JPH08130197A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH08130197A
JPH08130197A JP6266904A JP26690494A JPH08130197A JP H08130197 A JPH08130197 A JP H08130197A JP 6266904 A JP6266904 A JP 6266904A JP 26690494 A JP26690494 A JP 26690494A JP H08130197 A JPH08130197 A JP H08130197A
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etching
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅の小さなスクライブラインを形成して、1
ウェハ当りのチップ数を増やす。 【構成】 レジスト31c〜35aをマスクとして等方
性エッチングを行ない、この状態で加熱処理を行うと、
レジスト31c〜35aが弛んでパッシベーション膜1
5の側壁が覆われる。再度プラズマエッチングを行うこ
とにより、スクライブライン部の開口部24、25のN
型エピタキシャル層4がエッチングされる。この際、ス
クライブライン部の開口部24、25のパッシベーショ
ン膜15の側壁は弛んだレジストで覆われているので、
スクライブライン部の開口部24、25が横方向にエッ
チングされることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分断溝に沿って切断
して各半導体装置に分断する半導体装置分断方法に関す
るものであり、特に、分断溝の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、トランジスタ、ダイオード等
の半導体装置は、一枚のウェハに多数の半導体素子を形
成し、スクライブ工程によって個々の素子(チップ)に
分割することにより製造される。このスクライブ工程に
おいては、チップ境界部であるスクライブラインに沿っ
てダイシングソー等で切断が行われることにより、個々
のチップに分割される。
【0003】しかし、前記ダイシングソー等による切断
時において、前記チップの一部に欠損部が生ずる(以下
チッピングという)場合がある。そこで、このような問
題を防止する為、特開昭51−78687号公報には、
図3に示すような半導体装置の分断方法が開示されてい
る。
【0004】図3Aに示すようにパッシベーション膜4
5を形成後、図3B,Cに示すように、ボンディング用
の開口部48を形成する工程にて、あわせてスクライブ
ラインにも開口部47を形成する。つぎに、図3Dに示
すように、プラズマエッチングを行いエピタキシャル層
43をエッチングする。その後、このエッチングされた
スクライブライン49に沿ってダイシングソーで切断を
行う。このように、一旦スクライブライン49をエッチ
ングして分断溝を形成後、ダイシングソーで切断するこ
とにより、チッピングを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記半
導体装置の分断方法においては、次のような問題点があ
った。
【0006】プラズマエッチングは等方性エッチングで
あり、また、パッシベーション膜45よりもシリコンの
方がエッチングレートが高い。したがって、パッシベー
ション膜45と比べて、エピタキシャル層43が横方向
へ速くエッチングされる。これにより、パッシベーショ
ン膜45がオーバハング状態となる。
【0007】このようなオーバハング状態を防止する為
には、一旦パッシベーション膜45をエッチングした
後、この開口部より小さな開口部となるよう、再度レジ
ストを形成して、エッチングすることも考えられる。し
かし、これでは、1回分レジストの形成工程が必要とな
るばかりでなく、アライメントズレの分だけスクライブ
ラインを大きく形成する必要がある。このようにスクラ
イブラインが大きくなると、その分だけ1ウェハ当りの
チップ数が減少する。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決
し、それほど工程数が増大することなく、1ウェハ当り
の半導体装置数を増加することができる半導体装置の分
断方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる半導体
装置の分断方法においては、前記所望の深さの手前まで
等方性エッチングを行って、前記分断溝用の開口部を形
成し、前記分断溝用の開口部の側壁を覆うように、前記
