JPH08127651A - フェノキシ樹脂の製造方法 - Google Patents

フェノキシ樹脂の製造方法

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JPH08127651A
JPH08127651A JP28720594A JP28720594A JPH08127651A JP H08127651 A JPH08127651 A JP H08127651A JP 28720594 A JP28720594 A JP 28720594A JP 28720594 A JP28720594 A JP 28720594A JP H08127651 A JPH08127651 A JP H08127651A
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JP
Japan
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compound
aromatic
phenoxy resin
phenylene
parts
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JP28720594A
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English (en)
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Kazuyuki Yamane
和行 山根
Shunzo Endo
俊蔵 遠藤
Takayuki Katto
卓之 甲藤
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加工性、機械的強度、透明性、酸素ガスバリヤ
ー性等に優れた実質上線状かつ高分子量のフェノキシ樹
脂の製造方法を提供すること。 【構成】[A]一般式1で表される少なくとも一種の芳
香族ジオール化合物と、 【化1】 (式中、R1は、p−フェニレン、m−フェニレン、ス
ルホニルジフェニレンまたはカルボニルジフェニレンを
表す。) [B](B1)一般式2で表される芳香族ジグリシジル
エーテル化合物、及び 【化2】 (式中、R2は、p−フェニレン、m−フェニレン、ス
ルホニルジフェニレンまたはカルボニルジフェニレンを
表す。) (B2)一般式3で表わされる芳香族ジグリシジルエス
テル化合物 【化3】 (式中、R3は、p−フェニレンまたはm−フェニレン
を表す。)からなる群より選ばれる少なくとも一種の芳
香族ジグリシジル化合物とを、[C]第三アミン化合
物、第四アンモニウム化合物、第三ホスフィン化合物、
及び第四ホスホニウム化合物からなる群より選ばれる少
なくとも一種の重合触媒の存在下に、[D]スルホラン
中で反応させることを特徴とするフェノキシ樹脂の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノキシ樹脂の製造
方法に関し、さらに詳しくは、溶融成形性や延伸性等の
加工性に優れると共に、機械的強度、透明性、酸素ガス
バリヤー性等の諸物性に優れたフェノキシ樹脂の製造方
法に関する。本発明のフェノキシ樹脂は、特に食品等の
包装材料に適している。
【0002】
【従来の技術】従来より、フェノキシ樹脂の製造方法と
して、(1)芳香族ジオールとエピハロヒドリンとの縮
合・重付加反応により得る方法、(2)芳香族ジオール
と芳香族ジグリシジルエーテルとの重付加反応により得
る方法等が知られている。後者の方法は、副反応が起こ
り難く、塩等の副生物もないので、精製等の後処理工程
が容易である。副反応を抑制するために、これらの反応
を溶液重合系で行うことが望ましいことも知られてい
る。
【0003】例えば、英国特許第980,509号明細
書には、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンなどの芳香族ジオールと、2,2−ビス[4(β,
γ−エポキシプロポキシ)フェニル]プロパンなどの芳
香族ジグリシジルエーテルとを、芳香族ジオールのアル
カリ塩(触媒)の存在下に、有機溶媒中で反応させるこ
とにより、フェノキシ樹脂を製造する方法が開示されて
いる。
【0004】特開昭62−106925号公報には、芳
香族ジオールと、芳香族ジオールのジグリシジルエーテ
ルとを、第三アミン、第四アンモニウム化合物、第三ホ
スフィン、及び第四ホスホニウム化合物から選ばれる少
なくとも一種の触媒の存在下に、飽和炭化水素類、芳香
族炭化水素類、アミド類、スルホキシド類などの有機溶
媒中で反応させることにより、ポリヒドロキシポリエー
テル(即ち、フェノキシ樹脂)を製造する方法が開示さ
れている。この方法により得られたフェノキシ樹脂は、
溶融成形性、機械的強度、透明性などに優れていると共
に、ガスバリヤー性に優れていることが示されている。
特開平5−70587号公報には、下記の反復単位を有
する通常固体の熱可塑性ポリエーテル(即ち、フェノキ
シ樹脂)が、酸素に対して高い遮断性を有することが示
されている。
【0005】
【化4】 (式中、Aは、それぞれ個々に、カルボニルジフェニレ
ン、m−フェニレン、スルホニルジフェニレン、p−フ
ェニレン、及びその組み合わせからなる群から選ばれた
二価の芳香族部分であり、Bは、それぞれ個々に、Aに
列挙したもの以外の二価の芳香族部分またはその組み合
わせであり、Rは、水素または一価の炭化水素であり、
そして、Xは、後者の反復単位からなるポリエーテルよ
りも測定できるほどに低い値にコポリエーテルの酸素透
過性を減少させるに十分な数である。)
【0006】具体的に、特開平5−70587号公報の
実施例には、例えば、ビスフェノールAと、ビスフェノ
ールKのジグリシジルエーテルとを、フェノキシプロパ
ノール中で、エチルトリフェニルホスホニウムアセテー
ト(触媒)の存在下に反応させることにより、コポリエ
ーテル(即ち、フェノキシ樹脂)を製造する方法が開示
されている。特開昭62−15222号公報には、下記
の一般式で表される実質上線状のポリヒドロキシポリエ
ステルであって、極限粘度[η]が0.3〜2dl/g
の範囲にあり、ガラス転移温度が30〜160℃の範囲
にあることを特徴とするポリヒドロキシポリエステル
(即ち、フェノキシ樹脂)が開示されている。
【0007】
【化5】 (式中、R1は、フェニレン基を示し、R2は、p−フェ
ニレン基以外の炭素原子数が2〜18の二価の炭化水素
基を示し、R3は、炭素原子数が6〜20の二価の芳香
族炭化水素基を示し、lは、正の数であり、m及びn
は、0または正の数であり、l/(l+m+n)=0.
