JP2000105397A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000105397A
JP2000105397A JP29007198A JP29007198A JP2000105397A JP 2000105397 A JP2000105397 A JP 2000105397A JP 29007198 A JP29007198 A JP 29007198A JP 29007198 A JP29007198 A JP 29007198A JP 2000105397 A JP2000105397 A JP 2000105397A
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shake
camera
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power
signal processing
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JP29007198A
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Kazunari Kitani
一成 木谷
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Canon Inc
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ検出手段と振れ信号処理手段に対して、
無用な電源供給をする事を防止すると共に、防振効果を
必要とする場合には事前に電源供給を行えるようにす
る。 【解決手段】 振れを検出する振れ検出手段と、該振れ
検出手段の出力を処理するための振れ信号処理手段と、
該振れ信号処理手段の出力に応じて少なくとも露光中に
振れ補正レンズを駆動する駆動手段と、前記振れ検出手
段と前記振れ信号処理手段への電源の供給を制御する電
源制御手段と、カメラの状態を検出する状態検出手段
と、前記状態検出手段の出力に変化が生じた場合に、そ
のときのカメラの状態が前記電源制御手段が電源を供給
する必要のない第1の状態であるかどうかを判定し、前
記第1の状態であると判定した場合には、前記振れ検出
手段及び前記振れ信号処理手段へ電源を供給しないよう
に前記電源制御手段に指示し、前記第1の状態ではない
と判定した場合には、電源を供給するように前記電源制
御手段に指示する動作指示手段(#102〜#107)
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振機能を有した
カメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TTLファインダを有するいわゆる一眼
レフカメラにおいては、ファインダ像が振れ補正用の補
正レンズを通過した後の像となるため、該補正レンズに
よる振れ補正の結果をリアルタイムで確認することがで
きる。そのため、防振機能を有した一眼レフカメラにお
いては、防振スイッチがオンされている状態では、振れ
検出部の電源をオンし、レリーズスイッチの半押し、い
わゆるスイッチSW1がオンされた状態で補正レンズの
駆動が行われているので、ファインダにて補正レンズに
よる振れ補正後の像を直接確認することが可能であっ
た。
【0003】この種のカメラにおいて、振れセンサを含
む振れ検出部、および補正レンズの駆動回路について
は、特開平4−110835号に示される様に、スイッ
チSW1が押された後、レリーズ動作完了後まで、ある
いは特開平4−348329号に示される様に、メイン
スイッチのオンで振れ検出部に給電し、レリーズスイッ
チのオンで振れ補正を開始し、所定時間レリーズ操作さ
れない場合には前記振れ検出部への給電停止、あるいは
特開平7−244313号に示される様に、振れ補正の
開始後、所定時間が経過したら振れ補正を停止するとい
った提案がなされている。
【0004】これは、振れ検出部内の振れセンサが正し
い出力を出し始めるまでの立ち上がり時間が数百mS〜
数秒、又信号処理回路の構成要素の一つである積分器も
安定までに一定時間を必要とされるため、レリーズスイ
ッチがオンされてから電源を供給し始めたのでは、直ち
にレリーズ動作が開始された場合に、正確な補正駆動が
できないと云う問題がある為に、振れ検出部には極力早
め早めに、長い時間通電し、一方、大電流を必要とする
