JP3449691B2 - 自動車用ドア構造 - Google Patents

自動車用ドア構造

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JP3449691B2
JP3449691B2 JP19492499A JP19492499A JP3449691B2 JP 3449691 B2 JP3449691 B2 JP 3449691B2 JP 19492499 A JP19492499 A JP 19492499A JP 19492499 A JP19492499 A JP 19492499A JP 3449691 B2 JP3449691 B2 JP 3449691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドア構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドア構造は、図6及び図
7に示すように、インナーパネル1とアウターパネル2
とによって、これら両パネル1、2の外周部に形成した
フランジ部同士を接合することによってドア袋部3を形
成して構成されている。
【0003】インナーパネル1には、ドア袋部3内への
部品の配置のための取付作業用孔として開口部4が複数
個形成されており、この開口部4は、インナーパネル1
延いてはドア構造自体の所定剛性を確保するために、可
能な限り小さく形成されている。
【0004】そして、この開口部4から、例えば、ドア
ガラス6を取り付けていないガラス昇降機構7をドア袋
部3内に潜り込ませて、ガラス昇降機構7を構成するガ
イドレール8に設けた取付孔8aとインナーパネル1側
の取付孔1aとを一致させ、これら取付孔内においてネ
ジ8c等を用い取着することによって、ガラス昇降機構
7をインナーパネル1に取り付けている。この場合、ガ
ラス昇降機構7は、ガイドレール8内に摺動可能に配置
したガラス装着部8bと、このガラス装着部8bを摺動
させるワイヤー9を駆動するモータ10とを有して構成
し、モータ10の回転をワイヤー9に伝え、これにより
ガラス装着部8bがガイドレール8に沿って摺動するこ
とによりドアガラス6の昇降を行うようになっており、
ガイドレール8とモータ10とはワイヤー9によって連
結されていることから、このワイヤー9を折曲すること
によって、昇降機構7全体が開口部4の一つよりドア袋
部3内に潜り込ませることができる。
【0005】更に、モーター10の取付孔10aおよび
インナーパネル1に形成したモータ取付孔2a内におい
てネジ等を螺着することによって、モータ10をインナ
ーパネル1に取着する。
【0006】ガラス昇降機構7をインナーパネル1に装
着した後、ガラス6がドア袋部3の内部まで延在するよ
うに取り付けたサッシュ12内を昇降できるように、当
該ガラス6をその下端部側からドア袋部3の上部開口5
より挿入し、ガラス6の下端装着部6aにおける開口y
をガイドレール8に摺動可能に設けたガラス装着部8b
における開口xに一致させて、貫通孔kからドライバー
等を挿入してネジ等を用いてガイドレール8にガラス6
を装着している。
【0007】そして、ガイドレール8の取付けは、図7
に示すように、ガイドレール8の上下端を、それぞれレ
ールブラケット11を介してインナーパネル1に浮くよ
うに取り付けて、ドアガラス6の昇降をスムーズに行え
るよう意図としており、ガラス装着部8bは、湾曲した
ドアガラス6の昇降起動に追従して、ガイドレール8内
を摺動できるようになっている。
【0008】上記のように、ガラス昇降機構7等をドア
袋部3内に装着した後に、シーリングスクリーン13に
よって、作業孔4を閉塞すべく、シーリングスクリーン
13をインナーパネル1のほぼ全体に貼着し、次に、ド
アトリム14をトリムクリップ14a或いは一部ネジ等
を用いてインナーパネル1に装着している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成する従来の自動車用ドア構造装置にあって
は、インナーパネル1に設けた複数個の作業孔4が、イ
ンナーパネル1が司るドア構造の剛性を考慮して、余り
大きな開口部として形成することができなかった。
【0010】このために、ガラス昇降機構7のインナー
パネル1の内側への取付けは、作業者が開口部4内に一
方の手を差し込み、ガラス昇降機構7を保持しながらも
う一方の手で取付け孔1aおよび8aを一致させてネジ
を入れ、モータツールを用いて固定するという作業とな
り、ネジの取付け孔8aへの挿入等がブラインド作業と
なるばかりでなく、一方の手で重量の嵩張るガラス昇降
機構7を保持する非常に困難な作業となり、また、ガイ
ド昇降用レール8とモータ10とはワイヤー9により連
