JPH08122875A - カメラのフィルム給送装置 - Google Patents

カメラのフィルム給送装置

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JPH08122875A
JPH08122875A JP6256978A JP25697894A JPH08122875A JP H08122875 A JPH08122875 A JP H08122875A JP 6256978 A JP6256978 A JP 6256978A JP 25697894 A JP25697894 A JP 25697894A JP H08122875 A JPH08122875 A JP H08122875A
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JP
Japan
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film
perforation
sensor
camera
detection
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Application number
JP6256978A
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English (en)
Inventor
Norikazu Yokonuma
則一 横沼
Hideomi Hibino
秀臣 日比野
Kazuyuki Kazami
一之 風見
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換素子の特性差やパーフォレーション
の検出条件の違いがあってもパーフォレーションを正確
に検出できるようにする。 【構成】 予めそれぞれの検出手段のスレッショルド電
圧のディジタル値を記憶手段に記憶しておき、それぞれ
検出手段を作動させる必要がある期間に、それぞれの検
出手段に対応するスレッショルド信号のディジタル値を
記憶手段から読み出し、アナログ値に変更して比較手段
に設定するとともに、この比較手段の比較結果に基づい
てフィルムの給送を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラのフィルムを給送
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】フィルムのパーフォレーシ
ョンを検出してフィルムの給送制御とフィルムへの磁気
記録制御を行なうカメラが知られている(例えば、特開
平4−328536号公報参照)。この種のカメラで
は、例えば図2に示すようなフィルムが用いられる。こ
のフィルムの片方の側には各撮影駒に対して2個のパー
フォレーションPX,PYが不等間隔に設けられてい
る。このようなフィルムのパーフォレーションを検出す
るために、フィルムの給送方向に対して前後に2個のセ
ンサーが配置されており、第1のセンサーによるパーフ
ォレーションの検出結果に基づいて磁気記録周波数と磁
気記録開始タイミングを決定し、第2のセンサーによる
パーフォレーションの検出結果に基づいて磁気記録終了
タイミングとフィルム給送停止タイミングを決定してい
る。
【0003】また、フィルムのパーフォレーションを検
出するセンサーに光電変換素子を用い、その出力をコン
パレーターで所定のスレッショルド電圧と比較すること
によりパーフォレーションを検出するようにしたフィル
ム給送装置が知られている(例えば、実開平4−164
37号参照)。
【0004】ところで、パーフォレーションの検出に複
数の光電変換素子を用い、その出力をコンパレーターな
どの電圧検出器によってディジタル値に変換する場合、
パーフォレーションの検出条件や光電変換素子自体の特
性差に応じて光電変換素子ごとのスレッショルド電圧を
コンパレーターに設定する必要がある。
【0005】本発明の目的は、光電変換素子の特性差や
パーフォレーションの検出条件の違いがあってもパーフ
ォレーションを正確に検出できるようにしたカメラのフ
