JPH05209118A - ポリエステル及びポリカーボネートのブレンド - Google Patents

ポリエステル及びポリカーボネートのブレンド

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JPH05209118A
JPH05209118A JP22273292A JP22273292A JPH05209118A JP H05209118 A JPH05209118 A JP H05209118A JP 22273292 A JP22273292 A JP 22273292A JP 22273292 A JP22273292 A JP 22273292A JP H05209118 A JPH05209118 A JP H05209118A
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polyester
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blend
examples
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Hsinjin Yang
ヤン シンジン
Paul D Yacobucci
ダニエル ヤコブッチ ポール
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • C08L67/03Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the dicarboxylic acids and dihydroxy compounds having the carboxyl- and the hydroxy groups directly linked to aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 広範な比率に亘って互いに相溶性であり、良
好な非晶質性及び透明度、良好な耐衝撃性、単一Tg、
ポリカーボネート自身のものよりも良好な化学的原因に
よる応力亀裂に対する耐性を示すポリエステル及びポリ
カーボネートのブレンドを提供する。 【構成】 ポリエステル及びポリカーボネートを含んで
成るポリマーブレンドであって、ポリエステルが、次式 で示される繰り返し単位を含有し、そしてポリカーボネ
ートが、次式 等で示される繰り返し単位を含有するポリマーブレン
ド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル及びポリ
カーボネートのブレンドに関し、そしてより詳細には、
ポリエステル及びポリカーボネートが非常に相溶性であ
る、すなわち、ポリエステル及びポリカーボネートが互
いに固溶体を形成できるようなブレンドに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは、周知であり、そし
て成形品類及び保護プラスチックオーバーコート類を製
造するのに有用であるエンジニアリングサーモプラスチ
ック類に広く用いられる。それらは、良好な硬度、良好
な耐衝撃性及びそれらの非晶質高分子型における良好な
透明度を示すことが知られている。しかしながら、ポリ
カーボネート類は、若干の適用に関して欠点、すなわ
ち、ガソリンもしくは別の化学物質を初めとする溶剤と
の接触により生じる応力亀裂に対する耐性が乏しく、そ
してそれらの低分子型では、結晶化傾向を有し、それに
よって透明というよりはむしろ曇ってくる。
【0003】対照的に、若干の熱可塑性ポリエステル
は、ポリカーボネートと同様の高い耐衝撃性を有さない
ので、溶剤類もしくは別の化学物質類との接触により生
じる応力亀裂に対する優れた耐性及び良好な非晶質性並
びに透明度を、広範な分子量に亘って有する。
【0004】ポリエステル及びポリカーボネートの両者
の有益な性質(例えば、良好な硬度、高い耐衝撃性、高
い透明度、化学的原因による応力亀裂に対する耐性、及
び、比較的手頃な経費)の組み合わせを提供するポリマ
ー組成物を、例えば、ポリエステルをポリカーボネート
とブレンドすることにより提供できることが、望ましい
であろう。残念ながら、これらの目的は、多くのポリエ
ステル及びポリカーボネートの固有の不相溶性により、
従来妨げられてきた。「不相溶性」とは、本発明者らは
2種のポリマーが広範な性質及び外部条件に亘って互い
に固溶体を形成及び/又は維持できないことを意味す
る。2種以上のポリマーのブレンドの不相溶性は、ブレ
ンドが有する1つ以上のTgにより明示される。Tg
は,ブレンド中のポリマーが、互いに固溶体を形成する
(すなわち、ブレンドにおいて単一相を形成する)相溶
性ポリマーのブレンドにより示される一連の性質よりも
