JPH08129304A - 静電現像方法および非磁性1成分静電現像剤 - Google Patents

静電現像方法および非磁性1成分静電現像剤

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JPH08129304A
JPH08129304A JP6267419A JP26741994A JPH08129304A JP H08129304 A JPH08129304 A JP H08129304A JP 6267419 A JP6267419 A JP 6267419A JP 26741994 A JP26741994 A JP 26741994A JP H08129304 A JPH08129304 A JP H08129304A
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electrostatic
toner
magnetic
component
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JP6267419A
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Takuya Nishigori
錦織  卓哉
Takaaki Sakida
崎田  高明
Yoshihiro Kigami
木上  嘉博
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 現像剤担持体に現像剤層厚規制部材が押圧さ
れ、現像剤担持体が現像剤層厚規制部材に対し相対的に
移動することにより非磁性1成分静電現像剤が押圧部を
通過する工程で現像剤担持体上に現像剤層を形成し、現
像剤担持体上の現像剤を静電潜像保持部材との対向域で
静電潜像保持部材に転移させ、次いで現像剤を静電潜像
保持部材から転写材へ転移させ、接触型熱定着器によっ
て現像剤を転写材へ定着させる静電現像方法において、
現像剤担持体に対する現像剤層厚規制部材の線押圧力が
150N/m以下であり、かつ非磁性1成分静電現像剤
の軟化点が135℃以下であることを特徴とする静電現
像方法。 【効果】 本発明の静電現像方法及び静電現像剤を使用
することにより、トナーの融着や微細化が起こりにく
く、低温での熱定着が可能で、トナー飛散や白地カブ
リ、中抜けのない良好な画質を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録法
等において使用される乾式静電荷像現像方法及び非磁性
1成分用静電現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真方式では、各種の光導電
物質を含む感光体(通常はドラム状に加工した感光ドラ
ム)上に種々の手段により静電荷の電気的潜像を形成
し、該静電潜像を粉体からなる現像剤で現像し、必要に
応じて紙あるいはフィルム等の基材上に粉体を転写した
後、加圧、加熱等の方法により定着することが行われ
る。現像剤としては、鉄粉、フェライト粉等のキャリア
とトナーとからなる2成分現像剤やキャリアを必要とし
ない1成分現像剤(非磁性または磁性トナー)が知られ
ている。
【0003】1成分現像剤を用いる現像方法としては、
現像剤担持体表面に現像剤層を付着形成し、それを感光
体などの静電潜像保持部材に接触させて現像剤を転移さ
せる接触現像方法や非接触に対向させて現像剤を転移さ
せる飛翔現像方法などが知られている。また現像剤を転
移させる際の静電気力制御方法としては、現像剤担持体
と静電潜像保持部材の間に直流電界を形成させる方法や
交流バイアスを印加し静電潜像保持部材に向かう方向と
担持体に向かう方向と交互に電界が加わるようにする方
法等が知られている。
【0004】現像剤担持体上に現像剤層を形成させる方
法としては、現像剤担持体を現像剤層厚規制部材と対向
させ相対移動させることによって対向域を通過する際に
現像剤量を規制し、現像剤担持体上に現像剤層を形成さ
せる方法が一般的である。磁性キャリア粒子を用いた2
成分方法や磁性トナーを用いる方法においては担持体背
面に磁界発生手段を配置した担持体(マグネットロー
ラ)に現像剤を磁気的に吸着させて、現像剤担持体と現
像剤層厚規制部材の適正な距離を保たせた間隙を通過さ
せ現像剤層を形成させる方法が一般的である。
【0005】非磁性1成分などの非磁性現像剤を用いる
場合や磁気的拘束力を用いない場合は、摩擦帯電荷によ
るクーロン力によって現像剤層を形成させる必要があ
る。これらの場合、上記同様に間隙を通過させるだけで
は十分な静電荷量が確保できず、現像剤層厚が不均一に
なったり、現像剤が周辺に飛散したりすることがある。
そのため磁気力を用いない方法の場合は一般的に現像剤
層厚規制部材を現像剤担持体に押圧することが多い。す
なわち、現像剤は現像剤担持体により搬送され、現像剤
層厚規制部材と現像剤担持体との押圧部を押し広げなが
ら通過することにより、適度な現像剤層厚を形成すると
同時に押圧部を押し広げる際の摩擦エネルギーによって
十分な摩擦帯電荷を得て安定な現像剤層を形成できる。
【0006】一方、トナーの製造方法としては、バイン
ダー樹脂と他の成分を混合混練して冷却して固めたトナ
ー原料を粉砕して所望の粒径のトナー粒子を得る粉砕ト
ナー製造方法や、必要な成分とバインダー樹脂原料の単
量体とを分散した状態で重合反応を行いトナー粒子を合
成する重合トナー製造方法が知られている。粉砕トナー
製造の粉砕方法としては、粗砕したトナー原料を気体と
共にノズルより噴射させ原料粒子同士の衝突や衝突板と
の衝突によって粉砕するジェットミルなどの方法や、高
速で運動する衝撃部材によって粉砕する機械的粉砕方法
等が知られている。粉砕されたトナー原料は分級工程に
よって所望の粒径の粒子のみを選択し、トナー粒子を得
る。乾式静電荷像現像用現像剤のトナーは平均粒径5〜
20μm程度のものが通常使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、パーソナル化、
省スペース化などの市場要求に伴い、複写機、プリンタ
等小型化が促進される傾向にある。電子写真装置の装置
のさらなる小型化を達成するためには、感光体、例えば
感光ドラムの小型化とともに現像槽のより小型化が必要
となる。しかし、従来から最も一般的に用いられてきた
2成分現像方式の場合、キャリア粒子とトナー粒子の混
合物を攪拌する現像室と消費されたトナーを補給するた