結されているために、ドア袋部3内でのガラス昇降機構
7の取りまわしが非常に不便で、取り付け作業がかなり
悪条件となっていた。
【0011】更に、インナーパネル1には、その剛性を
考えて小さな作業孔4を設けるだけであるために、重量
的に相当嵩むことになって、自動車用ドア構造の軽量化
のネックとなっていた。
【0012】また、ガラス6のガイドレール8への取付
けも、作業者は一方の手でガラス6を持って、ドア袋部
3の上部開口5から挿入し、もう一方の手でガラス6の
下端部を受けて、貫通孔kにドライバーを挿入して、ガ
ラス装着部8bの開孔xとドアガラス6の下端装着部6
aにおける開孔yとを合わせて、ネジ等を用いた取付作
業となり、やはりブラインド作業であることを否めず、
この点からも作業性を悪くしていることになる。
【0013】更にまた、ガイドレール8は、レールブラ
ケット11を介してインナーパネル一に装着されている
構造であり、インナーパネルに浮くように取り付けてい
るために、ドア構造の剛性アップにほとんど寄与してい
なかった。
【0014】本発明は、かかる点に鑑み、軽量化ととも
にガラス昇降機構等の取付けのための作業性を同時に達
成した自動車用ドア構造を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明による自動車用ドア構造は、
アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外
縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ド
ア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して
構成する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを
上下2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成
し、該ロアトリムにガラス昇降機構を構成するガイドレ
ールをサブアッシーにて予め装着しており、該ガイドレ
ールは、前記インナーパネルの中央部に形成して前記ド
ア袋部を開口する開口孔に橋渡すように配置した状態
で、前記インナーパネルに結合しており、該ガイドレー
ルの上下両端部のうち、下端部の前記インナーパネルへ
結合は、当該下端部にブラケットを溶接等で固着し、該
ブラケットを、前記ドア袋部内に臨むように前記インナ
ーパネルに設けた切欠部に配置して、インナーパネルに
装着したことを特徴とする。
【0016】本発明によれば、インナーパネルの開口孔
は、ガイドレールが橋渡されて結合していることから、
インナーパネルの剛性は、ガイドレールも司ることにな
り、前記開口孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0017】このために、この大きな開口孔から、ガラ
ス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付
け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレイ
ンフォースメンバーとして使用することと相俟って、補
強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いて
はドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0018】また、ドアトリムは、上下に2分割したア
ッパートリムとロアトリムとで構成し、ロアトリムにガ
イドレールを含むガラス昇降機構をサブアッシーして構
成するために、ガイドレールのインナーパネルへの結合
点を、ロアトリムより露出する位置に形成しておけば、
ロアトリムにガラス昇降機構をサブアッシーしたとして
も、ガイドレールをロアトリムと共にインナーパネルへ
の取り付け作業が可能となり、ガイドレールは予めロア
トリムに位置決めされている結果、その取り付け作業が
簡単となる。
【0019】しかも、ガイドレールのインナーパネルへ
の結合点は、ロアトリムのインナーパネルへの取り付け
時には露出することになるが、上部側の結合点は後にイ
ンナーパネルに取り付けるアッパートリムによってカバ
ーされ、下部側はロアトリムに形成したポケット部の下
方に位置させるようにすれば、美観上何ら問題はない。
【0020】更に、本発明は、ガイドレールの下端部を
インナーパネルに固着するブラケットを、ドア袋部内に
臨むようにインナーパネルに設けた切欠部に配置してイ
ンナーパネルに装着していることから、ガイドレールの
インナーパネルへの取付けに際して、ロアトリムととも
に、ガイドレールは、インナーパネルに向かって平行移
動するだけで済むことになり、このことから、取付け作
