JPH08130458A - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JPH08130458A
JPH08130458A JP6269577A JP26957794A JPH08130458A JP H08130458 A JPH08130458 A JP H08130458A JP 6269577 A JP6269577 A JP 6269577A JP 26957794 A JP26957794 A JP 26957794A JP H08130458 A JPH08130458 A JP H08130458A
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mosfet
output
level
inverter
buffer circuit
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JP6269577A
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Shizuo Cho
静雄 長
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力信号INが入力される第1および第2のイ
ンバータ21、23 と、第1のインバータの出力によって制
御される第1のP-MOSFET25と、第2のインバータの出力
によって制御される第1のN-MOSFET27とを具え、かつ、
これらMOSFETのドレイン同士が接続されていて該接続点
が出力端OUT とされている出力バッファ回路において、
電源ノイズが従来より少ない出力バッファ回路を提供す
る。 【構成】 電源と第1のインバータの出力21x との間に
第2および第3のP-MOSFET29,31 を設ける。ただし、一
方のP-MOSFETのゲートは出力21x と接続し、他方のP-MO
SFETのゲートは出力端OUT と接続する。また、接地と第
2のインバータの出力23x との間に第2および第3のN-
MOSFET33,35 を設ける。ただし、一方のN-MOSFETのゲー
トは出力23x と接続し、他方のN-MOSFETのゲートは出力
端OUT と接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体メモリ
装置のセンスアンプの後段等に設けて使用される出力バ
ッファ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入力信号をバッファリングして後段に出
力するため、出力バッファ回路が用いられている。その
従来例として例えば特開平3−127513号公報に開
示のものがあった。この従来の出力バッファ回路は、図
7(A)に示したように、共通な入力信号INが入力さ
れる第1のインバータ11および第2のインバータ13
と、この第1のインバータ11の出力によって制御され
る第1のP−MOSFET(PチャネルMetal Oxide Se
miconducctor Field Effect Transistor)15と、第2
のインバータ13の出力によって制御される第1のN−
MOSFET(NチャネルMetal Oxide Semiconducctor
Field Effect Transistor)17とを具え、かつ、第1
のP−MOSFET15および第1のP−MOSFET
17のドレイン同士が接続されていてその接続点が出力
端子とされているものであった。ここで、第1のインバ
ータ11は、入力信号INを共通な入力としている互い
に直列接続されたP−MOSFET11a、N−MOS
FET11bおよびN−MOSFET11cで構成され
ている。また、第2のインバータ13は、入力信号IN
を共通な入力としている互いに直列接続されたP−MO
SFET13a、P−MOSFET13bおよびN−M
OSFET13cで構成されている。なお、N−MOS
FET11bおよびP−MOSFET13bは、第1お
よび第2のインバータ11、13が同時にオンすること
を防止するためのものであり、電源VDDと接地との間の
貫通電流を低減化する効果を生じさせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の出力バッファ回路(N−MOSFET11bお
よびP−MOSFET13bを有するか否かにかかわら
ない。以下、同様。)では、以下に説明するような電源