むしろ、互いに異なる性質を各々示す分離相状で存在す
ることの、信頼できる指標である。ブレンド中のポリマ
ー間の相分離に伴う欠点としては、単一Tgを提供でき
ないこと、乏しい構造保全性、衝撃及び別の圧力に対す
る乏しい耐性、化学的攻撃により生じる亀裂に対する乏
しい耐性及び光散乱による乏しい透明度が挙げられ、こ
れらすべてがブレンドを生成する際に意図される目的に
反する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、ブレンドされ
るポリマーが、広範な比率に亘って互いに相溶性であ
り、そしてブレンドが良好な非晶質性及び透明度、良好
な耐衝撃性、単一Tg、ポリカーボネート自身よりも良
好な化学的原因による応力亀裂に対する耐性並びに手頃
な経費を示すような、ポリエステル及びポリカーボネー
トのブレンドについてのニーズが存在する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記ポリエス
テル及びポリカーボネートを含んで成るポリマーブレン
ドを提供することにより、上記ニーズを満たす。ポリエ
ステルは、次式
【0007】
【化3】
【0008】で示される繰り返し単位を含有し、そして
ポリカーボネートは、次式
【0009】
【化4】
【0010】で示される繰り返し単位を含有する。
【0011】本発明のブレンドに使用される構造式(I
I),(III ),(IV)及び(V)の繰り返し単位で示
されるポリマー類は、既知ポリカーボネート類であり、
そしてこのようなポリカーボネート類を合成するため
の、当該技術分野で周知のいずれかの方法により、例え
ば、適当なビスフェノール類とホスゲンの縮合により、
製造できる。例えば、構造式(IV)のポリカーボネート
の合成に適するビスフェノールは、4,4′−(2−ノ
ルボルニリデン)ビスフェノールであり、これは濃塩酸
中メチルメルカプタンの存在下2−ノルボルナノンと融
解フェノールの反応により製造でき、そして製造式
(V)ポリカーボネートの製造に適するビスフェノール
は、4,4′−(オクタヒドロ−4,7−メタノ−5H
−インデン−5−イリデン)ビスフェノールであり、こ
れは、イーストマン・コダック・カンパニー、USAよ
り市販されている。構造式(IV)及び(V)のポリカー
ボネートの更に詳細な製造方法を、下記製造1及び2に
記載する。10,000から250,000までの範囲
内の重量平均分子量を有するポリカーボネート類は、本
発明に有用である。
【0012】本発明のブレンドに使用されるポリエステ
ルに含有される繰り返し単位を記載するために先に具体
的に示された構造(I)は、以下の別の異性体の構造式
(I−A)及び(I−B)を包含することを意味する。
【0013】
【化5】
【0014】本発明のブレンド中のポリエステルは、構
造式(I−A)で示される繰り返し単位、構造式(I−
B)で示される繰り返し単位、又は構造式(I−A)で
示される繰り返し単位及び構造式(I−B)で示される
繰り返し単位を含有できる。3種の選択肢すべてが、本
発明の目的に十分役立つ。
【0015】本発明のブレンドに使用される構造式
(I)の繰り返し単位を有するポリエステル類は、ポリ
エステル合成に有用であることが一般的に既知である方
法により、例えば、適当な二酸類(もしくはそれらのエ
ステル類又は塩類)と適当なジオール類の縮合により、
製造できる。例えば、適する二酸塩は、塩化テレフタロ
イル及び塩化イソフタロイルであり、これらは、例え
ば、イーストマン・コダック・カンパニー、USAより
市販されており、容易に入手可能である。適するジオー
ルは、テトラメチルビスフェノールAであり、これは
2,6−ジメチルフェノールとアセトンの縮合により製
造できる。ジオール及び適当なポリエステル類の更に詳
細な製造方法を、下記製造3〜9に記載する。本発明に
有用である、構造式(I)の繰り返し単位を有するポリ
エステル類は、10,000から200,000までの
範囲内の重量平均分子量を有する。
【0016】ポリエステル及びポリカーボネートが各々
ゼロを越える量で存在する限り、本発明のブレンドは、
いずれか所望の比率でポリエステル及びポリカーボネー
トを含有する。選択される特定の比率は、所望される性
質の特定のバランスに依存するであろう。しかしなが
ら、たとえ比率が選択されるとはいえ、構造式(II),
(III ),(IV)もしくは(V)の繰り返し単位を有す
るポリカーボネートが、構造式(I)の繰り返し単位を
有するポリエステルと充分に相溶性である。(すなわ
ち、ポリエステル及びポリカーボネートがいかなる比率
でブレンドされても、単一相及び単一Tgを有する固溶
体を形成できる)ことが、予期せずに見い出された。
【0017】本発明のブレンド類は、異なるポリマー類
