JPH08130266A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH08130266A
JPH08130266A JP6269040A JP26904094A JPH08130266A JP H08130266 A JPH08130266 A JP H08130266A JP 6269040 A JP6269040 A JP 6269040A JP 26904094 A JP26904094 A JP 26904094A JP H08130266 A JPH08130266 A JP H08130266A
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JP
Japan
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semiconductor laser
terminal
stem
current injection
laser device
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JP6269040A
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Masaru Ogawa
勝 小川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザチップを静電破壊およびサージ破壊か
ら守ることができる半導体レーザ装置を提供する。 【構成】 半導体レーザ装置11において、ステム16
と一体的に形成された配置台18に取付けられた半導体
レーザチップ25に、駆動用の電流を供給する電流注入
端子29が挿通する透孔20部分にて、電流注入端子2
9とステム16との間の空間を、誘電体材料から成る封
止部材32によって封止する。そのため、電流注入端子
29を経由して半導体レーザチップ25へと侵入する静
電気および電流注入端子29を流れる駆動電流に重畳さ
れたノイズ電流を吸収することができ、半導体レーザチ
ップ25を静電破壊およびサージ破壊から保護すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ装置など
において好適に実施される静電気およびサージ電流に対
する対策を行った半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来例である半導体レーザ装置
81の断面図であり、図11は半導体レーザ装置81に
設けられる半導体レーザチップ91の両端の電流注入端
子93とコモン端子87との間の等価回路図である。半
導体レーザ装置81は、後述する半導体部品が設けられ
るステム部82と、半導体部品を覆うキャップ83とを
含んで構成される。
【0003】ステム部82は、導体である円板状のステ
ム86と、ステム86の一方表面86aの周縁部からス
テム86と一体となるように立設されるアース側のリー
ド端子であるコモン端子87と、ステム86における他
方表面86bの中央部近傍にステム86と一体となるよ
うに設置される配置台88とを含んで構成される。ま
た、ステム86における他方表面86bの中央部付近に
は、周縁部側から中央部に向けて所定の傾斜をもつ傾斜
部89が形成され、コモン端子87と所定の距離だけ離
れたステム86の周縁部に透孔90が形成される。ステ
ム86の中央部に位置するように配置台88の側壁88
aにおける上面側に半導体レーザチップ91を固着す
る。ステム86の中央部近傍の傾斜部89に光出力を検
出するためのフォトダイオード92が配設される。図1
0においてフォトダイオード92に対する配線は図示し
ていない。
【0004】透孔90には、透孔90よりも径が小さ
く、半導体レーザチップ91に駆動電流を供給するリー
ド端子である電流注入端子93が、先端部93aをステ
ム86の他方表面86bから突出するように挿入され
る。透孔90において、電流注入端子93の周囲の空間
にはガラス製材料による封止部材94が設置される。封
止部材94によって、電流注入端子93と前記半導体レ
ーザチップ91が取付けられているステム86とが電気
的に接触せず、かつ電流注入端子93をステム86に固
定することができ、さらにステム86と後述するキャッ
プ83とによって形成される空間を気密封止することが
できる。なお、図示しないフォトダイオード92からの
