JP3523912B2 - 排水用溝材 - Google Patents

排水用溝材

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JP3523912B2 JP17812494A JP17812494A JP3523912B2 JP 3523912 B2 JP3523912 B2 JP 3523912B2 JP 17812494 A JP17812494 A JP 17812494A JP 17812494 A JP17812494 A JP 17812494A JP 3523912 B2 JP3523912 B2 JP 3523912B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、屋上における排水処
理のために、屋上スラブの防水・断熱・排水構造の構成
部材として使用される排水用溝材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の排水用溝材としては、例
えば、図6に示すように、断面U字形のコンクリート製
の溝材Mが知られている。この溝材Mは、工場で注型
し、あらかじめ製作された、いわゆるプレキャストコン
クリート製のものである。 【0003】この溝材Mは、例えば、図6に示すよう
に、屋上スラブSの上に設けた防水層21の上に直接設
置され、防水層21と、その上に敷設した断熱材22
と、その上に打ち込んだ押えコンクリート23ととも
に、屋上スラブSの防水・断熱・排水構造を構成してい
る。なお、24は伸縮目地材、25は水下部、26は水
上部の水勾配モルタルの位置を示す。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
排水用溝材には、次のような問題点があった。 【0005】(1)断熱材22を敷設した部位は、断熱
構造となっているが、溝材Mを設置した部位は、断熱材
22が敷設されていないので、断熱構造となっていな
い。また、溝材Mそのものは、コンクリート製であるた
め、熱容量が大きい。このため、溝材Mを設置した部位
の断熱性が悪い。 【0006】勿論、溝材Mの下に断熱層を設けることは
可能である。しかし、このようにすれば、溝材Mの位置
が高くなり、屋上の排水ができなくなる。断熱材22を
厚くすることもできるが、このようにすれば、断熱層が
厚くなり過ぎ、構造上は勿論、費用の面でも問題があ
る。 【0007】(2)溝材Mがコンクリート製であるため
重い。このため、地上から屋上への運搬や施工時の運
搬,設置に過大な労力と時間を要し、施工能率が悪くな
る。 【0008】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、溝材を設置した部位の屋上スラ
ブの上を断熱構造とすることができ、屋上スラブの排水
溝として使用しても浮き上がるおそれがなく、運搬や屋
上の防水・断熱・排水構造の施工が容易になる排水用溝
材を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明が提供する排水
用溝材は、屋上における排水処理のために、屋上スラブ
の防水・断熱・排水構造の構成部材として使用される断
面ほぼU字形の排水用溝材であって、発泡樹脂よりな
り、かつ幅方向外側面の下半部複数個の突出部が溝材
の長さ方向に等間隔で設けられているものである。 【0010】 【作用】 (1)この発明の排水用溝材は、発泡樹脂で造られてい
るので、屋上スラブの防水層の上に設置した場合、同部
位に断熱層が形成される。このため、コンクリート製の
溝材を設置した場合に比べれば、同部位の断熱性が良く
なる。 【0011】(2)発泡樹脂で造った排水用溝材であっ
ても、従来のコンクリート製の溝材と同じ形状のもので
あれば、熱による伸縮によって屋上スラブの防水層から
浮き上がってしまう。 【0012】これは、従来の溝材は、底面に対し両側面
が垂直になっているので、排水用溝材の両側に打設した
断熱材上の押えコンクリートで、上記浮き上がりを効果
的に拘束できないからである。 【0013】しかるに、この発明の排水用溝材は、その
外側面の下半部に突出部が設けられているので、その両
側に打設された前記押えコンクリートに同突出部が喰い
込む。 【0014】このため、排水用溝材が、熱によって伸縮
し、屋上スラブの防水層から浮き上がろうとしても、押
えコンクリートによって拘束される。その結果、溝材が
浮き上がることはない。この押えコンクリートによる拘
束作用は、経年後も持続される。 【0015】(3)この発明の排水用溝材は、発泡樹脂
で造られているので、軽く、地上から屋上への運搬や施
工時の運搬,設置が容易である。このため、施工能率が
向上する。 【0016】 【実施例】 (実施例1)以下、この発明の実施例(以下、実施例1
という)を図1〜図3によって説明する。図1は実施例
1の排水用溝材の平面図、図2はその側面図、図3はそ
の正面図である。 【0017】図において、M1 はポリスチレンの発泡成
形によって造った排水用溝材で、図3に示すように、正
面から見てほぼU字形になっている。1は、溝材M1
外側面に成形時に一体形成した突出部で、溝材M1 の長
さ方向に等間隔で複数個設けられている。突出部1の溝
