JPH08123683A - 並列プロセツサ装置 - Google Patents

並列プロセツサ装置

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JPH08123683A
JPH08123683A JP6287509A JP28750994A JPH08123683A JP H08123683 A JPH08123683 A JP H08123683A JP 6287509 A JP6287509 A JP 6287509A JP 28750994 A JP28750994 A JP 28750994A JP H08123683 A JPH08123683 A JP H08123683A
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    • G06F15/76Architectures of general purpose stored program computers
    • G06F15/80Architectures of general purpose stored program computers comprising an array of processing units with common control, e.g. single instruction multiple data processors
    • G06F15/8007Architectures of general purpose stored program computers comprising an array of processing units with common control, e.g. single instruction multiple data processors single instruction multiple data [SIMD] multiprocessors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、並列プロセツサ装置において、シリ
アルデータを所定単位でパラレルデータに変換して並列
に処理した後シリアルデータとして出力する際に、高速
なクロツク信号を必要とせずにデータを任意に飛び飛び
に処理して出力する。 【構成】データ入力レジスタへのデータ書き込み番地を
制御する第1のポインタモード制御手段(21)を設
け、第1のデータをデータ入力レジスタに入力する際の
第1のデータの個数と間隔を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図10〜図19) 発明が解決しようとする課題(図10、図14及び図1
5) 課題を解決するための手段(図1、図5、図7及び図1
0) 作用(図1、図5、図7及び図10) 実施例(図1〜図10) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は並列プロセツサ装置に関
し、例えば映像信号のデイジタル処理に用いられる並列
プロセツサに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、画像データに対する信号処理の分
野においては、1枚の画像を構成する全ての画素に対し
て同様の演算処理を施すことが多い。多くのデータに対
して同様の演算処理を高速に実行するために、SIMD
(Single Instruction Multiple Data stream (単一命
令複数データ))型アーキテクチヤが提案され、画像信
号処理に限らず広い分野で利用されている。SIMD型
アーキテクチヤは、演算装置を必要な個数だけ並べて、
各々の演算装置が同一の命令に従つて動作するようにし
た構成である。従つて、各々の演算装置に別々のデータ
を与えると、それぞれのデータに対する演算結果が一度
に得られる。SIMD型処理装置の画像処理への適用と
して、例えばSVP(SERIAL VIDEO PROCESSOR/Proceed
ings of the IEEEE 1990 CUSTOM INTEGRATED CIRCUITS
