JP2014014305A - 農業用マルチシートおよびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】地温の過度な上昇、および雑草の生長を効果的に抑制し、かつ透水性および吸水性に優れる農業用マルチシートを提供する。
【解決手段】本発明の農業用マルチシートは、一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配されてなるシートであって、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であり、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であり、かつ前記白色フィルムに0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が全表面積の1〜15%の割合で配されていることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の農業用マルチシートは、一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配されてなるシートであって、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であり、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であり、かつ前記白色フィルムに0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が全表面積の1〜15%の割合で配されていることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、農業用マルチシートおよびその使用方法に関する。
従来、農作物栽培における地温の確保(保温)および農作物の保護を目的として、フィルムあるいは布帛(織物、編物または不織布)からなる農業用マルチシートが使用されている。このようなマルチシートに用いられるフィルムや布帛は、保温性に優れる観点から、黒色を呈するものであることが一般的である。
黒色フィルムからなる農業用マルチシートは、保温効果に優れるだけではなく、太陽光を遮蔽することにより雑草の育成を防止することができ、つまり防草効果を奏するものである。その反面、このような黒色フィルムは透水性に乏しいため農作物の生長に必要な水分を地面まで到達させることができず、加えて、吸水性にも乏しいため農作物の生長に必要とされる水分を十分に保持できず、農作物の栽培に適しているとはいえないという問題があった。
一方、黒色布帛からなる農業用マルチシートは透水性に優れるものの、吸水性にも非常に優れるものであるため、その表面に結露などによる水分が保持される。そして、このマルチシートが農作物に接触すると、該水分により農作物が損傷してしまうという問題があった。さらに、黒色布帛は繊維からなるものであるため、毛羽が発生しやすく、例えば、このマルチシートをいちごの栽培用マルチシートとして使用した場合、いちごは非常にデリケートであるため、該毛羽がいちごに絡みついて、いちごの生長を阻害したり、いちごを傷めてしまったりするという問題があった。
このような問題を解消するために、特許文献1においては、多孔性フィルムと不織布とが積層されてなる農業用保温材が検討されている。この保温材は保温性および透水性を備えているものの、保温性を重視しているため、春先などの暖かい季節に使用すると、地温や保温材表面の温度が上がりすぎてしまい、農作物の根が腐ったりしてしまう場合がある。つまり、このような農業用保温材は、栽培期間を通して使用することが困難であるという問題がある。
また、特許文献2には、農業用マルチングフィルムとしての、白色表面層/黒色中間層/白色裏面層という構成を有する合成樹脂積層フィルムが記載されている。このフィルムは透水性および吸水性を有するものではないため、農作物の生長に必要な水分を供給するために、該フィルムの下に灌水チューブなどを設置する必要があり、コストや設備の簡易化などの観点において好ましくない。また、該フィルム表面において結露などにより発生する水滴により、農作物が傷んでしまうという問題がある。
本発明は、このような現状に鑑み、地温の過度な上昇、および雑草の生長を効果的に抑制し、かつ結露などで発生する水分による農作物の損傷の防止、および農作物の生長に必要な水分の保持を達成し得る農業用マルチシートを提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配されてなるシートであって、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であり、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であり、かつ前記白色フィルムに0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が全表面積の1〜15%の割合で配されていることを特徴とする農業用マルチシート。
