JP2001071747A - 自動車用ドア構造 - Google Patents

自動車用ドア構造

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JP2001071747A
JP2001071747A JP33486899A JP33486899A JP2001071747A JP 2001071747 A JP2001071747 A JP 2001071747A JP 33486899 A JP33486899 A JP 33486899A JP 33486899 A JP33486899 A JP 33486899A JP 2001071747 A JP2001071747 A JP 2001071747A
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Japan
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inner panel
reinforcing plate
door
opening
glass
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JP33486899A
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English (en)
Inventor
Junichi Furuyama
純一 古山
Takeshi Nogami
剛 野上
Akito Totsuka
昭人 戸塚
Shigeru Nakamura
茂 中村
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Kasai Kogyo Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化とともにガラス昇降機構等の取付けの
ための作業性を同時に達成した自動車用ドア構造を提供
する。 【解決手段】 インナーパネル21の中央部を開口孔2
4によってドア袋部23を開口し、且つ、開口孔24に
架け渡すように配置した補強プレート40の両端部をイ
ンナーパネル21に結合すると共に、補強プレート40
に対して交叉するように配置された、ガラス昇降機構2
7を構成するガイドレール28の両端をインナーパネル
21に結合して、補強プレート40及びガイドレール2
8によってインナープレート21の剛性を司ることによ
って、開口孔24をより大きく開口するように意図し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドア構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドア構造は、図9及び図
10に示すように、インナーパネル1とアウターパネル
2とによって、これら両パネル1、2の外周部に形成し
たフランジ部同士を接合することによってドア袋部3を
形成して構成されている。
【0003】インナーパネル1には、ドア袋部3内への
部品の配置のための取付作業用孔として開口部4が複数
個形成されており、この開口部4は、インナーパネル1
延いてはドア構造自体の所定剛性を確保するために、可
能な限り小さく形成されている。
【0004】そして、この開口部4から、例えば、ドア
ガラス6を取りつけていないガラス昇降機構7をドア袋
部3内に潜り込ませて、ガラス昇降機構7を構成するガ
イドレール8に設けた取付孔8aとインナーパネル1側
の取付孔1aとを一致させ、これら取付孔内においてネ
ジ8c等を用い取着することによって、ガラス昇降機構
7をインナーパネル1に取り付けている。この場合、ガ
ラス昇降機構7は、ガイドレール8内に摺動可能に配置
したガラス装着部8bとこのガラス装着部8bを摺動さ
せるワイヤー9を駆動するモータ10とを有して構成し
て、モータ10の回転をワイヤー9に伝え、これにより
ガラス装着部8bがガイドレールに沿って摺動すること
によりドアガラス6の昇降を行うようになっており、ガ
イドレール8とモータ10とはワイヤー9によって連結
されていることから、このワイヤー9を折曲することに
よって、昇降機構7全体が開口部4の一つよりドア袋部
3内に潜り込ませることができる。
【0005】更に、モーター10の取付孔10aおよび
インナーパネル1に形成したモータ取付孔2a内におい
てネジ等を螺着することによって、モータ10をインナ
ーパネル1に取着する。
【0006】ガラス昇降機構7をインナーパネル1に装
着した後、ガラス6がドア袋部3の内部まで延在するよ
うに取り付けたサッシュ12内を昇降できるように、当
該ガラス6をその下端部側からドア袋部3の上部開口5
より挿入し、ガラス6の下端装着部6aにおける開孔y