出力用のリード端子である出力端子についても電流注入
端子93と同様に形成される。
【0005】電流注入端子93の先端部93aと半導体
レーザチップ91とは、導線95によって電気的に接続
される。
【0006】キャップ83は、キャップ本体84とガラ
ス板96とによって構成される。キャップ本体84は、
上面84aの中央部に所定の大きさである円形の透孔8
4bが形成される。ガラス板96は透孔84bよりも大
きく上面84aよりも小さく形成され、キャップ本体8
4の内側から透孔84bを覆うようにキャップ本体84
に固着される。キャップ83は開口部をもち、該開口部
によってステム86上に前述のように配設された半導体
レーザ装置81の他の構成要素を覆うようにステム部8
2に対して固着される。
【0007】上述のように構成された半導体レーザ装置
81において、電流注入端子93を介して半導体レーザ
チップ91に駆動用の電流が供給されると、半導体レー
ザチップ91はガラス板96を介して半導体レーザ装置
81の外部へとレーザ光を出射する。所定の物体によっ
て反射されたレーザ光は、ガラス板96を介して半導体
レーザ装置81の内部に入り、光出力を検出するための
フォトダイオード92によって検出され、電気的な信号
へと変換されて図示しない出力端子を介して外部に接続
された装置へと信号が出力される。
【0008】半導体レーザ装置81においては、電流注
入端子93を介して半導体レーザチップ91に侵入する
静電気による静電破壊、および電流注入端子93を流れ
る駆動電流に重畳されたノイズ電流などによるサージ破
壊が問題となる。静電破壊およびサージ破壊から半導体
レーザチップ91を守るには、半導体レーザ装置81の
スペースの都合上、外部において電流注入端子93の近
傍にコンデンサなどの誘電体素子を設けて静電気および
ノイズ電流を除去しなければならない。
【0009】図12は、半導体レーザ装置81を用いて
構成された半導体レーザ駆動装置98の斜視図である。
半導体レーザ駆動装置98は、基板71と、駆動回路7
6と、半導体レーザ装置81とを含んで構成される。基
板71の一方表面71aには、所定のパターンに従って
配線73,74,75が形成される。基板71における
一方側部71cにおいて配線73,74,75とそれぞ
れ所定の端子が電気的に接続するように駆動回路76が
配設される。
【0010】配線73,74,75のそれぞれの一方端
部73a,74a,75aの近傍に図示しない透孔がそ
れぞれ形成され、半導体レーザ装置81は基板71の他
方表面71b側からそれぞれリード端子である電流注入
端子93、コモン端子87、および出力端子72の各先
端部93a,87a,72aがそれぞれ基板71に設け
られた前記透孔に差し込まれ、各先端部が一方表面71
aから突出した位置で固着される。基板71の一方表面
71a側に突出した各リード端子の先端部72a,87
a,93aが、各配線73,74,75とそれぞれ半田
77,78,79によって半田付けされ、電気的に接続
される。電流注入端子93が接続された配線75と、出
力端子72が接続された配線74とに共通に接するよう
にコンデンサ80が配設される。コンデンサ80によっ
て、電流注入端子93を流れる駆動電流に重畳されたノ
イズ電流、および各リード端子を介して半導体レーザチ
ップ91に侵入する静電気を吸収することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例である半導体レ
ーザ装置81では、サージ破壊、および静電破壊に対す
る対策として半導体レーザ装置81の外部において電流
注入端子93の近傍にコンデンサなどの誘電体素子を設
けなければならない。これは、一般的な半導体レーザ装
置の使用例である民生用、音楽用の光ピックアップなど
におけるサージ対策として最も多く行われている構成で
あり、サージ破壊対策のために部品点数が増加し、さら
に部品を配設するための作業工程が必要となる。
【0012】本発明の目的は、半導体素子を静電破壊お
よびサージ破壊から守ることができる半導体装置を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体から成る
基台と、前記基台上に配置された半導体素子と、前記半
導体素子を覆うように設けられる被覆部材と、前記半導
体素子に駆動電流を供給する端子とを有し、前記端子を
基台に形成された透孔から基台に接触しないように、半