補正レンズの駆動は、極力必要最小限にとどめるという
考え方によるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファイ
ンダと撮影光学系が独立しているいわゆるレンズシャッ
タカメラにおいては、補正レンズの効果をファインダで
確認できないため、スイッチSW1のオン状態で補正レ
ンズを駆動する必要はない。すなわち、露光時前後の時
間以外は補正レンズの駆動は必要ない。
【0006】その一方で、一眼レフカメラに比べてカメ
ラ自身が小型化されているため、搭載される電池自身も
小型化され、一眼レフカメラで使用される電池に比べ容
量が小さい、あるいは使用される個数が少ないといった
ように、電池容量そのものが小さくなっている。そのた
め、大電流を必要とする、補正レンズを駆動する時間が
露光前後のみで良いという良い条件があるものの、振れ
検出部の電源を基本的にメインスイッチのオンで供給
し、一定時間後にオフするという制御だけでは、振れ検
出部で消費する電力がレンズシャッタカメラの他の回路
部分で消費する電力に比べて無視できないため、給電方
法をより最適化する必要があった。
【0007】また、振れ検出部の電源を遮断した状態に
あるにも拘らず、撮影レンズ鏡筒が望遠側に設定された
ままであった場合、そもそも撮影レンズ鏡筒の保護の観
点、あるいはこの様に望遠側に設定されたままだと次に
何か操作された際、直ちに振れ検出部の電源が投入され
る可能性があり、本来使用者は広角側で撮影しようとし
てもそれまでの間振れ検出部の電源が無意味に投入され
てしまうという問題が生じる。
【0008】(発明の目的)本発明の第1の目的は、振
れ検出手段と振れ信号処理手段に対して、無用な電源供
給をする事を防止すると共に、防振効果を必要とする場
合には事前に電源供給を行うことのできるカメラを提供
しようとするものである。
【0009】本発明の第2の目的は、振れ検出手段及び
振れ信号処理手段への電源供給が不要になった場合には
直ちに電源を遮断して、省電力化を達成すると共に、防
振効果を必要とする場合には電源供給を継続することの
できるカメラを提供しようとするものである。
【0010】本発明の第3の目的は、撮影レンズの鏡筒
が望遠側に繰り出されたままでいる為に鏡筒をぶつけた
りして損傷を与える事を無くすと共に、より省電力化を
達成することのできるカメラを提供しようとするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜5及び11記載の本発明は、振れ
を検出する振れ検出手段と、該振れ検出手段の出力を処
理するための振れ信号処理手段と、該振れ信号処理手段
の出力に応じて少なくとも露光中に振れ補正レンズを駆
動する駆動手段と、前記振れ検出手段と前記振れ信号処
理手段への電源の供給を制御する電源制御手段と、カメ
ラの状態を検出する状態検出手段とを有するカメラにお
いて、前記状態検出手段の出力に変化が生じた場合に、
そのときのカメラの状態が前記電源制御手段が電源を供
給する必要のない第1の状態であるかどうかを判定し、
前記第1の状態であると判定した場合には、前記振れ検
出手段及び前記振れ信号処理手段へ電源を供給しないよ
うに前記電源制御手段に指示し、前記第1の状態ではな
いと判定した場合には、電源を供給するように前記電源
制御手段に指示する動作指示手段を有するカメラとする
ものである。
【0012】上記構成においては、電源制御手段が電源
を供給する必要のない第1の状態と判定した場合、つま
り撮影可能なフィルムがカメラに装填されていない場
合、カメラの機能が異常であることを検出した場合、焦
点距離可変の撮影レンズの焦点距離が、所定値よりも短
い場合、焦点距離可変の撮影レンズの焦点距離が、所定
値よりも短く、かつ、測光出力が所定値よりも明るい場
合には、振れ検出手段及び振れ信号処理手段へ電源を供
給しないようにし、それ以外の場合は電源を供給するよ
うにしている。
【0013】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項6〜11記載の本発明は、振れを検出する振れ検
出手段と、該振れ検出手段の出力を処理するための振れ
信号処理手段と、該振れ信号処理手段の出力に応じて少
なくとも露光中に振れ補正レンズを駆動する駆動手段
と、前記振れ検出手段と前記振れ信号処理手段への電源
の供給を制御する電源制御手段と、カメラの状態を検出
する状態検出手段とを有するカメラにおいて、前記電源
