JPH08124158A - 光ディスクデータ消去装置 - Google Patents

光ディスクデータ消去装置

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JPH08124158A
JPH08124158A JP6260412A JP26041294A JPH08124158A JP H08124158 A JPH08124158 A JP H08124158A JP 6260412 A JP6260412 A JP 6260412A JP 26041294 A JP26041294 A JP 26041294A JP H08124158 A JPH08124158 A JP H08124158A
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JP
Japan
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data
optical disk
optical
optical head
erasing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6260412A
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English (en)
Inventor
Eiji Sahoda
英司 佐保田
Yoshiaki Ogino
義明 荻野
Kazuhiro Soga
和弘 曽我
Kiyotaka Miura
清孝 三浦
Yasutaka Satake
保隆 佐竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Information and Telecommunication Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Computer Peripherals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクに記録されたデータを高速且つ確
実に消去することができる光ディスクデータ消去装置を
提供すること。 【構成】 螺旋状トラックにデータを記録する光ディス
ク3のデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置に
おいて、データ記録済み光ディスク3の半径方向に移動
が案内される光ヘッド4と、光ヘッド4の移動による光
ヘッドのトラック位置を検出する外部スケール12とを
設け、光ヘッド4が外部スケール12により半径方向位
置を検出しながら光ディスク3上の複数トラックを半径
方向に移動すると共に、データ記録時の出力より大きい
出力、例えば250mW以上のレーザ出力、且つ複数ト
ラックにまたがる楕円形状、例えばディスク円周方向に
約50μm〜150μm且つトラック方向に2μm〜4
μmの楕円形状のレーザスポット光を光ディスクに照射
することによってデータを高速消去するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに記録され
たデータの消去を高速に行なう光ディスクデータ消去装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクは、例えば記録面の
裏面から磁界を印加した状態で記録面にレーザスポット
光を照射することにより記録面の磁界方向を変化させて
データを記録する光磁気ディスク、レーザスポット光を
照射することにより記録面の相変化させてデータを記録
する相変化記録光ディスク、レーザスポット光により物
理的に記録面に記録ピットと呼ばれる穴を形成してデー
タを記録するライトワンス(1回の記録のみ)型光ディ
スク等が知られている。
【0003】これら光ディスクに記録されたデータを利
用者が消去する従来技術としては、記録再生用の光ディ
スク装置を用い、光磁気ディスク又は相変化記録光ディ
スクにおいては特定の消去パターンの再記録により上書
きを行なうことによりデータを消去し、ライトワンス光
ディスクにおいても特定の消去パターンのピットを全面
に形成、又は記録膜を除去することによりデータを消去
する方法が知られている。
【0004】尚、これら光ディスク装置に関する技術が
記載された文献としては、例えば特開昭63−2892
41号公報,特開昭63−211140号公報,特開平
01−52229号公報,特開平02−42661号公
報,特開平03−280221号公報等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による光
ディスクの消去方法は、記録再生用の光ディスク装置を
用いて特定の消去パターンを全トラックに対して上書き
を行なうために、光ディスク全面にデータを記録する時
間と同時間が必要になり、多大な消去時間がかかると言
う不具合を招いていた。特に近年の光ディスクは、記憶
容量が増大してデータ処理時間も増加の一途をたどり、
前記光ディスク全面に対するデータ消去(消去パターン
の書込)時間も増大すると言う不具合があった。
【0006】また前記従来技術によるデータの消去で
は、利用者の誤操作等によって機密性のあるデータの完
全消去がされないこともあり、光ディスクをリサイクル
/再利用した際に機密性の確保が保証されないと言う不
具合があった。
【0007】尚、一般に磁気テープ装置に使用される磁
気テープの消去を行なうデータ消去装置が知られている
が、光ディスク用の独立した専用のデータ消去装置は製
品化されていない。また、前述の特開昭63−2111
40号公報には相変化記録光ディスクに対して円周方向
に長い楕円形且つ比較的高出力の光ビームを照射し、次
に発散して小出力の光ビームを照射することにより、最
初の照射で凝固結晶とし次の照射で凝固結晶とするデー
タ消去方法が記載されているが、データ消去の高速化に
ついては配慮されておらず、前記特開平2−42661
号公報にはアルゴンレーザによって複数トラックを同時
に消去すると共に、光ディスク外周では照射密度が低下
するため外周では一部重複して走査することによりデー
タ消去を行なう旨が記載されているが、内周における光
ヘッド移動のメカニカル誤差による消去漏れ及び消去エ
ネルギーの具体例に対する事項は記載されておらず、こ
れら公報記載の技術はデータ消去の高速且つ確実性を確
保したものとは言い難い。
【0008】本発明の第1の目的は、前記従来技術によ
る不具合を除去することであり、光ディスクに記録され
たデータを高速且つ確実に消去することができる光ディ
スクデータ消去装置を提供することである。本発明の第
2の目的は、光磁気ディスクに記録されたデータを高速
且つ確実に消去することができる光ディスクデータ消去
装置を提供することである。本発明の第3の目的は、相
変化記録光ディスクに記録されたデータを高速且つ確実
に消去することができる光ディスクデータ消去装置を提
供することである。本発明の第4の目的は、ライトワン
ス型光ディスクに記録されたデータを高速且つ確実に消
去することができる光ディスクデータ消去装置を提供す
ることである。本発明の第5の目的は、光ディスクに記
録されたデータを高速且つ確実に消去することができる
レーザスポット光の形状及びサイズを具体化した光ディ
スクデータ消去装置を提供することである。本発明の第
6の目的は、光ディスクに記録されたデータを高速且つ
光ヘッド移動のメカニカル誤差による消去漏れを防止し
て確実に消去することができる光ディスクデータ消去装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明による光ディスクデータ消去装置は、データ記録
済み光ディスクの半径方向に移動が案内される光ヘッド
と、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドのトラック位
置を検出する外部スケールとを備え、前記光ヘッドが、
前記外部スケールにより半径方向位置を検出しながら光
ディスクの半径方向に移動すると共に、データ記録時の
出力より大きい出力、且つ複数トラックにまたがる形状
のレーザスポット光を光ディスクに照射することによっ
てデータを高速に消去することを第1の特徴とする。
尚、本特徴は、後述する表による光ディスクデータ消去
条件の全てを含むものである。
【0010】また本発明による光磁気ディスク用の光デ
ィスクデータ消去装置は、データ記録済み光ディスクの
半径方向に移動が案内される光ヘッドと、光ディスクを
回転するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動に
よる光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールと
を備え、前記スピンドルモータが光ディスクの回転数を
1200乃至1800rpm間の一定回転数に保った状
態で、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方
向位置を検出しながら光ディスク上を半径方向に移動し
つつ、複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワ
ーPが内周から外周に向うに従って200mW乃至90
0mW間で上昇するレーザスポット光を照射することを
第2の特徴とする。尚、本特徴は、後述する表中の条件
A〜Dによる光ディスクデータ消去条件の全てを含むも
のである。
【0011】また本発明は、約5インチ径の光磁気ディ
スクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置に
おいて、前記データ記録済み光磁気ディスクの半径方向
に移動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転
するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による
光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールと、該
光磁気ディスクの光ヘッド裏面に位置して光ディスクに
磁界を与える磁界印加手段とを備え、前記スピンドルモ
ータが光磁気ディスクの回転数を1200rpmに保っ
た状態で、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半
径方向位置を検出しながら光ディスク上を半径方向に移
動しつつ、複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザ
パワーPが内周から外周に向うに従って250mW乃至
450mWに上昇するレーザスポット光を照射すること
を第3の特徴とする。尚、本特徴は、後述する表中の条
件Aによる光ディスクデータ消去条件に相当する。
【0012】また本発明は、約3.5インチ径の光磁気
ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装
置において、データ記録済み光磁気ディスクの半径方向
に移動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転
するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による
光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールと、該
光磁気ディスクの光ヘッド裏面に位置して光ディスクに
磁界を与える磁界印加手段とを備え、前記スピンドルモ
ータが光磁気ディスクの回転数を1800rpmに保っ
た状態で、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半
径方向位置を検出しながら光ディスク上を半径方向に移
動しつつ、複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザ
パワーPが内周から外周に向うに従って280mW乃至
360mWに上昇するレーザスポット光を照射すること
を第4の特徴とする。尚、本特徴は、後述する表中の条
件Bによる光ディスクデータ消去条件に相当する。
【0013】また本発明は、約5インチ径の相変化記録
光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置において、前記データ記録済み光磁気ディスクの半
径方向に移動が案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前
記移動による光ヘッドのトラック位置を検出する外部ス
ケールとを備え、前記スピンドルモータが光ディスクの
回転数を1200rpmに保った状態で、前記光ヘッド
が、前記外部スケールにより半径方向位置を検出しなが
ら相変化記録ディスク上を半径方向に移動すると共に、
