JPH08128160A - 保護版の上端固定具、及び保護版上端の取り付け方法 - Google Patents

保護版の上端固定具、及び保護版上端の取り付け方法

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JPH08128160A
JPH08128160A JP29222994A JP29222994A JPH08128160A JP H08128160 A JPH08128160 A JP H08128160A JP 29222994 A JP29222994 A JP 29222994A JP 29222994 A JP29222994 A JP 29222994A JP H08128160 A JPH08128160 A JP H08128160A
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JP
Japan
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protective plate
plate
groove forming
forming member
protective
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JP29222994A
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English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
堯 鈴木
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I S KOSAN KK
Original Assignee
I S KOSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】先付け工法、又は後付け工法と称されるいづれ
の施工手段によっても良好に保護版の上端を固定するこ
ができる汎用性のある固定部材であって、後付け工法に
よって保護版を取り付けた場合であっても長期にわたり
保護版を良好に固定することができる保護版の上端固定
部材、及び先付け工法、又は後付け工法のいづれの施工
手段にも対応し得る保護版上端の取り付け方法を提供す
る。 【構成】凸状嵌合部2bが天板2aの下面に条設され当
該天板2aの幅方向両端近傍には側板2c、2cが設け
られている溝形成部材2と、保護版4の板厚dに応じた
所定の間隔Dで挟持片3c、3cが嵌合連結片3aの幅
方向両端縁に延設され各挟持片3c、3cに揺動防止体
3d、3dが設けられている保護版挟持部材3とからな
り、保護版挟持部材3が溝形成部材2に対して慴動自在
に両者を連結し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート建築物に
おけるパラペット等の屋上立ち上がり部の側面に設けら
れた防水層を保護するための保護版を取り付ける際に用
いる保護版の上端固定具、及び保護版上端の取り付け方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、コンクリート建築物の屋上には当
該建築物の屋内への漏水を防止するための防水処理が施
されており、このような防水処理は、一般に、アスファ
ルトフェルトやアスファルトルーフィング等からなるア
スファルト防水層等をコンクリートスラブ上や、パラペ
ット等の立ち上がり部の側面に設けることによって行わ
れているが、上記の如き防水層は、露出したままである
と直射日光や風雨等の自然環境による影響を受けやすく
これによって劣化する虞があるとともに、スラブ上面に
露出する防水層は人間の歩行によって損傷を受ける虞も
あり、防水層等の劣化や損傷は漏水の原因となるので防
水層を露出したままの状態にしておくのは好ましくな
い。
【0003】このため、従来より、スラブ上に敷設され
た防水層の上には、該防水層を劣化や損傷から保護すべ
く軽量コンクリートを打設する等して形成された耐久床
層が設けられており、また、立ち上がり部の側面に設け
られている防水層は、該防水層を覆うように立ち上がり
部と並行に保護版を立設せしめることによって保護して
いる。
【0004】上記の如く防水層を保護するための具体的
な施工手段としては、庇状に迫り出した立ち上がり部5
の上部下面に溝を設け、該溝に保護版4の上端を挿入固
定するとともにモルタル9で保護版4の下端を固定し、
これによって立ち上がり部5に並行するように保護版4
を立設し、その後軽量コンクリートを打設してスラブ上