レジスト形状を変更させ、前記所望の深さまで等方性エ
ッチングを行うことにより前記分断溝が形成されること
を特徴とする。
【0010】請求項2の半導体装置分断方法において
は、前記レジスト形状の変更は、加熱することによって
行われることを特徴とする。
【0011】請求項3の半導体装置分断方法において
は、前記所望の深さの手前まで行われる等方性エッチン
グは、前記保護膜をエッチングして前記ウェハの基板表
面が露出する状態まで行われることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1にかかる半導体装置の分断方法におい
ては、前記所望の深さの手前まで等方性エッチングを行
って、前記分断溝用の開口部を形成し、前記分断溝用の
開口部の側壁を覆うように、前記レジスト形状を変更さ
せ、前記所望の深さまで等方性エッチングを行うことに
より前記分断溝が形成される。このように、前記レジス
トが前記分断溝用の開口部の側壁を覆ってから、所望の
深さの分断溝を等方性エッチングにて形成することによ
り、前記側壁をエッチングから保護することができる。
したがって、前記保護膜がオーバハング状態となること
を防止できる。
【0013】請求項2の半導体装置分断方法において
は、前記レジスト形状の変更は、加熱することによって
行われる。したがって、熱処理工程を1回行うだけで、
前記レジストが前記開口部の側壁を覆うようにその形状
を変更することができる。
【0014】請求項3の半導体装置分断方法において
は、前記所望の深さの手前まで行われる等方性エッチン
グは、前記保護膜をエッチングして前記ウェハの基板表
面が露出する状態まで行われる。この状態で、前記レジ
ストを加熱することによって、前記レジストが前記保護
膜の側壁を覆う。したがって、等方性エッチングをして
も、前記保護膜がオーバハング状態となることがない。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図2Aに、ウェハ1に、複数の半導体装置α,β,
γおよびその保護膜を形成した状態を示す。詳しく説明
すると、N+型のシリコン基板2にN型エピタキシャル
層4を形成し、このN型エピタキシャル層4にP型ベー
ス領域6を形成し、P型ベース領域6内にN型エミッタ
領域8を形成する。N型エピタキシャル層4表面をシリ
コン酸化膜11で覆い、開口部を設けて、ベース領域6
およびN型エミッタ領域8用のアルミ電極16、18を
形成する。その後全面を保護膜であるパッシベーション
膜15で覆う。このようにして、半導体装置α,β,γ
およびその保護膜が形成される。
【0016】なお、本実施例においては、シリコン基板
2およびN型エピタキシャル層4で基板を構成する。
【0017】この状態から、図2Bに示す様に、レジス
ト31a、31b、31c、32、33、34、35
a、35b、35cを形成する。このレジスト31a、
31b、31c、32、33、34、35a、35b、
35cは、ボンディング用の開口部26、28を形成す
るレジストであるとともに、各半導体装置α,β,γを
分断する為のスクライブライン用の開口部24、25を
形成する為のレジストである。
【0018】図1Aは、図2Bに示す半導体装置β付近
の拡大図である。図1Aに示す状態から、レジスト31
c、32、33、34、35aをマスクとして等方性エ
ッチングを行う。この実施例においては、等方性エッチ
ングとしてCF4,O2ガスを用いたプラズマエッチング
を行った。これにより、図1Bに示すように、パッシベ
ーション膜15がエッチングされ、N型エピタキシャル
層4の表面が露出する。なお、このエッチングは等方性
であるので、レジスト31c、32、33、34、35
aが、図1Bに示すようにオーバハング状態となる。
【0019】この状態から、ホットプレート上にて加熱
処理を行う。本実施例においては、220℃にて3分間
の熱処理を行った。これにより、図1Cに示すように、
レジスト31c、32、33、34、35aが弛み、レ
ジスト31c、32、33、34、35aによってパッ
シベーション膜15の側壁が覆われる。
【0020】この状態で、再度CF4,O2ガスを用いた
プラズマエッチングを行うことにより、スクライブライ
ン部の開口部24、25のN型エピタキシャル層4がエ
ッチングされる。この際、レジスト31c、32、3
4、35aによって、スクライブライン部の開口部2
4、25におけるパッシベーション膜15の側壁が覆わ
れている。したがって、スクライブライン部の開口部2
4、25においては、ハッシベーション膜15が横方向
にエッチングされることはなく、N型エピタキシャル層