すなわち本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配されてなるシートであって、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であり、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であり、かつ前記白色フィルムに0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が全表面積の1〜15%の割合で配されていることを特徴とする農業用マルチシート。
(2)白色フィルムのL*値が70以上であり、かつ黒色不織布のL*値が30以下であることを特徴とする(1)の農業用マルチシート。
(3)黒色不織布が、スパンボンド不織布または短繊維不織布であることを特徴とする(1)または(2)の農業用マルチシート。
(4)白色フィルムにおける細孔が、隣り合う該細孔どうしの最短距離が0.3〜5.0mmとなるように配されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかの農業用マルチシート。
(5)黒色不織布が親水性を有するものであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかの農業用マルチシート。
(6)いちご栽培時のマルチング用途に用いられることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかの農業用マルチシート。
(7)(1)〜(6)のいずれかの農業用マルチシートの使用方法であって、黒色不織布を地面側に配して用いられることを特徴とする使用方法。
本発明の農業用マルチシートは、一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配されてなるものである。このような農業用マルチシートによれば、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であるため、太陽光を十分に反射することができ、地温の過度な上昇を抑制することができる。
さらに、本発明の農業用マルチシートによれば、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であるため、太陽光を十分に遮蔽することができ、雑草の生育を効果的に防止することができる。加えて、適度な保温性をも有するものである。
さらに、上記の白色フィルムは、0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が表面積の1〜5%の割合で配されているため、透水性に優れるものであり、一方で、黒色不織布は吸水性および保水性に優れるものである。そのため、本発明の農業用マルチシートを使用する際に黒色不織布を地面側に配して用いると、農作物側に配される白色フィルム側において結露などに起因して発生した水分は、白色フィルムを透って黒色不織布に吸水される。その結果、白色フィルム側では水分による農作物の損傷を防止することができるとともに、黒色不織布においては農作物の生長に必要な水分を十分に保持し、該水分を容易に地面に供給することができるという効果が奏される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の農業用マルチシートは、一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配された構成を有し、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であり、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であることを必須とする。さらに、前記白色フィルムにおいては、0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が、全表面積の1〜15%の割合で配されていることが必要である。
本発明の農業用マルチシートは、一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配された構成を有し、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であり、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であることを必須とする。さらに、前記白色フィルムにおいては、0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が、全表面積の1〜15%の割合で配されていることが必要である。
