JPH08129912A - 自動車用ワイヤハーネス - Google Patents

自動車用ワイヤハーネス

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Publication number
JPH08129912A
JPH08129912A JP29050994A JP29050994A JPH08129912A JP H08129912 A JPH08129912 A JP H08129912A JP 29050994 A JP29050994 A JP 29050994A JP 29050994 A JP29050994 A JP 29050994A JP H08129912 A JPH08129912 A JP H08129912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire harness
synthetic resin
resin sheet
protector
automobile
Prior art date
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Pending
Application number
JP29050994A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Iwaki
満 岩城
Katsuya Natsume
克也 夏目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Suzuki Motor Corp filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication of JPH08129912A publication Critical patent/JPH08129912A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤハーネスの一部分を改良して偏平可能
にし、ワイヤハーネスの取付を容易にし、作業の煩雑さ
を回避して作業性を向上させる。 【構成】 車体に配設するワイヤハーネス15の一部分の
電線11をばら状態にしたまま、この電線11を柔軟性のあ
る合成樹脂シート16で包覆する。そして、この合成樹脂
シート16の一側辺16a と他側辺16a とを相互に固着す
る。これによって、合成樹脂シート16の内部の電線11が
ばら状態で保持されることになる。このためワイヤハー
ネス15の合成樹脂シート16の部分が柔軟性を持つことに
なり偏平状に変形させ易くなる。スペースの狭い場所に
ワイヤハーネス15を配設する際は、合成樹脂シート16の
部分をスペースの狭い所に配置させれば、合成樹脂シー
ト16が容易に変形するので、スペースの狭い部分にワイ
ヤハーネス15を確実に配置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤハーネスの一部
をばら状態で保持し、偏平状に変形しやすくして狭い場
所に配設できるようにした自動車用ワイヤハーネスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車にはプラグやヘッドライト等の電
装品が多数取付けられており、また、これらの電装品に
電流を供給するための電線も多数張り巡らされている。
電線は、複数本の電線を組上げて束にした、いわゆるワ
イヤハーネスで配設されている。
【0003】図3は自動車1に配設されたワイヤハーネ
ス2の一部を透視的に示したものである。自動車1の前
部のインストルメントパネル(図示なし)の内側には横
方向にワイヤハーネス2が配設されており、また、側部
のフロアには自動車1の前後方向にワイヤハーネス2が
配設されている。
【0004】通常、エンジンルーム3の後部に、ダッシ
ュパネル4を介して車室5を配設した自動車1の場合、
インストルメントパネルの内側に配設するワイヤハーネ
ス2は、図4に示すように、ヒータ6とダッシュパネル
4との間に配設されて、クランプ(図示なし)によって
ダッシュパネル4に固定されている。この場合、ヒータ
6はダッシュパネル4またはフロアパネル7に固定され
ている。なお、図4において、符号8で示すものはダッ
シュサイレンサーであり、矢印Fは自動車1の前方方向
を示している。
【0005】前述したように、エンジンルーム3の後部
に、ダッシュパネル4を介して車室5を配設したような
自動車1の場合、新型車であっても、ダッシュパネル4
やヒータ6は従来のものと同じものを使用している場合
が多い。しかし、ワイヤハーネス2が電装品の増加と共
に益々太くなっていく傾向にあり、太くなった場合、ワ
イヤハーネス2を前述したヒータ6とダッシュパネル4
との間の狭いスペースに配設することは大変に難しい。
【0006】このようにワイヤハーネス2が太くなった
場合には、通常、図5に示すように、ダッシュパネル4
またはヒータ6の形状を変更させて、すなわち、凹み部
9を形成し、これによってスペースを確保して、ここに
ワイヤハーネス2を配設するようにしていた。
【0007】または、図6に示すような合成樹脂製のプ
ロテクタ10を形成し、その凹部10aに、結束をしないワ
イヤハーネス2の部分、すなわち、ばら状態した複数の
電線11を嵌め込み、これらの電線11をプロテクタ10の形
状に沿うように押えてワイヤハーネス2の一部分を偏平
状にしてその高さをプロテクタ10の側壁の高さHに制約
し、ダッシュパネル4とヒータ6との間の狭いスペース
に配設するようにしていた。また、このプロテクタ10を
用いることによりハーネス2がばらけるのを防止してい
た。
【0008】このようなプロテクタ10を装着する場所は
自動車1には多数個所あり、図7はこのプロテクタ10を
フロアパネルに配設したワイヤハーネス2に使用してい
