JPH08124248A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH08124248A
JPH08124248A JP6284137A JP28413794A JPH08124248A JP H08124248 A JPH08124248 A JP H08124248A JP 6284137 A JP6284137 A JP 6284137A JP 28413794 A JP28413794 A JP 28413794A JP H08124248 A JPH08124248 A JP H08124248A
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JP
Japan
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tape
magnetic
magnetic tape
type
guide pole
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JP6284137A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sakaeno
毅 栄野
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープの種類に応じて移動するテープガ
イドポールをテープカセット内の供給リール側と回転ド
ラム入口側との間に設ける。 【構成】 テープカセット1A(1B,1C)内の供給
リール2側と回転ドラム25の入口側との間にテープガ
イドポール23を移動自在に設け、磁気テープT(T
,T)の種類に応じて磁気テープT(T
)への巻き付け角θ(θ,θ)を変化させるよ
うテープガイドポール23を選択的に移動することによ
り、テープ走行中のテープテンションを磁気テープT
(T,T)の種類に応じて制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの種類に応
じて移動又は回動もしくは回転,停止するテープガイド
ポールをテープカセット内の供給リール側と回転ドラム
の入口側との間に設け、このテープガイドポールにより
テープ走行中のテープテンションを制御するよう構成し
た磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ビデオ・テープレコーダ(V
TR),デジタル・オーディオ・テープレコーダ(DA
T)などの磁気記録再生装置では、テープカセットから
複数のテープローディング部材により磁気テープを引出
して、この引出した磁気テープを磁気ヘッドと一体に回
転する回転ドラムに所定の角度に亘って螺旋状に巻き付
けて、回転する磁気ヘッドによりヘリカルスキャンして
記録再生することが周知である。
【0003】ところで、最近、テープカセット内に収納
した磁気テープT上に、ハイビジョンをはじめとするH
DTVの画像とか、横長画面TVの画像などを高精細度
の画質で記録再生することが可能な例えばW−VHS規
格に基づく記録再生フォーマットを採用した磁気記録再
生装置が新たに商品化されている。
【0004】上記W−VHS規格を採用した磁気記録再
生装置は、W−VHS規格に基づく記録再生フォーマッ
トにより高精細度の画質で記録再生できることは勿論の
こと、更に、周知のVHS規格に基づく記録再生フォー
マットにより通常の画質で記録再生ができ、且つ、周知
のS−VHS規格に基づく記録再生フォーマットにより
高画質で記録再生ができるよう上位互換性を持って構成
されている。
【0005】この際、VHS規格,S−VHS規格,W
−VHS規格を採用した磁気記録再生装置に用いられる
テープカセットのうちで、VHS規格又はS−VHS規
格を採用したテープカセットは、剛性の大きいベースフ
イルムに酸化鉄などの磁性粉を塗布した磁気テープ(以
下、酸化鉄テープと記す)が一対のリールに巻回して収
納されている。一方、新たに開発されたW−VHS規格
を採用したテープカセットは、VHS規格又はS−VH
S規格を採用したテープカセットと外形形状が略同一に
形成され、剛性の小さいベースフイルムにクロムなどの
磁性粉を塗布又はクロムなどの磁性体を蒸着した磁気テ
ープ(以下、メタルテープと記す)が一対のリールに巻
回して収納されている。
【0006】従って、上記した磁気記録再生装置では、
剛性の大きい酸化鉄テープと、剛性の小さいメタルテー
プとが混在して使用されるため、テープカセットの種類
を検出して、言い換えると、磁気テープの種類を検出し
