JP2000045164A - 生分解性マルチシート - Google Patents
生分解性マルチシートInfo
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- JP2000045164A JP2000045164A JP20765598A JP20765598A JP2000045164A JP 2000045164 A JP2000045164 A JP 2000045164A JP 20765598 A JP20765598 A JP 20765598A JP 20765598 A JP20765598 A JP 20765598A JP 2000045164 A JP2000045164 A JP 2000045164A
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- sheet
- lactic acid
- fiber
- acid
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- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い遮光性と適度な通気性と優れた耐候性と
を有し、 使用後には微生物の作用によりほぼ完全に分
解されて廃棄処理が容易である生分解性を有するマルチ
シートを提供する。 【解決手段】 このシートは、ポリ乳酸系長繊維不織布
からなり、遮光率が20%以上、通気度が100〜80
0cc/cm2 /秒、かつウエザーメータを用いた耐候
性試験における強力保持率が50%以上である。
を有し、 使用後には微生物の作用によりほぼ完全に分
解されて廃棄処理が容易である生分解性を有するマルチ
シートを提供する。 【解決手段】 このシートは、ポリ乳酸系長繊維不織布
からなり、遮光率が20%以上、通気度が100〜80
0cc/cm2 /秒、かつウエザーメータを用いた耐候
性試験における強力保持率が50%以上である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用後には微生物
の作用によりほぼ完全に分解されて廃棄処理が容易であ
るマルチシートに関し、高い遮光性と適度な通気性と優
れた耐候性とを有し、作物栽培時に直接地面に展張・敷
設するマルチシートに好適に使用できるシートに関す
る。
の作用によりほぼ完全に分解されて廃棄処理が容易であ
るマルチシートに関し、高い遮光性と適度な通気性と優
れた耐候性とを有し、作物栽培時に直接地面に展張・敷
設するマルチシートに好適に使用できるシートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、農業分野で使用される被覆材
は元来保温を主目的に開発され、密閉性に優れた塩化ビ
ニルや酢酸ビニルあるいはポリオレフイン等の重合体か
らなるフイルムが主流であるが、いずれも通気性や吸水
性に乏しく、夏季時に地温が上がり過ぎて苗が枯死す
る、換水時に水滴が落下して泥はねが生じると、果実が
被覆しているフイルムに接しているような場合、フイル
ム上に溜まった水によりシミが発生して品質が落ちると
いうような問題があった。
は元来保温を主目的に開発され、密閉性に優れた塩化ビ
ニルや酢酸ビニルあるいはポリオレフイン等の重合体か
らなるフイルムが主流であるが、いずれも通気性や吸水
性に乏しく、夏季時に地温が上がり過ぎて苗が枯死す
る、換水時に水滴が落下して泥はねが生じると、果実が
被覆しているフイルムに接しているような場合、フイル
ム上に溜まった水によりシミが発生して品質が落ちると
いうような問題があった。
【0003】また、かかるシートには、上記の透光性や
保温性等種々の性能の他に、太陽光線に直接的又は間接
的に長時間暴露されて使用されるものであるので耐候性
が要求され、従来の長繊維不織布を構成要素とするシー
トでは長繊維不織布に採用されている熱可塑性重合体が
単独では十分な耐候性を有さないことが多く、何らかの
耐候剤を添加する必要があった。しかしながら、熱可塑
性重合体がポリエステルやポリアミドの場合、添加した
耐候剤が溶融紡糸の際に熱分解してしまうことが多く、
十分な耐候性を発現し難い。耐熱分解性の高い耐候剤を
採用するということも考えられるが、十分な効果を有す
る耐候剤は未だ見出されていないのが現状である。
保温性等種々の性能の他に、太陽光線に直接的又は間接
的に長時間暴露されて使用されるものであるので耐候性
が要求され、従来の長繊維不織布を構成要素とするシー
トでは長繊維不織布に採用されている熱可塑性重合体が
単独では十分な耐候性を有さないことが多く、何らかの
耐候剤を添加する必要があった。しかしながら、熱可塑
性重合体がポリエステルやポリアミドの場合、添加した
耐候剤が溶融紡糸の際に熱分解してしまうことが多く、
十分な耐候性を発現し難い。耐熱分解性の高い耐候剤を
採用するということも考えられるが、十分な効果を有す
る耐候剤は未だ見出されていないのが現状である。
【0004】一方、近年、農業分野においてもプラスチ
ツクフイルムや不織布が盛んに使用されているが、その
反面、使用済みのものを自然環境を汚染することなく如
何に処理するかが大きな課題となっている。例えば、マ
ルチフイルムは様々な作物栽培に使われているが、1作
の栽培が終わると園場から剥がすため、フイルムを畑か
ら取り外す手間がかかる、取り出した後の処理が困難で
ある、あるいは収穫の機械化が困難であるといった種々
の問題があり、人員不足と高齢化の進む農家にとって大
きな負担となっている。
ツクフイルムや不織布が盛んに使用されているが、その
反面、使用済みのものを自然環境を汚染することなく如
何に処理するかが大きな課題となっている。例えば、マ
ルチフイルムは様々な作物栽培に使われているが、1作
の栽培が終わると園場から剥がすため、フイルムを畑か
ら取り外す手間がかかる、取り出した後の処理が困難で
ある、あるいは収穫の機械化が困難であるといった種々
の問題があり、人員不足と高齢化の進む農家にとって大
きな負担となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題を
解決し、遮光性が高く防草効果に優れ、適度な通気性を
有し、使用後には微生物の作用によりほぼ完全に分解さ
れて廃棄処理が容易である生分解性マルチシートを提供
するものである。
解決し、遮光性が高く防草効果に優れ、適度な通気性を
有し、使用後には微生物の作用によりほぼ完全に分解さ