ノイズ(VSSノイズおよびVDDノイズ)が発生するとい
う問題点があった。この説明を図7(B)、図8および
図9を参照して説明する。ここで、図7(B)は従来の
出力バッファ回路をシミュレーションする際のこの出願
に係る発明者が設定した等価回路を示した図である。ま
た、図8は従来の出力バッファ回路において、出力OU
TをHレベルからLレベルに変化させたいときのこの回
路における入力信号IN、出力信号OUT、電源VDD
接地VSS、第2のインバータ13の出力S2 おのおのの
遷移状態を示す波形図、図9は従来の出力バッファ回路
において、出力OUTをLレベルからHレベルに変化さ
せたいときのこの回路における入力信号IN、出力信号
OUT、電源VDD、接地VSS、第1のインバータ11の
出力S1 おのおのの遷移状態を示す波形図である。ただ
し、図8、図9の波形図は、図7(B)の等価回路にお
いて負荷容量CL を100pF、インダクタンスLを
(各個所のインダクタンスを総合して)25nHと仮定
した場合にこの出力バッファ回路で得られる波形を示し
ている。また、図8、図9において縦軸は電圧(ボル
ト)、横軸は時間(sec)をそれぞれ示す。
【0004】先ず、この従来の出力バッファ回路におい
て、出力OUTをHレベルからLレベルに変化させたい
場合を考える。その場合、図8に示したように、期間t
1 で入力信号INがHレベルからLレベルに変化する
と、第1のインバータ11の出力S1 および第2のイン
バータ13の出力S2 は、LレベルからHレベルに遷移
し、この結果この出力バッファ回路の出力OUTはHレ
ベルからLレベルに変化する。この時、第2のインバー
タの出力S2 におけるLレベルからHレベルへの遷移が
短時間に行なわれるとN−MOSFET17を流れる電
流値の時間的変化(以下、電流値の時間的変化率ともい
う。)が大きくなるので、これが半導体チップを実装し
ているパッケージのリードフレーム、ボンディングワイ
ヤ等に寄生するインダクタンス成分(図7(B)中の
L)に影響してVSSノイズが誘発される。ここで、VSS
ノイズとは、図8中のVSSを付した特性線においてVSS
電位が接地電位(ここでは0V)より上昇する部分をい
い、特に期間t1 の後半から該期間t1 が終了した直後
までが顕著である。
【0005】また、この従来の出力バッファ回路におい
て、出力OUTをLレベルからHレベルに変化させたい
場合を考える。その場合、図9に示したように、期間t
1 で入力信号INがLレベルからHレベルに変化する
と、第1のインバータ11の出力S1 および第2のイン
バータ13の出力S2 は、HレベルからLレベルに遷移
し、この結果この出力バッファ回路の出力OUTはLレ
ベルからHレベルに変化する。この時、第1のインバー
タの出力S1 におけるLレベルからHレベルへの遷移が
短時間に行なわれるとP−MOSFET15を流れる電
流値の時間的変化が大きくなるので、これが半導体チッ
プを実装しているパッケージのリードフレーム、ボンデ
ィングワイヤ等に寄生するインダクタンス成分(図7
(B)中のL)に影響してVDDノイズが誘発される。こ
こでVDDノイズとは、図9中のVDDを付した特性線にお
いてVDD電位が電源電位(ここでは5V)より低下する
部分をいい、特に期間t1 の後半から該期間t1 が終了
した直後までが顕著である。
【0006】このようなVSSノイズおよびVDDノイズは
当該出力バッファ回路が作り込まれている半導体チップ
内に存在する他の回路に悪影響を与える(例えば他の回
路の誤動作を招く)ので、改善が望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の出力
バッファ回路によれば、共通な入力信号が入力される第
1のインバータおよび第2のインバータと、前記第1の
インバータの出力によって制御される第1のP−MOS
FETと、前記第2のインバータの出力によって制御さ
れる第1のN−MOSFETとを具え、かつ、前記第1
のP−MOSFETおよび第1のN−MOSFETのド
レイン同士が接続されていて該接続点が出力端とされて
いる出力バッファ回路において、電源と第1のインバー
タの出力との間に互いに直列に接続されている第2およ
び第3のP−MOSFETを設け、また、接地と第2の
インバータの出力との間に互いに直列に接続されている
第2および第3のN−MOSFETを設ける。ただし、
第2および第3のP−MOSFETのうちの一方のP−
