JPH08129345A - 磁気表示装置 - Google Patents
磁気表示装置Info
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- JPH08129345A JPH08129345A JP26880394A JP26880394A JPH08129345A JP H08129345 A JPH08129345 A JP H08129345A JP 26880394 A JP26880394 A JP 26880394A JP 26880394 A JP26880394 A JP 26880394A JP H08129345 A JPH08129345 A JP H08129345A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁性材料による板書および板書された内容の
任意部分の消去を磁気表示装置の表面側から的確に素早
く簡便に行え、しかも簡易な構造で実現することを目的
とする。 【構成】 芯材板4上に着磁した磁気シート層3を接合
し、磁気シート層3上に圧力で層厚が容易に伸縮する層
厚変化層2を接合し、層厚変化層2上にセル層1を接合
し、セル層1上に透明保護層5を接合する。セル層1
は、複数のセル6からなり、各セル6には磁性材料7と
分散媒質8とを共に封入してある。帯磁物からなる書き
込みヘッド10を接触または圧接するとセル層1の底面
側の磁性材料7がセル層表面側に誘引移動され、非帯磁
物からなる消去ヘッド11を圧接するとセル層1の表面
側の磁性材料7がセル層底面側に誘引移動される。
任意部分の消去を磁気表示装置の表面側から的確に素早
く簡便に行え、しかも簡易な構造で実現することを目的
とする。 【構成】 芯材板4上に着磁した磁気シート層3を接合
し、磁気シート層3上に圧力で層厚が容易に伸縮する層
厚変化層2を接合し、層厚変化層2上にセル層1を接合
し、セル層1上に透明保護層5を接合する。セル層1
は、複数のセル6からなり、各セル6には磁性材料7と
分散媒質8とを共に封入してある。帯磁物からなる書き
込みヘッド10を接触または圧接するとセル層1の底面
側の磁性材料7がセル層表面側に誘引移動され、非帯磁
物からなる消去ヘッド11を圧接するとセル層1の表面
側の磁性材料7がセル層底面側に誘引移動される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気作用を利用した表
示装置(磁気表示装置)に関するものである。
示装置(磁気表示装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】会議や講義における効率の向上を図るも
のとして、予め作成された原稿データを自動板書する機
能や、手書きによるものや自動板書によるものも含めて
板書された内容を読み取る機能や、板書内容を所定サイ
ズでプリントアウトする機能を備えた表示装置が従来例
としてある。これらの従来例における自動板書は、封止
セル内の磁性材料の移動、電子写真同様のトナー付着、
手書き同様のフェルトペンによるプロット等の手段によ
っている。予め如何に良く準備された原稿データでも手
書きによる補足説明が必要な場合が多く、表示板上に簡
易に手書きできる必要がある。そこで、フェルトペンや
自動板書と同様に封止セル内磁性材料の移動等の手段に
よる手書きも可能にした電子黒板が開発された。
のとして、予め作成された原稿データを自動板書する機
能や、手書きによるものや自動板書によるものも含めて
板書された内容を読み取る機能や、板書内容を所定サイ
ズでプリントアウトする機能を備えた表示装置が従来例
としてある。これらの従来例における自動板書は、封止
セル内の磁性材料の移動、電子写真同様のトナー付着、
手書き同様のフェルトペンによるプロット等の手段によ
っている。予め如何に良く準備された原稿データでも手
書きによる補足説明が必要な場合が多く、表示板上に簡
易に手書きできる必要がある。そこで、フェルトペンや
自動板書と同様に封止セル内磁性材料の移動等の手段に
よる手書きも可能にした電子黒板が開発された。
【0003】しかし、トナーを用いる手段では、トナー
の上を手書きのフェルトペンがなぞってトナーにフェル
トペンのインクが混じってしまい、そのトナーを除去し
にくくしたり、トナーが飛散して手や衣服を汚したりす
るという問題があった。また、フェルトペンによるプロ
ットでは自動板書速度が遅すぎて実用的ではないという
問題があった。
の上を手書きのフェルトペンがなぞってトナーにフェル
トペンのインクが混じってしまい、そのトナーを除去し
にくくしたり、トナーが飛散して手や衣服を汚したりす