をガイドレール8に摺動可能に設けたガラス装着部8b
の開孔xに一致させて、貫通孔kからドライバー等を挿
入してネジ等を用いてガラス装着部8bにガラス6を装
着している。
【0007】そして、ガイドレール8の取付けは、図1
0に示すように、ガイドレール8の上下端を、それぞれ
レールブラケット11を介してインナーパネル1に浮く
ように取り付けて、ドアガラス6の昇降をスムーズに行
うように意図しているもので、ガラス装着部8bは、湾
曲したガラス6の昇降軌道に追従して、ガイドレール8
内を摺動できるように構成されていた。
【0008】上記のように、ガラス昇降機構7等をドア
袋部3内に装着した後に、シーリングスクリーン13に
よって、開口部4を閉塞すべく、シーリングスクリーン
13をインナーパネル1のほぼ全体に貼着し、次に、ド
アトリム14をトリムクリップ14a或いは一部ネジ等
を用いてインナーパネル1に装着している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成する従来の自動車用ドア構造装置にあって
は、インナーパネル1に設けた複数個の開口部4が、イ
ンナーパネル1が司るドア構造の剛性を考慮して、余り
大きな開口部として形成することができなかった。
【0010】このために、ガラス昇降機構7のインナー
パネル1の内側への取付けは、作業者が開口部4内に一
方の手を差し込み、ガラス昇降機構7を保持しながらも
う一方の手で取付け孔1aおよび8aを一致させてネジ
を入れ、モータツールを用いて固定するという作業とな
り、ネジの取付け孔8aへの挿入等がブラインド作業と
なるばかりでなく、一方の手で重量の嵩張るガラス昇降
機構7を保持する非常に困難な作業となり、また、ガイ
ド昇降用レール8とモータ10とはワイヤー9により連
結されているために、ドア袋部3内でのガラス昇降機構
7の取りまわしが非常に不便で、取り付け作業がかなり
悪条件となっていた。
【0011】更に、インナーパネル1には、その剛性を
考えて小さな開口部4を設けるだけであるために、重量
的に相当嵩むことになって、自動車用ドア構造の軽量化
のネックとなっていた。
【0012】また、ガラス6のガイドレール8への取付
けも、作業者は一方の手でガラス6を持って、ドア袋部
3の上部開口5挿入し、もう一方の手でガラス6の下端
部を受けて、貫通孔kにドライバーを挿入してガラス装
着部8bの開孔xとドアガラス6の下端装着部6aの開
孔yとを合わせて、ネジ等を用いた取付作業となり、や
はりブラインド作業であることを否めず、この点からも
作業性を悪くしていることになる。
【0013】更にまた、ガイドレール8は、レールブラ
ケット11を介してインナーパネル1に装着されている
構造であり、インナーパネル2に浮くように取り付けて
いるために、ドア構造の剛性アップにほとんど寄与しな
かった。
【0014】本発明は、かかる点に鑑み、所定の剛性を
奏するとともに、軽量化を果たし、しかも、ガラス昇降
機構等の取付作業性を同時に達成した自動車用ドア構造
を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による自動車用ドア構造は、アウタパネル及
びインナーパネルが、これら両パネルの外縁同士を接合
することによってドア袋部を形成し、該ドア袋部の前記
インナーパネル側をドアトリムにより美装して構成する
自動車用ドア構造であって、前記インナーパネルの中央
部に開口孔を形成して前記ドア袋部を開口し、且つ、該
開口孔に橋渡すように配置された、ガラス昇降機構を構
成するガイドレールの両端を前記インナーパネルに結合
して構成している。
【0016】本発明によれば、インナーパネルの開口孔
は、ガイドレールが橋渡されて結合しており、インナー
パネルの剛性はガイドレールも司ることから、前記開口
孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0017】このために、この大きな開口孔から、ガラ
ス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付
け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレイ
ンフォースメンバーとして使用することによって、イン
ナーパネル延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与す
ることになる。
【0018】請求項2に記載の本発明は、前記ガイドレ
ールに補強プレートを交叉させて結合し、且つ、該補強
プレートの基部を、前記開口孔に橋渡すように配置して
前記インナーパネルに結合して構成するものである。
【0019】本発明によれば、ガイドレールに交叉して
開口孔に橋渡された補強プレートが、インナーパネルに