材M1 の底面からの高さは、溝材M1 の高さの約3/4
である。突出部1の上から約1/3はテーパ面となって
いる。 【0018】実施例1の溝材M1 は、両端の仕口が相决
りで(相欠いて)組み合わせる構造になっている。すな
わち、一端部はほぞ部2、他端部はほぞ掛け部3となっ
ている。 【0019】図4は、上記排水用溝材M1 を、屋上スラ
ブに設置し、同スラブの防水・断熱・排水構造の構成部
材として使用した場合の断面図である。 【0020】図において、S1 は屋上スラブ、4はその
上に設けた防水層、M1 は防水層4の上に仮固定用の両
面テープ5で設置した溝材である。溝材M1 は、所要個
数接続して敷設されている。6は防水層4の上に敷設し
た断熱材、7は溝材M1 の上縁部に被せた硬質塩化ビニ
ル製のキャップ材、8は断熱材6の上に打ち込んだ押え
コンクリートである。 【0021】9は溝材M1 の中に敷設したポリプロピレ
ン製のメッシュ材、10はメッシュ材9の上に設けた水
勾配モルタル(側面は樹脂モルタル)で、aはその水上
部、bはその水下部を示す。 【0022】次に、上記構成に基づく作用を説明する。 【0023】(1)防水層4と溝材M1 との間に、断熱
材を介装しなくても、溝材M1 が、発泡樹脂でできてい
るので、それ自体が断熱材として機能する。したがっ
て、溝材M1 を設置した部位の断熱性が良くなる。 【0024】(2)溝材M1 が上記防水・断熱・排水構
造に組み込まれた場合、同溝材M1 は、その突出部にお
いて、押えコンクリート8によって拘束される。このた
め、溝材M1 は、その構成材である発泡樹脂の特性によ
って、熱により伸縮しても、変形しにくくなる。その結
果、溝材M1 が浮き上がるようなことはなくなる。 【0025】(3)溝材M1 は、ポリスチレンの発泡成
形体であるので、工場から現場、地上から屋上への運搬
が容易であるし、施工時の運搬,設置が容易である。こ
のため、施工能率が向上する。 【0026】(実施例2)図5は、この発明の他の実施
例(以下、実施例2という)を示す。図5は、実施例1
の溝材M2 を屋上スラブの防水・断熱・排水構造の構成
部材として使用した場合の断面図で、図4に対応する図
である。 【0027】実施例2の排水用溝材M2 は、突出部11
を、溝材M2 の外側面の下半部に、長さ方向に等間隔で
設けた構造のものである。この溝材M2 は、突出部11
を溝材M2 の高さの約1/2の高さで突設したところに
特徴がある。 【0028】溝材M2 の施工方法は、溝材M1 のそれと
次の点で異なっている。 【0029】すなわち、溝材M1 は屋上スラブSの防水
層4の上に直接設置されているが、溝材M2 は、図5に
示すように、水勾配をつけるための充填,接着用発泡ポ
リウレタン材12を介して設置されている。したがっ
て、水上側にくる溝材M2 の土堤部13は、キャップ材
7を被せたとき、押えモルタル8と面一となるように、
切断されている。突出部11を低い位置に設けたのは、
このような溝材M2 の切断加工が加えられることを考慮
したためである。 【0030】14は溝材M2 の中のメッシュ材9の上に
塗布した保護用樹脂モルタルで、aはその水上部、bは
その水下部を示す。その他の構成は、図4のそれと同じ
である。 【0031】作用効果は、実施例1のそれと同じであ
る。 【0032】(実施例3)図示しないが、溝材M3
は、耐候性を付与するための保護層として、例えば、軟
質ポリ塩化ビニル系樹脂(カーボン配合)のスキン層、
あるいはポリプロピレン系樹脂(カーボン配合)のスキ
ン層を設けることができる。 【0033】このようなスキン層を設けた溝材M3 (図
示せず)は、図5に示す防水・断熱・排水構造に使用す
るのに適している。 【0034】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上述のような構成としたので、次の効果を奏する。 【0035】(1)溝材を設置した部位の屋上スラブの
上を断熱構造とすることができる。 【0036】(2)屋上スラブの排水溝として使用して
も経年により浮き上がるおそれがない。 【0037】(3)運搬や屋上スラブの防水・断熱・排
水構造の施工が容易になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 実施例1の平面図 【図2】 実施例1の側面図 【図3】 実施例1の正面図 【図4】 実施例1の排水用溝材を使用した屋上の防水
・断熱・排水構造の断面図 【図5】 実施例2の排水用溝材を使用した屋上の防水
・断熱・排水構造の断面図 【図6】 従来の排水用溝材を使用した屋上の防水・断
熱・排水構造の断面図 【符号の説明】 M1 排水用溝材 1 突出部 2 ほぞ部 3 ほぞ掛け部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 屋上における排水処理のために、屋上ス
    ラブの防水・断熱・排水構造の構成部材として使用され
    る断面ほぼU字形の排水用溝材であって、発泡樹脂より
    なり、かつ幅方向外側面の下半部複数個の突出部が溝
    材の長さ方向に等間隔で設けられていることを特徴とす
    る排水用溝材。
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