JP3581066B2 - 自動車用ドア構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のドア構造は、図14及び図15に示すように、ドア本体Aのインナーパネル1とアウターパネル2とによって、これら両パネル1、2の外周部に形成したフランジ部同士を接合することによってドア袋部3を形成して構成されている。
【0003】
インナーパネル1には、ドア袋部3内への部品の配置のための取付作業用孔として開口部4が複数個形成されており、この開口部4は、インナーパネル1延いてはドア構造自体の所定剛性を確保するために、可能な限り小さく形成されている。
【0004】
そして、この開口部4から、例えば、ドアガラス6を取り付けていないガラス昇降機構7をドア袋部3内に潜り込ませて、ガラス昇降機構7を構成するガイドレール8に設けた取付孔8aとインナーパネル1側の取付孔1aとを一致させ、これら取付孔内においてネジ8c等を用い取着することによって、ガラス昇降機構7をインナーパネル1に取り付けている。この場合、ガラス昇降機構7は、ガイドレール8内に摺動可能に配置したガラス装着部8bと、このガラス装着部8bを摺動させるワイヤー9を駆動するモータ10とを有して構成し、モータ10の回転をワイヤー9に伝え、これによりガラス装着部8bがガイドレール8に沿って摺動することによりドアガラス6の昇降を行うようになっており、ガイドレール8とモータ10とはワイヤー9によって連結されていることから、このワイヤー9を折曲することによって、昇降機構7全体が開口部4の一つよりドア袋部3内に潜り込ませることができる。
【0005】
更に、モーター10の取付孔10aおよびインナーパネル1に形成したモータ取付孔2a内においてネジ等を螺着することによって、モータ10をインナーパネル1に取着する。
【0006】
ガラス昇降機構7をインナーパネル1に装着した後、ガラス6がドア袋部3の内部まで延在するように取り付けたサッシュ12内を昇降できるように、当該ガラス6をその下端部側からドア袋部3の上部開口5より挿入し、ガラス6の下端装着部6aにおける開口yをガイドレール8に摺動可能に設けたガラス装着部8bにおける開口xに一致させて、貫通孔kからドライバー等を挿入してネジ等を用いてガイドレール8にガラス6を装着している。
【0007】
そして、ガイドレール8の取付けは、図15に示すように、ガイドレール8の上下端を、それぞれレールブラケット11を介してインナーパネル1に浮くように取り付けて、ドアガラス6の昇降をスムーズに行えるよう意図としており、ガラス装着部8bは、湾曲したドアガラス6の昇降起動に追従して、ガイドレール8内を摺動できるようになっている。
【0008】
上記のように、ガラス昇降機構7等をドア袋部3内に装着した後に、シーリングスクリーン13によって、作業孔4を閉塞すべく、シーリングスクリーン13をインナーパネル1のほぼ全体に貼着し、次に、ドアトリム14をトリムクリップ14a或いは一部ネジ等を用いてインナーパネル1に装着している。
【0009】
また、図16に示すように、自動車用ドアAのインナーパネル1に形成した開口18に、ドア用スピーカPを嵌め、この開口18の縁部とドア用スピーカPのフランジ部との間にインナーパネル1を覆うスピーカ防水カバー16を挟み込んで構成しており、このスピーカ防水カバー16と共に開口18の縁部とドア用スピーカPのフランジ部との間に、周縁が挟み込まれてインナーパネル1に装着されるスピーカ防水カバー16により、ドア用スピーカPをカバーしていた。
【0010】
そして、ドア用スピーカPの前面には、ドアトリム14の開口17に対向して装着されたスピーカーグリル15が配置されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14乃至図16に記載された従来の自動車用ドア構造装置にあっては、インナーパネル1に設けた複数個の作業孔4が、インナーパネル1が司るドア構造の剛性を考慮して、余り大きな開口部として形成することができなかった。
【0012】
このために、ガラス昇降機構7のインナーパネル1の内側への取付けは、作業者が開口部4内に一方の手を差し込み、ガラス昇降機構7を保持しながらもう一方の手で取付け孔1aおよび8aを一致させてネジを入れ、モータツールを用いて固定するという作業となり、ネジの取付け孔8aへの挿入等がブラインド作業となるばかりでなく、一方の手で重量の嵩張るガラス昇降機構7を保持する非常に困難な作業となり、また、ガイド昇降用レール8とモータ10とはワイヤー9により連結されているために、ドア袋部3内でのガラス昇降機構7の取りまわしが非常に不便で、取り付け作業がかなり悪条件となっていた。
【0013】
更に、インナーパネル1には、その剛性を考えて小さな作業孔4を設けるだけであるために、重量的に相当嵩むことになって、自動車用ドア構造の軽量化のネックとなっていた。
【0014】
また、ガラス6のガイドレール8への取付けも、作業者は一方の手でガラス6を持って、ドア袋部3の上部開口5から挿入し、もう一方の手でガラス6の下端部を受けて、貫通孔kにドライバーを挿入して、ガラス装着部8bの開孔xとドアガラス6の下端装着部6aにおける開孔yとを合わせて、ネジ等を用いた取付作業となり、やはりブラインド作業であることを否めず、この点からも作業性を悪くしていることになる。
【0015】
