JPH11301363A - 車両の車載機器用アンテナ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載機器用アンテナをインストルメントパネ
ル上部の表面側に取り付けることができ、しかも、車載
機器用アンテナを取り付けるためのアンテナ取付穴をイ
ンストルメントパネルに設ける必要がない車両の車載機
器用アンテナ取付構造を提供する。 【解決手段】 車載機器用アンテナとオートエアコン用
の日射センサとを一体的に結合させる結合部材１０を、
フロントデフロスタグリル２の日射センサ取付位置に設
けた結合部材取付穴６に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インストルメント
パネル上部に車載機器用アンテナを取り付けるための車
両の車載機器用アンテナ取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】自動車には、インストルメントパネル上
部の電波を受信し易い位置に、ナビゲーション装置やオ
ーディオビジュアル機器等の車載機器で使用される車載
機器用アンテナが取り付けられているものがある。

【０００３】また、自動車には、インストルメントパネ
ル上部に組み付けられたフロントデフロスタグリルに日
射センサ用のセンサ取付穴が設けられ、該センサ取付穴
にオートエアコン用の日射センサが取り付けられている
ものもある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、車載機器と
その車載機器用アンテナとの間には配線が必要なため、
車載機器用アンテナをインストルメントパネル上部の表
面側に取り付けるようにすると、インストルメントパネ
ルには、車載機器用アンテナを取り付けるためのアンテ
ナ取付穴が必要になる。

【０００５】このアンテナ取付穴を、車載機器用アンテ
ナを使用しない場合にメクラ蓋で塞ぐようにすると、イ
ンストルメントパネルの見栄えが悪くなり、車載機器用
アンテナを使用しない場合にはアンテナ取付穴の無いイ
ンストルメントパネルを使用するようにすると、インス
トルメントパネルの種類が増加してコスト的に不利にな
る。

【０００６】このため、車載機器用アンテナをインスト
ルメントパネル上部の裏面側に取り付けるようにする
と、その取付作業や車載機器用アンテナのメンテナンス
の際の作業性が極めて悪くなる。

【０００７】そこで、本発明では、車載機器用アンテナ
をインストルメントパネル上部の表面側に取り付けるこ
とができ、しかも、車載機器用アンテナを取り付けるた
めの専用のアンテナ取付穴を、フロントデフロスタグリ
ルに設けられる日射センサ専用のセンサ取付穴とは別に
インストルメントパネルに設ける必要がない車両の車載
機器用アンテナ取付構造を提供することを課題としてい
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、請求項１の発明では、車両のインストル
メントパネル上部に車載機器用アンテナを取り付けるた
めの車載機器用アンテナ取付構造であって、車載機器用
アンテナとオートエアコン用の日射センサとを一体的に
結合させる結合部材を、フロントデフロスタグリルの日
射センサ取付位置に設けた結合部材取付穴に取り付け
る、という構成を採用している。

【０００９】このため、請求項１の発明では、インスト
ルメントパネル上部の表面側に組み付けられるフロント
デフロスタグリルに車載機器用アンテナを取り付けるこ
とができる。

【００１０】しかも、請求項１の発明では、フロントデ
フロスタグリルの日射センサ取付位置に結合部材取付穴
を設けたので、日射センサ専用のセンサ取付穴に代えて
結合部材用の結合部材取付穴をフロントデフロスタグリ
ルに設けることができると共に、日射を受け易く電波を
受信しやすいフロントデフロスタグリルの日射センサ取
付位置に車載機器用アンテナを取り付けることもでき
る。

【００１１】また、請求項１の発明では、結合部材によ
って車載機器用アンテナと日射センサとが一体的に結合
させられるので、車載機器用アンテナと日射センサとを
結合部材を介して一体物として取り扱うことができると
共に、車載機器用アンテナと車載機器との間で配線され
るアンテナ電線と、日射センサとオートエアコン用のコ
ントローラとの間で配線されるセンサ電線とを束ねて一
体物として取り扱うこともできる。

【００１２】請求項２の発明は、請求項１記載の車両の
車載機器用アンテナ取付構造であって、前記結合部材
は、太陽光及び電波が透過し前記車載機器用アンテナ及
び日射センサを覆う蓋体を備えていることを特徴とする
ものである。

【００１３】このため、請求項２では、車載機器用アン
テナ及び日射センサが蓋体で被覆され、しかも、車載機
器用アンテナ及び日射センサの性能が蓋体で損なわれる
ことがない。