制御手段に対し、前記振れ検出手段及び前記振れ信号処
理手段に電源供給を指示をしている際、前記状態検出手
段の出力に変化が生じた場合は、そのときのカメラの状
態が前記電源制御手段が電源の供給をする必要のない第
2の状態であるかどうかを判定し、前記第2の状態であ
ると判定した場合には、前記電源制御手段に電源を遮断
するように指示する動作指示手段を有するカメラとする
ものである。
【0014】上記構成においては、振れ検出手段及び振
れ信号処理手段に電源供給を指示をしている際に、電源
制御手段が電源を供給する必要のない第2の状態である
ことを判定した場合、つまり撮影可能なフィルムがカメ
ラに装填されていない場合、カメラの機能が異常である
ことを検出した場合、焦点距離可変の撮影レンズの焦点
距離が、所定値よりも短い場合、焦点距離可変の撮影レ
ンズの焦点距離が、所定値よりも短く、かつ、測光出力
が所定値よりも明るい場合には、振れ検出手段及び振れ
信号処理手段へ電源を供給しないようにし、それ以外の
場合は電源を供給するようにしている。
【0015】上記第3の目的を達成するために、請求項
12記載の本発明は、焦点距離可変の撮影レンズの焦点
距離を変更する焦点距離変更手段を有し、前記動作指示
手段は、前記第2の状態であると判定した場合は、前記
電源制御手段に電源を遮断するように指示すると共に、
前記焦点距離変更手段に撮影レンズの焦点距離を最も広
角側に変更するように指示する請求項6,7,8又は1
1記載のカメラとするものである。
【0016】上記構成においては、振れ検出手段及び振
れ信号処理手段に電源供給を指示をしている際に、電源
制御手段が電源を供給する必要のない第2の状態である
ことを判定した場合には、電源制御手段に電源を遮断す
るように指示するのみならず、撮影レンズの焦点距離を
最も広角側への変更を指示するようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの回路構成を示すブロック図である。なお、この実
施の形態においては、カメラは、撮影レンズとファイン
ダが独立した光学系を有する、いわゆるレンズシャッタ
カメラを想定している。
【0019】同図において、1は撮影レンズの振れ補正
制御を含め、カメラ全体のシーケンス制御を行うA/D
変換器を内蔵するCPUである。2はカメラのヨー方向
の角速度(振れ)を検出する振れセンサ、3はカメラの
ピッチ方向の角速度(振れ)を検出するための振れセン
サ、4はカメラのヨー方向の振れセンサ2の出力(角速
度)を適宜フィルタリングし積分することで、ヨー方向
のカメラの振れ変位に変換する信号処理回路、5はカメ
ラのピッチ方向の振れセンサ3の出力を同様にピッチ方
向のカメラの振れ変位に変換する信号処理回路、6は前
記振れセンサ2,3および信号処理回路4,5への電源
の供給を制御するための電源制御回路である。
【0020】7は、撮影光学系内に設置された補正レン
ズ30をヨー方向に駆動するために、該補正レンズ30
に一体のマグネットに対向したヨー方向駆動用コイル8
に通電することで、撮影光学系のヨー方向の振れを補正
するためのヨー方向補正レンズ駆動回路である。9は、
撮影光学系内に設置された補正レンズ30をピッチ方向
に駆動するために、該補正レンズ30に一体のマグネッ
トに対向したピッチ方向駆動用コイル10に通電するこ
とで、撮影光学系のピッチ方向の振れを補正するための
ピッチ方向補正レンズ駆動回路である。
【0021】11は、カメラに装填されたフィルムの在
否,フィルムの固有情報を検出すると共に、フィルムの
巻き上げ,巻き戻しを行うフィルム給送装置、12は撮
影レンズの焦点距離を変えるためのズームモータを適切
な位置に駆動する焦点距離変更装置、13はフィルムに
適切な露光量を与えるシャッタ等を備えた露光装置、1
4は露光量を設定するの測光回路、15は被写体までの
距離を測定する測距回路、16は撮影レンズの焦点位置
を適切な位置に調節するための焦点位置変更装置、20
はメインスイッチ、21はレリーズスイッチの半押しで
オンするスイッチSW1、22はレリーズスイッチの全
押しでオンするスイッチSW2、23は撮影光学系の焦
点距離を望遠側に移動させるためのテレスイッチ、24
は撮影光学系の焦点距離を広角側に移動させるワイドス
イッチである。
【0022】上記図1を用いて、通常の防振制御を行う
際のシーケンスを簡単に説明する。なお、この実施の形
態では、振れ補正を実行する/しないを設定するための
防振スイッチは具備していない。すなわち、基本的には