て、テープ走行中におけるテープテンションが酸化鉄テ
ープ,メタルテープに対して夫々最適となるようにリー
ルモータへの印加電圧を制御し、回転ドラムと一体に回
転する磁気ヘッドへのテープ当りを酸化鉄テープ,メタ
ルテープ共に良好にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、VHS規
格,S−VHS規格,W−VHS規格を採用した従来の
磁気記録再生装置は、VHS規格による通常の画質又は
S−VHS規格による高画質と、W−VHS規格による
高精細度の画質とが得られるため、大変便利であるもの
の、テープ走行中における酸化鉄テープ,メタルテープ
へのテープテンション制御をリールモータへの印加電圧
に頼っているため、高価なリールモータを供給側及び巻
取側に設けなければならず、磁気記録再生装置のコスト
アップの要因となっていると共に、このリールモータは
磁気記録再生装置の小型軽量化への妨げにもなってい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、テープカセット
から磁気テープを引出して、この引出した前記磁気テー
プを磁気ヘッドと一体に回転する回転ドラムに所定の角
度に亘って螺旋状に巻き付けて記録再生を行う磁気記録
再生装置において、前記磁気テープの種類を検出するテ
ープ種類検出手段と、前記テープカセット内の供給リー
ル側と前記回転ドラムの入口側との間に設けられ、前記
磁気テープの種類に応じて該磁気テープへの巻き付け角
を変化させるよう選択的に移動するテープガイドポール
とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置である。
【0009】また、第2の発明は、テープカセットから
磁気テープを引出して、この引出した前記磁気テープを
磁気ヘッドと一体に回転する回転ドラムに所定の角度に
亘って螺旋状に巻き付けて記録再生を行う磁気記録再生
装置において、前記磁気テープの種類を検出するテープ
種類検出手段と、前記テープカセット内の供給リール側
と前記回転ドラムの入口側との間に設けられ、且つ、2
以上の異なる摩擦係数を有する複数のテープ添接面を形
成し、前記磁気テープの種類に応じて該磁気テープへの
摩擦係数を異ならしめるよう選択的に回動又は移動する
テープガイドポールとを備えたことを特徴とする磁気記
録再生装置である。
【0010】更に、第3の発明は、テープカセットから
磁気テープを引出して、この引出した前記磁気テープを
磁気ヘッドと一体に回転する回転ドラムに所定の角度に
亘って螺旋状に巻き付けて記録再生を行う磁気記録再生
装置において、前記磁気テープの種類を検出するテープ
種類検出手段と、前記テープカセット内の供給リール側
と前記回転ドラムの入口側との間に設けられ、前記磁気
テープの種類に応じて該磁気テープへの摩擦係数を異な
らしめるよう選択的に回転,停止するテープガイドポー
ルとを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置であ
る。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係わる磁気記録再生装置の一
実施例を図1乃至図5を参照して<第1実施例>,<第
2実施例>の順に詳細に説明する。
【0012】<第1実施例>図1は本発明に係わる第1
実施例の磁気記録再生装置を示した構成図、図2は同第
1実施例の磁気記録再生装置において、移動自在なテー
プガイドポールの動作を説明するための図であり、
(A)はテープガイドポールに剛性の大きい酸化鉄テー
プが添接した時の巻き付け角を示し,(B)はテープガ
イドポールに剛性の小さいメタルテープが添接した時の
巻き付け角を示した図である。
【0013】図1に示した本発明に係わる第1実施例の
磁気記録再生装置10Aは、先に説明した同様に、周知
のVHS規格又は周知のS−VHS規格に基づく記録再
生フォーマットと、W−VHS規格に基づく記録再生フ
ォーマットとにより記録再生ができるように構成されて
いる。
【0014】図1において、平坦なシャーシベース11
上の手前側には、剛性の大きい磁気テープ(以下、酸化
鉄テープとも記す)Tを収納してVHS規格に対応し
たテープカセット1Aと、剛性の大きい磁気テープ(以
下、酸化鉄テープとも記す)Tを収納してS−VHS
規格に対応したテープカセット1Bと、剛性の小さい磁
気テープ(以下、メタルテープとも記す)Tを収納し
てW−VHS規格に対応したテープカセット1Cとが装
着されるようになっている。尚、剛性の大きい酸化鉄テ