更にまた、ガイドレール8は、レールブラケット11を介してインナーパネル一に装着されている構造であり、インナーパネルに浮くように取り付けているために、ドア構造の剛性アップにほとんど寄与していなかった。
【0016】
また、ドア用スピーカPをインナーパネルCに取付ける構成を採っており、ドア用スピーカPを取付けるために、どうしても、インナーパネル1の開口18の縁部にピーカ取付け部位を確保する必要があり、したがって、開口18の面積はせいぜいドア用スピーカPの外形寸法に一回り大きくした程度のものとなってしまい、ドア本体Aの軽量化を難しくしていた。
【0017】
かかる点に鑑み、本発明の第1の目的とするところは、軽量化とともにガラス昇降機構等の取付けのための作業性向上を同時に達成した自動車用ドア構造を提供すにある。
【0018】
また、本発明の第2の目的とするところは、軽量化とともにドア用スピーカ等の取付け作業性向上を同時に達成した自動車用ドア構造を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1記載の本発明による自動車用ドア構造は、アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、該ロアトリムにガラス昇降機構を構成するガイドレールをサブアッシーにて予め装着し、前記ガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置しており、該ガイドレールを、前記インナーパネルの中央部に形成して前記ドア袋部を開口する開口孔に橋渡すように配置した状態で、前記インナーパネルに結合したことを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、インナーパネルの開口孔は、ガイドレールが橋渡されて結合していることから、インナーパネルの剛性は、ガイドレールも司ることになり、前記開口孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0021】
このために、この大きな開口孔から、ガラス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレインフォースメンバーとして使用することと相俟って、補強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0022】
また、ドアトリムは、上下に2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、ロアトリムにガイドレールを含むガラス昇降機構をサブアッシーして構成するために、ガイドレールのインナーパネルへの結合点を、ロアトリムより露出する位置に形成しておけば、ロアトリムにガラス昇降機構をサブアッシーしたとしても、ガイドレールをロアトリムと共にインナーパネルへの取り付け作業が可能となり、ガイドレールは予めロアトリムに位置決めされている結果、その取り付け作業が簡単となる。
【0023】
しかも、ガイドレールのインナーパネルへの結合点は、ロアトリムのインナーパネルへの取り付け時には露出することになるが、上部側の結合点は後にインナーパネルに取り付けるアッパートリムによってカバーされ、下部側はロアトリムに形成したポケット部の下方に位置させるようにすれば、美観上何ら問題はない。
【0024】
また、上記第1の目的を達成するために、請求項2に記載の本発明による自動車用ドア構造は、アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、且つ、ガラス昇降機構を構成するガイドレールに、これと交叉するように位置させた補強プレートを結合して、これら補強プレート及びガイドレールを前記ロアトリムにサブアッシーにて予め装着し、前記補強プレート及びガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置しており、更に、前記インナーパネルに前記ドア袋部が開口するように形成した開口孔に、前記補強プレート及びガイドレールをそれぞれ橋渡すように配置して、これら補強プレート及びガイドレールを前記インナーパネルに結合して構成することを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、インナーパネルには、その開口孔に橋渡されたガイドレールおよび補強プレートが結合していると共に、補強プレートとガイドレールとの交叉部も結合して有機的構造材となることから、インナーパネルの剛性は、ガイドレールおよび補強プレートも司ることになり、前記開口孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0026】
このために、この大きな開口孔から、ガラス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレインフォースメンバーとして使用することと相俟って、補強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0027】
また、ドアトリムは、上下に2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、ロアトリムにガイドレールを含むガラス昇降機構をサブアッシーして構成するために、ガイドレールのインナーパネルへの結合点を、ロアトリムより露出する位置に形成しておけば、ロアトリムにガラス昇降機構をサブアッシーしたとしても、ガイドレールをロアトリムと共にインナーパネルへの取り付け作業が可能となり、ガイドレールは予めロアトリムに装着されている結果、従来のガイドレールのようにぶらつかずに、インナーパネルに取付けることができ、取り付け作業が簡単となる。