まず、白色フィルムについて説明する。
白色フィルムは、フィルム状に成形可能な合成樹脂からなるものである。このような合成樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられる。なかでも、経済性や加工性に優れる観点から、ポリオレフィン系樹脂からなるフィルムであることが好ましい。
白色フィルムは、フィルム状に成形可能な合成樹脂からなるものである。このような合成樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられる。なかでも、経済性や加工性に優れる観点から、ポリオレフィン系樹脂からなるフィルムであることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂は、チーグラーナッタ触媒を用いて重合されたものであってもよいし、メタロセン触媒によって重合されたものであってもよい。なかでも、分子量の調整が容易であるため分子量分布をシャープにすることができ、その結果、強度により優れたものとなる観点から、メタロセン触媒を用いて重合されたものであることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいは複数種のポリオレフィン系樹脂を共重合してなる、共重合ポリオレフィンなどが挙げられる。これらのなかでも、柔軟性や耐候性に優れる観点から、ポリエチレンが好ましい。
ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどが挙げられる。これらのなかでも、強度や耐候性に優れる観点から、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。
白色フィルムは、上記のような合成樹脂からなるフィルムに対して、白色顔料を含有させることにより得られる。白色顔料としては、汎用性の観点から、一酸化チタン、二酸化チタン、三酸化チタンなどの酸化チタンが好ましい。なかでも、太陽光を十分に反射して過度な地温の上昇を抑制し、かつL*値を特定の範囲に達成しうる観点から、二酸化チタンが好ましい。二酸化チタンとしては、板チタン石型の二酸化チタン、鋭錘石型の二酸化チタン、ルチル型の二酸化チタンなどが挙げられる。なかでも、耐候性に優れる観点から、ルチル型の二酸化チタンが好ましい。
上記のような白色フィルムを得るには、例えば、上記のような合成樹脂に対して白色顔料を含有させて得られた樹脂組成物を、各種の成形方法で成形すればよい。このような樹脂組成物を得る方法は、特に限定されるものではなく、以下のような方法が挙げられる。すなわち、合成樹脂に対して白色顔料を直接添加し溶融混練する方法;合成樹脂に対して高濃度で白色顔料を含有させることにより予めマスターバッチを作製しておき、該マスターバッチと合成樹脂とを白色顔料濃度を調整しながら溶融混練する方法などが挙げられる。なかでも、白色顔料の含有割合の調整が容易である点や取扱性の観点から、後者の方法が好ましい。
上記のような樹脂組成物を成形して白色フィルムを得る方法としては、特に限定されず、インフレーション成形法、Tダイフィルム成形法、カレンダー法、2軸延伸法などが挙げられる。
白色フィルムは、そのL*値が70以上であることが好ましい。白色フィルムのL*値が70未満であると、得られる農業用マルチシートの白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85の範囲とならない場合があり、明度が不足するものとなるため太陽光を十分に反射することができず、その結果、地温が上昇しすぎてしまうという問題がある。なお、L*値の測定方法については、実施例において後述する。
白色フィルムにおけるL*値を上記の範囲とするためには、フィルムの厚みにもよるが、例えば、該フィルム中の白色顔料の濃度を、5質量%以上とすることが好ましい。なお、該濃度の上限は、フィルム表面における白色顔料のブリードアウトを抑制する観点から20質量%が好ましい。
白色フィルムは、上述のように、0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が配されていることが必要である。細孔のサイズが0.5mm2未満であると、太陽光を反射する効果が向上するため地温の上昇をより抑制しうるものの、透水性に劣るものとなる。その結果、結露などにより発生した水分がフィルム上に残存することで、農作物が損傷し易くなる。また、フィルム表面の水分が後述の黒色不織布にまで十分に到達せず、農作物の栽培に必要な水分を保持しにくい。一方、5.0mm2を超えると、農作物が細孔の端部と接触しやすくなったり、黒色不織布において発生した繊維のほつれや脱落物が細孔を通じてシート表面に露呈し、農作物に絡んだりすることにより、農作物を傷めてしまう恐れがある。なお、細孔のサイズは、0.8〜3.0mm2であることが好ましく、1.0〜2.0mm2であることがより好ましい。