るという問題があった。また、フェルトペンによるプロ
ットでは自動板書速度が遅すぎて実用的ではないという
問題があった。
【0004】そこで、封止セル内磁性材料の移動で自動
板書を行い、手書きも磁性材料の移動か若しくはフェル
トペンで行えるように構成した磁気表示装置が最もよく
普及しつつある。
板書を行い、手書きも磁性材料の移動か若しくはフェル
トペンで行えるように構成した磁気表示装置が最もよく
普及しつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】如何に良く準備された
原稿データでも手書きによる修正や加筆による補足説明
が必要な場合が多い。つまり、磁性材料で板書された内
容の一部を適宜消去したり、書き直したり、マーキング
したりする必要がある。従来例では、磁気表示された内
容に対するイレーサとしては、表示板の裏面から着磁物
を当てがって板書内容を消去するものに限られ、そのた
めに所望の箇所を素早く消すことがむずかしく、また、
余分な箇所まで消去してしまったりするといったよう
に、使い勝手がきわめて悪く、簡便性に欠けるものであ
った。
原稿データでも手書きによる修正や加筆による補足説明
が必要な場合が多い。つまり、磁性材料で板書された内
容の一部を適宜消去したり、書き直したり、マーキング
したりする必要がある。従来例では、磁気表示された内
容に対するイレーサとしては、表示板の裏面から着磁物
を当てがって板書内容を消去するものに限られ、そのた
めに所望の箇所を素早く消すことがむずかしく、また、
余分な箇所まで消去してしまったりするといったよう
に、使い勝手がきわめて悪く、簡便性に欠けるものであ
った。
【0006】本発明は、上記の実情に鑑みて、磁性材料
による板書および板書された内容の任意部分の消去を磁
気表示装置の表面側から的確に素早く簡便に行え、しか
も簡易な構造で実現することを目的とする。
による板書および板書された内容の任意部分の消去を磁
気表示装置の表面側から的確に素早く簡便に行え、しか
も簡易な構造で実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
磁気表示装置は、帯磁物に誘引される磁性材料と分散媒
質を共に封入したセル層を形成し、このセル層の下層に
表示板表面からの圧力で層厚が容易に伸縮する層厚変化
層を設け、更にその下層に着磁した磁気シート層を設け
た層状構造を基本構成とすることを特徴とするものであ
る。
磁気表示装置は、帯磁物に誘引される磁性材料と分散媒
質を共に封入したセル層を形成し、このセル層の下層に
表示板表面からの圧力で層厚が容易に伸縮する層厚変化
層を設け、更にその下層に着磁した磁気シート層を設け
た層状構造を基本構成とすることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明に係る請求項2の磁気表示装置は、
上記請求項1において、セル層が、磁性材料および分散
媒質が封入されたビーズ状セルを弾性を有する透明材に
練り込んで形成されたものである。
上記請求項1において、セル層が、磁性材料および分散
媒質が封入されたビーズ状セルを弾性を有する透明材に
練り込んで形成されたものである。
【0009】本発明に係る請求項3の磁気表示装置は、
上記請求項1または請求項2において、磁気シート層と
層厚変化層とセル層とからなる層状構造を芯材板の両面
に有していることを特徴とするものである。
上記請求項1または請求項2において、磁気シート層と
層厚変化層とセル層とからなる層状構造を芯材板の両面
に有していることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る請求項4の磁気表示装置は、
上記請求項1から請求項3までのいずれかにおいて、表
示板、内部に読取ヘッドと自動板書ヘッドとを兼備した
走査ヘッド、表示用原稿の読取り用のスキャナ、原稿デ
ータおよび表示板内容をプリントするプリンタ、データ
を外部処理端末間で入出力する入出力端子等を備えてい
るものである。
上記請求項1から請求項3までのいずれかにおいて、表
示板、内部に読取ヘッドと自動板書ヘッドとを兼備した
走査ヘッド、表示用原稿の読取り用のスキャナ、原稿デ
ータおよび表示板内容をプリントするプリンタ、データ
を外部処理端末間で入出力する入出力端子等を備えてい
るものである。
【0011】
【作用】請求項1の磁気表示装置においては、帯磁物か
らなる書き込みヘッドを表示装置表面に接触または圧接
した箇所では磁力の作用により、セル層表面側の磁性材
料はそのままセル層表面側に、セル層底面側にある磁性
材料はその書き込みヘッドによってセル層表面側に誘引
