JP6632296B2 - 農業用マルチシート - Google Patents
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Description
(1)繊度[デシテックス(dtex)]
不織布を製造する過程において、不織ウェブより20本の繊維を採取し、その繊維径を光学顕微鏡で測定した。その測定値を密度補正した値の平均値を繊度とした。
標準状態の試料から試料長10cm、試料幅5cmの試料片を10点採取した。各試料片の質量[g]を評量し、得られた値の平均値を単位面積あたりに換算して、目付とした。
厚さ測定器を用い、荷重10kPa時の厚みを10箇所測定し、その平均値を厚みとした。
JIS L 1913 ペンジュラム法に基づき測定した。
標準状態の試料から試料長20cm、試料幅5cmの試料片を3点採取した。各試料片を掴み間隔100mmでつかみ、引張速度200mm/分で引張り、破断したときの伸度(%)を求めた。得られた値の平均値を不織布の強伸度とした。また、測定の際に得られた引張伸長曲線から、5%伸長時応力、10%伸長時応力の平均値を求めた。
JIS L 1913 フラジール法に基づき測定した。
光電池照度計(東京光学機械社製、型番:SPI5)を用い、試料の表面層(白色層)を光源側として、照度1万ルクス、光源から試料までの距離300mmの条件で測定した。
耐水圧試験機(大栄科学精器製作所社製、型番:WP−5k)を用い、水柱高さの上昇速度を100mm/分として、漏水3箇所目までを測定した。
屋外の平らに舗装された地面に試料を緩みの無いように広げ、照度計(東京光電社製、型番:ANA−F10)を試料から200mmの高さに設置し、6月下旬の午後1時の太陽光により反射率を測定した。3点の試料の測定値の平均値をシートの反射率とした。
縦49cm、横37cm、高さ14cm、厚さ1.5cmの直方体状の箱形の発泡スチロール製の容器の内底部に温度計を設置した。縦50cm、横40cm、の試料の表面層を上側として、試料の容器の上端の開口部を覆い、レフランプにて表面層から20cmの高さより加熱した。測定時間を45分間として、1分ごとに測定値を取得した。
<黒色スパンボンド不織ウェブ(裏面層)の作製>
原料ポリマーであるポリプロピレン(融点:169℃、)に対して、粒径約1μmのカーボンブラックを含有したマスターバッチを添加し、カーボンブラックの含有量が1.3質量%であるポリプロピレンを得た。次いで、エクストルーダ型溶融押出機を用いて、このポリプロピレンを溶融し、繊維断面が円形となる紡糸口金より230℃の溶融温度でスパンボンド法により溶融紡出し、単糸繊度が3dtexになるように延伸しながら引き取り、延伸後の繊維を金網上に捕集して、目付が20g/m2の不織ウェブを得た。
原料ポリマーであるポリプロピレン(融点:164℃、)に対して、粒径約1μmのカーボンブラックを含有したマスターバッチを添加し、カーボンブラックの含有量が1.3質量%であるポリプロピレンを得た。次いで、エクストルーダ型溶融押出機を用いて、このポリプロピレンを溶融し、繊維断面が円形となる紡糸口金より245℃の溶融温度でメルトブローン法により溶融紡出し、単糸繊度が0.3dtexになるように細化した。そして細化した繊維を上述のスパンボンド法により作製した不織ウェブの上に重ねて捕集することで、目付が10g/m2の不織ウェブを得た。
上記裏面層の不織ウェブの作製手法に対して、カーボンブラックを添加しない点を相違させた。そして、それ以外は同じ手法によって、上述の二層の不織ウェブ上に繊維を捕集して、目付が20g/m2の不織ウェブを得た。つまり、合計で目付が50g/m2の三層構造の不織ウェブを得た。
エンボスロールと平滑ロールとを備えたエンボス装置を用い、両ロールの表面温度を135℃に設定し、部分熱圧着率を22%として、上記のようにして得られた積層構造の不織ウェブに部分熱圧着処理を施すことで、不織布を得た。次に、得られた不織布の表面層に印刷処理を施した。すなわち、白色顔料として酸化チタンを55質量%含有したインキを用いて表面層の全面に印刷を施し、目付55g/m2の不織布にて構成された農業用マルチシートを得た。酸化チタンの塗布量は5g/m2、裏面層と中間層とにおけるカーボンブラックの含有量は、両層の合計で0.39g/m2であった。
実施例1に比べて、表面層への印刷を2回施す点を相違させた。そして、それ以外は実施例1と同様にして、目付60g/m2の不織布にて構成された農業用マルチシートを得た。酸化チタンの塗布量は10g/m2であった。
実施例1、2の農業用マルチシートの物性の測定結果を表1に示す。
市販の白黒マルチシート(ポリエチレン製フィルム 厚み20μm 片面が白色で他面が黒色に着色されたもの)を比較例1とした。
実施例1、2、比較例1の農業用マルチシートの性能の測定結果を表2に示す。
Claims (6)
- 表面層と中間層と裏面層とを有し、表面層は白色のスパンポンド不織布にて構成され、中間層は黒色のメルトブローン不織布にて構成され、裏面層は黒色のスパンボンド不織布にて構成されていることを特徴とする農業用マルチシート。
- 表面層が酸化チタンを3〜30g/m2含有したものであることを特徴とする請求項1記載の農業用マルチシート。
- 黒色の不織布の全体でカーボンブラックを0.1〜2g/m2含有したものであることを特徴とする請求項1または2記載の農業用マルチシート。
- 通気度が5cc/cm2/s以上であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の農業用マルチシート。
- 耐水高さが50mm以上であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の農業用マルチシート。
- 請求項1から5までのいずれか1項に記載の農業用マルチシートを使用する方法であって、裏面層を地面側に配することを特徴とする農業用マルチシートの使用方法。
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