3〜1.0、m/(l+m+n)=0〜0.7、n/
(l+m+n)=0〜0.5である。)
【0008】該ポリヒドロキシポリエステルは、溶融成
形性に優れ、機械的強度、透明性、及びガスバリヤー性
に優れていることが示されている。特開昭62−152
22号公報には、ポリヒドロキシポリエステルの製造方
法として、(a)ジカルボン酸のジグリシジルエステル
と、(b)ジカルボン酸及び/または芳香族ジオールと
を、シクロヘキサノンやN−メチルピロリドンなどの有
機溶媒中で反応させる方法が開示されている。
【0009】ところで、優れた酸素ガスバリヤー性を有
するフェノキシ樹脂を包装材料として用いるためには、
フェノキシ樹脂が、実質上線状でかつ高分子量であるこ
とが必要である。しかしながら、前記の従来技術では、
(1)低分子量のポリマーしか得られないとか、(2)
高分子量のポリマーが得られても成形加工に適さない架
橋構造を有するとか、あるいは(3)実質上線状で高分
子量のポリマーが得られても、重合反応に長時間を要す
るといった欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶融
成形性、延伸性等の加工性に優れると共に、機械的強
度、透明性、酸素ガスバリヤー性等の諸物性に優れた実
質上線状かつ高分子量のフェノキシ樹脂を経済的に製造
する方法を提供することにある。本願明細書において、
実質上線状とは、直鎖状であるか、あるいは分岐状構造
を有するものの、ゲル状架橋構造(網状構造)を実質的
に含まないことを意味する。
【0011】本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、芳香族ジオール化合物
と芳香族ジグリシジルエーテル化合物及び/または芳香
族ジグリシジルエステル化合物とを、触媒の存在下、有
機溶媒中で反応させてフェノキシ樹脂を製造する方法に
おいて、(1)特定の芳香族ジオールと、(2)特定の
芳香族ジグリシジルエーテル化合物及び/または芳香族
ジグリシジルエステル化合物とを、(3)特定の触媒の
存在下に、(4)特定の有機溶媒中で反応させることに
より、顕著に改善された酸素ガスバリヤー性を有すると
共に、実質上線状かつ高分子量のフェノキシ樹脂が得ら
れることを見いだした。
【0012】本発明の選択された条件下での製造方法に
よれば、反応温度を比較的高温に設定して、比較的短時
間の反応により、前記特性を有するフェノキシ樹脂を得
ることができる。また、常圧下で反応させることができ
るため、安価な反応装置の使用が可能である。本発明
は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、[A]
一般式1で表される少なくとも一種の芳香族ジオール化
合物と、
【0014】
【化6】 (式中、R1は、p−フェニレン、m−フェニレン、ス
ルホニルジフェニレンまたはカルボニルジフェニレンを
表す。) [B](B1)一般式2で表される芳香族ジグリシジル
エーテル化合物、及び
【0015】
【化7】 (式中、R2は、p−フェニレン、m−フェニレン、ス
ルホニルジフェニレンまたはカルボニルジフェニレンを
表す。) (B2)一般式3で表わされる芳香族ジグリシジルエス
テル化合物
【0016】
【化8】 (式中、R3は、p−フェニレンまたはm−フェニレン
を表す。)からなる群より選ばれる少なくとも一種の芳
香族ジグリシジル化合物とを、[C]第三アミン化合
物、第四アンモニウム化合物、第三ホスフィン化合物、
及び第四ホスホニウム化合物からなる群より選ばれる少
なくとも一種の重合触媒の存在下に、[D]スルホラン
中で反応させることを特徴とするフェノキシ樹脂の製造
方法が提供される。
【0017】以下、本発明について詳述する。[A]芳香族ジオール化合物 本発明で使用される芳香族ジオール化合物は、前記一般
式1で表される化合物であり、より具体的には、p−フ
ェニレン、m−フェニレン、スルホニルジフェニレン、
及びカルボニルジフェニレンから選ばれる二価の芳香族
炭化水素基に、2個のフェノール性水酸基が結合した構
造を有する化合物である。このような芳香族ジオール化
合物としては、例えば、ハイドロキノン、レゾルシン、
ビスフェノールS(即ち、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン)、ビスフェノ−ルK(即ち、4,4′
−ジヒドロキシジフェニルケトン)などを挙げることが
できる。これらの芳香族ジオール化合物は、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することが
できる。これらの芳香族ジオール化合物の中でも、酸素
ガスバリヤー性に優れたフェノキシ樹脂が得られるとい
う点で、特に、ハイドロキノン、レゾルシン、及びビス
フェノールSが好ましく、ハイドロキノン、及びレゾル
シンがより好ましい。本発明では、芳香族ジオール化合
物として、一般式1で表される特定の芳香族ジオール化
合物のみを使用することが好ましいが、本発明の目的を
損なわない範囲内において、所望により、その他の芳香
族ジオール化合物を併用することができる。
【0018】その他の芳香族ジオール化合物としては、
例えば、ビスフェノール、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールF、メチルハイドロキノン、クロロハイドロキノ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルオキシド、2,
6−ジヒドロキシナフタレン、ジクロロビスフェノール
A、テトラクロロビスフェノールA、テトラブロモビス
フェノールA、ビスフェノールACP、ビスフェノール
L、ビスフェノールVなどが挙げられる。これらは、そ
れぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用す
ることができる。ただし、酸素ガスバリヤー性に優れた
フェノキシ樹脂を得るためには、一般式1で表される芳
香族ジオール化合物は、全芳香族ジオール化合物中、主
成分として、即ち、50モル%以上の割合使用すること
が必要であり、好ましくは70モル%以上、より好まし
くは80モル%以上の割合で使用される。
【0019】[B]芳香族ジグリシジル化合物 本発明では、芳香族ジグリシジル化合物として、前記一
般式2で表される芳香族ジグリシジルエーテル化合物、
及び前記一般式3で表わされる芳香族ジグリシジルエス
テル化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の芳
香族ジグリシジル化合物を使用する。
【0020】(芳香族ジグリシジルエーテル化合物)本
発明で使用する一般式2で表される芳香族ジグリシジル
エーテル化合物は、p−フェニレン、m−フェニレン、