移動される。また、非帯磁物からなる消去ヘッドを表示
装置表面に圧接した箇所では、セル層底面側の磁性材料
はそのままセル層底面側に、セル層表面側にある磁性材
料は相対距離が近くなった磁気シート層からの磁力によ
ってセル層底面側に誘引移動される。すなわち、磁性材
料で板書された内容の任意の部分の消去および書き込み
を的確に素早く行える。
らなる書き込みヘッドを表示装置表面に接触または圧接
した箇所では磁力の作用により、セル層表面側の磁性材
料はそのままセル層表面側に、セル層底面側にある磁性
材料はその書き込みヘッドによってセル層表面側に誘引
移動される。また、非帯磁物からなる消去ヘッドを表示
装置表面に圧接した箇所では、セル層底面側の磁性材料
はそのままセル層底面側に、セル層表面側にある磁性材
料は相対距離が近くなった磁気シート層からの磁力によ
ってセル層底面側に誘引移動される。すなわち、磁性材
料で板書された内容の任意の部分の消去および書き込み
を的確に素早く行える。
【0012】請求項2の磁気表示装置においては、個々
のセル形状を維持しながらセル層と磁気シート層との距
離を大きく変動させ得ることから、層厚変化層を厚くし
てよく、セル内磁性材料に対する磁気シート層からの引
力を大きく変化させることができ、表示内容の消去およ
び書き込みを効果的に行える。
のセル形状を維持しながらセル層と磁気シート層との距
離を大きく変動させ得ることから、層厚変化層を厚くし
てよく、セル内磁性材料に対する磁気シート層からの引
力を大きく変化させることができ、表示内容の消去およ
び書き込みを効果的に行える。
【0013】請求項3の磁気表示装置においては、表裏
両面において同様に板書することが可能となる。
両面において同様に板書することが可能となる。
【0014】請求項4の磁気表示装置においては、自動
板書内容を一部修正したり追加したり削除して分かりや
すい説明を可能にし、また、手直しした結果を走査ヘッ
ドで更新データとして読み込みあるいはプリントアウト
する。
板書内容を一部修正したり追加したり削除して分かりや
すい説明を可能にし、また、手直しした結果を走査ヘッ
ドで更新データとして読み込みあるいはプリントアウト
する。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る磁気表示装置の実施例を
図面を用いて詳細に説明する。
図面を用いて詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の磁気表示装置の層状構造を
示すもので、1はセル層、2は圧力により層厚が容易に
伸縮する層厚変化層、3は着磁した磁気シート層、4は
芯材板、5はセル層1を保護するための透明保護層であ
り、これら5つの要素が互いに密着された状態で表示板
として一体的に接合されている。
示すもので、1はセル層、2は圧力により層厚が容易に
伸縮する層厚変化層、3は着磁した磁気シート層、4は
芯材板、5はセル層1を保護するための透明保護層であ
り、これら5つの要素が互いに密着された状態で表示板
として一体的に接合されている。
【0017】セル層1は、表示能力の画面内均一性や機
械的強度が失われないように、その内部が互いに仕切ら
れた小さいセルからなっている。個々のセルの内部には
高透磁率の磁性材料と分散媒質とが共に封入される。磁
性材料は粉末、鱗片、磁性流体の何れであってもよく、
分散媒質とは互いに視覚的コントラストを有するもので
ある。
械的強度が失われないように、その内部が互いに仕切ら
れた小さいセルからなっている。個々のセルの内部には
高透磁率の磁性材料と分散媒質とが共に封入される。磁
性材料は粉末、鱗片、磁性流体の何れであってもよく、
分散媒質とは互いに視覚的コントラストを有するもので
ある。
【0018】図2(a)および(b)にセル層1の内部
構造の断面図および見取り図の一例を示す。6はセル層
1に含まれるセル、7は各セル6内の磁性材料、8は各
セル6に充填された分散媒質を示す。本図では各セル6
の形状が六角柱状であるが、その形状は前記した作用が
失われない範囲において任意の形状でよい。
構造の断面図および見取り図の一例を示す。6はセル層
1に含まれるセル、7は各セル6内の磁性材料、8は各
セル6に充填された分散媒質を示す。本図では各セル6
の形状が六角柱状であるが、その形状は前記した作用が
失われない範囲において任意の形状でよい。
【0019】また、図2では個々のセル6は相互に隣接
接続した形になっているが、小さな任意の形状、例えば
磁性材料7および分散媒質8が封入されたセル6を図3
に示すようにビーズ状に作り、これを弾性を有する透明
材9に練り込んでセル層1を形成してもよい。この場
