JPH08126440A - 農業用シート - Google Patents

農業用シート

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JPH08126440A
JPH08126440A JP6269367A JP26936794A JPH08126440A JP H08126440 A JPH08126440 A JP H08126440A JP 6269367 A JP6269367 A JP 6269367A JP 26936794 A JP26936794 A JP 26936794A JP H08126440 A JPH08126440 A JP H08126440A
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JP
Japan
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fiber
section
long
polypropylene
fibers
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Pending
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JP6269367A
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English (en)
Inventor
Koichi Nagaoka
孝一 長岡
Shigetaka Nishimura
重孝 西村
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Greenhouses (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 中空率10〜50%,繊維径が25μm 以上
の中空断面であるポリプロピレン系重合体よりなり,目
付が5〜30g/m2 の長繊維不織布からなる農業用シ
ート。 【効果】 機械的性能,透光性,通気性,軽量性及び品
位に優れていて,トンネル栽培や露地栽培のベタ掛け用
等の各種農業用シートとして広い範囲に適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ポリプロピレン系の長
繊維不織布からなり,機械的特性,寸法安定性,透光
性,通気性,軽量性に優れた農業用シートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来,熱可塑性合成樹脂よりなる長繊維
不織布は,優れた機械的特性及び保温性と通気性を兼ね
備えた素材として,ハウス内カーテン用あるいはトンネ
ル栽培のベタ掛け用等の各種農業用シートとして広範囲
に摘要さている。この種の用途,特にベタ掛け用途に使
用されている長繊維不織布は,作物の徒長を防止するた
めに比較的太繊度の繊維で構成されるとともに目付の小
さい不織布が主体である。例えば,実開平4−8769
号公報には,6デニール以上の疎水性繊維よりなり目付
が10〜30g/m2のベタ掛け用農業被覆材が開示され
ている。
【0003】ところが,従来の不織布製造法を用いてこ
れらの太繊度の繊維で構成された低目付の不織布を製造
するには下記のごとく避けることができない多くの問題
点がある。すなわち,紡出繊維が太繊度であるがため
に,紡出繊維の冷却固化が遅く特殊な冷却装置を必要
とすること,紡出繊維の冷却固化が遅く紡糸口金と下
方に設置された糸条吸引装置までの距離を大きくする必
要があること,紡出繊維を冷却固化させるのに過酷な
冷却条件を採用するため繊維の均整度を損なうばかり
か,極端な場合には繊維径方向に複屈折の差異が生じス
パイラル捲縮が発生して,最終製品の品位を著しく損な
うこと等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記の現状
に鑑みてなされたものであり,機械的特性,寸法安定
性,透光性,通気性,軽量性及び品位に優れた太繊径で
低目付の農業用シートを提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の目的を
達成するものであり,次の構成を有するものである。す
なわち,本発明は,繊維径が25μm 以上で,中空率が
10〜60%の中空断面を有するポリプロピレン系繊維
よりなり,目付が5〜30g/m2の長繊維不織布である
ことを特徴とする農業用シートを要旨とするものであ
る。
【0006】次に,本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明の農業用シートは,ポリプロピレン
系重合体よりなるポリプロピレン系繊維の長繊維不織布
である。本発明に適用されるポリプロピレン系重合体と
しては,ポリプロピレン単体あるいはプロピレンに対し
てエチレンまたは類似の高級α−オレフィンが10重量
%以下の割合で共重合されたものである。共重合された
ものである場合,共重合の割合が10重量%を超えると
重合体の融点が低下して好ましくない。なお,ポリプロ
ピレン系重合体には,必要に応じて,例えば,艶消剤,
顔料,防炎剤,消臭剤,光安定剤,熱安定剤,酸化防止
剤等の各種添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で添
加することができる。
【0008】ポリプロピレン系繊維の長繊維不織布は,