めの補給トナー室を必要とし、さらに現像室におけるト
ナーとキャリアの混合比率を制御する機能も必要であ
り、小型化・簡素化の観点からは多くの問題点を有す
る。
【0008】これらの問題を回避するため、キャリア粒
子を用いない磁性1成分方式がパーソナルユースには多
く用いられるようになった。しかし、さらに簡素化を進
めようとした場合、現像剤を保持するために用いられて
いるマグネットローラ方式では部品点数の削減・低コス
ト化に限界がある。またトナー粒子中に含有される強磁
性成分は一般に金属酸化物粒子であり、プリントされた
紙のリサイクルの弊害にもなる。
【0009】そうした状況下、強磁性成分もマグネット
ローラも用いない非磁性1成分現像方式が注目されてき
た。非磁性1成分現像方式には飛翔現像方式と接触現像
方式があるが、これらの方法は、一般に写真等の階調表
現を必要とするアナログ画像表現には不向きなものの、
電子写真特有のエッジ効果(印字画像の白黒境界にトナ
ーが過剰に現像される現象)が少なく、印字文字の太り
も起こりにくいのでレーザープリンター等のデジタルの
2値表現には向いていると言われている。
【0010】さらに近年のデジタル画像情報処理技術の
発展に伴い、デジタルフルカラー複写機やモノクロデジ
タル複写機の出力部としても非磁性1成分方式が注目さ
れている。非磁性1成分方式の問題点は前述は押圧され
た現像剤層厚規制部材を用いたとき発生する。すなわち
トナーが周辺に飛び散らず均一な層形式を行うのに充分
な押圧力を現像剤層厚規制部材に加える場合、摩擦エネ
ルギーによってトナーが現像剤担持体や現像剤層厚規制
部材に融着したり、微粉砕されてしまったり、致命的問
題を生ずる。これらの問題を回避するためにガラス転移
点や軟化点が高く固いトナーを用いると熱定着性能が悪
くなり、十分に紙などへ定着させるためには高い温度と
大きなエネルギーが必要となる。
【0011】しかしながら、省エネルギーの観点から、
低温定着は現在必須な要求性能である。比較的室温に近
い現像器内においては強固で約100℃以上の定着温度
領域では溶融しやすいようにトナーの分子量分布や熱特
性を設計することが必須である。ひとつの方法として
は、画像に光沢を望まれているフルカラートナーの場合
のようにシャープな分子量分布を有するバインダー樹脂
を用いることで常温では強固で定着温度では溶融するト
ナーを製造することは可能なものの、一方でホットオフ
セットと言われる致命的現象が発生する。ホットオフセ
ットとは、下限定着温度より高い温度において、トナー
の粘性がなくなりトナーが液状に近い状態になったと
き、定着器側にもトナーが付着してしまい、画像劣化を
生ずる現象である。シャープ過ぎる分子量分布を有する
バインダー樹脂を用いた場合、軟化点温度付近で急激に
粘性が減少するため、定着下限温度より僅かに高い温度
になるとこのホットオフセット現象が生じてしまう。フ
ルカラー用定着器においては、定着器の表面に離型剤と
して、シリコーンオイルを供給しながら定着を行うこと
でホットオフセットを防いでいるが、ローコスト化の観
点からはシリコーンオイル供給機構は省略すべきもので
ある。
【0012】低温での定着性を損なわず、非磁性1成分
現像方式を実現させるための装置側からの対策として、
弱い摩擦エネルギーでの高い摩擦帯電効率を得るための
創意はいくつか実現されている。たとえば、現像剤担持
体へトナーを供給するスポンジローラ等の接触部材を接
触させ摩擦の機会を増やす方法や、現像剤担持体と現像
剤層厚規制部材の間や現像剤担持体と前記接触部材の間
に電位差を付けて、その間を通過する現像剤に電荷を注
入する方法などが知られてはいる。しかし、前述の通り
電子写真装置の低価格化が迫られる現在、それらの補助
部材は極力排除することが切望されている。
【0013】現像剤が充分な摩擦帯電量を得られない場
合、トナーの機内への飛散や白地カブリ等の好ましくな
い現象が発生する。また非磁性1成分は2成分に比べ
て、「中抜け」現象が起こりやすい。中抜けとは、文字
や線を画像形成する時画像の中にトナー粒子が存在しな
い部分が生じてしまう好ましくない現象である。それら
の問題点を解決するため、トナーのころがりを良くし、
一部のトナー粒子あるいはトナー粒子の一部分のみに摩
擦力が集中しないように形状が球形に近いトナーを用い
る方法(特開平4−44056号公報、特開平5−14
2857号公報等)や球形に近い重合トナーを用いる方
法(特開平3−259161号公報、特開平4−225
368号公報、特開平5−165253号公報等)等が
知られている。トナー粒子は現像器内で回転しながら、
現像剤担持体などと摩擦帯電するため、形状が不均一で
凹凸があるトナーより球状に近く平滑な表面を持ったト
ナーのほうが実際に接触できる表面が広くなり摩擦帯電
性の面でも有利である。
【0014】しかしながら重合トナーはその製造工程で
形状、分子量、添加される顔料などの分散を制御するた
めに各種の添加剤を使用することが多く帯電制御能力の
点で好ましくない。特に高温高湿や低温低湿等で画像品
質の劣化が見られる等の環境安定性で問題となることが
多い。一方、粉砕法によって製造したトナーは、環境安
定性の点では重合トナーより優るものの、形状が不均一
で中抜け防止のためには好ましくない。粉砕法によって
球形に近いトナーを作る方法(クリプトロンを使用した
方法:粉体と工業vol.25No.5(1993)、
p59など)も知られているが、まだ不十分である。
【0015】以上のような状況下、低温定着用現像剤を
用い、融着やトナーの微粉砕化が起こらない程度の弱い
摩擦エネルギーで現像剤に均一で十分な摩擦帯電量を与
えることは困難であり、現在、155℃以下の温度で良
好な定着性能を得られる非磁性1成分は知られていな
い。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決し、(1)融着や微粉化が起こりにくく、
(2)低温での熱定着が可能で、(3)トナー飛散や白
地カブリ、中抜けもなく、高寿命高画質な現像剤を得る
べく、鋭意検討した結果、ある特定の静電現像剤を使用
することで本発明を達成した。さらに摩擦帯電を助ける
補助部材/手段のないシンプルで安価な設計の現像方法
に用いた場合でも効果を発揮する。
【0017】すなわち、本発明の要旨は、現像剤担持体
に現像剤層厚規制部材が押圧され、現像剤担持体が現像
剤層厚規制部材に対し相対的に移動することにより非磁
性1成分静電現像剤が押圧部を通過する工程で現像剤担