導体素子の近傍に突出させ、端子と半導体素子とを電気
的に接続し、前記透孔を誘電体材料で封止したことを特
徴とする半導体装置である。また本発明は、前記半導体
素子は光半導体素子であることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、半導体装置は、半導体素子を
配置した導体から成る基台に、前記半導体素子を覆うよ
うに被覆部材を設置し、さらに前記基台に前記半導体素
子と電気的に接続されて駆動電流を供給する端子を通す
透孔を形成し、当該基台と端子との間を誘電体材料によ
って封止する。したがって、基台と端子との間の空間に
存在する誘電体材料によって、端子を経由して半導体素
子へと侵入する静電気および端子を流れる駆動電流に重
畳されたノイズ電流を吸収することができる。
【0015】また好ましくは、前記半導体装置に設けら
れる半導体素子は光半導体素子である。したがって、基
台と端子との間の空間に存在する誘電体材料によって端
子を経由して光半導体素子へと侵入する静電気および端
子を流れる駆動電流に重畳されたノイズ電流を吸収する
ことができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例である半導体レーザ
装置11の破断した斜視図であり、図2は半導体レーザ
装置11の断面図である。半導体レーザ装置11は、後
述する半導体部品が設けられるステム部12と、半導体
部品を覆うキャップ13とを含んで構成される。
【0017】ステム部12は、導体で形成され、円板状
の基台であるステム16と、ステム16の一方表面16
aから立設されるステム16と一体的に形成されるアー
ス側のリード端子であるコモン端子17と、ステム16
の他方表面16bにステム16と一体的に形成される配
置台18と、ステム16の他方表面16bにおける中央
部近傍に配置されステム16と一体的に形成される所定
の傾斜をもつ載置台21とを含んで構成される。さらに
ステム16には、ステム16の一方表面16aの直径線
上に所定の間隔をあけて中心点が位置する円形の透孔1
9,20が形成される。透孔19,20の径の長さはた
とえば1.0mmである。
【0018】配置台18は、側壁18aが前記直径線に
対して平行となるように配置される。レーザ光を放出す
る半導体レーザチップ25は、ステム16のほぼ中央部
に位置するように、配置台18の側壁18aにおける他
方表面16b側とは反対側の端部に固着される。また載
置台21は、傾斜面21aに光出力を検出するためのフ
ォトダイオード26が配置される。
【0019】透孔19には、透孔19よりも径が小さく
フォトダイオード26からの出力信号を外部へと出力す
る導体から成る出力端子28が挿入される。出力端子2
8は、一方端部28aをステム16の他方表面16bか
ら突出させ後述するようにして固定される。同様に、透
孔20には透孔20よりも径が小さく半導体レーザチッ
プ25に駆動電流を供給する導体から成る電流注入端子
29が挿入される。電流注入端子29は、一方端部側に
板状の接続部29aが形成され接続部29aをステム1
6の他方表面16bから突出させ後述するようにして固
定される。
【0020】透孔19において、出力端子28を囲むよ
うに誘電体材料から成る封止部材31が設置され、同様
に透孔20では電流注入端子29を囲むように誘電体材
料である封止部材32が設置される。封止部材31,3
2によって、電流注入端子29と出力端子28とが前記
半導体レーザチップ25を取付けているステム16に対
して電気的に接触せず、かつ電流注入端子29および出
力端子28をステム16に固定することができ、さらに
ステム16とキャップ13とによって形成される空間を
気密封止することができる。
【0021】電流注入端子29の接続部29aと半導体
レーザチップ25とは導線34を介して電気的に接続さ
れ、出力端子28の先端部28aとフォトダイオード2
6とは導線35を介して電気的に接続される。
【0022】被覆部材であるキャップ13は、キャップ
本体14とガラス板37とによって構成される。キャッ
プ本体14は、底面が開放された円筒形状であり、上面
14aの中央部に所定の大きさである円形の透孔14b
が形成される。透孔14bよりも大きく上面14aより
は小さいガラス板37は、キャップ本体14の底面側か
ら透孔14bを覆うようにキャップ本体14に固着され
る。キャップ本体14の下端部には、外方に向けて水平