合、個々のセル形状を完全に維持しながらセル6と磁気
シート層3との間の距離を大きく変化させ得るので、層
厚変化層2を厚く作ることができて磁気シート層3から
の個々のセル6内の磁性材料7への引力を大きく変える
ことができる。したがって、後述の手書きおよび消去を
効果的に行える磁気表示装置を構成できる。図3では球
状セルが一層で整然と配列されているが、各セルは任意
形状でよいし、平均的に2層程度でセルが互いにランダ
ムに重なり合っていてもよい。
接続した形になっているが、小さな任意の形状、例えば
磁性材料7および分散媒質8が封入されたセル6を図3
に示すようにビーズ状に作り、これを弾性を有する透明
材9に練り込んでセル層1を形成してもよい。この場
合、個々のセル形状を完全に維持しながらセル6と磁気
シート層3との間の距離を大きく変化させ得るので、層
厚変化層2を厚く作ることができて磁気シート層3から
の個々のセル6内の磁性材料7への引力を大きく変える
ことができる。したがって、後述の手書きおよび消去を
効果的に行える磁気表示装置を構成できる。図3では球
状セルが一層で整然と配列されているが、各セルは任意
形状でよいし、平均的に2層程度でセルが互いにランダ
ムに重なり合っていてもよい。
【0020】図4(a),(b),(c)に手書きの場
合の書き込みの方法を説明する。図4(a)は手書き前
の状態を示し、左半分は黒表示で右半分は白表示となっ
ている。そこに帯磁物である書き込みヘッド10が、図
4(b)に示すように、表示板表面すなわち透明保護層
5の表面より当接される。当接箇所は、説明の都合上、
黒表示と白表示との境界部とする。なお、図4(b)で
は層厚変化層2が圧縮される程度に圧接されて図示して
いるが、書き込みの場合には書き込みヘッド10が表示
板表面に当接していれば層厚変化層2が圧縮されなくて
もよい。この書き込みヘッド10の当接または圧接によ
り、書き込みヘッド10の直下の磁性材料7でセル層1
の表面にまだ移動していないものに対する書き込みヘッ
ド10の磁力による吸引力が磁気シート層3の磁気吸引
力に打ち勝って、その磁性材料7がセル層1の表面側に
誘引移動される。以後、図4(c)に示すように、書き
込みヘッド10が表示板表面から離れた後でも、一旦表
示板表面に至った磁性材料7には磁気シート層3からの
誘引力が働いているが、磁気シート層3からの距離が離
れているため分散媒質8の粘性に打ち勝つことができ
ず、書き込んだ表示内容は保持される。
合の書き込みの方法を説明する。図4(a)は手書き前
の状態を示し、左半分は黒表示で右半分は白表示となっ
ている。そこに帯磁物である書き込みヘッド10が、図
4(b)に示すように、表示板表面すなわち透明保護層
5の表面より当接される。当接箇所は、説明の都合上、
黒表示と白表示との境界部とする。なお、図4(b)で
は層厚変化層2が圧縮される程度に圧接されて図示して
いるが、書き込みの場合には書き込みヘッド10が表示
板表面に当接していれば層厚変化層2が圧縮されなくて
もよい。この書き込みヘッド10の当接または圧接によ
り、書き込みヘッド10の直下の磁性材料7でセル層1
の表面にまだ移動していないものに対する書き込みヘッ
ド10の磁力による吸引力が磁気シート層3の磁気吸引
力に打ち勝って、その磁性材料7がセル層1の表面側に
誘引移動される。以後、図4(c)に示すように、書き
込みヘッド10が表示板表面から離れた後でも、一旦表
示板表面に至った磁性材料7には磁気シート層3からの
誘引力が働いているが、磁気シート層3からの距離が離
れているため分散媒質8の粘性に打ち勝つことができ
ず、書き込んだ表示内容は保持される。
【0021】次に、図5(a),(b),(c)によっ
て、自動板書および手書きされた表示内容の消去の様子
を説明する。図5(a)は消去前の状態を示し、左半分
は黒表示で右半分は白表示となっている。そこに非帯磁
物である消去ヘッド11が、図5(b)に示すように、
表示板表面より圧接される。この圧接箇所は説明の都合
上、黒表示と白表示との境界部とする。消去の場合には
消去ヘッド11が表示板表面に当接しているだけでは消
去機能がないので、必ず層厚変化層2が圧縮されるよう
に圧接していることが必要である。この消去ヘッド11
の圧接により、磁性材料7と磁気シート層3との間の距
離が短縮し、消去ヘッド11の直下での磁性材料7に対
する磁気シート層3の吸引力が分散媒質8の粘性に打ち
勝ち、磁性材料7がセル層1の表面側から磁気シート層
3側すなわちセル層1の底面側に誘引移動される。以
後、図5(c)に示すように、消去ヘッド11が表示板
表面から離れたときも消去した箇所の状態は保持され
る。