結合しているために、インナーパネルの剛性は、ガイド
レールと相俟って高くすることができ、前記開口孔の開
口面積を更に大きく形成することができる。
【0020】このために、ガラス昇降機構或いはガラス
を挿入しての取付け作業性を更に向上すると共に、補強
プレートを新設したとしても、インナーパネル延いては
ドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0021】更に、補強プレートとガイドプレートとの
交叉部の結合により、インナーパネルの剛性を高めて、
前記開口孔の開口面積をより一層大きく形成することが
でき、ガラス昇降機構或いはガラスを挿入しての取付け
作業性を更に向上すると共に、補強プレートを新設した
としても、インナーパネル延いてはドア構造そのものの
軽量化に寄与することになる。
【0022】また、ガイドレールと補強プレートを結合
するという構造となり、更に取り付け作業性が向上する
ことになる。
【0023】請求項3に記載した本発明は、前記補強プ
レートがその基部に対して垂下するように張り出して一
体に形成された張出部を有して構成し、該張出部を、前
記ガラス昇降機構を構成するモーターの装着部としたこ
とを特徴とする。
【0024】本発明によれば、モータの重心がドア本体
の下方に位置して取り付けられていることになる。この
結果、開口孔の上部側を大きく開放することができて、
ドア袋部に収容する各種部品の取付け作業スペースを大
きく確保している。
【0025】請求項4に記載した本発明は、前記補強プ
レートの基部に、ビードを形成して構成するもので、補
強プレート40自体の剛性アップを図った。
【0026】請求項5に記載の本発明は、前記補強プレ
ートの基部を、略中央部縦軸に対して、両側部側を折曲
して、略V字状に形成したことを特徴とするもので、略
V字状に形成した両側部をインナーパネルのより上部で
取付けるようにして、インナーパネルの開口孔を補強プ
レートの下部側において、より大きく開口するように意
図して、ドア袋部に収容する装着部品の取付け性を向上
させたものである。
【0027】請求項6に記載の本発明は、前記補強プレ
ートの基部を、略中央部縦軸に対して、一方側を上方に
傾斜するように折曲して構成したことを特徴とするもの
で、インナーパネルの開口孔を、補強プレートの下部側
においてより大きく開口するように意図して、ドア袋部
に収容する装着部品の取付け性を向上させると共に、イ
ンナーパネルを美装するドアトリムの上部側におけるア
ームレスト等の奥行きを深く取れるように意図したもの
である。
【0028】請求項7に記載の本発明は、前記補強プレ
ートの基部に対して、前記張出部を前記アウタパネル側
方向に追い出すように膨出形成したことを特徴とするも
ので、張出部に取付けたモータがガイドレール側に追い
出される形で位置決めされることになって、ドアトリム
の下部側に形成するポケット部を最大限拡大すべく意図
したものである。
【0029】
【実施の形態】以下、本発明における実施の形態1につ
いて、図1および図2を用いて説明する。
【0030】図1は本実施の形態1による自動車用ドア
構造の分解斜視図、図2は組立完了後の図1のII-II断
面図である。
【0031】図によれば、インナーパネル21とアウタ
ーパネル22とによって、これら両パネル21、22の
外周部に形成したフランジ部同士を接合することによっ
てドア袋部23を形成して、ドア本体20を構成されて
いる。
【0032】インナーパネル21には、ドア袋部23を
開口する例えば1個の開口孔24が形成されている。
【0033】一方、ドア本体20の上部は、開口25し
ており、この開口部25を通して、ガラス26がドア袋
部23の開口25より内部に延在するように取り付けた
サッシュ32内を昇降できるように、ドア袋部23の内
外を出入り昇降するようになっている。
【0034】ガラス26を昇降させるガラス昇降機構2
7は、ガイドレール28と、このガイドレール28内を
摺動するガラス装着部28aが取着したワイヤー29
と、このワイヤー29を駆動するモータ30とを有して
構成している。
【0035】ガイドレール28は、1本の場合或いは複
数本の場合があるが、この実施の形態では、2本のレー
ル体から構成し、補強プレート40に交叉させて取着す
ることによって、互いに離間した状態で、アセンブリー
され、また、補強プレート40のほぼ中央部に、モータ
40をネジ等によって装着している。この結果、ガラス
昇降機構27および補強プレート40はインナーパネル
21への取付け前にサブアセンブリーされている。
【0036】モータ40には、ワイヤー29を駆動すべ
く、その一端が装着されており、ワイヤー29の他端
は、ガイドレール28のガラス装着部28aに結合され
ている。
【0037】サブアセンブリーされたガラス昇降機構2