持体上に現像剤層を形成し、現像剤担持体上の現像剤を
静電潜像保持部材との対向域で静電潜像保持部材に転移
させ、次いで現像剤を静電潜像保持部材から転写材へ転
移させ、接触型熱定着器によって現像剤を転写材へ定着
させる静電現像方法において、現像剤担持体に対する現
像剤層厚規制部材の線押圧力が150N/m以下であ
り、かつ非磁性1成分静電現像剤の軟化点が135℃以
下であることを特徴とする静電現像方法に存する。
【0018】低押圧力の場合は一般に摩擦帯電不良とな
る場合があるので、その対策として現像剤中に脂肪酸金
属塩を含有させることによりさらに効果を発揮する。さ
らに窒素吸着法による比表面積が45m2 /g以上の無
機酸化物微粒子を添加すると現像剤の流動性が良くなり
安定した現像剤層形成が行え、好ましい。また本発明
は、特に脂肪酸金属塩を含有した場合、現像剤層厚規制
部材や現像剤供給手段などの接触部材に実質的に電圧を
印加しない状態でも顕著に効果を発揮する。
【0019】また本発明は、特に脂肪酸金属塩を含有し
た場合、現像剤担持体に接触する部材が現像剤層厚規制
部材、静電潜像保持部材、必要に応じて現像剤漏れ防止
シール部材以外には存在しない状態でも顕著に効果を発
揮する。以下、本発明について詳細に説明する。本発明
に用いられるトナーは熱可塑性バインダー樹脂、着色
剤、必要に応じて帯電制御剤、離型剤、その他の物質等
を分散含有した微粉末である。
【0020】前記トナー構成成分のうち、バインダー樹
脂としては、トナーに適した公知の種々のものが使用で
きる。例えば、ポリスチレン、ポリクロロスチレン、ポ
リ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共
重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、ス
チレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共
重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル
酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレ
ン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−メタク
リル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルア
クリル酸メチル共重合体及びスチレン−アクリロニトリ
ル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂
(スチレンまたはスチレン置換体を含む単独重合体また
は共重合体)、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸
樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂(飽和、不飽和を含む)、低分子量ポリエチレン、低
分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、キシレン樹脂並びにポリビニ
ルブチラール樹脂等があるが、本発明に用いるのに好ま
しい樹脂としては、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂
及びエポキシ樹脂等を挙げることができる。
【0021】更に、特公昭50−23354号公報、特
開昭50−44836号公報に記載される架橋系バイン
ダー樹脂、あるいは特公昭55−6895号公報、特公
昭63−32180号公報に記載される非架橋系バイン
ダー樹脂も使用できる。さらに好ましくは低温定着性と
現像器内での融着・微粉砕のしにくさの両立の点でブロ
ードな分子量分布を得るために2種以上の樹脂をブレン
ドするなどの方法により2つ以上のピークを持つ分子量
分布を有する樹脂を用いたり、架橋性樹脂を用いると良
い。
【0022】たとえば、架橋性ポリエステル樹脂として
は、2価のカルボン酸単量体と2価のアルコール単量体
と3価以上の多価カルボン酸単量体や多価アルコール単
量体との重縮合によって得られる。2価のアルコール単
量体としては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレング
リコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテ
ンジオール等のジオール類、ビスフェノールA、ポリオ
キシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレ
ン化ビスフェノールA等のビスフェノール類、その他の
2価のアルコール単量体が挙げられる。2価のカルボン
酸単量体としては、イソフタル酸、テレフタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、ジフェン酸、ナフタレンジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、これらの酸の無水
物もしくは低級アルキルエステルを主成分とするものが
挙げられる。3価以上の多価カルボン酸としては、トリ
メリト酸、シクロヘキサントリカルボン酸、ナフタレン
トリカルボン酸、ブタントリカルボン酸、ヘキサントリ
カルボン酸、オクタンテトラカルボン酸、及びこれらの
酸の無水物、その他を挙げることができる。3価以上の
多価アルコール単量体としては、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリ
スリトール等が挙げられる。
【0023】また、上記樹脂は単独で使用するに限ら
ず、2種以上を併用することもできる。バインダー樹脂
の分子量分布のピーク位置分子量は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(以下GPCと言う)により次
の条件で測定できる。すなわち、温度25℃において溶
媒(テトラヒドロフラン)を毎分1mlの流速で流し、
濃度0.4g/dlのテトラヒドロフラン試料溶液を試
料重量として、8mg注入して測定する。また、試料の
分子量分布の測定に当たっては、該試料の有する分子量
分布が、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成
された検量線の分子量の対数とカウント数が直線となる