れて廃棄処理が容易である生分解性マルチシートを提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成を
その要旨とするものである。ポリ乳酸系長繊維不織布か
らなり、遮光率が20%以上、通気度が100〜800
cc/cm2 /秒、かつウエザーメータを用いた耐候性
試験において下記式(イ)から求められる強力保持率が
50%以上であることを特徴とする生分解性マルチシー
ト。 強力保持率(%)=(S1 /S0 )×100 (イ) S1 :300時間照射後の試料の抗張積 S0 :照射前の試料の抗張積
その要旨とするものである。ポリ乳酸系長繊維不織布か
らなり、遮光率が20%以上、通気度が100〜800
cc/cm2 /秒、かつウエザーメータを用いた耐候性
試験において下記式(イ)から求められる強力保持率が
50%以上であることを特徴とする生分解性マルチシー
ト。 強力保持率(%)=(S1 /S0 )×100 (イ) S1 :300時間照射後の試料の抗張積 S0 :照射前の試料の抗張積
【0007】
【発明の実体の形態】本発明のシートは、生分解性を有
するポリ乳酸系長繊維からなる不織布で構成されるもの
であり、このような生分解性の繊維から構成すること
で、一定期間が経過した後のシートは微生物によりほぼ
完全に分解され、敷設したシートを回収して廃棄処理を
行う手間が省け、しかも自然環境を汚染することがな
い。本発明における長繊維を構成するポリ乳酸系重合体
は、生分解性を有する熱可塑性脂肪族ポリエステルであ
って、例えばポリ(α−ヒドロキシ酸)又はこの重合体
要素を主たる繰り返し単位とする共重合が挙げられる。
具体的には、ポリ(D−乳酸)と、ポリ(L−乳酸)
と、D−乳酸とL−乳酸との共重合体と、D−乳酸とヒ
ドロキシカルボン酸との共重合体あるいはL−乳酸とヒ
ドロキシカルボン酸との共重合体の内、融点が80℃以
上である重合体が好ましい。ここで、乳酸とヒドロキシ
カルボン酸との共重合体である場合におけるヒドロキシ
カルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシ酪酸、
ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシ
ヘプタン酸、ヒドロキシカプリル酸等が挙げられる。こ
のようなポリ乳酸系重合体は、数平均分子量が約20,
000以上、好ましくは40,000以上のものが得ら
れる繊維特性の点で、また製造時の製糸性の点で好まし
い。
するポリ乳酸系長繊維からなる不織布で構成されるもの
であり、このような生分解性の繊維から構成すること
で、一定期間が経過した後のシートは微生物によりほぼ
完全に分解され、敷設したシートを回収して廃棄処理を
行う手間が省け、しかも自然環境を汚染することがな
い。本発明における長繊維を構成するポリ乳酸系重合体
は、生分解性を有する熱可塑性脂肪族ポリエステルであ
って、例えばポリ(α−ヒドロキシ酸)又はこの重合体
要素を主たる繰り返し単位とする共重合が挙げられる。
具体的には、ポリ(D−乳酸)と、ポリ(L−乳酸)
と、D−乳酸とL−乳酸との共重合体と、D−乳酸とヒ
ドロキシカルボン酸との共重合体あるいはL−乳酸とヒ
ドロキシカルボン酸との共重合体の内、融点が80℃以
上である重合体が好ましい。ここで、乳酸とヒドロキシ
カルボン酸との共重合体である場合におけるヒドロキシ
カルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシ酪酸、
ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシ
ヘプタン酸、ヒドロキシカプリル酸等が挙げられる。こ
のようなポリ乳酸系重合体は、数平均分子量が約20,
000以上、好ましくは40,000以上のものが得ら
れる繊維特性の点で、また製造時の製糸性の点で好まし
い。
【0008】本発明における不織布を構成する長繊維
は、その結晶化度が10〜40%の範囲にあることが好
ましい。この範囲の結晶化度は、ポリ乳酸系重合体に対
して例えばタルク、窒化ホウ素、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、酸化チタン等の結晶核剤を添加すること
により達成される。結晶核剤を添加すると繊維の結晶化
を促進させ、得られるマルチシートの機械的強度や耐熱
性を向上させることができ、しかも製造時の溶融紡出・
冷却工程での紡出糸条間の融着(所謂ブロツキング)の
発生を防止することができ、より好ましい。このような
結晶核剤の添加量は、0.1〜3.0重量%、好ましく
は0.5〜2.0重量%の範囲であることが望ましい。
なお、本発明におけるポリ乳酸系重合体には、必要に応
じて他の添加剤、例えば艶消し剤や顔料、結晶核剤等の
各種添加剤を本発明の効果を損なわない範囲内で添加し
ても良い。
は、その結晶化度が10〜40%の範囲にあることが好
ましい。この範囲の結晶化度は、ポリ乳酸系重合体に対
して例えばタルク、窒化ホウ素、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、酸化チタン等の結晶核剤を添加すること
により達成される。結晶核剤を添加すると繊維の結晶化
を促進させ、得られるマルチシートの機械的強度や耐熱
性を向上させることができ、しかも製造時の溶融紡出・
冷却工程での紡出糸条間の融着(所謂ブロツキング)の
発生を防止することができ、より好ましい。このような
結晶核剤の添加量は、0.1〜3.0重量%、好ましく
は0.5〜2.0重量%の範囲であることが望ましい。
なお、本発明におけるポリ乳酸系重合体には、必要に応
じて他の添加剤、例えば艶消し剤や顔料、結晶核剤等の
各種添加剤を本発明の効果を損なわない範囲内で添加し
ても良い。
【0009】本発明における不織布を構成する長繊維
は、その繊維形態がポリ乳酸系重合体単独でなるもので
も良く、融点の異なる2種以上のポリ乳酸系重合体が複
合されたものでも良い。また、その横断面形状は、通常
の丸断面の他に中空断面、異形断面、並列型複合断面、
多層型複合断面、芯鞘型複合断面、分割型複合断面等、
目的と用途に応じて任意の繊維横断面形態を採用し得る
が、生分解性能の点からは、中空断面、異形断面、分割
型複合断面等であることが好ましい。
は、その繊維形態がポリ乳酸系重合体単独でなるもので
も良く、融点の異なる2種以上のポリ乳酸系重合体が複
合されたものでも良い。また、その横断面形状は、通常
の丸断面の他に中空断面、異形断面、並列型複合断面、
