った。本IgYとキラヤサポニン(部分加水分解サポ
ニンとして約80%)を混合した餌料を経口投与し、魚
の血しょう中へのIgYの取り込みを検討した。IgY
およびキラヤサポニンをリン酸緩衝食塩水に溶解させ
た。そして、体重50から80gのブリにIgYは50
mg/体重kg、キラヤサポニンは 0.5、5、50、500mg/
体重kgとなるように各投与量で5尾ずつゾンデを用いて
強制経口投与した。投与から3時間後に魚を取り上げ、
ヘパリン処理したシリンジを用いて心臓穿刺法によって
血液を得た。採取した血液を遠心し、血しょうを回収し
た。回収した血しょう中から抗ニワトリIgGウサギI
gGおよびペルオキシダーゼ標識抗ニワトリIgGウサ
ギIgGを用いた酵素抗体法によってIgYを定量し
た。その結果は表1に示した。
【0013】
【表1】
【0014】表1の結果より、キラヤサポニンは5〜5
0mg/体重kgの投与量でIgYの腸管からの取り込みを
増加させることが明らかになった。キラヤサポニンと併
用する最適なIgY量を検討した。実験魚には先ほどと
同様の50から80gの魚を用い、IgYは10、2
0、50、100、200、500mg/体重kgとなるよ
うに、キラヤサポニンは50mg/体重kgとなるように
(リン酸緩衝食塩水,pH7.2)に溶解させて、ゾンデを用
いて経口投与した。さらに、前述と同様に血しょうを採
取し、IgY量を測定した。その結果は図1に示した。
図1の結果より、IgYの取り込みは10から200mg
/体重kgまで増加し、それ以上では横ばいになった。キ
ラヤサポニンとIgYを併用して経口投与した魚の血し
ょう中でのIgYの消長を検討した。キラヤ皮抽出物は
50mg/体重kg、IgYは50mg/体重kgとなるように
PBSに溶解させて、ゾンデを用いて強制経口投与し
た。さらに、前述と同様に血しょうを採取し、IgY量
を測定した。その結果は図2に示した。図2の結果よ
り、IgYは血しょう中には15分後から検出され、1
から3時間後に最も取り込まれ、48時間後には検出さ
れなくなった。 試験例2 キラヤサポニンとIgYを併用して経口投与したブリの
腸球菌症に対する感染予防効果を試験した。キラヤサポ
ニンは5mg/体重kgとなるようにPBSに溶解させて、
感染の48時間前にゾンデを用いて強制経口投与した。
この試験でキラヤサポニンの投与量を5mg/体重kgとし
たのは、キラヤサポニンはこの投与量でブリの細胞性免
疫機能を24から96時間にわたって高めるためであ
る。さらに、キラヤサポニン5mg/体重kgとIgY50
mg/体重kgをそれぞれPBSに溶解させて、感染の3時
間前にゾンデを用いて強制経口投与した。これらの投与
の後にEnterococcus seriolicidaの生菌1.5 X 10 5 CF
U/mlを魚の腹腔内に注射した。さらに感染後10日間
魚を観察して生残率を調べた。その結果は図3に示し
た。図3の結果より、キラヤサポニンとIgYの混合物
を経口投与したものは生残率60%であったのに対し
て、キラヤサポニン、IgY、PBSをそれぞれ経口投
与した魚の生残率は10%、20%、0%であった。
【0015】本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙
げれば以下の通りである。 (1)サポニン類と特異的鶏卵抗体を有効成分とする餌
料用組成物。 (2)特異的鶏卵抗体がブリの腸球菌症の原因菌に対し
て特異的である前記(1)記載の餌料用組成物。 (3)特異的鶏卵抗体がブリの類結節症の原因菌に対し
て特異的である前記(1)記載の餌料用組成物。 (4)特異的鶏卵抗体がタイのイリドウイルス症の原因
ウイルスに対して特異的である前記(1)記載の餌料用
組成物。 (5)特異的鶏卵抗体がウナギのパラコロ病の原因菌に
対して特異的である前記(1)記載の餌料用組成物。 (6)特異的鶏卵抗体がウナギのエラ病の原因ウイルス
に対して特異的である前記(1)記載の餌料用組成物。 (7)特異的鶏卵抗体がクルマエビのビブリオ病の原因
菌に対して特異的である前記(1)記載の餌料用組成
物。 (8)特異的鶏卵抗体がクルマエビのバキュロウイルス
症の原因ウイルスに対して特異的である前記(1)記載
の餌料用組成物。 (9)特異的鶏卵抗体がシマアジのウイルス性神経壊死
症の原因ウイルスに対して特異的である前記(1)記載
の餌料用組成物。 (10)特異的鶏卵抗体がサケおよびマスの伝染性膵臓
壊死症の原因ウイルスに対して特異的である前記(1)
記載の餌料用組成物。 (11)特異的鶏卵抗体がサケおよびマスの伝染性造血
器壊死症の原因ウイルスに対して特異的である前記
(1)記載の餌料用組成物。 (12)サポニン類がキラヤサポニンである前記(1)
〜(11)記載の餌料用組成物。 (13)サポニン類がビートサポニンである前記(1)
〜(11)記載の餌料用組成物。 (14)サポニン類が大豆サポニンである前記(1)〜
(11)記載の餌料用組成物。 (15)サポニン類がユッカサポニンである前記(1)
〜(11)記載の餌料用組成物。 (16)サポニン類が杜仲茶サポニンである前記(1)
〜(11)記載の餌料用組成物。 (17)サポニン類が茶サポニンである前記(1)〜
(11)記載の餌料用組成物。
【0016】
【発明の効果】本発明の餌料用組成物は魚類や甲殻類な
どの水産動物の疾病に予防および治療効果を有する。し
かも、本発明品の有効成分が食品または餌料として用い
られているサポニン類および特異的鶏卵抗体であること
から、安全性は極めて高い。また、サポニン類と特異的
鶏卵抗体を併用することによって、特異的鶏卵抗体単
独、サポニン類単独の使用に比べて疾病の予防および治
療効果が相乗的に高くなり、産業上有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 キラヤサポニンと併用したときのIgYの最
適な投与量を示した図である。
【図2】 IgYとキラヤサポニンを併用した魚の血し
ょう中のIgYの消長を示した図である。
【図3】 IgYとキラヤサポニンを併用した魚の腸球
菌症に対する予防効果を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 勉 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 金 武祚 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 楠田 理一 高知県高知市介良80番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サポニン類及び特異的鶏卵抗体を含有す
    る餌料用組成物。
  2. 【請求項2】 サポニン類及び特異的鶏卵抗体を用いた
    水産動物の疾病を予防および治療する方法。
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