範囲内に包含される測定条件を選択する。また本測定に
当たり、測定の信頼性は上述の測定条件で行ったNBS
706ポリスチレン標準試料(Mw=288000、M
n=137000、Mw/Mn=2.11)のMw/M
nが2.11±0.10となることにより確認し得る。
【0024】非架橋バインダー樹脂の場合、以上のよう
にして得られた分子量分布に2つ以上のピークを有する
と、定着においてオフセットが生じず、十分な強度で定
着し得る定着温度範囲を広くとることができ、好まし
い。そして、該バインダー樹脂を用いて製造した現像剤
の軟化点は、フローテスター法で測定した値が、135
℃以下でなくてはならない。135℃を越える場合は、
充分な低温定着性が得られず、定着強度が悪化する傾向
にあるので好ましくない。また、該バインダー樹脂を用
いて製造した現像剤のガラス転移温度は、示差熱分析装
置で測定したときの転移開始(変曲点)が65℃以下、
特には50℃〜65℃であるのが好ましい。ガラス転移
温度が50℃未満の場合、長期保管時の熱安定性が悪
く、トナーの凝集や固化を招き使用上問題がある。65
℃を越える場合は、充分な低温定着性が得られず、定着
強度が悪化する傾向にあるので好ましくない。
【0025】着色剤としては、従来から用いられるもの
であれば、任意の適当な顔料や染料が使用できる。例え
ば、酸化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カル
シウム、紺青、カーボンブラック、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーンハンザイエローG、ローダ
ミン系染顔料、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジ
ンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染
料、アントラキノン染料、モノアゾ及びジアゾ系染顔料
などを相当するトナーの色に合わせて単独または適宜混
合して用いる。
【0026】着色剤の含有量は、現像により可視像を形
成することができるようトナーを着色するに十分な量で
あればよく、例えばバインダー樹脂100重量部に対し
て3〜20重量部とするのが好ましい。本トナーに用い
られる帯電制御剤としては、使用するバインダー樹脂等
の組成制御等の方策や現像剤担持体表面の組成制御等の
方策も考えられるが、通常は、正の帯電性を得るために
は正の帯電制御剤を、負の帯電性を得るためには負の帯
電制御剤を用いても良い。これらは、各種公知のものの
中から適宜選択すればよい。
【0027】正の帯電制御剤としては、例えば、各種ニ
グロシン染料、特公平1−54694号公報、特公平1
−54695号公報、特公平1−54696号公報等に
記載の4級アンモニウム化合物、特開昭51−455号
公報、特公昭63−57787号公報、特公表平2−5
01506号公報等に記載のトリフェニルメタン化合
物、特開平3−119364号公報、特開平3−202
856号公報、特開平3−217851号公報等に記載
のイミダゾール誘導体やイミダゾール類の金属錯体等が
挙げられる。
【0028】負の帯電制御剤としては、特公平3−37
183号公報、特公平2−16916号公報等に記載の
含金アゾ染料や特公昭55−42752号公報等に記載
のサリチル酸類金属錯体、特開昭63−163374号
公報等に記載のサリチル酸類金属塩、特開平5−119
535号公報等に記載の金属元素を含有しないカリック
スアレン化合物などが挙げられる。
【0029】上記した帯電制御剤をトナーに含有させる
方法としては、トナー内部に添加する方法と外添する方
法とがある。内添する場合、これら化合物の使用量は、
前記バインダー樹脂100重量部に対して、通常0.0
5〜20重量部、好ましくは0.1〜10重量部の範囲
で用いられる。また、外添する場合は、樹脂100重量
部に対し、0.01〜10重量部が好ましい。
【0030】この他、熱特性や物理特性を改良する目的
でトナー中に内添しうる助剤としては、公知のものが使
用可能であるが、例えば、離型剤としてポリアルキレン
ワックス、パラフィンワックス、高級脂肪酸、脂肪酸ア
ミド、金属石鹸等が挙げられる。その添加量は、バイン
ダー樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部が好
ましい。
【0031】粉砕法によるトナーの製造方法の場合、上
記の各成分をニーダー等で混練し、冷却後、粉砕し、分
級すればよい。トナーの平均粒径は5〜20μmが好適
である。トナーの粒径は一般的には、コールターカウン
ターによる方法が広く用いられている。今回の発明で使
用したトナーの平均粒径は、コールターカウンターTA
−II型に100μmのアパチャーを使用し、トナー粒子
をアイソトンに分散し、第3チャンネル〜第16チャン
ネルを使用しトナー粒径分布を測定し体積平均により決
定した。
【0032】トナーの軟化点はフローテスター法を用い
て測定した。フローテスター(島津製作所製CFT50
0)において、直径1mm長さ1mmのノズルを用い、
加熱体を80℃に設定しトナー1gを投入する。プラジ
ャーを軽く押し当て、300秒間余熱した後、20kg
/平方cmの圧力をかけ、6℃/分の速度で昇温する。
昇温によりトナーは軟化しノズルからトナーが押し出さ
れ、プラジャーは下降する。下降の開始から終了までの
プラジャーの下降距離の中点に相当するときの温度をも
って軟化点とする。
【0033】トナーのガラス転移点は示差熱分析装置
(島津製作所製DT−30型)を用い、トナー約20m
gを試料セルに投入し測定部にセットし、一度10℃/
分の昇温速度で100℃まで加熱し室温まで冷却した
後、再び10℃/分で昇温し、このときのDTA曲線の
変曲温度部の前後のなめらかな曲線部分それぞれから接
線を引き、それら接線同士の交点をもってガラス転移点
とする。またトナーを主成分とし、脂肪酸金属塩や無機
酸化物微粒子等を混合した現像剤の場合に於いても軟化
点、ガラス転移点はトナーの熱特性により支配的であ
り、トナー粒子単独で測定した場合と混合物である現像
剤で測定した場合の差は、測定誤差範囲内程度である。
【0034】本発明においては、比較的弱い摩擦エネル
ギーしか得られないような現像方法(現像剤層厚規制部
材の押圧力が弱い場合や摩擦帯電を助ける補助部材/手
段のない場合など)を用いた場合、現像剤が脂肪酸金属