に敷設された防水層6を保護する耐久床層7を形成する
といった先付け工法と称される施工手段(図7参照)
や、先に耐久床層7を設けておき、その後立ち上がり部
5の上部下面に設けられている溝の鉛直下方の耐久床層
7上に保護版4の下端を固定するレール状の部材8を敷
設し、該部材8と上記溝との間にけんどん方式で保護版
4を取り付けるという後付け工法と称される施工手段
(図8参照)があり、これらの手段は施工条件に応じて
適宜採用されている。
【0005】このように、防水層を保護するための施工
手段には、立ち上がり部の側面に設けられた防水層を保
護する保護版が設けられる時期によって区別することが
できる先付け工法と後付け工法とがあり、両者はいずれ
も立ち上がり部の上部に保護版の上端を固定するための
溝を設けなければならないという点で共通するものの、
先付け工法では保護版の上端が上記溝内に押しつけられ
て固定されているのに対して、後付け工法にあっては保
護版をけんどん方式で取り付けるために上記溝には保護
版の上端を挿入するのに充分な空間が要求され、その
上、当該空間が必要以上に大きくならないようにすると
ともに、詰め物をして取り付けられた保護版が妄りに動
かないようにしなければならず、従来、保護版の上端を
固定する溝は先付け工法により保護版を立設するのか、
又は後付け工法によるのかに応じて、いづれかに適した
形態のものを適宜選択して設けられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先付け
工法によるのか、後付け工法によるのかに応じて溝の形
態を変えるのは面倒であり、また、立ち上がり部に溝を
設ける作業は他の作業に先立って行われるが、当初は先
付け工法で保護版を取り付ける予定であったものの、そ
の後の作業の進み具合等によって急きょ予定が変更され
て後付け工法で行うものとされた場合に(実際の作業現
場ではこのようなことが往々にして起こり得る)、後付
け工法には適さない形態で溝が設けられていると保護版
を取り付けた後の仕上がりが劣悪なものとなってしまう
虞がある。
【0007】更に、後付け工法では、前述したように保
護版が妄りに動かないよう詰め物をする必要があるが、
詰め物として通常用いられる高発泡ポリエチレン製の発
泡体等は経年劣化により痩せてしまい、長期にわたって
保護版を良好に固定するのが困難となってしまう虞があ
った。
【0008】本発明は上記の如き問題に鑑みなされた発
明であって、先付け工法、又は後付け工法のいづれの施
工手段によっても良好に保護版の上端を固定するこがで
きる汎用性のある固定部材であって、更に、後付け工法
によって保護版を取り付けた場合であっても長期にわた
り保護版を良好に固定することができる保護版の上端固
定部材を提供するとともに、先付け工法、又は後付け工
法のいづれの施工手段にも対応し得る保護版上端の取り
付け方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明保護版の上端固定
具は、長手方向に沿って条設された凸状嵌合部を下面に
有する天板の幅方向両端近傍に側板が末広がりに垂下し
て設けられている溝形成部材と、上記凸状嵌合部と慴動
自在に嵌合しあう凹状嵌合部を有する嵌合連結片の幅方
向両端縁に保護版の板厚に応じた所定の間隔でもって挟
持片が下方に向かって延設されているとともに該挟持片
には上記溝形成部材の側板に当接する揺動防止体が設け
られている保護版挟持部材とからなることを特徴とす
る。
【0010】また、本発明保護版上端の取り付け方法
は、コンクリート建築物の屋上立ち上がり部の上部に、
長手方向に沿って条設された凸状嵌合部を下面に有する
天板の幅方向両端近傍に側板が末広がりに垂下して設け
られている溝形成部材を埋設してなる溝を形成し、該溝
に上記溝形成部材の凸状嵌合部と慴動自在に嵌合しあう
凹状嵌合部を有する嵌合連結片の幅方向両端縁に保護版
の板厚に応じた所定の間隔でもって挟持片が下方に向か
って延設されているとともに該挟持片に上記溝形成部材
の側板に当接する揺動防止体が設けられた保護版挟持部
材を介して、又は当該保護版挟持部材を介さずに保護版
の上端を固定することを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。尚、図1は本発明保護版の上端固定具1の一
例を示す斜視図である。また、図2は本発明固定具1に
よる保護版4上端の固定のしかたを説明する概略図であ
る。
【0012】本発明保護版の上端固定具1は図示するよ
うに、凸状嵌合部2bが長手方向に沿って天板2aの下
面に条設され、当該天板2aの幅方向両端近傍には側板