CONFERENCE /P17 3.1〜4)に示される装置が知られてい
る。
【0004】この装置は、具体的には例えば図10に示
すような並列プロセツサ1で構成されている。図中2は
1走査線分の画素データを、シリアルデータ入力SINか
ら逐次的に入力するためのデータ入力レジスタ(以下、
DIRと呼ぶ)である。3は1走査線分の画素データを
並列に処理するための複数のプロセツサエレメント(以
下、PEと呼ぶ)である。4は1走査線分の処理された
画素データを、シリアルデータ出力SOUT へ逐次的に出
力するためのデータ出力レジスタ(以下、DORと呼
ぶ)である。
【0005】このような並列プロセツサ1で、図11に
示すように、p(1、1)〜p(m、n)のm×n個の
画素で構成される画像データを処理する手順を、図13
を用いて以下に説明する。任意のi、j(但し1≦i≦
m、1≦j≦n)の画素p(i、j)は、複数ビツトで
表現されても良い。画像の走査は通常左から右、かつ上
から下という順序で行われるので、画像データは一般に
図12に示すような構造で伝送される。ここで、1ライ
ン分の画素データを走査する時間を水平期間と呼ぶ。ま
た走査が画面の右端から左端へ戻るための時間をブラン
キング期間と呼ぶ。例えばiライン目の右端の画素p
(i、n)と、次のラインの左端の画素p(i+1、
1)との画素データの間には、ブランキング期間が存在
する。
【0006】図13において、各画素がそれぞれ複数ビ
ツトで構成される映像信号が、画素単位で入力端子に逐
次的に入力される。最初の1水平期間の時間で、1ライ
ン目の画素データが、1ライン分の容量を有するDIR
2に格納される。DIR2に格納された映像信号の1ラ
イン目の各画素のデータは、その後のブランキング期間
内に並列に出力され、1つのPE3につき1画素のデー
タが、1ライン分の個数並べられたPE3に、並列に供
給される。
【0007】次の1水平期間で、各PE3は供給された
1ライン目の画素データに対して演算処理を行う。同時
にDIR2には2ライン目の画素データが逐次的に入力
される。続くブランキング期間内に各PE3から、処理
の施された1ライン目の画素データがDOR4に並列に
供給される。同時にDIR2からは2ライン目の画素デ
ータがPE3に並列に供給される。次の1水平期間でD
OR4に格納された1ライン目の画素データが、逐次的
に出力端子に出力される。同時にPE3は2ライン目の
画素データの演算処理を行い、DIR2には3ライン目
の画素データが逐次的に入力される。
【0008】これ以降はPE3がiライン目の画素デー
タを処理している時は、DIR2は(i+1)ライン目
の画素データを入力し、DOR4は(i−1)ライン目
の画素データを出力することが繰り返される。DIR
2、PE3、DOR4が以上のように同期して動作する
ことで、各水平期間毎に演算処理された映像信号が取り
出される。このようにして例えば映像信号のデイジタル
処理が行われる。
【0009】上述の並列プロセツサ1を構成する部分で
あるDIR2、DOR4についてさらに詳細に説明す
る。DIR2は図14に示すように、ポインタ5とメモ
リ6から構成されている。ポインタ5は入力としてポイ
ンタ制御信号S1 を持ち、出力としてポインタ出力S2
を持つ。ポインタ制御信号S1 は、クロツク入力S11と
ポインタ入力S12である。
【0010】ポインタ出力S2 はメモリ6のポインタ入
力に接続されている。ポインタ5はシフトレジスタ回路
で構成されている。シフトレジスタ回路は、シリアル信
号とパラレル信号の相互変換を行う際に広く使われてい
る回路である(例えば横井与次郎著「デイジタルIC実
用回路マニユアル」)。メモリ6は入力としてシリアル
データ入力バス7とポインタ入力を持ち、出力としてパ
ラレルデータ出力バス8を持つ。シリアルデータ入力バ
ス7及びパラレルデータ出力バス8は1画素のデータを
表現するのに十分なビツト幅を持つ。
【0011】DIR2の動作を図16及び図17を用い
て説明する。ポインタ出力S2 が論理「1」となつてい
る部分のメモリ6が、シリアルデータ入力バス7に現れ
たデータを格納する。水平期間の最初だけポインタ入力
S12に論理「1」を与え、クロツク入力S11にパルスを