塩を含有すると帯電性が改良され一層好ましい。脂肪酸
金属塩としては、好ましくは8〜35個の炭素元素を有
する飽和又は不飽和の脂肪酸の金属塩を使用できる。金
属塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、銅、
ルビニウム、銀、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ス
トロンチウム、カドニウム、バリウム、水銀、アルミニ
ウム、クロム、スズ、チタン、ジルコニウム、鉛、マン
ガン、鉄、コバルト、ニッケルの塩及びその混合物を含
むが、これらには制限されない。
【0035】これらの脂肪酸金属塩はトナー内部に含有
させてもトナー表面に添加(いわゆる外添法)して含有
させてもよい。添加する前の脂肪酸金属塩粉末の粒径
は、平均が0.2〜30μm程度のものを通常用いる
が、トナー粒子との混合時の解砕効果等もあるので特に
限定されるものではない。しかしながら、粗粉が少なく
小さな粒径のものの方が混合時の均一分散が容易であ
り、より好ましい。脂肪酸金属塩の添加量は、粒径等に
も依存するが、現像剤中に0.02〜5重量%、さらに
好ましくは0.05〜3重量%添加することで顕著に効
果を発揮する。
【0036】また、本発明において添加される比表面積
45m2 /g以上の無機酸化物微粒子としては、珪素、
チタン、アルミニウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セリ
ウムなどの酸化物やそれらの複合酸化物が使用できる。
それらの表面をシランカップリング剤やチタンカップリ
ング剤やシリコーン、その他の樹脂などで表面処理を施
しても良い。従来より公知の微粒子状無機酸化物として
は、シリカ(日本アエロジル社R972、グンゼ産業社
タラノックス500等)、チタニア(出光興産製IT−
S等)、アルミナ(日本アエロジル社アルミニウムオキ
サイドC等)、マグネシア(宇部興産製気相法高純度超
微粉マグネシア100A等)、酸化鉄(BASF製Si
copur FF4098等)等の無機酸化物微粒子が
知られている。添加量としては現像剤中に0.01〜3
重量%、さらに好ましくは0.03〜1.5重量%添加
することで顕著に効果を発揮する。
【0037】比表面積は、島津製作所マイクロメリティ
ックス フローソーブ2300形を用い、セルに試料を
適量投入し200℃10〜20分間脱ガスを行い、窒素
吸着法により比表面積(m2 /g)を測定する。試料の
分解などの恐れがあり、200℃で脱ガスが不可能な場
合は、それ以下の温度で脱ガスを行い、同じサンプルで
繰り返し測定を行い値が安定したときの測定値を採用す
る。
【0038】図1及び図2の現像器を例に現像方法につ
いて説明する。本発明に用いられる現像剤担持体1は、
通常、円柱状あるいは円筒状の形態の表面を担持表面と
して用いる。材質は弾性体、剛体どちらでも良いが、接
触現像方法においては弾性体を用いる方法が一般的であ
る。表面は現像剤の搬送性を上げる目的で適度な表面粗
さを与えても良い。またトナー粒子との適度な摩擦帯電
が得られるような材質を考慮しなければならない。非磁
性1成分接触型現像の場合、弾性体現像剤担持体の一般
的な形態としては、導電性ゴムローラ(NBRゴム、シ
リコーンゴムなどに導電性粒子を分散含有させたものな
ど)を用いる。導電ゴムの表層に誘電体層を設ける場合
もある。
【0039】本発明に用いられる現像剤層厚規制部材2
は、角棒状の剛体、突起状の弾性体、板バネ上のものの
面や先端を利用するもの、ローラ、その他、あるいはそ
れらの複合型など各種が挙げられる。現像剤層厚規制部
材2はそれ自身の弾性力あるいは現像剤担持体1の弾性
力あるいは外部からの力あるいはそれらの複合力によっ
て、現像剤担持体1に直線上に押圧されている。
【0040】現像剤層厚規制部材2の押圧力は、直線上
に押圧された単位長さ当たりの圧力として定義すること
が一般的である。押圧される同士のどちらか一方が弾性
体の場合、圧力に分布があり、例えば、図1においては
押圧部の中央付近で圧力が最大となり、現像剤担持体1
の回転方向の上流側及び下流側は圧力が徐々に弱くな
る。
【0041】低温定着用現像剤を用いる場合、現像剤の
融着や微粉砕を防ぐために線押圧力は、150N/m以
下であり、120N/m以下が好ましい。例えば、バネ
材に現像剤層厚規制部材2を押圧する場合、現像剤層厚
規制部材2とバネ材を重量計の上にセットし、バネ材が
現像装置に装着されたときと同じ曲がり量あるいは縮み
量になるように上から力を加え、その時の重量計の重量
表示によって、押圧力の合計が測定できる。押圧力合計
をN(ニュートン)単位に換算し、現像剤層厚規制部材
2と現像剤担持体1の接触する長さで割ることにより単
位長さ当たりの押圧力である線押圧力が算出される。
【0042】現像剤層厚規制部材2の電気的特性につい
ては、絶縁体のものを使用する場合、導電体のものに電
圧を印加する場合、あるいは導電体ではあるが電気的に
はどこにも接続されずフロートになっている場合など各
種であるが、現像剤層厚規制部材2と現像剤担持体1と
の間に実質的に電圧を印加しない場合(絶縁体のものを
使用する場合や導電体でも電圧を印加しない場合)には
逆帯電トナーによる「白地カブリ」が発生しやすくそう
した場合、本発明は顕著に効果を発揮する。現像剤担持
体1をこの直線上押圧に対して、直角方向に摺るように
し相対移動させることにより現像剤粒子は押圧部を押し
広げながら通過し、現像剤担持体1上に均一に塗布さ
れ、現像剤層を形成する。この押圧部の形態、圧力、組
成、印加電圧によって、現像剤層厚、トナーの帯電量は
コントロールされる。大局的には圧力が大きいほど塗布
される現像剤層厚は少なく帯電量は高くなるが、形態、
組成、印加電圧については複雑な物理、化学の現象とな
るので一概には議論できない。
【0043】本発明に用いられる静電潜像保持部材3
は、導電性基材表面上にセレン、有機感光性物質などの
層を設けた感光体や導電性基材表面に絶縁体層を設けた
マスターなどを使用し、表面に静電荷分布による静電潜
像パターンを形成する。複写機、レーザプリンターで用
いられる一般的な形態は、アルミなどの金属製の円筒表
面に感光材料を塗布したものを用いる。感光材料として
有機感光材料を用いる場合、感光層の比誘電率は1〜5
程度であり、層厚10〜50μm程度で使用される場合
が一般的である。
【0044】画像形成の工程は、一般に用いられている