ィルム給送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、フィルムを給送する給送手段
と、フィルム上の所定位置を検出する複数の検出手段
と、前記検出手段ごとのスレッショルド情報を記憶する
記憶手段と、前記それぞれの検出手段の出力信号を対応
する前記スレッショルド情報と比較する比較手段と、こ
の比較手段の比較結果に基づいて前記給送手段によるフ
ィルムの給送を制御する制御手段とを備える。請求項2
のカメラのフィルム給送装置の前記記憶手段は、予め前
記検出手段ごとのスレッショルド情報のディジタル値が
記憶された不揮発性メモリーである。請求項3のカメラ
のフィルム給送装置の前記フィルムは複数のパーフォレ
ーションが不等間隔に且つ各撮影駒の同一の場所に設け
られたフィルムであり、前記検出手段はパーフォレーシ
ョンを検出する。請求項4のカメラのフィルム給送装置
の前記記憶手段は前記スレッショルド情報のディジタル
値を記憶し、前記スレッショルド情報のディジタル値を
アナログ値に変換する信号変換手段を備え、前記制御手
段によって、それぞれの前記検出手段を作動させる必要
がある期間に、それぞれの前記検出手段に対応するスレ
ッショルド情報のディジタル値を前記記憶手段から読み
出し、前記信号変換手段によりアナログ値に変換して前
記比較手段に設定する。
【0007】
【作用】予めそれぞれの検出手段のスレッショルド信号
のディジタル値を記憶手段に記憶しておき、それぞれ検
出手段を作動させる必要がある期間に、それぞれの検出
手段に対応するスレッショルド信号のディジタル値を記
憶手段から読み出し、アナログ値に変換して比較手段に
設定するとともに、この比較手段の比較結果に基づいて
フィルムの給送を制御する。
【0008】
【実施例】図1は一実施例のフィルム給送装置を備えた
カメラの構成を示す機能ブロック図である。SW1はカ
メラの電源スイッチ、SW2は不図示のレリーズボタン
が半押しされた時にオンするスイッチ、SW3はレリー
ズボタンが全押しされた時にオンするスイッチである。
また、SMgはシャッターの開閉を行なうためのマグネ
ットである。CONはカメラの制御回路であり、後述す
る演算制御装置CPUからの指令に応答して測光、測
距、ミラー制御、絞り制御、シャッター開閉用マグネッ
ト制御などを行なう。なお、測光情報および測距情報は
演算制御装置CPUへ送られる。EEPROMは電気的
に消去可能な不揮発性メモリであり、カメラの製造時に
IN端子を介してコンパレーター用スレッショルド電圧
や、カメラの調整値などの各種データが記録される。M
Dはフィルム給送用モーターMの駆動回路であり、モー
ターMを駆動してフィルムの巻上げおよび巻戻しを行な
う。
【0009】PS1およびPS2はフィルムのパーフォ
レーションを検出するための光学式のセンサーであり、
パーフォレーションとフィルムとの光透過率または光反
射率の差によって生じる入射光量の変化に応じた電流を
出力する。この実施例では光透過式センサーを用いた例
を説明する。この出力電流は負荷抵抗器Rにより電圧に
変換されてコンパレーターCP1へ送られる。以下、こ
の負荷抵抗器Rの両端の電圧をパーフォレーション検出
電圧と呼ぶ。なお、負荷抵抗器RはセンサーPS1とP
S2に対して共通に設けられる。D/Aコンバーター
は、演算制御装置CPUから送られるスレッショルド電
圧のディジタル値をアナログ値に変換し、コンパレータ
ーCP1へ送る。コンパレーターCP1は、パーフォレ
ーション検出電圧をスレッショルド電圧と比較し、検出
電圧がスレッショルド電圧を越えると演算制御装置CP
Uへパーフォレーション検出信号を出力し、検出電圧が
スレッショルド電圧よりも低下するとフィルム検出信号
を出力する。
【0010】演算制御装置CPUは、マイクロコンピュ
ーターおよびROM、RAM、タイマーなどの周辺部品
から構成され、カメラの各種シーケンス制御や各種演算
を行なう。演算制御装置CPUは、EEPROMからセ
ンサーPS1用の第1スレッショルド電圧とセンサーP
S2用の第2スレッショルド電圧を入力し、必要に応じ