7のモーター30およびワイヤー29等が開口孔24か
ら、ドア袋部23内に挿入されて、補強プレート40
は、その両端をインナーパネル21に設けた取付孔21
aを用いて、ネジ等の締着具により、インナーパネル2
1の外面側に取着して、この補強プレート40が開口孔
24に橋渡されるように配置されている。
【0038】また、補強プレート40に取着されたガイ
ドレール28は、その両端がやはりインナーパネル21
に設けた取付孔21bを用いて、開口孔24に橋渡され
るように、ネジ等の締着具によって取りつけられて、イ
ンナーパネル21に取着している。
【0039】この結果、補強プレート40とガイドレー
ル28とは、互いに交叉するように、インナーパネル2
1に装着されていることになる。そして、この交叉は、
互いに略直角な交叉であっても、例えばガイドレール2
8に対して、補強プレート40が傾斜した交叉であって
もよい。要するに、補強プレート40とガイドレール2
8とが互いに交叉した形で結合しており、補強プレート
40は横方向に、ガイドレール28は縦方向に開口孔2
4に橋渡されるように配置され、補強プレート40の両
端部40a,40b及びガイドレール28の両端部28
b、28cは共にインナーパネル21に結合し、インナ
ーパネル21延いてはドア本体20の補強構造となって
いるのである。
【0040】インナーパネル21には、開口孔24を閉
塞するようにシーリングスクリーン33が貼着され、ガ
ラス昇降機構27および補強プレート40を覆ってい
る。
【0041】更に、ドアトリム34の上端部がインナー
パネル21の上端部に設けたウエザーストリップ35に
取着しており、ドアトリムの下端部或いは側端部がトリ
ムクリップ34a或いは一部ネジ止め等により取着し
て、ドアトリム34は、インナーパネル21を美装して
いる。
【0042】なお、シーリングスクリーン33は、外部
よりドア袋部23内に侵入した雨水等をドアトリム34
に到達しないように設置したものである。
【0043】上記のように構成する本発明の実施の形態
によれば、インナーパネル24の開口孔24は、補強プ
レート40およびガイドレール28が交叉して橋渡され
ており、しかも、補強プレート40およびガイドレール
28の両端がそれぞれインナーパネル21に結合してい
るために、インナーパネル21の剛性は、補強プレート
40およびガイドレール28も司ることから、開口孔2
4は非常に大きな開口として形成することができる。
【0044】このために、この大きな開口孔24から、
ガラス昇降機構27或いはガラス26を挿入しての取付
けるという作業となって、当該取付け作業性が非常に向
上するとともに、インナーパネル21延いてはドア構造
そのものの軽量化に寄与することになる。
【0045】また、補強プレート40および昇降用レー
ル28の両端を、インナーパネル21の外面側から取付
けることから、取付け作業がブラインド作業とならず
に、作業性向上を更に進めることができる。
【0046】更に、ガラス昇降機構27のモータ30を
補強プレート40に取付けるようにしたことから、従来
のようなモータのインナーパネルへの装着が必要なくな
り、この点からも、インナーパネル21の開口孔24の
孔面積をより拡大することが可能となる。
【0047】更にまた、補強プレート40とガイドレー
ル28およびモータ30とがサブアセンブリーされてい
ることから、ドア構造の生産ラインにおける作業工数を
減少させることができる。
【0048】図3は、補強プレート40についての他の
実施の形態を示すもので、補強プレート40は、略矩形
状を呈する基部40aと、この基部40aの下部に垂下
するように一体に形成された張出部40bとから構成し
ている。
【0049】基部40aは、開口孔24に横方に橋渡し
た状態で配置されて、その両端がインナーパネル21に
結合している。
【0050】張出部40bには、ガラス昇降機構27を
構成するモータ30が取着されている。
【0051】ガラス昇降機構27のモーター30および
ワイヤー29等を開口孔24から、ドア袋部23内に挿
入した状態で、補強プレート40は、その両端をネジ等
の締着具により、インナーパネル21の外面側に取着し
て、この補強プレート40が開口孔24に横方向に橋渡
されるように配置されている。
【0052】また、補強プレート40に取着されたガイ
ドレール28は、その上下端部をネジ等の締着具を用い
てインナーパネル21に取り付けられることによって、
開口孔24に縦方向に橋渡されるように配置されてい
る。
【0053】この結果、補強プレート40とガイドレー
ル28とは、互いに交叉するように、インナーパネル2
1に装着されていることになる。そして、この交叉は、
互いに略直角な交叉であっても、例えばガイドレール2
8に対して、補強プレート40が傾斜した交叉であって
もよい。要するに、補強プレート40とガイドレール2