るところを示したものである。この場合、プロテクタ10
を車室5内のフロアパネル7と、フロアパネル7に敷い
た合成樹脂カバー12と、サイドボデイ13とで形成される
小さいスペースに配置させている。
【0009】上記プロテクタ10は車室5の取付場所の形
状によりさまざまな形状がある。図8のものは車体のコ
ーナに取付けるL字状のプロテクタ14である。
【0010】なお、ワイヤハーネス等のプロテクタとし
て、実公平2−32955号公報に開示されているもの
がある。この公報に開示されているものは、側縁に立状
片を備えた合成樹脂製の基板と、この基板の上を覆う合
成樹脂製の蓋板とを設け、該蓋板を立状片にヒンジ結合
させてプロテクタを形成し、これでワイヤハーネスを偏
平状に保持するようにしたものである。
【0011】また、フロアハーネス配索構造として、実
開平2−102850号公報に開示されているものがあ
る。この公報に開示されているものは、フロアのバック
ボーンの上面に設けた凹溝に固定用フランジを有する絶
縁カバーを配索し、この内部にフロアハーネスを偏平に
して配設したものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
において、ダッシュパネルやヒータを凹ませることによ
ってワイヤハーネス取付用のスペースを確保したものに
おいては、ダッシュパネルやヒータの型が複雑化するの
で、ヒータやダッシュパネルの形状を容易に変更するこ
とができないという問題が発生した。また、ヒータやダ
ッシュパネルの形状を変更すると部品の共通化が損なわ
れるという問題もあった。
【0013】また、合成樹脂製のプロテクタを用いてワ
イヤハーネスの高さを制約し、狭いスペースに配設する
ようにしたものは、プロテクタを別個に設けなければな
らないので、その取付作業が煩雑になって作業性が低下
する問題があった。また、合成樹脂製のプロテクタは柔
軟性に乏しいため、それを屈曲した場所に配設する場合
には、配設場所の形状に合わせてその都度、プロテクタ
を製作する必要があった。これによって生産性が低下す
る問題があった。
【0014】なお、実公平2−32955号公報に開示
されているワイヤハーネス等のプロテクタは、合成樹脂
製の立状片を有する基板と、前記立状片にヒンジ結合さ
せた蓋板とからなるプロテクタを形成し、このプロテク
タでワイヤハーネスを偏平状に保持するようにしたもの
であるが、基板に立状片が設けられており、かつ、プロ
テクタが合成樹脂製であるので、プロテクタに柔軟性が
得られないという問題があった。
【0015】また、実開平2−102850号公報に開
示されているフロアハーネス配索構造は、フロアのバッ
クボーン上部の凹溝に設けた絶縁カバーにフロアハーネ
スを偏平にして配設したものであるが、ハーネス自体を
偏平にしても絶縁カバーがあるので、これも柔軟性にお
いて問題がある。
【0016】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、ワイヤハーネスの一部分の電線をばら状態
(複数の電線が相互に拘束を受けずに自由な状態)に保
持することによって、車への電装品が増加してワイヤハ
ーネスの径が太くなる一方車装部品の共通化が進むとい
う流れの中にあって、車体や他部品への取付等を容易に
かつ自由度のあるものとし、取付作業の煩雑さを回避し
て作業性を向上させると共に生産性を向上させた自動車
用ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、車体内に配設され、かつ、バ
ッテリと各電装品等とを接続する自動車用ワイヤハーネ
スにおいて、ワイヤハーネスの一部分を複数の電線がば
ら状態となるようにすると共にこれらの電線をばら状態
を保持して柔軟性のある合成樹脂シートにより囲繞し、
該シートの一側辺を他側辺または途中に固着したことを
特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明では、ワイヤハーネスの一部分の複数の
電線をばら状態にしたまま、柔軟性のある合成樹脂シー
トで挟んで覆い、合成樹脂シートの一側辺を他側辺また
は覆った途中に固着させれば、合成樹脂シートの内部の
電線がばら状態で保持されることになる。このためワイ
ヤハーネスのその部分が柔軟性を持ち、かつ、偏平化し
易くなる。そして、スペースの狭い場所にワイヤハーネ
スを配設する際は、この合成樹脂シートの部分をスペー
スの狭い所に位置させれば、スペースの狭い部分にワイ
ヤハーネスを確実に配置することができる。
【0019】また、このワイヤハーネスの合成樹脂シー
トの部分は柔軟性があり、ワイヤハーネスの電線のばら
状態に追従するため、狭いスペースに容易に配置するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に
もとづき、図3ないし図8と同一の部材には同一の符号
を付して説明する。図1は自動車1(図3参照)に配設
され各電装品とバッテリとを接続する、複数の電線11を
結束したワイヤハーネス15の一部を示したものである。
そして、ワイヤハーネス15の一部分の複数の電線11は結
束しないばら状態、すなわち、複数の電線が相互に拘束
を受けずに自由な状態となっている。
【0021】そして、このばら状態の複数の電線11の周
囲全体を、柔軟性のある合成樹脂シート16、たとえば、
ビニールシートで筒状に包覆し、その一側辺16a と他側
辺16a とを相互に矢印方向に合わせて溶着させるか接着
剤で固着させる(図2参照)。このとき、合成樹脂シー
ト16の内部では、電線11がばら状態を保つように合成樹
脂シート16の内部空間に余裕をもたせて固着させてい
る。なお、ビニールシートの一側辺16a と他側辺16a と
を固着させたが、このようにしないで、一側辺16a を電
線11を包んだ途中に固着させてもよい。