ていずれかのスレッショルド電圧をD/Aコンバーター
へ出力する。演算制御装置CPUはまた、ラインL7を
介してセンサーPS1へ電源を供給するとともに、ライ
ンL8を介してセンサーPS2へ電源を供給する。な
お、センサーPS1とPS2への電源供給は同時に行な
わず、各センサーを作動させる必要がある期間だけそれ
ぞれ別々に電源を供給する。演算制御装置CPUはさら
に駆動回路MDを制御してフィルムの給送制御を行な
う。
【0011】図2は、一実施例に用いられるフィルム
と、センサーPS1,PS2との位置関係を示す図であ
り、任意の撮影駒Fn(n=1,2,・・)が所定の撮
影位置、すなわちアパーチャーと対向する位置に設定さ
れた状態を示す。なお、このカメラは1駒ずつフィルム
を巻上げながら撮影を行なう、いわゆるノーマルワイン
ド方式のカメラであり、図の右側に不図示のカメラの巻
取りスプールがあり、図の左側に不図示のフィルムカー
トリッジがあるものとする。したがって、図の右方向が
巻上げ方向であり、左方向が巻戻し方向である。また、
フィルムのリーダー部は図の右側にある。フィルムの片
方の側には各撮影駒の同一の場所にパーフォレーション
が2個ずつ設けられており、以下では任意の撮影駒Fn
のカートリッジ側(図の左側)のパーフォレーションを
PXと呼び、リーダー部側(図の右側)のパーフォレー
ションをPYと呼ぶ。また、パーフォレーションPXの
フィルム巻上げ方向の前端をXF、後端をXRとし、パ
ーフォレーションPYのフィルム巻上げ方向の前端をY
F、後端をYRと呼ぶ。また、図中の黒丸はセンサーP
S1とPS2の設置位置すなわち検出位置を示す。
【0012】図3〜図8は演算制御装置CPUの制御プ
ログラムを示すフローチャートであり、図9は一実施例
のフィルム給送動作を説明する図である。これらの図に
より、一実施例の動作を説明する。スイッチSW1が投
入されてカメラの電源が投入されると、演算制御装置C
PUはこの制御プログラムの実行を開始する。ステップ
S1において、システムリセットによってメモリーリセ
ットなどのシステムの初期化を行なう。続くステップS
2で、EEPROMからPS1用の第1スレッショルド
電圧とPS2用の第2スレッショルド電圧を含むカメラ
の各種調整データを読み込み、それらをセットする。ス
テップS3でスイッチSW2によりレリーズボタンが半
押しされたか否かを判別し、レリーズボタンが半押しさ
れるとステップS4へ進み、ラインL3を介して制御回
路CONに測光と測距を指令する。ステップS5でスイ
ッチSW3によりレリーズボタンが全押しされたか否か
を判別する。レリーズボタンが全押しされなければステ
ップS5Aへ進み、スイッチSW2によりレリーズボタ
ンが半押しされたままか否かを判別する。レリーズボタ
ンが半押しされたままであればステップS5へ戻ってシ
ャッターレリーズを待ち、レリーズボタンの半押しが解
除されていればステップS3へ戻る。一方、レリーズボ
タンが全押しされてシャッターがレリーズされたらステ
ップS6へ進み、制御回路CONに露光を指令する。
【0013】ステップS7において、ラインL5を介し
てPS1用の第1スレッショルド電圧をD/Aコンバー
ターへ出力し、コンパレーターCP1に第1スレッショ
ルド電圧を設定する。次にステップS8で、ラインL6
を介して駆動回路MDへ巻上げを指令し、モーターMを
駆動してフィルムの巻上げを開始する。図9(a)は撮
影駒Fnが所定の撮影位置に設定されて露光が終了した
状態を示し、この状態から次の未露光駒Fn+1を所定
の撮影位置に設定するための1駒送り、すなわちノーマ
ルワインド方式のカメラでは1駒巻上げを開始する。フ
ィルムの巻上げを開始した後のステップS9で、センサ
ーPS1に電源を供給してパーフォレーションの検出動
作を開始させ、続くステップS10で、センサーPS1
によるパーフォレーション検出電圧が第1スレッショル
ド電圧を越えて、コンパレーターCP1からパーフォレ
ーション検出信号が出力されたか否かを判別する。
【0014】図9(b)に示すように、撮影駒Fnのパ
ーフォレーションPXの前端XFがセンサーPS1の検
出位置に達すると、センサーPS1への入射光量が急激
