JPH08124365A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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Publication number
JPH08124365A
JPH08124365A JP6258546A JP25854694A JPH08124365A JP H08124365 A JPH08124365 A JP H08124365A JP 6258546 A JP6258546 A JP 6258546A JP 25854694 A JP25854694 A JP 25854694A JP H08124365 A JPH08124365 A JP H08124365A
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JP
Japan
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recording
information
compressed
reproduction
memory
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Application number
JP6258546A
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English (en)
Inventor
Yoshiya Nonaka
慶也 野中
Katsuaki Yamanoi
勝明 山野井
Hitoshi Kato
整 加藤
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Priority to US08/546,672 priority patent/US5687150A/en
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/00007Time or data compression or expansion
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/18Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
    • G11B20/1879Direct read-after-write methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/36Monitoring, i.e. supervising the progress of recording or reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0045Recording

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの光ピックアップを用いて情報を記録媒
体へ記録し、これと並行して再生を行い確実に記録が行
えたか否かを知ることが可能なMD装置を提供すること
にある。 【構成】 判別手段は、光ピックアップ8の動作状態が
記録休止期間に相当しているか否かを判別する。これに
より、再生手段5は、記録休止期間に記録媒体12に記
録した圧縮記録情報を再生し、格納手段4は、記録媒体
12から再生した圧縮記録情報が圧縮再生情報として再
生用記憶部14に格納する。これにより、比較手段は、
記録用記憶部13に格納されている圧縮記録情報と、再
生用記憶部14に格納されている圧縮再生情報と、を比
較するので、確実に記録が行えたか否かを知ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録再生装置に係り、
より詳細にはディジタル情報を入力して順次圧縮した後
に一時的にメモリに保存し、保存した圧縮ディジタル情
報をランダム・アクセスが可能なミニ・ディスク等の記
録媒体へ記録する記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ミニ・ディスク(以下「MD」と
いう。)装置は、記録媒体であるMDへの情報記録及び
記録媒体の情報再生について1つの光ピックアップで処
理を行っていた。
【0003】以下、図10乃至図13を参照して、従来
技術を説明する。図10に従来のMD装置のブロック構
成図を示す。まず、図10において、従来のMD装置の
A/D変換器41は、情報記録時に外部から入力される
アナログ記録情報をディジタル記録情報に変換してAT
RAC42に出力する。アナログ・ディジタル情報入力
切換スイッチ48は、記録時にディジタル情報を入力す
るか否かをマイクロ・コンピュータ46が出力するアナ
ログ・ディジタル情報入力切換信号SWに基づいて切り
換えを行う。D/A変換器47は、再生されたディジタ
ル再生情報をアナログ再生情報に変換して外部に出力す
る。記録・再生切換スイッチ45は、A/D変換器41
若しくはMD装置の外部からディジタル記録情報を入力
し、ATRAC42に出力するか(すなわち、記録処理
を行うか)、又はATRAC42からディジタル再生情
報を入力し、D/A変換器47若しくはMD装置の外部
に出力するか(すなわち、再生処理を行うか)、をマイ
クロ・コンピュータ46によって切り換えを行う。
【0004】ATRAC42は、記録時にはA/D変換
器41又は外部からディジタル記録情報を入力し、ディ
ジタル記録情報のデータ量を人間の耳の最小可聴限特性
及びマスキング効果を利用して約1/5程度に圧縮した
ディジタル記録情報(以下「圧縮記録情報」という。)
を耐振制御部43に出力する。ATRAC42は、再生
時には耐振制御部43から圧縮されたディジタル再生情
報(以下「圧縮再生情報」という。)を入力し、圧縮前
の状態に伸長したディジタル再生情報をD/A変換器4
7又は外部に出力する。
【0005】圧縮情報格納メモリ44は、1メガ・ビッ
ト程度の記憶容量を持ち、記録時には耐振制御部43を
通してATRAC42から入力される圧縮記録情報を一
時的に格納すメモリであり、再生時には振動などによる
音飛び等を防止するために耐振制御部43を通して記録
再生処理部5から入力される圧縮再生情報を一時的に格
納するメモリである。
【0006】耐振制御部43は、圧縮情報格納メモリ4
4に対するデータの入出力を制御する。耐震制御部43
は、記録時には、ATRAC42から圧縮記録情報を入
力し、圧縮情報格納メモリ44に格納して圧縮記録情報
の格納容量が録音単位を越えると、格納した順番に圧縮
記録情報を読み出して記録再生処理部5に出力する。な
お、ここで録音単位とは、ATRAC42によって圧縮
された1クラスタ(1クラスタは36セクタであり、1
セクタは2352バイトである。)分の情報のことであ
る。耐振制御部43は、再生時には、記録再生処理部5
から一度に約2秒分の圧縮再生情報を入力し、圧縮情報
格納メモリ44に格納して圧縮情報格納メモリ44に格
納された順に圧縮再生情報を読み出して、圧縮再生情報
を伸長するためにATRAC42に出力する。この時、
光磁気ディスク12から再生した圧縮再生情報に不具合
があった場合、すなわち、振動によって光ピックアップ
8が正常な読み出し位置から外れたときには、光ピック
アップ8は直ちに不具合が発生した光磁気ディスク12
上に記録された情報の位置に戻り、再びその情報を読み
出す。このため、圧縮情報格納メモリ44に格納されて
いる圧縮再生情報が全てATRAC42に出力される前
に、不具合のあった圧縮再生情報の補償が可能となる。
その結果、ATRAC42から出力されるディジタル情
報は音飛びすることなく再生することができる。マイク
ロ・コンピュータ46は、この記録再生装置の各部を制
御する。
【0007】記録再生処理部5は、記録時には圧縮情報
格納メモリ44から圧縮記録情報を入力した後に変調
し、光磁気ディスク12に記録する。記録再生処理部5
は、再生時には光磁気ディスク12に記録されている変
調された圧縮記録情報を再生した後に復調し、圧縮再生
情報として圧縮情報格納メモリ44に出力する。記録再
生処理部5について、より詳細には、記録時において、
情報処理部6は、耐振制御部43を通して圧縮情報格納
メモリ44に格納されている圧縮記録情報を入力して変
調し、磁気ヘッド7に出力する。磁気ヘッド7と光ピッ
クアップ8とは共にサーボ・プロセッサ10により制御