ープTと剛性の大きい酸化鉄テープTとは、ベース
フィルムの厚みが同一であるものの、酸化鉄などの磁性
粉の特性が前者より後者の方が良好となっている。これ
らのテープカセット1A〜1Cは外形形状が略同一に形
成されているため、テープカセット1A〜1Cの底面に
カセット種類検出孔1bを適宜形成し、カセット種類検
出孔1bの数,あるいはカセット種類検出孔1bの位置
に対応して複数のセンサ12などをシャーシベース11
上に設けることにより、テープカセット1A〜1Cの種
類を検出して、剛性の大きい酸化鉄テープT,剛性の
大きい酸化鉄テープT,剛性の小さいメタルテープT
とを夫々検出している。従って、実施例ではテープカ
セット1A〜1Cのカセット種類検出孔1b及びセンサ
12がテープカセット内の磁気テープの種類を検出する
テープ種類検出手段となっている。
【0015】また、テープカセット1A〜1C内には、
剛性の大きい酸化鉄テープT,又は剛性の大きい酸化
鉄テープT,もしくは剛性の小さいメタルテープT
が供給リール2と巻取リール3とに巻回されている。そ
して、テープローディング前の初期状態において、磁気
テープT(T,T)はテープカセット1A(1
B,1C)内の前方部位に設けたテープガイド4A〜4
Dを介して掛け渡されている。また、テープカセット1
A(1B,1C)内の前方部位には、下記する複数のテ
ープローディング部材が待機するためのローディングポ
ケット1aが底面側を開口して設けられている。
【0016】ここで、テープカセット1A(1B,1
C)内のローディングポケット1aに待機する複数のテ
ープローディング部材は、テープカセット1A(1B,
1C)内の供給リール2側及び巻取リール3側に対応し
て設けられている。即ち、供給側にはテンションポール
13,テープ引出し用ガイドローラ14,テープ巻き付
け用ガイドローラ15,傾斜ポール16がローディング
ポケット1aから矢印方向に向かって移動自在に設けら
れ、一方、巻取側には傾斜ポール17,テープ巻き付け
用ガイドローラ18,テープ引出し用ガイドローラ19
がローディングポケット1aから矢印方向に向かって移
動自在に設けられている。この際、テンションポール1
3は図示しないアームに回動自在に支持されて、テープ
走行中のテープテンションを制御している。また、テー
プ引出し用ガイドローラ14,19は図示しないローデ
イングベースに支持されて磁気テープT(T
)を所定の位置まで引き出す機能を備え、供給側の
テープ巻き付け用ガイドローラ15,傾斜ポール16及
び巻取側の傾斜ポール17,テープ巻き付け用ガイドロ
ーラ18は、図示しないローデイングベースに夫々組ご
とに支持されて磁気テープT(T,T)を後述の
回転ドラム25に所定の角度に亘って螺旋状に巻き付け
る機能を備えている。
【0017】また、テープカセット1A(1B,1C)
の外側にも複数の部材が,テープカセット1A(1B,
1C)内の供給リール2側及び巻取リール3側に対応し
て設けられている。即ち、供給側には固定テープガイド
20,21と、全巾消去ヘッド22と、第1実施例の要
部となる移動自在なテープガイドポール23とが供給リ
ール2側から回転ドラム25の入口側に向かって順に図
示の位置に設けられている。また、シャーシベース11
上の中央部位には、磁気ヘッド24と一体に回転する回
転ドラム25が設けられている。また、巻取側にはAC
ヘッド(オーディオ・コントロールヘッド)26と、キ
ャプスタン27と、ピンチローラ28と、固定テープガ
イド29とが回転ドラム25の出口側から巻取リール3
側に向かって順に図示の位置に設けられている。この
際、図示を省略するものの、テープ引出し及びテープ引
戻し時には、ピンチローラ28が磁気テープT
(T,T)に干渉しないよう上方又は下方に逃げ
てキャプスタン27から離間している。
【0018】そして、テープローディング部材によりテ
ープカセット1A(1B,1C)から磁気テープT
(T,T)を引き出して、図示のように回転ドラ
ム25に所定の角度に亘って螺旋状に巻き付け、キャプ
スタン27と、ピンチローラ28とで磁気テープT
(T,T)を挟持走行している。
【0019】ところで、一般的にテープ走行中のテープ
テンションは、磁気テープT(T,T)が添接す
るテープガイド部材への巻き付け角θと、テープガイド
部材の摩擦係数μとに比例することがわかっている。
【0020】ここで、第1実施例において、先に説明し
たテープ種類検出手段により磁気テープT(T,T
)の種類を検出し、磁気テープT(T,T)の
種類に応じてテープ走行中におけるテープテンションを
移動自在なテープガイドポール23によって制御する方