に増加し、出力電流が増加してパーフォレーション検出
電圧が上昇する。そして、このパーフォレーション検出
電圧が第1スレッショルド電圧を越えると、コンパレー
ターCP1からパーフォレーション検出信号が出力され
る。つまり、センサーPS1の検出位置を撮影駒Fnの
パーフォレーションPXの前端XFが通過すると、パー
フォレーション検出信号が出力される。
【0015】センサーPS1により撮影駒Fnのパーフ
ォレーションPXの前端XFを検出したらステップS1
1へ進み、内蔵タイマーによる計時を開始する。ステッ
プS12でセンサーPS1への電源の供給を停止し、続
くステップS13でセンサーPS2へ電源を供給してパ
ーフォレーション検出動作を開始させる。さらにステッ
プS14で、D/AコンバーターへPS2用の第2スレ
ッショルド電圧を出力し、コンパレーターCP1へ第2
スレッショルド電圧を設定する。ステップS15におい
て、センサーPS2によるパーフォレーション検出電圧
が第2スレッショルド電圧を越えて、コンパレーターC
P1からパーフォレーション検出信号が出力されたか否
かを判別する。
【0016】図9(c)に示すように、撮影駒Fnのパ
ーフォレーションPXの前端XFがセンサーPS2の検
出位置に達すると、センサーPS2への入射光量が急激
に増加し、出力電流が増加してパーフォレーション検出
電圧が上昇する。そして、このパーフォレーション検出
電圧が第2スレッショルド電圧を越えると、コンパレー
ターCP1からパーフォレーション検出信号が出力され
る。つまり、センサーPS2の検出位置を撮影駒Fnの
パーフォレーションPXの前端XFが通過すると、パー
フォレーション検出信号が出力される。
【0017】センサーPS2により撮影駒Fnのパーフ
ォレーションPXの前端XFが検出されたらステップS
16へ進み、撮影駒FnのパーフォレーションPXの前
端XFがセンサーPS1の検出位置を通過してからセン
サーPS2の検出位置を通過するまでの時間をタイマー
から読み取り、その期間の給送距離と給送時間とに基づ
いてフィルムの巻上げ速度Vo1を求める。なお、上記
期間の給送距離は、フィルムが図9(b)に示す状態か
ら図9(c)に示す状態まで移動する距離であるから、
センサーPS1とPS2との距離に等しい。
【0018】ステップS17で、算出した巻上げ速度V
o1が所定の速度V1以上か否かを判別し、Vo1がV
1以上であれば高速で巻上げられていると判断してステ
ップS19へ進み、駆動回路MDを制御してモーターM
をデューティー50%で駆動する。一方、Vo1がV1
よりも小さければステップS18へ進み、巻上げ速度V
o1が所定の速度V2以上か否かを判別する。ここで、
V2<V1とする。Vo1がV2以上であれば中速で巻
上げられていると判断してステップS20へ進み、駆動
回路MDを制御してモーターMをデューティー75%で
駆動する。なお、巻上げ速度Vo1が所定速度V2より
も小さい時は巻上げ速度が低いと判断してステップS2
1へ進み、駆動回路MDを制御してモーターMをデュー
ティー無し、すなわちデューティー100%で駆動す
る。
【0019】このように、図9(a)に示す状態におい
てフィルムの1駒巻上げが開始され、撮影駒Fnのパー
フォレーションPXの前端XFが、図9(b)に示すよ
うにセンサーPS1の検出位置を通過してから、図9
(c)に示すようにセンサーPS2の検出位置を通過す
るまでの給送時間を計時する。そして、その給送時間と
給送距離から給送速度を算出し、その給送速度に応じて
減速時のモーターのデューティーを設定する。図9
(a)に示す状態においてフィルムの1駒巻上げを開始
してから、図9(b)に示すように撮影駒Fnのパーフ
ォレーションPXの前端XFがセンサーPS1の検出位
置に達した時点では、フィルムの給送速度が一定で十分
に安定していると考えられ、且つ、上述した巻上げ開始
時の機械的なガタの影響が排除されるので、正確なフィ
ルム給送速度を測定できる。そして、正確に測定した給
送速度に応じてモーターMの駆動デューティーを決定す
るので、どのような速度でフィルムの巻上げが行なわれ
ていても、目標停止位置に向って正確に減速することが