多層型複合断面、芯鞘型複合断面、分割型複合断面等、
目的と用途に応じて任意の繊維横断面形態を採用し得る
が、生分解性能の点からは、中空断面、異形断面、分割
型複合断面等であることが好ましい。
【0010】本発明における不織布を構成する長繊維
は、その単糸繊度が15デニール以下である必要があ
る。単糸繊度が15デニールを超えると、溶融紡糸工程
において紡出糸条の冷却性が劣るばかりか、得られる不
織布の柔軟性を損ない、作業性に支障を来すことにな
る。これらの理由から、単糸繊度は15デニール以下と
し、好ましくは10デニール以下、さらに好ましくは7
デニール以下とする。本発明のシートは、その目付けが
10〜50g/m2 の範囲にあることが好ましい。目付
けが10g/m2 未満であると、地温の調整効果が不十
分で、外気の温度変化の影響を直接に受ける。逆に、目
付けが50g/m2 を超えると、通水性が悪くて水溜ま
りが生じ、シートに接する果実に悪影響を及ぼす。な
お、目付けと上述の単糸繊度とは特に密接な関係にあ
り、例えば単糸繊度が小さい場合には同一目付けでも緻
密な不織布となるが、分解に伴う機械的強度の低下が速
いことを考慮する必要があり、また繊維自体の機械的強
度が低い場合には、不織布として実用上の一定強力を得
るために、単糸繊度と目付けを大きくすることが必要で
ある。なお、これら目付けの不織布は、一工程で得られ
たものであっても良いし、2枚以上の不織布を積層して
得たものであっても良い。
は、その単糸繊度が15デニール以下である必要があ
る。単糸繊度が15デニールを超えると、溶融紡糸工程
において紡出糸条の冷却性が劣るばかりか、得られる不
織布の柔軟性を損ない、作業性に支障を来すことにな
る。これらの理由から、単糸繊度は15デニール以下と
し、好ましくは10デニール以下、さらに好ましくは7
デニール以下とする。本発明のシートは、その目付けが
10〜50g/m2 の範囲にあることが好ましい。目付
けが10g/m2 未満であると、地温の調整効果が不十
分で、外気の温度変化の影響を直接に受ける。逆に、目
付けが50g/m2 を超えると、通水性が悪くて水溜ま
りが生じ、シートに接する果実に悪影響を及ぼす。な
お、目付けと上述の単糸繊度とは特に密接な関係にあ
り、例えば単糸繊度が小さい場合には同一目付けでも緻
密な不織布となるが、分解に伴う機械的強度の低下が速
いことを考慮する必要があり、また繊維自体の機械的強
度が低い場合には、不織布として実用上の一定強力を得
るために、単糸繊度と目付けを大きくすることが必要で
ある。なお、これら目付けの不織布は、一工程で得られ
たものであっても良いし、2枚以上の不織布を積層して
得たものであっても良い。
【0011】本発明のシートは、上記単糸繊度のポリ乳
酸系長繊維で形成された上記範囲の目付けを有する不織
布で構成され、さらに20%以上の遮光率を有するもの
である。遮光率が20%より小さいと、シートが太陽光
線を十分遮ることができず、作物栽培時に悪影響を及ぼ
す。
酸系長繊維で形成された上記範囲の目付けを有する不織
布で構成され、さらに20%以上の遮光率を有するもの
である。遮光率が20%より小さいと、シートが太陽光
線を十分遮ることができず、作物栽培時に悪影響を及ぼ
す。
【0012】本発明のシートは、通気度が100〜80
0cc/cm2 /秒のものである。通気度が100cc
/cm2 /秒未満であると、地温の上昇を十分に抑制す
ることが困難である。逆に、通気度が800cc/cm
2 /秒を超えると、外気の温度変化の影響を直接に受け
る。これらの理由から、通気性度は100〜800cc
/cm2 /秒とし、好ましくは200〜500cc/c
m2 /秒とする。
0cc/cm2 /秒のものである。通気度が100cc
/cm2 /秒未満であると、地温の上昇を十分に抑制す
ることが困難である。逆に、通気度が800cc/cm
2 /秒を超えると、外気の温度変化の影響を直接に受け
る。これらの理由から、通気性度は100〜800cc
/cm2 /秒とし、好ましくは200〜500cc/c
m2 /秒とする。
【0013】本発明のシートは、ウエザーメータを用い
た耐候性試験において上記式(イ)から求められる強力
保持率すなわち光線照射前の試料の抗張積S0 に対する
300時間照射後の試料の抗張積S1 の比(%)が50
%以上のものである。シートの耐候性は、シートが生分
解によって崩壊する前に強力及び伸度が気候の変化等に
よって低下することが無いかを示す指標であり、生分解
によって崩壊する前にシートの強力及び伸度が低下する
と破損等の異常が生じ易くなって、マルチシートとして
の使用過程でシートの有する遮光性や保温性に悪影響を
及ぼし、作物の成育に支障を来すことになる。したがっ
て、本発明では、強力保持率を50%以上とし、強力保
持率が50%未満であると、マルチシートとして使用し
た際に経時的に強力が低下し、作物の成育に悪影響を及
ぼすことになる。
た耐候性試験において上記式(イ)から求められる強力
保持率すなわち光線照射前の試料の抗張積S0 に対する
300時間照射後の試料の抗張積S1 の比(%)が50
%以上のものである。シートの耐候性は、シートが生分
解によって崩壊する前に強力及び伸度が気候の変化等に
よって低下することが無いかを示す指標であり、生分解
によって崩壊する前にシートの強力及び伸度が低下する
と破損等の異常が生じ易くなって、マルチシートとして
の使用過程でシートの有する遮光性や保温性に悪影響を
及ぼし、作物の成育に支障を来すことになる。したがっ
て、本発明では、強力保持率を50%以上とし、強力保
持率が50%未満であると、マルチシートとして使用し
た際に経時的に強力が低下し、作物の成育に悪影響を及
ぼすことになる。
【0014】本発明のシートでは、不織布の引張り強力
が目付け100g/m2 換算時に3kg/5cm幅以上
であることが好ましく、より好ましくは5kg/5cm
幅以上である。目付け100g/m2 換算時の引張り強
力が3kg/5cm幅未満であると、土壌表面にマルチ
シートとして展張・敷設する際に作業性が悪くなり、好
ましくない。なお、不織布の引張り強力は、不織布を構
成する繊維に用いた重合体の種類や、構成繊維の単糸繊
度と強度、不織布の目付け、不織布化のための部分的熱
圧着条件等によって決まり、これらの条件を適宜選択す
ることによって上記引張り強力を不織布に具備させるこ
とができる
が目付け100g/m2 換算時に3kg/5cm幅以上
であることが好ましく、より好ましくは5kg/5cm