与えるのと同期して、シリアルデータ入力バス7に、例
えばiライン目の画素データとしてp(i、1)〜p
(i、n)を逐次的に与えると1ライン分の画素データ
がDIR2のメモリ6に格納される。
【0012】DOR4は図15に示すように、ポインタ
9とメモリ10から構成されている。ポインタ9は入力
としてポインタ制御信号S3 を持ち、出力としてポイン
タ出力S4 を持つ。ポインタ制御信号S3 は、クロツク
入力S31とポインタ入力S32である。ポインタ出力S4
はメモリ10のポインタ入力に接続されている。ポイン
タ9は、DIR2と同様にシフトレジスタ回路で構成さ
れている。メモリ10は入力としてパラレルデータ入力
バス11とポインタ入力を持ち、出力としてシリアルデ
ータ出力バス12を持つ。パラレルデータ入力バス11
及びシリアルデータ出力バス12は1画素のデータを表
現するのに十分なビツト幅を持つ。
【0013】DOR4の動作を図18及び図19を用い
て説明する。ポインタ出力S4 が論理「1」となつてい
る部分のメモリ9に格納されているデータが、シリアル
データ出力バス12に現れる。水平期間の最初だけポイ
ンタ入力S32に論理「1」を与え、クロツク入力S31に
パルスを与えると、それに同期して画素データがシリア
ルデータ出力バス12に現れる。1ライン分の画素数の
パルスをクロツク入力S31に与えると、例えばiライン
目の画素データとしてq(i、1)〜q(i、n)がD
OR4のメモリ10から、シリアルデータ出力バス12
に取り出される。なお上述の説明と図14及び図15よ
り明らかなように、ポインタ5、9はDIR2において
もDOR4においても全く同等の回路が使用される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述したよう
に1ラインあたり例えばn個の画素をDIR2に入力し
て、n個のPE3を用いて演算処理を行い、n個の画素
をDOR4から出力する場合、従来の並列プロセツサ1
で、効率良く処理を行うことができる。しかし1ライン
あたりの入力画素数と1ラインあたりの出力画素数が異
なるような信号処理を行いたい場合、上述の並列プロセ
ツサ1では実現が困難であつた。
【0015】例えば画像の拡大処理を行う場合、横方向
の倍率をr(但しr>1)とすると、1ラインあたりn
個の入力画素を処理して、1ラインあたり(n×r)個
の出力画素を生成する必要がある。そこで入力されてく
るn個の画素データを、DIR2の(n×r)個のメモ
リ6に飛び飛びに格納して、(n×r)個のPE3によ
つて演算処理を行い、DOR4の(n×r)個のメモリ
10から(n×r)個の画素データを出力する。ところ
が上述した並列プロセツサ1においては、DIR2のポ
インタ5に一般的なシフトレジスタ回路を用いているた
め、クロツク入力S11を1パルス与えた時にポインタ出
力S2 を1つシフトすることしかできなかつた。
【0016】従つて、例えば1個の画素データをDIR
2の2個のメモリ6に格納するためには、DIR2のシ
リアルデータ入力7に供給される画像データの転送速度
の、2倍の速度でDIR2のポインタ入力S12にクロツ
ク入力S11を与える必要があつた。しかし例えばビデオ
信号の転送速度は高速なので、ビデオ信号の何倍もの速
度でポインタ5のクロツク入力S11を発生することは非
常に困難であつた。このような理由で画像の拡大処理は
困難であつた。
【0017】また例えば画像の縮小処理を行う場合、横
方向の倍率をs(但しs<1)とすると、1ラインあた
りn個の入力画素を処理して、1ラインあたり(n×
s)個の出力画素を生成する必要がある。そこで入力さ
れてくるn個の画素データを、DIR2のn個のメモリ
6に格納して、n個のPE3によつて演算処理を行い、
DOR4のn個のメモリ10から必要な(n×s)個の
画素データだけを飛び飛びに出力する。ところが上述し
た並列プロセツサ1においては、DOR4のポインタ9
に一般的なシフトレジスタ回路を用いているため、クロ
ツク入力S31を1パルス与えた時にポインタ出力S4 を
1つシフトすることしかできなかつた。
【0018】従つて、例えばDOR4の2個のメモリ1