業が非常に簡単となるばかりでなく、ロアトリムのイン
ナーパネルへの取付けを自動化することができる。
【0021】請求項2に記載した本発明は、請求項1に
おけるブラケットが、前記切欠部を挟んで車体前後方向
少なくとも2箇所における前記インナーパネルに装着さ
れた構成とするものである。
【0022】本発明によれば、ブラケットが切欠部を挟
んで車体前後方向2箇所におけるインナーパネルに装着
されていることから、ブラケットがあたかも切欠部付近
のインナーパネルを補強するように働いて、インナーパ
ネルに切欠部を設けたとしても、インナーパネルの剛性
を低下させることはない。
【0023】請求項3に記載した本発明は、前記インナ
ーパネルに凹形状部を形成し、該凹形状部に前記切欠部
を形成した構成としている。
【0024】本発明によれば、ガイドレールの下端をイ
ンナーパネルに固着するブラケットが、インナーパネル
の凹形状部内に配置して、車室側に突出しない構成とす
ることができ、この結果、ビスやクリップ等の締結パー
ツによりインナーパネルの車室側に取付けられるドアト
リムの全体形状を平滑に成形することができ、延いては
車室スペースの拡大に通じることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明における一の実施の
形態について、図1乃至図5を用いて説明する。
【0026】図において、インナーパネル21とアウタ
ーパネル22とによって、これら両パネル21、22の
外周部に形成したフランジ部同士を接合することによっ
てドア袋部23を形成して、ドア本体20を構成されて
いる。
【0027】インナーパネル21には、ドア袋部23を
開口する1個の開口孔24が形成されている。
【0028】一方、ドア本体20の上部は、開口25し
ており、この上部開口部25を通して、ガラス26がド
ア袋部23の上部開口25より内部に延在するように取
り付けたサッシュ32内を昇降できるように、ドア袋部
23の内外を出入り昇降するようになっている。
【0029】ガラス26を昇降させるガラス昇降機構2
7は、ガイドレール28と、このガイドレール28内を
摺動するガラス装着部28aが取着したワイヤー29
と、このワイヤー29を駆動するモータ30とを有して
構成している。
【0030】ガイドレール28は、1本の場合もある
が、この実施の形態では、2本のレール体から構成し、
補強プレート40に交叉させて取着することによって、
互いに離間した状態で、アセンブリーされ、また、補強
プレート40のほぼ中央部に、モータ30をネジ等によ
って装着している。
【0031】モータ30には、ワイヤー29を駆動すべ
く、その一端が装着されており、ワイヤー29の他端
は、ガイドレール28内を摺動するガラス装着部28a
に結合されている。そして、ガラス装着部28aの開孔
Yとドアガラス26の下端装着部26aにおける開孔X
とを一致させて、ネジ等の締着具を用いてガイドレール
28にドアガラス26を装着して、ドアガラス26がサ
ッシュ32内を昇降動可能に構成している。
【0032】50はドアトリムで、このドアトリム50
は、図3に示すように、アームレスト51の棚部51a
付近を境目に2分割されたアッパートリム50aとロア
トリム50bとで構成している。
【0033】ロアトリム50bの下端部50b1 は、ガ
ラス昇降機構27のモータ30及びワイヤー29等を開
口孔24からドア袋部23に挿入した状態で、図4に示
すように、その両側がポケット部53とブラケット54
およびシーリングスクリーン33とに挟まれた状態で、
予めインナーパネル27に植設したスクリューグロメッ
ト57にボルト56等の締着具をを取着することにより
インナーパネル21に車室側より装着されている。
【0034】補強プレート40は、その両端をインナー
パネル21に設けた取付孔21aを用いて、ネジ等の締
着具により、インナーパネル21の外面側に取着して、
この補強プレート40が開口孔24に横方向に橋渡され
るように配置されている。
【0035】また、補強プレート40に取着されたガイ
ドレール28は、その上端部28bに取り付けたブラケ
ット421 がネジ等の締着具を用いてインナーパネル2
1に取り付けられている。この結果、ガイドレール28
は、開口孔24に縦方向に橋渡されるように配置され
て、補強プレート40とガイドレール28とは、互いに
交叉するように、インナーパネル21に装着されている
ことになる。そして、この交叉は、互いに略直角な交叉
であっても、例えばガラス昇降予レール28に対して、
補強プレート40が傾斜した交叉であってもよい。要す
るに、補強プレート40とガイドレール28が互いに交
叉した形で、開口孔24に橋渡されることによって、イ
ンナーパネル21延いてはドア本体20の補強構造とな