に延設されるフランジ14cが設けられ、当該フランジ
14cがステム16上に紫外線硬化樹脂等の接着剤、ス
ポット溶接などによって固着される。キャップ13によ
ってステム16上に設けられた各部品が覆われる。キャ
ップ13およびステム部12によって囲まれる空間内に
は窒素を充填し、半導体レーザチップ25などが外気に
よる影響を受けないようにする。
【0023】図3は、半導体レーザ装置11における半
導体レーザチップ25の両端である電流注入端子29お
よびコモン端子17間の等価回路図である。図3では、
電流注入端子29と半導体レーザチップ25との間に位
置する封止部材32はコンデンサ部分として示される。
駆動電流は、電流注入端子29を介して封止部材32な
どによるコンデンサ部分を経て半導体レーザチップ25
へと供給され、レーザ光が出射される。
【0024】図4は、出力端子28付近の拡大斜視図で
ある。図4において、ステム16の厚さw3は、たとえ
ば1.5mmであり、透孔19の径w2は、たとえば
1.0mmである。透孔19に挿入される出力端子28
の径w1は、たとえば0.4mmである。出力端子28
は、透孔19の中央部に位置し、封止部材32によって
固定される。同様に、電流注入端子29は透孔20に挿
入され封止部材31によって固定される。
【0025】封止部材31,32の材料としては静電容
量が数103〜数105pF程度となるような適当な材料
を選択する。本実施例においては、高誘電率系の材料で
あるチタン酸バリウム系セラミックを封止部材31,3
2の材料として用いた。チタン酸バリウム系セラミック
による静電容量は約105 pFとなる。本実施例では、
封止部材31,32の材料としてチタン酸バリウム系セ
ラミックを用いたが、他の高誘電率系の材料でもよく、
また高誘電率系の材料でなくても静電容量が充分な値を
得られる材料であればよい。なお、封止部材として用い
られる材料としては、前述したように半導体レーザ装置
11を気密密閉することができ、かつ電流注入端子29
および出力端子28をステム16に固定することができ
る材料が選ばれる。
【0026】図5は、前述のように構成された半導体レ
ーザ装置11において、電流注入端子29を流れる駆動
用電流に含まれる静電気およびノイズ電流が封止部材3
2によって吸収される原理を示した図である。図5
(1)は、電流注入端子29と封止部材32とを示した
図である。図5(1)において、駆動電流は電流注入端
子29を矢符38方向へと流れる。
【0027】図5(2)は、半導体レーザチップ25の
駆動用に供給される電流に含まれる静電気成分を示す。
図5(2)における静電気成分は、電圧Vの急激なピー
クを示す。図5(3)は、同じく駆動用に供給されるノ
イズ成分を含む電流を示す。図5(3)における電流
は、ノイズ成分によって歪みが発生している。
【0028】電流注入端子29の他方端部29b側から
矢符38方向に駆動電流が流れると、誘電体である封止
部材32、電流注入端子29、およびステム16によっ
て形成されるコンデンサ部分によって、静電気およびノ
イズ成分による急激な電荷の変化がグランド電位へと吸
収される。図5(4)は前記コンデンサ部分によって静
電気成分が吸収された様子を示し、同様に図5(5)は
前記コンデンサ部分によってノイズ成分が除去された駆
動電流を示す。リード端子である電流注入端子29と、
ステム16と、封止部材32とによって形成されるコン
デンサ部分であるので駆動電流の損失は発生しない。
【0029】図6は、半導体レーザ装置11を用いて構
成された半導体レーザ駆動装置41の斜視図である。半
導体レーザ駆動装置41は、基板42と、駆動回路43
と、半導体レーザ装置11とを含んで構成される。基板
42の一方表面42aには所定のパターンに従って配線
44,45,46が形成される。基板42の一方側部4
2cにおいて、配線44,45,46とそれぞれ所定の
端子が電気的に接続するように駆動回路43が配設され
る。配線44,45,46において、駆動回路43が設
けられたのとは反対側の端部近傍に図示しない透孔がそ
れぞれ形成される。
【0030】半導体装置11は、リード端子であるコモ
ン端子17、出力端子28、および電流注入端子29の
それぞれの他方端部17a,28b,29bが基板42
の他方表面42b側から前記透孔にそれぞれ挿入され、
他方端部17a,28b,29bが配線基板42の一方
表面42aから突出する位置で固定される。コモン端子