スルホニルジフェニレン、及びカルボニルジフェニレン
から選ばれる二価の芳香族炭化水素基に、2個のグリシ
ジルエーテル基が結合した構造を有する化合物である。
このような芳香族ジグリシジルエーテル化合物として
は、例えば、ハイドロキノンジグリシジルエーテル、レ
ゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグ
リシジルエーテル、ビスフェノールKジグリシジルエー
テルなどを挙げることができる。これらの芳香族ジグリ
シジルエーテル化合物は、それぞれ単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて使用することができる。
【0021】これらの芳香族ジグリシジルエーテル化合
物の中では、酸素ガスバリヤー性に優れたフェノキシ樹
脂が得られるという点で、ハイドロキノンジグリシジル
エーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、及びビス
フェノールSジグリシジルエーテルが好ましく、ハイド
ロキノンジグリシジルエーテル、及びレゾルシンジグリ
シジルエーテルが特に好ましい。本発明では、芳香族ジ
グリシジルエーテルとして、一般式2で表される化合物
のみを使用することが好ましいが、本発明の目的を損な
わない範囲内において、所望により、その他の芳香族ジ
グリシジルエーテル化合物を併用することができる。
【0022】その他の芳香族ジグリシジルエーテル化合
物としては、例えば、ビスフェノールジグリシジルエー
テル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールFジグリシジルエーテル、メチルハイドロキノ
ンジグリシジルエーテル、クロロハイドロキノンジグリ
シジルエーテル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルオ
キシドジグリシジルエーテル、2,6−ジヒドロキシナ
フタレンジグリシジルエーテル、ジクロロビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル、テトラクロロビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル、ビスフェノールACPジグ
リシジルエーテル、ビスフェノールLジグリシジルエー
テル、及びビスフェノールVジグリシジルエーテルなど
を挙げることができる。これらの化合物は、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
【0023】ただし、酸素ガスバリヤー性に優れたフェ
ノキシ樹脂を得るためには、一般式2で表される芳香族
ジグリシジルエーテル化合物は、全芳香族ジグリシジル
エーテル化合物中、主成分として、即ち、50モル%以
上の割合使用することが必要であり、好ましくは70モ
ル%以上、より好ましくは80モル%以上の割合で使用
される。一般式2で表される芳香族ジグリシジルエーテ
ル化合物は、その製造法上混入する場合があるハロゲン
原子を含有していてもよい。また、一般式2で表される
芳香族ジグリシジルエーテル化合物は、エポキシ基に対
して更に付加反応が起こることによって生成する次式
(4)で表される低重合体を少量含有していてもよい。
【0024】
【化9】 (式中、R2は、一般式2におけるのと同じであり、n
は、1〜10の整数を表す。) さらに、一般式2で表される芳香族ジグリシジルエーテ
ル化合物は、片末端がグリセリン単位として存在する次
式(5)で表されるモノエポキシ化合物を少量含有して
いてもよい。
【0025】
【化10】 (式中、R2は、一般式2におけるのと同じである。) ただし、ハロゲン原子、低重合体、あるいはモノエポキ
シ化合物などの含有量は、フェノキシ樹脂の分子量を大
幅に低下させない範囲内の少量であることが好ましい。
【0026】(芳香族ジグリシジルエステル化合物)本
発明で使用する一般式3で表される芳香族ジグリシジル
エステル化合物は、p−フェニレン、及びm−フェニレ
ンから選ばれる二価の芳香族炭化水素基に、2個のグリ
シジルエステル基が結合した構造を有する化合物であ
る。このような芳香族ジグリシジルエステル化合物とし
ては、ジグリシジルテレフタレート、及びジグリシジル
イソフタレートを挙げることができる。これらは、それ
ぞれ単独で、あるいは併用してもよい。本発明では、芳
香族ジグリシジルエステルとして、一般式3で表される
化合物のみを使用することが好ましいが、本発明の目的
を損なわない範囲内において、所望により、その他の芳
香族ジグリシジルエステル化合物を併用することができ
る。
【0027】その他の芳香族ジグリシジルエステル化合
物としては、例えば、ジグリシジルフタレート、ジグリ
シジル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ジグ
リシジル−4,4′−ジフェニルジカルボキシレート、
ジグリシジル−4,4′−ジフェニルエーテルジカルボ
キシレート、ジグリシジル−4,4′−ジフェニルスル
ホンジカルボキシレート、ジグリシジル−4,4′−ジ
フェニルメタンジカルボキシレート、ジグリシジル−
4,4′−ジフェニルプロパンジカルボキシレートなど
を挙げることができる。これらは、それぞれ単独で、あ
るいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0028】ただし、酸素ガスバリヤー性に優れたフェ
ノキシ樹脂を得るためには、一般式3で表される芳香族
ジグリシジルエステル化合物は、全芳香族ジグリシジル
エステル化合物中、主成分として、即ち、50モル%以
上の割合使用することが必要であり、好ましくは70モ
ル%以上、より好ましくは80モル%以上の割合で使用
される。一般式3で表される芳香族ジグリシジルエステ
ル化合物は、その製造法上混入する場合がある、ハロゲ
ン原子を含有していてもよい。また、一般式3で表され
る芳香族ジグリシジルエステル化合物は、エポキシ基に
対して更に付加反応が起こることによって生成する次式
(6)で表される低重合体を少量含有していてもよい。
【0029】
【化11】 (式中、R3は、一般式3におけるのと同じであり、n
は、1〜10の整数を表す。) さらに、一般式3で表される芳香族ジグリシジルエステ
ル化合物は、片末端がグリセリン単位として存在する次
式(7)で表されるモノエポキシ化合物を少量含有して
いてもよい。
【0030】
【化12】 (式中、R3は、一般式3におけるのと同じである。) ただし、ハロゲン原子、低重合体、あるいはモノエポキ
シ化合物などの含有量は、フェノキシ樹脂の分子量を大
幅に低下させない範囲内の少量であることが好ましい。
【0031】モノマーの使用割合 芳香族ジオール化合物は、芳香族ジグリシジル化合物1