ゼログラフィーの原理に従い、均一帯電、露光の手順な
どにより静電潜像保持部材3上に静電荷分布の潜像を形
成する。この時の静電潜像保持部材3の最大電位が、導
電性基材を基準に絶対値で100〜1200V程度、さ
らに好ましくは300〜900V程度になるようにコン
トロールする。一方、現像剤担持体1には前述のごと
く、現像剤層厚規制部材2によって現像剤を塗布する。
現像剤担持体1と現像剤層厚規制部材2の間には、特に
電圧をかけない場合、短絡して同電位とする場合、50
0V以下程度の電圧をかける場合などがある。
【0045】また、現像剤担持体1の相対的移動方向の
現像剤層厚規制部材2より上流側に現像剤供給手段4を
設けても良い。現像剤供給手段4としては、現像剤が自
重と流動性によって現像剤担持体1に付着する力に加え
積極的に現像剤が担持体の方向へ向かうものを用いる。
例えば、スポンジ状やブラシ状の部材に現像剤を含ませ
て現像剤担持体1に擦り付ける方法が用いられる。この
時の摩擦を利用して現像剤の摩擦帯電を促進しても良
い。この現像剤供給手段4に導電性の材料を用いて、現
像剤が現像剤担持体1へ向かう静電気力を与えるように
現像剤担持体1との間に電圧をかけても良い。また一般
的にはローラ状のエンドレスな現像剤担持体1が用いら
れるので、静電潜像保持部材3への現像を終えた残りの
現像剤が付着した現像剤担持体1がこの現像剤供給手段
4に戻ってきた際に清掃手段を兼ねさせることもでき
る。その効果を積極的に利用したい場合は逆に現像剤が
現像剤担持体1から離れる方向に力が加わるように電圧
かけても良い。また、清掃と供給を兼ねるあるいは現像
剤の帯電を挙げる目的で交番電界を印加しても良い。本
発明においては現像剤担持体1と現像剤供給手段4との
間に実質的に電圧を印加しない場合において特に効果を
発揮する。
【0046】しかしながら、上記の現像剤供給手段4は
装置の低価格化の阻害となるため、使用しないほうが好
ましい。この場合はトナー粒子の摩擦や電荷注入による
帯電の機会が減少するため、逆帯電トナーによる「白地
カブリ」などの悪しき現象が発生しやすい。こうした場
合に本発明は顕著な効果を発揮する。また、図1のよう
な形態の現像器を用いる場合、現像剤担持体1の下方隙
間より現像剤が漏れる恐れがあるため現像剤漏れシール
部材5を付けることが一般的である。
【0047】以上の工程により潜像を形成した静電潜像
保持部材3と現像剤層を形成した現像剤担持体1を対向
させ、現像剤中の少なくともトナー粒子を転移させ潜像
を顕像化する。この際、飛翔現像においては、50〜5
00μmの間隙を形成させ静電気力で転移させる。接触
現像の場合は、現像剤層を介して押圧され、潜像パター
ンに見合ったトナー粒子が静電気力で転移される。トナ
ーを転移させたい潜像電位と白地としたい潜像電位の間
の電位に現像剤担持体1の電位を保つ方法が一般的であ
る。特に本発明においては、現像剤担持体と静電潜像保
持部材の対向域において、現像剤担持体上の現像剤が静
電潜像保持部材に接触する現像方法を用いることが好ま
しい。
【0048】潜像パターンに転移したトナーは、通常の
複写機やレーザプリンタの場合、紙やフィルムなどの転
写材へさらに転写する。この転写工程においては、転写
材を静電潜像保持部材に接触させて、背面よりコロナ放
電により電荷をあたえる方法や導電性の転写ローラを押
圧し電圧を印加する方法などが一般的である。ローラ転
写等の圧力を加える転写工程の場合、前述の「中抜け」
が発生しやすい。また1成分現像方法は2成分現像方法
に比べ、これも「中抜け」が発生しやすい。そのような
場合、本発明は顕著に効果発揮する。
【0049】転写材へ転写されたトナーは接触型熱定着
器において、熱により溶融定着させる。接触型熱定着器
は、省エネルギーのために表面温度155℃以下で行う
ことが好ましい。表面温度の測定方法は特に限定されな
いが、熱電対等の接触型の温度センサーが好ましい。定
着器の形態としては、通常、少なくとも一方に熱源を有
し、少なくとも一方の表面が弾性体である2本のローラ
を押圧しながら回転させ、その押圧部に現像剤を転写さ
せた転写材を通過させることで行う方法が最も一般的で
ある。表面温度に位置的分布がある場合や周囲の環境や
プリントを行う時間的タイミングで表面温度が異なる場
合は、最も表面温度が低くなる状況での温度が定着可能
な温度より低くならないように設定する必要がある。別
の形態としてはベルト状の接触型熱定着器を用いたSU
RF方式(キャノン社パーソナル複写機FC310等で
採用)やオンデマンド定着方式(キャノン社レーザプリ
ンタA404G2等で採用)等が挙げられる。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例により限定されるものではない。なお、下記実施例
及び比較例中、単に「部」とあるのは、いずれも「重量
部」を意味するものとする。以下に示す配合比による3
種のトナー原料を2軸混練押出機で混練し、粉砕し、分
級しトナー粒子を調達した。配合比とともにトナー粒子
のガラス転移点と軟化点と平均粒径も記載する。
【0051】
【表1】トナー粒子A スチレン系樹脂 100部 (モノマー重量比がスチレン/n−ブチルアクリレート
=75/25である高分子量成分とスチレン単独である
低分子量成分の混合物であり、分子量分布は40万と
5,500にピークを有する) 帯電制御剤 クロム含金アゾ染料 2部 (スピロンブラックTRH、保土ケ谷化学製) カーボンブラック 6部 (三菱カーボンブラックMA100、三菱化成社製) 低分子量ポリプロピレン 3部 (数平均分子量Mn=8000) ガラス転移点 63℃、軟化点 133℃、平均粒径
9.2μm
【0052】
【表2】トナー粒子B ポリエステル架橋樹脂 100部 (構成モノマー:エチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレン化ビスフェノールA、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメリト酸) 帯電制御剤 クロム含金アゾ染料 1部 (ボントロンS−34、オリエント化学製) カーボンブラック 6部 (三菱カーボンブラックMA100、三菱化成社製) 低分子量ポリプロピレン 3部 (ビスコール550P、三洋化成社製) ガラス転移点 61℃、軟化点 131℃、平均粒径
9.1μm
【0053】