っているのである。
【0036】アッパートリム50aの上端部は、ウエザ
ーストリップ52が嵌合装着されている。そして、ウエ
ザーストリップ52は、アッパートリム50aの上端部
への嵌合装着の前に、予め、取付凹部52aから突出植
設された一対の係止片52b、52bがインナーパネル
21の上端部を係止することによって、インナーパネル
21に装着されている。
【0037】アッパートリム50aの下端部には、V字
或いはU字等を呈する二又状部50a1 に形成され、こ
の二又状部50a1 に、シーリングスクリーン33の上
端部により覆われたロアトリム50bの上端部50b2
を挿着することにより、アッパートリム50aとロアト
リム50bとが結合して、ドアトリム50を構成してい
る。
【0038】又、ロアトリム50bの上端部50b2
おいて、補強プレート40の下端部は、シーリングスク
リーン33を挟着する形で、ネジ55等の締着具によっ
て取着されている。
【0039】シーリングスクリーン33は、前述したよ
うに、上端部がロアトリム50bの上端部で、下端部が
ロアトリム50bの下端部50b1 でそれぞれ取着され
て、開口孔24の下端部を覆う構成となっていて、従来
のように、開口孔24全体を覆う構成となっていない。
又、ロアトリム50bは、シーリングスクリーン33に
覆われていることによって、雨水等の影響を受けないの
である。
【0040】ガイドレール28の下端部28cには、図
5に詳細に示すように、予め溶接等により略「ひ」の字
状のブラケット423 を固着して、このブラケット42
3 の車体前後方向の両端部423 a即ち2箇所を、イン
ナーパネル21にアウターパネル22側に凹むように形
成した凹形状部21c内において、インナーパネル21
にボルト等の締着具53により取着して、ガイドレール
28の下端部28cをインナーパネル21に装着してい
る。そして、このように装着した後は、ブラケット42
3 の中央基端部423 bは、凹形状部21cの後壁に形
成した切欠部21c1 より、アウターパネル22側に突
出してドア袋部23に臨み、ガイドレール28をドア袋
部23内に収めている。なお、締着具53による取着操
作は、図1に示すように、ロアトリム50bの下端部5
0b1 に形成した切欠部56、57から通したドライバ
ー等を用いて行う。そして、切欠部56、57は、ガイ
ドレール28のインナーパネル21への取付け後は、図
示しない蓋により閉塞して、見栄え向上を図っている。
【0041】かくて、図1に示すように、この実施の形
態おいては、ドアトリム50をアッパートリム50aと
ロアトリム50bとの2分割型で構成しており、ロアト
リム50b側に、ガイドレール28を含むガラス昇降機
構27と補強プレート40とをインナーパネル21へ装
着する前にサブアッシーしている。このために、ガイド
レール28及び補強プレート40の両端は、ロアトリム
50bより突出するように装着されて、インナーパネル
21の外側より取着するように構成されている。そし
て、ロアトリム50bよりはみ出したガイドレール28
及び補強プレート40の両端は、後にインナーパネル2
1に装着するアッパートリム50aによって覆われて、
美装されることになる。
【0042】上記のように構成する本発明の実施の形態
によれば、インナーパネル24の開口孔24は、補強プ
レート40およびガイドレール28が交叉して橋渡され
ており、しかも、補強プレート40およびガイドレール
28の両端がそれぞれインナーパネル21に結合してい
るために、インナーパネル21の剛性は、補強プレート
40およびガイドレール28も司ることができることか
ら、開口孔24は非常に大きな開口として形成すること
ができる。
【0043】このために、この大きな開口孔24から、
ガラス昇降機構27を挿入して取付けるという作業とな
って、当該取付け作業性が非常に向上するとともに、イ
ンナーパネル21延いてはドア構造そのものの軽量化に
寄与することになる。
【0044】また、補強プレート40および昇降用レー
ル28の両端を、インナーパネル21の外面側から取付
けることから、取付け作業がブラインド作業とならず
に、作業性向上を更に進めることができる。
【0045】更に、ガラス昇降機構27のモータ30を
補強プレート40に取付けるようにしたことから、従来
のようなモータのインナーパネルへの装着が必要なくな
り、この点からも、インナーパネル21の開口孔24の
孔面積をより拡大することが可能となる。
【0046】更にまた、ドアトリム50をアッパートリ
ム50aとロアトリム50bとの二分割構成として、ロ
アトリム50bに補強プレート40とガイドレール28
を含むガラス昇降機構27をサブアッシーしたことか
ら、ドア構造の生産ラインにおける作業工数を減少させ
ることができる。