2c、2cが末広がりに垂下して設けられている溝形成
部材2と、凹状嵌合部3bが溝設された嵌合連結片3a
の幅方向両端縁に挟持片3c、3cが延設されていると
ともに、各挟持片3c、3cに揺動防止体3d、3dが
設けられている保護版挟持部材3とからなる。
【0013】上記の如き本発明固定具1において、溝形
成部材2の天板2aに条設された凸状嵌合部2bと、保
護版挟持部材3の嵌合連結片3aに溝設された凹状嵌合
部3bとは、両者を嵌合せしめた際に、図2に示すよう
当該嵌合部2b、3bにおいて、保護版挟持部材3が溝
形成部材2に対して慴動自在となるように、溝形成部材
2と保護版挟持部材3とを連結することができるよう構
成されている。
【0014】また、本発明固定具1では、図示するよう
に保護版挟持部材3が溝形成部材2の側板2c、2c間
に挿入された状態で当該溝形成部材2に連結されるが、
このとき、保護版挟持部材3の挟持片3cに設けられて
いる揺動防止体3dが溝形成部材2の側板2cに当接
し、保護版挟持部材3が側板2c、2c間で幅方向に揺
動せぬよう構成されている。
【0015】更に、保護版挟持部材3の幅方向両端縁に
延設される挟持片3c、3cは、保護版4の板厚dに応
じた所定の間隔Dでもって下方に向かって設けられてお
り、比較的厚めの保護版4が用いられる場合には、図4
に示すよう溝形成部材2の側板2c、2c間の幅内で、
適宜その間隔Dを広くすることができる。
【0016】このような本発明固定具1は、図7、及び
図8に示すようにコンクリート建築物におけるパラペッ
ト等の屋上立ち上がり部5の側面に設けられた防水層6
を保護する保護版4を、当該防水層6を覆うように立ち
上がり部5と並行に取り付ける際に用いられるものであ
り、本発明固定具1を用いて保護版4を取り付けるにあ
たっては、庇状に迫り出した立ち上がり部5の上部下面
に、下方に開口する溝が形成されるよう溝形成部材2を
予め埋設しておく。
【0017】上記の如く溝形成部材2を立ち上がり部5
に埋設するには、コンクリートを打設して立ち上がり部
5を形成する際、図5に示すようコンクリート打設用型
枠12の所定位置に予め溝形成部材2を、その固着片2
dに穿設された穴2eから釘13等を打ちつけて固着し
ておき、該型枠12内にコンクリートを打設して立ち上
がり部5を形成すれば良く、その後、型枠のみを取り外
せば、図6に示すよう立ち上がり部5の上部下面に、下
方に開口する溝が形成された立ち上がり部5が形成され
る。
【0018】ここで、図7は先付け工法と称される施工
手段によって保護版4を取り付けた状態の一例を示して
おり、これは、立ち上がり部に埋設された溝形成部材2
に、保護版4の上端を保護版挟持部材3を介さずに直接
押し付けて固定するとともに、保護版4の下端をモルタ
ル9で固定し、その後軽量コンクリートを打設して耐久
床層7を形成したものである。尚、図中10と11のそ
れぞれは、通常この種の施工で用いられる断熱材とクッ
ション材である。
【0019】一方、図8は後付け工法と称される施工手
段によって保護版4を取り付けた状態の一例を示してお
り、これは、立ち上がり部に埋設された溝形成部材2の
鉛直下方の耐久床層7上にレール状の部材8を敷設し、
該部材8と溝形成部材2との間にけんどん方式で保護版
を取り付け、その後、溝形成部材2に連結された保護版
挟持部材3を慴動させて保護版4の上端を固定したもの
である。尚、図8(a)は板厚の比較的薄い保護版4を
取り付けた状態を示しており、図8(b)は板厚の比較
的厚い保護版4を取り付けた状態を示している。また、
上記レール状の部材8や、該部材8を敷設する手段とし
ては、出願人が先に出願した実願平5−31907号、
及び実願平5−31908号に記載されているものをそ
のまま適用することができる。
【0020】また、本発明保護版上端の取り付け方法
は、前述のようにして立ち上がり部5の上部に溝形成部
材2を埋設してなる溝を形成し、該溝に保護版挟持部材
3を介して、又は当該保護版挟持部材3を介さずに保護
版4の上端を固定するというものである。
【0021】このように、本発明によれば、先付け工法
による場合には保護版挟持部材3を介さずに、また、後
付け工法による場合には保護版挟持部材3を介すること
によって、溝形成部材2の形態を変えることなくいづれ
の施工手段にも対応でき、良好に保護版の上端を固定す
ることが可能となる。従って、先付け工法によるのか、
後付け工法によるのかに応じて溝形成部材2の形態を変
える必要は全くなく、立ち上がり部に溝形成部材2を埋
設した後に採られる施工手段が変更になっても、保護版
4を取り付けた後の仕上がりが劣悪なものとなる虞がな