必要な際には常に動作することを想定している。また、
メインスイッチ20がオフされた場合には、それ以前の
状態に拘らず、振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5の電源は必ずオフにするものとする。
【0023】まず、カメラのメインスイッチ20が操作
され、カメラの電源がオフからオンに切り換わった場合
について考える。
【0024】この際、CPU1はカメラの電池電圧、お
よび各回路の異常をチェックし、問題なければ撮影待機
状態となる。ここで、CPU1は振れ検出系の電源投入
の判定を行う。振れ検出系の電源を投入すると判定した
場合には、電源制御回路6を駆動し、振れセンサ2,3
および信号処理回路4,5への電源の供給を開始する。
【0025】これは、振れセンサ2,3が正しい角速度
出力を出し始めるまでの立ち上がり時間が数百mS〜数
秒、又信号処理回路4,5に積分器を含む場合、その出
力の安定までに一定時間を必要とされるため、レリーズ
スイッチが押されてから電源を供給し始めたのでは、直
ちにレリーズ動作が開始された場合に正確な駆動ができ
ないと云う問題がある為に、レリーズスイッチが押され
て撮影が行われる前に、前記振れセンサ2,3には電源
を供給しておく必要があるからである。
【0026】この状態でレリーズされると、カメラは測
距回路15で得られた距離情報を元に、撮影レンズの焦
点位置を焦点位置変更装置16にて適切な位置に合わせ
る(ピントを合わせる)。次いで、測光回路14で得ら
れた被写体の輝度情報を基に、フィルムの感度情報等か
ら得られる適切な時間、露光装置13を駆動し、フィル
ムへの露光動作を行う。この露光動作中に、撮影者の手
振れに伴うカメラのヨー方向,ピッチ方向の角速度を振
れセンサ2,3により検出し、これをそれぞれの方向に
対して信号処理回路4,5にて適切なフィルタリング,
積分を行うことで手振れの角変位を得る。
【0027】CPU1は、ここで得られた角変位の情報
を元に、ヨー方向,ピッチ方向それぞれの方向に撮影レ
ンズ中の補正レンズ30を手振れが補正される方向に駆
動するべく、ヨー方向補正レンズ駆動回路7およびピッ
チ方向補正レンズ駆動回路9を制御し、撮影者の露光動
作中の手振れを補正する。
【0028】従来の振れ補正機能を有しないカメラにお
いては、一定時間操作スイッチ等が操作されないと各回
路ブロックへの給電を停止し、CPU自身も低速動作、
あるいは時計のカウンタのみを動作させて停止すること
で、消費電力を低減させることが公知である。
【0029】しかし振れ補正機能を有するカメラでは、
CPUそのものは停止状態から操作スイッチ等が操作さ
れることで外部割込み回路により直ちに起動できるが、
先に説明した様に、振れセンサ2,3あるいは信号処理
回路4,5は直ちに正常な出力を出せるようにはならな
いため、これら振れセンサ2,3や信号処理回路4,5
への電源の供給は、カメラの他の回路ブロック、あるい
はCPU1の動作状態とは異なる制御を行うことが、制
御あるいは電源の消費の面からもっとも効率的であると
考えられる。
【0030】そこで、以下は振れ検出部に相当する振れ
センサ2,3および信号処理回路4,5への電源制御に
ついて簡単に説明する。
【0031】振れセンサ2,3および信号処理回路4,
5に電源が供給されると、この間、カメラに加わる撮影
者の手振れに応じた角変位出力を出している。また、電
源の供給と同時に電源供給開始からの時間を測定するた
めに、CPU1に内蔵の第1のタイマをスタートさせ
る。
【0032】これ以降のCPU1の動作/停止を管理す
る一定時間内に操作スイッチ等が操作されない場合に
は、CPU1は振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5の電源を除いて、他の回路ブロックの電源を停止
し、先の第1のタイマの動作のみ実行して停止状態に入
っても構わない。勿論この場合には何らかの操作スイッ
チ等が操作された場合には直ちに割込みが入り、起動す
るような設定にして停止状態に移行しなければならな
い。
【0033】電源の消費を抑えるために、振れセンサ
2,3および信号処理回路4,5に通電を開始し、上記
第1のタイマがスタートした後、あるいは何らかの操作
が実行されて一時的に前記第1のタイマがクリアされ、
再度スタートした後、該第1のタイマがカウントアップ
(所定時間が経過)するまでの間に、いずれの操作スイ
ッチも操作されない、あるいはカメラの不図示の状態検