MOSFETのゲートは第1のインバ−タの出力と接続
し、他方のP−MOSFETのゲートは出力バッファ回
路の出力端と接続する。また、第2および第3のN−M
OSFETのうちの一方のN−MOSFETのゲートは
第2のインバ−タの出力と接続し、他方のN−MOSF
ETのゲートは前記出力バッファ回路の出力端と接続す
る。
【0008】この発明の実施に当たり、前記第1のイン
バータを少なくとも第4のP−MOSFETおよび第4
のN−MOSFETで構成し、前記第2のインバータを
少なくとも第5のP−MOSFETおよび第5のN−M
OSFETで構成し、然も、該第4のN−MOSFET
のソースと接地との間に第1の電流源を設け、該第5の
P−MOSFETのソースと電源との間に第1の電流源
を設けるのが好適である。
【0009】
【作用】この発明によれば駆動トランジスタである第1
のP−MOSFETおよび第1のN−MOSFETそれ
ぞれのゲート電位は、当該出力バッファ回路の出力端の
電位により制御されることになるので、これら駆動トラ
ンジスタを流れる電流値の時間的変化率を小さくでき
る。
【0010】また、第1および第2の電流源を設ける構
成では、第1のインバータの出力端に構成されるノード
および第2のインバータの出力端に構成されるノードの
充放電に寄与する電流値を安定なものとできる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願の発明の実施
例について説明する。なお、いずれの図もこれらの発明
を理解出来る程度に概略的に示してある。また、説明に
用いる各図において同様な構成成分については同一の番
号を付して示してある。
【0012】1.第1実施例 1−1.構成の説明 図1は第1実施例の出力バッファ回路20を示した図で
ある。この第1実施例の出力バッファ回路20は、従来
同様に、共通な入力信号INが入力される第1のインバ
ータ21および第2のインバータ23と、第1のインバ
ータ21の出力によって制御される第1のP−MOSF
ET25と、第2のインバータ23の出力によって制御
される第1のN−MOSFET27とを具える。そし
て、第1のP−MOSFET25のドレインと第1のN
−MOSFET27のドレインとを接続してあり、その
接続点をこの出力バッファ回路20の出力端子OUTと
してある。なお、この実施例の場合、第1のインバータ
21は、互いに直列接続された第4のP−MOSFET
21aおよび第4のN−MOSFET21bで構成して
あり、第2のインバータ23は、互いに直列接続された
第5のP−MOSFET23aおよび第5のN−MOS
FET23bで構成してある。
【0013】また、この第1実施例の出力バッファ回路
20は、その特徴として、第1のインバータ21の出力
であるノード21xと電源VDDとの間に、互いに直列に
接続されている第2および第3のP−MOSFET2
9、31を具え、また、第2のインバータ23の出力で
あるノード23xと接地VSSとの間に、互いに直列接続
されている第2および第3のN−MOSFET33,3
5を具える。ただし、第2及び第3のP−MOSFET
29、31のうちの一方のP−MOSFET(図示例で
は第2のP−MOSFET29)のゲートをノード21
xに接続してあり、他方のP−MOSFET(図示例で
は第3のP−MOSFET31)のゲートを出力バッフ
ァ回路20の出力端OUTと接続してある。また、第2
及び第3のN−MOSFET33、35のうちの一方の
N−MOSFET(図示例では第3のN−MOSFET
35)のゲートをノード23xに接続してあり、他方の
N−MOSFET(図示例では第2のN−MOSFET
33)のゲートは出力バッファ回路の出力端OUTと接
続してある。
【0014】1−2.動作の説明 次に、この第1実施例の出力バッファ回路20の理解を
深めるためにその動作について説明する。
【0015】先ず、出力バッファ回路20の出力OUT
を、HレベルからLレベルに遷移させたい場合につい
て、図2を参照して説明する。なお、この図2は、第1
実施例の出力バッファ回路20において、出力OUTを
HレベルからLレベルに変化させたいときのこの回路に
おける入力信号IN、出力信号OUT、電源VDD、接地
SS、第2のインバータ23の出力S2 おのおのの遷移
状態を示す波形図である。ただし、この波形図は、第1
実施例の回路に、図7(B)で示したと同様に負荷容量
L およびインダクタンスLが存在するとして求めてい
る。
【0016】期間t3 で入力信号INがHレベルからL