され、情報処理部6から入力した変調された圧縮記録情
報を光磁気ディスク12に記録する。スピンドル・モー
タ9は、サーボ・プロセッサ10の命令に基づいて光磁
気ディスク12の回転を制御する。また、再生時におい
て、サーボ・プロセッサ10により制御された光ピック
アップ8は、光磁気ディスク12に記録された情報を再
生してRFアンプ11に出力する。RFアンプ11は、
再生された情報を増幅して情報処理部6に出力する。情
報処理部6は、情報処理部6により増幅された信号を変
調される前の状態に復調し、圧縮再生情報として耐震制
御部43を通して圧縮情報格納メモリ44に格納する。
【0008】光磁気ディスク12は、磁性膜を有して情
報の書き換えが可能に形成されている。次に、図11に
示す従来の光磁気ディスクへ情報を記録する手順につい
て説明するフローチャートを参照して従来のMD装置の
圧縮記録情報の記録動作を説明する。
【0009】初期状態において、アナログ・ディジタル
情報入力切換スイッチ48は、マイクロ・コンピュータ
46のアナログ・ディジタル情報入力切換信号SWに基
づいてアナログ情報入力が選択され、MD装置の外部か
ら連続的にアナログ記録情報がA/D変換器41に入力
されている。また、記録・再生切換スイッチ45は、マ
イクロ・コンピュータ46によって記録側に切り換えら
れており、A/D変換器41を通して入力されるディジ
タル情報は、ATRAC42によってディジタル情報を
1クラスタ単位で圧縮された圧縮情報として出力されて
いるものとする。耐振制御部43は、圧縮情報を順次圧
縮情報格納メモリ44に格納しているものとする。
【0010】まず、マイクロ・コンピュータ46は、圧
縮情報格納メモリ44に録音単位以上の圧縮記録情報が
格納されているか否かを判別する(ステップS10
1)。圧縮情報格納メモリ44に格納された圧縮記録情
報が録音単位に達していなければ(ステップS101;
No)、ステップS101の処理に戻る。
【0011】圧縮情報格納メモリ44に録音単位以上の
圧縮記録情報が格納されると(ステップS101;Ye
s)、マイクロ・コンピュータ46は、圧縮情報格納メ
モリ44に圧縮記録情報を格納することのできる領域が
残されているか否かを判別する(ステップS102)。
【0012】圧縮情報格納メモリ44に圧縮記録情報を
格納する容量が残っていなければ(ステップS102;
Yes)、圧縮情報格納メモリ44がオーバーフローす
るので(あるいはオーバーフローしているので)MD装
置に入力される情報を光磁気ディスク12に記録する情
報記録処理を中止する(ステップS103)。
【0013】圧縮情報格納メモリ44に圧縮記録情報を
格納する容量が残っていれば(ステップS102;N
o)、マイクロ・コンピュータ46は、圧縮情報格納メ
モリ44に格納された録音単位分の圧縮記録情報を光磁
気ディスク12に記録し(ステップS104)、光磁気
ディスク12への記録が正常に終了したか否かを判断す
る(ステップS105)。ここで、正常な終了とは、光
磁気ディスク12への記録中に磁気ヘッド7、光ピック
アップ8、又はスピンドルモータ9のサーボ制御系につ
いて、フォーカス外れ若しくはトラッキング外れ等の異
常がなく、かつ、目的のアドレスに1度で記録できたこ
とを言う。
【0014】光磁気ディスク12への記録が正常に行わ
れなかったときは(ステップS105;No)、その原
因を究明して、正常な状態に修復して、再度圧縮情報格
納メモリ44の圧縮記録情報を光磁気ディスク12へ記
録する(ステップS106)。すなわち、サーボ系統の
異常であれば、フォーカスの再調整、又はトラッキング
の再調整等を行い、また、目的のアドレスへの記録が2
度失敗した場合であれば、失敗したアドレスを不良セク
タとして登録して、別のアドレスに記録を行うための指
定を行い、光磁気ディスク12に再度情報を記録する。
その後に光磁気ディスク12への記録が正常に終了した
か否かを判別するために処理をステップS105に移行
する。
【0015】光磁気ディスク12への記録が正常に行わ
れたときは(ステップS105;Yes)、光磁気ディ
スク12に記録した圧縮情報格納メモリ44の圧縮記録
情報を消去する(ステップS107)。引き続き、次の
録音単位の圧縮情報を光磁気ディスク12に記録するた
めに、処理をステップS101に移行する。
【0016】ここで、図12に示す従来の記録用メモリ
に格納される情報の格納容量を説明するタイミングチャ
ートを参照して、従来のMD装置における圧縮情報格納
メモリ44の格納容量と経過時間との関係を説明する。
【0017】図12において、横軸に経過時間を、縦軸
に圧縮情報格納メモリ44へ格納されている圧縮記録情
報の格納容量を示す。縦軸には、MD装置が圧縮情報格
納メモリ44の圧縮記録情報を光磁気ディスク12に書
き込む単位である録音単位に相当する格納容量に対応す
る境界線を示してある。
【0018】まず、時刻“T0”の初期状態において
は、圧縮情報格納メモリ44には圧縮記録情報が格納さ
れていないものとする。時刻“T0”以降は、圧縮情報
格納メモリ44に一定の割合で連続的に圧縮記録情報が
格納され続ける。
【0019】圧縮情報格納メモリ44に格納された圧縮
記録情報が録音単位に達すると(時刻“T1”)、MD
装置は、録音単位分の圧縮記録情報を光磁気ディスク1
2へ記録する記録処理を開始する。
【0020】光磁気ディスク12への記録が正常に終了
すると、光磁気ディスク12に記録した圧縮情報格納メ
モリ44の圧縮記録情報を消去する(時刻“T2”)。
以降同様にして、MD装置は、上述の入力情報の圧縮、
圧縮情報格納メモリ44に対する圧縮記録情報の格納、
光磁気ディスク12に対する圧縮記録情報の記録、及び
圧縮情報格納メモリ44に対する圧縮記録情報の消去を
繰り返す。
【0021】次に、MD装置が圧縮情報格納メモリ44
の圧縮記録情報を光磁気ディスク12へ記録する記録処
理が失敗した場合について説明する。時刻“T3”にお
いて、圧縮情報格納メモリ44に格納された圧縮記録情
報が録音単位に達したとすると、MD装置は、録音単位
分の圧縮記録情報を光磁気ディスク12へ記録する記録
処理を開始する。時刻“T4”において、光磁気ディス
ク12への記録失敗が発生すると、MD装置はその失敗
の原因を究明して正常な状態に修復する(時刻“T
5”)。
【0022】より具体的には、MD装置は、光磁気ディ
スク12に記録が失敗した原因がサーボ系の異常である
のか、光磁気ディスク12の記録アドレスに問題がある
のか等を判断して補償する。例えば、原因がサーボ系の
異常であれば、フォーカスの再調整、又は、トラッキン
グの再調整等を行う。原因が光磁気ディスク12の書き
込みアドレスに対応する記録位置に起因する記録失敗で
あれば、再度同一アドレスへの情報記録を行い、その記
録に失敗した場合には、そのアドレスのセクタを不良セ
クタとして登録し、他のセクタへの情報記録を行う。
【0023】光磁気ディスク12への記録失敗に対する
補償が終了し、圧縮情報格納メモリ44の録音単位分の
全ての圧縮記録情報が光磁気ディスク12に記録される
と、時刻“T6”において、光磁気ディスク12に記録
した圧縮情報格納メモリ44の圧縮記録情報を消去す
る。
【0024】以降同様にして、MD装置は、上述の入力
情報の圧縮、圧縮情報格納メモリ44に対する圧縮記録
情報の格納、光磁気ディスク12に対する圧縮記録情報
の記録、及び圧縮情報格納メモリ44に対する圧縮記録
情報の消去を繰り返す。
【0025】次に、図13に示す従来の記録時における
圧縮情報格納メモリの使用領域を説明するメモリの概念
図を参照して、従来の記録時における圧縮情報格納メモ
リ44の使用領域を説明する。
【0026】図13において、“→”は、圧縮情報格納
メモリ44に格納される圧縮記録情報の録音単位に相当
する格納容量を表す位置(以下「録音単位ポインタ」と
いう。)である。“R”は、圧縮情報格納メモリ44に
格納した圧縮記録情報のうち光磁気ディスク12に記録
されていない最終の圧縮記録情報の位置(以下「読み出
しポインタ」という。)を示す。“W”は、圧縮情報格
納メモリ44に格納した最新の圧縮記録情報の位置(以
下「書き込みポインタ」という。)を示す。円内の斜線
領域は、圧縮記録情報メモリ44に格納されている圧縮
記録情報の情報量を表す。ATRAC42から入力され
る圧縮記録情報は、図13に示す円を右回りに格納して
いくものとする。圧縮情報格納メモリ44には連続した