8が互いに交叉した形で、開口孔24に橋渡されること
によって、インナーパネル21延いてはドア本体20の
補強構造となっているのである。
【0054】上記のように構成する本発明の実施の形態
によれば、インナーパネル24の開口孔24は、補強プ
レート40およびガイドレール28が交叉して橋渡され
ており、しかも、補強プレート40およびガイドレール
28の両端がそれぞれインナーパネル21に結合してい
るために、インナーパネル21の剛性は、補強プレート
40およびガイドレール28も司ることから、開口孔2
4は非常に大きな開口として形成することができる。
【0055】このために、この大きな開口孔24から、
ガラス昇降機構27を挿入しての取付け作業となって、
当該取付け作業性が非常に向上するとともに、インナー
パネル21延いてはドア構造そのものの軽量化に寄与す
ることになる。
【0056】また、補強プレート40および昇降用レー
ル28の両端を、インナーパネル21の外面側から取付
けることから、取付け作業がブラインド作業とならず
に、作業性向上を更に進めることができる。
【0057】更に、ガラス昇降機構27のモータ30を
補強プレート40に取付けるようにしたことから、従来
のようなモータのインナーパネルへの装着が必要なくな
り、この点からも、インナーパネル21の開口孔24の
孔面積をより拡大することが可能となる。
【0058】更にまた、補強プレート40の張出部40
bは、基部40aに対して垂下するように張出して、ガ
ラス昇降機構27を構成するモーター30の装着部とし
たことから、モータ30の重心がドア本体20の下方に
位置して取り付けられていることになる。この結果、開
口孔24の上部側を大きく開放することができて、ドア
袋部23に収容する各種部品の取付け作業スペースを大
きく確保している。
【0059】なお、ドア袋部23のインナーパネル21
側はドアトリム34により覆われて、美装されており、
これによって、補強プレート40やガイドレール28等
はドアトリム34に覆われることになる。
【0060】図4乃至図8は、補強プレート40におけ
る他の実施の形態を示すもので、図4に示す補強プレー
ト40は、その基部40aにビード41を形成すること
によって、補強プレート40自体の剛性アップを図っ
た。
【0061】図5に示す補強プレート40は、その基部
40aを、略中央部縦軸に対して、両側部側を折曲し
て、略V字状に形成したもので、両側部をインナーパネ
ル21のより上部で取付けるようにして、インナーパネ
ル21の開口孔24を補強プレート40の下部側におい
てより大きく開口するように意図して、ドア袋部23に
収容する装着部品の取付け性を向上させたものである。
【0062】図6に示すものは、補強プレート40の基
部40aを、略中央部縦軸に対して、一方側(図中、左
側)を上方に傾斜するように折曲して構成したもので、
インナーパネル21の開口孔24を、補強プレート40
の下部側においてより大きく開口するように意図して、
ドア袋部23に収容する装着部品の取付け性を向上させ
ると共に、インナーパネルを美装するドアトリム(不図
示)の上部側のアームレスト等の奥行きを深く取れるよ
うに意図したものである。
【0063】図7及び図8に示すものは、補強プレート
40における基部40aの中央部に、その横方向に延在
する凸状部42を形成しており、また、張出部40b
を、基部40aに対して、アウタパネル22側に追い出
すように膨出形成している。この結果、モータ30がガ
イドレール28と干渉しない程度にアウターパネル22
側に追い出された位置となって、ドアトリム34の下部
側に形成するポケット部を最大限拡大すべく意図したも
のである。また、基部40aの中央部における凸状部4
2は、補強プレート40の剛性アップを意図している。
【0064】
【発明の効果】本発明による自動車用ドア構造は、アウ
タパネル及びインナーパネルが、これら両パネルのフ外
縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ド
ア袋部の前記インナーパネル側をドアトリムにより美装
して構成する自動車用ドア構造であって、前記インナー
パネルの中央部に開口孔を形成して前記ドア袋部を開口
し、且つ、該開口孔に橋渡すように配置された、ガラス
昇降機構を構成するガイドレールの両端を前記インナー
パネルに結合して構成しており、これによって、インナ
ーパネルの開口孔は、ガイドレールが橋渡されて結合し
ていることから、インナーパネルの剛性はガイドレール
も司ることから、前記開口孔は非常に大きな開口面積を
有する単一のものとして構成することができる。
【0065】このために、この大きな開口孔から、ガラ
ス昇降機構或いはガラスを挿入しての取付け作業となっ
て、当該取付け作業性が非常に向上すると共に、ガイド