レベルに変化すると、第1のインバータ21の出力はL
レベルからHレベルに遷移するので、第1のP−MOS
FET25はオフ状態となる。また、出力端子OUTの
レベルは期間t3 ではまだHレベルであるので第2のN
−MOFETS33もオン状態である。したがって、電
源VDD→第5のP−MOSFET23a→第2のN−M
OSFET33→第3のN−MOSFET35の経路で
電流i1 が流れるので、ノード23xの電位がLレベル
から中間電位レベルに遷移する(図2の波形S2
照)。また、第3のN−MOSFET35と第1のN−
MOSFET27の各ゲート同士は接続されているの
で、第1のN−MOSFET27に電流iDWが流れ、そ
してこの電流iDWにより出力端子OUTのレベルは徐々
にプルダウンする。なお、この電流iDWは、公知の次式
(1)で与えられる。ただし、(1)式中、W27,L27
はそれぞれ第1のN−MOSFET27のゲート幅及び
ゲート長、W35,L35はそれぞれ第3のN−MOSFE
T35のゲート幅及びゲート長である。
【0017】 iDW=W27/L27/W35/L35・i1 ・・・(1) 次に、期間t4 では出力端子OUTのレベルが下降する
(図2の波形OUT参照)。しかし、第2のN−MOS
FET33がオフするまでノード23xの電位は中間レ
ベルに保持されるので第1のN−MOSFET27は定
電流源として働くから、第1のN−MOSFET27を
流れる電流値の時間的変化率は、第2、第3のN−MO
SFET33,35を設けない従来構成に比べ、小さ
い。このため、VDDノイズが従来に比べ小さい(図8と
図2とを比較参照)。
【0018】次に、第2のN−MOSFET33がオフ
して電流i1 が流れなくなるとノード23xすなわち第
1のN−MOSFET27のゲート電位は徐々に上昇
し、この第1のN−MOSFET27の駆動能力をアッ
プするが出力端子OUTのレベル低下に伴い第1のN−
MOSFET27のソース・ドレイン間の電位差が小さ
くなっているので第1のN−MOSFET27を流れる
電流の時間的変化率は小さい(期間t5 )。
【0019】続いて、出力バッファ回路20の出力OU
TをLレベルからHレベルに遷移させたい場合につい
て、図3を参照して説明する。なお、この図3は図2同
様な表記方法で示してある。ただし、図3では、第2の
インバータ23の出力S2 の波形ではなく、動作に関係
する第1のインバータ21の出力S1 の遷移状態を示し
ている。
【0020】期間t3 で入力信号INがLレベルからH
レベルに変化すると、第2のインバータ23の出力はH
レベルからLレベルに遷移するので、第1のN−MOS
FET27はオフ状態となる。また、出力端子OUTの
レベルは期間t3 ではまだLレベルであるため第3のP
−MOSFET31もオン状態である。したがって、電
源VDD→第2のP−MOSFET29→第3のP−MO
SFET31→第4のN−MOS21bFETの経路で
電流i2 が流れるから、ノード21xはHレベルから中
間電位レベルに遷移する(図3の波形S1 参照)。ま
た、第2のP−MOSFET29と第1のP−MOS2
5の各ゲート同士は接続されているので、第1のP−M
OS25に電流iUPが流れ、そしてこの電流iUPは、出
力端子OUTのレベルを徐々にプルアップする(図3の
波形OUT参照)。なお、この電流iUPは、公知の次式
(2)で与えられる。ただし、(2)式中、W25,L25
はそれぞれ第1のP−MOSFET25のゲート幅及び
ゲート長、W29,L29はそれぞれ第2のP−MOSFE
T29のゲート幅及びゲート長である。
【0021】 iUP=W25/L25/W29/L29・i2 ・・・(2) 次に、期間t4 では出力端子OUTのレベルが上昇する
(図3の波形OUT参照)。しかし、第3のP−MOS
FET31がオフするまでノード21xの電位は中間レ
ベルに保持されるので第1のP−MOSFET25は定
電流源として働くから、第1のP−MOSFET25を
流れる電流値の時間的変化率は、第2、第3のP−MO
SFET29,31を設けない従来構成に比べ、小さ
い。このため、VSSノイズが従来に比べ小さい(図9と
図3とを比較参照)。
【0022】次に、第3のP−MOSFET31がオフ
して電流i2 が流れなくなるとノード21xすなわち第
1のP−MOSFET25のゲート電位は徐々に下降
し、この第1のP−MOSFET25の駆動能力をアッ
プするが出力端子OUTのレベルの上昇に伴い第1のP