法について図1及び図2(A),(B)を併用して詳述
する。
【0021】第1実施例の要部となるテープガイドポー
ル23は、テープカセット1A(1B,1C)内の供給
リール2側と回転ドラム25の入口側との間に移動自在
に設けられ、この実施例では回転ドラム25と一体に回
転する磁気ヘッド24に近づくように回転ドラム25の
入口側近傍に設けられている。
【0022】即ち、供給側のテープ引出し用ガイドロー
ラ14とテープ巻き付け用ガイドローラ15との間に掛
け渡された磁気テープT(T,T)の磁性面側に
移動自在なテープガイドポール23を添接させ、且つ、
磁気テープT(T,T)の種類に応じてテープガ
イドポール23の位置を移動させてテープガイドポール
23への巻き付け角θを可変することにより、磁気テー
プT(T,T)の種類に対応してテープ走行中の
テープテンションを制御している。この際、円筒状に形
成したテープガイドポール23の摩擦係数μは一定にな
っている。
【0023】上記テープガイドポール23は、図示しな
いローディングモータ又はソレノイドなどの駆動源と連
結されて矢印X,X方向に移動できるようになって
おり、テープカセット1A内の剛性の大きい酸化鉄テー
プT及びテープカセット1B内の剛性の大きい酸化鉄
テープTと、テープカセット1C内の剛性の小さいメ
タルテープTとに応じて予め設定した第1の位置と第
2の位置とに選択的に移動するようになっている。尚、
実施例では剛性の大きい酸化鉄テープTと剛性の大き
い酸化鉄テープTとはベースフイルムの厚みが同じな
ため両者とも第1の位置に移動させているが、両者
,Tの剛性が異なる場合には剛性の小さいメタル
テープTを含めて3段階に移動させても良い。
【0024】ここで、図2(A)に拡大して示した如
く、テープカセット1A(1B)内の酸化鉄テープT
(T)は剛性が大きいので、テープ走行中のテープテ
ンションを大きくしなければならない。そこで、テープ
ガイドポール23への巻き付け角θを大きくするよう
矢印X方向に移動させて、テープガイドポール23を
図示した第1の位置に固定する。言い換えると、テープ
引出し用ガイドローラ14とテープ巻き付け用ガイドロ
ーラ15との間で酸化鉄テープT(T)の磁性面側
にテープガイドポール23を深く添接させている。この
ようにテープガイドポール23への巻き付け角θを大
きくすると、テープ走行中のテープテンションが大きく
なり、酸化鉄テープT(T)の剛性に合わせて回転
ドラム25と一体に回転する磁気ヘッド24へのテープ
当りが良好となる。
【0025】一方、図2(B)に拡大して示した如く、
テープカセット1C内のメタルテープTは剛性が小さ
いので、テープ走行中のテープテンションを小さくしな
ければならない。そこで、テープガイドポール23への
巻き付け角θを小さくするよう矢印X方向に移動さ
せて、テープガイドポール23を図示した第2の位置に
固定する。言い換えると、テープ引出し用ガイドローラ
14とテープ巻き付け用ガイドローラ15との間でメタ
ルテープTの磁性面側にテープガイドポール23を浅
く添接させている。このようにテープガイドポール23
への巻き付け角θを小さくすると、上記とは逆にテー
プ走行中のテープテンションが小さくなり、メタルテー
プTの剛性に合わせて回転ドラム25と一体に回転す
る磁気ヘッド24へのテープ当りが良好となる。
【0026】このように、第1実施例では、テープカセ
ット1A(1B,1C)内の供給リール2側と回転ドラ
ム25の入口側との間にテープガイドポール23を移動
自在に設け、磁気テープT(T,T)の種類に応
じて磁気テープT(T,T)への巻き付け角θ
(θ,θ)を変化させるようテープガイドポール2
3を選択的に移動することにより、テープ走行中のテー
プテンションを磁気テープT(T,T)の種類に
応じて制御しているので、回転ドラム25と一体に回転
する磁気ヘッド24へのテープ当りを良好に維持できる
ばかりでなく、従来のテープテンション制御におけるよ
うな高価なリールモータへの電圧制御に頼る必要がなく
なり、これによってテープカセット1A(1B,1C)
内の供給リール2及び巻取リール3の駆動力をキャプス
タンモータ(図示せず)から伝達させることが可能とな
り、本発明に係わる磁気記録再生装置10のコスト低減
に寄与できる。更に、リールモータを使用する必要がな
いので、本発明に係わる磁気記録再生装置10の小型軽
量化も容易に達成用きる。
【0027】<第2実施例>図3は本発明に係わる第2
実施例の磁気記録再生装置を示した構成図、図4は同第
2実施例の磁気記録再生装置において、回動自在なテー