複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPが
内周から外周に向うに従って500mW乃至900mW
に上昇するレーザスポット光を照射することを第5の特
徴とする。尚、本特徴は、後述する表中の条件Cによる
光ディスクデータ消去条件に相当する。
【0014】また本発明は、約5インチ径のライトワン
ス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデー
タ消去装置において、前記データ記録済み光磁気ディス
クの半径方向に移動が案内される光ヘッドと、該光ヘッ
ドの前記移動による光ヘッドのトラック位置を検出する
外部スケールとを備え、前記スピンドルモータが光ディ
スクの回転数を1200rpmに保った状態で、前記光
ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向位置を検出
しながら光ディスク上を半径方向に移動すると共に、複
数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPが内
周から外周に向うに従って200mW乃至400mWに
上昇するレーザスポット光を照射することを第6の特徴
とする。尚、本特徴は、後述する表中の条件Dによる光
ディスクデータ消去条件に相当する。
【0015】更に本発明による光ディスクデータ消去装
置は、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移動
が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するス
ピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッ
ドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、前
記光ヘッドが、外部スケールにより半径方向位置を検出
しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数ト
ラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを280
mW乃至500mW間の一定値に保つレーザスポット光
を光ディスクに照射すると共に、更に光ヘッドの内周か
ら外周への移動に伴って光ディスクの回転数を約600
rpmから2400rpm間に制御することを第7の特
徴とする。尚、本特徴は、後述する表中の条件E〜Hに
よる光ディスクデータ消去条件に相当する。
【0016】また本発明は、約5インチ径の光磁気ディ
スクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置で
あって、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移
動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転する
スピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘ
ッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、
前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置を検出
しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数ト
ラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを約45
0mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに
照射すると共に、且つ光ヘッドの内周から外周への移動
に伴って光磁気ディスクの回転数を約2400rpmか
ら1200rpm間に制御することを第8の特徴とす
る。尚、本特徴は、後述する表中の条件Eによる光ディ
スクデータ消去条件に相当する。
【0017】また本発明は、約3.5インチ径の光磁気
ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装
置において、前記データ記録済み光ディスクの半径方向
に移動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転
するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による
光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備
え、前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置を
検出しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複
数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを約
280mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディス
クに照射すると共に、光ヘッドの内周から外周への移動
に伴って光磁気ディスクの回転数を約1800rpmか
ら1100rpm間に制御することを第9の特徴とす
る。尚、本特徴は、後述する表中の条件Fによる光ディ
スクデータ消去条件に相当する。
【0018】また本発明は、約5インチ径の相変化記録
光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置であって、前記データ記録済み光ディスクの半径方
向に移動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回
転するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動によ
る光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールとを
備え、前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置
を検出しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、
複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを
約500mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディ
スクに照射すると共に、光ヘッドの内周から外周への移
動に伴って光ディスクの回転数を約1200rpmから
600rpm間に制御することを第10の特徴とする。
尚、本特徴は、後述する表中の条件Gによる光ディスク
データ消去条件に相当する。
【0019】また本発明は、約5インチ径のライトワン
ス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデー
タ消去装置であって、前記データ記録済み光ディスクの
半径方向に移動が案内される光ヘッドと、光磁気ディス
クを回転するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移
動による光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケー
ルとを備え、前記光ヘッドが外部スケールにより半径方
向位置を検出しながら光ディスク上を半径方向に移動し
つつ、複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワ
ーPを約400mWの一定値に保つレーザスポット光を
光ディスクに照射すると共に、光ヘッドの内周から外周
への移動に伴って光ディスクの回転数を約2400rp
mから1200rpm間に制御することを第11の特徴
とする。尚、本特徴は、後述する表中の条件Hによる光
ディスクデータ消去条件に相当する。
【0020】更に本発明は、約5インチ径の光磁気ディ
スクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置に
おいて、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移
動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転する
スピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘ
ッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、
前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置を検出
しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数ト
ラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを約45
0mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに
照射すると共に、該レーザスポット光が照射されるトラ
ックの周速度を約8m/sに制御することを第12の特
徴とする。尚、本特徴は、表中の条件Eによる光ディス
クデータ消去条件を周速に着目したものである。
【0021】また本発明は、約3.5インチ径の光磁気
ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装
置において、データ記録済み光ディスクの半径方向に移
動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転する
スピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘ
ッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、
前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置を検出
しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数ト
ラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを約28
0mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに
照射すると共に、該レーザスポット光が照射されるトラ
ックの周速度を約4.5m/sに制御することを第13
の特徴とする。尚、本特徴は、表中の条件Fによる光デ
ィスクデータ消去条件を周速に着目したものである。
【0022】また本発明は、約5インチ径の相変化記録
光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置において、前記データ記録済み光ディスクの半径方
向に移動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回
転するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動によ
る光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールとを
備え、前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置
を検出しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、
複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを
約500mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディ
スクに照射すると共に、該レーザスポット光が照射され
るトラックの周速度を約4m/sに制御することを第1
4の特徴とする。尚、本特徴は、表中の条件Gによる光
ディスクデータ消去条件を周速に着目したものである。
【0023】また本発明は、約5インチ径のライトワン
ス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデー
タ消去装置において、前記データ記録済み光ディスクの
半径方向に移動が案内される光ヘッドと、光磁気ディス
クを回転するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記移
動による光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケー
ルとを備え、前記光ヘッドが外部スケールにより半径方
