JPH08127257A - 燃料タンクの冷却構造 - Google Patents

燃料タンクの冷却構造

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JPH08127257A
JPH08127257A JP26470494A JP26470494A JPH08127257A JP H08127257 A JPH08127257 A JP H08127257A JP 26470494 A JP26470494 A JP 26470494A JP 26470494 A JP26470494 A JP 26470494A JP H08127257 A JPH08127257 A JP H08127257A
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JP
Japan
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fuel tank
opening
passenger compartment
cross member
floor panel
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JP26470494A
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English (en)
Inventor
心一 ▲吉▼岡
Shinichi Yoshioka
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用燃料タンクを効率良く冷却できる燃料
タンクの冷却構造を提供する。 【構成】 リヤフロアパネル1下に燃料タンク2を配置
する。燃料タンク2の前部上方にはリヤフロアパネル1
に長孔11が形成され、長孔11を覆いクロスメンバ1
2がリヤフロアパネル1に取り付けられている。燃料タ
ンク2の上壁には凹溝6A,6Bが左右一対設けられ、
長孔11には凹溝6A,6B内に位置する通気用グロメ
ット14が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料タンクの冷却構
造、とりわけ車両用燃料タンクの冷却構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用燃料タンクを搭載する場
合には、その搭載場所としてトランクルーム内部やリヤ
フロア下が選択されることがあるが、燃料タンクをリヤ
フロアパネル下に搭載した場合には、トランクルーム内
に搭載した場合のようにトランクルーム内スペースを狭
くしない点で有利である(この種の構造としては、例え
ば、実開平3−13229号公報に示されたものがあ
る)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料タ
ンクをリヤフロアパネル下に搭載すると、例えばアイド
リング時にエンジンルームやエキゾーストから発生する
熱により燃料タンク周辺の雰囲気温度が上昇して、燃料
タンク内の燃料温度を上昇させ蒸発燃料が多量に発生し
てしまう。したがって、この蒸発燃料を吸着処理するた
めのキャニスタを大型化しなければならず、スペース上
の制約の大きいエンジンルーム内を狭くしてしまうとい
う問題がある。
【0004】そこで、この発明は、車体塗装時の水抜孔
等の開口部を有効利用して燃料タンク内燃料の温度上昇
を防止できる燃料タンクの冷却構造を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】リヤフロアパネル下に燃
料タンクが配置され、燃料タンクの前部近傍であってリ
ヤフロアパネル上に、リヤフロアパネルとの間に閉断面
構造部を形成するクロスメンバが取り付けられ、このク
ロスメンバに車室内と上記閉断面構造部内とを連通させ
る車室内側開口部が形成される一方、リヤフロアパネル
のクロスメンバに覆われた部位に車室外側開口部が形成
され、この車室外側開口部と車室内側開口部とが車幅方
向,車体前後方向の少なくとも一方向でオフセット配置
され、上記車室内側開口部がリヤシート下に位置してい
ると共に上記車室外側開口部が燃料タンクに向けて形成
されている。
【0006】また、燃料タンクの上壁に前後方向に沿
い、かつその後端が燃料タンクの側縁あるいは後縁に至
る凹溝が形成され、この凹溝の前側に前記車室外側開口
部を指向させ、燃料タンクの上壁両側縁がリヤフロアパ
ネル下面に近接配置されるようにしても良い。
【0007】そして、燃料タンクの斜め外側後方に後車
輪の制動装置が配置され、上記凹溝の後端が前記制動装
置に指向して設けられるようにしても良い。
【0008】
【作用】請求項1に記載された発明によれば、車室内外
空気圧差により車室内側開口部から導入された車室内空
気は、クロスメンバとリヤフロアとで形成された閉断面
構造部内を流れて車室外側開口部から燃料タンクに吹き
付けられ、燃料タンクを冷却する。これによって燃料温
度が下がり蒸発燃料の多量発生が抑えられる。そして、
車室内側開口部と車室外側開口部とが車幅方向、車体前
後方向の少なくとも一方向にオフセット配置され流路が