い。尚、先付け工法による場合であっても、必要に応じ
て保護版挟持部材3を用いることもできる。
【0022】更に、立ち上がり部5の上部下面に形成さ
れる溝に保護版4の上端をけんどん方式で挿入するた
め、当該溝に充分な空間が要求される後付け工法におい
ては、従来、詰め物をして取り付けられた保護版が妄り
に動かないようにしなければならなかったが、本発明で
は、詰め物をせずとも挟持片3cに揺動防止体3dが設
けられている保護版挟持部材3で保護版4を確実に固定
でき、しかも、通常用いられる保護版4は、複数種類の
異なる板厚のものから適宜選択されて用いられている
が、挟持片3c、3cが保護版4の板厚dに応じて異な
る間隔Dで設けられている複数種類の保護版挟持部材3
を用意しておけば、立ち上がり部5上部に埋設した溝形
成部材2の形態が同一のものであっても、種々の板厚の
保護版4を良好に固定することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明保護版の上
端固定具は、先付け工法、又は後付け工法のいづれの施
工手段によっても、更には、取り付けるべき保護版の板
厚が異なっても、立ち上がり部に設ける溝の形態を変え
る必要がなく、上記いずれの場合であっても良好に、且
つ確実に保護版の上端を固定するこができる汎用性に優
れたものである。
【0024】また、立ち上がり部の側面に設けられた防
水層を保護する保護版を取り付けるにあたって本発明保
護版上端の取り付け方法を採用すれば、先付け工法、又
は後付け工法のいづれの施工手段によっても、更には、
取り付けるべき保護版の板厚が異なっても、立ち上がり
部に設ける溝の形態を変えずに、上記いずれの場合にも
対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明保護版の上端固定具の一例を示す斜視図
である。
【図2】本発明固定具による保護版の固定のしかたを説
明する概略図である。
【図3】本発明保護版の上端固定具の一例を示す正面図
である。
【図4】本発明保護版の上端固定具の他の一例を示す正
面図である。
【図5】本発明保護版の上端固定具の溝形成部材を立ち
上がり部に埋設する手段を説明する断面図である。
【図6】本発明保護版の上端固定具の溝形成部材を立ち
上がり部に埋設した状態を示す要部断面図である。
【図7】先付け工法により保護版を取り付けた状態を示
す断面図である。
【図8】後付け工法により保護版を取り付けた状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 固定具 2 溝形成部材 2a 天板 2b 凸状嵌合部 2c 側板 3 保護版挟持部材 3a 嵌合連結片 3b 凹状嵌合部 3c 挟持片 3d 揺動防止体 4 保護版 5 立ち上がり部 D 挟持片が設けられる間隔 d 保護版の板厚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に沿って条設された凸状嵌合部を
    下面に有する天板の幅方向両端近傍に側板が末広がりに
    垂下して設けられている溝形成部材と、上記凸状嵌合部
    と慴動自在に嵌合しあう凹状嵌合部を有する嵌合連結片
    の幅方向両端縁に保護版の板厚に応じた所定の間隔でも
    って挟持片が下方に向かって延設されているとともに該
    挟持片には上記溝形成部材の側板に当接する揺動防止体
    が設けられている保護版挟持部材とからなることを特徴
    とする保護版の上端固定具。
  2. 【請求項2】コンクリート建築物の屋上立ち上がり部の
    上部に、長手方向に沿って条設された凸状嵌合部を下面
    に有する天板の幅方向両端近傍に側板が末広がりに垂下
    して設けられている溝形成部材を埋設してなる溝を形成
    し、該溝に上記溝形成部材の凸状嵌合部と慴動自在に嵌
    合しあう凹状嵌合部を有する嵌合連結片の幅方向両端縁
    に保護版の板厚に応じた所定の間隔でもって挟持片が下
    方に向かって延設されているとともに該挟持片に上記溝
    形成部材の側板に当接する揺動防止体が設けられた保護
    版挟持部材を介して、又は当該保護版挟持部材を介さず
    に保護版の上端を固定することを特徴とする保護版上端
    の取り付け方法。
JP29222994A 1994-11-01 1994-11-01 保護版の上端固定具、及び保護版上端の取り付け方法 Pending JPH08128160A (ja)

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