の固溶体を製造するための、当該技術分野で周知である
いずれかの手段により形成できる。例えば、ポリマー類
は、両ポリマーが充分に可溶性であるいずれかの溶剤
(例えば、ジクロロメタン)に溶解及びよく混合し、続
いて溶剤を乾燥除去し(塊でブレンドを生成でき)、又
はポリマー類が可溶性ではない液体とその溶液を混合し
(粒状形でブレンドを沈澱させることができ)、あるい
は続いて支持体上に溶液の層を溶剤塗布し次いで溶剤を
乾燥除去して支持体上にブレンドのオーバーコートフィ
ルムを形成できる。上記ブレンドのオーバーコートフィ
ルムは、永久オーバーコートとして支持体上に残留で
き、又は支持体から剥離されて自立フィルムを形成でき
る。あるいは、例えば、ポリエステル類は、両ポリエス
テルを容易に流動及び完全に混合させるのに十分に高い
温度でいずれか適する装置(例えば、押出機)で物理的
に溶融ブレンドし、続いて塊でもしくはチョップトペレ
ット状で冷却し、又は層を溶融塗布しあるいは所望の形
状に溶融し次いで冷却できる。ブレンド方法は、完全な
混合及び固溶体の形成が可能である限り、臨界的ではな
い。
【0018】
【実施例】以下の製造例及び具体例は、本発明の幾つか
のブレンドを更に具体的に説明し、そしてそれらの性質
を、本発明の範囲外のブレンド類もしくは単一ポリマー
類の性質と比較するものである。
【0019】構造式(IV)で示される繰り返し単位を含
有するポリカーボネートは、下記製造1に記載のように
合成した。
【0020】構造式(V)で示される繰り返し単位を含
有するポリカーボネートは、下記製造2に記載のように
合成した。
【0021】構造式(I)で示される繰り返し単位を含
有するポリエステル類は、下記製造3〜9に記載のよう
に合成した。
【0022】製造1:4,4′−(2−ノルボルニリデ
ン)ビスフェノールポリカーボネート、構造式(IV) 攪拌器、温度計、広口ガス送込管及びガス排出口を備え
た500mLの3ツ口フラスコに、4,4′−(2−ノ
ルボルニリデン)ビスフェノール(0.1モル)、ピリ
ジン(32g)及び塩化メチレン(250mL)を入れ
た。ホスゲンガスを急速に攪拌した反応混合物中に通過
させ、それを水浴で25〜30℃に維持した。ピリジン
塩酸塩を約25分後に反応混合物から分離し始めた。約
15分後、著しい粘度増加が2〜3分間に亘って示さ
れ、次いで重合が実質的に完了した。次いでフラスコを
ホスゲントラップの方へ窒素でガス抜きし、そして水1
00mL及び塩化メチレン100mLを直ちに添加し
た。混合物を1時間攪拌し次いで希塩酸2%(200m
L)で中和し、続いて水(5×200mL)で中和し
た。ポリマー溶液を激しく攪拌し、そしてアセトン(5
00mL)を添加して柔軟な粒子を沈澱させた。その粒
子をメタノール1Lで硬化し、濾過し、メタノールで洗
浄し、次いで水で洗浄し、そして70℃で減圧乾燥し
た。ポリマーの収率は所望の生成物の65%であった。 重量平均分子量(ポリスチレン当量に基づいたゲル浸透
クロマトグラフィーによる)=88,200。 ガラス転移温度(示差走査熱量測定法による)=228
℃。
【0023】製造2:4,4′−(オクタヒドロ−4,
7−メタノ−5H−インデン−5−イリデン)ビスフェ
ノールポリカーボネート、構造式(V) 攪拌器、温度計、広口ガス送込管及びガス排出口を備え
た500mLの3ツ口フラスコに、4,4′−(オクタ
ヒドロ−4,7−メタノ−5H−インデン−5−イリデ
ン)ビスフェノール(32.02g、0.1モル)、ピ
リジン(32g)及び塩化メチレン(250mL)を入
れた。ホスゲンガスを急速に攪拌した反応混合物中に通
過させ、それを水浴で25〜30℃に維持した。ピリジ
ン塩酸塩を約25分後に反応混合物から分離し始めた。
約15分後、著しい粘度増加が2〜3分間に亘って示さ
れ、次いで重合が実質的に完了した。次いでフラスコを
ホスゲントラップの方へ窒素でガス抜きし、そして水1
00mL及び塩化メチレン100mLを直ちに添加し
た。混合物を1時間攪拌し次いで希塩酸2%(200m
L)で中和し、続いて水(5×200mL)で中和し
た。ポリマー溶液を激しく攪拌し、そしてアセトン(5
00mL)を添加して柔軟な粒子を沈澱させた。その粒
子をメタノール1Lで硬化し、濾過し、メタノールで洗
浄し、次いで水で洗浄し、そして70℃で減圧乾燥し
た。ポリマーの収率は所望の生成物の67%であった。 重量平均分子量(ポリスチレン当量に基づいたゲル浸透
クロマトグラフィーによる)=221,000。 ガラス転移温度(示差走査熱量測定法による)=257
℃。
【0024】製造3:テトラメチルビスフェノールA 冷却器、攪拌器及びHC1ガス送口管を備えた1Lの3
ツ口丸底フラスコに、2,6−ジメチルフェノール24
4g(2.0モル)及び試薬用アセトン116g(2.