情報が一定の割合で入力され続けるものとする。
【0027】図13(i)に圧縮情報格納メモリ44の
初期状態を示す。初期状態において、圧縮情報格納メモ
リ44には圧縮記録情報が入力されていないために、円
内に斜線領域は存在せず、読み出しポインタと書き込み
ポインタとは同位置にある。
【0028】図13(ii)に圧縮情報格納メモリ44に
格納される圧縮記録情報が録音単位に達するまでの待ち
状態を示す待ち状態において、書き込みポインタの位置
に圧縮情報格納メモリ44に最新の圧縮記録報が格納さ
れ続ける。読み出しポインタと書き込みポインタとの間
に斜線領域で表した領域が圧縮情報格納メモリ44に格
納された圧縮記録情報の情報量である。この段階では、
書き込みポインタは録音単位ポインタの位置に到達して
いない。
【0029】図13(iii )に圧縮情報格納メモリ44
に格納された圧縮記録情報が録音単位に到達した瞬間の
状態を示す。録音単位到達状態において、書き込みポイ
ンタと録音単位ポインタとは同位置にある。
【0030】図13(iv)に圧縮情報格納メモリ44に
格納されたの圧縮記録情報を光磁気ディスク12に記録
を行っている状態を示す。光磁気ディスク12に圧縮格
納情報を記録している最中であっても、ATRAC42
から耐震制御部43を通して圧縮記録情報が連続的に圧
縮情報格納メモリ44に格納され続けていることがわか
る。
【0031】図13(v)に圧縮情報格納メモリ44に
格納された圧縮記録情報を光磁気ディスク12への記録
が終了したときの状態を示す。光磁気ディスク12への
記録が終了すると、記録単位ポインタの位置が右回りに
録音単位分だけ移動し、光磁気ディスク12に記録が終
了した圧縮記録情報の領域に対して新しい圧縮記録情報
を記録可能とるすために読み出しポインタの位置が前回
の録音単位ポインタの位置まで移動する。
【0032】引き続き、書き込みポインタの位置が録音
単位ポインタの位置に達するまで、図13(ii)に示す
待ち状態を続ける。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1つの
光ピックアップ8を有する従来のMD装置は、連続して
入力される情報を光磁気ディスク12に記録する際に記
録処理と並行して再生処理を行うことが出来ないので、
記録処理中に光磁気ディスク12への記録が失敗したか
否かを知ることが出来ないという問題点があった。
【0034】また、従来のMD装置は記録専用の光ピッ
クアップと再生専用の光ピックアップとの2つの光ピッ
クアップを備えることにより上述の課題を解決すること
が可能となるが、MD装置の構造が複雑になり更に部品
点数が増加するので、コストが高くなるばかりでなく装
置の信頼性も低くなるという問題点があった。
【0035】そこで、本発明の目的は、1つの光ピック
アップを用いて情報を記録媒体へ記録し、これと並行し
て再生を行い確実に記録が行えたか否かを知ることが可
能なMD装置を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、連続的に入力される記録
情報を圧縮し、記録用記憶部に一時的に格納した後に圧
縮記録情報として光ピックアップを介して記録媒体に断
続的に記録するとともに、記録媒体の記録情報を再生す
る記録再生装置において、光ピックアップの動作状態が
記録用記憶部に格納されている圧縮記録情報を記録媒体
に記録を行っていないタイミングである記録休止期間に
相当しているか否かを判別する判別手段と、記録休止期
間に記録媒体に記録した圧縮記録情報を再生する再生手
段と、記録媒体から再生した圧縮記録情報を圧縮再生情
報として再生用記憶部に格納する格納手段と、記録用記
憶部に格納されている圧縮記録情報と、再生用記憶部に
格納されている圧縮再生情報と、を比較する比較手段
と、を備えて構成される。
【0037】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の記録再生装置において、比較手段による比較結果に基
づいて、記録用記憶部の圧縮記録情報と再生用記憶部の
圧縮再生情報とが同一の情報であるときに、比較終了後
の記録用記憶部の圧縮記録情報と再生用記憶部の圧縮再
生情報とを実質的に消去する消去手段と、を備えて構成
される。
【0038】請求項3に記載の発明は、連続的に入力さ
れる記録情報を圧縮し、記録用記憶部に一時的に格納し
た後に圧縮記録情報として光ピックアップを介して記録
媒体に断続的に記録するとともに、記録媒体の記録情報
を再生する記録再生装置において、光ピックアップの動
作状態が前記記録用記憶部に格納されている圧縮記録情
報を記録媒体に記録を行っていないタイミングである記
録休止期間に相当しているか否かを判別する判別手段
と、記録用記憶部に格納された圧縮記録情報を記録媒体
に記録するか、あるいは記録媒体に格納された圧縮記録
情報を再生して圧縮再生情報として再生用記録部に格納
するか、を切り換える記録・再生切換手段と、記録休止
期間に記録媒体に記録した圧縮記録情報を再生する再生
手段と、記録媒体から再生した圧縮記録情報を前記圧縮
再生情報として再生用記憶部に格納する格納手段と、再
生用記憶部に格納された圧縮再生情報を圧縮前の状態で
ある再生情報に伸長し、出力する再生情報出力手段と、
を備えて構成される。
【0039】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、判別手段は、
光ピックアップの動作状態が記録休止期間に相当してい
るか否かを判別する。これにより、再生手段は、記録休
止期間に記録媒体に記録した圧縮記録情報を再生し、格
納手段は、記録媒体から再生した圧縮記録情報が圧縮再
生情報として再生用記憶部に格納する。これらの結果、
比較手段は、記録用記憶部に格納されている圧縮記録情
報と、再生用記憶部に格納されている圧縮再生情報と、
を比較する。したがって、記録再生装置は、一つの光ピ
ックアップを用いて記録媒体に記録した圧縮記録情報の
記録状態を記録媒体から再生した圧縮再生情報と比較し
て検査することができる。
【0040】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加え、消去手段により、比較手段による
比較結果に基づいて、記録用記憶部の圧縮記録情報と再
生用記憶部の圧縮再生情報とが同一の情報であるとき
に、比較終了後の記録用記憶部の圧縮記録情報と再生用
記憶部の圧縮再生情報とが消去される。その結果、記録
用記憶部と再生用記憶部とは入力される記憶容量を低減
しても情報を効率よく格納することとなり、記録用記憶
部と再生用記憶部とは、大容量の記憶装置とに比べて比
較的安価な記憶容量が少ない記憶装置で構成することが
できる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、判別手段
は、光ピックアップの動作状態が記録休止期間に相当し
ているか否かを判別する。記録・再生切換手段は、記録
用記憶部に格納された圧縮記録情報を記録媒体に記録す
るか、あるいは記録媒体に格納された圧縮記録情報を再
生して圧縮再生情報として再生用記録部に格納するか、
を切り換える。再生手段は、記録媒体に記録した圧縮記
録情報を再生し、格納手段は、記録媒体から再生した圧
縮記録情報を圧縮再生情報として再生用記憶部に格納す
る。続いて、再生情報出力手段は、再生用記憶部に格納
された圧縮再生情報を圧縮前の状態である再生情報に伸
長して、出力する。その結果、記録再生装置は、一つの
光ピックアップを用いて、圧縮記録情報の記録処理中に
記録媒体に記録した圧縮記録情報の記録状態を再生する
ことができる。
【0042】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を説明
する。第1実施例 図1、図2、図3、図4に請求項1乃至請求項2に記載
した発明の実施例を示す。
【0043】本実施例は、1つの光ピックアップを有す
るMD装置において、光磁気ディスクに情報の記録を行
うと同時にその記録された情報の記録状態を確認するこ
とが可能なMD装置を開示するものである。
【0044】図1に第1実施例を示すMD装置のブロッ
ク構成図を示す。図1において、第1実施例のMD装置
のA/D変換器1は、情報記録時にMD装置の外部から
入力されるアナログ記録情報をディジタル記録情報に変
換してATRAC2に出力する。アナログ・ディジタル
情報入力切換スイッチ16は、記録時にディジタル情報