17は配線45と接続され、出力端子28は配線44と
接続され、電流注入端子29は配線46と接続される。
コモン端子17の他方端部17aと配線45とが半田4
8によって半田付けされることで電気的に接続される。
また、出力端子28の他方端部28bと配線44とが半
田47によって半田付けされ電気的に接続される。さら
に、電流注入端子29の他方端部29bと配線46とが
半田49によって半田付けされ電気的に接続される。
【0031】封止部材31、出力端子28、およびステ
ム部12によって構成される部分と封止部材32、電流
注入端子29、およびステム部12によって構成される
部分とがコンデンサとして作用するので、本実施例にお
ける半導体レーザ駆動装置41には、前述の従来例に示
した半導体レーザ駆動装置96に設けられていたコンデ
ンサ80を設置しなくても、半導体レーザチップ25お
よびフォトダイオード26を静電破壊およびサージ破壊
から保護することができる。
【0032】図7は、本件出願人によって行われた半導
体レーザ装置の静電破壊テストにおいて用いられたノイ
ズ発生器51の測定等価回路を示した回路図である。図
7(1)は、従来例である半導体レーザ装置81をノイ
ズ発生器51に被測定物として取付けた場合の等価回路
図である。ノイズ発生器51は、コンデンサCと、スイ
ッチSと、高電圧発生装置54とを含んで構成される。
コンデンサCは、たとえば200pFの容量を持つ。ス
イッチSは、2つの端子T1,T2を備える。高電圧発
生装置54は、被測定物に印加する電圧を発生する装置
であり、予め定める電圧までの所望する電圧を発生する
ことができる。ノイズ発生器51における接続用端子5
2に電流注入端子93を接続し、接続用端子53にはコ
モン端子87を接続する。
【0033】ノイズ発生器51を用いて静電破壊テスト
を行うには、まずスイッチSを端子T1側に閉じ、高電
圧発生装置54において実験を行う電圧を発生させ、コ
ンデンサCを充電する。コンデンサCに充分な電荷量の
充電が行われた後にスイッチSを端子T2側に閉じ、充
電した電荷を被測定物である半導体レーザ装置81に印
加する。同じ電圧で10回連続して静電気を印加して半
導体レーザ装置の特性の劣化を調べる。図7(2)は、
本発明による半導体レーザ装置11をノイズ発生器51
に取付けた場合の等価回路図である。半導体レーザ装置
11には、封止部材32によるコンデンサ成分が図示さ
れる。
【0034】図8は、前述のノイズ発生回路51を用い
て行われた静電破壊テストの結果を示すグラフである。
図8(1)および図8(2)において、横軸はテストを
行ったそれぞれの半導体レーザ装置に流す電流の値を示
し、単位はmAである。また、縦軸は電力値を示し、単
位はmWである。図8(1)は、従来例の半導体レーザ
装置81を用いて静電破壊テストを行った場合の結果を
示す図である。図8(1)において実線55は、テスト
開始前に測定した半導体レーザ装置81の特性であり、
実線56,57はそれぞれ100Vと150Vの電圧を
印加した後の半導体レーザ装置の特性を示している。実
線56,57に特性が示される静電破壊テストを行った
後の半導体レーザ装置は、静電破壊テストによって特性
が劣化し破壊されていることが解る。
【0035】図8(2)は、本発明の半導体レーザ装置
11を用いて静電破壊テストを行った場合の結果を示す
図である。図8(2)において実線58〜65は、本発
明に従って製造された半導体レーザ装置11にそれぞれ
0,100,500,600,700,800,90
0,1000Vの電圧を印加した場合の特性を示す。図
8(2)においては、各電圧毎の特性曲線を横軸方向に
平行移動して表示しているが、実際にはそれぞれの状態
において半導体レーザ装置11は静電破壊テストによる
特性の劣化がなく正常であるので特性曲線はすべて重な
る。
【0036】図9は、半導体レーザの発光点付近の光強
度の分布であるNFP(Near FieldPattern)を示した
図である。図9(1)および図9(2)において、縦軸
は出力強度を示し、横軸はビームを横断する距離を示
す。また、各グラフの上部にはビームの断面を示した。
図9(1)は、静電破壊テスト実施前の従来例の半導体
レーザ装置81および静電破壊テスト実施後の本発明の
半導体レーザ装置11のNFPを示した図である。参照
符66で示される波形は、ビームの中心位置を示すピー
クもはっきりと出て波形に歪みがない。また、参照符6