−MOSFET25のソース・ドレイン間の電位差が小
さくなっているので第1のN−MOSFET27を流れ
る電流の時間的変化率は小さい(期間t5 )。
【0023】上述の説明から明らかなように、この発明
の出力バッファ回路20によれば、この出力バッファ回
路の出力端子の電位により駆動トランジスタ(実施例で
いえば、第1のP−MOSFET25や第1のN−MO
SFET27)のゲート電位を制御することで、駆動ト
ランジスタを流れる電流値の時間的変化率を小さく出来
るので、この電流値の時間的変化率とパッケージのリー
ドフレーム、ボンディングワイヤ等に寄生しているイン
ダクタンス成分とに起因して生じ易い電源ノイズ(VSS
ノイズおよびVDDノイズ)の発生を抑制することができ
る。
【0024】2.第2実施例 この発明の出力バッファ回路では、ノード21xおよび
ノード23xがt3 期間中に中間レベルに遷移する時間
的変化率は、ノード21xおよびノード23xに存在す
る容量値を充放電する電流値に依存する。そして、第1
実施例の場合、上述したこの充放電に関与する電流値に
相当する上記電流i1 やi2 は、i1 にあってはP−M
OSFET23aおよびN−MOSFET33,35の
抵抗値と電源VDDとにより決定され、i2 にあってはP
−MOSFET29、31およびN−MOSFET21
bの抵抗値と電源VDDとにより決定される。つまり、ノ
ード21xおよびノード23xがt3 期間中に中間レベ
ルに遷移する時間的変化率は、プロセスパラメータおよ
び電源VDDに依存する。したがって、場合によっては、
ノード21xおよびノード23xが中間レベルに遷移す
る時間的変化率が所望の値にできない場合も考えられ
る。これを回避するには、電流源を安定なものとするの
が良い。この第2実施例はその例である。
【0025】図4はこの第2実施例の説明に供する図で
ある。この第2実施例の出力バッファ回路40の第1実
施例との相違点は、第1実施例の構成に対し、第4のN
−MOSFET21bのソースと接地との間に第1の電
流源(定電流源)41を追加して設け、電源と第5のP
−MOSFET23aのソースとの間に第2の電流源
(定電流源)43を追加して設けた点である。
【0026】ここで、各電流源41、43は任意好適な
もので構成出来る。たとえば、図5を用いて以下に説明
するようなものとできる。先ず、第1の電流源41は、
第4のN−MOSFET21bのソースにドレインが接
続されかつ接地にソースが接続されているN−MOSF
ET41aと、このN−MOSFET41aのゲートに
接続されているバイアス回路50(詳細は後述する。)
とで構成出来る。また、第2の電流源43は、第5のP
−MOSFET23aのソースにドレインが接続されか
つ電源にソースが接続されているP−MOS43aと、
このP−MOS43aのゲートに接続されているバイア
ス回路50(詳細は後述する。)とで構成出来る。ま
た、この実施例の場合バイアス回路50は、電源と接地
との間に直列接続されたP−MOSFET45,47お
よびN−MOSFET49により構成してある。詳細に
は、P−MOSFET45のソースを電源と接続してあ
り、ゲートおよびドレインを共に、上記P−MOSFE
T43aのゲートと接続してある。また、P−MOSF
ET47のゲートを接地に接続してあり、ソースをP−
MOS45のドレインに接続してある。N−MOSFE
T49のソースを接地と接続してあり、ゲートおよびド
レインを共に、上記N−MOSFET41aのゲートと
接続してある。
【0027】この第2実施例の出力バッファ回路40の
理解を深めるため、この回路40の動作について説明す
る。なお、第1実施例で説明した期間t4 、t5 に相当
する期間におけるこの第2実施例の回路40の動作は、
第1実施例のものと同様であるので、ここでは第1実施
例と動作が相違する期間t3 での動作について説明す
る。
【0028】先ず、出力バッファ回路40の出力OUT
をHレベルからLレベルに遷移させたい場合を考える。
期間t3 で入力信号INがHレベルからLレベルに変化
すると、第1のインバータ21の出力はLレベルからH
レベルに遷移するので、第1のP−MOS25はオフ状
態となる。また、出力端子OUTのレベルは期間t3
はまだHレベルであるため第2のN−MOS33もオン
状態である。したがって、第2の電流源43→第5のP
−MOS23a→第2のN−MOS33→第3のN−M
OS35の経路で電流i3 が流れるから、ノード23x