プガイドポールの動作を説明するための図であり、
(A)はテープガイドポールに剛性の大きい酸化鉄テー
プが添接した時の摩擦係数を示し,(B)はテープガイ
ドポールに剛性の小さいメタルテープが添接した時の摩
擦係数を示した図、図5は同第2実施例の磁気記録再生
装置において、テープガイドポールを一部変形した第1
〜第3変形例を示した図である。
【0028】図3に示した第2実施例の磁気記録再生装
置10Bは、先に説明した第1実施例の磁気記録再生装
置10Aの構成と一部を除いて同様の構成であり、ここ
では説明の便宜上、先に示した構成部材に対しては同一
の符号を付し、且つ、異なる構成部材に新たな符号を付
して説明すると共に、第1実施例の磁気記録再生装置1
0Aと異なる点を中心に説明する。
【0029】図3に示した第2実施例の磁気記録再生装
置10Bでは、先に説明した第1実施例の磁気記録再生
装置10Aに設けた移動自在なテープガイドポール23
の代わりに2以上の異なる摩擦係数μ(μ,μ)を
有する複数のテープ添接面30a,30bを形成したテ
ープガイドポール30を回動自在に設け、且つ、先に説
明したテープ種類検出手段により磁気テープT
(T,T)の種類を検出し、磁気テープT(T
,T)の種類に応じて磁気テープT(T
)への摩擦係数を異ならしめるようテープガイドポ
ール30を選択的に回動することにより、テープ走行中
のテープテンションを磁気テープT(T,T)の
種類に応じて制御している。
【0030】上記テープガイドポール30は、テープカ
セット1A(1B,1C)内の供給リール2側と回転ド
ラム25の入口側との間に回動自在に設けられ、この実
施例では回転ドラム25と一体に回転する磁気ヘッド2
4に近づくように回転ドラム25の入口側近傍に設けら
れている。即ち、供給側のテープ引出し用ガイドローラ
14とテープ巻き付け用ガイドローラ15との間で磁気
テープT(T,T)の磁性面側に回動自在なテー
プガイドポール30を添接させている。
【0031】上記テープガイドポール30は、大きな摩
擦係数μを有する第1テープ添接面30aと、小さな
摩擦係数μを有する第2テープ添接面30bとで2分
割して円筒状一体的に形成されており、図示しないロー
ディングモータ又はソレノイドなどの駆動源と連結され
て回動軸30cを中心に矢印Y,Y方向に回動自在
になっている。この際、円筒状に形成したテープガイド
ポール30の磁気テープT(T,T)への巻き付
け角θは一定になっている。
【0032】第2実施例では、テープガイドポール30
の大きな摩擦係数μを有する第1テープ添接面30a
は、テープカセット1A内の剛性の大きい酸化鉄テープ
及びテープカセット1B内の剛性の大きい酸化鉄テ
ープTに選択的に添接するよう予め設定し、一方、テ
ープガイドポール30の小さな摩擦係数μを有する第
2テープ添接面30bはテープカセット1C内の剛性の
小さいメタルテープTに選択的に添接するよう予め設
定している。尚、第2実施例では剛性の大きい酸化鉄テ
ープTと剛性の大きい酸化鉄テープTとはベースフ
イルムの厚みが同じなため両者ともテープガイドポール
30の第1テープ添接面30aに添接するよう回動させ
ているが、両者T,Tの剛性が異なる場合には剛性
の小さいメタルテープTを含めてテープ添接面を3分
割して摩擦係数μを異ならしめても良い。
【0033】ここで、図4(A)に拡大して示した如
く、テープカセット1A(1B)内の酸化鉄テープT
(T)は剛性が大きいので、テープ走行中のテープテ
ンションを大きくしなければならない。そこで、テープ
ガイドポール30の第1テープ添接面30aに酸化鉄テ
ープT(T)が巻き付くように回動軸30cを中心
に矢印Y方向又は矢印Y方向に回動させて、テープ
ガイドポール30をその位置で固定する。ここで、テー
プガイドポール30の第1テープ添接面30aは、大き
な摩擦係数μを有しているため、テープ走行中のテー
プテンションが大きくなり、酸化鉄テープT(T
の剛性に合わせて回転ドラム25と一体に回転する磁気
ヘッド24へのテープ当りが良好となる。
【0034】一方、図2(B)に拡大して示した如く、
テープカセット1C内のメタルテープTは剛性が小さ
いので、テープ走行中のテープテンションを小さくしな
ければならない。そこで、テープガイドポール30の第
2テープ添接面30bにメタルテープTが巻き付くよ
うに回動軸30cを中心に矢印Y方向又は矢印Y
向に回動させて、テープガイドポール30をその位置で
固定する。ここで、テープガイドポール30の第2テー
プ添接面30bは、小さな摩擦係数μを有しているた
め、上記とは逆にテープ走行中のテープテンションが小