を入力するか否かをマイクロ・コンピュータ6が出力す
るアナログ・ディジタル情報入力切換信号SWに基づい
て切り換えを行う。
【0045】ATRAC2は、記録時にはA/D変換器
1又はMD装置の外部からディジタル記録情報を入力
し、ディジタル記録情報のデータ量を人間の耳の最小可
聴限特性及びマスキング効果を利用して約1/5程度に
圧縮した圧縮記録情報を耐振制御部3に出力する。
【0046】圧縮情報格納メモリ4は、1メガ・ビット
程度の記憶容量を持ち、記録用メモリ13と、再生用メ
モリと14、TOC/UTOC15と、を有する。圧縮
情報格納メモリ4は、記録時に記録用メモリ13が耐振
制御部3を通してATRAC2から入力される圧縮記録
情報を一時的に格納するメモリである。圧縮情報格納メ
モリ4は、再生時に再生用メモリ14が振動などによる
音飛び等を防止するために耐振制御部3を通して記録再
生処理部5から入力される圧縮再生情報を一時的に格納
するメモリであり、最低1クラスタのメモリ領域が必要
である。TOC/UTOC15は、光磁気ディスクの情
報を管理するテーブルが記録されてる。
【0047】耐振制御部3は、圧縮情報格納メモリ4に
対するデータの入出力を制御する。耐震制御部3は、記
録時には、ATRAC2から圧縮記録情報を入力し、圧
縮記録情報を記録用メモリ13に格納して格納容量が録
音単位を越えると、記録用メモリ13に格納した順番に
圧縮記録情報を読み出して記録再生処理部5に出力す
る。記録再生処理部5は、記録時には圧縮情報格納メモ
リ4から圧縮記録情報を入力した後に情報処理部6によ
って変調され、サーボ・プロセッサ10により制御され
る磁気ヘッド7と、光ピックアップ8とによって光磁気
ディスク12に記録される。
【0048】記録再生処理部5は、再生時には光磁気デ
ィスク12に記録された圧縮記録情報を光ピックアップ
により再生され、再生された圧縮記録情報をRFアンプ
11により増幅され、増幅された圧縮記録情報を情報処
理装置により復調され、圧縮再生情報として圧縮情報格
納メモリ4に出力する。光磁気ディスク12は、磁性膜
を有して情報の書き換えが可能に形成されている。
【0049】ここで、図2に示す第1実施例の光磁気デ
ィスクへ情報を記録する手順について説明するフローチ
ャートを参照して、第1実施例のMD装置の圧縮記録情
報の記録手順について説明する。
【0050】初期状態において、以下の処理が光磁気デ
ィスク12への記録処理に並行して行われているものと
する。アナログ・ディジタル情報入力切換スイッチ16
は、マイクロ・コンピュータ6のアナログ・ディジタル
情報入力切換信号SWに基づいてアナログ情報入力が選
択され、MD装置の外部から連続的にアナログ記録情報
がA/D変換器1に入力されているものとする。また、
A/D変換器1を通して入力されるディジタル記録情報
は、ATRAC2によってディジタル記録情報を1クラ
スタ単位で圧縮され、圧縮記録情報として耐震制御部に
出力されているものとする。耐振制御部3は、圧縮記録
情報を順次記録用メモリ4に格納しているものとする。
【0051】次に、光磁気ディスク12へ装置の圧縮記
録情報の記録手順について説明する。まず、マイクロ・
コンピュータ6は、圧縮記録情報が記録用メモリ13に
録音単位以上格納されているか否かを判別する(ステッ
プS1)。
【0052】記録用メモリ13に圧縮記録情報が録音単
位に達していなければ(ステップS1;No)、処理を
ステップS1に戻る。記録用メモリ13に圧縮記録情報
が録音単位以上格納されると(ステップS1;Ye
s)、マイクロ・コンピュータ6は、記録用メモリ13
がオーバーフローしたか否かを判断する(ステップS
2)。
【0053】記録用メモリ13がオーバーフローしてい
れば(ステップS2;Yes)、MD装置は情報記録処
理を中止する(ステップS3)。記録用メモリ13がオ
ーバーフローしていなければ(ステップS2;No)、
マイクロ・コンピュータ6は、記録用メモリ13に記憶
した録音単位分の圧縮記録情報を記録用メモリ13に格
納した順に光磁気ディスク12に記録し(ステップS
4)、光磁気ディスク12への記録が正常に終了したか
否かを判別する(ステップS5)。
【0054】光磁気ディスク12への記録が正常に行わ
れなかったときは(ステップS5;No)、その原因を
究明して、正常な状態に修復して、再度記録用メモリ1
3の圧縮記録情報を光磁気ディスク12へ記録する(ス
テップS6)。より具体的には、サーボ系統の異常であ
れば、フォーカスの再調整、又はトラッキングの再調整
等を行い、また、目的のアドレスへの書き込みが2度失
敗した場合であれば、失敗したアドレスを不良セクタと
して登録して、別のアドレスに記録の指定を行い、光磁
気ディスク12に再び圧縮記録情報を記録する。その
後、光磁気ディスク12への記録が正常に終了したか否
かを判別するために処理をステップS5に移行する。
【0055】光磁気ディスク12への記録が正常に終了
したときは(ステップS5;Yes)、マイクロ・プロ
セッサ6は、記録用メモリ13の空き容量等MD装置の
状態を考慮して、光磁気ディスク12に記録した圧縮記
録情報の比較処理を行うか否かを判断する(ステップS
7)。
【0056】マイクロ・コンピュータ6は、光磁気ディ
スク12に記録した圧縮記録情報の比較処理を行わない
と判断すると(ステップS7;No)、処理をステップ
S1に移行する。
【0057】マイクロ・コンピュータ6は、光磁気ディ
スク12に記録した圧縮記録情報の比較処理を行うと判
断すると(ステップS7;Yes)、光磁気ディスク1
2に記録された圧縮記録情報のうち、圧縮記録情報の記
録が正常か否かを確かめていない圧縮記録情報を再生し
て再生用メモリに14格納し(ステップS8)、再生用
メモリ14に格納した圧縮再生情報と、記録用メモリ1
4に格納されている圧縮記録情報と、を1バイトづつ比
較し(ステップS9)、比較した圧縮記録情報が同一で
あるか否かを判断する(ステップS10)。
【0058】比較の結果、再生用メモリ14に格納した
圧縮再生情報と、記録用メモリ13に格納した圧縮記録
情報と、の比較の結果、情報が同一でなければ(ステッ
プS10;No)、相違のあったアドレスの圧縮記録情
報について記録用メモリ13の圧縮記録情報を光磁気デ
ィスク12に記録し、さらに同一アドレスで2度比較が
失敗した場合は、光磁気ディスク12上の失敗したアド
レスを不良セクタとして登録して、別のアドレスに記録
を行い(ステップS11)、処理をステップS8に移行
する。
【0059】比較の結果、再生用メモリ14に格納した
圧縮再生情報と、記録用メモリ13に格納した圧縮記録
情報と、の比較の結果、比較した情報が同一であれば
(ステップS10;Yes)、再生用メモリ14に格納
されている圧縮再生情報及び記録用メモリ13に格納さ
れている圧縮記録情報のうち、比較が終了した情報を消
去し(ステップS12)、引き続き処理をステップS1
に移行する。
【0060】次に、図3に示す第1実施例の圧縮情報格
納メモリに格納される圧縮情報の格納容量を説明するタ
イミング・チャートを参照して、MD装置における圧縮
情報格納メモリ4の格納容量と経過時間との関係を説明
する。また、図3を用いて記録用メモリ13については
図3(A)を、再生用メモリ14については図3(B)
を、参照する。
【0061】図3において、横軸に経過時間を、縦軸に
メモリへ格納されている情報の格納容量を示す。縦軸に
は、MD装置が記録用メモリ13の圧縮記録情報を光磁
気ディスク12に記録する単位である録音単位に相当す
る格納容量に対応する境界線を示してある。再生用メモ
リ14の格納容量は、録音単位以上あればよい。
【0062】まず、時刻“T0”の初期状態において、
記録用メモリ13と再生用メモリ14とは情報が格納さ
れていないものとする。時刻“T0”以降は、記録用メ
モリ13に一定の割合で連続した圧縮記録情報が格納さ
れ続ける。これにより、記録用メモリ13に格納された
圧縮記録情報が録音単位に達すると、MD装置は、録音
単位分の圧縮記録情報について光磁気ディスク12に記
録を開始する(時刻“T1”)。
【0063】光磁気ディスク12への記録が正常に終了
し記録再生処理部5における記録休止期間中であれば、
マイクロ・コンピュータ6は、この休止期間を利用して
光磁気ディスク12に記録されている圧縮記録情報のう
ちで、記録が正常か否かを確認していない録音単位分の
圧縮記録情報を記録された順番に再生して、圧縮再生情
報として再生用メモリ14に格納を開始する(時刻“T