向位置を検出しながら光ディスク上を半径方向に移動し
つつ、複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワ
ーPを約400mWの一定値に保つレーザスポット光を
光ディスクに照射すると共に、該レーザスポット光が照
射されるトラックの周速度を約8m/sに制御すること
を第15の特徴とする。尚、本特徴は、表中の条件Hに
よる光ディスクデータ消去条件を周速に着目したもので
ある。
【0024】更に本発明による光ディスクデータ消去装
置は、データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案
内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動による光ヘ
ッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、
前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向位置
を検出しながら光ディスクの半径方向に移動すると共
に、単位面積当り320J/m2乃至1650J/m2
イレーズ必要エネルギ密度のレーザスポット光を複数ト
ラックにまたがって照射することを第16の特徴とす
る。尚、本特徴は、表中の条件I〜Lによる光ディスク
データ消去条件を含むものである。
【0025】また本発明は、約5インチ径の光磁気ディ
スクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置に
おいて、データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が
案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動による光
ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備
え、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向
位置を検出しながら光ディスクの半径方向に移動すると
共に、単位面積当り700J/m2乃至820J/m2
イレーズ必要エネルギ密度のレーザスポット光を複数ト
ラックにまたがって照射することを第17の特徴とす
る。尚、本特徴は、表中の条件Iによる光ディスクデー
タ消去条件に相当するものである。
【0026】また本発明は、約3.5インチ径の光磁気
ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装
置において、前記データ記録済み光ディスクの半径方向
に移動が案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動
による光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケール
とを備え、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半
径方向位置を検出しながら光ディスクの半径方向に移動
すると共に、単位面積当り600J/m2乃至780J
/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザスポット光
を複数トラックにまたがって照射することを第18の特
徴とする。尚、本特徴は、表中の条件Jによる光ディス
クデータ消去条件に相当するものである。
【0027】また本発明は、約5インチ径の相変化記録
光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置において、前記データ記録済み光ディスクの半径方
向に移動が案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移
動による光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケー
ルとを備え、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより
半径方向位置を検出しながら光ディスクの半径方向に移
動すると共に、単位面積当り1200J/m2乃至165
0J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザスポッ
ト光を複数トラックにまたがって照射することを第19
の特徴とする。尚、本特徴は、表中の条件Kによる光デ
ィスクデータ消去条件に相当するものである。
【0028】また本発明は、約5インチ径のワイトワン
ス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデー
タ消去装置において、データ記録済み光ディスクの半径
方向に移動が案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記
移動による光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケ
ールとを備え、前記光ヘッドが、前記外部スケールによ
り半径方向位置を検出しながら光ディスクの半径方向に
移動すると共に、単位面積当り320J/m2乃至95
0J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザスポッ
ト光を複数トラックにまたがって照射することを第20
の特徴とする。尚、本特徴は、表中の条件Lによる光デ
ィスクデータ消去条件に相当するものである。
【0029】更に本発明、前記第1乃至第20の特徴に
よる光ディスクデータ消去装置において、前記複数トラ
ックにまたがる形状のレーザスポット光が、光ディスク
円周方向に約2〜4μm且つ半径方向に約50〜150
μmの楕円形であることを第21の特徴とする。
【0030】更に本発明は、前記第1乃至第21の特徴
による光ディスクデータ消去装置において、前記光ディ
スクの半径方向に移動する光ヘッドが、前記トラックの
消去を重複して行なうことを第22の特徴とする。
【0031】
【作用】前記第1の特徴による光ディスクデータ消去装
置は、前記光ヘッドが、光ディスク上の複数トラックを
半径方向に移動すると共に、データ記録時の出力より大
きい出力、且つ複数トラックにまたがる形状のレーザス
ポット光を光ディスクに照射することによって、光ディ
スクの種類及び径によらずデータを高速に消去すること
ができる。
【0032】前記第2の特徴による光ディスクデータ消
去装置は、スピンドルモータが光ディスクの回転数を1
200rpm乃至1800rpm間の一定回転数に保っ
た状態で、複数トラックにまたがり且つ、イレーザパワ
ーPが内周から外周に向うに従って200mW乃至90
0mW間で上昇するレーザスポット光を照射するによっ
て、光ディスクの種類及び径によらずCAV方式によっ
てデータを高速に消去することができる。
【0033】前記第3の特徴による約5インチ径の光磁
気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置は、磁界印加手段が磁界を光磁気ディスクに印加し
た状態で、光磁気ディスクの回転数を1200rpmに
保つと共に、複数トラックにまたがる形状且つ、イレー
ザパワーPが内周から外周に向うに従って250mW乃
至450mWに上昇するレーザスポット光を照射するこ
とにより、約5インチ径の光磁気ディスクのデータ消去
をCAV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0034】前記第4の特徴による約3.5インチ径の
光磁気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ
消去装置は、磁界印加手段が磁界を光磁気ディスクに印
加した状態で、光磁気ディスクの回転数を1800rp
mに保つと共に、複数トラックにまたがる形状且つ、イ
レーザパワーPが内周から外周に向うに従って280m
W乃至360mWに上昇するレーザスポット光を照射す
ることにより、約3.5インチ径の光磁気ディスクのデ
ータ消去をCAV方式を用いて高速に行なうことができ
る。
【0035】前記第5の特徴による約5インチ径の相変
化記録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデー
タ消去装置は、光ディスクの回転数を1200rpmに
保った状態で、複数トラックにまたがる形状且つ、イレ
ーザパワーPが内周から外周に向うに従って500mW
乃至900mWに上昇するレーザスポット光を照射する
ことにより、約5インチ径の相変化光ディスクのデータ
消去をCAV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0036】前記第6の特徴による約5インチ径のワイ
トワンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディス
クデータ消去装置は、光ディスクの回転数を1200r
pmに保った状態で、複数トラックにまたがる形状且
つ、イレーザパワーPが内周から外周に向うに従って2
00mW乃至400mWに上昇するレーザスポット光を
照射することにより、約5インチ径のライトワンス型の
光ディスクのデータ消去をCAV方式を用いて高速に行
なうことができる。
【0037】更に第7の特徴による光ディスクデータ消
去装置は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形状且
つ、イレーザパワーPを280mW乃至500mW間の
一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射する
と共に、更に光ヘッドの内周から外周への移動に伴って
光ディスクの回転数を約600rpmから2400rp
m間に制御することにより、光ディスクの種類及び径に
よらずCLV方式によってデータを高速に消去すること
ができる。
【0038】前記第8の特徴による約5インチ径の光磁
気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形状且つ、
イレーザパワーPを約450mWの一定値に保つレーザ
スポット光を光ディスクに照射すると共に、且つ光ヘッ
ドの内周から外周への移動に伴って光磁気ディスクの回
転数を約2400rpmから1200rpm間に制御す
ることにより、約5インチ径の光磁気ディスクのデータ
消去をCLV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0039】前記第9の特徴による約3.5インチ径の
光磁気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ
消去装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる形状
且つ、イレーザパワーPを約280mWの一定値に保つ
レーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、光ヘ
ッドの内周から外周への移動に伴って光磁気ディスクの
回転数を約1800rpmから1100rpm間に制御
することにより、約3.5インチ径の光磁気ディスクの
データ消去をCLV方式を用いて高速に行なうことがで
きる。
【0040】前記第10の特徴による約5インチ径の相
変化記録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデ
ータ消去装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる
形状且つ、イレーザパワーPを約500mWの一定値に
保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、
光ヘッドの内周から外周への移動に伴って光ディスクの
回転数を約1200rpmから600rpm間に制御す
ることにより、約5インチ径の相変化光ディスクのデー
タ消去をCLV方式を用いて高速に行なうことができ
る。
【0041】前記第11特徴による約5インチ径のライ
トワンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディス
クデータ消去装置は、光ヘッドが、複数トラックにまた
がる形状且つ、イレーザパワーPを約400mWの一定
値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共
に、光ヘッドの内周から外周への移動に伴って光ディス
クの回転数を約2400rpmから1200rpm間に
制御することにより、約5インチ径のライトワンス型の
光ディスクのデータ消去をCLV方式を用いて高速に行
なうことができる。
【0042】前記第12の特徴による約5インチ径の光