幅以上である。目付け100g/m2 換算時の引張り強
力が3kg/5cm幅未満であると、土壌表面にマルチ
シートとして展張・敷設する際に作業性が悪くなり、好
ましくない。なお、不織布の引張り強力は、不織布を構
成する繊維に用いた重合体の種類や、構成繊維の単糸繊
度と強度、不織布の目付け、不織布化のための部分的熱
圧着条件等によって決まり、これらの条件を適宜選択す
ることによって上記引張り強力を不織布に具備させるこ
とができる
【0015】本発明のシートでは、不織布を構成する長
繊維は、例えばカーボンブラツクに代表される黒色顔料
又は黒色染料等を含有する着色繊維であってもよい。こ
のような着色繊維とすることによって、シートが黒色と
なり、マルチシートとして使用した際にシートが太陽熱
を吸収し易くなるため保温効果が得られ、作物の成育に
効果的である。このような顔料又は染料等の添加は、添
加量が多くなり過ぎると溶融紡糸時の製糸性が低下する
ため、添加量として0.1〜3.0重量%、好ましくは
0.5〜2.0重量%の範囲とすることが肝要である。
この着色繊維は、かかる黒色顔料を予め練り込んだ重合
体を溶融紡糸して得られる原着繊維であることが好まし
い。このような原着繊維を用いると、繊維に対して予め
顔料が含有されているため、染色等の後加工を施す必要
がなく、染色時の熱劣化や製造工程の増加といった問題
を生ずることがない。
繊維は、例えばカーボンブラツクに代表される黒色顔料
又は黒色染料等を含有する着色繊維であってもよい。こ
のような着色繊維とすることによって、シートが黒色と
なり、マルチシートとして使用した際にシートが太陽熱
を吸収し易くなるため保温効果が得られ、作物の成育に
効果的である。このような顔料又は染料等の添加は、添
加量が多くなり過ぎると溶融紡糸時の製糸性が低下する
ため、添加量として0.1〜3.0重量%、好ましくは
0.5〜2.0重量%の範囲とすることが肝要である。
この着色繊維は、かかる黒色顔料を予め練り込んだ重合
体を溶融紡糸して得られる原着繊維であることが好まし
い。このような原着繊維を用いると、繊維に対して予め
顔料が含有されているため、染色等の後加工を施す必要
がなく、染色時の熱劣化や製造工程の増加といった問題
を生ずることがない。
【0016】本発明のシートを構成する不織布は、かか
る長繊維からなるウエブが部分的に熱圧着されて不織布
としての形態が保持されたものである。すなわち、この
不織布は、部分的に形成される点状融着区域においての
み熱圧接着されたものであって、このような構造により
不織布において形態保持性が向上し、しかも柔軟性を具
備することになる。このような部分的な熱圧着は、エン
ボス加工処理又は超音波融着処理によって不織ウエブに
点状融着区域が形成されるものであり、具体的には、加
熱されたエンボスロールと表面が平滑な金属ロールとの
間にウエブを通して繊維間に点状融着区域を形成する方
法、又はパターンロール上で超音波による高周波を印加
してパターン部に相当する繊維間に点状融着区域を形成
する方法が採用される。
る長繊維からなるウエブが部分的に熱圧着されて不織布
としての形態が保持されたものである。すなわち、この
不織布は、部分的に形成される点状融着区域においての
み熱圧接着されたものであって、このような構造により
不織布において形態保持性が向上し、しかも柔軟性を具
備することになる。このような部分的な熱圧着は、エン
ボス加工処理又は超音波融着処理によって不織ウエブに
点状融着区域が形成されるものであり、具体的には、加
熱されたエンボスロールと表面が平滑な金属ロールとの
間にウエブを通して繊維間に点状融着区域を形成する方
法、又はパターンロール上で超音波による高周波を印加
してパターン部に相当する繊維間に点状融着区域を形成
する方法が採用される。
【0017】次に、本発明のシートの製造方法について
説明する。まず、本発明のシートを構成するための長繊
維不織布は、いわゆるスパンボンド法によって効率よく
製造することができる。すなわち、上述したポリ乳酸系
重合体を加熱溶融して紡糸口金から吐出し、得られた紡
出糸条を従来公知の横型吹付けや環状吹付け等の冷却装
置を用いて冷却せしめた後、エアーサツカの如き吸引装
置あるいはその他公知の牽引手段を用いて牽引細化し、
引き続き、牽引手段から排出された糸条群を開繊した
後、メツシユスクリーンからなるコンベアの如き移動堆
積装置上に開繊堆積させてウエブとする。次いで、この
移動堆積装置上に形成されたウエブに、加熱されたエン
ボスロールと表面平滑な金属ロールとからなる部分熱圧
着装置または超音波融着装置等の部分熱圧着装置を用い
て部分的な熱圧着処理を施すことにより長繊維不織布を
得る。
説明する。まず、本発明のシートを構成するための長繊
維不織布は、いわゆるスパンボンド法によって効率よく
製造することができる。すなわち、上述したポリ乳酸系
重合体を加熱溶融して紡糸口金から吐出し、得られた紡
出糸条を従来公知の横型吹付けや環状吹付け等の冷却装
置を用いて冷却せしめた後、エアーサツカの如き吸引装
置あるいはその他公知の牽引手段を用いて牽引細化し、
引き続き、牽引手段から排出された糸条群を開繊した
後、メツシユスクリーンからなるコンベアの如き移動堆
積装置上に開繊堆積させてウエブとする。次いで、この
移動堆積装置上に形成されたウエブに、加熱されたエン
ボスロールと表面平滑な金属ロールとからなる部分熱圧
着装置または超音波融着装置等の部分熱圧着装置を用い
て部分的な熱圧着処理を施すことにより長繊維不織布を
得る。
【0018】本発明において、いわゆるスパンボンド法
によって長繊維不織布を製造する場合、紡出糸条の牽引
速度を1000〜6000m/分とするのが好ましい。
紡出糸条を牽引細化する際の牽引速度が1000m/分
未満であると、重合体の配向結晶化が進行せず、得られ
る不織布の機械的強度が向上せず、しかも分解速度が大
きくなり過ぎる。逆に、牽引速度が6000m/分を超
えると、製糸性が急激に悪化し、糸切れを生じる。な
お、重合体には、上述したところの結晶核剤を添加する
と、溶融紡出に際して紡出糸条の冷却性が向上し、より
好ましい。
によって長繊維不織布を製造する場合、紡出糸条の牽引
速度を1000〜6000m/分とするのが好ましい。
紡出糸条を牽引細化する際の牽引速度が1000m/分
未満であると、重合体の配向結晶化が進行せず、得られ
る不織布の機械的強度が向上せず、しかも分解速度が大
きくなり過ぎる。逆に、牽引速度が6000m/分を超
えると、製糸性が急激に悪化し、糸切れを生じる。な