2”)。
【0064】時刻“T3”において、マイクロ・コンピ
ュータ6は、再生用メモリ14に格納された圧縮再生情
報と、記録用メモリ13に格納されている圧縮記録情報
と、を比較して、比較の結果、それらが同一の情報であ
ることを確認すると、比較の終了した記録用メモリ13
の圧縮記録情報及び再生用メモリ14の圧縮再生情報を
消去する。
【0065】以降同様にして、MD装置は、光磁気ディ
スク12に記録した圧縮記録情報の記録が正常か否かを
確認しながら入力情報の記録を繰り返す。次に、MD装
置が記録用メモリ13の圧縮記録情報と再生用メモリ1
4の圧縮再生情報とを比較して、あるアドレスの情報が
相違していた場合についての比較エラー処理について説
明する。
【0066】時刻“T4”において、記録再生処理部5
の記録休止期間を利用して、マイクロ・コンピュータ6
は、光磁気ディスク12に記録されている圧縮情記録報
のうち、記録が正常か否かを確認していない録音単位分
の圧縮記録情報について再生し、圧縮再生情報として再
生用メモリ14に格納を開始する。
【0067】マイクロ・コンピュータ6は、再生用メモ
リ14に格納された圧縮再生情報と、記録用メモリ13
に格納されている圧縮記録情報と、を比較する。比較の
結果、比較した情報に相違があるときは、時刻“T5”
において、マイクロ・コンピュータ6が再生用メモリ1
4に格納した圧縮再生情報を消去し、再び光磁気ディス
ク12に記憶されている圧縮記録情報を再生して、圧縮
再生情報として再生メモリ14に格納を開始する。
【0068】再生用メモリ14に録音単位分の圧縮再生
情報が格納されると、再びマイクロ・コンピュータ6
は、再生用メモリ14に格納された圧縮再生情報と、記
録用メモリ13に格納されている圧縮記録情報と、を比
較する。比較の結果、それらが同一の情報であることを
確認すると、比較の終了した記録用メモリ13の圧縮記
録情報及び再生用メモリ14の圧縮再生情報を消去する
(時刻“T6”)。
【0069】このように、再生用メモリ14の内容と記
録用メモリ13の内容との比較エラーが発生すると上述
の比較エラー処理を行い、比較エラーが解消されると再
び、MD装置は、光磁気ディスク12に記録された圧縮
記録情報の記録が正常か否かを確認しながら入力情報の
記録を繰り返す。
【0070】次に、図4に示す第1実施例の記録時にお
ける圧縮情報格納メモリの使用領域を説明するメモリの
概念図を参照して、第1実施例の記録時における圧縮情
報格納メモリ4の使用領域を説明する。ここで、図4
(A)は記録用メモリに格納された圧縮記録情報の使用
容量を示し、図4(B)は再生用メモリに格納された圧
縮再生情報の使用容量を示す。
【0071】また、図4において、“→”は、録音単位
ポインタである。“R”は、読み出しポインタを示す。
“W”は、書き込みポインタを示す。円内の斜線領域
は、メモリに格納されている情報の情報量を表す。AT
RAC2から入力される圧縮記録情報は、図4に示す円
を右回りに格納していくものとする。圧縮情報格納メモ
リ4には連続した情報が一定の割合で入力され続けるも
のとする。
【0072】図4(A)(i)に記録用メモリ13の初
期状態を示す。初期状態において、記録用メモリ13に
は圧縮記録情報が入力されていないので、円内に斜線領
域は存在せず、読み出しポインタと書き込みポインタと
は同位置にある。
【0073】図4(B)(i)に再生用メモリ14の初
期状態を示す。初期状態において、記録用メモリ13と
同様に、再生用メモリ14には圧縮再生情報が入力され
ていないので、円内には斜線領域は存在せず、読み出し
ポインタと書き込みポインタとは同位置にある。
【0074】図4(A)(ii)に記録用メモリ13に格
納される圧縮記録情報が録音単位に達するまでの待ち状
態を示す待ち状態において、書き込みポインタの位置に
記録用メモリ13に最新の圧縮記録報が格納され続け
る。読み出しポインタと書き込みポインタとの間に斜線
領域が記録用メモリ13に格納された圧縮記録情報の情
報量である。この段階では、書き込みポインタは録音単
位ポインタの位置に到達していない。
【0075】図4(A)(iii )に記録用メモリ13に
格納された圧縮記録情報が録音単位に到達した瞬間の状
態を示す。録音単位到達状態において、書き込みポイン
タと録音単位ポインタとは同位置にある。
【0076】図4(A)(iv)に記録用メモリ13に格
納された圧縮記録情報を光磁気ディスク12に記録を行
い、その後に光磁気ディスク12に記録した圧縮記録情
報を再生用メモリ14に格納しているときの状態を示
す。光磁気ディスク12に圧縮格納情報を記録している
最中であっても、ATRAC2から耐震制御部3を通し
て圧縮記録情報が連続的に記録用メモリ13に格納され
続けていることがわかる。
【0077】図4(B)(ii)に光磁気ディスク12に
記録した圧縮記録情報を再生用メモリ14への格納が終
了した状態を示す。この状態において、再生用メモリ1
4に格納されている圧縮再生情報の格納量が丁度録音単
位分であることがわかる。
【0078】図4(A)(v)に再生用メモリ14に格
納した圧縮再生情報と、光磁気ディスク12に記録した
記録用メモリ13に格納された圧縮記録情報と、の比較
の結果同一であった場合に、比較の終了した圧縮記録情
報を消去したときの状態である。この状態において、再
生用メモリ14に格納された圧縮再生情報との比較が正
常に終了すると、録音単位ポインタの位置が右回りに録
音単位分だけ移動し、比較の終了した圧縮記録情報の領
域について新しい圧縮記録情報を記録可能とするために
読み出しポインタの位置が前回の録音単位ポインタの位
置まで移動している。その後、書き込みポインタの位置
が録音単位ポインタの位置に達するまで、図4(A)
(ii)に示す待ち状態を続ける。
【0079】図4(B)(iii )に記録用メモリに13
格納されている圧縮記録情報との比較が正常に終了した
場合に圧縮再生情報を消去したときの状態を示す。この
状態において、記録用メモリ13に格納された圧縮記録
情報との比較が正常に終了すると、比較の終了した圧縮
再生情報を消去したために、読み出しポインタの位置が
書き込みポインタの位置と同位置になったことがわか
る。
【0080】以上のように、本実施例の構成によれば、
マイクロ・コンピュータ6は、光ピックアップ8の記録
休止期間に、光磁気ディスク12に記録した圧縮記録情
報を再生して再生用メモリ14に格納し、再生用メモリ
14に格納した圧縮再生情報と、光磁気ディスク12に
記録した記録用メモリ13の圧縮記録情報と、を比較す
ることができる。その結果、1つの光ピックアップ8を
有するMD装置は、光磁気ディスク12に記録した圧縮
記録情報と、光磁気ディスク12から再生した圧縮再生
情報と、を比較することにより、比較検査をすることが
できる。また、比較終了後に、記録用メモリ13の圧縮
記録情報と再生用メモリ14の圧縮再生情報とが消去さ
れる。その結果、記録用メモリ13と再生用メモリ14
とは、記憶容量を低減しても入力される情報を効率よく
格納することとなり、記録用メモリ13と再生用メモリ
14とは、大容量の記憶装置に比べて比較的安価な記憶
容量が少ない記憶装置で構成することができる。第1実施例の変形例 図5に、請求項1乃至請求項2に記載した発明の第1実
施例についての変形例を示すMD装置のブロック構成図
を示す。
【0081】図5において、本発明の第1実施例の変形
例であるMD装置の構成が、本発明の第1実施例の構成
と異なるのは、圧縮情報格納メモリ4をデュアル・ポー
トRAM17に置き換えて構成されていることである。
【0082】また、デュアル・ポートRAM17とマイ
クロ・プロセッサ6とは、アドレス/データ・バスBU
Sによって、直接接続されている。以上のように、圧縮
情報格納メモリ4をデュアル・ポートRAM17に置き
換えて構成されるので、デュアル・ポートRAM17
と、マイクロ・プロセッサ6と、は耐振制御部3を経由
することなく、アドレス/データ・バスBUSで接続さ
れることとなる。その結果、マイクロ・コンピュータ6
は、デュアル・ポートRAM17に直接アクセスするこ
とが可能となり、デュアル・ポートRAM17に格納さ
れた情報の比較処理又は消去処理についてより高速に処
理を行うことができる。第2実施例 図6、図7、図8、図9に請求項2に記載した発明の実
施例を示す。
【0083】本実施例は、1つの光ピックアップを有す
るMD装置において、光磁気ディスクに情報の記録を行