磁気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消
去装置は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形状且
つ、イレーザパワーPを約450mWの一定値に保つレ
ーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、該レー
ザスポット光が照射されるトラックの周速度を約8m/
sに制御することにより、周速を規定して約5インチ径
の光磁気ディスクのデータ消去をCLV方式を用いて高
速に行なうことができる。
【0043】前記第13の特徴による約3.5インチ径
の光磁気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデー
タ消去装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる形
状且つ、イレーザパワーPを約280mWの一定値に保
つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、該
レーザスポット光が照射されるトラックの周速度を約
4.5m/sに制御することにより、周速を規定して約
3.5インチ径の光磁気ディスクのデータ消去をCLV
方式を用いて高速に行なうことができる。
【0044】前記第14の特徴による約5インチ径の相
変化記録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデ
ータ消去装置は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形
状且つ、イレーザパワーPを約500mWの一定値に保
つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、該
レーザスポット光が照射されるトラックの周速度を約4
m/sに制御することにより、約5インチ径の相変化記
録光ディスクのデータ消去をCLV方式を用いて高速に
行なうことができる。
【0045】前記第15の特徴による約5インチ径のラ
イトワンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディ
スクデータ消去装置は、光ヘッドが、複数トラックにま
たがる形状且つ、イレーザパワーPを約400mWの一
定値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると
共に、該レーザスポット光が照射されるトラックの周速
度を約8m/sに制御することにより、約5インチ径の
ライトワンス型の光ディスクのデータ消去をCLV方式
を用いて高速に行なうことができる。
【0046】更に前記第16の特徴による光ディスクデ
ータ消去装置は、光ヘッドが、単位面積当り320J/
2乃至1650J/m2のイレーズ必要エネルギ密度の
レーザスポット光を複数トラックにまたがって照射する
ことにより、光ディスクの種類及び径によらず消去エネ
ルギ密度を規定することによってデータを高速に消去す
ることができる。
【0047】前記第17の特徴による約5インチ径の光
磁気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消
去装置は、光ヘッドが、単位面積当り700J/m2
至820J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザ
スポット光を複数トラックにまたがって照射することに
より、約5インチ径の光磁気ディスクのデータ消去を消
去エネルギ密度を規定して高速に行なうことができる。
【0048】前記第18の特徴による約3.5インチ径
の光磁気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデー
タ消去装置は、光ヘッドが、単位面積当り600J/m
2乃至780J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレー
ザスポット光を複数トラックにまたがって照射すること
により、約3.5インチ径の光磁気ディスクのデータ消
去を消去エネルギ密度を規定して高速に行なうことがで
きる。
【0049】前記第19の特徴による約5インチ径の相
変化記録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデ
ータ消去装置は、光ヘッドが、単位面積当り1200J
/m2乃至1650J/m2のイレーズ必要エネルギ密度
のレーザスポット光を複数トラックにまたがって照射す
ることにより、約5インチ径の相変化記録光ディスクの
データ消去を消去エネルギ密度を規定して高速に行なう
ことができる。
【0050】前記第20の特徴による約5インチ径のワ
イトワンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディ
スクデータ消去装置は、光ヘッドが、単位面積当り32
0J/m2乃至950J/m2のイレーズ必要エネルギ密
度のレーザスポット光を複数トラックにまたがって照射
することにより、約5インチ径のワイトワンス型の光デ
ィスクのデータ消去を消去エネルギ密度を規定して高速
に行なうことができる。
【0051】前記第21の特徴による光ディスクデータ
消去装置は、光ヘッドが照射する複数トラックにまたが
る形状のレーザスポット光が、円周方向に約2〜4μm
且つ半径方向に約50〜150μmの楕円形であること
により、複数トラックを並行的に消去して高速にデータ
消去を行なうことができる。
【0052】前記第22の特徴による光ディスクデータ
消去装置は、光ヘッドがトラックに対して重複してデー
タ消去を行なうことによって、ヘッド移動に伴うメカニ
カル誤差等による未消去トラック発生を防止して、光デ
ィスクに記録されたデータを高速且つ確実に消去するこ
とができる。
【0053】
【実施例】以下、本発明の一実施例による光ディスクデ
ータ消去装置を図面を参照して詳細に説明する。図1
は、本実施例による光ディスクデータ消去装置の全体構
成を説明するための図、図2は本実施例による光ヘッド
及び外部スケールと光ディスクとの位置関係を説明する
ための図、図3は本光ディスクデータ消去装置によりデ
ータが消去される光磁気ディスクの記録状態を説明する
ための図、図4は同様にデータが消去される相変化記録
光ディスクの記録状態を説明するための図、図5は同様
にデータが消去されるライトワンス型光ディスクの記録
状態を説明するための図である。
【0054】図1は本発明による光ディスクデータ消去
装置の全体構成を示す図であり、本装置は、光ディスク
3を保持して高速回転を行なうスピンドルモータ5と、
該光ディスク3の半径方向に光ヘッド4を移動するキャ
リッジモータ6と、前記光ディスク3の光ヘッド4と反
対方向に位置して磁界を光ディスク3に印加する永久磁
石2と、光ディスク3を光ヘッド4及び永久磁石2間に
導くためのローディング機構1(詳細構造は省略する)
と、前記光ヘッド4のレーザ発光を制御するレーザ光制
御部8と、該光ヘッド4の光ディスク3のデータ記録面
に対するレーザスポット光のオートフォーカスを行なう
オートフォーカス制御部7と、前記キャリッジモータを
制御するキャリッジ制御部10と、スピンドルモータ1
1の回転を制御するスピンドルモータ制御部11と、前
記各回路を制御するマイクロプロセッサ9とを備える。
尚、前記永久磁石2は電磁石であっても良い。
【0055】前記光ヘッド4により光ディスク4に照射
するレーザスポット光は、通常の光ディスク装置の出力
が35〜50mW,スポットサイズが直径約1.6〜1.
2μm程度であるのに対し、本実施例においては高速消
去を行なうため出力(イレーザパワー)が250〜90
0mW,スポットサイズが円周方向に約2〜4μm且つ
半径方向に約50〜150μmの楕円形としている。即
ち、本実施例による光ヘッド4は、記録データの高速消
去を行なうためにレーザ出力を記録時出力に比べて高出
力にすると共に複数トラックを同時に消去する楕円形の
レーザスポット光を出力するものである。また光ヘッド
4は、単一あるいは複数並設した発光素子の発振による
断面横長楕円形状のレーザスポット光を発生する多重モ
ード半導体レーザを使用している。
【0056】前記オートフォーカス制御部7は、キャリ
ッジ制御部10がキャリッジモータ6によって光ヘッド
4を光ディスク3の内周に位置させた状態で、光ディス
ク3上の同位相の複数のピットが互いに隣接する複数ト
ラックを同時に消去するため、上記複数のピットが設け
られている光ディスク上の複数トラック領域に前記楕円
形の光スポットを照射し、該光スポットの反射光を電気
信号として検出し、検出された電気信号が予め定められ
たしきい値を越えたか否かを判定し、しきい値を越えた
と判定された場合に合焦点と判定することによってオー
トフォーカスを行なうものである。この技術は、複数ト
ラックデータを同時に消去するため、前記複数のピット
が設けられている光記録媒体上の複数のトラック領域に
上記光スポットを照射した場合、この部分のみ合焦点状
態において、光記憶媒体からの反射光にはっきりとした
増減が見られ、この増減を電気信号としきい値との比較
によって検出することにより、合焦点を確認することが
できることを利用したものである。尚、このオートフォ
ーカス技術の詳細は、出願人が先に出願した特願平3−
324494号出願の明細書及び図面に詳細を記載して
いる。
【0057】また前記レーザ光制御部8は、光ヘッド4
が単一あるいは複数並設された発光素子の発振による断
面楕円形状のレーザスポット光を発生する多重モード半
導体レーザを用いており、従来技術では多重モード半導
体レーザの総光出力を単純にフィードバックした制御で
は部分的な出力低下等の異常が発生した場合にこれを検
出できずにデータ消去特性が劣化する不具合を招く可能
性があったが、本実施例においては多重モード発振半導
体レーザが発生するレーザスポット光線をコリメートレ
ンズにより断面が楕円形状の平行光線を出射し、この平
行光線を対物レンズにより集束して物体に照射する多重
モード発振半導体レーザを使用し、前記コリメートレン
ズが出射した平行光線を楕円長手方向に複数分割し、該
分割した複数光線の個々の出力を検出することによって
複数発光素子の異常を検出することができる。具体的に
は、多重モード発振半導体レーザにおいて、コリメート
レンズが出射した平行光線の一部を取り出すビームスプ
リッタと、該ビームスプリッタより出射する平行光線を
楕円長手方向に複数分割し、該分割した複数光線の個々
の出力を検出する光電変換手段と、該光電変換手段によ
り検出した複数光線の出力の総和値を演算する演算手段
と、該演算手段により演算した総和値を所定の値に保持
する様に前記多重モード発振半導体レーザの出力を制御
する制御手段とを設け、平行光線を分割した個々の出力
を光電変換手段によって検出し、この複数光線の出力を
演算手段によって演算した総和値を用いてフィードバッ
ク制御するため、多重モード発振半導体レーザを使用し
た場合でも好適にフィードバック制御することができ
る。
【0058】前記スピンドルモータ制御部11は、光デ
ィスク3を回転的するスピンドルモータの回転速度を制
御するものであり、例えば光ヘッド4からの出力を一定
とした際には光ディスク3の該当ピットに照射されるエ
ネルギーを一定にして消去を確実にするため、光ヘッド
4と光ディスク3のピットとの相対的回転速度(周速)
を一定に保つ様に制御を行なう。即ち、光ディスク3の
回転数を一定すると光ディスク3のトラック位置による
周速が異なってピットに照射されるレーザスポット光の
エネルギーが異なるため、光ヘッド4と光ディスク3の
ピットとの相対的回転速度を一定に保つ様に制御を行
う。このスピンドルモータの回転速度を変化させて相対
的回転速度を一定にする手法は一般に光ディスク装置/
レーザディスク装置の記録再生時に用いられるCLV方
式と呼ばれている。
【0059】また、この照射エネルギーを一定にする他
の方法としては、スピンドルモータ制御部11による光
ディスク3の回転速度を一定に保ち、且つ前記レーザ発
光制御部8による光ヘッド4のレーザ出力をディスク内
周から外周に向うに従って周速が早くなるため、周速増
加に応じてレーザ出力を増す様に制御しても良い。この
場合、光ディスクの径が約5インチ/回転数が1200
rpmの場合、内周でのレーザ出力を250mW,外周
でのレーザ出力を450mWとするのが好ましく、5イ
ンチ径の光ディスクの場合、約40秒で消去することが
できる。尚、一般に光ディスクの回転数を一定に保って
データの記録再生を行なう手法は、前記CLV方式と比
較してCAV方式と呼ばれる。
【0060】前記外部スケール12は、図2に示す如
く、光ディスク3の半径方向に延びて光ヘッド4を半径
方向に案内するガイドレール63と並行に配置され、光
学的な素子によって約10μm程度の分解能を持ち、キ
ャリッジモータ6により光ヘッド4が所定速度で半径方