0から1個の画素データを取り出し、1個の画素データ
を読み飛ばすためには、DOR4のシリアルデータ出力
12に供給される画像データの転送速度の2倍の速度で
DOR4のポインタ入力S32にクロツク入力S31を与え
る必要があつた。しかし例えばビデオ信号の転送速度は
高速なので、ビデオ信号の何倍もの速度でポインタ9の
クロツク入力S31を発生することは非常に困難であつ
た。このような理由で、画像の縮小も困難であつた。
【0019】上述のように従来の並列プロセツサには、
DIR2のポインタ5に一般的なシフトレジスタ回路を
用いているため、DIR2に画素データを飛び飛びに格
納することは、非常に高速なクロツク信号が必要になる
ことから実現が困難であつた。またDOR4のポインタ
9にも一般的なシフトレジスタ回路を用いているため、
DOR4から画素データを飛び飛びに取り出すことは、
非常に高速なクロツク信号が必要になることから実現が
困難であつた。
【0020】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、シリアルデータを所定単位でパラレルデータに変換
して並列に処理した後シリアルデータとして出力する際
に、高速なクロツク信号を必要とせずにデータを任意に
飛び飛びに処理して出力し得る並列プロセツサ装置を提
案しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、シリアルデータでなる複数の第1
のデータをシリアル入力パラレル出力のデータ入力レジ
スタ(30)に入力し、そのデータ入力レジスタ(3
0)のパラレル出力(8)を複数のプロセツサエレメン
ト(3)に並列に供給して、第1のデータをプロセツサ
エレメント(3)で演算処理し、その演算結果としてプ
ロセツサエレメント(3)から並列に出力される複数の
第2のデータを、パラレル入力シリアル出力のデータ出
力レジスタ(31)に並列に入力し、そのデータ出力レ
ジスタ(31)のシリアル出力(12)より第2のデー
タをシリアルデータとして出力する並列プロセツサ装置
(1)において、データ入力レジスタ(30)へのデー
タ書き込み番地を制御する第1のポインタモード制御手
段(21)を設け、第1のデータをデータ入力レジスタ
(30)に入力する際の第1のデータの個数と間隔を制
御するようにした。
【0022】また本発明においては、シリアルデータで
なる複数の第1のデータをシリアル入力パラレル出力の
データ入力レジスタ(30)に入力し、そのデータ入力
レジスタ(30)のパラレル出力(8)を複数のプロセ
ツサエレメント(3)に並列に供給して、第1のデータ
をプロセツサエレメント(3)で演算処理し、その演算
結果としてプロセツサエレメント(3)から並列に出力
される複数の第2のデータを、パラレル入力シリアル出
力のデータ出力レジスタ(31)に並列に入力し、その
データ出力レジスタ(31)のシリアル出力(12)よ
り第2のデータをシリアルデータとして出力する並列プ
ロセツサ装置(1)において、データ出力レジスタ(3
1)からのデータ読み出し番地を制御する第2のポイン
タモード制御手段(21)を設け、第2のデータをデー
タ出力レジスタ(31)から出力する際の第2のデータ
の間隔を制御するようにした。
【0023】さらに本発明においては、シリアルデータ
でなる複数の第1のデータをシリアル入力パラレル出力
のデータ入力レジスタ(30)に入力し、そのデータ入
力レジスタ(30)のパラレル出力(8)を複数のプロ
セツサエレメント(3)に並列に供給して、第1のデー
タをプロセツサエレメント(3)で演算処理し、その演
算結果としてプロセツサエレメント(3)から並列に出
力される複数の第2のデータを、パラレル入力シリアル
出力のデータ出力レジスタ(31)に並列に入力し、そ
のデータ出力レジスタ(31)のシリアル出力(12)
より第2のデータをシリアルデータとして出力する並列
プロセツサ装置(1)において、データ入力レジスタ
(30)へのデータ書き込み番地を制御する第1のポイ
ンタモード制御手段(21)と、データ出力レジスタ
(31)からのデータ読み出し番地を制御する第2のポ
インタモード制御手段(21)とを設け、第1のデータ