7で示されるビームの断面は楕円形である。図9(2)
は、静電破壊テストを行った後の従来例の半導体レーザ
装置81のNFPを示した図である。参照符68で示さ
れる波形においては、2つの高さの異なる歪んだピーク
が発生している。また、参照符69で示されるビームの
断面は中央部に凹みがあるなど形が整っておらず、半導
体レーザ装置81に異常が発生していることがわかる。
【0037】以上のように本実施例によれば、封止部材
31,32を誘電体材料によって形成することで、各リ
ード端子を介して半導体レーザチップ25に侵入する静
電気および電流注入端子29を流れる駆動電流に重畳さ
れたノイズ電流が、誘電体である封止部材31,32
と、電流注入端子29、出力端子28と、ステム16と
によって形成されるコンデンサ部分で吸収されるので、
半導体レーザチップが静電破壊およびサージ破壊される
のを防止することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体装
置において半導体素子を配置する導体から成る基台に、
前記半導体素子を覆うように被覆部材を設置し、さらに
前記基台に半導体素子と電気的に接続されて駆動電流を
供給する端子を挿通する透孔を形成し、当該基台と端子
との間に誘電体材料を充填することによって半導体装置
を封止しているので、端子と、誘電体材料と、基台とに
よって形成される部分がコンデンサの役割を果すように
なり、端子を経由して半導体素子へと侵入する静電気お
よび端子を流れる駆動電流に重畳されたノイズ電流を吸
収することができ、半導体素子を静電破壊およびサージ
破壊から保護することができる。
【0039】また本発明によれば、半導体装置に設けら
れる半導体素子は光半導体素子であるので、端子と、誘
電体材料と、基台とによって形成される部分がコンデン
サの役割を果すようになり、端子を経由して光半導体素
子へと侵入する静電気および端子を流れる駆動電流に重
畳されたノイズ電流を吸収することができ、光半導体素
子を静電破壊およびサージ破壊から保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体レーザ装置11
の破断斜視図である。
【図2】半導体レーザ装置11の断面図である。
【図3】半導体レーザ装置11の等価回路図である。
【図4】半導体レーザ装置11における出力端子28付
近を示した拡大斜視図である。
【図5】半導体レーザ装置11において静電気およびノ
イズ電流が封止部材31,32によって吸収される原理
を示した図である。
【図6】半導体レーザ装置11を用いて構成された半導
体レーザ駆動装置41の斜視図である。
【図7】静電破壊テストに用いられるノイズ発生器51
の測定等価回路を示した回路図である。
【図8】ノイズ発生回路51を用いて行われた静電破壊
テストの結果を示すグラフである。
【図9】半導体レーザのNFPを示した図である。
【図10】従来技術における半導体レーザ装置81の断
面図である。
【図11】半導体レーザ装置81の等価回路図である。
【図12】半導体レーザ装置81を用いて構成された半
導体レーザ駆動装置98の斜視図である。
【符号の説明】
11 半導体レーザ装置 12 ステム部 13 キャップ 16 ステム 17 コモン端子 18 配置台 19,20 透孔 21 載置台 25 半導体レーザチップ 26 フォトダイオード 28 出力端子 29 電流注入端子 31,32 封止部材 34,35 導線 37 ガラス板 41 半導体レーザ駆動装置 51 ノイズ発生器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体から成る基台と、 前記基台上に配置された半導体素子と、 前記半導体素子を覆うように設けられる被覆部材と、 前記半導体素子に駆動電流を供給する端子とを有し、 前記端子を基台に形成された透孔から基台に接触しない
    ように、半導体素子の近傍に突出させ、端子と半導体素
    子とを電気的に接続し、前記透孔を誘電体材料で封止し
    たことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子は光半導体素子であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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