うと同時に再生することにより、ユーザーがその記録さ
れた情報の記録状態を再生音として確認することが可能
なMD装置を開示するものである。
【0084】図6に第2実施例を示すMD装置のブロッ
ク構成図を示す。図6において、第2実施例のMD装置
のA/D変換器21は、情報記録時にMD装置の外部か
ら入力されるアナログ記録情報をディジタル記録情報に
変換してATRAC22に出力する。D/A変換器27
は、再生されたディジタル再生情報をアナログ再生情報
に変換して外部に出力する。アナログ・ディジタル情報
入力切換スイッチ33は、記録時にディジタル情報を入
力するか否かをマイクロ・コンピュータ26が出力する
アナログ・ディジタル情報入力切換信号SWに基づいて
切り換えを行う。
【0085】ATRAC22は、記録時にはA/D変換
器21又はMD装置の外部からディジタル情報を入力
し、ディジタル記録情報のデータ量を人間の耳の最小可
聴限特性及びマスキング効果を利用して約1/5程度に
圧縮した圧縮記録情報を耐振制御部23に出力する。A
TRAC32は、再生時には耐振制御部28から圧縮再
生情報を入力し、圧縮前の状態に伸長したディジタル再
生情報をD/A変換器27又は外部に出力する。
【0086】圧縮情報格納メモリ24は、1メガ・ビッ
ト程度の記憶容量を持ち、記録用メモリ29と、TOC
/UTOC30と、を有する。記録用メモリ29は、記
録時に耐振制御部23を通してATRAC22から入力
される圧縮記録情報を一時的に格納するメモリである。
TOC/UTOC30は、光磁気ディスク12の情報を
管理するテーブルが記録されてる。再生用メモリ31
は、再生時に振動などによる音飛び等を防止するために
耐振制御部28を通して記録再生処理部5から入力され
る圧縮再生情報を一時的に格納するメモリである。再生
される圧縮再生情報には、圧縮記録情報に加えてC2P
Oデータ(エラー訂正用の情報)が付加されているの
で、記録用メモリ29のメモリ容量の約1.5倍程度の
メモリ容量を割り当てることが好ましい。
【0087】耐振制御部23は、記録時にはATRAC
22から圧縮記録情報を入力し、圧縮記録情報を記録用
メモリ29に格納して格納容量が録音単位を越えると、
記録用メモリ29に格納した順番に圧縮記録情報を読み
出して記録再生処理部5に出力する。耐震制御部28
は、再生時には記録再生処理部5から圧縮再生情報を入
力して再生用メモリ31に一時的に格納し、再生用メモ
リ31に格納された順に読み出してATRAC27に出
力する。
【0088】記録・再生切換スイッチ25はマイクロ・
コンピュータ26の指令に基づいて、耐振制御部23か
ら圧縮記録情報を入力して記録再生処理部5へ出力する
か(すなわち、記録処理を行うか)、記録処理部5から
圧縮再生情報を入力して耐振制御部28へ出力するか
(すなわち、再生処理を行うか)、を切り換える。
【0089】記録再生処理部5は、記録時には圧縮情報
格納メモリ24から圧縮記録情報を入力した後に情報処
理部6によって変調され、サーボ・プロセッサ10によ
り制御される磁気ヘッド7と、光ピックアップ8とによ
って光磁気ディスク12に記録される。記録再生処理部
5は、再生時には光磁気ディスク12に記録された圧縮
記録情報を光ピックアップにより再生され、再生された
圧縮記録情報をRFアンプ11により増幅され、増幅さ
れた圧縮記録情報を情報処理装置により復調され、圧縮
再生情報として圧縮情報格納メモリ24に出力する。
【0090】光磁気ディスク12は、磁性膜を有して情
報の書き換えが可能に形成されている。次に、図7に示
す第2実施例の光磁気ディスクへ情報を記録する手順に
ついて説明するフローチャートを参照して、第2実施例
のMD装置の圧縮情報の記録手順について説明する。
【0091】初期状態において、以下の処理が光磁気デ
ィスクへ12への記録処理に並行して行われているもの
とする。アナログ・ディジタル情報入力切換スイッチ3
3は、マイクロ・コンピュータ6のアナログ・ディジタ
ル情報入力切換信号SWによって“アナログ情報入力”
が選択され、MD装置の外部から連続的にアナログ記録
情報がA/D変換器21に入力されているものとする。
また、アナログ記録情報は、A/D変換器21によって
ディジタル記録情報に変換される。ディジタル記録情報
は、ATRAC22によってディジタル記録情報を1ク
ラスタ単位で圧縮され、圧縮記録情報として耐震制御部
23に出力されているものとする。耐振制御部23は、
圧縮記録情報を順次記録用メモリ29に格納しているも
のとする。更に、記録・再生切換スイッチ25は、記録
側を選択しているものとする。
【0092】また、再生用メモリ31に格納された圧縮
再生情報は、耐振制御部28によって順次ATRAC3
2に出力し、耐振制御部28から出力された圧縮再生情
報は、ATRAC32によって圧縮前の状態に伸長され
たディジタル再生情報を出力する。ATRAC32から
出力されたディジタル再生情報は、D/A変換器27が
アナログ情報に変換し、MD装置の外部に出力され、D
/A変換器27から出力されたアナログ情報は、図面に
記載されていないが、アンプによって増幅され、増幅さ
れたアナログ情報はスピーカーによって再生音となる。
【0093】更に、MD装置の光磁気ディスク12に情
報の記録を操作するユーザーは、記録時に光磁気ディス
ク12に記録した情報の記録状態を確認するために再生
音を聞いて、いつでも記録処理を中止することができる
ものとする。
【0094】次に、光磁気ディスク12へ装置の圧縮情
報の記録手順について説明する。まず、マイクロ・コン
ピュータ26は、圧縮記録情報が記録用メモリ29に録
音単位以上格納されているか否かを判別する(ステップ
S21)。
【0095】記録用メモリ29に圧縮記録情報が録音単
位に達していなければ(ステップS21;No)、処理
はステップS21に移行する。記録用メモリ29に圧縮
記録情報が録音単位以上格納されると(ステップS2
1;Yes)、マイクロ・コンピュータ26は、記録用
メモリ29がオーバーフローしたか否かを判別する(ス
テップS22)。
【0096】記録用メモリ29がオーバーフローしてい
れば(ステップS22;Yes)、MD装置は情報記録
処理を中止する(ステップS23)。記録用メモリ29
がオーバーフローしていなければ(ステップS22;N
o)、マイクロ・コンピュータ26は、記録用メモリ2
9に格納した録音単位分の圧縮記録情報を記録用メモリ
29に格納した順に光磁気ディスク12に記録し(ステ
ップS24)、光磁気ディスク12への記録が正常に終
了したか否かを判別する(ステップS25)。
【0097】光磁気ディスク12への記録が正常に行わ
れなかったときは(ステップS25;No)、その原因
を究明して、正常な状態に修復して、再度記録用メモリ
29の圧縮記録情報を光磁気ディスク12へ記録する
(ステップS26)。より具体的には、サーボ系統の異
常であれば、フォーカスの再調整、又はトラッキングの
再調整等を行い、また、目的のアドレスへの書き込みが
2度失敗した場合であれば、失敗したアドレスを不良セ
クタとして登録して、別のアドレスに記録の指定を行
い、光磁気ディスク12に再び圧縮記録情報を記録す
る。その後、光磁気ディスク12への記録が正常に終了
したか否かを判別するために処理はステップS25に移
行する。
【0098】光磁気ディスク12への記録が正常に終了
したときは(ステップS25;Yes)、マイクロ・プ
ロセッサ26は、記録用メモリの空き容量等MD装置の
状態を考慮して、光磁気ディスク12に記録した圧縮記
録情報の記録状態を確認するために再生を行うか否かを
判断する(ステップS27)。
【0099】マイクロ・コンピュータ26は、光磁気デ
ィスク12に記録した圧縮記録情報の記録状態を確認す
るための再生処理を行わないと判断すると(ステップS
27;No)、マイクロ・コンピュータ26は、記録・
再生切換スイッチ25を“記録”に切り換えて(ステッ
プS28)、処理はステップS1に移行する。
【0100】マイクロ・コンピュータ26は、光磁気デ
ィスク12に記録した圧縮記録情報の記録状態を確認す
るための再生を行うと判断すると(ステップS27;Y
es)、マイクロ・コンピュータ26は、記録・再生切
換スイッチ25を“再生”に切り換えて(ステップS2
9)、光磁気ディスク12に記録された圧縮記録情報の
うち、圧縮記録情報の記録状態を確かめていない圧縮記
録情報を再生して再生用メモリに31格納し(ステップ
S30)、処理をステップS1に移行する。