をデータ入力レジスタ(30)に入力する際の第1のデ
ータの個数と間隔を制御すると共に、第2のデータをデ
ータ出力レジスタ(31)から出力する際の第2のデー
タの間隔を制御するようにした。
【0024】
【作用】データ入力レジスタ(30)へのデータ書き込
み番地を制御する第1のポインタモード制御手段(2
1)を設け、第1のデータをデータ入力レジスタ(3
0)に入力する際の第1のデータの個数と間隔を制御す
るようにしたことにより、従来1つずつしかポインタ出
力をシフトできなかつたところを、任意の個数や間隔で
シフトでき、かくして高速なクロツクを必要とすること
なく、データ入力レジスタ(30)にデータを飛び飛び
に格納することができる。
【0025】また、データ出力レジスタ(31)からの
データ読み出し番地を制御する第2のポインタモード制
御手段(21)を設け、第2のデータをデータ出力レジ
スタ(31)から出力する際の第2のデータの間隔を制
御するようにしたことにより、従来1つずつしかポイン
タ出力をシフトできなかつたところを、任意の間隔でシ
フトでき、かくして高速なクロツクを必要とすることな
く、データ出力レジスタ(31)からデータを飛び飛び
に取り出すことができる。
【0026】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0027】図1において、20は全体として本発明の
一実施例によるポインタを示し、従来のポインタ5及び
9に換わるものであり、DIR2のポインタとしても、
DOR4のポインタとしても利用できる。従来のポイン
タ5、9と同様の目的でポインタ制御信号S5 としてク
ロツク入力S51とポインタ入力S52、複数のポインタ出
力S6 を持つ。21はポインタ20のモードを制御する
ためのポインタモード制御回路である。
【0028】この実施例の場合、ポインタモード制御回
路21は複数の1ビツトメモリ22で実現されており、
この1ビツトメモリ22へのデータ書き込み用入力23
を持つ。データ書き込み用入力23へは、任意のデータ
を書き込むために別の回路を接続する。例えばPE3の
出力の一部を接続しても良いし、予めデータを登録して
あるROMやRAMの出力を接続しても良い。ポインタ
モード制御回路21の出力24はポインタ20の内部の
第1のセレクタ25、第2のセレクタ26に接続されて
いる。
【0029】27はポインタ20を構成する複数の単位
遅延素子の1つである。25は単位遅延素子27の入力
を選択する第1のセレクタであり、第1のセレクタ25
の第1のセレクト入力28はポインタモード制御回路2
1の出力24を受け取る。第1のセレクタ25は、第1
のセレクト入力28が論理「0」である場合、前段から
転送されてくる信号を選択し単位遅延素子27に接続す
る。また第1のセレクタ25は、第1のセレクト入力2
8が論理「1」である場合、論理「0」である信号を選
択し単位遅延素子27に接続する。
【0030】26は単位遅延素子27の後段への出力を
選択する第2のセレクタであり、第2のセレクタ26の
第2のセレクト入力29はポインタモード制御回路21
の出力24を受け取る。第2のセレクタ26は、第2の
セレクト入力29が論理「0」である場合は、前段から
転送されてくる信号を選択し、後段の第1のセレクタ2
5bに接続する。また第2のセレクタ26は、第2のセ
レクト入力29が論理「1」である場合は、単位遅延素
子27の出力信号を選択して、後段の第1のセレクタ2
5bに接続する。
【0031】以上の構成において、単位遅延素子27
は、図2に示す原理で動作する。図2(A)は単位遅延
素子27と、その単位遅延素子27の入力側及び出力側
に配される第1のセレクタ25及び第2のセレクタ26
をそれぞれ1つだけ取り出して示す。ここで第1のセレ
クト入力28と、第2のセレクト入力29の組合せによ
つて、図2(B)〜図2(E)に示すような4つのモー
ドが考えられる。図2(B)のモードで単位遅延素子2
7は、一般的なシフトレジスタ回路を構成する単位遅延
素子として動作する。従つて、全ての単位遅延素子27
を図2(B)のモードに設定すると、従来のポインタ
5、9と同等に動作する。また図2(C)のモードで単