0モル)を入れた。次いでHC1ガスを約5時間(すな
わち、混合物がHC1で飽和されるまで)反応混合物に
注入して発泡させた。反応混合物を室温で24時間攪拌
し、そして固体を濾過してヘキサン1Lで2回洗浄し、
続いて蒸留水1Lで洗浄し、次いで再びヘキサンで洗浄
した。粗生成物を80%水性メタノール1.5Lより再
結晶し、採取し、そして減圧炉中、50℃で24時間乾
燥させたところ、白色結晶として所望の生成物185g
(65%)が得られた。 融点=164℃。 元素分析:C19242 についての計算値:C80.2
%、H8.5%;実験値:C80.2%、H8.5%。
【0025】製造4:ポリ(テトラメチルビスフェノー
ルAテレフタレート)、構造式(I−A) 塩化メチレン(100mL)中、テトラメチルビスフェ
ノールA(28.44g、0.10モル)及びトリエチ
ルアミン(22.3g、0.22モル)の攪拌した混合
物(10℃)に、塩化メチレン(70mL)中、塩化テ
レフタロイル(20.3g、0.10モル)の溶液を添
加した。添加後、温度を室温まで上昇させ、そして溶液
を窒素下で4時間攪拌し、その処理中に、塩酸トリエチ
ルアミンがゼラチン状態で沈澱し、そして溶液は粘稠に
なった。次いで溶液を濾過しそして希塩酸2%(100
mL)で洗浄し、続いて水(3×200mL)で洗浄し
た。次いで溶液を激しく攪拌しながらメタノール中に注
ぎ入れ、そして所望の生成物である白色線状ポリマーを
沈澱した。単離したポリマーを減圧炉中40℃で24時
間乾燥したところ、収率は97%(40g)であった。 重量平均分子量=48,100。 数平均分子量=20,800。 (分子量は、ポリスチレン当量に基づいたゲル浸透クロ
マトグラフィーにより測定した。) ガラス転移温度(示差走査熱量測定法による)=234
℃。
【0026】製造5:ポリ(テトラメチルビスフェノー
ルAテレフタレート)、構造式(I−A) 塩化メチレン(200mL)中、テトラメチルビスフェ
ノールA(28.44g、0.10モル)及びトリエチ
ルアミン(22.3g、0.22モル)の攪拌した混合
物(10℃)に、塩化メチレン(100mL)中、塩化
テレフタロイル(20.3g、0.10モル)の溶液を
添加した。添加後、温度を室温まで上昇させ、そして溶
液を窒素下で4時間攪拌し、その処理中に、塩酸トリエ
チルアミンがゼラチン状態で沈澱し、そして溶液は粘稠
になった。次いで溶液を濾過しそして希塩酸2%(10
0mL)で洗浄し、続いて水(3×200mL)で洗浄
した。次いで溶液を激しく攪拌しながらメタノール中に
注ぎ入れ、そして所望の生成物である白色線状ポリマー
を沈澱した。単離したポリマーを減圧炉中40℃で24
時間乾燥した。 重量平均分子量=34,800。 数平均分子量=14,200。 (分子量は、ポリスチレン当量に基づいたゲル浸透クロ
マトグラフィーにより測定した。) ガラス転移温度(示差走査熱量測定法による)=210
℃。
【0027】製造6:ポリ(テトラメチルビスフェノー
ルAイソフタレート)、構造式(I−B) 塩化テレフタロイルの代わりに、塩化イソフタロイルを
使用したことを除いて、製造5に記載の方法と同様の方
法で、タイトルのポリエステルを製造した。 重量平均分子量=14,900。 数平均分子量=3,200。 ガラス転移温度=154℃。
【0028】製造7:ポリ(テトラメチルビスフェノー
ルAテレフタレート−コ−イソフタレート)、構造式
(I−A)及び(I−B)(モル比75:25) 塩化テレフタロイル20.3g(0.10モル)の代わ
りに、塩化テレフタロイル15.225g(0.075
モル)及び塩化イソフタロイル5.075g(0.02
5モル)を使用したことを除いて、製造5に記載の方法
と同様の方法で、タイトルのポリエステルを製造した。
収率は、タイトルのポリエステルの89%(37g)で
あった。 重量平均分子量=43,400。 数平均分子量=18,200。 ガラス転移温度=211℃。
【0029】製造8:ポリ(テトラメチルビスフェノー
ルAテレフタレート−コ−イソフタレート)、構造式
(I−A)及び(I−B)(モル比50:50) 塩化テレフタロイル20.3g(0.10モル)の代わ
りに、塩化テレフタロイル10.15g(0.05モ
ル)及び塩化イソフタロイル10.15g(0.05モ
ル)を使用したことを除いて、製造5に記載の方法と同
様の方法で、タイトルのポリエステルを製造した。収率
は、タイトルのポリエステルの94%(39g)であっ
た。 重量平均分子量=29,000。 数平均分子量=10,300。 ガラス転移温度=197℃。
【0030】製造9:ポリ(テトラメチルビスフェノー
ルAテレフタレート−コ−イソフタレート)、構造式
(I−A)及び(I−B)(モル比25:75) 塩化テレフタロイル20.3g(0.10モル)の代わ
りに、塩化テレフタロイル5.075g(0.025モ
ル)及び塩化イソフタロイル15.225g(0.07
5モル)を使用したことを除いて、製造5に記載の方法
と同様の方法で、タイトルのポリエステルを製造した。
収率は、タイトルのポリエステルの80%(33g)で
あった。 重量平均分子量=35,300。 数平均分子量=13,000。 ガラス転移温度=187℃。
【0031】例1〜5 本発明のブレンドを、ビスフェノールAポリカーボネー
ト、構造式(II)(Mobay Chemical Co., USAよ
りMakrolon 5700の商標で市販されており、そして
重量平均分子量175,000及び数平均分子量34,
000を有する)及び構造式(I−A)のポリエステル
(上記製造3及び4に従って製造される)を各種の比率
でジクロロメタンに完全に溶解及び混合することにより
製造し、溶剤により各種の溶液を鋳造し、次いで溶剤を
乾燥除去することによりブレンドの自立フィルムを得
た。
【0032】例1〜5の各ブレンドは、良好な非晶質性
及び透明度、良好な耐衝撃性、ビスフェノールAポリカ
ーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀裂
に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法により