できる。なお、撮影駒FnのパーフォレーションPXの
前端がセンサーPS1の検出位置を通過してからセンサ
ーPS2の検出位置を通過するまでの給送時間を計時
し、その計時時間に応じて減速時のモーターのデューテ
ィーを設定するようにしてもよい。
【0020】ステップS22において、センサーPS2
の検出位置を撮影駒FnのパーフォレーションPXが通
過する最大時間をエスケープ時間としてタイマーに設定
し、スタートさせる。もし、このエスケープ時間を経過
してもセンサーPS2の検出位置をパーフォレーション
PXが通過しない時は、フィルムが途中で止ってしまっ
たか、あるいはフィルムの給送速度が急激に低下したと
判断し、後述するバックアップ処理を行なう。ステップ
S23で、センサーPS2によるパーフォレーション検
出電圧が第2スレッショルド電圧より低下してコンパレ
ーターCP1からフィルム検出信号が出力されたか否か
を判別する。
【0021】センサーPS2の検出位置を撮影駒Fnの
パーフォレーションPXの後端XRが通過すると、セン
サーPS2への入射光量が急激に減少し、出力電流が減
少してパーフォレーション検出電圧が低下する。そし
て、このパーフォレーション検出電圧が第2のスレッシ
ョルド電圧よりも低下すると、コンパレーターCP1か
らフィルム検出信号が出力される。つまり、センサーP
S2の検出位置を撮影駒FnのパーフォレーションPX
の後端XRが通過すると、フィルム検出信号が出力され
る。フィルム検出信号が出力されるとステップS25へ
進み、センサーPS2の検出位置を撮影駒Fnのパーフ
ォレーションPXの前端XFが通過してから後端XRが
通過するまでの時間と、パーフォレーションPXの距離
とに基づいて巻上げ速度Vo2を求める。
【0022】ステップS26で、パーフォレーションP
Xの通過速度Vo2が所定の速度V3以上か否かを判別
し、Vo2がV3以上であればパーフォレーション通過
速度が高速であると判断してステップS28へ進み、駆
動回路MDによりモーターMをデューティー50%で駆
動する。一方、パーフォレーション通過速度Vo2が所
定速度V3よりも小さければステップS27へ進み、通
過速度Vo2が所定速度V4以上か否かを判別する。こ
こで、V4<V3とする。通過速度Vo2が所定速度V
4以上であればパーフォレーション通過速度が中速であ
ると判断してステップS29へ進み、駆動回路MDによ
りモーターMをデューティー75%で駆動する。なお、
通過速度Vo2が所定速度V4よりも小さい時はパーフ
ォレーション通過速度が低いと判断してステップS30
へ進み、駆動回路MDを制御してモーターMをデューテ
ィー無し、すなわちデューティー100%で駆動する。
【0023】一方、ステップS23でコンパレーターC
P1からフィルム検出信号が出力されない時はステップ
S24へ進み、エスケープ時間を設定したタイマーがタ
イムアップしてエスケープ時間が終了したか否かを判別
する。エスケープ時間が終了していなければステップS
23へ戻り、エスケープ時間を経過してもセンサーPS
2の検出位置を撮影駒FnのパーフォレーションPXが
通過しない時は、フィルムが途中で止ってしまったか、
あるいはフィルム給送速度が急激に低下したと判断して
ステップS30へ進み、駆動回路MDを制御してモータ
ーMをデューティー無し、すなわちデューティー100
%で駆動する。
【0024】このように、フィルムの減速を開始してか
らパーフォレーションの通過時間を計時してパーフォレ
ーション通過速度を算出し、その通過速度に応じて減速
中のモーターのデューティーを再設定するようにしたの
で、どのような速度でフィルムの減速が行なわれていて
も、目標停止位置に対する正確な減速度に修正すること
ができる。また、パーフォレーションが通過する最大時
間をエスケープ時間として設定し、エスケープ時間を経
過してもパーフォレーションが通過しなければブレーキ
を解除してモーターをデューティー100%で駆動する
ようにしたので、途中でフィルムが止ってしまったり、
フィルムの給送速度が急激に低下するようなことがな
く、フィルム給送に対する信頼性を向上させることがで