位遅延素子27は、シフトレジスタ回路から切り放さ
れ、前段からのポインタ信号は単位遅延素子27を飛び
越して後段へ渡される。従つて任意の個数の単位遅延素
子27を図2(C)のモードに設定することで、ポイン
タ信号を任意の間隔で飛び飛びにシフトするようなシフ
トレジスタ回路を構成できる。
【0032】さらに図2(D)のモードで単位遅延素子
27は、前段からのポインタ信号を受け取るが、前段か
らのポインタ信号は単位遅延素子27を飛び越して後段
へも渡される。従つて、任意の個数の単位遅延素子27
を図2(D)のモードに設定することで、ポインタ信号
を任意の個数の幅を持つてシフトするようなシフトレジ
スタ回路を構成できる。さらにまた図2(E)のモード
で単位遅延素子27は、ポインタ信号の後段への伝達を
終端する動作をする。すなわち、図2(E)のモードで
ある単位遅延素子27よりも後段にはポインタ信号は伝
わらないので、後段の回路の消費電力を低く抑える効果
がある。
【0033】ここで、各々の単位遅延素子27を所望の
モードとするために、第1のセレクト入力28と、第2
のセレクト入力29のパターンを用意して、ポインタモ
ード制御回路21のメモリ22に記憶させることで、任
意の間隔や個数でポインタ出力をシフトするようなポイ
ンタを構成することができる。例えば図3(A)のよう
にポインタモード制御回路21を設定し、ポインタ入力
S52にパルス入力を1つ与えると、それ以降はクロツク
信号をクロツク入力S51に与える度に図3(B)、図4
(A)〜図4(C)のようにポインタ出力S6 がシフト
していく。
【0034】上述のポインタモード制御回路21を用い
て構成したDIR30のポインタを図5に示し、その動
作を図6に示す。所望の拡大倍率を実現するためのパタ
ーンをポインタモード入力23に与え、クロツク入力S
51、ポインタ入力S52、シリアルデータ入力7に従来と
同じタイミングで信号を与えるだけで、図6(A)〜図
6(C)に示すように、所望の間隔や個数でDIR30
のメモリ6に格納できる。従つて並列プロセツサ1にこ
のDIR30を用いると、入出力速度は従来と同じで、
例えば画像の任意倍率の拡大処理を行うことができる。
【0035】また上述のポインタモード制御回路21を
用いて構成したDOR31のポインタを図7に示し、そ
の動作を図8に示す。所望の縮小倍率を実現するための
パターンをポインタモード入力23に設定し、クロツク
入力S51、ポインタ入力S52に従来と同じタイミングで
信号を与えるだけで、図8(A)〜図8(C)に示すよ
うに、DOR31のメモリ10から、不要な演算結果を
スキツプしてデータをシリアルデータ出力12上に取り
出すことができる。従つて並列プロセツサ1にこのDO
R31を用いると、入出力速度は従来と同じで、例えば
画像の任意倍率の縮小処理を行うことができる。なお図
7に示した回路をDOR31として用いる場合は、図2
(D)のモードを利用することは、出力データの衝突を
招くため一般には勧められない。
【0036】以上の構成によれば、このように図5のD
IR30を用いると共に、図7のDOR31を用いるこ
とにより、従来と同じタイミングでデータを入出力する
だけで、例えば画像の任意倍率の拡大縮小処理を行える
並列プロセツサ1を実現できる。
【0037】なお図9に本発明の他の実施例を示す。図
9の実施例は、ポインタを構成する単位遅延素子27′
で図2(B)と図2(C)の2種類のモードだけを利用
するものである。2種類のモード選択は1ビツトの情報
で可能であるから、ポインタモード制御回路21′を構
成するのに必要なメモリ22′の容量を、図1の構成と
比較して半分に減らすことができる。この構成におい
て、セレクタ26′は図1の構成における第2のセレク
タ26に相当するが動作論理は逆である。すなわちセレ
クト入力19′が論理「0」である場合は、単位遅延素
子27′の出力信号を選択して、後段のセレクタ25
b′に接続する。またセレクト入力19′が論理「1」
である場合は、前段から転送されてくる信号を選択し、
後段のセレクタ25b′に接続する。但しセレクタ26
とセレクタ26′の差は、回路図の表記上であり実際の
回路レイアウトにおいては重要ではない。
