JPH08126801A - 消泡剤組成物 - Google Patents

消泡剤組成物

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JPH08126801A
JPH08126801A JP28892994A JP28892994A JPH08126801A JP H08126801 A JPH08126801 A JP H08126801A JP 28892994 A JP28892994 A JP 28892994A JP 28892994 A JP28892994 A JP 28892994A JP H08126801 A JPH08126801 A JP H08126801A
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Hideki Kobayashi
秀樹 小林
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消泡性および消泡持続性に優れた消泡剤組成
物、特に強アルカリ性条件下でも優れた消泡性および消
泡持続性を有する消泡剤組成物を提供する。 【構成】 (A)主鎖が、一般式: 【化1】 (式中、R1はアルケニル基を除いた一価炭化水素基で
あり、R2は二価炭化水素基であり、RFは式:−CF2
−で表される基を2個以上有する炭素原子数が4以上の
フッ素原子含有一価有機基であり、R3はR1で示される
基またはRFで示される基である。mは2以上の整数で
あり、nは0または1以上の整数であり、m≧nであ
る。)で表される、常温で液状の含フッ素有機ケイ素重
合体および(B)比表面積が50m2/g以上であるシリカ
微粉末からなる消泡剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消泡剤組成物に関するも
のであり、詳しくは、強アルカリ性条件下での消泡性お
よび消泡持続性に優れた消泡剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ジオルガノポリシロキサンを主剤
とするシリコーン系消泡剤組成物は、アルコール,ポリ
エステル,鉱油,植物油,合成油等の非シリコーン系消
泡剤組成物に比べて少量の添加で優れた消泡性を発揮す
るため、化学工業,食品工業,石油工業,繊維工業,プ
ラスチック工業,セメント工業,塗料・接着剤工業等の
分野で破泡剤や抑泡剤として広く利用されている。しか
し、シリコーン系消泡剤組成物といえども、強アルカリ
性条件下ではその消泡性および消泡持続性が非シリコー
ン系消泡剤組成物と同様に著しく低下してしまい、消泡
効果を持続させるために連続的または断続的に添加しな
ければならなかった。
【0003】このため、アルカリ性条件下で優れた消泡
効果を有するシリコーン系消泡剤組成物として、例え
ば、デシル基含有オルガノポリシロキサン,ポリオキシ
アルキレン基含有オルガノポリシロキサン,シリカ微粉
末,界面活性剤および水からなる消泡剤組成物(特開昭
56−48211号公報参照)、オキシアルキレン基と
アミノアルキル基を含有するオルガノポリシロキサンを
主剤とする消泡剤(特開昭59−69110号公報参
照)、オルガノポリシロキサン油およびジオルガノシロ
キサンオリゴマーにより表面処理されたシリカ微粉末か
らなる消泡剤組成物(特公平4−42042号公報参
照)、オルガノポリシロキサン油,有機ケイ素化合物で
表面処理された微粉末シリカおよび無機質アンモニウム
塩化合物からなる消泡剤組成物(特公平4−42043
号公報参照)、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチ
ルポリシロキサン,両末端ビニルジメチルシロキシ基封
鎖ジメチルポリシロキサン,ジメチルシロキサン・メチ
ルハイドロジェンシロキサン共重合体,トリメチルシロ
キシシリケート,微粉末シリカおよび白金系触媒からな
る消泡剤組成物(特開平5−184814号公報参照)
が提案されている。
【0004】また、フルオロシリコーン系消泡剤組成物
としては、例えば、パーフルオロアルキル基含有オルガ
ノポリシロキサンを主剤とする消泡剤(特公平4−50
045号公報参照)、オキシアルキレン基とパーフルオ
ロアルキル基を含有するオルガノポリシロキサン,パー
フルオロアルキル基含有オルガノポリシロキサンおよび
シリカ充填剤からなる消泡剤組成物(特公平1−379