きる。
【0025】ステップS31において、センサーPS2
の検出位置を撮影駒FnのパーフォレーションPXの後
端XRが通過してから、次の撮影駒Fn+1のパーフォ
レーションPYの前端YFが通過するまでの最大時間を
エスケープ時間としてタイマーに設定し、スタートさせ
る。もし、このエスケープ時間を経過しても次のパーフ
ォレーションを検出できなければフィルムが途中で止っ
てしまったか、あるいはフィルム給送速度が急激に低下
したと判断して、後述するバックアップ処理を行なう。
【0026】ステップS32で、センサーPS2のパー
フォレーション検出電圧が第2スレッショルド電圧を越
えてコンパレーターCP1からパーフォレーション検出
信号が出力されたか否かを判別する。センサーPS2の
検出位置を次の撮影駒Fn+1のパーフォレーションP
Yの前端YFが通過して、コンパレーターCP1からパ
ーフォレーション検出信号が出力されたらステップS3
4へ進む。そしてステップS34で、センサーPS2の
検出位置を撮影駒FnのパーフォレーションPXの後端
XRが通過してから、次の撮影駒Fn+1のパーフォレ
ーションPYの前端YFが通過するまでの時間と、その
間の距離とに基づいて巻上げ速度Vo3を求める。
【0027】ステップS35で、算出した巻上げ速度V
o3が所定の速度V5以上か否かを判別し、Vo3がV
5以上であれば巻上げ速度が高速であると判断してステ
ップS37へ進み、駆動回路MDを制御してモーターM
をデューティー50%で駆動する。一方、巻上げ速度V
o3が所定速度V5よりも小さければステップS36へ
進み、巻上げ速度Vo3が所定速度V6以上か否かを判
別する。ここで、V5<V6とする。巻上げ速度Vo3
が所定速度V6以上であれば巻上げ速度は中速であると
判断してステップS38へ進み、駆動回路MDによりモ
ーターMをデューティー75%で駆動する。なお、巻上
げ速度Vo3が所定速度V6よりも小さい時は巻上げ速
度が低いと判断してステップS39へ進み、駆動回路M
DによりモーターMをデューティー100%で駆動す
る。
【0028】このように、減速期間の停止位置の直前で
ふたたび巻上げ速度を測定し、その巻上げ速度に応じて
停止位置直前のモーターのデューティーを再設定するよ
うにしたので、どのような速度でフィルムの減速が行な
われていても、目標停止位置に対する正確な減速度に修
正することができる。また、パーフォレーションとパー
フォレーションとの間を通過する最大時間をエスケープ
時間として設定し、エスケープ時間を経過してもパーフ
ォレーション間を通過しなければブレーキを解除してモ
ーターをデューティー100%で駆動するようにしたの
で、途中でフィルムが止ってしまったり、フィルムの給
送速度が急激に低下するようなことがなく、フィルム給
送に対する信頼性を向上させることができる。
【0029】一方、ステップS32でセンサーPS2に
より撮影駒Fn+1のパーフォレーションPYの前端Y
Fが検出されなかった時はステップS33へ進み、エス
ケープ時間を設定したタイマーがタイムアップしてエス
ケープ時間が終了したか否かを判別し、エスケープ時間
が終了していなければステップS32へ戻り、エスケー
プ時間が終了していれば途中でフィルムが止ってしまっ
たか、あるいは給送速度が急激に低下したと判断してス
テップS39へ進み、駆動回路MDによりモーターMD
をデューティー100%で駆動する。
【0030】ステップS40で、センサーPS2の検出
位置を撮影駒Fn+1のパーフォレーションPYが通過
する最大時間をエスケープ時間としてタイマーに設定
し、スタートさせる。ステップS41で、センサーPS
2によるパーフォレーション検出電圧が第2スレッショ
ルド電圧より低下してコンパレーターCP1からフィル
ム検出信号が出力されたか否かを判別する。センサーP
S2の検出位置を撮影駒Fn+1のパーフォレーション
PYの後端YRが通過してコンパレーターCP1からフ
ィルム検出信号が出力されるとステップS45へ進み、
駆動回路MDによりモーターMにブレーキをかけてフィ
ルムの巻上げを停止する。このフィルムの1駒巻上げを