【0047】また、ガイドレール28の下端部にブラケ
ット423 を溶接等で固着し、ブラケット423 をイン
ナーパネル21にアウターパネル22側に凹むように設
けた凹形状部21cに配置して、凹形状部21c内にお
いてブラケット423 をインナーパネル21に装着した
構成とし、インナーパネル21に設けた凹形状部21c
が存在することから、ガイドレール28のインナーパネ
ル21への取付けに際して、ロアトリム50bととも
に、ガイドレール28は、インナーパネル50bに向か
って平行移動するだけで済むことから、取付け作業が非
常に簡単となるばかりでなく、ロアトリム50bのイン
ナーパネルへの取付けを自動化することができる。ま
た、凹形状部21cにブラケット423 が挿入当接した
ところで、ガイドレール28が位置決めされることにな
り、取付容易性を図れる。
【0048】更に、ガイドレール28の下端は、アウタ
ーパネル22側に窪むように設けた凹形状部21c内に
配置されて装着されることから、ビスやクリップ等の締
結パーツによりインナーパネル21の車室側に取付けら
れるドアトリムを平滑に成形することができる。また、
ガイドレール28の下端をインナーパネル21に装着す
るためのブラケット57は、切欠部、インナーパネル2
1における凹形状部21c周囲の剛性を向上させ、且
つ、ガイドレール28の下端部を取付ける為のブラケッ
ト423 は、切欠部21c1 を挟んで、車体前後方向2
箇所がインナーパネル21に装着されている結果、あた
かも切欠部21c1 付近のインナーパネル21を補強す
るように働くことになって、インナーパネル21に切欠
部21c1を設けたとしても、インナーパネル21自身
の剛性を低下させることはない。423 を小型化して、
取付作業性を向上させることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明による自動車用ドア構造は、アウ
タパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同
士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋
部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成
する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下
2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、該
ロアトリムにガラス昇降機構を構成するガイドレールを
サブアッシーにて予め装着しており、該ガイドレール
を、前記インナーパネルの中央部に形成して前記ドア袋
部を開口する開口孔に橋渡すように配置した状態で、前
記インナーパネルに結合した構成としたから、インナー
パネルの開口孔にガイドレールが橋渡された状態で、ガ
イドレールがインナーパネルに装着されることになり、
インナーパネルの剛性は、ガイドレールも司ることで、
前記開口孔を非常に大きな開口面積を有する単一のもの
として構成することができる。
【0050】このために、この大きな開口孔から、ガラ
ス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付
け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレイ
ンフォースメンバーとして使用することと相俟って、補
強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いて
はドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0051】また、ドアトリムは、上下に2分割したア
ッパートリムとロアトリムとで構成し、ロアトリムにガ
イドレールを含むガラス昇降機構をサブアッシーして構
成するために、ガイドレールのインナーパネルへの結合
点を、ロアトリムより露出する位置に形成しておけば、
ロアトリムにガラス昇降機構をサブアッシーしたとして
も、ガイドレールをロアトリムと共にインナーパネルへ
の取り付け作業が可能となり、ガイドレールは予めロア
トリムに位置決めされている結果、その取り付け作業が
簡単となる。
【0052】しかも、ガイドレールのインナーパネルへ
の結合点は、ロアトリムのインナーパネルへの取り付け
時には露出することになるが、上部側の結合点は後にイ
ンナーパネルに取り付けるアッパートリムによってカバ
ーされ、下部側はロアトリムに形成したポケット部の下
方に位置させるようにすれば、美観上何ら問題はない。
【0053】しかも、ガイドレールのインナーパネルへ
の結合点は、ロアトリムのインナーパネルへの取り付け