【0028】
しかも、ガイドレールのインナーパネルへの結合点は、ロアトリムのインナーパネルへの取り付け時には露出することになるが、上部側の結合点は後にインナーパネルに取り付けるアッパートリムによってカバーされ、下部側はロアトリムに形成したポケット部の下方に位置させたり、キャップを被せたりすれば、美観上何ら問題はない。
【0029】
更に、本発明によるガイドレールは、補強プレートとの交叉部が結合された状態でロアトリムにサブアッシーにて装着されている結果、補強プレートを介してロアトリムに位置決め固定されていることになって、インナーパネルへの結合作業の効率化、簡単化を図ることができる。
【0030】
請求項3に記載した本発明は、請求項1または2に記載のアッパートリムの下端部を二又状に形成して、該二又状部に前記ロアトリムの上端部を挿入して、前記アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部を重合させた構成とした。
【0031】
本発明によれば、アッパートリム及びロアトリムとは、ロアトリムの上端部がアッパートリムの二又状部に挿入するという構成を採っているために、ロアトリムをインナーパネルに取り付けた後に、アッパートリムを取り付ける場合に、ロアトリムの上端部に二又状部を挿し込むだけで、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部とが美装された状態で、アッパートリムの下端部の取り付け処理が可能となり、アッパーパネルの上端部或いは側端部をインナーパネルに取り付ければよいことになる。
【0032】
本発明は、上記第2の目的を達成するために、アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、また、前記インナーパネルの中央部に開口孔を形成して前記ドア袋部を開口すると共に、該開口孔に橋渡すように配置された、ガラス昇降機構を構成するガイドレールの両端を前記インナーパネルに結合し、且つ、前記ガイドレールを前記アトリムの裏面に予めサブアッシーにて装着し、前記ガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置すると共に、該アトリムの裏面にドア用スピーカを取着し、更に、該ドア用スピーカの全周を離間して囲繞するリブを前記アトリムの裏面側に形成すると共に、前記ドア用スピーカを前記リブと共にカバーする防水用成形シートを前記アトリム裏面に取着したことを特徴とする。
【0033】
本発明によれば、上記発明と同様、インナーパネルには、その開口孔に橋渡されたガイドレールおよび補強プレートが結合していると共に、補強プレートとガイドレールとの交叉部も結合して有機的構造材となることから、インナーパネルの剛性は、ガイドレールおよび補強プレートも司ることになり、前記開口孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0034】
このために、この大きな開口孔から、ガラス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレインフォースメンバーとして使用することと相俟って、補強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0035】
また、本発明によるドア用スピーカは、ドアトリムの裏面にサブアッシーされている結果、その取付作業が従来のような作業孔から手を入れてインナーパネルに取付ける作業と比較して、非常に簡単となり、更に、サブアッシーの段階で性能試験等個々の部品のチェック作業ができ、ドア完成後に行う面倒な部品チェック作業を廃止することができる。
【0036】
更に、ドア用スピーカは、これを囲繞するリブおよび成形シートにより、カバーされているために、音漏れを極力減少することができ、しかも、成形シートはある程度のドア用スピーカの形状変更にも変形として追従できるので、ドア用スピーカの型変更毎に、異なった形状のものを用意する必要がない。
【0037】
更に、本発明は、第2の目的を達成するために、アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、前記インナーパネルの中央部に開口孔を形成して前記ドア袋部を開口し、且つ、該開口孔に橋渡すように配置された、補強プレートの両端を前記インナーパネルに結合し、且つ、前記補強プレートを前記アトリムの裏面に予めサブアッシーにて装着して、前記補強プレートにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置すると共に、該アトリムの裏面にドア用スピーカを取着し、更に、該ドア用スピーカの全周を離間して囲繞するリブを前記アトリムの裏面側に形成すると共に、前記ドア用スピーカを前記リブと共にカバーする防水用成形シートを前記アトリム裏面に取着したことを特徴とする。
【0038】
本発明によっても、上記発明と同様、インナーパネルには、その開口孔に橋渡されたガイドレールおよび補強プレートが結合していると共に、補強プレートとガイドレールとの交叉部も結合して有機的構造材となることから、インナーパネルの剛性は、ガイドレールおよび補強プレートも司ることになり、前記開口孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0039】