お、重合体には、上述したところの結晶核剤を添加する
と、溶融紡出に際して紡出糸条の冷却性が向上し、より
好ましい。
【0019】
【作用】本発明の生分解性マルチシートは、ポリ乳酸系
長繊維からなる不織布で構成されるため、使用に際して
一定期間が経過した後のシートは生分解によりほぼ完全
に分解され、シートを回収して廃棄処理を行う手間が省
け、しかも自然環境を汚染することがない。また、遮光
率が20%以上であるので、作物にとって過剰な太陽光
線を遮蔽して苗の枯死や成育障害を防止し、また雑草の
繁殖を十分に抑制することができる。さらに、ウエザー
メータを用いた耐候性試験における強力保持率が50%
以上であるので、シートの強力低下を防ぎ、耐用年数を
長くすることができる。
長繊維からなる不織布で構成されるため、使用に際して
一定期間が経過した後のシートは生分解によりほぼ完全
に分解され、シートを回収して廃棄処理を行う手間が省
け、しかも自然環境を汚染することがない。また、遮光
率が20%以上であるので、作物にとって過剰な太陽光
線を遮蔽して苗の枯死や成育障害を防止し、また雑草の
繁殖を十分に抑制することができる。さらに、ウエザー
メータを用いた耐候性試験における強力保持率が50%
以上であるので、シートの強力低下を防ぎ、耐用年数を
長くすることができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。実施例において、各物性値は次のよ
うにして求めた。 (1)融点(℃):パーキンエルマ社製の示差走査熱量
計DSC−7型を用い、昇温速度を20℃/分として測
定して得た融解吸熱曲線の極値を与える温度を融点
(℃)とした。 (2)メルトフローレート値(以下、MFR値と略称す
る。)(g/10分):ASTM D1238(E)に
記載の方法に準じて測定した。なお、溶融温度を210
℃とした。 (3)固有粘度:フエノールと四塩化エタンとの等重量
混合溶液を溶媒とし、試料濃度0.5g/dl、温度2
0℃で測定した。 (4)冷却性:紡出糸条を目視にて観察し、下記の3段
階で評価した。 ○;密着糸が認められない。 △;密着糸がわずかであるが認められる。 X;大部分が密着し、開繊不可能である。 (5)開繊性:開繊装置より排出した紡出糸条で形成さ
れた不織ウエブを目視にて観察し、下記の3段階で評価
した。 ○;構成繊維の大部分が分繊され、密着糸又は収束糸が
認められない。 △;密着糸又は収束糸がわずかであるが認められる。 X;構成繊維の大部分が密着し、開繊性が不良である (6)単糸繊度(デニール):ウエブ状態における繊維
50本の直径を顕微鏡にて測定し、密度補正して求めた
繊度の平均値を単糸繊度(デニール)とした。 (7)目付け(g/m2 ):標準状態の試料から縦10
cm×横10cmの試料片10点を作成し、平衡水分に
至らしめた後、各試料片の重量(g)を秤量し、得られ
た値の平均値を単位面積当たりに換算し、目付け(g/
m2 )とした。 (8)引張り強力(kg/5cm幅):JIS L19
06に記載のストリツプ法に準じて測定した。すなわ
ち、試料長が20cm、試料幅が5cmの試料片10点
を作成し、定速伸長形引張試験機(東洋ボールドウイン
社製テンシロンUTM−4−1−100)を用いて、各
試料片毎に把持間隔10cm、引張速度20cm/分で
伸長し、最大引張り強力(kg/5cm幅)を求め、得
られた最大引張り強力の平均値を不織布の引張り強力
(kg/5cm幅)とした。 (9)引裂き強力(kg):JIS L1096に記載
のベンジユラム法に準じて測定した。すなわち、試料長
が6.5cm、試料幅が10cmの試料片を不織布の縦
方向(以下、MD方向という。)及び横方向(以下、C
D方向という。)に各10点作成し、各試料片毎に不織
布のMD方向及びCD方向について引裂き強力を求め、
得られた値の平均値を不織布の引裂き強力(kg)とし
た。 (10)遮光率(%):光源(レフランプ)と受光部の
照度計との間に試料を置いたときの照度(B)と、試料
を置かないときの照度(A)とを測定し、下記式(ロ)
から遮光率(%)を求めた。 遮光率(%)=〔(A−B)/A〕×100 (ロ) (11)通気度(cc/cm2 /秒):JIS L10
96に記載のフラジール法に準じて測定した。 (12)強力保持率(%):耐候性の指標である強力保
持率を次のようにして求めた。すなわち、ウエザーメー
タを用いた耐候性試験において、光線照射前の試料の抗
張積(強力×伸度)S0 と、300時間照射後の試料の
抗張積(強力×伸度)S1 とをテンシロン型引張試験機
を用いて測定し、上記式(イ)から強力保持率(%)を
求めた。 (13)果実の成育性:シートを敷設した状態での果実
の成育の度合いを以下の2段階で評価した。 ○:地温の上がり過ぎによる苗の枯死がなく、また水滴
落下による汚れや病気の発生もなく、果実の成育が良好
であった。 ×:地温の上がり過ぎによる苗の枯死があった。 (14)生分解性能:試料片を土中に埋設し、1年、2
年及び3年経過後に取り出して試料片の形態を観察し、
以下の3段階で評価した。 ○:試料片が埋設後2年経過するまでは不織布の形態を
保持し、3年経過時点で崩壊していた。 △:試料片が埋設後2年経過するまでに不織布の形態を
崩壊させていた。 ×:試料片が埋設後3年経過しても不織布の形態を保持
していた。
る。なお、本発明はこれらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。実施例において、各物性値は次のよ
うにして求めた。 (1)融点(℃):パーキンエルマ社製の示差走査熱量
計DSC−7型を用い、昇温速度を20℃/分として測
定して得た融解吸熱曲線の極値を与える温度を融点
(℃)とした。 (2)メルトフローレート値(以下、MFR値と略称す
る。)(g/10分):ASTM D1238(E)に
記載の方法に準じて測定した。なお、溶融温度を210
℃とした。 (3)固有粘度:フエノールと四塩化エタンとの等重量
混合溶液を溶媒とし、試料濃度0.5g/dl、温度2
0℃で測定した。 (4)冷却性:紡出糸条を目視にて観察し、下記の3段
階で評価した。 ○;密着糸が認められない。 △;密着糸がわずかであるが認められる。 X;大部分が密着し、開繊不可能である。 (5)開繊性:開繊装置より排出した紡出糸条で形成さ
れた不織ウエブを目視にて観察し、下記の3段階で評価
した。 ○;構成繊維の大部分が分繊され、密着糸又は収束糸が
認められない。 △;密着糸又は収束糸がわずかであるが認められる。 X;構成繊維の大部分が密着し、開繊性が不良である (6)単糸繊度(デニール):ウエブ状態における繊維