迂回しているため、水、ほこり等が車室外側から車室内
側へ侵入するのを防止する。また、車室外側から車室内
側へ騒音が侵入しようとしても、上記迂回した流路によ
って、また車室内側開口部がリヤシート下に位置するこ
とによって、その騒音は減衰する。
【0009】請求項2に記載された発明によれば、上記
請求項1に記載された発明の作用に加え、燃料タンクの
上壁両側縁をリヤフロアパネル下面に近接させて外部か
らの空気の侵入を抑えかつ燃料タンク上壁の凹溝とリヤ
フロアパネル下面との間に空気の流路を形成して冷却用
空気をスムーズに燃料タンク後方に流す。
【0010】請求項3に記載された発明によれば、上記
請求項2に記載された発明の作用に加え、凹溝の後端か
ら吹き出される空気により制動装置をも冷却する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に説明
する。図2に示すようにリヤフロアパネル1は後部が段
差部によって前部よりも高くなっており、この高くなっ
た部分の下側に燃料タンク2がベルト3に支持された状
態で配置されている。ここで、このベルト3はリヤフロ
アパネル1の段差部の裏側に取り付けられたレインフォ
ース4と、リヤフロアパネル1の後部裏面に取り付けら
れたメンバ5とに渡って張設されている。
【0012】燃料タンク2は図4に右半部を示すように
金属製でもなか状に形成されたもので、その上壁には所
定位置に前後方向に沿って凹溝6A,6Bが左右一対
(合計4本)設けられている。内側寄りの2つの凹溝6
Aはその後端が後方に向けて形成され、外側寄りの2つ
の凹溝6Bはその後端が斜め外側後方に向けてやや拡大
して形成されている。ここで、図5に示すように各凹溝
6Bの後端の延長線上には、後車輪7に対応して制動装
置8が設けられている。尚、FRは車体前部側を示す。
【0013】燃料タンク2の上壁両側縁には図4に示す
ように上方に向かって突出しリヤフロアパネル1の下面
に近接配置される突出部9が形成され、この突出部9、
燃料タンク2の上壁前部に車幅方向に沿った部位、及び
前記凹溝6A,6Bに隣接する燃料タンク2の上壁部分
には各々リヤフロアパネル1の下面に密接するシール材
10A,10B,10Cが取り付けられている。
【0014】上記燃料タンク2の前部近傍のリヤフロア
パネル1には、図3に示すように長孔11が4つ形成さ
れている。この長孔11は車体洗浄時、車体塗装時にお
ける水抜きのために形成されたもので、この各長孔11
の位置に対応して前記燃料タンク2の上壁の凹溝6A,
6Bの前端部が位置するようになっている。
【0015】上記長孔11の配置位置には、リヤフロア
パネル1との間に閉断面構造部Hを形成するハット型断
面形状のクロスメンバ12が、長孔11を覆うように車
幅方向に沿ってリヤフロアパネル1上面に取り付けられ
ている。上記長孔11が車室内側開口部を構成し、クロ
スメンバ12の両端開口部13が車室外側開口部を構成
している。
【0016】ここで、図1に示すように(図2において
は図示省略する)各長孔11には樹脂製あるいはゴム製
等の通気用グロメット14が取り付けられている。通気
用グロメット14の基部14Aは長孔11に嵌着され、
通気用グロメット14の開口端14Bは前記凹溝6A,
6B内で後方に指向して配置され、この開口端14Bに
は車室内外気圧差で開閉するリッド14Cが取り付けら
れている。
【0017】尚、上記クロスメンバ12の上にはリヤシ
ート15が配置されている。
【0018】上記実施例構造によれば、車両走行時等に
おいて、車室内外気圧差により車室内空気はクロスメン
バ12の両端開口部13からクロスメンバ12の閉断面
構造部H内に導入され、ここから長孔11に取り付けら
れた通気用グロメット14を通りリッド14Cを開いて
燃料タンク2の凹溝6A,6Bを後方に流れる。
【0019】したがって、リヤフロアパネル1下の熱負
荷の大きい雰囲気に対して温度の低い車室内空気が上記
凹溝6A,6Bを流れ燃料タンク2内の燃料を冷却する
ため、蒸発燃料の多量発生が抑えられ、キャニスタを小
型化することができる。
【0020】また、凹溝6A,6Bを流れた車室内空気
のうち凹溝6Bの後端を出た空気はその後方に位置する
制動装置8に吹き付けられるため、制動装置8の冷却効
率を高めることができる。
【0021】上記凹溝6A,6Bが補強用ビードとして
機能するため、燃料タンク2の膜振動を抑えることがで
き車室内のおけるこもり音の発生を抑えることができ
る。
【0022】上記長孔11は従来はグロメット等で閉塞
して車室外側からの騒音、ほこり、水等の侵入を防止し
ていたが、上記クロスメンバ12の両端開口部13と長
孔11とが車幅方向でオフセット配置し、通気用グロメ
ット14にリッド14Cも設け、クロスメンバ12の両
端開口部13はリヤシート15によって覆われているた
め、上記ほこり、水等の侵入は阻止される。また、車室
外側の騒音は、上記凹溝6A,6B、長孔11(通気用
グロメット14)、クロスメンバ12の閉断面構造部H
内、クロスメンバ12の両端開口部13と迂回する際に
減衰するため、車室内に伝達されることはなく、長孔1
1を閉塞するためのグロメットが必要なくなる。
【0023】そして、夏期のように車室内空気がエアコ