62号公報参照)が知られている。
【0005】しかしこれらの消泡剤組成物は、強アルカ
リ性条件下では主剤であるオルガノポリシロキサンの主
鎖が切断されてその消泡持続性が低下し、またその消泡
効果も満足できるものではないという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記問題点
を解消するために鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は、消泡性および消泡持続性に
優れた消泡剤組成物、特に強アルカリ性条件下でも優れ
た消泡性および消泡持続性を有する消泡剤組成物を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】 本発明は、(A)主鎖が、一般式:
【化3】 (式中、R1はアルケニル基を除いた一価炭化水素基であり、R2は二価炭化水素 基であり、RFは式:−CF2−で表される基を2個以上有する炭素原子数が4以 上のフッ素原子含有一価有機基であり、R3はR1で示される基またはRFで示さ れる基である。mは2以上の整数であり、nは0または1以上の整数であり、m ≧nである。)で表される、常温で液状の含フッ素有機ケイ素重合体 100重量部 および (B)比表面積が50m2/g以上であるシリカ微粉末 1〜50重量部 からなる消泡剤組成物に関する。
【0008】以下、本発明の消泡剤組成物について詳細
に説明する。(A)成分の含フッ素有機ケイ素重合体は本
発明組成物の主剤であり、主鎖が、一般式:
【化4】 で表される。上式中、R1はアルケニル基を除いた一価
炭化水素基であり、具体的には、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基等のアルキル基;フェニル基,ト
リル基,キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェ
ネチル基等のアラルキル基が例示され、好ましくはメチ
ル基、フェニル基である。R2は二価炭化水素基であ
り、具体的には、エチレン基,プロピレン基,ブチレン
基,ヘキシレン基が例示される。RFは、式:−CF2
で表される基を2個以上有する炭素原子数が4以上のフ
ッ素原子含有一価有機基であり、その構造は分岐鎖状で
も直鎖状でも一部に分岐を有する直鎖状でもよいが、好
ましくは直鎖状である。具体的には、式:−(CH2)x
y(2y+1)で示される有機基,式:−(CH2)xO(CH2)
zy(2y+1)で示される有機基,式:−C64(CH2)x
y(2y+1)で示される有機基および式:−C64O(C
2)xy(2y+1)で示される有機基が例示される。上式
中、xおよびyは2以上の整数であり、zは0または1
以上の整数である。これらの中でも、式:−(CH2)2
49で示される基および式:−(CH2)349で示され
る基が好ましい。R3はRFで示される基またはR1で示
される基である。mは2以上の整数であり、nは0また
は1以上の整数であり、mはn以上の数であることが必
要である。本成分の含フッ素有機ケイ素重合体は常温で
液状であればよいが、本発明組成物の調製しやすさか
ら、25℃における粘度が5〜50,000センチスト
ークスの範囲内であることが好ましく、特に100〜1
0,000センチストークスの範囲内であることが好ま
しい。
【0009】このような(A)成分としては、例えば、一
般式:
【化5】 で表される含フッ素有機ケイ素重合体が挙げられる。上
式中、R1,R2,R3,RF,mおよびnは前記と同じで
ある。Xは水素原子,一価炭化水素基および式:R
4(R12Si−(式中、R1は前記と同じであり、R4
は一価炭化水素基である。)で表されるシリル基からな
る群から選ばれる基である。XおよびR4で表される一
価炭化水素基として具体的には、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基等のアルキル基;ビニル基,アリ
ル基,ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセニル基等のア
ルケニル基;フェニル基,トリル基,キシリル基等のア
リール基;ベンジル基,フェネチル基等のアラルキル基
が例示される。
【0010】このような(A)成分として具体的には、下
式で表されるような含フッ素有機ケイ素重合体が例示さ