さらに、白色フィルムは、上記のような細孔を白色フィルムの全表面積の1〜15%の割合で有することが必要であり、3〜10%の割合で有することが好ましく、4〜7%の割合で有することがより好ましい。細孔の割合が白色フィルムの全表面積に対して1%未満であると、透水性に劣るものとなり、白色フィルム表面の水分により農作物を傷める恐れがある。また、農作物の栽培に必要な水分が後述の黒色不織布にまで到達できず、農作物の生長に必要な水分を保持しにくい。一方、細孔の割合が15%を超えると、太陽光を反射する効果が低下し、地温の過度な上昇を抑制しにくくなる。
白色フィルムにおいて、上記のような細孔は、隣り合う該細孔どうしの最短距離が0.3〜5.0mmとなるように配されることが好ましく、該最短距離が0.5〜5.0mmとなるように配されることがより好ましい。この最短距離が0.3mm未満であると、細孔が白色フィルムの全表面積の15%を超えて配されることとなり、農業用マルチシートを得る工程に付される際に、フィルム強度が不足することにより該白色フィルムが切断してしまうなど、加工性に劣る場合がある。一方、最短距離が5.0mmを超えると、細孔が白色フィルムの全表面積の1%未満の割合で配されることとなり、上述のように水分が白色フィルム上に残存し、該水分により農作物が損傷する場合や、農作物の栽培に必要な水分が黒色不織布にまで到達できず、十分な水分を保持することができない場合がある。
細孔の形状は特に限定されず、円型、楕円型、菱形、正方形、長方形、三角形、スリット型を呈した形状、多葉型などの異型状などが挙げられる。また、細孔の配置形態についても特に限定されるものではなく、同一の方向に配置されていてもよいし、ランダムに配置されていてもよい。
白色フィルムに細孔を形成させる方法は、特に限定されるものではなく、例えば白色フィルムに対して、パンチ、針あるいはレーザー光などを使用して細孔を形成する方法が挙げられる。
白色フィルムの厚みは、加工性およびコストの観点から、0.01〜0.1mmであることが好ましく、0.02〜0.07mmであることがより好ましい。
白色フィルムは、単層であってもよいし、2層以上の積層構成を有するものであってもよい。
次に、黒色不織布について説明する。
本発明の農業用マルチシートにおいては、繊維からなる不織布を用いることにより、白色フィルムにおける細孔を透った水分が該不織布に吸水および保水されるため、農作物の生長に必要な水分を十分に保持することができ、該水分を地面に容易に供給することができる。さらに、黒色を呈する不織布を用いることにより、太陽光を遮蔽し、雑草の生長を効果的に抑制することができる。
本発明の農業用マルチシートにおいては、繊維からなる不織布を用いることにより、白色フィルムにおける細孔を透った水分が該不織布に吸水および保水されるため、農作物の生長に必要な水分を十分に保持することができ、該水分を地面に容易に供給することができる。さらに、黒色を呈する不織布を用いることにより、太陽光を遮蔽し、雑草の生長を効果的に抑制することができる。
黒色不織布を構成する繊維としては、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂などの合成樹脂からなる繊維が挙げられる。なかでも、強度や耐候性に優れる観点から、ポリエステル系樹脂からなる繊維による構成される不織布であることが好ましい。
本発明における黒色不織布は、そのL*値が30以下であることが好ましい。黒色不織布のL*値が30を超えると、得られる農業用マルチシートの黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50の範囲とならない場合があり、太陽光を十分に遮蔽することができず、雑草の生長を効果的に抑制することができない場合や、得られる農業用マルチシートの保温性に劣る場合がある。
黒色不織布におけるL*値を上記の範囲とするためには、黒色に原着した繊維を用いる方法、繊維あるいは不織布を黒色に染色する方法が挙げられるが、黒色に原着した繊維を用いる方法がよい。この場合、不織布の厚みにもよるが、黒色に原着した繊維を用いてなる黒色不織布中の黒色顔料の濃度を、0.1質量%以上とすることが好ましい。なお、該濃度の上限は、黒色不織布の表面に顔料を過度に存在させないようにする観点から、5質量%であることが好ましい。