【0038】また上述の実施例においては、ポインタモ
ード制御回路に一般的なメモリ回路を用いているが、例
えばシフトレジスタ回路等のように、状態を書き換えて
保持できるような機能を持つ回路であれば、同様にポイ
ンタモード制御回路に利用できる。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、データ入
力レジスタへのデータ書き込み番地を制御する第1のポ
インタモード制御手段を設け、第1のデータをデータ入
力レジスタに入力する際の第1のデータの個数と間隔を
制御するようにしたことにより、従来1つずつしかポイ
ンタ出力をシフトできなかつたところを、任意の個数や
間隔でシフトでき、かくして高速なクロツクを必要とす
ることなく、データ入力レジスタにデータを飛び飛びに
格納し得る並列プロセツサ装置を実現できる。
【0040】また本発明によれば、データ出力レジスタ
からのデータ読み出し番地を制御する第2のポインタモ
ード制御手段を設け、第2のデータをデータ出力レジス
タから出力する際の第2のデータの間隔を制御するよう
にしたことにより、従来1つずつしかポインタ出力をシ
フトできなかつたところを、任意の間隔でシフトでき、
かくして高速なクロツクを必要とすることなく、データ
出力レジスタからデータを飛び飛びに取り出し得る並列
プロセツサ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による並列プロセツサのDI
R及びDORに用いるポインタの構成を示すブロツク図
である。
【図2】図1のポインタの動作原理の説明に供するブロ
ツク図である。
【図3】図1のポインタの動作の説明に供するブロツク
図である。
【図4】図1のポインタの動作の説明に供するブロツク
図である。
【図5】図1のポインタを用いた並列プロセツサのDI
Rを示すブロツク図である。
【図6】図5のDIRの動作の説明に供するブロツク図
である。
【図7】図1のポインタを用いた並列プロセツサのDO
Rを示すブロツク図である。
【図8】図7のDORの動作の説明に供するブロツク図
である。
【図9】本発明の他の実施例による並列プロセツサのD
IR及びDORに用いるポインタの構成を示すブロツク
図である。
【図10】並列プロセツサの全体構成を示すブロツク図
である。
【図11】画像データと画素データの対応の説明に供す
る略線図である。
【図12】画像データの伝送形式の説明に供する略線図
である。
【図13】図11の並列プロセツサによる画像データの
処理手順を示す略線図である。
【図14】従来の並列プロセツサにおけるDIRの構成
を示すブロツク図である。
【図15】従来の並列プロセツサにおけるDORの構成
を示すブロツク図である。
【図16】従来の並列プロセツサにおけるDIRの動作
の説明に供するブロツク図である。
【図17】従来の並列プロセツサにおけるDIRの動作
の説明に供するブロツク図である。
【図18】従来の並列プロセツサにおけるDORの動作
の説明に供するブロツク図である。
【図19】従来の並列プロセツサにおけるDORの動作
の説明に供するブロツク図である。
【符号の説明】
1……並列プロセツサ、2……データ入力レジスタ(D
IR)、3……プロセツサエレメント(PE)、4……
データ出力レジスタ(DOR)、5、9、20……ポイ
ンタ、6、10……メモリ、7……シリアルデータ入力
バス、8……パラレルデータ出力バス、11……パラレ
ルデータ入力バス、12……シリアルデータ出力バス、
21……ポインタモード制御回路、25、26……セレ
クタ、27……単位遅延素子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリアルデータでなる複数の第1のデータ
    をシリアル入力パラレル出力のデータ入力レジスタに入
    力し、当該データ入力レジスタのパラレル出力を複数の
    プロセツサエレメントに並列に供給して、上記第1のデ
    ータを上記プロセツサエレメントで演算処理し、当該演
    算結果として上記プロセツサエレメントから並列に出力
    される複数の第2のデータを、パラレル入力シリアル出
    力のデータ出力レジスタに並列に入力し、当該データ出