測定される)を示した。
【0033】対照Aが100%のMakrolon (商標)ビ
スフェノールAポリカーボネートから成り、対照Bが1
00%の例1〜5で使用される構造式(I)のポリエス
テルから成り、そして対照CがMakrolon (商標)ビス
フェノールAポリカーボネート、及び2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン並びにテレフタル酸:
イソフタル酸(モル比55:45)より生成されたポリ
エステル(Amoco,Inc.,USAより、Ardel D−1
00の商標で市販されているポリエステル)の重量比5
0:50のブレンド(米国特許第4,840,861号
明細書に開示されている)から成ることを除いて、比較
の目的で、本発明の範囲外の対照フィルムを例1〜5の
方法で製造した。対照Cフィルムは、曇った視覚外観
(すなわち、乏しい透明度)を有し、そしてブレンド中
のポリマーが、不相溶性でありそして分離相を形成した
ことを示す2つの別個のTg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。関連したデータを下記第I表
に示す。
【0034】
【表1】
【0035】例6〜8 本発明のブレンドを、ビスフェノールAポリカーボネー
ト、構造式(II)(Mobay Chemical Co., USAよ
りMakrolon 5700の商標で市販されている)及び構
造式(I−A)のポリエステル(上記製造3及び5に従
って製造される)を各種の比率でジクロロメタンに完全
に溶解及び混合することにより製造し、溶剤により各種
の溶液を鋳造し、次いで溶剤を乾燥除去することにより
ブレンドの自立フィルムを得た。
【0036】例6〜8の各ブレンドは、良好な非晶質性
及び透明度、良好な耐衝撃性、ビスフェノールAポリカ
ーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀裂
に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法により
測定される)を示した。
【0037】対照Dが100%のMakrolon (商標)ビ
スフェノールAポリカーボネートから成り、対照Eが1
00%の例6〜8で使用される構造式(I)のポリエス
テルから成り、そして対照FがMakrolon (商標)ビス
フェノールAポリカーボネート、及び2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン並びにテレフタル酸:
イソフタル酸(モル比55:45)より生成されたポリ
エステル(Amoco,Inc.,USAより、Ardel D−1
00の商標で市販されているポリエステル)の重量比5
0:50のブレンド(米国特許第4,840,861号
明細書に開示されている)から成ることを除いて、比較
の目的で、本発明の範囲外の対照フィルムを例6〜8の
方法で製造した。対照Fフィルムは、曇った視覚外観
(すなわち、乏しい透明度)を有し、そしてブレンド中
のポリマーが、不相溶性でありそして分離相を形成した
ことを示す2つの別個のTg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。関連したデータを下記第II表
に示す。
【0038】
【表2】
【0039】例9〜11 本発明のブレンドを、ビスフェノールAポリカーボネー
ト、構造式(II)(Mobay Chemical Co., USAよ
りMakrolon 5700の商標で市販されている)及び構
造式(I−B)のポリエステル(上記製造3及び6に従
って製造される)を各種の比率でジクロロメタンに完全
に溶解及び混合することにより製造し、溶剤により各種
の溶液を鋳造し、次いで溶剤を乾燥除去することにより
ブレンドの自立フィルムを得た。
【0040】例9〜11の各ブレンドは、良好な非晶質
性及び透明度、良好な耐衝撃性、ビスフェノールAポリ
カーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀
裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。
【0041】対照Dが100%のMakrolon (商標)ビ
スフェノールAポリカーボネートから成り、対照Gが1
00%の例9〜11で使用される構造式(I)のポリエ
ステルから成り、そして対照FがMakrolon (商標)ビ
スフェノールAポリカーボネート、及び2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン並びにテレフタル
酸:イソフタル酸(モル比55:45)より生成された
ポリエステル(Amoco,Inc.,USAより、Ardel D
−100の商標で市販されているポリエステル)の重量
比50:50のブレンド(米国特許第4,840,86
1号明細書に開示されている)から成ることを除いて、
比較の目的で、本発明の範囲外の対照フィルムを例9〜
11の方法で製造した。対照Fフィルムは、曇った視覚
外観(すなわち、乏しい透明度)を有し、そしてブレン
ド中のポリマーが、不相溶性でありそして分離相を形成
したことを示す2つの別個のTg(示差走査熱量測定法
により測定される)を示した。関連したデータを下記第
III 表に示す。
【0042】
【表3】
【0043】例12〜14 本発明のブレンドを、ビスフェノールAポリカーボネー
ト、構造式(II)(Mobay Chemical Co., USAよ
りMakrolon 5700の商標で市販されている)50重
量部及び構造式(I−A)で示される繰り返し単位並び
に構造式(I−B)で示される繰り返し単位を含有する
ポリエステル(例12では、ポリエステルは上記製造7
で製造されたものであり、例13では、ポリエステルは
上記製造8で製造されたものであり、そして例14で
は、ポリエステルは上記製造9で製造されたものであ
る)50重量部をジクロロメタンに完全に溶解及び混合
することにより製造し、溶剤により各種の溶液を鋳造
し、次いで溶剤を乾燥除去することによりブレンドの自