出部(例えば、背蓋の開閉状態やフィルムカートリッジ
が装填されたか否かの状態を検出するスイッチ)が変化
しなかった場合には、CPU1は当分防振動作のスタン
バイ状態を維持する必要がないと判定し、振れセンサ
2,3および信号処理回路4,5への電源の供給を停止
する。
【0034】この状態で再度いずれかの操作スイッチが
操作された場合、あるいはカメラの状態検出部が変化し
た場合には、CPU1はメインスイッチ20が操作され
たときと同様に、振れ検出系の電源を投入するかどうか
の判定を行う。
【0035】例えば、操作されたスイッチがズームのテ
レスイッチ23であった場合には、振れセンサ2,3お
よび信号処理回路4,5への電源供給を開始し、所定の
テレ方向通電を行い、第1のタイマをスタートさせた
後、次の操作スイッチが操作されるのを待つ。
【0036】このような処理を行うことで、撮影に必要
な際には、振れ検出系の電源を前もって投入しておくこ
とで、操作性を向上させるとともに、所定時間操作され
ない場合などには電源を遮断することで、電池の消耗を
低減させるものである。
【0037】さらに本実施の形態では、スイッチ等が操
作された場合に必ず振れ検出系に電源を投入する訳では
なく、毎回電源投入の判定を行い、不必要であると判定
した場合には、最初から電源を投入しないため、より低
消費電力化が可能となる構成にしている。
【0038】以下、スイッチが操作された場合の振れ検
出系の電源を供給するかどうかの判定について説明す
る。
【0039】従来、電源容量に余裕がある場合には、何
らかの操作スイッチが操作された場合には基本的に振れ
センサおよび信号処理回路への電源を供給し、いつでも
振れセンサの出力が正しい状態を示している状態でスタ
ンバイしていれば良かった。しかし、小型電池等を用い
ている為に電源容量が厳しい場合には、有効にスタンバ
イ状態にする必要がある。
【0040】そこで、操作スイッチが操作された場合
(メインスイッチ20が操作された場合も含めて)、あ
るいはカメラの状態検出部の出力が変化した場合に、直
ちに撮影状態にはならない、あるいは防振動作のスタン
バイ状態は必要ないと判定する場合には、振れセンサ
2,3および信号処理回路4,5への電源供給は開始し
ないものとする。
【0041】以下に、振れセンサ2,3および信号処理
回路4,5への電源供給は開始しない場合の例を列挙す
る。
【0042】1)実際にフィルムへの露光を行うことが
ない、つまりフィルムがカメラにセットされていない場
合には、防振スタンバイする必要はないものとして、い
ずれかの操作スイッチが操作された場合に、フィルム検
出装置11にて撮影可能なフィルムがカメラに装填され
ていないと判定された場合 2)カメラの状態が何らかの異常を示している場合(操
作スイッチが操作されたり、カメラの状態検出部の出力
が変化した場合であっても、撮影はされない為) 3)カメラの撮影レンズの焦点距離が広角側にある場合 4)レリーズスイッチを半押しされた場合等に測光回路
14にて測光した結果により、撮影時のシャッタ速度が
振れることは無い程に十分高速でシャッタ開閉可能な場
合 5)撮影レンズの焦点距離,開放F値,先の測光回路1
4の出力の組み合わせで、やはり撮影時のシャッタ速度
が十分高速に動作可能となる場合 以上に挙げたこれらの場合には、直ちに撮影されること
はない、あるいは防振のスタンバイ状態は必要ないもの
と判定し、振れセンサ2,3および信号処理回路4,5
への電源の供給を開始しない。
【0043】この場合の判定シーケンスを、図2のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0044】カメラの操作スイッチが操作されたり、不
図示の状態検出部が変化すると、CPU1はこれを検出
し、以下の動作に入る。この時点でCPU1が停止して
いた場合であっても、これらのスイッチの操作、あるい
は状態変化を検出した時点で発生する割り込みで起動す
る。
【0045】まず、ステップ#101において、直ちに
どの割込み要因で起動したかを確認する為に、スイッチ
あるいは状態検出部の状態を確認する。本来ならばカメ
ラのメインスイッチ20がオンの状態,オフの状態でそ
れぞれ判定すべきことは多いが、ここでは簡略化のた
め、メインスイッチ20は投入されている場合について
のみ考える。
【0046】次のステップ#102においては、現在何
らかのエラー状態にないどうかを確認する。現在カメラ
に何らかの異常が発生している場合であれば、何らかの