このために、この大きな開口孔から、ガラス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレインフォースメンバーとして使用することと相俟って、補強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0040】
また、本発明によるドア用スピーカは、ドアトリムの裏面にサブアッシーされている結果、その取付作業が従来のような作業孔から手を入れてインナーパネルに取付ける作業と比較して、非常に簡単となり、更に、サブアッシーの段階で性能試験等個々の部品のチェック作業ができ、ドア完成後に行う面倒な部品チェック作業を廃止することができる。
【0041】
更に、ドア用スピーカは、これを囲繞するリブおよび成形シートにより、カバーされているために、音漏れを極力減少することができ、しかも、成形シートはある程度のドア用スピーカの形状変更にも変形として追従できるので、ドア用スピーカの型変更毎に、異なった形状のものを用意する必要がない。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
【0043】
図において、インナーパネル21とアウターパネル22とによって、これら両パネル21、22の外周部に形成したフランジ部同士を接合することによってドア袋部23を形成して、ドア本体20を構成されている。
【0044】
インナーパネル21には、ドア袋部23を開口する1個の開口孔24が形成されている。
【0045】
一方、ドア本体20の上部は、開口しており、この上部開口部25を通して、ガラス26がドア袋部23の上部開口より内部に延在するように取り付けたサッシュ32内を昇降できるように、ドア袋部23の内外を出入り昇降するようになっている。
【0046】
ガラス26を昇降させるガラス昇降機構27は、ガイドレール28と、このガイドレール28内を摺動するガラス装着部28aが取着したワイヤー29と、このワイヤー29を駆動するモータ30とを有して構成している。
【0047】
ガイドレール28は、1本の場合もあるが、この実施の形態では、2本のレール体から構成し、補強プレート40に交叉させて取着することによって、互いに離間した状態で、アセンブリーされ、また、補強プレート40のほぼ中央部に、モータ30をネジ等によって装着している。
【0048】
モータ30には、ワイヤー29を駆動すべく、その一端が装着されており、ワイヤー29の他端は、ガイドレール28内を摺動するガラス装着部28aに結合されている。そして、ガラス装着部28aの開孔Yとドアガラス26の下端装着部26aにおける開孔Xとを一致させて、開口孔24から挿入したドライバー等により螺動させるネジ等のような締着具を用いてガイドレール28にドアガラス26を装着して、ドアガラス26がサッシュ32内を昇降動可能に構成している。
【0049】
50はドアトリムで、このドアトリム50は、図3に示すように、アームレスト51の棚部51a付近を分割線Dの上下で2分割されたアッパートリム50aとロアトリム50bとで構成している。
【0050】
ロアトリム50bの下端部50b は、ガラス昇降機構27のモータ30及びワイヤー29等を開口孔24からドア袋部23に挿入した状態で、図5に明確に示すように、その両側がポケット部53とブラケット54およびシーリングスクリーン33とに挟まれた状態で、予めインナーパネル27に植設したスクリューグロメット57にボルト56等の締着具をを取着することによりインナーパネル21に車室側より装着されている。
【0051】
補強プレート40は、その両端をインナーパネル21に設けた取付孔21aを用いて、ネジ等の締着具により、インナーパネル21の外面側に取着して、この補強プレート40が開口孔24に横方向に橋渡されるように配置されている。
【0052】
また、補強プレート40に取着されたガイドレール28は、その上端部28bに取り付けたブラケット421 がネジ等の締着具を用いてインナーパネル21に装着されて、開口孔24に縦方向に橋渡されるように配置されている。
【0053】
この結果、補強プレート40とガイドレール28とは、互いに交叉するように、インナーパネル21に装着されていることになる。そして、この交叉は、互いに略直角な交叉であっても、例えばガイドレール28に対して、補強プレート40が傾斜した交叉であってもよい。要するに、補強プレート40とガイドレール28が互いに交叉した形で、開口孔24に橋渡されることによって、インナーパネル21延いてはドア本体20の補強構造となっているのである。
【0054】
アッパートリム50aの上端部は、図6に明確に示すように、ウエザーストリップ52が嵌合装着されている。そして、ウエザーストリップ52の取付凹部52aから突出植設された一対の係止片52b、52bをインナーパネル21の上端部を係止して、アッパートリム50aの上端部をインナーパネル21に装着している。
【0055】
ロアトリム50bの上端部50b は、図7に明確に示すように、シーリングスクリーン33を覆う形で、アッパートリム50aの下端部にU字形或いはV字形を呈するように形成した二又状部50a に挿着されており、又、補強プレート40の下端部が、シーリングスクリーン33の上端部を挟着する形で、ネジ55等の締着具によって取着されている。
【0056】