れる。下式中、aは2以上の整数であり、bは1以上の
整数である。
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0011】(A)成分の含フッ素有機ケイ素重合体は、
例えば、一般式:
【化15】 (式中、R1,R2およびRFは前記と同じであり、Yは
ハロゲン原子または炭素原子数1〜10のアルコキシ基
である。)で表される含フッ素有機ケイ素化合物を加水
分解して得られる環状のオルガノシロキサンオリゴマー
や両末端水酸基封鎖のオルガノシロキサンオリゴマーを
単独で重合させたり、あるいはこれらのオルガノシロキ
サンオリゴマーと、一般式:R31SiO(式中、R1
およびR3は前記と同じである。)で表されるシロキサ
ン単位を有する環状もしくは直鎖状のオルガノシロキサ
ンオリゴマーとを共重合させたりすることによって得ら
れる。また、重合の際に、一般式:
【化16】 (式中、R1およびR4は前記と同じである。)で示され
るオルガノジシロキサン、または一般式:
【化17】 (式中、R1,R3およびR4は前記と同じであり、kは
1以上の整数である。)で示されるオルガノシロキサン
オリゴマーを添加することにより、本成分の含フッ素有
機ケイ素重合体の末端基を導入することができる。
【0012】(B)成分のシリカ微粉末は本発明組成物に
優れた消泡性および消泡持続性を付与するための成分で
ある。本成分のシリカ微粉末の比表面積は50m2/g以
上であることが必要であり、特に100m2/g以上であ
ることが好ましい。これは、比表面積が50m2/g未満
であると(B)成分の(A)成分中への分散性が著しく低下
して得られた組成物の消泡性が低下するためである。こ
のような(B)成分として具体的には、ヒュ−ムドシリ
カ,焼成シリカ微粉末,沈澱シリカ微粉末,シリカアエ
ロゲル,石英微粉末,溶融シリカ微粉末が例示される。
本成分のシリカ微粉末はこれをそのまま使用してもよい
が、あらかじめその表面を各種オルガノシランあるいは
オルガノシロキサンオリゴマーで疎水化処理したり、ま
た(B)成分を(A)成分に配合する際に系中に各種オルガ
ノシランあるいはオルガノシロキサンオリゴマーを配合
したりしてもよい。疎水化処理するためのオルガノシラ
ンまたはオルガノシロキサンオリゴマーとしては周知の
化合物を用いることができ、オルガノシランとしては、
例えば、ジメチルジクロロシラン,ヘキサメチルジシラ
ザン,ジメチルジアルコキシシランが挙げられる。オル
ガノシロキサンオリゴマーとしては、例えば、両末端シ
ラノール基封鎖ジメチルシロキサンオリゴマー,両末端
トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキ
サンオリゴマー,1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サン,1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキ
サンが挙げられる。(B)成分の配合量は、(A)成分10
0重量部に対して1〜50重量部である。これは1重量
部未満であると消泡性および消泡持続性が低下するため
であり、また50重量部を越えると均一な消泡剤組成物
を調製することが困難になるためである。
【0013】本発明組成物は、上記(A)成分と(B)成分
を均一に混合することにより製造することができる。混
合方法としては、例えば、(A)成分を攪拌しながら(B)
成分を配合していく方法や、(A)成分の一部に(B)成分
を加えて均一に混合し、次いでこれに残りの(A)成分を
配合する方法が挙げられる。このようにして(A)成分と
(B)成分を均一に混合した後、これを30℃〜200
℃、好ましくは50〜150℃で加熱攪拌してもよい。
加熱処理を行なう場合には、系中に硫酸等の酸性触媒を
微量添加しておくことが好ましい。混合装置としては、
例えば、ホモミキサー,ボールミル,コロイドミル,三
本ロールが挙げられる。
【0014】本発明組成物は上記(A)成分と(B)成分か
らなるものであるが、これら以外に例えば、オルガノア
ルコキシシラン,オルガノハロシラン,オルガノシラザ
ン等のシラン;水酸化アルミニウム微粉末,水酸化カル
シウム微粉末,水酸化マグネシウム微粉末等の金属酸化
物微粉末;マイカ等のリン片状充填剤;ジメチルポリシ
ロキサン,エポキシ基含有ジオルガノポリシロキサン,
アミノ基含有ジオルガノポリシロキサン等のジオルガノ