終了した状態を図9(d)に示す。さらにステップS4
6でセンサーPS2への電源の供給を停止してステップ
S3へ戻り、スイッチSW1によりカメラの電源が投入
されている限り上述した処理を繰り返す。
【0031】一方、ステップS41でコンパレーターC
P1からフィルム検出信号が出力されない時はステップ
S42へ進み、タイマーによりエスケープ時間が終了し
たか否かを判別する。エスケープ時間が終了したら途中
でフィルムが止ってしまったか、あるいは給送速度が急
に低下したと判断してステップS43へ進み、モーター
Mをデューティー100%で駆動する。さらにステップ
S44で、もう一度コンパレーターCP1からフィルム
検出信号が出力されたか否かを判別し、フィルム検出信
号が出力されたらステップS45へ進み、モーターMに
ブレーキをかけて停止させる。
【0032】このように、パーフォレーション検出用の
2個のセンサーPS1とPS2に対して、それぞれ作動
させる必要がある期間だけ別々に電源を供給するように
したので、バッテリーの電力消費を節約できる。また、
2個のパーフォレーション検出用センサーに対して、セ
ンサーの出力電流を電圧に変換するための負荷抵抗器R
と、センサーPS1とPS2の出力を演算制御装置CP
Uが読み込み可能なディジタル信号に変換するためのコ
ンパレーターCP1とを共通にしたので、部品点数が削
減されてその分の設置スペースが不要となり、コストと
バッテリーの電力消費を低減できる。さらに、コンパレ
ーターCP1を介して入力したセンサーPS1とPS2
のパーフォレーション検出結果に基づいてPS1用スレ
ッショルド信号とPS2用スレッショルド信号を切り換
え、それらのディジタルスレッショルド信号をD/Aコ
ンバーターへ送り、アナログ電圧に変換してコンパレー
ターCP1へ設定するようにしたので、それぞれのセン
サーの検出レベルを別個に設定でき、正確なパーフォレ
ーションの検出が可能となる上に、コンパレーターを共
通にすることができ、部品点数が削減されてその分の設
置スペースが不要となり、コストとバッテリーの電力消
費を低減できる。さらにまた、センサーPS1,PS2
用のスレッショルド電圧のディジタル値を予めメモリE
EPROMに記憶しておき、それぞれのセンサーを作動
させる必要がある期間に、それぞれのセンサーのスレッ
ショルド信号のディジタル値をメモリEEPROMから
読み出し、アナログ値に変換してコンパレーターCP1
に設定するようにしたので、パーフォレーションの検出
条件やセンサーごとの特性差に応じてセンサーごとにス
レッショルド電圧を予め設定することができ、パーフォ
レーションを正確に検出することができる。
【0033】なお、上述した実施例ではノーマルワイン
ド方式のカメラを例に上げて説明したが、撮影に先立っ
ていったんフィルムをカメラに巻取り、撮影を行ないな
がらフィルムをカートリッジへ巻戻すプリワインド方式
のカメラに対しても本発明を適用することができる。
【0034】また、上述した実施例では図2に示すよう
な各撮影駒に2個のパーフォレーションが設けられたフ
ィルムを例に上げて説明したが、撮影駒に対するパーフ
ォレーションの個数は3個以上あってもよい。
【0035】上述した実施例では巻上げ速度に応じて3
種類のデューティーを設定したが、デューティーの種類
は4種類以上あってもよいし、デューティーの値は上記
実施例に限定されない。また、巻上げ速度に応じて連続
的にデューティーを変化させるようにしてもよい。
【0036】上述した実施例では、エスケープ時間の設
定とそのエスケープ時間を経過した場合のバックアップ
処理をフィルムの減速中に行なう例を示したが、フィル
ムの減速前に、所定のエスケープ時間を経過してもセン
サーの検出位置でフィルムの所定の区間の通過が検出さ
れない場合は予め定めたバックアップ処理を行なうよう
にしてもよい。また、フィルムの給送を開始してから所
定のエスケープ時間が経過してもセンサーの検出位置で
所定のパーフォレーションの通過が検出されない場合
は、予め定めたバックアップ処理を行なうようにしても
よい。さらに、バックアップ処理の内容は上述した実施
例に限定されない。