向に移動制御するために光ヘッド4の移動速度を検出す
るものである。またキャリッジ制御部10は、キャリッ
ジモータ6により光ヘッド4をガイドレール63に沿っ
て内周から外周に向って一定速度で移動制御するもので
あり、このときに光ヘッド4から特定のトラックに照射
するレーザスポット光にキャリッジのメカニカル誤差等
による隙間が生じる可能性があるため、レーザスポット
光照射領域が重複する様にヘッド移動を制御するもので
ある。
【0061】さて、この様に構成された光ディスクデー
タ消去装置は、ローディング機構1により光ディスク3
をスピンドルモータ5にチャックした後に、スピンドル
モータ制御部11がスピンドルモータ5により光ディス
ク3の回転を開始すると共に、キャリッジ制御部10が
キャリッジモータ6により光ヘッド4を光ディスク4の
内周位置に移動する。この状態で本装置は、レーザ光制
御部8が光ヘッド4からの前記した高出力及び楕円形の
レーザスポット光を複数のトラック70に照射すると共
に、オートフォーカス制御部7を用いてレーザスポット
光の自動焦点合せ制御を行ない、キャリッジモータ6に
より光ヘッド3を内周から外周に移動させながら光ディ
スク3上の記録データの消去を開始する。
【0062】このときの本装置は、前述した様に所定ピ
ットに照射されるレーザスポット光のエネルギー値が一
定になる様に光ディスク回転数制御又はレーザ光出力制
御を行なう。例えば、5インチの光磁気ディスクの場
合、CAV方式で回転数を1200rpmの一定とし、
レーザ光出力を内周で250mWから外周で450mW
と変化する様に制御し、CLV方式でレーザ出力値(レ
ーザパワー)を450mWと一定にする場合は、ディス
ク回転数を内周2400rpm〜外周1200rpmと
変化する様に制御する。
【0063】これら光ディスクの回転数及びレーザ出力
値は、光ディスクの種類/ディスク半径/記録膜の材質
等によって異なり、次表1様な値がデータ消去に必要で
あることを発明者らは実験により確認した。
【0064】
【表1】
【0065】この表1は、5インチ光磁気ディスク/
3.5インチ光磁気ディスク/5インチ相変化記録光デ
ィスク/5インチ・ライトワンス型光ディスクについ
て、前記CAV方式/CLV方式によるディスク回転数
及びデータ消去に必要なレーザパーPの関係を示し、右
端の必要エネルギ密度(J/m2)はデータ消去に必要
なレーザスポット光のエネルギ密度の論理値及び実験値
を表したものである。
【0066】表中のイレーザパワーPは、イレーザに必
要なエネルギー密度と該当トラックの円周方向に対する
線速度(回転数より計算される値)に比例し、例えば消
去に必要なエネルギー密度をb(単位J/m2),該当
トラックの線速度をa(単位m/s)とし、半径方向の
レーザスポット長をL(単位μm)とした場合、次数1
で表される。尚、前記Jはエネルギー単位を表すジュー
ル(joule)であり、J=W・sで表される。
【0067】
【数1】 P(W)=a(m/s)×b(J/m2)×L(m) 例えば、表中の5インチ光磁気ディスクをCAV方式で
データ消去を行なう場合、ディスク内周においては線速
度a=4(m/s),必要なエネルギー密度b=780
(J/m2),半径方向のレーザスポット長L=80
(μm)とした場合、イレーザパワーPは約250(m
W)必要となり、ディスク外周においては線速度a=8
(m/s)のためイレーザパワーPは計算上では約50
0(mW)必要となり、光ディスクのトラック位置に応
じて前記イレーザパワーPが略一定になる様にディスク
回転数又はレーザ出力値を制御することによって良好且
つ高速なデータ消去を行なうことができる。この様に計
算上においてはイレーザに必要なエネルギー密度bは、
780(J/m2)程度必要であるが、発明者らが実験
した処によると、前記表1中の右端の条件I内の実験値
として示した如く700(J/m2)乃至820(J/
2)程度のバラツキがあり、このため表中の条件Aに
おけるディスク外周でのレーザパワーが450(mW)
でデータ消去可能な実験結果が得られた。このエネルギ
ー密度bがばらつく原因は現在では不明であるが、光磁
気膜の材質やレーザ光によるディスク基板での熱のこも
り方なとせの差と考えられる。
【0068】このデータ消去に必要なイレーザパワーP
は、相変化記録ディスク及びライトワンスディクにおい
ても同様な関係にあり、前記必要エネルギー密度(b=
780J/m2)が光磁気ディスクに比べて相変化記録
光ディスクが約1.5〜2倍、ライトワンス型の光ディ
クが約0.8倍〜1.2倍の値に設定するのが望ましい。
即ち相変化記録光ディスクでは、b=1200(J/m
2)〜1600(J/m2)、ライトワンス型光ディクで
はb=600〜950(J/m2)程度の値にするのが
望ましい。
【0069】これら相変化記録光ディスク/ライトワン
ス型の光ディスクにおいても、実験結果においては表1
中の条件K及びLに記載した如く、相変化記録光ディス
クで1400(J/m2)〜1650(J/m2)程度に
ばらつき、ライトワンス型の光ディスクでは320(J
/m2)〜660(J/m2)程度にばらつく結果が得ら
れた。このばらつきの原因も前記した理由と同様な要因
が考えられるが、特にライトワンス型では後述する様に
記録膜の除去を行なう消去方法の為、完全に記録膜を除
去しない程度であっても記録膜欠損によるデータ破壊に
より、結果的にデータ消去を達成できることが考えられ
る。従って、前述のエネルギー密度bは、光ディスク記
録膜の材質他の要因によって左右されるため表1に示し
た値に限定されるものではなく、従ってイレーザパワー
Pも該エネルギー密度bのばらつきや周速/ディスク径
によって左右されるため表1に示した値に限定されるも
のではない。
【0070】さて、この様にCAL又はCLV方式によ
り消去用のレーザスポットを照射する光ヘッド4の光デ
ィスク半径方向の移動速度は、前記外部スケール12が
光学的に検出し、キャリッジ制御部10の制御により一
定に保つ様に制御される。
【0071】この光ヘッドによる一定エネルギーの照射
が光ディスクの全トラックにわたって終了したことを光
ヘッド4の位置他により検出すると、本装置は、マイク
ロプロセッサ9の指示によってキャリッジモータ6の停
止/フォーカス制御部7によるオートフォーカス停止/
スピンドルモータ5の停止を行なった後に、ローディン
グ機構1により光ディスク3をアンローディングして排
出してデータ消去動作を終了する。
【0072】次に、前記した光ディスクのデータ消去作
用を光ディスクの種類毎に図3乃至図5を参照して説明
する。図3は光磁気ディスクの記録及び消去状態を説明
するための図、図4は相変化光ディスクの記録及び消去
状態を説明するための図、図5はライトワンス光ディス
クの記録及び消去状態を説明するための図であり、各図
は光ディスクの基板を省略し記録膜のみを図示したもの
である。
【0073】まず、光磁気ディスクは、図3(a)に示
す如く光磁気ディスクの記録膜34の背面から外部磁界
33が与えられた状態でレーザ光が照射されることによ
り矢印で示す磁場方向が変化する特性,即ち磁気光学効
果(ファラデー効果,カー効果)によるレーザ光偏向面
の回転角が異なる特性を利用してデータ記録を行なうも
ので、この記録データを消去する際には図3(b)に示
すごとく、光磁気ディスクの記録膜34の背面から外部
磁界33を与え且つ高出力のレーザ光31を照射するこ
とによって磁場方向を均一化してデータを消去すること
ができる。この光磁気ディスクのデータ消去に必要な必
要エネルギー密度bは、前述した様に780(J/
2)程度が好適であるが、ディスク径や膜34の材質
によってはこれに限定されるものではなく、例えばこれ
以下又は以上であっても良い。尚、前記光磁気ディスク
の膜34の材質としては、TeFeCo系材料,GdT
bCo系材料,NdDyFeCo系材料が好適である。
【0074】相変化記録光ディスクは、図4(a)の如
く相変化記録光ディスクの記録膜40がレーザ光31の
照射によって結晶41及び非結質42と相状態が変化す
る特性を利用、即ち該結晶学的相変態の違いによる反射
率の相違を利用してデータを記録するもので、この記録
データを消去する際には図4(b)に示すごとく高出力
のレーザ光31を照射して記録膜40を全て結晶質41
に変化させることにより記録データを消去することがで
きる。この相変化記録光ディスクのデータ消去に必要な
エネルギー密度bは、前述した様に計算上では1200
(J/m2)〜1600(J/m2)程度,実験上では1
400(J/m2)〜1650(J/m2)程度,イレー
ザパワーPで500(mW)〜900(mW)程度が好
ましいが、記録膜40の材質によってはこの値に限定さ
れるものではなく、これ以下又は以上であっても良い。
尚、前記相変化記録光ディスクの膜40の材質として
は、InSbTe系材料,GeSbTe系材料が好まし
い。
【0075】また書込(ライト)が1回に限定されるラ
イトワンス型光ディスクは、図5(a)の如くライトワ
ンス型光ディスクの記録膜51がレーザ光31の照射に
よりTe系等の合金膜上に複数のピット記録穴52を物
理的に開口してデータを記録するもので、この記録デー
タを消去する際には図5(b)に示すごとく高出力のレ
ーザ光31を照射して記録膜53を除去することにより
データを消去することができる。このライトワンス型光
ディスクのデータ消去に必要な必要エネルギー密度b
は、前述した様に計算上では600(J/m2)〜95
0(J/m2)程度,実験上では320(J/m2)〜6
60(J/m2)程度,イレーザパワーPで400(m
W)程度が好ましいが、記録膜51の材質によっては更
に低又は高エネルギーであっても良い。
【0076】この様に本実施例による光ディスクデータ
消去装置は、楕円形形状の複数トラックにまたがり、且
つ光ディスクの種類及び周速等に応じたエネルギ密度を
持つレーザ光を光ディスクに照射することによって、光
ディスク記録データを高速に消去することができる。
尚、本実施例においては光磁気ディスク/相変化記録光
ディスク及びライトワンス型光ディスクのデータ消去を
行なう光ディスクデータ消去装置について説明したが、
本発明はこれに限られるものではなく他の種類の螺旋状
トラックを持ちレーザ光によってデータが消去可能な光
ディスク用の光ディスクデータ消去装置にも適用するこ
とができる。
【0077】
【発明の効果】この様に本発明による光ディスクデータ
消去装置は、前記光ヘッドが、データ記録時の出力より
大きい出力、且つ複数トラックにまたがる形状のレーザ
スポット光を光ディスクに照射することによって、光デ
ィスクの種類及び径によらずデータを高速に消去するこ
とができる。
【0078】また本発明による光ディスクデータ消去装
置は、スピンドルモータが光ディスクの回転数を120
0rpm乃至1800rpm間の一定回転数に保った状
態で、複数トラックにまたがり且つ、イレーザパワーP
が内周から外周に向うに従って200mW乃至900m
W間で上昇するレーザスポット光を照射するによって、
光ディスクの種類及び径によらずCAV方式によってデ
ータを高速に消去することができる。
【0079】また本発明による約5インチ径の光磁気デ
ィスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置
は、磁界印加手段が磁界を光磁気ディスクに印加した状
態で、光磁気ディスクの回転数を1200rpmに保つ
と共に、複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパ
ワーPが内周から外周に向うに従って250mW乃至4
50mWに上昇するレーザスポット光を照射することに
より、約5インチ径の光磁気ディスクのデータ消去をC
AV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0080】また本発明による約3.5インチ径の光磁
気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置は、磁界印加手段が磁界を光磁気ディスクに印加し
た状態で、光磁気ディスクの回転数を1800rpmに
保つと共に、複数トラックにまたがる形状且つ、イレー
ザパワーPが内周から外周に向うに従って280mW乃
至360mWに上昇するレーザスポット光を照射するこ
とにより、約3.5インチ径の光磁気ディスクのデータ
消去をCAV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0081】また本発明による約5インチ径の相変化記
録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消
去装置は、光ディスクの回転数を1200rpmに保っ
た状態で、複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザ
パワーPが内周から外周に向うに従って500mW乃至
900mWに上昇するレーザスポット光を照射すること