【００１４】

【発明の効果】請求項１の発明では、インストルメント
パネル上部の表面側に組み付けられるフロントデフロス
タグリルに車載機器用アンテナを取り付けることができ
るので、車載機器用アンテナをインストルメントパネル
上部の表面側に取り付けることができる。

【００１５】しかも、請求項１の発明では、日射センサ
専用のセンサ取付穴に代えて結合部材用の結合部材取付
穴をフロントデフロスタグリルに設けることができるの
で、車載機器用アンテナを取り付けるための専用のアン
テナ取付穴を日射センサ専用のセンサ取付穴とは別にイ
ンストルメントパネルに設ける必要がない。

【００１６】そして、請求項１の発明では、日射を受け
易く電波を受信しやすいフロントデフロスタグリルの日
射センサ取付位置に車載機器用アンテナを取り付けるこ
とができるので、車載機器用アンテナの受信性能を損な
うこともない。

【００１７】また、請求項１の発明では、車載機器用ア
ンテナと日射センサとを結合部材を介して一体物として
取り扱うことができるので、車載機器用アンテナと日射
センサとをインストルメントパネルに取り付ける取付作
業の作業効率を向上させることもできる。

【００１８】更に、請求項１の発明では、車載機器用ア
ンテナと車載機器との間で配線されるアンテナ電線と、
日射センサとオートエアコン用のコントローラとの間で
配線されるセンサ電線とを束ねて一体物として取り扱う
こともできるので、該アンテナ電線とセンサ電線とをイ
ンストルメントパネルの裏面側の狭隘な空間内で配線す
る配線作業の作業効率を向上させることもできる。

【００１９】請求項２では、車載機器用アンテナ及び日
射センサが蓋体で被覆され、しかも、車載機器用アンテ
ナ及び日射センサの性能が蓋体で損なわれることがない
ので、車載機器用アンテナと日射センサとの一方を結合
部材に取り付けない場合であっても、メクラ蓋を不要と
することができ、フロントデフロスタグリルの見栄えが
損なわれるのを防止することもできる。

【００２０】

【発明の実施の形態】図１〜図３は、請求項１及び２記
載の両発明を併せて実施した実施の形態の一例を示して
おり、図１は、車両のインストルメントパネルを示す分
解斜視図である。図２は、図１中の結合部材を示す斜視
図であり、図３は、図１に示すものの結合部材の取付状
態を示す断面図である。

【００２１】図１に示すように、この自動車のインスト
ルメントパネル１には、上部の表面側に一対のフロント
デフロスタグリル２が組み付けられ、車両前後方向後方
の後壁中央部にオートエアコン用のコントローラ３が組
み付けられる。

【００２２】このコントローラ３用の日射センサ４（図
２参照）が通常取り付けられる左側のフロントデフロス
タグリル２の左端部の日射センサ取付位置には、日射セ
ンサ４専用のセンサ取付穴に代えて、車載機器用アンテ
ナ５（図２参照）と日射センサ４とを一体的に結合させ
る結合部材１０を取り付けるための結合部材取付穴６が
設けられ、この結合部材取付穴６に結合部材１０が取り
付けられる。

【００２３】この結合部材１０は、図２，図３に図示さ
れているように、車載機器用アンテナ５と日射センサ４
とを水平方向へ並列に配置して一体的に結合させる合成
樹脂製の本体１１と、その本体１１に固定されて車載機
器用アンテナ５及び日射センサ４を覆う蓋体１２よりな
り、この蓋体１２は、太陽光及び電波が透過するアクリ
ル等の合成樹脂で形成されている。

【００２４】結合部材１０の本体１１は、車載機器用ア
ンテナ５を取り付けるアンテナ取付穴と、日射センサ４
を取り付けるセンサ取付穴とを備えた楕円形の底部１３
と、その底部１３を囲繞する周壁部１４よりなり、底部
１３裏面における楕円長径に沿った両端部に、フロント
デフロスタグリル２の結合部材取付穴６の周縁部に係合
して結合部材１０を結合部材取付穴６に着脱自在に取り
付けるフック部１５が垂設されている。

【００２５】そして、結合部材１０の本体１１には、車
載機器用アンテナ５が前記アンテナ取付穴に取り付けら
れて固定されていると共に、日射センサ４が前記センサ
取付穴に取り付けられて固定されている。