50本の直径を顕微鏡にて測定し、密度補正して求めた
繊度の平均値を単糸繊度(デニール)とした。 (7)目付け(g/m2 ):標準状態の試料から縦10
cm×横10cmの試料片10点を作成し、平衡水分に
至らしめた後、各試料片の重量(g)を秤量し、得られ
た値の平均値を単位面積当たりに換算し、目付け(g/
m2 )とした。 (8)引張り強力(kg/5cm幅):JIS L19
06に記載のストリツプ法に準じて測定した。すなわ
ち、試料長が20cm、試料幅が5cmの試料片10点
を作成し、定速伸長形引張試験機(東洋ボールドウイン
社製テンシロンUTM−4−1−100)を用いて、各
試料片毎に把持間隔10cm、引張速度20cm/分で
伸長し、最大引張り強力(kg/5cm幅)を求め、得
られた最大引張り強力の平均値を不織布の引張り強力
(kg/5cm幅)とした。 (9)引裂き強力(kg):JIS L1096に記載
のベンジユラム法に準じて測定した。すなわち、試料長
が6.5cm、試料幅が10cmの試料片を不織布の縦
方向(以下、MD方向という。)及び横方向(以下、C
D方向という。)に各10点作成し、各試料片毎に不織
布のMD方向及びCD方向について引裂き強力を求め、
得られた値の平均値を不織布の引裂き強力(kg)とし
た。 (10)遮光率(%):光源(レフランプ)と受光部の
照度計との間に試料を置いたときの照度(B)と、試料
を置かないときの照度(A)とを測定し、下記式(ロ)
から遮光率(%)を求めた。 遮光率(%)=〔(A−B)/A〕×100 (ロ) (11)通気度(cc/cm2 /秒):JIS L10
96に記載のフラジール法に準じて測定した。 (12)強力保持率(%):耐候性の指標である強力保
持率を次のようにして求めた。すなわち、ウエザーメー
タを用いた耐候性試験において、光線照射前の試料の抗
張積(強力×伸度)S0 と、300時間照射後の試料の
抗張積(強力×伸度)S1 とをテンシロン型引張試験機
を用いて測定し、上記式(イ)から強力保持率(%)を
求めた。 (13)果実の成育性:シートを敷設した状態での果実
の成育の度合いを以下の2段階で評価した。 ○:地温の上がり過ぎによる苗の枯死がなく、また水滴
落下による汚れや病気の発生もなく、果実の成育が良好
であった。 ×:地温の上がり過ぎによる苗の枯死があった。 (14)生分解性能:試料片を土中に埋設し、1年、2
年及び3年経過後に取り出して試料片の形態を観察し、
以下の3段階で評価した。 ○:試料片が埋設後2年経過するまでは不織布の形態を
保持し、3年経過時点で崩壊していた。 △:試料片が埋設後2年経過するまでに不織布の形態を
崩壊させていた。 ×:試料片が埋設後3年経過しても不織布の形態を保持
していた。
【0021】実施例1 融点が171℃、数平均分子量が59000、MFR値
が40g/10分のポリ乳酸(D体/L体=1.3/9
8.7)(以下、PLAと略称する。)チツプと、この
チツプに対してカーボンブラツク(以下、CBと略称す
る。)を20重量%練り混み含有させたマスターバツチ
を用い、ポリ乳酸に対するカーボンブラツク含有率が
0.7重量%となる如く計量配合して溶融した後、紡糸
温度200℃、単孔吐出量1.4g/分の条件下で紡糸
口金より溶融紡出した。紡出糸条を冷却装置にて冷却し
た後、引き続いて紡糸口金の下方に設けたエアーサツカ
にて牽引速度5100m/分で牽引細化し、公知の開繊
機を用いて開繊し、移動するメツシユスクリーンコンベ
ア上にウエブとして捕集堆積させた。次いで、このウエ
ブを温度123℃に加熱されたエンボスロールと表面平
滑な金属ロールとからなる部分熱圧着装置に通して部分
的熱圧着処理を施して、単糸繊度が2.5デニールの長
繊維からなる目付けが20g/m2 の長繊維不織布によ
り構成されるシートを得た。得られたシートの各種特性
を表1に示す。
が40g/10分のポリ乳酸(D体/L体=1.3/9
8.7)(以下、PLAと略称する。)チツプと、この
チツプに対してカーボンブラツク(以下、CBと略称す
る。)を20重量%練り混み含有させたマスターバツチ
を用い、ポリ乳酸に対するカーボンブラツク含有率が
0.7重量%となる如く計量配合して溶融した後、紡糸
温度200℃、単孔吐出量1.4g/分の条件下で紡糸
口金より溶融紡出した。紡出糸条を冷却装置にて冷却し
た後、引き続いて紡糸口金の下方に設けたエアーサツカ
にて牽引速度5100m/分で牽引細化し、公知の開繊
機を用いて開繊し、移動するメツシユスクリーンコンベ
ア上にウエブとして捕集堆積させた。次いで、このウエ
ブを温度123℃に加熱されたエンボスロールと表面平
滑な金属ロールとからなる部分熱圧着装置に通して部分
的熱圧着処理を施して、単糸繊度が2.5デニールの長
繊維からなる目付けが20g/m2 の長繊維不織布によ
り構成されるシートを得た。得られたシートの各種特性
を表1に示す。
【0022】実施例2 融点が169℃、数平均分子量が71200、MFR値
が26g/10分のポリ乳酸(D体/L体=1.1/9
8.9)を用い、紡糸温度を220℃、単孔吐出量を
1.7g/分として溶融紡糸した以外は実施例1と同様
にして、単糸繊度が3.0デニールの長繊維からなる目
付けが20g/m2 の長繊維不織布により構成されるシ
ートを得た。得られたシートの各種特性を表1に示す。
が26g/10分のポリ乳酸(D体/L体=1.1/9
8.9)を用い、紡糸温度を220℃、単孔吐出量を
1.7g/分として溶融紡糸した以外は実施例1と同様
にして、単糸繊度が3.0デニールの長繊維からなる目
付けが20g/m2 の長繊維不織布により構成されるシ
ートを得た。得られたシートの各種特性を表1に示す。
【0023】実施例3 単孔吐出量を4.0g/分、単糸繊度を7.0デニー
ル、目付けを50g/m2 とした以外は実施例1と同様
にして、長繊維不織布により構成されるシートを得た。
得られたシートの各種特性を表1に示す。
ル、目付けを50g/m2 とした以外は実施例1と同様
にして、長繊維不織布により構成されるシートを得た。
得られたシートの各種特性を表1に示す。
【0024】実施例4 ポリ乳酸に対してカーボンブラツクの代わりに酸化チタ
ン(以下、TOと略称する。)を0.5重量%含有させ
た以外は実施例1と同様にして、長繊維不織布により構
成されるシートを得た。得られたシートの各種特性を表
1に示す。
ン(以下、TOと略称する。)を0.5重量%含有させ
た以外は実施例1と同様にして、長繊維不織布により構