により、約5インチ径の相変化光ディスクのデータ消去
をCAV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0082】また本発明による約5インチ径のワイトワ
ンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデ
ータ消去装置は、光ディスクの回転数を1200rpm
に保った状態で、複数トラックにまたがる形状且つ、イ
レーザパワーPが内周から外周に向うに従って200m
W乃至400mWに上昇するレーザスポット光を照射す
ることにより、約5インチ径のライトワンス型の光ディ
スクのデータ消去をCAV方式を用いて高速に行なうこ
とができる。
【0083】更に本発明による光ディスクデータ消去装
置は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形状且つ、イ
レーザパワーPを280mW乃至500mW間の一定値
に保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共
に、更に光ヘッドの内周から外周への移動に伴って光デ
ィスクの回転数を約600rpmから2400rpm間
に制御することにより、光ディスクの種類及び径によら
ずCLV方式によってデータを高速に消去することがで
きる。
【0084】また本発明による約5インチ径の光磁気デ
ィスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置
は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形状且つ、イレ
ーザパワーPを約450mWの一定値に保つレーザスポ
ット光を光ディスクに照射すると共に、且つ光ヘッドの
内周から外周への移動に伴って光磁気ディスクの回転数
を約2400rpmから1200rpm間に制御するこ
とにより、約5インチ径の光磁気ディスクのデータ消去
をCLV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0085】また本発明による約3.5インチ径の光磁
気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる形状且
つ、イレーザパワーPを約280mWの一定値に保つレ
ーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、光ヘッ
ドの内周から外周への移動に伴って光磁気ディスクの回
転数を約1800rpmから1100rpm間に制御す
ることにより、約3.5インチ径の光磁気ディスクのデ
ータ消去をCLV方式を用いて高速に行なうことができ
る。
【0086】また本発明による約5インチ径の相変化記
録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消
去装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる形状且
つ、イレーザパワーPを約500mWの一定値に保つレ
ーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、光ヘッ
ドの内周から外周への移動に伴って光ディスクの回転数
を約1200rpmから600rpm間に制御すること
により、約5インチ径の相変化光ディスクのデータ消去
をCLV方式を用いて高速に行なうことができる。
【0087】また本発明による約5インチ径のライトワ
ンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデ
ータ消去装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる
形状且つ、イレーザパワーPを約400mWの一定値に
保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、
光ヘッドの内周から外周への移動に伴って光ディスクの
回転数を約2400rpmから1200rpm間に制御
することにより、約5インチ径のライトワンス型の光デ
ィスクのデータ消去をCLV方式を用いて高速に行なう
ことができる。
【0088】また本発明による約5インチ径の光磁気デ
ィスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置
は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形状且つ、イレ
ーザパワーPを約450mWの一定値に保つレーザスポ
ット光を光ディスクに照射すると共に、該レーザスポッ
ト光が照射されるトラックの周速度を約8m/sに制御
することにより、周速を規定して約5インチ径の光磁気
ディスクのデータ消去をCLV方式を用いて高速に行な
うことができる。
【0089】また本発明による約3.5インチ径の光磁
気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる形状且
つ、イレーザパワーPを約280mWの一定値に保つレ
ーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、該レー
ザスポット光が照射されるトラックの周速度を約4.5
m/sに制御することにより、周速を規定して約3.5
インチ径の光磁気ディスクのデータ消去をCLV方式を
用いて高速に行なうことができる。
【0090】また本発明による約5インチ径の相変化記
録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消
去装置は、光ヘッドが複数トラックにまたがる形状且
つ、イレーザパワーPを約500mWの一定値に保つレ
ーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、該レー
ザスポット光が照射されるトラックの周速度を約4m/
sに制御することにより、約5インチ径の相変化記録光
ディスクのデータ消去をCLV方式を用いて高速に行な
うことができる。
【0091】また本発明による約5インチ径のライトワ
ンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデ
ータ消去装置は、光ヘッドが、複数トラックにまたがる
形状且つ、イレーザパワーPを約400mWの一定値に
保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、
該レーザスポット光が照射されるトラックの周速度を約
8m/sに制御することにより、約5インチ径のライト
ワンス型の光ディスクのデータ消去をCLV方式を用い
て高速に行なうことができる。
【0092】また本発明による光ディスクデータ消去装
置は、光ヘッドが、単位面積当り320J/m2乃至1
650J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザス
ポット光を複数トラックにまたがって照射することによ
り、光ディスクの種類及び径によらず消去エネルギ密度
を規定することによってデータを高速に消去することが
できる。
【0093】また本発明による約5インチ径の光磁気デ
ィスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置
は、光ヘッドが、単位面積当り700J/m2乃至82
0J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザスポッ
ト光を複数トラックにまたがって照射することにより、
約5インチ径の光磁気ディスクのデータ消去を消去エネ
ルギ密度を規定して高速に行なうことができる。
【0094】また本発明による約3.5インチ径の光磁
気ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去
装置は、光ヘッドが、単位面積当り600J/m2乃至
780J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザス
ポット光を複数トラックにまたがって照射することによ
り、約3.5インチ径の光磁気ディスクのデータ消去を
消去エネルギ密度を規定して高速に行なうことができ
る。
【0095】また本発明による約5インチ径の相変化記
録光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消
去装置は、光ヘッドが、単位面積当り1200J/m2
乃至1650J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレ
ーザスポット光を複数トラックにまたがって照射するこ
とにより、約5インチ径の相変化記録光ディスクのデー
タ消去を消去エネルギ密度を規定して高速に行なうこと
ができる。
【0096】また本発明による約5インチ径のワイトワ
ンス型の光ディスクのデータ消去を行なう光ディスクデ
ータ消去装置は、光ヘッドが、単位面積当り320J/
2乃至950J/m2のイレーズ必要エネルギ密度のレ
ーザスポット光を複数トラックにまたがって照射するこ
とにより、約5インチ径のワイトワンス型の光ディスク
のデータ消去を消去エネルギ密度を規定して高速に行な
うことができる。
【0097】また本発明による光ディスクデータ消去装
置は、光ヘッドが照射する複数トラックにまたがる形状
のレーザスポット光が、円周方向に約2〜4μm且つ半
径方向に約50〜150μmの楕円形であることによ
り、複数トラックを並行的に消去して高速にデータ消去
を行なうことができる。
【0098】また本発明による光ディスクデータ消去装
置は、光ヘッドがトラックに対して重複してデータ消去
を行なうことによって、ヘッド移動に伴うメカニカル誤
差等による未消去トラック発生を防止して、光ディスク
に記録されたデータを高速且つ確実に消去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光ディスクデータ消去
装置の全体構成を説明するための図。
【図2】本実施例による光ヘッド及び外部スケールと光
ディスクとの位置関係を説明するための図。
【図3】本光ディスクデータ消去装置によりデータが消
去される光磁気ディスクの記録状態を説明するための
図。
【図4】図3同様にデータが消去される相変化光ディス
クの記録状態を説明するための図。
【図5】図4同様にデータが消去されるライトワンス光
ディスクの記録状態を説明するための図。
【符号の説明】
1:ローディング機構,2:永久磁石又は電磁石,3:
光ディスク,4:光ヘッド,5:スピンドルモータ,
6:キャリッジモータ,7:オートフォーカス制御部,
8:レーザ光制御部,9:マイクロプロセッサ,10:
キャリッジ制御部,11:スピンドルモータ制御部,1
2:外部スケール,63,ガイドレール
フロントページの続き (72)発明者 三浦 清孝 神奈川県足柄上郡中井町グリーンテクなか い 日立コンピュータ機器 株式会社内 (72)発明者 佐竹 保隆 神奈川県足柄上郡中井町グリーンテクなか い 日立コンピュータ機器 株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する光ディスクのデータ消去を行なう光ディス
    クデータ消去装置であって、前記データ記録済み光ディ
    スクの半径方向に移動が案内される光ヘッドと、該光ヘ
    ッドの前記移動による光ヘッドのトラック位置を検出す
    る外部スケールとを備え、前記光ヘッドが、前記外部ス
    ケールにより半径方向位置を検出しながら光ディスクの
    半径方向に移動すると共に、データ記録時の出力より大
    きい出力、且つ複数トラックにまたがる形状のレーザス
    ポット光を光ディスクに照射することによってデータを
    高速に消去することを特徴とする光ディスクデータ消去
    装置。
  2. 【請求項2】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する光ディスクのデータ消去を行なう光ディス
    クデータ消去装置であって、前記データ記録済み光ディ
    スクの半径方向に移動が案内される光ヘッドと、光ディ
    スクを回転するスピンドルモータと、該光ヘッドの前記
    移動による光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケ
    ールとを備え、前記スピンドルモータが光ディスクの回
    転数を1200乃至1800rpm間の一定回転数に保
    った状態で、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより
    半径方向位置を検出しながら光ディスク上を半径方向に
    移動しつつ、複数トラックにまたがる形状且つ、イレー
    ザパワーPが内周から外周に向うに従って200mW乃