黒色に原着した繊維によって構成される黒色不織布を得るための方法としては、例えば、スパンボンド法、トウ開繊法、フラッシュ紡糸法などの公知の方法により不織布を形成するに先立って、不織布を構成する繊維の材料となる合成樹脂に対して黒色顔料を含有させる方法がある。黒色顔料を含有させる方法としては、構成繊維の材料となる樹脂に直接黒色顔料を添加してもよいし、該合成樹脂に対して高濃度で黒色顔料を添加させて予めマスターバッチを作製しておき、該マスターバッチを合成樹脂に添加してもよい。なかでも、生産性および色調安定性に優れる観点から、後者の方法が好ましい。なお、黒色顔料としては、特に制限されず、一般的なカーボンブラックなどが挙げられる。
黒色不織布を構成する繊維の断面形状は、特に限定されるものではなく、丸型のみならず偏平型、トリローバル型、ヘキサローバル型、W型、H型などの異型断面であってもよい。また、四角形や三角形などの多角形状、中空形状であってもよい。
黒色不織布を構成する繊維の単糸繊度は、1〜15デシテックスであることが好ましく、2〜8デシテックスであることがより好ましい。単糸繊度が1デシテックス未満であると、紡糸工程において紡出糸条が延伸張力に耐え切れない場合があり、それにより糸切れが頻繁に発生し、操業性が悪化する場合がある。一方、単糸繊度が15デシテックスを超えると、紡糸工程における紡出糸条の冷却性に劣る場合がある。その結果、糸条が熱により密着した状態で開繊装置から出てくるようになるため、得られる黒色不織布の品位に非常に劣る場合がある。
上記のような黒色不織布は、構成繊維同士が熱接着されていることが好ましく、特に、熱エンボス加工により熱接着されていることが好ましい。熱エンボス加工により熱接着された不織布は、熱接着部(つまり、黒色不織布において形成された凹部)においては、熱と圧力が付与されることにより、強度などの機械的特性や形態安定性が向上されている。加えて、熱接着されていない部分は、熱や圧力の影響をほとんど受けていないため、柔軟性に富むものとなる。その結果、使用時においては、機械的特性および形態安定性を維持しつつ、地面に対して追随しやすい農業用マルチシートとすることができ、地面と該シートとの間に空隙が生じにくくなるため、敷設作業が容易になるという利点がある。
なお、黒色不織布に対しては、保水性などを向上させる目的で厚みを得るために、ニードルパンチ加工や、サーマルスルー加工がほどこされていてもよい。
なお、黒色不織布としては、機械的物性およびコストのバランスの観点からは、いわゆるスパンボンド法により形成された長繊維不織布が好ましく用いられるが、短繊維不織布を用いてもよい。
上記のような黒色不織布は、吸水性および保水性により優れる観点から、親水性を有するものであることが好ましい。黒色不織布に親水性を付与するためには、適宜の親水化剤を含有する熱可塑性樹脂が用いられた繊維で黒色不織布を製造する手法や、あるいは、製造された黒色不織布に対して後加工をほどこすことにより親水性を付与する手法が採用される。このような後加工としては、不織布の染色時などにおいて、親水性油剤等の適宜の親水化剤を浴中吸尽させる方法などが挙げられる。
黒色不織布の厚みは、強度、吸水性、保水性およびコストのバランスの観点から、0.15〜5mmであることが好ましい。同様の理由により、黒色不織布の目付は、30〜200g/m2であることが好ましい。
上記のような白色フィルムおよび黒色不織布には、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、スリップ剤、熱安定剤、難燃剤、核剤、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、肥料などの添加剤が添加されていてもよい。また、これらの添加剤の添加方法ついても特に限定されるものではない。
本発明の農業用マルチシートにおいては、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85である。白色フィルム側のL*値が55未満であると、太陽光を十分に反射させることができず、地温の過度な上昇を防止することができない。一方、L*値が85を超えると、白色顔料を過多に含有する状態となっているため、コスト的に不利であるほか、白色顔料がフィルム表面に過度にブリードアウトしてしまい、黒色不織布などと十分に接着されなくなってしまうという問題がある。
さらに、本発明の農業用マルチシートにおいては、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50である。黒色不織布側のL*値が20未満であると、保温性に乏しくなる。一方、L*値が50を超えると、黒色顔料を含有する合成樹脂を用いて該不織布を得る場合には、黒色顔料が過多に含有される状態となっているため、黒色不織布の製造時における繊維の紡糸性が低下してしまう。あるいは、公知の方法で得られた不織布を染色することにより黒色不織布を得る場合には、該黒色不織布の表面に顔料が過度に残存してしまい、白色フィルムなどと十分に接着されなくなってしまうという問題がある。