ン等で低い温度に維持されているときには、車室内外の
温度差が大きくなり、それだけ燃料タンク2の冷却効率
を高めることができる。
【0024】また、従来のように換気口がリヤパーセル
シェルフに設けられていた場合に比較し、リヤシート1
5下に位置しているため空気の流過音が耳ざわりとなら
ない。
【0025】そして、従来はトランクルーム内に設けら
れていたドラフタを廃止して上記通気用グロメット14
で代用できる点で有利となる。
【0026】尚、この発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、凹溝の配置数は必要に応じて増加、減少させ
ることは自由であり、凹溝のうちの少なくとも一つが制
動装置8に指向していれば良い。また、通気用グロメッ
ト14を設けなくても冷却機能を損なうことはない。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、車
室内外空気圧差により車室内側開口部が導入された車室
内側空気がクロスメンバ内から車室外側開口部へ至り燃
料タンクに吹き付けられるため、燃料タンク内の燃料温
度を下げて蒸発燃料の多量発生を抑えることができる。
したがって、蒸発燃料を吸着処理するキャニスタを小型
化することができ、エンジンルーム内スペースを広くす
ることができる。
【0028】ここで、上記車室内側開口部と車室外側開
口部とが車幅方向、車体前後方向の少なくとも一方向に
オフセット配置されており、車室内側開口部がリヤシー
ト下にあるため、水、ほこり、騒音が車室外側から侵入
しようとしても、迂回した上記流路によって水、ほこり
の侵入を阻止でき、騒音を減衰することができる。
【0029】請求項2に記載された発明によれば、上記
効果に加え、燃料タンクの上壁両側縁をリヤフロアパネ
ル下面に近接させることで外部との空気の流通をなく
し、燃料タンク上壁の凹溝によって車室内側空気のスム
ーズな流れを確保できるため、燃料タンクを効率良く冷
却することができる。
【0030】請求項3に記載された発明によれば上記請
求項2の効果に加え、凹溝の後端から吹き出される空気
により後車輪の制動装置をも冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の図2のA部拡大図。
【図2】図5のB−B線に沿う断面図。
【図3】リヤフロアパネルの部分斜視図。
【図4】燃料タンクの一部切欠斜視図。
【図5】車両の全体平面図。
【符号の説明】
1…リヤフロアパネル 2…燃料タンク 6A,6B…凹溝 7…後車輪 8…制動装置 9…突出部(上壁両側縁) 11…長孔(車室外側開口部) 12…クロスメンバ 13…両端開口部(車室内側開口部) 15…リヤシート H…閉断面構造部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤフロアパネル下に燃料タンクが配置
    され、燃料タンクの前部近傍であってリヤフロアパネル
    上に、リヤフロアパネルとの間に閉断面構造部を形成す
    るクロスメンバが取り付けられ、このクロスメンバに車
    室内と上記閉断面構造部内とを連通させる車室内側開口
    部が形成される一方、リヤフロアパネルのクロスメンバ
    に覆われた部位に車室外側開口部が形成され、この車室
    外側開口部と車室内側開口部とが車幅方向,車体前後方
    向の少なくとも一方向でオフセット配置され、上記車室
    内側開口部がリヤシート下に位置していると共に上記車
    室外側開口部が燃料タンクに向けて形成されていること
    を特徴とする燃料タンクの冷却構造。
  2. 【請求項2】 燃料タンクの上壁に前後方向に沿い、か
    つその後端が燃料タンクの側縁あるいは後縁に至る凹溝
    が形成され、この凹溝の前側に前記車室外側開口部を指
    向させ、燃料タンクの上壁両側縁がリヤフロアパネル下
    面に近接配置されていることを特徴とする請求項1記載
    の燃料タンクの冷却構造。
  3. 【請求項3】 燃料タンクの斜め外側後方に後車輪の制
    動装置が配置され、上記凹溝の後端が前記制動装置に指
    向して設けられていることを特徴とする請求項2記載の
    燃料タンクの冷却構造。
JP26470494A 1994-10-28 1994-10-28 燃料タンクの冷却構造 Pending JPH08127257A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7487998B2 (en) * 2004-11-10 2009-02-10 Mazda Motor Corporation Fuel tank arrangement structure for vehicle
EP2123507A1 (en) 2008-05-21 2009-11-25 Mazda Motor Corporation Vehicle seat structure

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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