モルに対して、通常、0.90〜1.10モル、好まし
くは0.90〜1.05モル、より好ましくは0.90
〜1.00モルの割合で使用される。この使用割合の範
囲内であれば、実質上線状かつ高分子量のフェノキシ樹
脂を容易に得ることができる。芳香族ジグリシジル化合
物は、芳香族ジグリシジルエーテル化合物(B1)及び
/または芳香族ジグリシジルエステル化合物(B2)か
らなるが、両者を併用する場合には、これら2種類のモ
ノマーの使用割合は特に限定されない。得られるフェノ
キシ樹脂の酸素ガスバリヤー性がより優れているという
点で、2種類のモノマーのうち、芳香族ジグリシジルエ
ーテル化合物がより好ましい。
【0032】重合触媒 本発明では、重合触媒として、第三アミン化合物、第四
アンモニウム化合物、第三ホスフィン化合物、及び第四
ホスホニウム化合物からなる群より選ばれる少なくとも
一種の化合物を使用する。第三アミン化合物としては、
例えば、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミ
ン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミ
ン、トリ−sec−ブチルアミン、トリ−n−ヘキシル
アミン、ジメチルベンジルアミン、ジエチルベンジルア
ミン、トリベンジルアミンなどを挙げることができる。
【0033】第四アンモニウム化合物としては、例え
ば、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエ
チルアンモニウム、水酸化テトラ−n−プロピルアンモ
ニウム、水酸化テトライソプロピルアンモニウム、水酸
化テトラ−n−ブチルアンモニウム、水酸化トリメチル
ベンジルアンモニウム、水酸化トリエチルベンジルアン
モニム等の水酸化第四アンモニウム化合物;塩化テトラ
メチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、
塩化テトラn−プロピルアンモニウム、塩化テトライソ
プロピルアンモニウム、塩化テトラn−ブチルアンモニ
ウム、塩化トリメチルベンジルアンモニウム、塩化トリ
エチルベンジルアンモニウムなどの塩化第四アンモニウ
ム化合物;臭化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラ
エチルアンモニウム、臭化テトラn−プロピルアンモニ
ウム、臭化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラn−
ブチルアンモニウム、臭化トリメチルベンジルアンモニ
ウム、臭化トリエチルベンジルアンモニウムなどの臭化
第四アンモニウム化合物;沃化テトラメチルアンモニウ
ム、沃化テトラエチルアンモニウム、沃化テトラn−プ
ロピルアンモニウム、沃化テトライソプロピルアンモニ
ウム、沃化テトラn−ブチルアンモニウム、沃化トリメ
チルベンジルアンモニウム、沃化トリエチルベンジルア
ンモニウムなどの沃化第四アンモニウム化合物;などを
挙げることができる。
【0034】第三ホスフィン化合物としては、例えば、
トリエチルホスフィン、トリn−ブチルホスフィン、ト
リフェニルホスフィン、トリノニルフェニルホスフィン
などを挙げることができる。第四ホスホニウム化合物と
しては、例えば、水酸化テトラメチルホスホニウムなど
の水酸化第四ホスホニウム化合物;塩化テトラメチルホ
スホニウム、塩化テトラn−ブチルホスホニウム、塩化
テトラフェニルホスホニウム、臭化テトラn−ブチルホ
スホニウム、臭化メチルトリフェニルホスホニウム、臭
化エチルトリフェニルホスホニウム、臭化n−ブチルト
リフェニルホスホニウムなどのハロゲン化第四ホスホニ
ウム化合物;エチルトリフェニルホスホニウムアセテー
トなどの酢酸第四ホスホニウム化合物;などを挙げるこ
とができる。これら重合触媒は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上を組み合わせて使用することができる。重
合触媒の使用割合は、芳香族ジオール化合物1モル当た
り、通常、0.001〜10モル%、好ましくは0.0
05〜5モル%である。
【0035】末端封止剤 本発明の製造方法において、生成フェノキシ樹脂の末端
を形成させ、あるいは分子量を調節する等の目的で、一
個のフェノール性水酸基を含有する化合物を反応系に少
量存在させることができる。一個のフェノール性水酸基
を含有する化合物を反応系に添加する時期は、重合反応
の初期、途中、後期、あるいはこれらの組み合わせや、
連続的な添加など、特に制限はされないが、高分子量化
のためには重合後期に添加するのが望ましい。
【0036】1個のフェノール性水酸基を含有する化合
物の例としては、例えば、フェノール、クレゾール、キ
シレノール、エチルフェノール、ジエチルフェノール、
プロピルフェノール、イソプロピルフェノール、ジプロ
ピルフェノール、ジイソプロピルフェノール、ブチルフ
ェノール、イソブチルフェノール、ターシャリーブチル
フェノール、ジブチルフェノール、ジイソブチルフェノ
ール、ジターシャリーブチルフェノール、ペンチルフェ
ノール、オクチルフェノール、メチルエチルフェノー
ル、メチルイソブチルフェノール、メチルターシャリー
ブチルフェノール、フェニルフェノール、トリルフェノ
ール、クミルフェノール、メトキシフェノール、エトキ
シフェノール、プロピオキシフェノール、4−ヒドロキ
シアセトフェノン、3−ヒドロキシアセトフェノン、2
−ヒドロキシアセトフェノン、エチル−4−ヒドロキシ
フェニルケトン、プロピル−4−ヒドロキシフェニルケ
トン、α−ナフトール、β−ナフトールなどを挙げるこ
とができる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種
以上を組み合わせて用いることができる。1個のフェノ
ール性水酸基を含有する化合物は、芳香族ジオール化合
物1モル当たり、通常、10モル%以下、好ましくは5
モル%以下、より好ましくは1モル%以下の割合で使用
する。
【0037】重合溶媒 本発明の製造方法では、溶媒としてスルホランを使用す
る。スルホランは、従来より幾つかの先行文献に、フェ
ノキシ樹脂の重合工程において使用される多くの有機溶
剤の1つとしてリストアップされているが、実際にスル
ホランを重合溶媒として用いた実施例は殆ど示されてお
らず、勿論、本発明で使用する特定の選択されたモノマ
ーとの組み合わせにおいて使用された例はない。本発明
者らは、前記特定の[A]芳香族ジオール化合物と、
[B]芳香族ジグリシジル化合物とを、重合溶媒として
スルホランを用いて反応させると、(1)実質上線状
で、かつ、高分子量のフェノキシ樹脂が得られること、
(2)重合反応を比較的高温かつ短時間に行うことがで
き、重合装置も耐圧である必要がないので、効率的・経
済的にフェノキシ樹脂が得られること、(3)得られた