    至900mW間で上昇するレーザスポット光を照射する
    ことによってデータを高速に消去することを特徴とする
    光ディスクデータ消去装置。
  3. 【請求項3】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する約5インチ径の光磁気ディスクのデータ消
    去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、前記デ
    ータ記録済み光磁気ディスクの半径方向に移動が案内さ
    れる光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピンドル
    モータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドのトラ
    ック位置を検出する外部スケールと、該光磁気ディスク
    の光ヘッド裏面に位置して光ディスクに磁界を与える磁
    界印加手段とを備え、前記スピンドルモータが光磁気デ
    ィスクの回転数を1200rpmに保った状態で、前記
    光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向位置を検
    出しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数
    トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPが内周
    から外周に向うに従って250mW乃至450mWに上
    昇するレーザスポット光を照射することによってデータ
    を高速に消去することを特徴とする光ディスクデータ消
    去装置。
  4. 【請求項4】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する約3.5インチ径の光磁気ディスクのデー
    タ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、前
    記データ記録済み光磁気ディスクの半径方向に移動が案
    内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピン
    ドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドの
    トラック位置を検出する外部スケールと、該光磁気ディ
    スクの光ヘッド裏面に位置して光ディスクに磁界を与え
    る磁界印加手段とを備え、前記スピンドルモータが光磁
    気ディスクの回転数を1800rpmに保った状態で、
    前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向位置
    を検出しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、
    複数トラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPが
    内周から外周に向うに従って280mW乃至360mW
    に上昇するレーザスポット光を照射することによってデ
    ータを高速に消去することを特徴とする光ディスクデー
    タ消去装置。
  5. 【請求項5】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径の相変化記録光ディスクの
    データ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であっ
    て、前記データ記録済み光磁気ディスクの半径方向に移
    動が案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動によ
    る光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールとを
    備え、前記スピンドルモータが光ディスクの回転数を1
    200rpmに保った状態で、前記光ヘッドが、前記外
    部スケールにより半径方向位置を検出しながら相変化記
    録ディスク上を半径方向に移動すると共に、複数トラッ
    クにまたがる形状且つ、イレーザパワーPが内周から外
    周に向うに従って500mW乃至900mWに上昇する
    レーザスポット光を照射することによってデータを高速
    に消去することを特徴とする光ディスクデータ消去装
    置。
  6. 【請求項6】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する約5インチ径のライトワンス型の光ディス
    クのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であ
    って、前記データ記録済み光磁気ディスクの半径方向に
    移動が案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動に
    よる光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールと
    を備え、前記スピンドルモータが光ディスクの回転数を
    1200rpmに保った状態で、前記光ヘッドが、前記
    外部スケールにより半径方向位置を検出しながら光ディ
    スク上を半径方向に移動すると共に、複数トラックにま
    たがる形状且つ、イレーザパワーPが内周から外周に向
    うに従って200mW乃至400mWに上昇するレーザ
    スポット光を照射することによってデータを高速に消去
    することを特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  7. 【請求項7】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する光ディスクのデータ消去を行なう光ディス
    クデータ消去装置であって、前記データ記録済み光ディ
    スクの半径方向に移動が案内される光ヘッドと、光磁気
    ディスクを回転するスピンドルモータと、該光ヘッドの
    前記移動による光ヘッドのトラック位置を検出する外部
    スケールとを備え、前記光ヘッドが、外部スケールによ
    り半径方向位置を検出しながら光ディスク上を半径方向
    に移動しつつ、複数トラックにまたがる形状且つ、イレ
    ーザパワーPを280mW乃至500mW間の一定値に
    保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共に、
    更に光ヘッドの内周から外周への移動に伴って光ディス
    クの回転数を約600rpmから2400rpm間に制
    御することによりデータを高速に消去することを特徴と
    する光ディスクデータ消去装置。
  8. 【請求項8】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する約5インチ径の光磁気ディスクのデータ消
    去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、前記デ
    ータ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案内される
    光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピンドルモー
    タと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドのトラック
    位置を検出する外部スケールとを備え、前記光ヘッドが
    外部スケールにより半径方向位置を検出しながら光ディ
    スク上を半径方向に移動しつつ、複数トラックにまたが
    る形状且つ、イレーザパワーPを約450mWの一定値
    に保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共
    に、且つ光ヘッドの内周から外周への移動に伴って光磁
    気ディスクの回転数を約2400rpmから1200r
    pm間に制御することによりデータを高速に消去するこ
    とを特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  9. 【請求項9】 レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する約3.5インチ径の光磁気ディスクのデー
    タ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、前
    記データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案内さ
    れる光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピンドル
    モータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドのトラ
    ック位置を検出する外部スケールとを備え、前記光ヘッ
    ドが外部スケールにより半径方向位置を検出しながら光
    ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数トラックにま
    たがる形状且つ、イレーザパワーPを約280mWの一
    定値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると
    共に、光ヘッドの内周から外周への移動に伴って光磁気
    ディスクの回転数を約1800rpmから1100rp
    m間に制御することによりデータを高速に消去すること
    を特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  10. 【請求項10】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径の相変化記録光ディスクの
    データ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であっ
    て、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が
    案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピ
    ンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッド
    のトラック位置を検出する外部スケールとを備え、前記
    光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置を検出しな
    がら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数トラッ
    クにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを約500m
    Wの一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射
    すると共に、光ヘッドの内周から外周への移動に伴って
    光ディスクの回転数を約1200rpmから600rp
    m間に制御することによりデータを高速に消去すること
    を特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  11. 【請求項11】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径のライトワンス型の光ディ
    スクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置で
    あって、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移
    動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転する
    スピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘ
    ッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、
    前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置を検出
    しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数ト
    ラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを約40
    0mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに
    照射すると共に、光ヘッドの内周から外周への移動に伴
    って光ディスクの回転数を約2400rpmから120
    0rpm間に制御することによりデータを高速に消去す
    ることを特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  12. 【請求項12】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径の光磁気ディスクのデータ
    消去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、前記
    データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案内され
    る光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピンドルモ
    ータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドのトラッ
    ク位置を検出する外部スケールとを備え、前記光ヘッド
    が外部スケールにより半径方向位置を検出しながら光デ
    ィスク上を半径方向に移動しつつ、複数トラックにまた
    がる形状且つ、イレーザパワーPを約450mWの一定
    値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射すると共
    に、該レーザスポット光が照射されるトラックの周速度
    を約8m/sに制御することによりデータを高速に消去
    することを特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  13. 【請求項13】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約3.5インチ径の光磁気ディスクのデ
    ータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、
    前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案内
    される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピンド
    ルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドのト
    ラック位置を検出する外部スケールとを備え、前記光ヘ
    ッドが外部スケールにより半径方向位置を検出しながら
    光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数トラックに
    またがる形状且つ、イレーザパワーPを約280mWの
    一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射する
    と共に、該レーザスポット光が照射されるトラックの周
    速度を約4.5m/sに制御することによりデータを高
    速に消去することを特徴とする光ディスクデータ消去装
    置。
  14. 【請求項14】レーザ照射により螺旋状トラックにデー
    タを記録する約5インチ径の相変化記録光ディスクのデ
    ータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、
    前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案内
    される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転するスピンド
    ルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドのト
    ラック位置を検出する外部スケールとを備え、前記光ヘ
    ッドが外部スケールにより半径方向位置を検出しながら
    光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数トラックに
    またがる形状且つ、イレーザパワーPを約500mWの
    一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに照射する
    と共に、該レーザスポット光が照射されるトラックの周
    速度を約4m/sに制御することによりデータを高速に
    消去することを特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  15. 【請求項15】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径のライトワンス型の光ディ
    スクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置で
    あって、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移
    動が案内される光ヘッドと、光磁気ディスクを回転する
    スピンドルモータと、該光ヘッドの前記移動による光ヘ
    ッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、
    前記光ヘッドが外部スケールにより半径方向位置を検出
    しながら光ディスク上を半径方向に移動しつつ、複数ト
    ラックにまたがる形状且つ、イレーザパワーPを約40
    0mWの一定値に保つレーザスポット光を光ディスクに
    照射すると共に、該レーザスポット光が照射されるトラ
    ックの周速度を約8m/sに制御することによりデータ
    を高速に消去することを特徴とする光ディスクデータ消
    去装置。
  16. 【請求項16】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する光ディスクのデータ消去を行なう光ディ
    スクデータ消去装置であって、前記データ記録済み光デ
    ィスクの半径方向に移動が案内される光ヘッドと、該光
    ヘッドの前記移動による光ヘッドのトラック位置を検出
    する外部スケールとを備え、前記光ヘッドが、前記外部
    スケールにより半径方向位置を検出しながら光ディスク
    の半径方向に移動すると共に、単位面積当り320J/
    2乃至1650J/m2のイレーズ必要エネルギ密度の
    レーザスポット光を複数トラックにまたがって照射する
    ことによりデータを高速に消去することを特徴とする光
    ディスクデータ消去装置。
  17. 【請求項17】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径の光磁気ディスクのデータ
    消去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、前記
    データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案内され
    る光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッドの
    トラック位置を検出する外部スケールとを備え、前記光
    ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向位置を検出
    しながら光ディスクの半径方向に移動すると共に、単位
    面積当り700J/m2乃至820J/m2のイレーズ必
    要エネルギ密度のレーザスポット光を複数トラックにま
    たがって照射することによりデータを高速に消去するこ
    とを特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  18. 【請求項18】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約3.5インチ径の光磁気ディスクのデ
    ータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であって、
    前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が案内
    される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動による光ヘッ
    ドのトラック位置を検出する外部スケールとを備え、前
    記光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向位置を
    検出しながら光ディスクの半径方向に移動すると共に、
    単位面積当り600J/m2乃至780J/m2のイレー
    ズ必要エネルギ密度のレーザスポット光を複数トラック
    にまたがって照射することによりデータを高速に消去す
    ることを特徴とする光ディスクデータ消去装置。
  19. 【請求項19】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径の相変化記録光ディスクの
    データ消去を行なう光ディスクデータ消去装置であっ
    て、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移動が
    案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動による光
    ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールとを備
    え、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方向
    位置を検出しながら光ディスクの半径方向に移動すると
    共に、単位面積当り1200J/m2乃至1650J/m
    2のイレーズ必要エネルギ密度のレーザスポット光を複
    数トラックにまたがって照射することによりデータを高
    速に消去することを特徴とする光ディスクデータ消去装
    置。
  20. 【請求項20】 レーザ照射により螺旋状トラックにデ
    ータを記録する約5インチ径のワイトワンス型の光ディ
    スクのデータ消去を行なう光ディスクデータ消去装置で
    あって、前記データ記録済み光ディスクの半径方向に移
    動が案内される光ヘッドと、該光ヘッドの前記移動によ
    る光ヘッドのトラック位置を検出する外部スケールとを
    備え、前記光ヘッドが、前記外部スケールにより半径方
    向位置を検出しながら光ディスクの半径方向に移動する
    と共に、単位面積当り320J/m2乃至950J/m2
    のイレーズ必要エネルギ密度のレーザスポット光を複数
    トラックにまたがって照射することによりデータを高速
    に消去することを特徴とする光ディスクデータ消去装
    置。
  21. 【請求項21】 前記複数トラックにまたがる形状のレ
    ーザスポット光が、光ディスク円周方向に約2〜4μm
    且つ半径方向に約50〜150μmの楕円形であること
    を特徴とする請求項1乃至20記載の光ディスクデータ
    消去装置。
  22. 【請求項22】 前記光ディスクの半径方向に移動する
    光ヘッドが、前記トラックの消去を重複して行なうこと
    を特徴とする請求項1乃至21記載の光ディスクデータ
    消去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003102933A1 (fr) * 2002-05-30 2003-12-11 Hitachi Computer Peripherals Co., Ltd. Dispositif et procédé d'initialisation d'un disque optique
WO2009091177A3 (ko) * 2008-01-14 2009-10-15 엘지전자 주식회사 광디스크의 데이터 영구 삭제 장치 및 방법
CN116550727A (zh) * 2023-07-11 2023-08-08 江苏亮点光电科技有限公司 光盘激光销毁控制方法及系统

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