ポリシロキサン;その他顔料,染料等を添加すること
は、本発明の目的を損なわない限り差し支えない。
【0015】本発明組成物は、対象とする起泡系の種類
によって有機溶剤型,水系エマルジョン型,固形状等の
形態をとることができる。対象とする起泡系が油系また
は有機溶剤系である場合には、本発明組成物を有機溶剤
で希釈して使用することが好ましい。希釈するための有
機溶剤は本発明組成物を均一に分散できるものであれば
よく、例えば、ヘキサン,ヘプタン,オクタン,メチル
シクロヘキサン,キシレン,石油ナフサ等の炭化水素系
有機溶剤;トリフルオロトルエン,キシレンヘキフルオ
ライド,パークロルエチレン,ブロモクロルエタン,ジ
クロルブタン等のハロゲン化炭化水素系有機溶剤;トリ
エチルアミン,ブチルアミン,トリブチルアミン等のア
ミン系有機溶剤;イソプロピルアルコール,ブチルアル
コール,アミルアルコール等のアルコール系有機溶剤;
ヘキシルエーテル,ブチルセロソルブ,ジオキサン等の
エーテル系有機溶剤;メチルエチルケトン,ジエチルケ
トン,メチルブチルケトン等のケトン系有機溶剤;酢酸
エチル,セロソルブアセテート,プロピオン酸エチル等
のエステル系有機溶剤;酢酸,プロピオン酸等のカルボ
ン酸系有機溶剤が挙げられる。また、対象とする起泡系
が水系である場合には、本発明組成物に水,界面活性剤
および任意の成分として保護コロイド剤を配合した後、
これらを乳化して水系エマルジョン型として使用した
り、あるいは本発明組成物に炭化水素系界面活性剤,フ
ッ素系界面活性剤,シリコーン系界面活性剤,フルオロ
シリコーン系界面活性剤等を配合して自己乳化型とした
ものを使用することが好ましい。また、本発明組成物は
固形粉末消泡剤として使用することもできる。
【0016】以上のような本発明組成物は強アルカリ性
条件下で優れた消泡性および消泡持続性を有する。これ
は、(A)成分中のフッ素原子含有一価有機基の結合した
ケイ素原子が直接酸素原子と結合していないので、(A)
成分の主鎖が酸やアルカリ等のイオン性物質によって切
断され難いためと考えられる。また、本発明組成物は従
来のフルオロシリコーン系消泡剤組成物に比べて容易に
エマルジョン化することができる。これはケイ素原子間
にシルアルキレン単位を有する(A)成分の比重が、従来
のパーフルオロアルキル基含有オルガノシロキサンより
も小さいためと考えられる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、実施例中、粘度の値は25℃において測定し
た値であり、消泡性および消泡持続性の測定は下記の方
法に従って行った。
【0018】○消泡性および消泡持続性 100ミリリットルメスフラスコに消泡剤組成物0.5
0gを正確にはかりとり、これに第3級ブタノールを加
えて100ミリリットルとして、消泡剤組成物の第3級
ブタノール溶液を調製した。また、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル系界面活性剤[三洋化成工業
(株)製;商品名オクタポール100]の1.5重量%水
溶液に水酸化カリウムのペレットを溶解して、pH13
のアルカリ性水溶液を調製した。このアルカリ性水溶液
100ミリリットルを300ミリリットルふた付きガラ
ス瓶に投入し、これを振とう機にセットして10秒間振
とうして起泡させた。起泡後直ちに、先に調製した消泡
剤組成物の第3級ブタノール溶液をピペットを用いて
1.0ミリリットル添加して、泡が消えるまでの時間を
測定した。これを消泡性とし、泡が消えるまでの時間が
10秒以下である場合を○印、11秒〜20秒である場
合を△印、21秒をこえる場合を×印として報告した。
泡が消えた後、これを再び振とう機にセットして10秒
間振とうして起泡させた。起泡後、泡が消えるまでの時
間を測定した。この操作を繰り返し行ない、泡が消える
までの時間が2分以上となった時点での繰り返し回数を
求め、これを消泡持続性として評価した。
【0019】
【実施例1】式:
【化18】 (式中、aは2以上の整数である。)で表される粘度
1,500センチポイズの含フッ素有機ケイ素重合体1
00重量部と比表面積が300m2/gである沈降性シリ
カ微粉末10重量部を室温で1時間混合した。混合後、
硫酸0.01重量部を加え、次いで60℃で2時間混合
して消泡剤組成物を調製した。このようにして得られた