時には露出することになるが、上部側の結合点は後にイ
ンナーパネルに取り付けるアッパートリムによってカバ
ーされ、下部側はロアトリムに形成したポケット部の下
方に位置させるようにすれば、美観上何ら問題はない。
【0054】更に、本発明は、ガイドレールの下端部を
インナーパネルに固着するブラケットを、ドア袋部内に
臨むようにインナーパネルに設けた切欠部に配置してイ
ンナーパネルに装着していることから、ガイドレールの
インナーパネルへの取付けに際して、ロアトリムととも
に、ガイドレールは、インナーパネルに向かって平行移
動するだけで済むことになり、このことから、取付け作
業が非常に簡単となるばかりでなく、ロアトリムのイン
ナーパネルへの取付けを自動化することができる。
【0055】又、請求項2に記載した本発明は、請求項
1におけるブラケットが切欠部を挟んで車体前後方向2
箇所におけるインナーパネルに装着されていることか
ら、ブラケットがあたかも切欠部付近のインナーパネル
を補強するように働いて、インナーパネルに切欠部を設
けたとしても、インナーパネルの剛性を低下させること
はない。
【0056】請求項3に記載した本発明は、インナーパ
ネルに凹形状部を形成し、該凹形状部に切欠部を形成し
た構成としたことから、ガイドレールの下端をインナー
パネルに固着するブラケットが、インナーパネルの凹形
状部内に配置して、車室側に突出しない構成とすること
ができ、この結果、ビスやクリップ等の締結パーツによ
りインナーパネルの車室側に取付けられるドアトリムの
全体形状を平滑に成形することができ、延いては車室ス
ペースの拡大に通じることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態による自動車用ドア
構造の分解斜視図である。
【図2】図1におけるドアガラス及びガラス昇降機構を
示す分解斜視図である。
【図3】図1におけるドアトリムの斜視図である。
【図4】本発明における実施の形態の縦断面図である。
【図5】図4の拡大A矢視図である。
【図6】従来の自動車用ドア構造の分解斜視図である。
【図7】同じく縦断面図である。
【符号の説明】
20 ドア本体 21 インナーパネル 21c 凹形状部 22 アウターパネル 23 ドア袋部 24 開口孔 25 上部開口部 26 ガラス 27 ガラス昇降機構 28 ガイドレール 29 ワイヤー 30 モータ 33 シーリングスクリーン 40 補強プレート 423 ブラケット 50 ドアトリム 50a アッパートリム 50a1 二又状部 50b ロアトリム 57 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60J 1/17

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネル及びインナパネルが、これ
    ら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部
    を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリム
    により美装して構成する自動車用ドア構造において、 前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリムとロア
    トリムとで構成し、該ロアトリムにガラス昇降機構を構
    成するガイドレールをサブアッシーにて予め装着してお
    り、 該ガイドレールは、前記インナーパネルの中央部に形成
    して前記ドア袋部を開口する開口孔に橋渡すように配置
    した状態で、前記インナーパネルに結合しており、該ガ
    イドレールの上下両端部のうち、下端部の前記インナー
    パネルへ結合は、当該下端部にブラケットを溶接等で固
    着し、該ブラケットを、前記ドア袋部内に臨むように前
    記インナーパネルに設けた切欠部に配置して、インナー
    パネルに装着したことを特徴とする自動車用ドア構造。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットは、前記切欠部を挟んで
    車体前後方向少なくとも2箇所における前記インナーパ
    ネルに装着されていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車用ドア構造。
  3. 【請求項3】 前記インナーパネルに凹形状部を形成
    し、該凹形状部に前記切欠部を形成したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の自動車用ドア構造。
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