JPH04303086A - インナパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、アウタパネルと接合さ
れることにより、自動車用ドアとして構成されるインナ
パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】（１）自動車用ドアは、アウタパネルの
周辺部とインナパネルの周辺部とを接合して車体に取付
けた後、両パネルの間隙に、ガラス昇降機能部品、ドア
開閉ロック機能部品等の各種機能部品を組付けて、完成
される。ここに、各種機能部品の組付けは、予めインナ
パネルに形成した複数の作業孔を介して行われる。即ち
、上記機能部品の構成部材を、作業孔からパネル間隙へ
挿入した後、作業孔を介する手作業により、上記間隙内
に於いて上記構成部材を結合して、組付けている。

【０００３】（２）作業孔から機能部品を組付ける方法
は、車体の横方向からの作業となり、作業性が悪い。ま
た、機能部品を作業孔から挿入する関係上、該機能部品
の構成部材を予め結合しておき難く、必然的にパネル間
隙内での結合作業を要し、組立てロボットによる自動化
が困難である。このため、本出願人は、アウタパネルと
インナパネルとの接合前に、インナパネル側にガラス昇
降機能部品を組付けておくとともに、アウタパネル側に
ドア開閉ロック機能部品を組付けておくことによって、
作業性の改善を図る方法を考案して、出願している（特
開平１−２７８８３７号公報）　。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】自動車用のドアには、
車外からドアを開くためのアウタハンドルと、車内から
ドアを開くためのインナハンドルとが設置されており、
両者は、ドア開閉ロック機構にリンクで結合されている
。換言すれば、ドア開閉ロック機能部品は、アウタパネ
ルの外側から取付けられるアウタハンドルと、インナパ
ネルに取付けられるインナハンドルの双方に、リンクで
結合される部品である。

【０００５】このため、ドア開閉ロック機能部品につい
ては、『従来の技術（１）（２）』の何れの方法による
場合であっても、該部品と上記各ハンドルとをリンクで
結合するための作業は、アウタパネルとインナパネルと
の接合後に、インナパネルの作業孔を介して行う必要が
あり、この点で、作業性の改善が望まれている。本発明
は、かかる事情に鑑みたものであり、ドア開閉ロック機
能部品の組付け作業性の改善を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、請求項に記載
の如く、アウタパネル５０に対向する側の面に組付けら
れたガラス昇降機能部品２０及びドア開閉ロック機能部
品４０と、各機能部品の組付け空間を迂回するようにア
ウタパネル５０に対向する側の面から立設されたアウタ
ハンドル支持部材１３と、アウタパネル５０のアウタハ
ンドル用開口部５１に対応するようにアウタハンドル支
持部材１３に取付けられたアウタハンドル１５と、アウ
タパネル５０に対向しない側の面に取付けられたインナ
ハンドル１７と、アウタハンドル１５及びインナハンド
ル１７をドア開閉ロック機能部品４０に結合するリンク
部材とを備え、アウタパネル５０との間に所定の間隙を
保持するようにアウタパネル５０に接合される自動車ド
ア用のインナパネル１０である。

【０００７】

【作用】アウタパネル５０との接合前に、インナパネル
１０には、ガラス昇降機能部品２０及びドア開閉ロック
機能部品４０が組付けられている。また、各機能部品を
迂回するようにインナパネルから立設されたアウタハン
ドル支持部材１３には、アウタパネル５０のアウタハン
ドル用開口部５１に対応するようにして、アウタハンド
ル１５が取付けられている。また、アウタハンドル１５
と、インナパネル板１１に取付けられたインナハンドル
１７とは、リンク部材によって、ドア開閉ロック機能部
品４０に結合されている。 したがって、インナパネル１０とアウタパネル５０との
接合後には、上記各機能部品の組付・結合作業は、一切
不要である。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図１　は
実施例にかかるインナパネル１０の分解状態を示す説明
図、図２　は該インナパネル１０とアウタパネル５０と
の接合関係を示す斜視図である。

【０００９】本インナパネル１０には、ウインドガラス
２９を支持して昇降させるウインドレギュレ−タ２０と
、ドアの開閉機構をロックするためのサイドドアロック
４０とが、インナパネル板１１の背面　（アウタパネル
５０に対向する面）　側に、予め組付けられている。ま
た、インナパネル板１１の後端　（図の右端）部の中央
付近には、アウタハンドル支持ブラケット１３が、アウ
タパネル５０（インナパネル板１１の背面）側へ向けて
取付けられている。また、アウタハンドル支持ブラケッ
ト１３には、車外からドアを開くためのアウタハンドル
１５が取付けられている（破線矢印ｅ　参照）。一方、
インナパネル板１１の手前側の面　（車室内側の面）　
には、車内からドアを開くためのインナハンドル１７が
取付けられている（破線矢印ｄ　参照）。

【００１０】ウインドレギュレ−タ２０は、本実施例で
は、モ−タ２６によって駆動される所謂パワ−式の装置
として構成され、インナパネル板１１の背面（アウタパ
ネル５０に対向する面）側に取付けられている（破線矢
印ａ　参照）。かかるウインドレギュレ−タ２０は、モ
−タ２６、モ−タ２６の駆動力をＸア−ム２１へ伝達す
るためのセクタギア２７、２　個の被ガイド部２８，２
８　を介してウインドガラス２９を支持するガラスブラ
ケット２３、ガラスブラケット２３を昇降させるＸア−
ム２１、Ｘア−ム２１の昇降をガイドするガイドレ−ル
２２等より構成される。