レールをレインフォースメンバーとして使用することに
よって、インナーパネル延いてはドア構造そのものの軽
量化に寄与することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態1による自動車用ド
ア構造の分解斜視図である。
【図2】組立完了後の図1のII-II断面図である。
【図3】本発明における他の実施の形態2による自動車
用ドア構造の斜視図である。
【図4】本発明における実施の形態3における補強プレ
ートの斜視図である。
【図5】本発明における実施の形態4における補強プレ
ートの斜視図である。
【図6】本発明における実施の形態5における補強プレ
ートの斜視図である。
【図7】本発明における実施の形態6における補強プレ
ートの斜視図である。
【図8】図7におけるA−A断面図である。
【図9】従来における自動車用ドア構造の分解斜視図で
ある。
【図10】組立完了後の図3のII−II断面図である
【符号の説明】
20 ドア本体 21 インナーパネル 22 アウターパネル 23 ドア袋部 24 開口孔 25 上部開口部 26 ガラス 27 ガラス昇降機構 28 ガイドレール 29 ワイヤー 30 モータ 33 シーリングスクリーン 34 ドアトリム 40 補強プレート 40a 基部 40b 張出部 41 ビード 42 凸状部
フロントページの続き (72)発明者 野上 剛 神奈川県高座郡寒川町宮山3316番地 河西 工業株式会社寒川本社工場内 (72)発明者 戸塚 昭人 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 中村 茂 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネル及びインナーパネルが、こ
    れら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋
    部を形成し、該ドア袋部の前記インナーパネル側をドア
    トリムにより美装して構成する自動車用ドア構造であっ
    て、 前記インナーパネルの中央部に開口孔を形成して前記ド
    ア袋部を開口し、且つ、該開口孔に橋渡すように配置さ
    れた、ガラス昇降機構を構成するガイドレールの両端を
    前記インナーパネルに結合したことを特徴とする自動車
    用ドア構造。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールに補強プレートを交叉
    させて結合し、且つ、該補強プレートの基部を、前記開
    口孔に橋渡すように配置して前記インナーパネルに結合
    したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドア構
    造。
  3. 【請求項3】 前記補強プレートは、その基部に対して
    垂下するように張り出して一体に形成された張出部を有
    して構成し、該張出部を、前記ガラス昇降機構を構成す
    るモーターの装着部としたことを特徴とする請求項2記
    載の自動車用ドア構造。
  4. 【請求項4】 前記補強プレートの基部に、ビードを形
    成したことを特徴とする請求項2又は3記載の自動車用
    ドア構造。
  5. 【請求項5】 前記補強プレートの基部を、略中央部縦
    軸に対して、両側部側を折曲して、略V字状に形成した
    ことを特徴とする請求項2乃至4記載のいずれか1に記
    載の自動車用ドア構造。
  6. 【請求項6】 前記補強プレートの基部を、略中央部縦
    軸に対して、一方側を上方に傾斜するように折曲して構
    成したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1に
    記載の自動車用ドア構造。
  7. 【請求項7】 前記補強プレートの基部に対して、前記
    張出部を前記アウタパネル側方向に追い出すように膨出
    形成したことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1
    に記載の自動車用ドア構造。
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CN105751865A (zh) * 2016-03-11 2016-07-13 北京长城华冠汽车科技股份有限公司 一种车门玻璃升降装置和包括该车门玻璃升降装置的汽车
CN109070706A (zh) * 2016-04-28 2018-12-21 标致雪铁龙汽车股份有限公司 具有加强件的车辆车门及包括这种车门的车辆

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