て、自動板書および手書きされた表示内容の消去の様子
を説明する。図5(a)は消去前の状態を示し、左半分
は黒表示で右半分は白表示となっている。そこに非帯磁
物である消去ヘッド11が、図5(b)に示すように、
表示板表面より圧接される。この圧接箇所は説明の都合
上、黒表示と白表示との境界部とする。消去の場合には
消去ヘッド11が表示板表面に当接しているだけでは消
去機能がないので、必ず層厚変化層2が圧縮されるよう
に圧接していることが必要である。この消去ヘッド11
の圧接により、磁性材料7と磁気シート層3との間の距
離が短縮し、消去ヘッド11の直下での磁性材料7に対
する磁気シート層3の吸引力が分散媒質8の粘性に打ち
勝ち、磁性材料7がセル層1の表面側から磁気シート層
3側すなわちセル層1の底面側に誘引移動される。以
後、図5(c)に示すように、消去ヘッド11が表示板
表面から離れたときも消去した箇所の状態は保持され
る。
【0022】以上の図4および図5を用いた説明におい
て、上記説明とは逆に、図4が帯磁物である消去ヘッド
による消去方法の説明であって、図5が非帯磁物である
書き込みヘッドによる手書きの説明であってもよい。こ
れはネガポジ反転ということであって、この場合は磁性
材料7がセル層表面およびセル層底面にある状態が各々
消去状態および書き込み状態ということである。また、
上記説明ではセル内の磁性材料が黒色で分散媒質が白色
であることを前提としたが、セル内の磁性材料が白色で
分散媒質が黒色でもよく、コントラストさえつくのであ
れば本質的にこれら両者は何色であってもよい。
て、上記説明とは逆に、図4が帯磁物である消去ヘッド
による消去方法の説明であって、図5が非帯磁物である
書き込みヘッドによる手書きの説明であってもよい。こ
れはネガポジ反転ということであって、この場合は磁性
材料7がセル層表面およびセル層底面にある状態が各々
消去状態および書き込み状態ということである。また、
上記説明ではセル内の磁性材料が黒色で分散媒質が白色
であることを前提としたが、セル内の磁性材料が白色で
分散媒質が黒色でもよく、コントラストさえつくのであ
れば本質的にこれら両者は何色であってもよい。
【0023】以上の図4および図5で用いた書き込みヘ
ッドおよび消去ヘッドを備えたペンは互いに独立したも
のであってもよいが、図6(a)に示すように1つのペ
ン12における一方端部が書き込みヘッド12aで、他
方端部が消去ヘッド12bであるように構成してもよ
い。また、図6(b)に示す消去ヘッド13aのペン先
より、ノックすることで図6(c)のように帯磁した書
き込みヘッド13bが突出するような構成のペンとして
もよい。また、この逆に帯磁した書き込みヘッドのペン
先から非帯磁の消去ヘッドが突出する構成としてもよ
い。なお、消去ヘッドとしては文字の1行から2行分程
度の幅を有するものが一般的で使いやすいものといえ
る。
ッドおよび消去ヘッドを備えたペンは互いに独立したも
のであってもよいが、図6(a)に示すように1つのペ
ン12における一方端部が書き込みヘッド12aで、他
方端部が消去ヘッド12bであるように構成してもよ
い。また、図6(b)に示す消去ヘッド13aのペン先
より、ノックすることで図6(c)のように帯磁した書
き込みヘッド13bが突出するような構成のペンとして
もよい。また、この逆に帯磁した書き込みヘッドのペン
先から非帯磁の消去ヘッドが突出する構成としてもよ
い。なお、消去ヘッドとしては文字の1行から2行分程
度の幅を有するものが一般的で使いやすいものといえ
る。
【0024】なお、本発明の磁気表示装置上には磁気的
効果による板書および消去に併用して、フェルトペンに
よる板書およびその消去を行うことも当然可能である。
表示板に対するフェルトペンの押圧が強いと消去ペンと
同様の効果をもたらすが、フェルトペンによる描線のご
く近傍周縁部においてのみ磁性材料による描線が消える
程度であり、むしろフェルトペンの描線が引き立つとい
える。また、通常のフェルトペンによる手書き板書での
自然な押圧ぐらいでは磁性材料による描線が消えないよ
うにすることは、層厚変化層およびセル層の材質や厚み
の適切な選択により実現可能である。
効果による板書および消去に併用して、フェルトペンに
よる板書およびその消去を行うことも当然可能である。
表示板に対するフェルトペンの押圧が強いと消去ペンと
同様の効果をもたらすが、フェルトペンによる描線のご
く近傍周縁部においてのみ磁性材料による描線が消える
程度であり、むしろフェルトペンの描線が引き立つとい
える。また、通常のフェルトペンによる手書き板書での
自然な押圧ぐらいでは磁性材料による描線が消えないよ
うにすることは、層厚変化層およびセル層の材質や厚み