【００１１】アウタハンドル支持ブラケット１３は、イ
ンナパネル板１１の後端部の略中央から背面側（アウタ
パネル５０側）へ向けて連設された後（ｐ　部参照）、
アウタパネル５０に略沿うように屈曲される（ｑ部参照
）　。該ｑ　部（アウタパネル５０に略沿う部分）　の
上端寄りの位置（ｒ　部）に、アウタハンドル１５が取
付けられる（破線矢印ｅ　参照）。なお、アウタハンド
ル１５の取付け位置は、インナパネル１０とアウタパネ
ル５０とを接合したときに、アウタハンドル１５が、ア
ウタパネル５０のアウタパネル用開口部５１から車外へ
露出される位置である。

【００１２】なお、アウタハンドル１５は、単体で、ア
ウタパネル５０に取付けられるのではなく、アウタハン
ドル支持ブラケット１３とともに取付けられる。即ち、
アウタパネル５０のアウタハンドル用開口部５１の両縁
には、バ−リング加工により雌螺子（不図示）の形成さ
れた結合ブラケット５７，５９　（図２　参照）　が、
それぞれ配設されている。該雌螺子に、アウタハンドル
支持ブラケット１３をボルト締めすることにより、アウ
タハンドル支持ブラケット１３と一体なアウタハンドル
１５が、アウタパネル５０に取付けられる。なお、アウ
タハンドル１５の周囲には、樹脂製のカバ−部材（不図
示）が配設される。これは、雨の浸入を防ぐとともに、
アウタハンドル１５とアウタハンドル用開口部５１との
ガタを吸収し、さらに、意匠性を高めるためである。

【００１３】サイドドアロック４０は、上記アウタハン
ドル支持ブラケット１３によって囲まれる空間内に位置
するように取付けられる（破線矢印ｆ参照）。その後、
ロッキングリンク４１、アウトサイドハンドルリンク４
２、及び、キ−リンク４３を、それぞれ対応する箇所に
結合される。また、インナハンドル１７は、インナパネ
ル板１１の手前側の面（車室側の面）に取付けられて（
破線矢印ｄ　参照）、さらに、アウタハンドル１５と連
動されるべく、インサイドハンドルリンク１９を対応す
る箇所に結合される。

【００１４】また、図中、２４及び２５は、ウインドガ
ラス２９の昇降をガイドするためのガラスガイドであり
、それぞれ、インナパネル板１１に取付けられる（ガラ
スガイド２４は破線矢印ｂ　を参照，ガラスガイド２５
は破線矢印ｃ　を参照）。また、３１はフロントガラス
ウエザストリップであり、インナパネル板１１の上縁部
に取付けられる（破線矢印ｇ　参照）。

【００１５】上記のように各部材を組付けられた後、イ
ンナパネル１０は、図２　に示すようにしてアウタパネ
ル５０に接合される　（破線矢印ｉ　参照）　。接合は
、ここでは、アウタパネル５０の周縁部に折り曲げ形成
された結合フランジ５３に、インナパネル板１１の対応
箇所をボルト締めして行われているが、これに代えて、
他の公知の接合手法を用いてもよい。なお、インナパネ
ル１０との接合前に於いて、アウタパネル５０には、フ
ロントガラスウエザストリップ５５が取付けられている
（破線矢印ｈ　参照）。

【００１６】

【発明の効果】以上、本発明は、各機能部品を迂回する
ようにインナパネル板から立設したアウタハンドル支持
部材によりアウタハンドルを支持し、ガラス昇降機能部
品、ドア開閉ロック機能部品、及び、インナハンドルを
インナパネル板に取付け、アウタハンドルとインナハン
ドルとを、リンク部材によってドア開閉ロック機能部品
に結合したインナパネルである。

【００１７】本発明によると、アウタパネルとの接合前
に、インナパネルには、ガラス昇降機能部品、ドア開閉
ロック機能部品、アウタハンドル、インナハンドルが取
付けられており、さらに、アウタハンドルとインナハン
ドルとは、リンク部材によりドア開閉ロック機能部品に
結合されている。

【００１８】このため、インナパネルをアウタパネルに
接合した後に、両パネルの間隙に上記各部品を組付ける
等の手間は、一切不要となる。したがって、両パネルの
接合により構成されたドアの車体への取付けを、組立て
ロボットを用い、容易に自動化できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例にかかるインナパネルの分解状態を示す
説明図である。

【図２】上記インナパネルをアウタパネルに接合する様
子を示す説明図である。

【符号の説明】

１０　　インナパネル，　　　　　１１　　インナパネ
ル板，１３　　アウタハンドル支持ブラケット，　　　
　　１５　　アウタハンドル，１７　　インナハンドル
，　　　　　１９　　インサイドハンドルリンク，２０
　　ウインドレギュレ−タ，　　　　　２９　　ウイン
ドガラス，４０　　サイドドアロック，　　　　　　　
　　４１　　ロッキングリンク，４２　　アウトサイド
ハンドルリンク，　　４３　　キ−リンク，５０　　ア
ウタパネル，　　　　　５１　　アウタハンドル用開口
部，

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　アウタパネルとの間に所定の間隙を保
   持するように、アウタパネルに接合される自動車ドア用
   のインナパネルであって、アウタパネルに対向する側の
   面に組付けられたガラス昇降機能部品と、アウタパネル
   に対向する側の面に組付けられたドア開閉ロック機能部
   品と、各機能部品の組付け空間を迂回するように、アウ
   タパネルに対向する側の面から立設されたアウタハンド
   ル支持部材と、アウタパネルのアウタハンドル用開口部
   に対応するように、アウタハンドル支持部材に取付けら
   れたアウタハンドルと、アウタパネルに対向しない側の
   面に取付けられたインナハンドルと、アウタハンドル及
   びインナハンドルをドア開閉ロック機能部品に結合する
   リンク部材と、を備えたインナパネル。