成されるシートを得た。得られたシートの各種特性を表
1に示す。
【0025】実施例5 融点が120℃、MFR値が50g/10分のポリ乳酸
(D体/L体=7.7/92.3)を鞘成分、実施例1
で用いた融点が171℃、MFR値が40g/10分の
ポリ乳酸(D体/L体=1.3/98.7)を芯成分と
する芯鞘型複合長繊維を溶融紡出し、この芯鞘型複合長
繊維よりなる不織布を作成した。具体的には、酸化チタ
ンを20重量%練り混み含有させたマスターバツチを用
いてポリ乳酸に対する酸化チタン含有率が0.5重量%
となる如く計量配合した上記低融点ポリ乳酸と、同じく
酸化チタン含有率が0.5重量%の上記高融点ポリ乳酸
とを個別のエクストルーダー型溶融押し出し機を用いて
それぞれ溶融した後、紡糸温度200℃、単孔吐出量
1.2g/分の条件下で、低融点ポリ乳酸が鞘部で高融
点ポリ乳酸が芯部〔複合比(重量比)=1/1〕となる
如く芯鞘型複合紡糸口金より溶融紡出した。紡出糸条を
冷却装置にて冷却した後、引き続いて紡糸口金の下方に
設けたエアーサツカにて牽引速度3500m/分で牽引
細化し、公知の開繊機を用いて開繊し、移動するメツシ
ユスクリーンコンベア上にウエブとして捕集堆積させ
た。次いで、このウエブを温度95℃に加熱されたエン
ボスロールと表面平滑な金属ロールとからなる部分熱圧
着装置に通して部分的熱圧着処理を施して、単糸繊度が
3.0デニールの長繊維からなる目付けが20g/m2
の長繊維不織布により構成されるシートを得た。得られ
たシートの各種特性を表1に示す。
(D体/L体=7.7/92.3)を鞘成分、実施例1
で用いた融点が171℃、MFR値が40g/10分の
ポリ乳酸(D体/L体=1.3/98.7)を芯成分と
する芯鞘型複合長繊維を溶融紡出し、この芯鞘型複合長
繊維よりなる不織布を作成した。具体的には、酸化チタ
ンを20重量%練り混み含有させたマスターバツチを用
いてポリ乳酸に対する酸化チタン含有率が0.5重量%
となる如く計量配合した上記低融点ポリ乳酸と、同じく
酸化チタン含有率が0.5重量%の上記高融点ポリ乳酸
とを個別のエクストルーダー型溶融押し出し機を用いて
それぞれ溶融した後、紡糸温度200℃、単孔吐出量
1.2g/分の条件下で、低融点ポリ乳酸が鞘部で高融
点ポリ乳酸が芯部〔複合比(重量比)=1/1〕となる
如く芯鞘型複合紡糸口金より溶融紡出した。紡出糸条を
冷却装置にて冷却した後、引き続いて紡糸口金の下方に
設けたエアーサツカにて牽引速度3500m/分で牽引
細化し、公知の開繊機を用いて開繊し、移動するメツシ
ユスクリーンコンベア上にウエブとして捕集堆積させ
た。次いで、このウエブを温度95℃に加熱されたエン
ボスロールと表面平滑な金属ロールとからなる部分熱圧
着装置に通して部分的熱圧着処理を施して、単糸繊度が
3.0デニールの長繊維からなる目付けが20g/m2
の長繊維不織布により構成されるシートを得た。得られ
たシートの各種特性を表1に示す。
【0026】実施例6 単孔吐出量を0.4g/分、牽引速度を4500m/
分、単糸繊度を0.8デニールとした以外は実施例1と
同様にして、長繊維不織布により構成されるシートを得
た。得られたシートの各種特性を表1に示す。
分、単糸繊度を0.8デニールとした以外は実施例1と
同様にして、長繊維不織布により構成されるシートを得
た。得られたシートの各種特性を表1に示す。
【0027】比較例1 融点が260℃、固有粘度が0.7のポリエチレンテレ
フタレート(以下、PETと略称する。)チツプを溶融
した後、紡糸温度290℃、単孔吐出量2.3g/分の
条件下で溶融紡出し、紡出糸条を冷却装置にて冷却した
後、引き続き紡糸口金の下方に設けたエアーサツカにて
牽引速度5200m/分で牽引細化し、公知の開繊機を
用いて開繊し、移動するメツシユスクリーンコンベア上
にウエブとして捕集堆積させた。次いで、このウエブを
温度230℃に加熱されたエンボスロールと表面平滑な
金属ロールとからなる部分熱圧着装置に通して部分的熱
圧着処理を施して、単糸繊度が4.0デニールの長繊維
からなる目付けが20g/m2 の長繊維不織布により構
成されるシートを得た。得られたシートの各種特性を表
1に示す。
フタレート(以下、PETと略称する。)チツプを溶融
した後、紡糸温度290℃、単孔吐出量2.3g/分の
条件下で溶融紡出し、紡出糸条を冷却装置にて冷却した
後、引き続き紡糸口金の下方に設けたエアーサツカにて
牽引速度5200m/分で牽引細化し、公知の開繊機を
用いて開繊し、移動するメツシユスクリーンコンベア上
にウエブとして捕集堆積させた。次いで、このウエブを
温度230℃に加熱されたエンボスロールと表面平滑な
金属ロールとからなる部分熱圧着装置に通して部分的熱
圧着処理を施して、単糸繊度が4.0デニールの長繊維
からなる目付けが20g/m2 の長繊維不織布により構
成されるシートを得た。得られたシートの各種特性を表
1に示す。
【0028】比較例2 目付けを150g/m2 とした以外は実施例1と同様に
して、長繊維不織布により構成されるシートを得た。得
られたシートの各種特性を表1に示す。
して、長繊維不織布により構成されるシートを得た。得
られたシートの各種特性を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例1〜6で得られたシートは、いずれ
も20%以上の遮光率と100〜800cc/cm2 /
秒の通気度を有するところからマルチシートとして用い
たとき地温や土壌水分の調節が良好で、果実の成育も良
好であった。また、耐候性を示す強力保持率はいずれも
50%以上と高く、耐候性も良好である。そして、生分
解性を有するポリ乳酸繊維からなる不織布にて形成され
ているため、土中に埋設し3年経過後には完全に分解し
ており、廃棄処理の必要がないものであった。また、実
施例5で得られたシートは、低融点ポリ乳酸と高融点ポ
リ乳酸との芯鞘複合型長繊維不織布からなるものである
が、他の実施例同様に遮光率と強力保持率とが高く、マ
ルチシートとして用いたとき、果実の成育も良好であっ
た。これに対し、比較例1で得られたシートは、不織布
構成繊維の重合体としてポリエチレンテレフタレートを
用いたため、引張り強力や引裂き強力等の機械的強力に
は優れるものの、強力保持率が低く、耐候性に劣るもの
であった。また、生分解性のないポリエチレンテレフタ
レートを用いているため、土中に埋設し一定期間が経過
しても土中で分解することがなく、使用後にはシートを
回収して焼却する必要があり、自然環境を汚染すること