【0037】以上の実施例の構成において、駆動回路M
DおよびモーターMが給送手段を、センサーPS1およ
びPS2が検出手段を、コンパレーターCP1が比較手
段を、メモリEEPROMが記憶手段を、演算制御装置
CPUが制御手段をそれぞれ構成する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
めそれぞれの検出手段のスレッショルド情報のディジタ
ル値を記憶手段に記憶しておき、それぞれの検出手段を
作動させる必要がある期間に、それぞれの検出手段に対
応するスレッショルド情報のディジタル値を記憶手段か
ら読み出し、アナログ値に変換して比較手段に設定する
とともに、この比較手段の比較結果に基づいてフィルム
の給送を制御するようにしたので、パーフォレーション
の検出条件や検出手段ごとの特性差に応じて検出手段ご
とにスレッショルド電圧を予め設定することができ、パ
ーフォレーションを正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図2】一実施例で用いられるフィルムとセンサーの位
置関係を示す図。
【図3】フィルムの1駒巻上げ時の制御プログラムを示
すフローチャート。
【図4】図3に続く、フィルムの1駒巻上げ時の制御プ
ログラムを示すフローチャート。
【図5】図4に続く、フィルムの1駒巻上げ時の制御プ
ログラムを示すフローチャート。
【図6】図5に続く、フィルムの1駒巻上げ時の制御プ
ログラムを示すフローチャート。
【図7】図6に続く、フィルムの1駒巻上げ時の制御プ
ログラムを示すフローチャート。
【図8】図7に続く、フィルムの1駒巻上げ時の制御プ
ログラムを示すフローチャート。
【図9】一実施例のフィルムの1駒巻上げ動作を説明す
る図。
【符号の説明】
CPU 演算制御装置 PS1,PS2 センサー CP1 コンパレーター R 負荷抵抗器 EEPROM メモリ MD 駆動回路 M モーター D/A D/Aコンバーター CON 制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを給送する給送手段と、 フィルム上の所定位置を検出する複数の検出手段と、 前記検出手段ごとのスレッショルド情報を記憶する記憶
    手段と、 前記それぞれの検出手段の出力信号を対応する前記スレ
    ッショルド情報と比較する比較手段と、 この比較手段の比較結果に基づいて前記給送手段による
    フィルムの給送を制御する制御手段とを備えることを特
    徴とするカメラのフィルム給送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカメラのフィルム給送
    装置において、 前記記憶手段は予め前記検出手段ごとのスレッショルド
    情報のディジタル値が記憶された不揮発性メモリーであ
    ることを特徴とするカメラのフィルム給送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のカメラ
    のフィルム給送装置において、 前記フィルムは複数のパーフォレーションが不等間隔に
    且つ各撮影駒の同一の場所に設けられたフィルムであ
    り、前記検出手段はパーフォレーションを検出すること
    を特徴とするカメラのフィルム給送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のカメラのフィルム給送
    装置において、 前記記憶手段は、前記スレッショルド情報のディジタル
    値を記憶し、 前記スレッショルド情報のディジタル値をアナログ値に
    変換する信号変換手段を備え、 前記制御手段は、それぞれの前記検出手段を作動させる
    必要がある期間に、それぞれの前記検出手段に対応する
    スレッショルド情報のディジタル値を前記記憶手段から
    読み出し、前記信号変換手段によりアナログ値に変換し
    て前記比較手段に設定することを特徴とするカメラのフ
    ィルム給送装置。
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