消泡剤組成物について、消泡性および消泡持続性を測定
した。その結果を表1に示した。
【0020】
【実施例2】式:
【化19】 (式中、aは2以上の整数であり、bは1以上の整数で
あり、a:b=3:1である。)で表される粘度200
センチポイズの含フッ素有機ケイ素重合体100重量部
と比表面積が300m2/gである沈降性シリカ微粉末1
0重量部を室温で1時間混合した。混合後、60℃でさ
らに2時間混合して消泡剤組成物を調製した。このよう
にして得られた消泡剤組成物について、消泡性および消
泡持続性を評価した。その結果を表1に示した。
【0021】
【実施例3】式:
【化20】 (式中、aは2以上の整数である。)で表される粘度
1,500センチポイズの含フッ素有機ケイ素重合体1
00重量部と、ヘキサメチルジシラザンで表面疎水化処
理された比表面積が200m2/gであるヒュームドシリ
カ微粉末10重量部を混合し、次いでこれに硫酸0.0
1重量部を加えて60℃で2時間攪拌した。冷却後、添
加した硫酸と当量の重曹を添加して消泡剤組成物を調製
した。このようにして得られた消泡剤組成物について、
消泡性および消泡持続性を評価した。その結果を表1に
示した。
【0022】
【比較例1】実施例1において、含フッ素有機ケイ素重
合体の代わりに、粘度1,500センチポイズの両末端
トリメチルシロキシ基ジメチルポリシロキサンを用いた
以外は実施例1と同様にして消泡剤組成物を調製した。
得られた消泡剤組成物について、消泡性および消泡持続
性を評価した。その結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の消泡剤組成物は、(A)成分と
(B)成分からなり、特に(A)成分の含フッ素有機ケイ素
重合体を主剤としているので、消泡性および消泡持続性
に優れ、特に強アルカリ性条件下での消泡性および消泡
持続性に優れるという特徴を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)主鎖が、一般式: 【化1】 (式中、R1はアルケニル基を除いた一価炭化水素基であり、R2は二価炭化水素 基であり、RFは式:−CF2−で表される基を2個以上有する炭素原子数が4以 上のフッ素原子含有一価有機基であり、R3はR1で示される基またはRFで示さ れる基である。mは2以上の整数であり、nは0または1以上の整数であり、m ≧nである。)で表される、常温で液状の含フッ素有機ケイ素重合体 100重量部 および (B)比表面積が50m2/g以上であるシリカ微粉末 1〜50重量部 からなる消泡剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分が、一般式: 【化2】 {式中、R1はアルケニル基を除いた一価炭化水素基で
    あり、R2は二価炭化水素基であり、RFは式:−CF2
    −で表される基を2個以上有する炭素原子数が4以上の
    フッ素原子含有一価有機基であり、R3はR1で示される
    基またはRFで示される基であり、Xは水素原子,一価
    炭化水素基および式:R4(R12Si−(式中、R1
    アルケニル基を除いた一価炭化水素基であり、R4は一
    価炭化水素基である。)で表されるシリル基からなる群
    から選ばれる基である。mは2以上の整数であり、nは
    0または1以上の整数であり、m≧nである。}で表さ
    れる含フッ素有機ケイ素重合体である、請求項1記載の
    消泡剤組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分のRFが、式:−(CH2)xy
    (2y+1)(式中、xおよびyは2以上の整数である。)で
    示される有機基,式:−(CH2)xO(CH2)zy
    (2y+1)(式中、xおよびyは2以上の整数であり、zは
    0または1以上の整数である。)で示される有機基,
    式:−C64(CH2)xy(2y+1)(式中、xおよびy
    は2以上の整数である。)で示される有機基および式:
    −C64O(CH2)xy(2y+1)(式中、xおよびyは
    2以上の整数である。)で示される有機基からなる群か
    ら選択される有機基である、請求項1または請求項2記
    載の消泡剤組成物。
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