ポリプロピレン系重合体を溶融紡糸機にて溶融し,繊維
断面が中空断面を形成する例えば図1に示すような吐出
孔を有する紡糸口金より紡出させ,冷却装置にて冷却
し,次いで,紡出繊維を糸条吸引装置にて牽引細化し,
コロナ放電あるいは摩擦帯電域を通過させて開繊し,移
動する金網にウエブとして堆積させ,次にエンボスロー
ラまたは超音波融着装置等の熱圧着装置にて部分的に熱
圧着して得られる。
【0009】本発明における長繊維不織布を構成するポ
リプロピレン系繊維は,繊維径が25μm 以上で,中空
率が10〜60%の中空断面を有するものである。
【0010】本発明において,ポリプロピレン系繊維の
繊維径が25μm であることが重要である。さらに繊維
径が30〜40μm であると好適である。繊維径が25
μm未満であると,農業用シートとして使用した場合に
保温性には優れるものの通気性及び太陽光線の透光率が
小さくなり,植物の成育が劣り収穫率が著しく低下して
好ましくない。
【0011】また,繊維断面に中空部を有していて,中
空率が10〜60%であることが重要である。さらに中
空率が20〜50%であると好適である。なお,中空率
は,繊維断面における中空部の面積の繊維断面全体の面
積に対する割合である。中空率が10%未満であると,
紡出時の冷却速度を十分に高めることができないばかり
か,不織布の軽量化や保温性向上の効果を十分に発揮さ
せることができなくなる。逆に,中空率が60%を超え
ると,紡出時の冷却効果や不織布の軽量化や保温性には
効果があるものの,繊維にフィブリル化現象が発生しや
すくなり,不織布の耐久性に支障をきたすと共に,製造
工程においても製糸性が低下したり,繊維の中空部を形
成している膜が破壊(いわゆるパンク)するという重大
なトラブルを誘発してしまうことがある。繊維の中空率
は,紡糸口金における吐出口のディメンション,ポリプ
ロピレン重合体の粘度,紡出時の冷却条件により制御す
ることができる。一般に太繊度の繊維は,細繊度の繊維
に比較して中空率を大きくすることは容易である。
【0012】また,本発明における長繊維不織布の目付
は,5〜30g/m2の範囲でなければならない。目付が
5g/m2未満の場合,いくら中空断面繊維で構成された
長繊維不織布といえども目付の分布の均一性に劣るばか
りか機械的特性にも劣ったものしか得られなくなってし
まう。逆に,目付が30g/m2を超えると,通気性及び
太陽光線の透光率が小さくなり,植物の成育が劣り収穫
率が著しく低下して好ましくない。
【0013】
【作用】ポリプロピレン系重合体は,ポリエステル系重
合体,ナイロン系重合体,ポリエチレン系重合体等に比
較して,溶融紡糸工程おいて紡出繊維の冷却速度が著し
く遅い重合体であり,従来より適用されている丸断面で
繊維径が25μm 以上の太繊度の繊維を得ようとすると
前述のごとく各種の問題点を誘発することとなり,安定
した紡糸操業性を損なうばかりか品位の良好な長繊維不
織布が得られない。ところが,本発明のごとく中空断面
繊維とすることにより,紡出時の冷却速度を十分に高め
ることができ,特殊な紡糸装置や冷却装置を用いること
なく,公知の装置で機械的性能や品位に優れた長繊維不
織布を得ることができ,植物の成育に好適な農業用シー
トを得ることができる。
【0014】また,丸断面繊維の場合と同じ通気性と透
光性を有する不織布とするには,外接円の直径を丸断面
と同じ直径に設定すればよいので,目付の小さい不織布
で同一効果が得られることになる。
【0015】
【実施例】以下,本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお,実施例における各種の性能・特性の評価・測
定は以下の方法により行った。
【0016】(1) メルトフローレート(MFR) ASTM D1238(L)記載の方法により測定し
た。
【0017】(2) 繊維径 50本の繊維断面を顕微鏡にて観察し,繊維径を測定
し,平均値を求めた。
【0018】(3) 繊度 50本の繊維断面を顕微鏡にて観察し,断面の面積を算
出し,密度補正して平均値を求めた。
【0019】(4) 不織布の引張強力 5×10cmの10片の試料を準備し,東洋ボールドウイ
ン社製テンシロンUTM−4−1−100を用いて,J
IS L−1096のストリップ法に準じて,引張速度
10cm/分で最大引張強力(kg)を測定し平均値を求め
た。
【0020】(5) 透光率 200Wの白色光を光源とし,光源と測定器(東京光源
社製照度計ANA−300)との距離を2000ルック
スの位置とし,測定器上10cmに30cm角の試料を水平
に置いた時の光量(Tルックス)を測定し, 下式により
10片の試料の平均値を算出した。 透光率(%)=T×100/2000
【0021】実施例1 融点が159℃,MFLが70g/分のポリプロピレン
重合体のチップを230℃で溶融し,図1の形状の吐出
口を有する紡糸口金を用い,単孔吐出量3.1g/分で
紡出し,冷却装置で冷却後,下方に設置された糸条吸引
装置にて引き取り速度4800m/分で牽引細化し,コ
ロナ放電手段を用いて開繊し,移動する金網にウエブと
して堆積させ,ウエブを熱圧着装置としてエンボスロー
ラーを用い圧接面積率15%,処理温度135℃の条件
で熱圧着して,目付20g/m2の長繊維不織布を得
た。溶融紡糸工程では,太繊径ではあるが中空断面であ
るために紡出時の冷却個化が早く単繊維間の密着等の発
生もなく,品位の良好な長繊維不織布が得られた。