【0101】また、図8に示す第2実施例の圧縮情報格
納メモリに格納される情報の格納容量を説明するタイミ
ング・チャートを参照して、MD装置における記録用メ
モリ29及び再生用メモリ31の格納容量と経過時間と
の関係を説明する。記録用メモリ29については図8
(A)を、再生用メモリ31については図8(B)を、
参照する。
【0102】図8において、横軸に経過時間を、縦軸に
メモリへ格納されている圧縮情報の格納容量を示す。縦
軸には、MD装置が記録用メモリ29の圧縮情報を光磁
気ディスク12に書き込む単位である録音単位に相当す
る格納容量に対応する境界線を設けてある。
【0103】まず、時刻“T0”の初期状態において、
記録用メモリ29と再生用メモリ31とには圧縮情報は
格納されていないものとする。記録・再生切換スイッチ
25は、記録側を選択しているものとする。
【0104】時刻“T0”以降は、記録用メモリ29に
一定の割合で連続した圧縮情報が格納され続けるものと
する。時刻“T1”において、記録用メモリ29に格納
された圧縮記録情報が録音単位に達すると、MD装置
は、録音単位分の圧縮記録情報について光磁気ディスク
12に記録を開始する。
【0105】光磁気ディスク12への記録が正常に終了
し、記録再生処理部5が記録処理休止期間であれば、記
録・再生切換スイッチ25を再生側に切り換え、この記
録処理休止期間を利用して光磁気ディスク12に記録さ
れている圧縮記録情報のうち、記録状態を確かめていな
い録音単位分の圧縮記録情報を記録した順番に再生し
て、圧縮再生情報として再生用メモリ31への格納を開
始する(時刻“T2”)。
【0106】再生用メモリ31へ録音単位分の圧縮再生
情報が格納されると、時刻“T3”において、マイクロ
・コンピュータ26は、再生用メモリに格納された圧縮
再生情報に対応する記録用メモリ29内の圧縮記録情報
を消去して、記録・再生切換スイッチ25を記録側に切
り換える。耐振制御部28は、再生用メモリ31に記録
された圧縮再生情報を順次ATRAC32に出力し、マ
イクロ・コンピュータ26は、ATRAC32に出力し
た再生用メモリ31内の圧縮再生情報を順次消去する。
この時(時刻“T3”)、再生用メモリ31に格納され
た圧縮再生情報は、録音単位分の容量に満たないのは、
圧縮再生情報を格納しつつATRAC32に順次圧縮再
生情報を出力しているからである。
【0107】以降同様にして、MD装置は、光磁気ディ
スク12に記録された圧縮情報の記録状態を再生しなが
ら入力情報の記録を繰り返す。ここで、MD装置が記録
用メモリ29に格納された圧縮記録情報を光磁気ディス
ク12に記録を行っている最中に記録失敗が発生した場
合について説明する。
【0108】記録用メモリ29内の圧縮記録情報を光磁
気ディスク12に記録中に記録失敗が発生すると(時刻
“T4”)、マイクロ・コンピュータ26は、その失敗
の原因を究明して正常な状態に修復する。より具体的に
は、MD装置は、光磁気ディスク12に記録が失敗した
原因がサーボ系の異常であるのか、光磁気ディスク12
の記録アドレスに問題があるのか等を判断して修復す
る。例えば、原因がサーボ系の異常であれば、フォーカ
スの再調整、又は、トラッキングの再調整等を行う。原
因が光磁気ディスク12の書き込みアドレスでの書き込
み失敗であれば、再度同一アドレスに情報を記録し、そ
の記録に失敗すれば、そのアドレスのセクタを不良セク
タとして登録し、他のセクタに情報の記録を行う。
【0109】光磁気ディスク12への記録失敗に対する
補償が終了し、記録用メモリ29の録音単位分の全ての
圧縮記録情報が光磁気ディスク12に記録されると、時
刻“T5”において、マイクロ・コンピュータ26は、
記録・再生切換スイッチ25を再生側に切り換え、光磁
気ディスク12に記録した記録単位分の圧縮記録情報を
圧縮再生情報として、再生メモリ31への格納を開始す
る。
【0110】録音単位分の圧縮再生情報が再生用メモリ
31への格納が終了すると、時刻“T6”において、マ
イクロ・コンピュータ26は、再生用メモリ31に格納
された圧縮再生情報に対応する記録用メモリ29内の圧
縮記録情報を消去する。
【0111】以降同様にして、MD装置は、光磁気ディ
スク12に記録された圧縮記録情報の記録状態を再生し
ながら入力情報の記録を繰り返す。更に、図9に示す第
2実施例の記録時における圧縮情報格納メモリの使用領
域を説明するメモリの概念図を参照して、記録時におけ
る記録用メモリ29及び再生用メモリ31の使用領域を
説明する。ここで、図9(A)は記録用メモリに格納さ
れた圧縮記録情報の使用容量を示し、図9(B)は再生
用メモリに格納された圧縮再生情報の使用容量を示す。
【0112】図9において、“→”は、録音単位ポイン
タである。“R”は、読み出しポインタを示す。“W”
は、書き込みポインタを示す。円内の斜線領域は、記録
用メモリ29及び再生用メモリ31に格納されている情
報の情報量を表す。ATRAC22から入力される圧縮
記録情報は、図9に示す円を右回りに格納していくもの
とする。圧縮情報格納メモリ29には連続した圧縮記録
情報が一定の割合で入力され続けるものとする。
【0113】図9(A)(i)に記録用メモリ29の初
期状態を示す。初期状態において、記録用メモリ29に
は圧縮記録情報が入力されていないので、円内に斜線領
域は存在せず、読み出しポインタと書き込みポインタと
は同位置にある。
【0114】図9(B)(i)に再生用メモリ31の初
期状態を示す。初期状態において、記録用メモリ29と
同様に、再生用メモリ31には圧縮再生情報が入力され
ていないので、円内には斜線領域は存在せず、読み出し
ポインタと書き込みポインタとは同位置にある。
【0115】図9(A)(ii)に記録用メモリ29に格
納される圧縮記録情報が録音単位に達するまでの待ち状
態を示す待ち状態において、書き込みポインタの位置に
記録用メモリ29に最新の圧縮記録報が格納され続け
る。読み出しポインタと書き込みポインタとの間にある
斜線領域が記録用メモリ29に格納された圧縮記録情報
の情報量である。この段階では、書き込みポインタは録
音単位ポインタの位置に到達していない。
【0116】図9(A)(iii )に記録用メモリ29に
格納された圧縮記録情報が録音単位に到達した瞬間の状
態を示す。録音単位到達状態において、書き込みポイン
タと録音単位ポインタとは同位置にある。
【0117】図9(A)(iv)に記録用メモリ29に格
納された圧縮記録情報を光磁気ディスク12に記録を行
い、その後に光磁気ディスク12に記録した圧縮記録情
報を再生用メモリ31に格納しているときの状態を示
す。光磁気ディスク12に圧縮格納情報を記録している
最中であっても、ATRAC22から耐震制御部23を
通して圧縮記録情報が連続的に記録用メモリ29に格納
され続けていることがわかる。
【0118】図9(B)(ii)に光磁気ディスク12に
記録した圧縮記録情報を再生用メモリ31への格納の最
中である状態を示す。この状態において、書き込みポイ
ンタの位置が増加しながら読み出しポインタの位置も徐
々に増加していることから、光磁気ディスク12から圧
縮再生情報を再生用メモリ31に格納しつつ、再生用メ
モリ31に格納された圧縮再生情報を順次ATRAC3
2へ出力し続けていることがわかる。
【0119】図9(A)(v)に光磁気ディスク12に
記録した録音単位分の圧縮再生情報を再生用メモリ31
への格納が終了した状態を示す。この状態において、再
生用メモリ31に録音単位分の圧縮再生情報が格納され
ると、録音単位を示す録音単位ポインタの位置が右回り
に録音単位分だけ移動し、再生用メモリに格納された記
録用メモリの圧縮記録情報について新しい圧縮記録情報
を記録可能とるすために読み出しポインタの位置が前回
の録音単位ポインタの位置まで移動している。その後、
書き込みポインタの位置が録音単位ポインタの位置に達
するまで、図9(A)(ii)に示す待ち状態を続ける。
【0120】図9(B)(iii )に光磁気ディスク12
に記録した圧縮記録情報を再生用メモリ31への格納が
終了した状態を示す。この状態において、書き込みポイ
ンタの位置は録音単位分の位置で停止しているのに対
し、読み出しポインタの位置は図9(B)(ii)と同様
に徐々に増加しているので、この斜線領域の領域がまだ
ATRAC32に出力されていない圧縮再生情報である
ことがわかる。
【0121】以上のように、本実施例の構成によれば、
マイクロ・コンピュータ6は、光ピックアップ8の記録