にもなる。一方、比較例2で得られたシートは、不織布
の目付けが高過ぎたため、耐候性は良好ではあるもの
の、通気度が低く、苗の枯死や水溜まりが生じて果実の
成育が劣り、マルチシートとしては適さないものであっ
た。
も20%以上の遮光率と100〜800cc/cm2 /
秒の通気度を有するところからマルチシートとして用い
たとき地温や土壌水分の調節が良好で、果実の成育も良
好であった。また、耐候性を示す強力保持率はいずれも
50%以上と高く、耐候性も良好である。そして、生分
解性を有するポリ乳酸繊維からなる不織布にて形成され
ているため、土中に埋設し3年経過後には完全に分解し
ており、廃棄処理の必要がないものであった。また、実
施例5で得られたシートは、低融点ポリ乳酸と高融点ポ
リ乳酸との芯鞘複合型長繊維不織布からなるものである
が、他の実施例同様に遮光率と強力保持率とが高く、マ
ルチシートとして用いたとき、果実の成育も良好であっ
た。これに対し、比較例1で得られたシートは、不織布
構成繊維の重合体としてポリエチレンテレフタレートを
用いたため、引張り強力や引裂き強力等の機械的強力に
は優れるものの、強力保持率が低く、耐候性に劣るもの
であった。また、生分解性のないポリエチレンテレフタ
レートを用いているため、土中に埋設し一定期間が経過
しても土中で分解することがなく、使用後にはシートを
回収して焼却する必要があり、自然環境を汚染すること
にもなる。一方、比較例2で得られたシートは、不織布
の目付けが高過ぎたため、耐候性は良好ではあるもの
の、通気度が低く、苗の枯死や水溜まりが生じて果実の
成育が劣り、マルチシートとしては適さないものであっ
た。
【0031】
【発明の効果】本発明の生分解性マルチシートは、ポリ
乳酸系長繊維からなる不織布で構成されるため、使用に
際して一定期間が経過した後のシートは生分解によりほ
ぼ完全に分解され、シートを回収して廃棄処理を行う手
間が省け、しかも自然環境を汚染することがない。ま
た、遮光率が20%以上であるので作物にとって過剰な
太陽光線を遮蔽して苗の枯死や成育障害を防止し、また
雑草の繁殖を十分に抑制することができる。さらに、ウ
エザーメータを用いた耐候性試験における強力保持率が
50%以上とあるごとく耐候性に優れ、劣化が少なく、
長期間の使用にも耐えることができる。
乳酸系長繊維からなる不織布で構成されるため、使用に
際して一定期間が経過した後のシートは生分解によりほ
ぼ完全に分解され、シートを回収して廃棄処理を行う手
間が省け、しかも自然環境を汚染することがない。ま
た、遮光率が20%以上であるので作物にとって過剰な
太陽光線を遮蔽して苗の枯死や成育障害を防止し、また
雑草の繁殖を十分に抑制することができる。さらに、ウ
エザーメータを用いた耐候性試験における強力保持率が
50%以上とあるごとく耐候性に優れ、劣化が少なく、
長期間の使用にも耐えることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリ乳酸系長繊維不織布からなり、遮光
率が20%以上、通気度が100〜800cc/cm2
/秒、かつウエザーメータを用いた耐候性試験において
下記式(イ)から求められる強力保持率が50%以上で
あることを特徴とする生分解性マルチシート。 強力保持率(%)=(S1 /S0 )×100 (イ) S1 :300時間照射後の試料の抗張積S0 :照射前の
試料の抗張積 - 【請求項2】 ポリ乳酸が、ポリ(D−乳酸)と、ポリ
(L−乳酸)と、D−乳酸とL−乳酸との共重合体と、
D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体と、L−
乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体とから選ばれ
るいずれかの重合体、あるいはこれらのブレンド体であ
ることを特徴とする請求項1記載の生分解性マルチシー
ト。 - 【請求項3】 長繊維の単糸繊度が15デニール以下、
かつシートの目付けが10〜50g/m2 である請求項
1又は2記載の生分解性マルチシート。 - 【請求項4】 長繊維に結晶核剤が添加されていること
を特徴とする請求項1、2又は3記載の生分解性マルチ
シート。 - 【請求項5】 長繊維が原着繊維であることを特徴とす
る請求項1、2、3又は4記載の生分解性マルチシー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20765598A JP2000045164A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 生分解性マルチシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20765598A JP2000045164A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 生分解性マルチシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000045164A true JP2000045164A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16543380
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-
1998
- 1998-07-23 JP JP20765598A patent/JP2000045164A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001303388A (ja) * | 2000-04-26 | 2001-10-31 | Kyowa Co Ltd | 生分解性建設工事用メッシュシート |
JP4541502B2 (ja) * | 2000-04-26 | 2010-09-08 | キョーワ株式会社 | 生分解性建設工事用メッシュシート |
JP2001333636A (ja) * | 2000-05-29 | 2001-12-04 | Unitica Fibers Ltd | 生分解性植生マット |
JP2002354941A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-10 | Toray Ind Inc | 糖度アップ用シート |
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