シーリングスクリーン33は、前述したように、上端部がロアトリム50bの上端部で、下端部がロアトリム50bの下端部でそれぞれ取着されて、開口孔24の下端部を覆う構成となっていて、従来のように、開口孔24全体を覆う構成となっていない。しかし、ドアガラス26によって伝わってきた雨水等は、ドアガラス26の下端がシーリングスクリーン33の上端部よりも下端側に延在することによって、アッパートリム50aを濡らすことがないように意図している。又、ロアトリム50bは、シーリングスクリーン33に覆われていることによって、雨水等の影響を受けないのである。
【0057】
また、図7に示すように、ガイドレール28は、補強プレート40との交叉部の底部を凹設することによって取付凹部28zが形成されており、補強プレート40に設けたブラケット40aとを当接させた形で、ネジ等の締着具により取付けることによって、補強プレート40にその交差部において結合しており、補強プレート40は、ロアトリム50bに取着されると共に、ガラス昇降機構27のモータ30が装着されている。更に、図9に示すように、ガイドレール28の下端底部に凹設した取付凹部28yとロアトリム50bに形成したボス部50b3 とを当接させて、ネジ等の締着具によって取付けることによって、ガードレール28をロアトリム50bに取着している。
【0058】
そして、ロアトリム50bは、図8に示すように、ガイドレール28およびガラス昇降機構27のモータ30が取付けられた補強プレート40が、インナーパネル21への取付け前に、サブアッシーにて装着されていることになる。
【0059】
このために、ガイドレール28及び補強プレート40の両端は、ロアトリム50bより突出するように装着されて、インナーパネル21の外側より取着するように構成されている。そして、ロアトリム50bよりはみ出したガイドレール28及び補強プレート40の両端は、後にインナーパネル21に装着するアッパートリム50aによって覆われて、美装されることになる。
【0060】
上記のように構成する本発明の実施の形態によれば、インナーパネル24の開口孔24は、補強プレート40およびガイドレール28が交叉して橋渡されており、しかも、補強プレート40およびガイドレール28の両端がそれぞれインナーパネル21に結合しているために、インナーパネル21の剛性は、補強プレート40およびガイドレール28も司ることから、開口孔24は非常に大きな開口として形成することができる。
【0061】
このために、この大きな開口孔24から、ガラス昇降機構27を挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上するとともに、インナーパネル21延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0062】
また、補強プレート40およびガイドレール28の両端を、インナーパネル21の外面側から取付けることから、取付け作業がブラインド作業とならずに、作業性向上を更に進めることができる。
【0063】
更に、ガラス昇降機構27のモータ30を補強プレート40に取付けるようにしたことから、従来のようなモータのインナーパネルへの装着が必要なくなり、この点からも、インナーパネル21の開口孔24の孔面積をより拡大することが可能となる。
【0064】
更にまた、ドアトリム50をアッパートリム50aとロアトリム50bとに分割構成として、ロアトリム50bに補強プレート40とガイドレール28を含むガラス昇降機構27をサブアッシーしたことから、ドア構造の生産ラインにおける作業工数を減少させることができる。
【0065】
しかも、ガイドレール28は、補強プレート40との交叉部が結合された状態でロアトリム50bにサブアッシーにて装着される結果、補強プレート40を介してロアトリム50bに位置決めされて、インナーパネル21への結合作業の効率化、簡単化を図ることができる。
【0066】
図9は、上記実施の形態におけるブラケット54の形状及びシーリングスクリーン33の取付構造を変更したもので、ロアトリム50bの下端部50b1 は、ガラス昇降機構27のモータ30及びワイヤー29等を開口孔24からドア袋部23に挿入した状態で、ブラケット54の一端側を介してポケット部53と共に、予めインナーパネル21に装着してあるスクリューグロメット57にボルト56等の締着具を装着することによりインナーパネル21に車室側より装着されている。ブラケット54の他端は、略U字形に折曲されて延在し、インナーパネル21の開口孔24をくぐった形でガイドレール28の下端に取着している。
【0067】
図10乃至図13は、本発明における実施の形態2を示すもので、図10は自動車用ドアの車室側から描画した斜視図、図11は図10におけるXI−XI断面図、図12は図10におけるXII−XII断面図、図13は、ドアトリムの背面図である。
【0068】
図において、インナーパネル21とアウターパネル22とによって、これら両パネル21、22の外周部に形成したフランジ部同士を接合することによってドア袋部23を形成して、ドア本体20を構成されている。
【0069】
インナーパネル21には、ドア袋部23を開口する1個の開口孔24が形成されている。
【0070】
一方、ドア本体20の上部は、開口25しており、この上部開口部25を通して、ガラス26がドア袋部23の上部開口25より内部に延在するように取り付けたサッシュ33内を昇降できるように、ドア袋部23の内外を出入り昇降するようになっている。