さくなり、メタルテープTの剛性に合わせて回転ドラ
ム25と一体に回転する磁気ヘッド24へのテープ当り
が良好となる。
【0035】このように、第2実施例では、テープカセ
ット1A(1B,1C)内の供給リール2側と回転ドラ
ム25の入口側との間に、2以上の異なる摩擦係数μ
(μ,μ)を有する複数のテープ添接面30a,3
0bを形成したテープガイドポール30を回動自在に設
け、磁気テープT(T,T)の種類に応じて磁気
テープT(T,T)への摩擦係数を異ならしめる
ようテープガイドポール30に形成した複数のテープ添
接面30a,30bを選択的に回動させることにより、
テープ走行中のテープテンションを磁気テープT(T
,T)の種類に応じて制御しているので、第1実施
例と同様な効果を得ることがきる。
【0036】次に、第2実施例の変形例について図5
(A)〜(C)を用いて簡略に説明する。尚、以下に説
明する第1〜第3変形例のテープガイドポールは、先に
説明した位置に設けられものであり、ここでの説明を省
略する。
【0037】まず、図5(A)に示した第1変形例で
は、摩擦係数の異なる2本のテープガイドポール31,
32をアーム33の両端に立設して回動軸34を中心に
回動させることにより、磁気テープT〜Tの種類に
応じてテープガイドポール31,32のいずれか一方を
選択して磁気テープT〜Tヘの摩擦係数を異ならし
めているものである。
【0038】次に、図5(B)に示した第2変形例で
は、一本のテープガイドポール35に摩擦係数の異なる
テープ添接面35a,35bを上下に形成し、このテー
プガイドポール35を支持部材36の軸孔36aに沿っ
て上下動させることにより、磁気テープT〜Tの種
類に応じてテープガイドポール35のテープ添接面35
a,35bのいずれか一方を選択して磁気テープT
ヘの摩擦係数を異ならしめているものである。
【0039】次に、図5(C)に示した第3変形例で
は、一本のテープガイドポール37を軸38を中心に回
転可能に設け、このテープガイドポール37にブレーキ
部材39を接離させることにより、磁気テープT〜T
の種類に応じてテープガイドポール37を選択的に回
転,停止させて磁気テープT〜Tヘの摩擦係数を異
ならしめているものである。
【0040】従って、上記第1〜第3変形例のテープガ
イドポールでも第2実施例と同様な効果を得ることがで
きる。
【0041】尚、上記した本発明に係わる磁気記録再生
装置10A,10Bにおいて、第1実施例では磁気テー
プへの巻き付け角を変化させ、第2実施例では磁気テー
プへの摩擦係数を異ならしめているのであるが、第1実
施例と第2実施例とを同時に組み合わせて構成しても良
いことは明らかである。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる磁気記録再
生装置において、請求項1記載によると、磁気テープの
種類に応じて磁気テープへの巻き付け角を変化させるよ
う選択的に移動するテープガイドポールをテープカセッ
ト内の供給リール側と回転ドラムの入口側との間に設
け、テープ走行中のテープテンションを磁気テープの種
類に応じて制御しているので、回転ドラムと一体に回転
する磁気ヘッドへのテープ当りを良好に維持できるばか
りでなく、従来のテープテンション制御におけるような
高価なリールモータへの電圧制御に頼る必要がなくな
り、これによってテープカセット内の供給リール及び巻
取リールの駆動力をキャプスタンモータから伝達させる
ことが可能となり、本発明に係わる磁気記録再生装置の
コスト低減に寄与できる。更に、リールモータを使用す
る必要がないので、本発明に係わる磁気記録再生装置の
小型軽量化も容易に達成用きる。
【0043】また、請求項2記載によると、2以上の異
なる摩擦係数を有する複数のテープ添接面を形成し、磁
気テープの種類に応じて磁気テープへの摩擦係数を異な
らしめるよう選択的に回動又は移動するテープガイドポ
ールをテープカセット内の供給リール側と回転ドラムの
入口側との間に設け、テープ走行中のテープテンション
を磁気テープの種類に応じて制御しているので、請求項
1記載と同様な効果を得ることがきる。
【0044】また、請求項3記載によると、磁気テープ
の種類に応じて磁気テープへの摩擦係数を異ならしめる
よう選択的に回転,停止するテープガイドポールをテー
プカセット内の供給リール側と回転ドラムの入口側との
間に設け、テープ走行中のテープテンションを磁気テー
プの種類に応じて制御しているので、ここでも請求項1
記載と同様な効果を得ることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例の磁気記録再生装置