本発明の農業用マルチシートにおいては、一方の表面に白色フィルムが配され、他方の表面に黒色不織布が配された構成を有するものであれば、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の層が含有されていてもよい。
本発明の農業用マルチシートは、上述のような白色フィルムが一方の表面に配され、上述のような黒色不織布が、他方の表面に配されてなるものである。このような構成とするためには、例えば、白色フィルム、黒色不織布、および必要に応じてその他の層を、適宜な方法で積層させればよい。これらを積層させる方法は、特に限定されるものではなく、ホットメルト法、ドライラミネート法、熱接着法などの通常の方法が採用される。
上記のような農業用マルチシートの使用方法について以下に述べる。
本発明の使用方法においては、黒色不織布を地面側に配して用いられることが必要である。このような使用方法とすることにより、農作物側に配される白色フィルムが太陽光を反射し地温の過度な上昇を抑制することができ、さらに白色フィルムに存在する細孔により透水性を発現させることができる。そして、農作物側に配される白色フィルム表面に結露などにより発現する水分が、該フィルムを透って黒色不織布側へ移動することで、該フィルム側には水分が残存しにくくなるため、水分との接触に起因する農作物の損傷を防止することができる。加えて、黒色不織布が地面側に配されることにより、該不織布の構成繊維との接触に起因する農作物の損傷を防止することができる。さらに、白色フィルムを透った水分が黒色不織布において十分に保持されるため、農作物の生長に必要な水分が十分に供給されるものとなる。
本発明の使用方法においては、黒色不織布を地面側に配して用いられることが必要である。このような使用方法とすることにより、農作物側に配される白色フィルムが太陽光を反射し地温の過度な上昇を抑制することができ、さらに白色フィルムに存在する細孔により透水性を発現させることができる。そして、農作物側に配される白色フィルム表面に結露などにより発現する水分が、該フィルムを透って黒色不織布側へ移動することで、該フィルム側には水分が残存しにくくなるため、水分との接触に起因する農作物の損傷を防止することができる。加えて、黒色不織布が地面側に配されることにより、該不織布の構成繊維との接触に起因する農作物の損傷を防止することができる。さらに、白色フィルムを透った水分が黒色不織布において十分に保持されるため、農作物の生長に必要な水分が十分に供給されるものとなる。
本発明の農業用マルチシートは、農作物(米、麦、トウモロコシを始め、野菜、花卉、果樹など)の栽培時に用いられる。なかでも、いちごの温室栽培に際しては、結露が発生しやすく、これによりいちごが損傷されやすいという問題がある。加えて、いちごの色付き度合いは環境の温度に左右されやすく、また、いちごの根は過度の保温により腐りやすいという問題もある。したがって、地温の過度な上昇を抑制し、かつ結露などにより発現する水分との接触による損傷を効果的に防止しうる本発明の農業用マルチシートは、いちごの温室栽培において特に好適に使用される。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
本発明の各種評価は、以下の方法によりおこなった。
(1)ポリエステル樹脂の極限粘度(η)
フェノールと四塩化エタンとの等質量混合溶媒100ccに対して、試料0.5gを溶解し、これを用いて温度20℃で測定した。
(1)ポリエステル樹脂の極限粘度(η)
フェノールと四塩化エタンとの等質量混合溶媒100ccに対して、試料0.5gを溶解し、これを用いて温度20℃で測定した。
(2)ポリエステル樹脂の融点(℃)
示差走査熱量計(パーキンエルマー社製、「DSC−7型」)を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定した。
示差走査熱量計(パーキンエルマー社製、「DSC−7型」)を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定した。
(3)繊度(デシテックス、以下「dtex」と称する)
不織布を製造する過程において、不織ウェブより20本の繊維を採取し、該繊維の繊維径を光学顕微鏡で測定した。さらに、この測定値を密度補正して求めた平均値を繊度とした。
不織布を製造する過程において、不織ウェブより20本の繊維を採取し、該繊維の繊維径を光学顕微鏡で測定した。さらに、この測定値を密度補正して求めた平均値を繊度とした。
(4)目付(g/m2)
標準状態の試料から、試料長10cm、試料幅5cmの試料片を10点採取した、各試料片の質量(g)を秤量し、得られた値の平均値を単位面積あたりに換算して、目付とした。
標準状態の試料から、試料長10cm、試料幅5cmの試料片を10点採取した、各試料片の質量(g)を秤量し、得られた値の平均値を単位面積あたりに換算して、目付とした。
(5)L*値