【0071】
50はドアトリムで、上記実施の形態1と同様に、例えば図10に示す分割線Dからに分割したアッパートリム50aとロアトリム50bとによって構成しており、ロアトリム50bの裏面側において、開口孔24を横切るように配置された補強プレート40がねじ等の締着具により取着しており、補強プレート40には、ガイドレール28が交叉するように装着されており、ガイドレール28の両端をブラケット28b、28cを介してインナーパネル21にねじ或いはスクリューグロメット等の締着具により取付けて、開口孔25を縦断するように配置されている。そして、図13に示すように、ロアトリム50bに対して、ガイドレール28の上端部および補強プレート40の両端部は、ロアトリム50bに対してはみ出た形でおり、このはみ出た部分は、アッパートリム50aによって覆うようになっている。
【0072】
ガラス26を昇降させるガラス昇降機構27は、図13に示すように、ガイドレール28と、このガイドレール28内を摺動するガラス装着部28aが取着したワイヤー29と、このワイヤー29を駆動するモータ20とを有して構成している。
【0073】
ガイドレール28は、1本の場合もあるが、この実施の形態では、2本のレール体から構成し、補強プレート40に交叉させて取着することによって、互いに離間した状態で、アセンブリーされ、また、補強プレート40のほぼ中央部に、モータ30をネジ等によって装着している。
【0074】
モータ30には、ワイヤー29を駆動すべく、その一端が装着されており、ワイヤー29の他端は、ガイドレール28内を摺動するガラス装着部28aに結合されている。
【0075】
60はドア用スピーカで、やはりドアトリム50の裏面側の所定場所に装着されている。すなわち、図12に示すように、ドアトリム50には、開口51が形成されていて、この開口51の外周部におけるドアトリム50の裏面には、複数個の取付ボス52が立設されていて、この取付ボス52上にドア用スピーカ60の取付縁部61を載置して、ねじ等の締着具によって取付縁部61を取付ボス52に取付けることによって、ドア用スピーカ60をドアトリム50の裏面に装着されている。
【0076】
ドアトリム50の裏面には、取付ボス52の外側において、ドア用スピーカ60の全周を離間して囲繞するように、帯状に延在するリブ53が形成されている。そして、このリブ53を含み、ドア用スピーカ60は、ドアトリム50の裏面側において、ポリエチレンシート或いはポリプロピレンシートを熱成形等により形成された成形シート62で覆われており、成形シート62はドアトリム50の裏面にねじ或いはスクリューグロメット等の締着具により取付けられており、ドア用スピーカ60の防水壁を構成している。
【0077】
ドアトリム50の開口51には、スピーカグリル63が挿着されており、スピーカーグリル63はドア用スピーカ60の前面に位置していることになる。
【0078】
かくて、この実施の形態2においては、図13に示すように、ドアトリム50のインナーパネル21への取付け前に、ドアトリム50の裏面に、予めガイドレール28を含むガラス昇降機構27、補強プレート40およびドア用スピーカ60を装着して、サブアッシー化されていることになる。
【0079】
したがって、この実施の形態2によっても、、インナーパネル21には、その開口孔25に橋渡されたガイドレール28または補強プレート40が結合していることから、インナーパネル21の剛性は、ガイドレール28或いは補強プレート40も司ることになり、開口孔25は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0080】
このために、この大きな開口孔25から、ガラス昇降機構27を挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレインフォースメンバーとして使用することにより、インナーパネル21延いては自動車用ドアそのものの軽量化に寄与することになる。
【0081】
また、ドア用スピーカ60は、ドアトリム50の裏面にサブアッシーされている結果、その取り付け作業が従来のような作業孔から手を入れてインナーパネル21に取付ける作業と比較して、非常に簡単となり、更に、サブアッシーの段階で性能試験等個々の部品のチェック作業ができ、自動車用ドアの完成後に行う面倒な部品チェック作業を廃止することができる。
【0082】
更に、ドア用スピーカ60は、これを囲繞するリブ53および成形シート62により、カバーされているために、音漏れを極力減少することができ、しかも、成形シート62はある程度のドア用スピーカ60の形状変更にも変形等して追従できるので、ドア用スピーカ60の型変更毎に、異なった形状のものを用意する必要がない。
【0083】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明による自動車用ドア構造は、アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、該ロアトリムにガラス昇降機構を構成するガイドレールをサブアッシーにて予め装着し、前記ガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置しており、該ガイドレールを、前記インナーパネルの中央部に形成して前記ドア袋部を開口する開口孔に橋渡すように配置した状態で、前記インナーパネルに結合した構成としたから、インナーパネルの開口孔にガイドレールが橋渡された状態で、ガイドレールがインナーパネルに装着されることになり、インナーパネルの剛性は、ガイドレールも司ることで、前記開口孔を非常に大きな開口面積を有する単一のものとして構成することができる。