フェノキシ樹脂が顕著に優れた酸素ガスバリヤー性を有
することを見いだした。
【0038】これに対して、モノマーとして、前記特定
の[A]芳香族ジオール化合物と、[B]芳香族ジグリ
シジル化合物とを用いても、一般に重合溶媒として用い
られている非プロトン性有機溶媒、例えば、メチルエチ
ルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトフ
ェノン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドなどを用いると、高
分子量のフェノキシ樹脂を得ることが困難である。ま
た、重合溶媒としてスルホランを使用しても、前記特定
のモノマーを使用しない場合には、酸素ガスバリヤー性
に優れたフェノキシ樹脂を得ることが困難である。
【0039】スルホランは、[A]芳香族ジオール化合
物と[B]芳香族ジグリシジル化合物との合計100質
量部に対して、通常、50〜500質量部(質量比で
0.5〜5倍)、好ましくは70〜300質量部、より
好ましくは100〜200質量部の割合で使用する。ス
ルホランを上記割合で使用することにより、実質上線状
かつ高分子量のフェノキシ樹脂を容易に得ることができ
る。本発明では、重合反応性や溶媒回収などの観点か
ら、スルホランを単独で使用することが好ましいが、本
発明の目的を損なわない範囲内において、上記の非プロ
トン性溶媒あるいは反応に不活性な他の溶媒等を添加し
てもかまわない。しかし、スルホランは、有機溶媒中、
主成分として少なくとも50重量%以上、好ましくは7
0重量%以上、より好ましくは80重量%以上の割合で
存在することが望ましい。
【0040】溶媒中に水が存在すると、生成物であるフ
ェノキシ樹脂の分子量を低下させるので、水の存在量
は、スルホラン100質量部当たり、通常、3質量部以
下、好ましくは1質量部以下、より好ましく、0.2質
量部以下に調整することが望ましい。逆に、反応系に水
を少量存在させることによって、生成フェノキシ樹脂の
分子量を調節することができる。したがって、フェノキ
シ樹脂の分子量を調整するために、スルホラン100質
量部に対して、3質量部以下の割合で水を反応系に存在
させることができる。
【0041】重合反応 芳香族ジオール化合物と芳香族ジグリシジル化合物との
重合反応は、一般に、窒素等の不活性ガス雰囲気中、室
温〜300℃の反応温度で、0.5〜50時間行われ
る。本発明の製造方法における反応温度は、通常、10
0〜280℃、好ましくは150〜260℃、より好ま
しくは160〜220℃の範囲内である。反応温度が高
過ぎると、架橋反応や分解反応等の副反応が生じ易く、
逆に、反応温度が低過ぎると、反応に時間がかかり過ぎ
て、経済的でない。また、反応温度が低い場合には、十
分に高分子量のフェノキシ樹脂を得ることが困難であ
る。
【0042】本発明の製造方法における反応時間は、通
常、0.5〜20時間、好ましくは0.5〜15時間、
より好ましくは0.5〜10時間である。反応時間は、
長過ぎても、架橋反応等の副反応が起こる場合があり、
また、経済的ではないため好ましくない。反応時間は、
さらに好ましくは0.5〜7時間程度の短時間とするこ
とができ、それによって、架橋反応等の副反応を効果的
に抑制することができる。重合反応は、好ましくは15
0〜260℃で、0.5〜10時間、より好ましくは1
60〜220℃で、0.5〜10時間、さらに好ましく
は160〜220℃で0.5〜7時間の条件で行うこと
が望ましい。本発明の製造方法によれば、短時間の反応
で、実質上線状で高分子量のフェノキシ樹脂が得られ
る。
【0043】重合触媒の添加時期及び添加方法は、特に
限定されない。反応混合物が所定の反応温度に達する以
前に、あるいは所定の反応温度に達してから、重合触媒
を単独で、あるいは重合触媒を溶媒に溶解した溶液を添
加することができる。重合反応は、加圧下に行ってもよ
いが、本発明ではスルホラン(沸点285℃)を主成分
とする重合溶媒を使用するので、通常、常圧下に反応を
行うことができる。常圧下で反応を行うことにより、重
合設備が安価になり経済的である。
【0044】フェノキシ樹脂 本発明の製造方法によれば、実質上線状かつ高分子量の
フェノキシ樹脂が経済的に安価に得られる。本発明のフ
ェノキシ樹脂が実質上線状であることは、固有粘度を測
定する際の溶媒に実質的に完全に溶解することによって
確認される。本発明のフェノキシ樹脂は、ジメチルスル
ホキシド溶媒中、0.4g/dlの濃度で、温度30℃
で測定した固有粘度(ηinh)が、通常、0.3g/d
l以上の高分子量ポリマーである。フェノキシ樹脂の固
有粘度が0.3g/dl以上であれば、溶融成形性を満
足するが、延伸性等の二次加工性を考慮すると、固有粘
度0.4g/dl以上であることが好ましい。
【0045】本発明のフェノキシ樹脂は、酸素に対して
優れたガスバリヤー性を有し、しかも、該酸素ガスバリ
ヤー性は、乾燥及び湿り環境の両方において、殆ど影響
を受けない。かかる特性を有する、本発明のフェノキシ
樹脂は、食品及び薬のような酸素感受性物質を包装する
遮断容器やフィルムなどとして有用である。本発明のフ
ェノキシ樹脂は、包装材料の用途以外にも、一般的な成
形用、押出用、注形用樹脂などとしても有用である。
【0046】
【実施例】以下に、本発明について実施例及び比較例を
挙げてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施
例及び比較例において、特に断りのない限り、部及び%
は質量基準である。また、フェノキシ樹脂の性能評価
は、以下の評価方法に従って行った。
【0047】評価方法 (1)ポリマーの固有粘度(ηinh)は、濃度0.4g
/dlのジメチルスルホキシド溶液について、ウベロー
デ型粘度計を用い、30℃で測定した。 (2)ガラス転移温度(Tg)は、ポリマーを溶融流動
状態になるまで加熱した後、室温まで急冷却して得られ
たプレスシート(厚み150μm)について、示差走査
熱量計を用いて、昇温速度10℃/分で測定して求め
た。 (3)酸素ガスバリヤー性は、上記のプレスシートにつ
き、Modern Control社製OXTRAN−
100、OXTRAN 2/20を用い、30℃で測定
した。酸素ガス透過度は、厚み20μmに換算して求め
た。 (4)曇り度は、日本電色工業(株)製 色差−曇価−
グロス計 Σ80を用いて測定した。 (5)延伸性は、東洋精機(株)製の二軸延伸装置を用
いて評価した。予熱1分後、2.5m/minの速度
で、二軸同時に引っ張り、破断することなく延伸フィル
ムが作成可能か否かを評価した。 (6)ヤング率は、東洋ボールドウイン社製 テンシロ
ン RTM−100を用い、23℃、50%RH(相対
湿度)で、試料長に対し10%/分の速度で引張試験を
行い、2.5%Secant Modulusを求め