【0022】合成樹脂シート16の固着手段は、上記の外
に鋲止め、プラスチックファスナ止め等によってもよ
い。合成樹脂シート16は耐熱性のものであれば、ヒータ
6付近に配置する場合に適する。
【0023】本実施例は、以上説明したように、ワイヤ
ハーネス15の一部分の電線11をばら状態し、このばら状
態の複数の電線11の全体を柔軟性のある合成樹脂シート
16で包覆し、この合成樹脂シート16の両側辺16a を相互
に固着させれば、合成樹脂シート16の内部で電線11がば
ら状態を保つようになる。これによって、この部位にお
いて、ワイヤハーネス15に柔軟性を持たせ、容易に、偏
平化させることができる。
【0024】したがって、このワイヤハーネス15をスペ
ースが充分に確保できない場所、たとえば、ヒータ6と
ダッシュパネル4の間のような場所に配設する場合に
は、スペースの狭い場所にワイヤハーネス2の合成樹脂
シート16の部分を配置すればよい。これによって、合成
樹脂シート16の部分が偏平状になりスペースの狭い部分
に確実に配設することができる。
【0025】さらに、このワイヤハーネス15の合成樹脂
シート16の部分は柔軟性に富んでいるので、屈曲した場
所にワイヤハーネス15を配設する場合には、この屈曲し
たところにこの合成樹脂シート16の部分をおけば、合成
樹脂シート16がすぐに屈曲側の形状に沿うように変形す
るので、どのような屈曲した場所にもワイヤハーネス15
を配設することができるようになる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、このワイヤハーネスをヒータとダッシュパネルの
間等のような、狭いスペースの部分にも確実に配設する
ことができる。これによって、各部品の形状を変更する
必要がなくなり、共通化された部品に対して適合させる
ことができる。
【0027】また、このワイヤハーネスの合成樹脂シー
トの部分は柔軟性があり、容易に偏平状になるので、こ
れを屈曲した場所に配置すれば、ただちに相手側の形状
に合わせて変形するので、このような屈曲した部分への
取付けを確実にすることができる。これにより、いちい
ち屈曲した場所に合わせて、従来のようなプロテクタを
形成する必要がなくなり、生産性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すワイヤハーネスの斜視
図である。
【図2】図1のものの合成樹脂シートを閉じたところを
示す斜視図である。
【図3】ワイヤハーネスを取付けを透視的に示した自動
車の斜視図である。
【図4】図3のダッシュパネルの部分の拡大断面図であ
る。
【図5】図4のものを変形させたところを示す断面図で
ある。
【図6】ワイヤハーネス用プロテクタの斜視図である。
【図7】図6のプロテクタを自動車のフロアハーネスに
使用しているところを示す斜視図である。
【図8】別の形状のプロテクタの斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車 11 電線 15 ワイヤハーネス 16 合成樹脂シート 16a 両側辺

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体内に配設され、かつ、バッテリと各
    電装品等とを接続する自動車用ワイヤハーネスにおい
    て、ワイヤハーネスの一部分を複数の電線がばら状態と
    なるようにすると共にこれらの電線をばら状態を保持し
    て柔軟性のある合成樹脂シートにより囲繞し、該シート
    の一側辺を他側辺または途中に固着したことを特徴とす
    る自動車用ワイヤハーネス。
JP29050994A 1994-10-31 1994-10-31 自動車用ワイヤハーネス Pending JPH08129912A (ja)

Priority Applications (1)

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JP29050994A JPH08129912A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 自動車用ワイヤハーネス

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253080A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Yazaki Corp ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法
WO2014017538A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 矢崎総業株式会社 外装部材取付装置及び外装部材取付方法

Cited By (3)

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JP2006253080A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Yazaki Corp ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法
WO2014017538A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 矢崎総業株式会社 外装部材取付装置及び外装部材取付方法
US9613734B2 (en) 2012-07-25 2017-04-04 Yazaki Corporation Sheathing member mounting apparatus and sheathing member mounting method

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