【0084】
また、請求項2に記載の本発明によれば、アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、且つ、ガラス昇降機構を構成するガイドレールに、これと交叉するように位置させた補強プレートを結合して、これら補強プレート及びガイドレールを前記ロアトリムにサブアッシーにて予め装着し、前記補強プレート及びガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置しており、更に、前記インナーパネルに前記ドア袋部が開口するように形成した開口孔に、前記補強プレート及びガイドレールをそれぞれ橋渡すように配置して、これら補強プレート及びガイドレールを前記インナーパネルに結合して構成としたことから、請求項1に記載の発明と同様に、インナーパネルの開口孔にガイドレールが橋渡された状態で、ガイドレールがインナーパネルに装着されることになり、インナーパネルの剛性は、ガイドレールも司ることで、前記開口孔を非常に大きな開口面積を有する単一のものとして構成することができる。
【0085】
このために、請求項1又は2記載の発明においては、この大きな開口孔から、ガラス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレインフォースメンバーとして使用することと相俟って、補強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0086】
また、ドアトリムは、上下に2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、ロアトリムにガイドレールを含むガラス昇降機構をサブアッシーして構成するために、ガイドレールのインナーパネルへの結合点を、ロアトリムより露出する位置に形成しておけば、ロアトリムにガラス昇降機構をサブアッシーしたとしても、ガイドレールをロアトリムと共にインナーパネルへの取り付け作業が可能となり、ガイドレールは予めロアトリムに位置決めされている結果、その取り付け作業が簡単となる。
【0087】
請求項3に記載した本発明によれば、前記アッパートリムの下端部を二又状に形成して、該二又状部に前記ロアトリムの上端部を挿入して、前記アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部を重合させた構成として、アッパートリム及びロアトリムとは、ロアトリムの上端部がアッパートリムの二又状部に挿入するという構成を採っているために、ロアトリムをインナーパネルに取り付けた後に、アッパートリムを取り付ける場合に、ロアトリムの上端部に二又状部を挿し込むだけで、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部とが美装された状態で、アッパートリムの下端部の取り付け処理が可能となり、アッパーパネルの上端部或いは側端部をインナーパネルに取り付ければよいことになる。
【0088】
請求項4及び請求項5に記載のに記載の本発明による自動車用ドア構造によっても、上記発明と同様に、インナーパネルには、その開口孔に橋渡されたガイドレールまたは補強プレートが結合していることから、インナーパネルの剛性は、ガイドレールおよび補強プレートも司ることになり、前記開口孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0089】
このために、この大きな開口孔から、ガラス昇降機構或いはガラスを挿入しての取付け作業となって、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレインフォースメンバーとして使用することにより、インナーパネル延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0090】
更に、請求項4又は5記載の本発明によれば、ドア用スピーカは、ドアトリムの裏面にサブアッシーされている結果、その取り付け作業が従来のような作業孔から手を入れてインナーパネルに取付ける作業と比較して、非常に簡単となり、更に、サブアッシーの段階で性能試験等個々の部品のチェック作業ができ、ドア完成後に行う面倒な部品チェック作業を廃止することができる。
【0091】
また、ドア用スピーカは、これを囲繞するリブおよび成形シートにより、カバーされているために、音漏れを極力減少することができ、しかも、成形シートはある程度のドア用スピーカの形状変更にも変形等して追従できるので、ドア用スピーカの型変更毎に、異なった形状のものを用意する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態1による自動車用ドア構造の分解斜視図である。
【図2】図1におけるドアガラス及びガラス昇降機構を示す分解斜視図である。
【図3】図1におけるドアトリムの斜視図である。
【図4】本発明における実施の形態1の縦断面図である。
【図5】図4における下側部を拡大して描画した断面図である。
【図6】図4における上側部を拡大して描画した断面図である。
【図7】図4における中央部を拡大して描画した断面図である。