立フィルムを得た。
【0044】例12〜11の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、ビスフェノールAポ
リカーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力
亀裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法に
より測定される)を示した。関連したデータを下記第IV
表に示す。
【0045】
【表4】
【0046】例15〜17 本発明のブレンドを、構造式(III )のポリカーボネー
ト(Toray Chemical Co., 日本、より市販されてお
り、そして重量平均分子量135,000及び数平均分
子量23,400を有する)並びに、構造式(I−A)
のポリエステル(上記製造3及び5に従って製造され
る)を各種の比率でジクロロメタンに完全に溶解及び混
合することにより製造し、溶剤により各種の溶液を鋳造
し、次いで溶剤を乾燥除去することによりブレンドの自
立フィルムを得た。
【0047】例15〜17の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(II)のポリ
カーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀
裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。
【0048】対照Hが100%のMakrolon (商標)構
造式(III )のポリカーボネートから成り、対照Eが1
00%の例15〜17で使用される構造式(I)のポリ
エステルから成り、そして対照Jが構造式(III )のポ
リカーボネート、及び2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン並びにテレフタル酸:イソフタル酸
(モル比55:45)より生成されたポリエステル(A
moco,Inc.,USAより、Ardel D−100の商標で
市販されているポリエステル)の重量比50:50のブ
レンドから成ることを除いて、比較の目的で、本発明の
範囲外の対照フィルムを例15〜17の方法で製造し
た。対照Jフィルムは、曇った視覚外観(すなわち、乏
しい透明度)を有し、そしてブレンド中のポリマーが、
不相溶性でありそして分離相を形成したことを示す2つ
の別個のTg(示差走査熱量測定法により測定される)
を示した。関連したデータを下記第V表に示す。
【0049】
【表5】
【0050】例18〜20 本発明のブレンドを、構造式(III )のポリカーボネー
ト(Toray Chemical Co., 日本、より市販されてお
り、そして重量平均分子量135,000及び数平均分
子量23,400を有する)並びに、構造式(I−B)
のポリエステル(上記製造3及び6に従って製造され
る)を各種の比率でジクロロメタンに完全に溶解及び混
合することにより製造し、溶剤により各種の溶液を鋳造
し、次いで溶剤を乾燥除去することによりブレンドの自
立フィルムを得た。
【0051】例18〜20の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(III )のポ
リカーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力
亀裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法に
より測定される)を示した。
【0052】対照Hが100%の構造式(III )のポリ
カーボネートから成り、対照Gが100%の例18〜2
0で使用される構造式(I)のポリエステルから成り、
そして対照Jが構造式(III )のポリカーボネート、及
び2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン並
びにテレフタル酸:イソフタル酸(モル比55:45)
より生成されたポリエステル(Amoco,Inc.,USAよ
り、Ardel D−100の商標で市販されているポリエ
ステル)の重量比50:50のブレンドから成ることを
除いて、比較の目的で、本発明の範囲外の対照フィルム
を例18〜20の方法で製造した。対照Jフィルムは、
曇った視覚外観(すなわち、乏しい透明度)を有し、そ
してブレンド中のポリマーが、不相溶性でありそして分
離相を形成したことを示す2つの別個のTg(示差走査
熱量測定法により測定される)を示した。関連したデー
タを下記第VI表に示す。
【0053】
【表6】
【0054】例21〜23 本発明のブレンドを、構造式(III )のポリカーボネー
ト(Toray Chemical Co., 日本、より市販されてお
り、そして重量平均分子量135,000及び数平均分
子量23,400を有する)50重量部及び構造式(I
−A)で示される繰り返し単位並びに構造式(I−B)
で示される繰り返し単位を含有するポリエステル(例2
1では、ポリエステルは上記製造7で製造されたもので
あり、例22では、ポリエステルは上記製造8で製造さ
れたものであり、そして例23では、ポリエステルは上
記製造9で製造されたものである)50重量部をジクロ
ロメタンに完全に溶解及び混合することにより製造し、
溶剤により各種の溶液を鋳造し、次いで溶剤を乾燥除去
することによりブレンドの自立フィルムを得た。
【0055】例21〜23の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(III )のポ
リカーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力
亀裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法に
より測定される)を示した。関連したデータを下記第VI
I 表に示す。
【0056】
【表7】
【0057】例24〜26 本発明のブレンドを、構造式(IV)のポリカーボネート
(上記製造1に従って製造される)及び構造式(I−