    力レジスタのシリアル出力より上記第2のデータをシリ
    アルデータとして出力する並列プロセツサ装置におい
    て、 上記データ入力レジスタへのデータ書き込み番地を制御
    する第1のポインタモード制御手段を具え、上記第1の
    データを上記データ入力レジスタに入力する際の上記第
    1のデータの個数と間隔を制御するようにしたことを特
    徴とする並列プロセツサ装置。
  2. 【請求項2】シリアルデータでなる複数の第1のデータ
    をシリアル入力パラレル出力のデータ入力レジスタに入
    力し、当該データ入力レジスタのパラレル出力を複数の
    プロセツサエレメントに並列に供給して、上記第1のデ
    ータを上記プロセツサエレメントで演算処理し、当該演
    算結果として上記プロセツサエレメントから並列に出力
    される複数の第2のデータを、パラレル入力シリアル出
    力のデータ出力レジスタに並列に入力し、当該データ出
    力レジスタのシリアル出力より上記第2のデータをシリ
    アルデータとして出力する並列プロセツサ装置におい
    て、 上記データ出力レジスタからのデータ読み出し番地を制
    御する第2のポインタモード制御手段を具え、上記第2
    のデータを上記データ出力レジスタから出力する際の上
    記第2のデータの間隔を制御するようにしたことを特徴
    とする並列プロセツサ装置。
  3. 【請求項3】シリアルデータでなる複数の第1のデータ
    をシリアル入力パラレル出力のデータ入力レジスタに入
    力し、当該データ入力レジスタのパラレル出力を複数の
    プロセツサエレメントに並列に供給して、上記第1のデ
    ータを上記プロセツサエレメントで演算処理し、当該演
    算結果として上記プロセツサエレメントから並列に出力
    される複数の第2のデータを、パラレル入力シリアル出
    力のデータ出力レジスタに並列に入力し、当該データ出
    力レジスタのシリアル出力より上記第2のデータをシリ
    アルデータとして出力する並列プロセツサ装置におい
    て、 上記データ入力レジスタへのデータ書き込み番地を制御
    する第1のポインタモード制御手段と、 上記データ出力レジスタからのデータ読み出し番地を制
    御する第2のポインタモード制御手段とを具え、上記第
    1のデータを上記データ入力レジスタに入力する際の上
    記第1のデータの個数と間隔を制御すると共に、上記第
    2のデータを上記データ出力レジスタから出力する際の
    上記第2のデータの間隔を制御するようにしたことを特
    徴とする並列プロセツサ装置。
  4. 【請求項4】上記データ入力レジスタは、複数の単位遅
    延素子を直列接続すると共に、上記単位遅延素子の入力
    側に入力データ又は所定データを選択して入力する第1
    のセレクタを配し、出力側に上記入力データ又は出力デ
    ータを選択して後段の上記単位遅延素子に出力する第2
    のセレクタを配して形成され、 上記第1のポイントモード制御手段で、複数の上記第1
    及び第2のセレクタの選択状態をそれぞれ制御するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の
    並列プロセツサ装置。
  5. 【請求項5】上記データ出力レジスタは、複数の単位遅
    延素子を直列接続すると共に、上記単位遅延素子の入力
    側に入力データ又は所定データを選択して入力する第1
    のセレクタを配し、出力側に上記入力データ又は出力デ
    ータを選択して後段の上記単位遅延素子に出力する第2
    のセレクタを配して形成され、 上記第2のポイントモード制御手段で、複数の上記第1
    及び第2のセレクタの選択状態をそれぞれ制御するよう
    にしたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    並列プロセツサ装置。
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