4のみエッチングされ、分断溝29が形成される。
【0021】なお、レジスト32,33,34によっ
て、ボンディング用の開口部26、28のパッシベーシ
ョン膜15の側壁が覆われているので、横方向のエッチ
ングは行われない。さらに、CF4,O2ガスを用いたプ
ラズマエッチングではボンディング用の開口部26、2
8のアルミはエッチングされない。したがって、ボンデ
ィング用の開口部26、28においては、横方向にも基
板に垂直方向にもエッチングが行われない。
【0022】このようにして、形成された分断溝29
に、従来と同様に、ダイヤモンドの粒子が混入されたダ
イシングブレード(図示せず)を用いて、各半導体装置
α,β,γに分断する。
【0023】この様に、本実施例においては、前記所望
の深さの手前まで等方性エッチングを行い、前記レジス
ト31c、32、33、34、35aが前記スクライブ
ライン開口部24、25の側壁を覆うように前記レジス
トを加熱させ、その後、所望の深さまで等方性エッチン
グを行うことによって、分断溝29を形成している。す
なわち、前記スクライブライン開口部24、25の横方
向のエッチングを防止できるので、等方性エッチングを
行っても、分断溝幅を広げることなく、深さ方向にエッ
チングすることができる。すなわち、工程をほとんど増
やすことなく、また開口部を広げることなく、分断溝部
分のエピタキシャル層4だけをエッチングすることがで
きる。したがって、分断溝29の幅をダイシングに必要
な幅だけとればよいので、分断溝29の幅をむやみに広
げる必要がない。これにより1ウェハ当りのチップ数を
増やすことができる。また、このように分断溝29をエ
ッチングしておくことにより、チッピングを防止でき
る。
【0024】なお、前記分断溝29の深さについては、
ダイシングブレードに混入されているダイヤモンドの粒
子径の大きさと同程度かまたはそれ以上の深さまで予め
エッチングすることにより、より確実にチッピングを防
止することができた。
【0025】この理由については定かではないが、発明
者はつぎのように考えた。一般的にチッピングは、ダイ
シングブレードがウェハに接する時に、ダイシングブレ
ードに混入されたダイヤモンドの粒子によって、ウェハ
表面付近に発生する。したがって、分断溝29を前記ダ
イヤモンドの粒度(ダイヤモンドグリッド)より、深く
エッチングしておくことにより、チッピングが前記分断
溝の外にまで広がることを防止できる。なお、前記ダイ
ヤモンドグリッドについては、ばらつきがある。したが
って、ダイシングブレードに混入されているダイヤモン
ドの粒子のうち最も大きな粒子の径の大きさと同程度か
またはそれ以上の深さまで予めエッチングすればよい。
【0026】なお、分断溝29の深さを深く形成する
と、等方性エッチングにより前記パッシベーション膜1
5がオーバハング状態となるおそれがある。
【0027】したがって、混入されているダイヤモンド
の粒子のうち最も大きな粒子の径の大きさと同程度かま
たはそれ以上の深さまで予めエッチングしておくことに
より、オーバハング状態を防止しつつ、確実にチッピン
グを防止することができる。本実施例においては、ダイ
ヤモンドグリッドが4〜6μmで、レジストの厚みが4
μmであるので、スクライブライン部の開口部24、2
5におけるN型エピタキシャル層4のエッチングの深さ
を6μmとした。これにより、ほとんどオーバハング状
態とすることなく、確実にチッピングを防止することが
できる。
【0028】このように、各半導体装置の分断に用いら
れるダイシングブレードに用いられているダイヤモンド
の最大粒子径と同程度かまたはそれ以上の深さまで達す
るように前記分断溝の深さを決定することにより、確実
にチッピングを防止できる。これにより、前記開口部の
側壁をエッチングから保護しつつ、確実にチッピングを
防止することができる半導体装置の分断方法を提供する
ことができる。
【0029】なお、本実施例においては、1のウェハに
複数のバイポーラトランジスタを形成した場合について
説明したが、これ以外にダイオード、MOSトランジス
タ、GaAsトランジスタ等の他の半導体装置を形成し
た場合であっても、同様に適用することができる。
【0030】また、本実施例においては、熱処理するこ
とにより、レジスト31c〜35aが弛み、パッシベー
ション膜15の側壁を覆うようにした。しかしこれに限
られることなく、前記レジストが前記分断溝の側壁を覆
うように前記レジスト形状を変更させる工程であればど
のような工程であってもよい。
【0031】なお、本実施例においては、パッシベーシ
ョン膜45よりもシリコンの方がエッチングレートが高
いので、エピタキシャル層43が横方向へ速くエッチン