はLレベルから中間電位レベルに遷移する。ここで電流
3 は第2の電流源43の作用により一定値とできるの
で、上記中間電位レベルへの遷移する時間的変化率は安
定なものとなる。また、第3のN−MOS35と第1の
N−MOS27の各ゲート同士は接続されているので、
第1のN−MOS27に電流iDWが流れ、そしてこの電
流iDWは、出力端子OUTのレベルを徐々にプルダウン
する。なお、この電流iDWは公知の次式(3)で与えら
れる。ただし、(3)式中、W27,L27はそれぞれ第1
のN−MOS27のゲート幅及びゲート長、W35,L35
はそれぞれ第2のN−MOS35のゲート幅及びゲート
長である。
【0029】 iUP=W27/L27/W35/L35・i3 ・・・(3) 次に、出力バッファ回路40の出力OUTをHレベルか
らLレベルに遷移させたい場合を考える。期間t3 で入
力信号INがLレベルからHレベルに変化すると、第2
のインバータ23の出力はHレベルからLレベルに遷移
するので、第1のN−MOS27はオフ状態となる。ま
た出力端子OUTのレベルは期間t3 ではまだLレベル
であるため第3のP−MOS31もオン状態である。し
たがって、第2のP−MOS29→第3のP−MOS3
1→第4のN−MOS21b→第1の電流源41の経路
で電流i4 が流れるから、ノード21xはHレベルから
中間電位レベルに遷移する。ここで電流i4 は第1の電
流源41の作用により一定値とできるので、上記中間電
位レベルへの遷移する時間的変化率は安定なものとな
る。また、第2のP−MOS29と第1のP−MOS2
5の各ゲート同士は接続されているので、第1のP−M
OS25に電流iUPが流れ、そしこの電流iUPは、出力
端子OUTのレベルを徐々にプルアップする。なお、こ
の電流iUPは公知の次式(4)で与えられる。ただし、
(4)式中、W25,L25はそれぞれ第1のP−MOS2
5のゲート幅及びゲート長、W29,L29はそれぞれ第2
のP−MOS29のゲート幅及びゲート長である。
【0030】 iUP=W25/L25/W29/L29・i4 ・・・(4) この第2実施例の出力バッファ回路では、上記電流値i
3 は第2の電流源43により決定され、上記電流値i4
は第1の電流源41により決定されるというように、電
源やプロセスパラメータに依存しない。このため、電流
源を設けない場合に比べ動作マージンが大きいという効
果が得られる。
【0031】上述においては、この発明の出力バッファ
回路の実施例について説明したがこの発明は上述の実施
例に限られない。たとえば、第1及び第2のインバータ
21,23は図7を用いて説明した従来技術におけるN
−MOSFET11bやP−MOSFET13bを具え
たものとしてももちろん良い。また、図6(A)、
(B)に示したように、第2のP−MOSFET29お
よび第3のP−MOSFET31のうちの第2のP−M
OSFET29のゲートを出力端OUTと接続し、第3
のP−MOSFET31のゲートをノード21xと接続
し、第2のN−MOSFET33および第3のN−MO
SFET35のうちの第2のN−MOSFET33のゲ
ートを出力端OUTと接続し、第3のN−MOSFET
35のゲートをノード23xと接続する構成、すなわち
上記実施例の接続とは逆の接続とする構成でももちろん
良い。また、第1及び第2の電流源の構成は実施例のも
のに限られず任意好適なものとできる。
【0032】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明によれば、所定の第1のインバータ、第2のインバ
ータ、第1のP−MOSFETおよび第1のN−MOS
FETを具える出力バッファ回路において、所定の第2
および第3のP−MOSFETと、所定の第2および第
3のN−MOSFETとをさらに具えたので、駆動トラ
ンジスタである第1のN−MOSFETおよび第1のP
−MOSFETのゲート電位を当該出力バッファ回路の
出力端の電位で制御できる。このため、駆動トランジス
タを流れる電流値の時間的変化率を従来より小さくする
ことができるので、半導体チップを実装しているパッケ
ージのリードフレーム、ボンディングワイヤ等に寄生す
るインダクタンス成分への、上記電流値の時間的変化率
の影響を、従来より少なくできる。したがって、駆動ト
ランジスタを流れる電流値の時間的変化率に起因する電
源ノイズを抑制できる。
【0033】また、電流源を設ける構成では、第1のイ
ンバータの出力端に構成されるノードおよび第2のイン