【表3】トナー粒子C ポリエステル架橋樹脂 100部 (構成モノマー:エチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレン化ビスフェノールA、テレフタル酸、トリメリト
酸) 帯電制御剤 クロム含金アゾ染料 1部 (ボントロンS−34、オリエント化学製) カーボンブラック 6部 (三菱カーボンブラックMA100、三菱化成社製) 低分子量ポリプロピレン 2部 (ビスコール550P、三洋化成社製) ガラス転移点 71℃、軟化点 145℃、平均粒径
9.0μm
【0054】
【表4】トナー粒子D スチレン系樹脂 100部 (モノマー重量比がスチレン/n−ブチルアクリレート
=80/20であり、分子量分布は35万と1万5千に
ピークを有する) 帯電制御剤 クロム含金アゾ染料 2部 (スピロンブラックTRH、保土ケ谷化学製) カーボンブラック 6部 (三菱カーボンブラックMA100、三菱化成社製) 低分子量ポリプロピレン 3部 (数平均分子量Mn=8000) ガラス転移点 62℃、軟化点 143℃、平均粒径
9.0μm
【0055】実施例1 トナー粒子A100部にステアリン酸アルミニウム1部
とシリカ微粉末(日本アエロジル社製R972、比表面
積120m2 /gであり、表面がジメチルシラン基によ
り疎水化処理されている)0.2部とを加えて、ヘンシ
ェルミキサーで混合し現像剤を調達した。この現像剤を
IBM製レーザプリンター4019(図1に示した現像
器Aに対応する現像器を装備し、現像剤層厚規制部材の
長さは23cmでありバネ材により8.33Nの力で押
しつけられており線押圧力は36N/mである。)の電
気の接続法を改造し、角棒状の導電性の現像剤層厚規制
部材と導電性のスポンジローラ状の現像剤供給手段とと
もに電気的には直接どこにも接続せず電気的にフロート
の状態でプリントテストを行ったところ、1枚目から3
000枚目まで「中抜け」や「カブリ」はほとんどな
く、高品質な画像形成が行えた。
【0056】次にゼログラフィー用A4サイズ普通紙上
にトナー粒子による未定着の画像を形成させ、直径25
mm長さ272mmで内部に光学式熱源を配置したテフ
ロン表面を有する上ローラに直径23mm長さ230m
mのシリコーンゴム製下ローラを29Nの力で押圧し、
ニップ幅2mm、回転周速度25mm/秒の条件で未定
着画像面が上ローラと接触する向きで押圧部を通過さ
せ、定着テストを行った。この時の上ローラの表面温度
は140℃と150℃との条件でテストした。両方の温
度ともトナー粒子は普通紙上に充分な強度で溶融定着で
きた。
【0057】実施例2 トナー粒子A100部にステアリン酸亜鉛1部とシリカ
微粉末(日本アエロジル社製R972)0.2部とを加
えて、ヘンシェルミキサーで混合し現像剤を調達した。
この現像剤を実施例1同様のIBM製レーザプリンター
4019の改造機でプリントテストを行ったところ、1
枚目から1000枚目まで「中抜け」や「カブリ」はほ
とんどなく、高品質な画像形成が行えた。次いで実施例
1同様の条件で定着テストを行ったところ、両方の温度
ともにトナー粒子は充分な強度で普通紙上に充分な強度
で溶融定着できた。
【0058】実施例3 実施例2で調達した現像剤を用い、この現像剤をカシオ
製電子写真プリンタCP−500U(図2に示した現像
器Bに対応する現像器を装備し、現像剤層厚規制部材の
長さは22cmでありバネ材により25.5Nの力で押
しつけられており線押圧力は116N/mである。)の
電気の接続法を改造し、導電性の現像剤層厚規制部材と
導電性のスポンジローラ状の現像剤供給手段とともに電
気的には直接どこにも接続せず電気的にフロートの状態
でプリントテストを行ったところ、1枚目から3000
枚目まで「中抜け」や「カブリ」はほとんどなく、高品
質な画像形成が行えた。
【0059】実施例4 トナー粒子B100部に小粒径ステアリン酸亜鉛(アメ
リカ合衆国SYNPRO社製DLG−20)0.2部と
シリカ微粉末(比表面積160m2 /gであり、表面が
トリメチルシラン基により疎水化処理されている)0.
1部とを加えて、ヘンシェルミキサーで混合し現像剤を
調達した。
【0060】この現像剤をIBM製レーザプリンター4
019の導電性のスポンジローラ状の現像剤供給手段を
除去し、角棒状の導電性の現像剤層厚規制部材が電気的
には直接どこにも接続せず電気的にフロートの状態でプ
リントテストを行ったところ、「中抜け」や「カブリ」
はほとんどなく、高品質な画像形成が行えた。次いで実
施例1同様の条件で定着テストを行ったところ、両方の
温度ともにトナー粒子は充分な強度で普通紙上に充分な
強度で溶融定着できた。
【0061】実施例5 トナー粒子B100部にラウリン酸カルシウム1部とシ
リカ微粉末(比表面積160m2 /gであり、表面がト
リメチルシラン基により疎水化処理されている)0.1
部とを加えて、ヘンシェルミキサーで混合し現像剤を調
達した。この現像剤を実施例1同様にIBM製レーザプ
リンター4019の電気の接続法を改造し、角棒状の現
像剤層厚規制部材とスポンジローラ状の現像剤供給手段
は電気的には直接どこにも接続せず電気的にフロートな
状態でプリントテストを行ったところ、1枚目から10
00枚目まで「中抜け」や「カブリ」はほとんどなく、
高品質な画像形成が行えた。
【0062】実施例6 トナー粒子A100部にシリカ微粉末(日本アエロジル
社製R972)0.2部のみを加えて、ヘンシェルミキ
サーで混合し現像剤を調達した。この現像剤を実施例1
同様にIBM製レーザプリンター4019の電気の接続
法を改造し、角棒状の現像剤層厚規制部材とスポンジロ
ーラ状の現像剤供給手段は電気的には直接どこにも接続
せず電気的にフロートな状態でプリントテストを行った
ところ、実施例1や実施例5に比べ、「中抜け」や「カ
ブリ」がやや悪化したものの実用上問題ないレベルであ
り、良好な画質を1枚目から2000枚目まで維持し
た。次いで実施例1同様の条件で定着テストを行ったと
ころ、両方の温度ともにトナー粒子は充分な強度で普通
紙上に充分な強度で溶融定着できた。実用上問題ないレ
ベルながら、脂肪酸金属塩を添加しないとやや画質が悪
化することが判った。
【0063】実施例7 実施例4で調達した現像剤を用い、この現像剤をカシオ
製電子写真プリンタCP−500Uの電気的接続を改造
し、導電性の現像剤層厚規制部材を現像剤担持体と同電
位とし、プリントテストを行ったところ、良好な画質1
枚目から2000枚目まで維持した。
【0064】比較例1 トナー粒子Aの代わりにトナー粒子Cを用いたこと以外