た。
【0048】[実施例1]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールS 500部、ハ
イドロキノンジグリシジルエーテル470部(エポキシ
当量115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及び
スルホラン1455部を仕込み、容器内を窒素で十分置
換した後、窒素雰囲気下に撹拌しながら100℃まで昇
温し、完全に溶解させた。完全溶解後、重合触媒である
臭化エチルトリフェニルホスホニウムの50%メタノー
ル溶液14部を加え、180℃に昇温し、90分間反応
させた。その後、フェノールの25%スルホラン溶液4
4部を加え、180℃で30分間反応させた後、室温ま
で冷却した。冷却後、テトラヒドロフラン7500部を
加えて希釈し、激しく撹拌している大量の水に投じて、
沈澱させることで白色のポリマーを得た。脱水、乾燥
後、ジメチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(1/
4)の混合溶媒に再溶解し、再び水で再沈単離した。数
回、水で洗浄後、55℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマー
の収率は99%、固有粘度ηinhは0.55dl/gで
あり、ガラス転移温度は104℃であった。なお、固有
粘度測定に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメチルスル
ホキシド溶液中に、未溶解物は認められなかった。
【0049】[実施例2]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールS 500部、ハ
イドロキノンジグリシジルエーテル470部(エポキシ
当量115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及び
スルホラン1455部を仕込み、容器内を窒素で十分置
換した後、窒素雰囲気下に撹拌しながら100℃まで昇
温し、完全に溶解させた。完全溶解後、重合触媒である
臭化エチルトリフェニルホスホニウムの50%メタノー
ル溶液14部を加え、180℃に昇温して、4時間反応
させた。その後、フェノールの25%スルホラン溶液4
4部を加え、180℃で30分間反応させた後、室温ま
で冷却した。冷却後、テトラヒドロフラン7500部を
加えて希釈し、激しく撹拌している大量の水に投じて、
沈澱させることで白色のポリマーを得た。脱水、乾燥
後、ジメチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(1/
4)の混合溶媒に再溶解し、再び水で再沈単離した。数
回、水で洗浄後、55℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマー
の収率は99%、固有粘度ηinhは0.65dl/gで
あり、ガラス転移温度は104℃であった。なお、固有
粘度測定に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメチルスル
ホキシド溶液中に、未溶解物は認められなかった。
【0050】[実施例3]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールS 500部、ハ
イドロキノンジグリシジルエーテル470部(エポキシ
当量115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及び
スルホラン1455部を仕込み、容器内を窒素で十分置
換した後、窒素雰囲気下に撹拌しながら100℃まで昇
温し、完全に溶解させた。完全溶解後、重合触媒である
臭化エチルトリフェニルホスホニウムの50%メタノー
ル溶液14部を加え、200℃に昇温し、90分間反応
させた。その後フェノールの25%スルホラン溶液44
部を加え、200℃で30分間反応させた後、室温まで
冷却した。冷却後、テトラヒドロフラン7500部を加
えて希釈し、激しく撹拌している大量の水に投じて、沈
澱させることで白色のポリマーを得た。脱水、乾燥後、
ジメチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(1/4)
の混合溶媒に再溶解し、再び水で再沈単離した。数回、
水で洗浄後、55℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマーの収
率は99%、固有粘度ηinhは0.67dl/gであ
り、ガラス転移温度は104℃であった。なお、固有粘
度測定に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメチルスルホ
キシド溶液中に、未溶解物は認められなかった。
【0051】[実施例4]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールS 500部、ハ
イドロキノンジグリシジルエーテル470部(エポキシ
当量115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及び
スルホラン1455部を仕込み、容器内を窒素で十分置
換した後、窒素雰囲気下に撹拌しながら100℃まで昇
温し、完全に溶解させた。完全溶解後、重合触媒である
臭化エチルトリフェニルホスホニウムの50%メタノー
ル溶液14部を加え、160℃に昇温し、10時間反応
させた。その後、フェノールの25%スルホラン溶液4
4部を加え、160℃で30分間反応させた後、室温ま
で冷却した。冷却後、テトラヒドロフラン7500部を
加えて希釈し、激しく撹拌している大量の水に投じて、
沈澱させることで白色のポリマーを得た。脱水、乾燥
後、ジメチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(1/
4)の混合溶媒に再溶解し、再び水で再沈単離した。数
回、水で洗浄後、55℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマー
の収率は99%、固有粘度ηinhは0.49dl/gで
あり、ガラス転移温度は104℃であった。なお、固有
粘度測定に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメチルスル
ホキシド溶液中に、未溶解物は認められなかった。
【0052】[実施例5]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールS 500部、ハ
イドロキノンジグリシジルエーテル470部(エポキシ
当量115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及び