A)のポリエステル(上記製造3及び5に従って製造さ
れる)を各種の比率でジクロロメタンに完全に溶解及び
混合することにより製造し、溶剤により各種の溶液を鋳
造し、次いで溶剤を乾燥除去することによりブレンドの
自立フィルムを得た。
【0058】例24〜26の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(IV)のポリ
カーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀
裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。
【0059】対照Kが100%の構造式(IV)のポリカ
ーボネートから成り、対照Eが100%の例24〜26
で使用される構造式(I)のポリエステルから成り、そ
して対照Lが構造式(IV)のポリカーボネート、及び
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン並び
にテレフタル酸:イソフタル酸(モル比55:45)よ
り生成されたポリエステル(Amoco,Inc.,USAよ
り、Ardel D−100の商標で市販されているポリエ
ステル)の重量比50:50のブレンドから成ることを
除いて、比較の目的で、本発明の範囲外の対照フィルム
を例24〜26の方法で製造した。対照Lフィルムは、
曇った視覚外観(すなわち、乏しい透明度)を有し、そ
してブレンド中のポリマーが、不相溶性でありそして分
離相を形成したことを示す2つの別個のTg(示差走査
熱量測定法により測定される)を示した。関連したデー
タを下記第VIII表に示す。
【0060】
【表8】
【0061】例27〜29 本発明のブレンドを、構造式(IV)のポリカーボネート
(上記製造1に従って製造される)及び構造式(I−
B)のポリエステル(上記製造3及び6に従って製造さ
れる)を各種の比率でジクロロメタンに完全に溶解及び
混合することにより製造し、溶剤により各種の溶液を鋳
造し、次いで溶剤を乾燥除去することによりブレンドの
自立フィルムを得た。
【0062】例27〜29の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(IV)のポリ
カーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀
裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。
【0063】対照Kが100%の構造式(IV)のポリカ
ーボネートから成り、対照Gが100%の例27〜29
で使用される構造式(I)のポリエステルから成り、そ
して対照Lが構造式(IV)のポリカーボネート、及び
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン並び
にテレフタル酸:イソフタル酸(モル比55:45)よ
り生成されたポリエステル(Amoco,Inc.,USAよ
り、Ardel D−100の商標で市販されているポリエ
ステル)の重量比50:50のブレンドから成ることを
除いて、比較の目的で、本発明の範囲外の対照フィルム
を例27〜29の方法で製造した。対照Lフィルムは、
曇った視覚外観(すなわち、乏しい透明度)を有し、そ
してブレンド中のポリマーが、不相溶性でありそして分
離相を形成したことを示す2つの別個のTg(示差走査
熱量測定法により測定される)を示した。関連したデー
タを下記第IX表に示す。
【0064】
【表9】
【0065】例30〜32 本発明のブレンドを、構造式(IV)のポリカーボネート
(上記製造1に従って製造される)50重量部及び構造
式(I−A)で示される繰り返し単位並びに構造式(I
−B)で示される繰り返し単位を含有するポリエステル
(例30では、ポリエステルは上記製造7で製造された
ものであり、例31では、ポリエステルの上記製造8で
製造されたものであり、そして例32では、ポリエステ
ルは上記製造9で製造されたものである)50重量部を
ジクロロメタンに完全に溶解及び混合することにより製
造し、溶剤により各種の溶液を鋳造し、次いで溶剤を乾
燥除去することによりブレンドの自立フィルムを得た。
【0066】例30〜32の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、ビスフェノールAポ
リカーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力
亀裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法に
より測定される)を示した。関連したデータを下記第X
表に示す。
【0067】
【表10】
【0068】例33〜35 本発明のブレンドを、構造式(V)のポリカーボネート
(上記製造2に従って製造される)及び構造式(I−
A)のポリエステル(上記製造3及び5に従って製造さ
れる)を各種の比率でジクロロメタンに完全に溶解及び
混合することにより製造し、溶剤により各種の溶液を鋳
造し、次いで溶剤を乾燥除去することによりブレンドの
自立フィルムを得た。
【0069】例33〜35の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(V)のポリ
カーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀
裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。
【0070】対照Mが100%の構造式(V)のポリカ
ーボネートから成り、対照Eが100%の例33〜35
で使用される構造式(I)のポリエステルから成り、そ
して対照Nが構造式(V)のポリカーボネート、及び
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン並び
にテレフタル酸:イソフタル酸(モル比55:45)よ
り生成されたポリエステル(Amoco,Inc.,USAよ