は、実施例2と同様に現像剤を調達した。この現像剤を
実施例1同様にIBM製レーザプリンター4019の電
気の接続法を改造し、角棒状の現像剤層厚規制部材とス
ポンジローラ状の現像剤供給手段は電気的には直接どこ
にも接続せず電気的にフロートな状態でプリントテスト
を行ったところ、1枚目から500枚目まで「中抜け」
や「カブリ」はほとんどなく、高品質な画像形成が行え
た。しかし、次いで実施例2同様に定着テストを行った
ところ、140℃、150℃共にトナーは定着されてお
らず、指で擦ると紙から容易に取れた。
【0065】比較例2 トナー粒子Aの代わりにトナー粒子Dを用いたこと以外
は、実施例2と同様に現像剤を調達した。この現像剤を
実施例3同様にカシオ製電子写真プリンタCP−500
Uの電気の接続法を改善し、導電性の現像剤層厚規制部
材とスポンジローラ状の現像剤供給手段は電気的には直
接どこにも接続せず電気的にフロートな状態でプリント
テストを行ったところ、1枚目から500枚目まで「中
抜け」や「カブリ」はほとんどなく高品質な画像形成が
行えた。しかし、次いで実施例2同様に定着テストを行
ったところ、140℃、150℃共にトナーは定着され
ておらず、140℃の場合は指で擦ると紙から容易に取
れ、150℃の場合はやや取れ難かったものの周辺の白
地部分にトナーが広がり汚れた。
【0066】比較例3 実施例6で調達した現像剤を用い、この現像剤をカシオ
製電子写真プリンタCP−500Uの現像剤層厚規制部
材押圧用バネを変更し線押圧力を160N/mとし、電
気の接続法を改造し、導電性の押圧規制部材と導電性の
スポンジローラ状の供給部材とともに電気的には直接ど
こにも接続せず電気的にフロートの状態でプリントテス
トを行ったところ、「中抜け」や「カブリ」はほとんど
なかったものの1500枚目頃より現像剤層厚規制部材
へのトナー融着が原因とみられる画像不良(現像剤担持
体上に1〜3mm幅程度でトナーが乗らない部分が生
じ、その部分の画像が形成できなくなる状態)が発生し
た。同じ非磁性1成分用現像装置においても強い摩擦エ
ネルギーをトナーに与える装置は画質は良好になるもの
のトナー融着が問題となるため、低温定着用トナーは使
用できないことが判った。
【0067】
【発明の効果】本発明の静電現像方法及び静電現像剤を
使用することにより、トナーの融着や微細化が起こりに
くく、低温での熱定着が可能で、トナー飛散や白地カブ
リ、中抜けのない良好な画質を得ることができてる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用できる現像方法の一例を示す図。
【図2】本発明に使用できる現像方法の他の一例を示す
図。
【符号の説明】
1 現像剤担持体 2 現像剤層厚規制部材 3 静電潜像保持部材 4 現像剤供給手段 5 現像剤漏れ防止シール部材 6 静電現像剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 101 109 G03G 9/08 374

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体に現像剤層厚規制部材が押
    圧され、現像剤担持体が現像剤層厚規制部材に対し相対
    的に移動することにより非磁性1成分静電現像剤が押圧
    部を通過する工程で現像剤担持体上に現像剤層を形成
    し、現像剤担持体上の現像剤を静電潜像保持部材との対
    向域で静電潜像保持部材に移転させ、次いで現像剤を静
    電潜像保持部材から転写材へ転移させ、接触型熱定着器
    によって現像剤を転写材へ定着させる静電現像方法にお
    いて、現像剤担持体に対する現像剤層厚規制部材の線押
    圧力が150N/m以下であり、かつ非磁性1成分静電
    現像剤の軟化点が135℃以下であることを特徴とする
    静電現像方法。
  2. 【請求項2】 非磁性1成分静電現像剤が脂肪酸金属塩
    を含有することを特徴とする請求項1に記載の静電現像
    方法。
  3. 【請求項3】 非磁性1成分静電現像剤のガラス転移点
    が65℃以下であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の静電現像方法。
  4. 【請求項4】 接触型熱定着器の表面温度が155℃以
    下であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の静電
    現像方法。
  5. 【請求項5】 非磁性1成分静電現像剤が比表面積45
    2 /g以上の無機酸化物微粒子を含有することを特徴
    とする請求項1乃至4に記載の静電現像方法。
  6. 【請求項6】 現像剤担持体と静電潜像保持部材の対向
    域において、現像剤担持体上の現像剤が静電潜像保持部
    材に接触することを特徴とする請求項1乃至5に記載の
    静電現像方法。
  7. 【請求項7】 現像剤層厚規制部材と現像剤担持体との
    間に電圧を印加しないことを特徴とする請求項1乃至6
    に記載の静電現像方法。
  8. 【請求項8】 更に現像剤供給手段を設けてなる静電現
    像方法であって、かつ現像剤担持体と現像剤供給手段と
    の間に電圧を印加しないことを特徴とする請求項1乃至
    7に記載の静電現像方法。
  9. 【請求項9】 現像剤担持体に直接または現像剤層を介
    して接触する部材が、現像剤層厚規制部材および静電潜
    像保持部材、必要に応じて現像剤漏れ防止シール部材の
    みであることを特徴とする請求項1乃至7に記載の静電
    現像方法。
  10. 【請求項10】 脂肪酸金属塩を含有し、かつ軟化点が
    135℃以下であることを特徴とする非磁性1成分静電
    現像剤。
  11. 【請求項11】 比表面積45m2 /g以上の無機酸化
    物微粒子を含有することを特徴とする請求項10に記載
    の非磁性1成分静電現像剤。
  12. 【請求項12】 トナー中のバインダー樹脂が架橋樹脂
    であることを特徴とする請求項10または11に記載の
    非磁性1成分静電現像剤。
  13. 【請求項13】 トナー中のバインダー樹脂の分子量分
    布が2つ以上のピークを有することを特徴とする請求項
    10乃至12に記載の非磁性1成分静電現像剤。
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