スルホラン1455部を仕込み、容器内を窒素で十分置
換した後、窒素雰囲気下に撹拌しながら100℃まで昇
温し、完全に溶解させた。完全溶解後、重合触媒である
臭化エチルトリフェニルスルホニウムの50%メタノー
ル溶液14部を加え、140℃に昇温し、10時間反応
させた。その後、フェノールの25%スルホラン溶液4
4部を加え、140℃で30分間反応させた後、室温ま
で冷却した。冷却後、テトラヒドロフラン7500部を
加えて希釈し、激しく撹拌している大量の水に投じて、
沈澱させることで白色のポリマーを得た。脱水、乾燥
後、ジメチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(1/
4)の混合溶媒に再溶解し、再び水で再沈単離した。数
回、水で洗浄後、55℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマー
の収率は99%、固有粘度ηinhは0.31dl/gで
あり、ガラス転移温度は104であった。なお、固有粘
度測定に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメチルスルホ
キシド溶液中に、未溶解物は認められなかった。
【0053】[比較例1]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールS 500部、ハ
イドロキノンジグリシジルエーテル470部(エポキシ
当量115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及び
重合溶媒としてN−メチルピロリドン1455部を仕込
み、容器内を窒素で十分置換した後、窒素雰囲気下に撹
拌しながら100℃まで昇温し、完全に溶解させた。完
全溶解後、重合触媒である臭化エチルトリフェニルホス
ホニウムの50%メタノール溶液14部を加え、180
℃に昇温し、4時間反応させた。その後、フェノールの
25%N−メチルピロリドン溶液44部を加え、180
℃で30分間反応させた後、室温まで冷却した。冷却
後、テトラヒドロフラン7500部を加えて希釈し、激
しく撹拌している大量の水に投じて、沈澱させることで
白色のポリマーを得た。脱水、乾燥後、ジメチルスルホ
キシド/テトラヒドロフラン(1/4)の混合溶媒に再
溶解し、再び水で再沈単離した。数回、水で洗浄後、5
5℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマーの収率は99%であ
ったが、固有粘度ηinhは0.16dl/gと低粘度で
あった。
【0054】[比較例2]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールS 500部、ヒ
ドロキノンジグリシジルエーテル470部(エポキシ当
量115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及び重
合溶媒としてジメチルスルホキシド1455部を仕込
み、容器内を窒素で十分置換した後、窒素雰囲気下に撹
拌しながら100℃まで昇温し、完全に溶解させた。完
全溶解後、触媒である臭化エチルトリフェニルホスホニ
ウムの50%メタノール溶液14部を加え、180℃に
昇温して、反応させようとしたところ、反応混合物が黒
褐色に変色し、異臭を放ったため、反応を中止した。
【0055】[比較例3]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ビスフェノールA 385部、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテル614部(エポキ
シ当量173.0g/eq、塩素含量0.15%)、及
びスルホラン1500部を仕込み、容器内を窒素で十分
置換した後、窒素雰囲気下に撹拌しながら100℃まで
昇温し、完全に溶解させた。完全溶解後、重合触媒であ
る臭化エチルトリフェニルホスホニウムの50%メタノ
ール溶液20部を加え、180℃に昇温し、4時間反応
させた。その後、フェノールの25%スルホラン溶液5
4部を加え、180℃で30分間反応させた後、室温ま
で冷却した。冷却後、テトラヒドロフラン7500部を
加えて希釈し、激しく撹拌している大量の水に投じて、
沈澱させることで白色のポリマーを得た。脱水、乾燥
後、ジメチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(1/
4)の混合溶媒に再溶解し、再び水で再沈単離した。数
回、水で洗浄後、55℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマー
の収率99%、固有粘度ηinhは0.57dl/gであ
り、ガラス転移温度は100℃であった。しかし、表1
に示すように、このポリマーの酸素ガスバリヤー性は、
劣悪なものであった。なお、固有粘度測定に用いた、生
成フェノキシ樹脂のジメチルスルホキシド溶液中に、未
溶解物は認められなかった。
【0056】[実施例6]反応容器に、分子量調整剤と
して水15部を加えた以外は、実施例2と同様にしてポ
リマーを得た。得られた乾燥ポリマーの収率は99%、
固有粘度ηinhは0.60dl/g(実施例2のポリマ
ーでは0.65dl/g)であり、ガラス転移温度は1
04℃であった。このように、反応系の水分量を調整す
ることにより、生成ポリマーの分子量を調節することが
できる。なお、固有粘度測定に用いた、生成フェノキシ
樹脂のジメチルスルホキシド溶液中に、未溶解物は認め
られなかった。
【0057】[実施例7]反応容器に、分子量調整剤と
して水45部を加えた以外は、実施例2と同様にしてポ
リマーを得た。得られた乾燥ポリマーの収率は99%、
固有粘度ηinhは0.51dl/g(実施例2のポリマ
ーでは0.65dl/g)であり、ガラス転移温度は1
04℃であった。このように、反応系の水分量を調整す
ることにより、生成ポリマーの分子量を調節することが
できる。なお、固有粘度測定に用いた、生成フェノキシ
樹脂のジメチルスルホキシド溶液中に、未溶解物は認め
られなかった。
【0058】[実施例8]実施例2におけるハイドロキ
ノンジグリシジルエーテルの代わりに、レゾルシンジグ
リシジルエーテル475部(エポキシ当量116.3g
/eq、塩素含有量0.98%)を用いたこと以外は、
実施例2と同様にしてポリマーを得た。得られた乾燥ポ
リマーの収率は99%、固有粘度ηinhは0.74dl
/gであり、ガラス転移温度は100℃であった。な
お、固有粘度測定に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメ
チルスルホキシド溶液中に、未溶解物は認められなかっ
た。
【0059】[実施例9]撹拌装置、及び還流冷却器を