グされ、これにより、パッシベーション膜45がオーバ
ハング状態となるので、これを防止する為、前記レジス
ト31c、32、33、34、35aが前記スクライブ
ライン開口部24、25の側壁を覆うように前記レジス
トを加熱して弛め、その後、所望の深さまで等方性エッ
チングを行うことによって、分断溝29を形成してい
る。しかし、これに限られることなく、保護膜よりもウ
ェハの基板の方がエッチングレートが高く、保護膜と比
べて基板が横方向へ速くエッチングされるような関係に
ある保護膜および基板であればどのようなものにも応用
することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1にかかる半導体装置の分断方法
においては、前記所望の深さの手前まで等方性エッチン
グを行って、前記分断溝用の開口部を形成し、前記分断
溝用の開口部の側壁を覆うように、前記レジスト形状を
変更させ、前記所望の深さまで等方性エッチングを行う
ことにより前記分断溝が形成される。このように、前記
レジストが前記分断溝用の開口部の側壁を覆ってから、
所望の深さの分断溝を等方性エッチングにて形成するこ
とにより、前記側壁をエッチングから保護することがで
きる。したがって、前記保護膜がオーバハング状態とな
ることを防止できる。すなわち、等方性エッチングを用
いてもそれほど工程数が増大することなく、1ウェハ当
りの半導体装置数を増やすことができる半導体装置の分
断方法を提供することができる。
【0033】請求項2の半導体装置分断方法において
は、前記レジスト形状の変更は、加熱することによって
行われる。したがって、熱処理工程を1回行うだけで、
前記レジストが前記開口部の側壁を覆うようにその形状
を変更することができる。これにより、容易に前記側壁
をエッチングから保護することができる。
【0034】請求項3の半導体装置分断方法において
は、前記所望の深さの手前まで行われる等方性エッチン
グは、前記保護膜をエッチングして前記ウェハの基板表
面が露出する状態まで行われる。この状態で、前記レジ
ストを加熱することによって、前記レジストが前記保護
膜の側壁を覆う。したがって、等方性エッチングをして
も、前記保護膜がオーバハング状態となることがない。
すなわち、等方性エッチングを用いてもそれほど工程数
が増大することなく、1ウェハ当りの半導体装置数を増
やすことができる半導体装置の分断方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体装置の分断方法を示す工
程図である。
【図2】本発明にかかる半導体装置の分断方法における
前処理工程を示す図である。
【図3】従来の半導体装置の分断方法を示す工程図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・ウェハ 15・・・・・・・・・パッシベーション膜 31a〜35c・・・・レジスト 26、28・・・・・・ボンディング用の開口部 24、25・・・・・・スクライブライン用の開口部 29・・・・・・・・・分断溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)一のウェハに、複数の半導体装置およ
    びその保護膜を形成し、 B)ボンディング用の開口部を形成する為のレジストパ
    ターンであるとともに各半導体装置を分断する為の分断
    溝を形成する為のレジストパターンを、前記保護膜に形
    成し、 C)等方性エッチングを行って、前記ボンディング用の
    開口部および所望の深さの分断溝を形成し、 D)前記分断溝に沿って切断して各半導体装置に分断す
    る半導体装置分断方法において、 E)以下のe1)〜e3)の工程によって前記分断溝が形成さ
    れること、 e1)前記所望の深さの手前まで等方性エッチングを行
    い、前記分断溝用の開口部を形成し e2)前記分断溝用の開口部の側壁を覆うように、前記レ
    ジスト形状を変更させ、 e3)前記所望の深さまで等方性エッチングを行う、 を特徴とする半導体装置分断方法。
  2. 【請求項2】請求項1の半導体装置分断方法において、 前記レジスト形状の変更は、加熱することによって行わ
    れること、 を特徴とする半導体装置分断方法。
  3. 【請求項3】請求項2の半導体装置分断方法において、 前記所望の深さの手前まで行われる等方性エッチング
    は、前記保護膜をエッチングして前記ウェハの基板表面
    が露出する状態まで行われること、 を特徴とする半導体装置分断方法。
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