色彩色差計(ミノルタ社製、データプロセッサ:「DP−300」、測定ヘッド:「CR−310」)を用いて測定した。測定の際には、測定箇所を変更して5回測定し、得られた値の平均値をL*値とした。
色彩色差計(ミノルタ社製、データプロセッサ:「DP−300」、測定ヘッド:「CR−310」)を用いて測定した。測定の際には、測定箇所を変更して5回測定し、得られた値の平均値をL*値とした。
(6)透過率(%)および反射率(%)(地温の上昇を抑えることの評価)
透過法および反射法を用い、以下の条件で白色フィルム側におけるそれぞれの波長での透過率および反射率を測定した。その測定結果から測定波長領域全体のそれぞれの平均値を求め、透過率(%)および反射率(%)とした。
分光光度計:日立製作所社製、「U−4000」
測定波長:240〜2200nm
走査速度:300nm/分(近赤外線領域での走査速度:750nm/分)
サンプリング間隔:1nm
透過法および反射法を用い、以下の条件で白色フィルム側におけるそれぞれの波長での透過率および反射率を測定した。その測定結果から測定波長領域全体のそれぞれの平均値を求め、透過率(%)および反射率(%)とした。
分光光度計:日立製作所社製、「U−4000」
測定波長:240〜2200nm
走査速度:300nm/分(近赤外線領域での走査速度:750nm/分)
サンプリング間隔:1nm
(7)地温
愛知県岡崎市の土壌に対して、実施例および比較例で得られた農業用マルチシートを敷設した箇所(敷設箇所)および敷設しない箇所(非敷設箇所)において、地温の測定をおこなった。なお、測定日は、平成23年9月11日〜13日、および平成23年9月24日、27日、28日の各3日間ずつ、計6日間とした。測定に際し、地下15cmにおける地温の連続測定をおこない、各日の地温の最高温度と最低温度、および各日の敷設箇所と非敷設箇所とにおける地温の最高温度および最低温度を測定した。
愛知県岡崎市の土壌に対して、実施例および比較例で得られた農業用マルチシートを敷設した箇所(敷設箇所)および敷設しない箇所(非敷設箇所)において、地温の測定をおこなった。なお、測定日は、平成23年9月11日〜13日、および平成23年9月24日、27日、28日の各3日間ずつ、計6日間とした。測定に際し、地下15cmにおける地温の連続測定をおこない、各日の地温の最高温度と最低温度、および各日の敷設箇所と非敷設箇所とにおける地温の最高温度および最低温度を測定した。
(実施例1)
親水性を有する黒色不織布の作製
原料ポリマーであるポリエチレンテレフタレート(融点:260℃、極限粘度:0.68)に対して、カーボンブラックを含有したマスターバッチを添加し、該カーボンブラックの含有量が1.3質量%であるポリエチレンテレフタレートとした。次いで、このポリエチレンテレフタレートを、エクストルーダー型溶融押出機を用いて溶融し、繊維断面が円形となる紡糸口金より、285℃の溶融温度で溶融紡出した。紡出糸条を、4800m/分の紡糸速度で、エアーサッカーにて、繊度が3dtexになるように引取り、延伸後の繊維を金網ネット上に捕集し、目付が50g/m2の不織ウェブを得た。
親水性を有する黒色不織布の作製
原料ポリマーであるポリエチレンテレフタレート(融点:260℃、極限粘度:0.68)に対して、カーボンブラックを含有したマスターバッチを添加し、該カーボンブラックの含有量が1.3質量%であるポリエチレンテレフタレートとした。次いで、このポリエチレンテレフタレートを、エクストルーダー型溶融押出機を用いて溶融し、繊維断面が円形となる紡糸口金より、285℃の溶融温度で溶融紡出した。紡出糸条を、4800m/分の紡糸速度で、エアーサッカーにて、繊度が3dtexになるように引取り、延伸後の繊維を金網ネット上に捕集し、目付が50g/m2の不織ウェブを得た。
得られた不織ウェブを、エンボスロールと平滑ロールとからなるエンボス装置にて、両ロールの表面温度200℃に設定し、部分熱圧着率30%で、部分熱圧着処理をほどこして不織布を得た。次いで、親水性油剤(脂肪酸エステル、ノニオン活性剤およびカチオン活性剤を主成分とする油剤)およびアクリルバインダーを含有する浴中に添加し、この浴中に、上記の不織布を投入し、不織布の繊維質量に対して固形分付着量が13.6質量%となるように含浸させた。引き続き、160℃の乾燥機で乾燥をおこない、親水性を有する黒色不織布を得た。この黒色不織布のL*値は23.4であった。
農業用マルチシートの製造
1mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が全表面積の3%の割合で、かつ隣り合う細孔同士の最短距離が1.5mmとなるように配された白色フィルム(厚み:30μm、L*値:97.5)を準備した。この白色フィルムと上記の黒色不織布とを、ホットメルト法により接着し、実施例1の農業用マルチシートを得た。
1mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が全表面積の3%の割合で、かつ隣り合う細孔同士の最短距離が1.5mmとなるように配された白色フィルム(厚み:30μm、L*値:97.5)を準備した。この白色フィルムと上記の黒色不織布とを、ホットメルト法により接着し、実施例1の農業用マルチシートを得た。
(比較例1)
実施例1における不織布に対してカーボンブラックを含有させなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例1の農業用マルチシートを作製した。
実施例1における不織布に対してカーボンブラックを含有させなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例1の農業用マルチシートを作製した。
(比較例2)
白色フィルムとの積層をおこなわず黒色不織布のみを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の農業用マルチシートを作製した。
白色フィルムとの積層をおこなわず黒色不織布のみを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の農業用マルチシートを作製した。
実施例1、比較例1および2にて得られた農業用マルチシートの評価結果を、表1および2に示す。なお、表2は上記(7)の地温の評価のみを示したものである。
また、表1中の「−」は比較例2にて得られた農業用マルチシートは白色フィルムが用いられていないため、白色フィルム側からはL*値の測定ができなかったことを示す。
表1に示すように光の透過が少なく、反射率が50%を超える実施例1にて得られた農業用マルチシートは、遮熱性が高いものであった。そのため、実施例1においては、例えば、表2に示すように、非敷設箇所の最高地温が30℃を超える9月11日〜13日の結果を見れば、非敷設箇所よりも最高地温を約3℃低く維持することができ、すなわち地温の上昇を抑えうることが確認できた。そして、実施例1は、白色フィルムと白色不織布とを積層してなる比較例1の農業用マルチシートと比較しても、地温上昇の抑制効果が良好であることが確認できた。
また、非敷設箇所の最高地温が26℃前後を示した9月24日、27日および28日の結果を見れば、黒色不織布のみからなる比較例2の農業用マルチシートでは、非敷設箇所よりも地温が上昇した。一方で、実施例1のシートを被覆することにより、非敷設箇所よりも最高地温の上昇を抑えることができ、かつ、最低地温は非敷設箇所での最低地温よりも高い温度を保持することができることが確認できた。
Claims (7)
- 一方の表面に白色フィルムが配され、かつ他方の表面に黒色不織布が配されてなるシートであって、白色フィルム側から測定されたL*値が55〜85であり、黒色不織布側から測定されたL*値が20〜50であり、かつ前記白色フィルムに0.5〜5.0mm2のサイズを有する貫通状態の細孔が全表面積の1〜15%の割合で配されていることを特徴とする農業用マルチシート。
- 白色フィルムのL*値が70以上であり、かつ黒色不織布のL*値が30以下であることを特徴とする請求項1に記載の農業用マルチシート。
- 黒色不織布が、スパンボンド不織布または短繊維不織布であることを特徴とする請求項1または2に記載の農業用マルチシート。
- 白色フィルムにおける細孔が、隣り合う該細孔どうしの最短距離が0.3〜5.0mmとなるように配されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の農業用マルチシート。
- 黒色不織布が親水性を有するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の農業用マルチシート。
- いちご栽培時のマルチング用途に用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の農業用マルチシート。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の農業用マルチシートの使用方法であって、黒色不織布を地面側に配して用いられることを特徴とする使用方法。
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JP5907295B1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-04-26 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シートおよびその製造方法 |
KR101890547B1 (ko) * | 2018-02-12 | 2018-08-22 | 이종석 | 농업용 보온덮개 |
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