り、Ardel D−100の商標で市販されているポリエ
ステル)の重量比50:50のブレンドから成ることを
除いて、比較の目的で、本発明の範囲外の対照フィルム
を例33〜35の方法で製造した。対照Cフィルムは、
曇った視覚外観(すなわち、乏しい透明度)を有し、そ
してブレンド中のポリマーが、不相溶性でありそして分
離相を形成したことを示す2つの別個のTg(示差走査
熱量測定法により測定される)を示した。関連したデー
タを下記第XI表に示す。
【0071】
【表11】
【0072】例36〜38 本発明のブレンドを、構造式(V)のポリカーボネート
(上記製造2に従って製造される)及び構造式(I−
B)のポリエステル(上記製造3及び6に従って製造さ
れる)を各種の比率でジクロロメタンに完全に溶解及び
混合することにより製造し、溶剤により各種の溶液を鋳
造し、次いで溶剤を乾燥除去することによりブレンドの
自立フィルムを得た。
【0073】例36〜38の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(V)のポリ
カーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀
裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。
【0074】対照Mが100%の構造式(V)のポリカ
ーボネートから成り、対照Gが100%の例36〜38
で使用される構造式(I)のポリエステルから成り、そ
して対照Nが構造式(V)のポリカーボネート、及び
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン並び
にテレフタル酸:イソフタル酸(モル比55:45)よ
り生成されたポリエステル(Amoco,Inc.,USAよ
り、Ardel D−100の商標で市販されているポリエ
ステル)の重量比50:50のブレンドから成ることを
除いて、比較の目的で、本発明の範囲外の対照フィルム
を例36〜38の方法で製造した。対照Nフィルムは、
曇った視覚外観(すなわち、乏しい透明度)を有し、そ
してブレンド中のポリマーが、不相溶性でありそして分
離相を形成したことを示す2つの別個のTg(示差走査
熱量測定法により測定される)を示した。関連したデー
タを下記第XII 表に示す。
【0075】
【表12】
【0076】例39〜41 本発明のブレンドを、構造式(V)のポリカーボネート
(上記製造2に従って製造される)50重量部及び構造
式(I−A)で示される繰り返し単位並びに構造式(I
−B)で示される繰り返し単位を含有するポリエステル
(例39では、ポリエステルは上記製造7で製造された
ものであり、例40では、ポリエステルは上記製造8で
製造されたものであり、そして例41では、ポリエステ
ルは上記製造9で製造されたものである)50重量部を
ジクロロメタンに完全に溶解及び混合することにより製
造し、溶剤により各種の溶液を鋳造し、次いで溶剤を乾
燥除去することによりブレンドの自立フィルムを得た。
【0077】例39〜41の各ブレンドは、良好な非晶
質性及び透明度、良好な耐衝撃性、構造式(V)のポリ
カーボネート自身よりも良好な化学的原因による応力亀
裂に対する耐性及び単一Tg(示差走査熱量測定法によ
り測定される)を示した。関連したデータを下記第XIII
表に示す。
【0078】
【表13】
【0079】
【発明の効果】本発明のブレンド中のポリエステル及び
ポリカーボネートは、互いに非常に相溶性であり、それ
らはいかなる比率で組み合わされる場合にも、互いに固
溶体を形成できる。ブレンドは、ブレンド中の両ポリマ
ーの広範な分子量に亘って単一Tg、良好な非晶質性及
び透明度を示し、そして良好な耐衝撃性並びにポリカー
ボネート自身のものよりも良好な化学的に生じる応力亀
裂に対する耐性を示す。ブレンドは、手頃な経費で入手
でき、そして成形品もしくは注型品並びに保護オーバー
コートを製造するのに有用である。
フロントページの続き (31)優先権主張番号 748490 (32)優先日 1991年8月22日 (33)優先権主張国 米国(US)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル及びポリカーボネートを含
    んで成るポリマーブレンドであって、ポリエステルが、
    次式 【化1】 で示される繰り返し単位を含有し、そしてポリカーボネ
    ートが、次式 【化2】 で示される繰り返し単位を含有し、また、ここで、ポリ
    エステルが10,000から200,000までの重量
    平均分子量を有し、そしてポリカーボネートが、10,
    000から250,000までの重量平均分子量を有す
    ることを特徴とするポリマーブレンド。
JP22273292A 1991-08-22 1992-08-21 ポリエステル及びポリカーボネートのブレンド Pending JPH05209118A (ja)

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US07/748,372 US5252681A (en) 1991-08-22 1991-08-22 Blend of a polyester and a polycarbonate
US07/748,489 US5202392A (en) 1991-08-22 1991-08-22 Blend of a polyester and a polycarbonate
US748490 1991-08-22
US748489 1991-08-22
US07/748,371 US5252680A (en) 1991-08-22 1991-08-22 Blend of a polyester and a polycarbonate
US07/748,490 US5202393A (en) 1991-08-22 1991-08-22 Blend of a polyester and a polycarbonate
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