【００２６】車載機器用アンテナ５の下端からは、車載
機器用アンテナ５と車載機器との間で配線されるアンテ
ナ電線８が延び、日射センサ４の下端からは、日射セン
サ４とオートエアコン用のコントローラ３との間で配線
されるセンサ電線７が延びている。

【００２７】以上説明した車両の車載機器用アンテナ取
付構造では、インストルメントパネル１上部の表面側に
組み付けられるフロントデフロスタグリル２に車載機器
用アンテナ５を取り付けることができるので、車載機器
用アンテナ５をインストルメントパネル１上部の表面側
に取り付けることができる。

【００２８】しかも、この車載機器用アンテナ取付構造
では、日射センサ４専用のセンサ取付穴に代えて結合部
材１０用の結合部材取付穴６をフロントデフロスタグリ
ル２の日射センサ取付位置に設けたので、車載機器用ア
ンテナ５を取り付けるための専用のアンテナ取付穴を日
射センサ４専用のセンサ取付穴とは別にインストルメン
トパネル１に設ける必要がない。

【００２９】加えて、この車載機器用アンテナ取付構造
では、日射を受け易く電波を受信しやすいフロントデフ
ロスタグリル２の日射センサ取付位置に車載機器用アン
テナ５を取り付けることができるので、車載機器用アン
テナ５の受信性能を損なうこともない。

【００３０】また、この車載機器用アンテナ取付構造で
は、車載機器用アンテナ５と日射センサ４とを結合部材
１０を介して一体物として取り扱うことができるので、
車載機器用アンテナ５と日射センサ４とをインストルメ
ントパネル１に取り付ける取付作業の作業効率を向上さ
せることもできる。

【００３１】また、この車載機器用アンテナ取付構造で
は、車載機器用アンテナ５から延びるアンテナ電線８
と、日射センサ４から延びるセンサ電線７とを束ねて一
体物として取り扱うこともできるので、アンテナ電線８
とセンサ電線７とをインストルメントパネル１の裏面側
の狭隘な空間内で配線する配線作業の作業効率を向上さ
せることもできる。

【００３２】なお、この車載機器用アンテナ取付構造で
は、車載機器用アンテナ５とアンテナ電線８との接続を
アンテナコネクタで行い、日射センサ４とセンサ電線７
との接続をセンサコネクタで行い、しかも、該アンテナ
コネクタと該センサコネクタとを一体化させることもで
きる。そして、この一体化させた場合には、前記配線作
業の作業効率を更に向上させることもできる。

【００３３】更に、この車載機器用アンテナ取付構造で
は、車載機器用アンテナ５及び日射センサ４が蓋体１２
で被覆され、しかも、蓋体１２は太陽光及び電波が透過
して車載機器用アンテナ５及び日射センサ４の性能を損
なわないので、車載機器用アンテナ５と日射センサ４と
の一方を結合部材１０に取り付けない場合であっても、
メクラ蓋を不要とすることができ、フロントデフロスタ
グリル１の見栄えが損なわれるのを防止することもでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態のインストルメントパネル
を示す分解斜視図である。

【図２】図１中の結合部材を拡大して示す斜視図であ
る。

【図３】図１に示すものの結合部材の取付状態を示す断
面図である。

【符号の説明】

１ インストルメントパネル ２ フロントデフロスタグリル ４ 日射センサ ５ 車載機器用アンテナ ６ 結合部材取付穴 １０ 結合部材 １２ 蓋体

フロントページの続き (72)発明者 大橋 利男 東京都中野区南台５丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両のインストルメントパネル（１）上
   部に車載機器用アンテナ（５）を取り付けるための車載
   機器用アンテナ取付構造であって、 車載機器用アンテナ（５）とオートエアコン用の日射セ
   ンサ（４）とを一体的に結合させる結合部材（１０）
   を、フロントデフロスタグリル（２）の日射センサ取付
   位置に設けた結合部材取付穴（６）に取り付けることを
   特徴とする車両の車載機器用アンテナ取付構造。
2. 【請求項２】 請求項１記載の車両の車載機器用アンテ
   ナ取付構造であって、前記結合部材（１０）は、太陽光
   及び電波が透過し前記車載機器用アンテナ（５）及び日
   射センサ（４）を覆う蓋体（１２）を備えていることを
   特徴とする車両の車載機器用アンテナ取付構造。