を示した構成図である。
【図2】本発明に係わる第1実施例の磁気記録再生装置
において、移動自在なテープガイドポールの動作を説明
するための図である。
【図3】本発明に係わる第2実施例の磁気記録再生装置
を示した構成図である。
【図4】本発明に係わる第2実施例の磁気記録再生装置
において、回動自在なテープガイドポールの動作を説明
するための図である。
【図5】本発明に係わる第2実施例の磁気記録再生装置
において、テープガイドポールを一部変形した第1〜第
3変形例を示した図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C…テープカセット、1b…カセット種
類検出孔、2…供給リール、3…巻取リール、10A…
第1実施例の磁気記録再生装置、10B…第2実施例の
磁気記録再生装置、12…センサ、1b,12…テープ
種類検出手段、23…第1実施例のテープガイドポー
ル、24…磁気ヘッド、25…回転ドラム、30…第2
実施例のテープガイドポール、30a…大きな摩擦係数
を有するテープ添接面、30b…小さな摩擦係数を有す
るテープ添接面、31,32,35,37…第2実施例
を変形したテープガイドポール、T…剛性の大きい磁
気テープ(酸化鉄テープ)、T…剛性の大きい磁気テ
ープ(酸化鉄テープ)、T…剛性の小さい磁気テープ
(メタルテープ)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープカセットから磁気テープを引出し
    て、この引出した前記磁気テープを磁気ヘッドと一体に
    回転する回転ドラムに所定の角度に亘って螺旋状に巻き
    付けて記録再生を行う磁気記録再生装置において、 前記磁気テープの種類を検出するテープ種類検出手段
    と、 前記テープカセット内の供給リール側と前記回転ドラム
    の入口側との間に設けられ、前記磁気テープの種類に応
    じて該磁気テープへの巻き付け角を変化させるよう選択
    的に移動するテープガイドポールとを備えたことを特徴
    とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】テープカセットから磁気テープを引出し
    て、この引出した前記磁気テープを磁気ヘッドと一体に
    回転する回転ドラムに所定の角度に亘って螺旋状に巻き
    付けて記録再生を行う磁気記録再生装置において、 前記磁気テープの種類を検出するテープ種類検出手段
    と、 前記テープカセット内の供給リール側と前記回転ドラム
    の入口側との間に設けられ、且つ、2以上の異なる摩擦
    係数を有する複数のテープ添接面を形成し、前記磁気テ
    ープの種類に応じて該磁気テープへの摩擦係数を異なら
    しめるよう選択的に回動又は移動するテープガイドポー
    ルとを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】テープカセットから磁気テープを引出し
    て、この引出した前記磁気テープを磁気ヘッドと一体に
    回転する回転ドラムに所定の角度に亘って螺旋状に巻き
    付けて記録再生を行う磁気記録再生装置において、 前記磁気テープの種類を検出するテープ種類検出手段
    と、 前記テープカセット内の供給リール側と前記回転ドラム
    の入口側との間に設けられ、前記磁気テープの種類に応
    じて該磁気テープへの摩擦係数を異ならしめるよう選択
    的に回転,停止するテープガイドポールとを備えたこと
    を特徴とする磁気記録再生装置。
JP6284137A 1994-10-25 1994-10-25 磁気記録再生装置 Pending JPH08124248A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287238A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Fujifilm Corp テープ案内機構、磁気テープドライブ及び磁気テープの製造方法
JP2012059359A (ja) * 2011-11-16 2012-03-22 Fujifilm Corp テープ案内機構、磁気テープドライブ及び磁気テープの製造方法
WO2013099945A1 (ja) 2011-12-28 2013-07-04 富士フイルム株式会社 光学部材セット及びこれを用いた固体撮像素子

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