の適切な選択により実現可能である。
【0025】また、本発明は、手書きの板書にのみ限定
されるものではなく、電子黒板にも適用可能である。図
7は本発明の磁気表示装置を電子黒板に適用した例を示
す。
されるものではなく、電子黒板にも適用可能である。図
7は本発明の磁気表示装置を電子黒板に適用した例を示
す。
【0026】14は上記のごとく構成された磁気表示
板、15は磁気表示板14に摺動自在に取り付けられた
走査ヘッドである。走査ヘッド15は内部に自動板書ヘ
ッドと読取ヘッドとを備え、磁気表示板14の上を懸架
されながら走査して磁気表示板14に自動板書を行った
り、磁気表示板14の上に板書された内容を読み取った
りするものである。また、図示はしていないが表示用原
稿の読取り用のスキャナ、原稿データおよび表示板内容
をプリントするためのプリンタ、データを外部処理端末
間で入出力するための入出力端子等を備えた磁気表示装
置に構成してもよい。この場合、従来の電子黒板の機能
に加えて、自動板書内容を一部修正したり、追加した
り、削除したりして分かりやすい説明を可能にし、ま
た、手直しした結果を走査ヘッドで更新データとして読
み込んだりプリントアウトしたりすることを可能にす
る。
板、15は磁気表示板14に摺動自在に取り付けられた
走査ヘッドである。走査ヘッド15は内部に自動板書ヘ
ッドと読取ヘッドとを備え、磁気表示板14の上を懸架
されながら走査して磁気表示板14に自動板書を行った
り、磁気表示板14の上に板書された内容を読み取った
りするものである。また、図示はしていないが表示用原
稿の読取り用のスキャナ、原稿データおよび表示板内容
をプリントするためのプリンタ、データを外部処理端末
間で入出力するための入出力端子等を備えた磁気表示装
置に構成してもよい。この場合、従来の電子黒板の機能
に加えて、自動板書内容を一部修正したり、追加した
り、削除したりして分かりやすい説明を可能にし、ま
た、手直しした結果を走査ヘッドで更新データとして読
み込んだりプリントアウトしたりすることを可能にす
る。
【0027】図8は図1に示した層状構造を芯材板4を
中心として表裏に対称に構成することで両面を磁気表示
板として使用できるようにしたものである。図7におい
て、走査ヘッド15を待避エリヤに待避させて磁気表示
板14を横軸まわりに180度回転させれば、磁気表示
板14の表・裏いずれの面に対しても走査ヘッド15の
移動により自動板書および表示板内容の読取りを行うこ
とができる。
中心として表裏に対称に構成することで両面を磁気表示
板として使用できるようにしたものである。図7におい
て、走査ヘッド15を待避エリヤに待避させて磁気表示
板14を横軸まわりに180度回転させれば、磁気表示
板14の表・裏いずれの面に対しても走査ヘッド15の
移動により自動板書および表示板内容の読取りを行うこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の磁気表示装置によれば、帯磁
物からなる書き込みヘッドを表示装置表面に接触または
圧接した箇所では磁力の作用によりセル層底面側にある
磁性材料をセル層表面側に誘引移動し、非帯磁物からな
る消去ヘッドを表示装置表面に圧接した箇所ではセル層
表面側にある磁性材料を近づいた磁気シート層からの磁
力によってセル層底面側に誘引移動するので、比較的簡
単な構造でありながら、磁性材料で板書された内容の任
意の部分の消去および書き込みを的確に素早く行うこと
ができる。
物からなる書き込みヘッドを表示装置表面に接触または
圧接した箇所では磁力の作用によりセル層底面側にある
磁性材料をセル層表面側に誘引移動し、非帯磁物からな
る消去ヘッドを表示装置表面に圧接した箇所ではセル層
表面側にある磁性材料を近づいた磁気シート層からの磁
力によってセル層底面側に誘引移動するので、比較的簡
単な構造でありながら、磁性材料で板書された内容の任
意の部分の消去および書き込みを的確に素早く行うこと
ができる。
【0029】請求項2の磁気表示装置によれば、層厚変
化層を厚くできることから、セル内磁性材料に対する磁
気シート層からの引力を大きく変化させることができ、
表示内容の消去および書き込みを効果的に行うことがで
きる。
化層を厚くできることから、セル内磁性材料に対する磁
気シート層からの引力を大きく変化させることができ、
表示内容の消去および書き込みを効果的に行うことがで
きる。
【0030】請求項3の磁気表示装置によれば、表裏両
面において同様に板書することが可能となる。
面において同様に板書することが可能となる。
【0031】請求項4の磁気表示装置によれば、自動板
書内容を一部修正したり追加したり削除して分かりやす