【0022】実施例2 融点が159℃,MFLが40g/分のポリプロピレン
重合体を用いたこと,単孔吐出量を3.6g/分にした
こと及び引き取り速度を4300m/分として牽引細化
したこと以外は実施例1と同一条件にて目付20g/m
2 の長繊維不織布を得た。実施例1と同様太繊径ではあ
るものの単繊維間の密着等の発生もなく,品位の良好な
長繊維不織布が得られた。
【0023】比較例1 実施例2と同一の融点が159℃,MFLが40g/分
のポリプロピレン重合体のチップを230℃で溶融し,
丸孔を有する紡糸口金を用い,単孔吐出量4.4g/分
で紡出し,冷却装置で冷却後,実施例2の場合より下流
に設けた糸条吸引装置にて引き取り速度4000m/分
で牽引細化した。溶融紡糸工程において,丸断面である
がために冷却個化が著しく遅く,実施例2の場合よりは
るか下流に設けた糸条吸引装置例を設置して牽引細化を
行ったが単糸間に密着が発生しシート化できなかった。
一部の密着していないウエブを用いて繊維の断面を顕微
鏡で観察した結果,繊維径40μm ,繊度10デニール
であった。
【0024】比較例2 丸孔を有する紡糸口金を用いたこと,単孔吐出量を4.
4g/分としたこと及び引き取り速度を4000m/分
として牽引細化したこと以外は実施例1と同一条件にて
目付20g/m2 の長繊維不織布を得た。比較例1と異
なり丸断面ではあるが太繊度ではないので単繊維間の密
着等の発生もなく長繊維不織布が得られた。
【0025】実施例1〜2及び比較例1〜2の繊維特性
及び得られた長繊維不織布の特性を併せて表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1より明らかなように,実施例1及び2
の本発明による農業用シートは,安定した紡糸操業性に
より得られたシートであり,機械的性能,透光性,通気
性,軽量性及び品位に優れたものであった。一方,比較
例1は,丸断面でかつ太繊度であるため単繊維間に密着
が発生してシート化することができず,比較例2は,丸
断面であるものの太繊度ではないのでシート化すること
ができたが,農業用シートとしては,繊度が小さく不織
布の構成繊維本数が多いので透光性に劣るものであっ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明のごとき繊維断面を中空断面化し
たポリプロピレン系長繊維不織布シートは,トンネル栽
培や露地栽培のベタ掛け用等の各種農業用シートとして
広い範囲に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農業用シートを紡出する時に用いるこ
とのできる吐出孔の形状の例である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径が25μm 以上で,中空率が10
    〜60%の中空断面を有するポリプロピレン系繊維より
    なり,目付が5〜30g/m2の長繊維不織布であること
    を特徴とする農業用シート。
JP6269367A 1994-11-02 1994-11-02 農業用シート Pending JPH08126440A (ja)

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JP6269367A JPH08126440A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 農業用シート

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002095361A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Asahi Kasei Corp 遮光性シート
JP2003052254A (ja) * 2001-08-13 2003-02-25 Diatex Co Ltd 除草シート
WO2010024268A1 (ja) 2008-09-01 2010-03-04 三井化学株式会社 長繊維不織布
JP2013060314A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Kuraray Co Ltd 低収縮型耐爆裂性水硬性硬化体
WO2014046070A1 (ja) * 2012-09-19 2014-03-27 三井化学株式会社 農業用被覆材及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002095361A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Asahi Kasei Corp 遮光性シート
JP2003052254A (ja) * 2001-08-13 2003-02-25 Diatex Co Ltd 除草シート
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JP2013060314A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Kuraray Co Ltd 低収縮型耐爆裂性水硬性硬化体
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Effective date: 20040107

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