バータの出力端に構成されるノードの充放電に寄与する
電流値を安定なものとできる。これは、電源電圧の変動
やプロセスパラメータの変動の影響を受けることなく、
ノードを中間電位にある時間的変化率で変移させ得るこ
とを意味するので、動作マージンが大きい回路が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の出力バッファ回路の説明図であ
る。
【図2】第1実施例の回路の動作説明(出力をH→Lに
変化させたい場合の動作説明)に供する図である。
【図3】第1実施例の回路の動作説明(出力をL→Hに
変化させたい場合の動作説明)に供する図である。
【図4】第2実施例の出力バッファ回路の説明図であ
る。
【図5】第2実施例における主に電流源の説明図であ
る。
【図6】他の実施例の説明図である。
【図7】従来技術及び課題の説明図である。
【図8】従来技術の問題点(出力をH→Lに変化させた
い場合の問題点)の説明に供する図である。
【図9】従来技術の問題点(出力をL→Hに変化させた
い場合の問題点)の説明に供する図である。
【符号の説明】
20:第1実施例の出力バッファ回路 21:第1のインバータ 21a:第4のP−MOSFET 21b:第4のN−MOSFET 23:第2のインバータ 23a:第5のP−MOSFET 23b:第5のN−MOSFET 25:第1のP−MOSFET 27:第1のN−MOSFET 29:第2のP−MOSFET 31:第3のP−MOSFET 33:第2のN−MOSFET 35:第3のN−MOSFET 40:第2実施例の出力バッファ回路 41:第1の電流源 41a:N−MOSFET 43:第2の電流源 43a:P−MOSFET 50:バイアス回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通な入力信号が入力される第1のイン
    バータおよび第2のインバータと、前記第1のインバー
    タの出力によって制御される第1のP−MOSFET
    と、前記第2のインバータの出力によって制御される第
    1のN−MOSFETとを具え、かつ、前記第1のP−
    MOSFETおよび第1のN−MOSFETのドレイン
    同士が接続されていて該接続点が出力端とされている出
    力バッファ回路において、 電源と第1のインバータの出力との間に設けられ互いは
    直列に接続されている第2および第3のP−MOSFE
    Tであって、一方のP−MOSFETのゲートは第1の
    インバ−タの出力と接続してあり、他方のP−MOSF
    ETのゲートは出力バッファ回路の出力端と接続してあ
    る第2および第3のP−MOSFETと、 接地と第2のインバータの出力との間に設けられ互いは
    直列に接続されている第2および第3のN−MOSFE
    Tであって、一方のN−MOSFETのゲートは第2の
    インバ−タの出力と接続してあり、他方のN−MOSF
    ETのゲートは前記出力バッファ回路の出力端と接続し
    てある第2および第3のN−MOSFETとを具えたこ
    とを特徴とする出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の出力バッファ回路にお
    いて、 前記第1のインバータを少なくとも第4のP−MOSF
    ETおよび第4のN−MOSFETで構成し、 前記第2のインバータを少なくとも第5のP−MOSF
    ETおよび第5のN−MOSFETで構成し、 該第4のN−MOSFETのソースと接地との間に第1
    の電流源を具え、 該第5のP−MOSFETのソースと電源との間に第2
    の電流源を具えたことを特徴とする出力バッファ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003032098A (ja) * 2001-07-16 2003-01-31 Oki Electric Ind Co Ltd 出力バッファ回路

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JP2003032098A (ja) * 2001-07-16 2003-01-31 Oki Electric Ind Co Ltd 出力バッファ回路

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