装備した反応容器に、ハイドロキノン319部、ハイド
ロキノンジグリシジルエーテル681部(エポキシ当量
115.2g/eq、塩素含量0.21%)、及びスル
ホラン1500部を仕込み、容器内を窒素で十分置換し
た後、窒素雰囲気下に撹拌しながら100℃まで昇温
し、完全に溶解させた。完全溶解後、重合触媒である臭
化エチルトリフェニルホスホニウムの50%メタノール
溶液20部を加え、180℃に昇温し、4時間反応させ
た。その後、フェノールの25%スルホラン溶液54部
を加え、180℃で30分間反応させた後、室温まで冷
却した。冷却後、テトラヒドロフラン7500部を加え
て希釈し、激しく撹拌している大量の水に投じて、沈澱
させることで白色のポリマーを得た。脱水、乾燥後、ジ
メチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(1/4)の
混合溶媒に再溶解し、再び水で再沈単離した。数回、水
で洗浄後、55℃で減圧乾燥した。乾燥ポリマーの収率
は99%、固有粘度ηinhは0.65dl/gであり、
ガラス転移温度は60℃であった。なお、固有粘度測定
に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメチルスルホキシド
溶液中に、未溶解物は認められなかった。
【0060】[実施例10]実施例9におけるハイドロ
キノンの代わりに、レゾルシン319部を用いた以外
は、実施例9と同様にしてポリマーを得た。乾燥ポリマ
ーの収率は99%、固有粘度ηinhは0.50dl/g
であり、ガラス転移温度は61℃であった。なお、固有
粘度測定に用いた、生成フェノキシ樹脂のジメチルスル
ホキシド溶液中に、未溶解物は認められなかった。
【0061】[実施例11]実施例2、8、9、10、
及び比較例3によって得られたフェノキシ樹脂を用い
て、ガラス転移温度を測る際に作成した方法でプレスシ
ートを作成し、酸素ガス透過度、二軸延伸性、ヤング
率、及び曇り度を評価した。結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、溶融成形
性、延伸性等の加工性に優れ、機械的強度、透明性、及
び酸素ガスバリヤー性等の諸物性に優れた、食品等の包
装材料用等として適した性能を有するフェノキシ樹脂
を、常圧下、短時間の重合反応により得ることができ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 [A]一般式1で表される少なくとも一
    種の芳香族ジオール化合物と、 【化1】 (式中、R1は、p−フェニレン、m−フェニレン、ス
    ルホニルジフェニレンまたはカルボニルジフェニレンを
    表す。) [B](B1)一般式2で表される芳香族ジグリシジル
    エーテル化合物、及び 【化2】 (式中、R2は、p−フェニレン、m−フェニレン、ス
    ルホニルジフェニレンまたはカルボニルジフェニレンを
    表す。) (B2)一般式3で表わされる芳香族ジグリシジルエス
    テル化合物 【化3】 (式中、R3は、p−フェニレンまたはm−フェニレン
    を表す。)からなる群より選ばれる少なくとも一種の芳
    香族ジグリシジル化合物とを、 [C]第三アミン化合物、第四アンモニウム化合物、第
    三ホスフィン化合物、及び第四ホスホニウム化合物から
    なる群より選ばれる少なくとも一種の重合触媒の存在下
    に、 [D]スルホラン中で反応させることを特徴とするフェ
    ノキシ樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記反応を、反応温度100〜280℃
    の範囲内、かつ、反応時間0.5〜20時間の範囲内で
    行う請求項1記載のフェノキシ樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 [A]芳香族ジオール化合物が、一般式
    1中、R1がp−フェニレン、m−フェニレンまたはス
    ルホニルジフェニレンで表される少なくとも一種の芳香
    族ジオール化合物である請求項1または2記載のフェノ
    キシ樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】 [B]芳香族ジグリシジル化合物が、
    (B1)一般式2で表される少なくとも一種の芳香族ジ
    グリシジルエーテル化合物である請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載のフェノキシ樹脂の製造方法。
  5. 【請求項5】 (B1)芳香族ジグリシジルエーテル化
    合物が、一般式2中、R2がp−フェニレン、m−フェ
    ニレンまたはスルホニルジフェニレンで表される少なく
    とも一種の芳香族ジグリシジルエーテル化合物である請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載のフェノキシ樹脂
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 [A]芳香族ジオール化合物を、[B]
    芳香族ジグリシジル化合物1モル当たり、0.90〜
    1.10モルの割合で使用する請求項1ないし5のいず
    れか1項に記載のフェノキシ樹脂の製造方法。
  7. 【請求項7】 [C]重合触媒を、[A]芳香族ジオー
    ル化合物1モル当たり、0.001〜10モル%の割合
    で使用する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のフ
    ェノキシ樹脂の製造方法。
  8. 【請求項8】 [D]スルホランを、[A]芳香族ジオ
    ール化合物と[B]芳香族ジグリシジル化合物との合計
    100質量部に対して、50〜500質量部の割合で使
    用する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のフェノ
    キシ樹脂の製造方法。
  9. 【請求項9】 水を、[D]スルホラン100質量部に
    対して、3質量部以下の割合で反応系に更に存在させる
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載のフェノキシ樹
    脂の製造方法。
  10. 【請求項10】 1個のフェノール性水酸基を含有する
    化合物を、[A]芳香族ジオール化合物1モル当たり、
    10モル%以下の割合で反応系に更に存在させる請求項
    1ないし9のいずれか1項に記載のフェノキシ樹脂の製
    造方法。
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