い説明を可能にし、また、手直しした結果を走査ヘッド
で更新データとして読み込みあるいはプリントアウトす
ることができる。
書内容を一部修正したり追加したり削除して分かりやす
い説明を可能にし、また、手直しした結果を走査ヘッド
で更新データとして読み込みあるいはプリントアウトす
ることができる。
【図1】本発明に係る一実施例の磁気表示装置の層状構
造図である。
造図である。
【図2】実施例におけるセル層の構造を示す断面図と拡
大斜視図である。
大斜視図である。
【図3】セル層の他の構造図である。
【図4】実施例における書き込み方法の説明図である。
【図5】実施例における消去方法の説明図である。
【図6】書き込みヘッドおよび消去ヘッドを兼備したペ
ンの構成図である。
ンの構成図である。
【図7】電子黒板として適用した実施例の斜視図であ
る。
る。
【図8】本発明の他の実施例の磁気表示装置の層状構造
図である。
図である。
1・・・セル層 2・・・層厚変化層 3・・・磁気シート層 4・・・芯材板 5・・・透明保護層 6・・・セル 7・・・磁性材料 8・・・セル 9・・・弾性透明材 10・・・書き込みヘッド 11・・・消去ヘッド 14・・・磁気表示板 15・・・走査ヘッド
Claims (4)
- 【請求項1】 帯磁物に誘引される磁性材料と分散媒質
を共に封入したセル層を形成し、このセル層の下層に表
示板表面からの圧力で層厚が容易に伸縮する層厚変化層
を設け、更にその下層に着磁した磁気シート層を設けた
層状構造を基本構成とすることを特徴とする磁気表示装
置。 - 【請求項2】 セル層が、磁性材料および分散媒質が封
入されたビーズ状セルを弾性を有する透明材に練り込ん
で形成されたものである請求項1に記載の磁気表示装
置。 - 【請求項3】 磁気シート層と層厚変化層とセル層とか
らなる層状構造を芯材板の両面に有していることを特徴
とする請求項1または請求項2に記載の磁気表示装置。 - 【請求項4】 表示板、内部に読取ヘッドと自動板書ヘ
ッドとを兼備した走査ヘッド、表示用原稿の読取り用の
スキャナ、原稿データおよび表示板内容をプリントする
プリンタ、データを外部処理端末間で入出力する入出力
端子等を備えている請求項1から請求項3までのいずれ
かに記載の磁気表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26880394A JPH08129345A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 磁気表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26880394A JPH08129345A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 磁気表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08129345A true JPH08129345A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17463489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26880394A Pending JPH08129345A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 磁気表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08129345A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110828436A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-02-21 | 江西维真显示科技有限公司 | 磁性3d-led模组及其制备方法 |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP26880394A patent/JPH08129345A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110828436A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-02-21 | 江西维真显示科技有限公司 | 磁性3d-led模组及其制备方法 |
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