【図8】図3に示すドアトリムを裏側から描画した背面図である。
【図9】図4における下側部の他の実施の形態を拡大して描画した断面図である。
【図10】本発明における実施の形態2による自動車用ドアを車室側から描画した斜視図である。
【図11】図10におけるXI−XI断面図である。
【図12】図10におけるXII−XII断面図である。
【図13】図10におけるドアトリムの背面図である。
【図14】従来の自動車用ドア構造の分解斜視図である。
【図15】同じく縦断面図である。
【図16】同じくドア用スピーカの装着部分を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
20 ドア本体
21 インナーパネル
22 アウターパネル
23 ドア袋部
24 開口孔
25 上部開口部
26 ガラス
27 ガラス昇降機構
28 ガイドレール
29 ワイヤー
30 モータ
33 シーリングスクリーン
40 補強プレート
50 ドアトリム
50a アッパートリム
50a1 二又状部
50b ロアトリム
53 リブ
57 ブラケット
60 ドア用スピーカ
61 取付縁部
62 成形シート
63 スピーカグリル

Claims (5)

  1. アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、
    前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、
    該ロアトリムにガラス昇降機構を構成するガイドレールをサブアッシーにて予め装着し、前記ガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置しており、
    該ガイドレールを、前記インナーパネルの中央部に形成して前記ドア袋部を開口する開口孔に橋渡すように配置した状態で、前記インナーパネルに結合したことを特徴とする自動車用ドア構造。
  2. アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、
    前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、
    且つ、ガラス昇降機構を構成するガイドレールに、これと交叉するように位置させた補強プレートを結合して、これら補強プレート及びガイドレールを前記ロアトリムにサブアッシーにて予め装着し、前記補強プレート及びガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置しており、
    更に、前記インナーパネルに前記ドア袋部が開口するように形成した開口孔に、前記補強プレート及びガイドレールをそれぞれ橋渡すように配置して、これら補強プレート及びガイドレールを前記インナーパネルに結合して構成することを特徴とする自動車用ドア構造。
  3. 前記アッパートリムの下端部を二又状に形成して、該二又状部に前記ロアトリムの上端部を挿入して、前記アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部を重合させたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用ドア構造。
  4. アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、
    前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、
    また、前記インナーパネルの中央部に開口孔を形成して前記ドア袋部を開口すると共に、該開口孔に橋渡すように配置された、ガラス昇降機構を構成するガイドレールの両端を前記インナーパネルに結合し、
    且つ、前記ガイドレールを前記アトリムの裏面に予めサブアッシーにて装着し、前記ガイドレールにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置すると共に、該アトリムの裏面にドア用スピーカを取着し、
    更に、該ドア用スピーカの全周を離間して囲繞するリブを前記アトリムの裏面側に形成すると共に、前記ドア用スピーカを前記リブと共にカバーする防水用成形シートを前記アトリム裏面に取着したことを特徴とする自動車用ドア構造。
  5. アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する自動車用ドア構造において、
    前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、
    前記インナーパネルの中央部に開口孔を形成して前記ドア袋部を開口し、且つ、該開口孔に橋渡すように配置された、補強プレートの両端を前記インナーパネルに結合し、
    且つ、前記補強プレートを前記アトリムの裏面に予めサブアッシーにて装着して、前記補強プレートにおける前記インナーパネルへの結合点を前記ロアトリムより露出する位置に配置すると共に、該アトリムの裏面にドア用スピーカを取着し、
    更に、該ドア用スピーカの全周を離間して囲繞するリブを前記アトリムの裏面側に形成すると共に、前記ドア用スピーカを前記リブと共にカバーする防水用成形シートを前記アトリム裏面に取着したことを特徴とする自動車用ドア構造。
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