休止期間に、光磁気ディスク12に記録した圧縮記録情
報を再生して再生用メモリ31に格納し、再生用メモリ
31に格納した圧縮再生情報は順次MD装置の外部に出
力することができる。その結果、1つの光ピックアップ
8で構成されるMD装置は、圧縮記録情報の記録処理中
に光磁気ディスク12に記録した圧縮記録情報の記録状
態を再生することができる。
【0122】
【発明の効果】以上より、請求項1に記載の発明によれ
ば、圧縮記録情報の記録処理中に光ピックアップの記録
休止期間を知ることができ、光ピックアップの記録休止
期間に光ピックアップが記録媒体に記録した圧縮記録情
報を圧縮再生情報として再生し、再生された圧縮再生情
報を再生用記憶部に格納され、記録媒体に記録した記録
用記憶部に格納されている圧縮記録情報と、再生用記録
部に格納されている圧縮再生情報と、を比較することが
可能となる。その結果、1つの光ピックアップを有する
記録再生装置は、記録媒体に記録した圧縮記録情報を記
録媒体から再生した圧縮再生情報と比較することによ
り、記録状態を比較検査することができる。
【0123】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、比較終了後に、記録用記憶
部の圧縮記録情報と再生用記憶部の圧縮再生情報とは、
新たな情報を格納可能に消去する。その結果、記録用記
憶部と再生用記憶部とは、記憶容量を低減しても入力さ
れる情報を効率よく格納することとなり、記録用記憶部
と再生用記憶部とは、大容量の記憶装置とに比べて比較
的安価である記憶容量の少ない記憶装置で構成すること
ができる。
【0124】請求項3に記載の発明によれば、圧縮記録
情報の記録処理中に光ピックアップの記録休止期間を知
ることができ、光ピックアップの記録休止期間に記録・
再生切換手段が再生側に切り換えられ、光ピックアップ
は記録媒体に記録された圧縮記録情報を圧縮再生情報と
して再生され、再生された圧縮再生情報を再生用記憶部
に格納され、格納された圧縮再生情報を圧縮前の状態に
伸長して出力することが可能となる。その結果、1つの
光ピックアップを有する記録再生装置は、圧縮記録情報
の記録処理中に記録媒体に記録した圧縮記録情報の記録
状態を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すMD装置のブロック
構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の光磁気ディスクへ圧縮記
録情報を記録する手順について説明するフローチャート
である。
【図3】本発明の第1実施例の圧縮情報格納メモリに格
納される圧縮情報の格納容量を説明するタイミングチャ
ートであり、(A)は記録用メモリの圧縮記録情報の使
用容量を示し、(B)は再生用メモリの圧縮再生情報の
使用容量を示す。
【図4】本発明の第1実施例の記録時における圧縮情報
格納メモリの使用領域を説明するメモリの概念図であ
り、(A)は記録用メモリの圧縮情報の格納容量を示
し、(B)は再生用メモリの圧縮情報の格納容量を示
す。
【図5】本発明の第1実施例の変形例を示すMD装置の
ブロック構成図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すMD装置のブロック
構成図である。
【図7】本発明の第2実施例の光磁気ディスクへ圧縮記
録情報を記録する手順について説明するフローチャート
である。
【図8】本発明の第2実施例の圧縮情報格納メモリに格
納される圧縮情報の格納容量を説明するタイミングチャ
ートであり、(A)は記録用メモリの圧縮情報の格納容
量を示し、(B)は再生用メモリの圧縮情報の格納容量
を示す。
【図9】本発明の第2実施例の記録時における圧縮情報
格納メモリの使用領域を説明するメモリの概念図であ
り、(A)は記録用メモリの圧縮記録情報の使用容量を
示し、(B)は再生用メモリの圧縮再生情報の使用容量
を示す。
【図10】従来のMD装置のブロック構成図である。
【図11】従来の光磁気ディスクへ圧縮記録情報を記録
する手順について説明するフローチャートである。
【図12】従来の圧縮情報格納メモリに格納される圧縮
情報の格納容量を説明するタイミングチャートである。
【図13】従来の記録時における圧縮情報格納メモリの
使用領域を説明するメモリの概念図である。
【符号の説明】
1,21,41…A/D変換器 2,22,32,42…ATRAC 3,23,28,43…耐振制御部 4,24,44…圧縮情報記録メモリ 5…記録再生処理部 6,26,46…マイクロ・コンピュータ 7…磁気ヘッド 8…光ピックアップ 9…スピンドル・モータ 10…サーボ・プロセッサ 11…RFアンプ 12…光磁気ディスク 13,29…記録用メモリ 14,31…再生用メモリ 15,30…TOC/UTOC 16,33,48…アナログ・ディジタル情報入力切換
スイッチ 17…デュアル・ポートRAM 25,45…記録・再生切換スイッチ 27,47…D/A変換器 BUS…アドレス/データ・バス SW…アナログ・ディジタル情報入力切換信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 520 C 8940−5D 27/10 A 9369−5D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に入力される記録情報を圧縮し、
    記録用記憶部に一時的に格納した後に圧縮記録情報とし
    て光ピックアップを介して記録媒体に断続的に記録する
    とともに、前記記録媒体の記録情報を再生する記録再生
    装置において、 前記光ピックアップの動作状態が前記記録用記憶部に格
    納されている前記圧縮記録情報を前記記録媒体に記録を
    行っていないタイミングである記録休止期間に相当して
    いるか否かを判別する判別手段と、 前記記録休止期間に前記記録媒体に記録した前記圧縮記
    録情報を再生する再生手段と、 前記記録媒体から再生した前記圧縮記録情報を圧縮再生
    情報として再生用記憶部に格納する格納手段と、 前記記録用記憶部に格納されている前記圧縮記録情報
    と、前記再生用記憶部に格納されている前記圧縮再生情
    報と、を比較する比較手段と、 を備えたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録再生装置におい
    て、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記記録用記
    憶部の前記圧縮記録情報と前記再生用記憶部の前記圧縮
    再生情報とが同一の情報であるときに、比較終了後の前
    記記録用記憶部の前記圧縮記録情報と前記再生用記憶部
    の前記圧縮再生情報とを実質的に消去する消去手段と、 を備えたことを特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】 連続的に入力される記録情報を圧縮し、
    記録用記憶部に一時的に格納した後に圧縮記録情報とし
    て光ピックアップを介して記録媒体に断続的に記録する
    とともに、前記記録媒体の記録情報を再生する記録再生
    装置において、 前記光ピックアップの動作状態が前記記録用記憶部に格
    納されている前記圧縮記録情報を前記記録媒体に記録を
    行っていないタイミングである記録休止期間に相当して
    いるか否かを判別する判別手段と、 前記記録用記憶部に格納された前記圧縮記録情報を前記
    記録媒体に記録するか、あるいは前記記録媒体に格納さ
    れた前記圧縮記録情報を再生して圧縮再生情報として再
    生用記録部に格納するか、を切り換える記録・再生切換
    手段と、 前記記録休止期間に前記記録媒体に記録した前記圧縮記
    録情報を再生する再生手段と、 前記記録媒体から再生した前記圧縮記録情報を前記圧縮
    再生情報として再生用記憶部に格納する格納手段と、 前記再生用記憶部に格納された前記圧縮再生情報を圧縮
    前の状態である再生情報に伸長し、出力する再生情報出
    力手段と、 を備えたことを特徴とする記録再生装置。
JP6258546A 1994-10-24 1994-10-24 記録再生装置 Pending JPH08124365A (ja)

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