警告等を表示して、基本的には一部の操作以外はを受け
付けない状態になっている。すなわち、この異常状態の
場合には、撮影は基本的に不可能なので、振れ振れセン
サ2,3および信号処理回路4,5の電源投入へは進ま
ず、ステップ#108へ直ちに移行し、それぞれの操作
スイッチ等に応じた動作、この場合であれば、異常の表
示等、あるいは異常状態解除のための動作等を実行する
ことになる。
【0047】一方、異常状態でなかった場合はステップ
#103へ進み、ここではカメラに撮影可能なフィルム
が装填されているかどうかを判定する。例えば、フィル
ム給送装置11等を用いて、フィルム挿入口の蓋は開い
た状態になっていないか、フィルムカートリッジは正し
く装填されているか、フィルムは撮影可能なものか、撮
影済みあるいは現像済みのものではないか、正しくオー
トローディング出来ているかなどにより判定する。この
結果、撮影可能なフィルムが装填されていないと判定し
た場合は、実際にフィルムに露光する事はないので、振
れ補正動作を実行する必要はなく、ステップ#108へ
直ちに移行し、そのまま操作スイッチに応じた動作を行
う。
【0048】また、上記ステップ#103にて撮影可能
なフィルムが装填されていると判定した場合は、直ちに
撮影される可能性が高いのでステップ#104へ進み、
ここでは焦点距離変更装置12を介して現在の撮影レン
ズの焦点距離を確認する。もし撮影レンズの焦点距離が
所定値よりも広角側である場合には、防振スタンバイが
必要ない場合も想定されるのでステップ#105へ進
む。又焦点距離が所定値よりも望遠側になっている場合
には、防振スタンバイが必要と判定して、ステップ#1
07へ進む。
【0049】ステップ#105においては、先に操作さ
れたスイッチがレリーズスイッチの半押し、いわゆるス
イッチSW1であったかどうかを判定し、そうであれば
ステップ#106へ進み、この時点での撮影レンズの焦
点距離,開放F値を焦点距離変更装置12から読み取
る。また、測光回路14から被写体の輝度を測定し、現
在のフィルム感度等のデータも含めて、この時の最適な
露出となるシャッタ速度を演算する。そして、この結果
と撮影レンズの焦点距離から、このシャッタ速度で手振
れが発生するかどうかの判定を行い、十分に高速なシャ
ッタ速度であり、適切な露光を得ることができると判定
した場合には、振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5への電源の投入は行わずステップ#108へ移行
する。そうでない場合はステップ#107へ進む。
【0050】上記ステップ#105にて押されたスイッ
チがSW1以外であった場合にはステップ#107へ進
み、ここで電源制御回路6を介して振れセンサ2,3お
よび信号処理回路4,5に対して電源を投入し、撮影時
の振れ補正駆動を正しく行えるように、前記振れセンサ
2,3および信号処理回路4,5の動作を開始させてお
く。
【0051】ステップ#108においては、操作された
操作スイッチ、あるいは状態検出部の変化に応じた処理
を行う。それぞれの状況に応じた処理が終了するとステ
ップ#109へ進み、現在振れセンサ2,3および信号
処理回路4,5へ電源の供給を行っているかどうか確認
する。ここで電源の供給を行っている、すなわち上記ス
テップ#107にて電源の供給を開始した場合には、電
源の供給時間を計測するための第1のタイマをスタート
させる。
【0052】既にCPU1が起動し、振れセンサ2,3
および信号処理回路4,5へ電源を投入している状態
で、本シーケンスに入った場合であっても、このステッ
プ#110にてタイマをリセットし、再スタートさせ
る。こうすることで、最後に操作スイッチが操作された
り、状態検出部が変化した後、第1のタイマがカウント
アップするまでの所定時間は、常に振れセンサ2,3お
よび信号処理回路4,5は電源を投入された状態とな
り、連続して撮影が行われる際などに、常に振れ検出部
がスタンバイしている状態となり、操作性、あるいは振
れ補正の性能の向上を図ることが可能となる。
【0053】上記第1のタイマがカウントアップしたか
どうかの判定は、不図示の「操作スイッチ,状態検出部
の変化」を検知するループ内で行う。カウントアップし
た場合には、上記振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5への電源を遮断する。
【0054】ここで説明したフローでは、メインスイッ
チ20が操作された場合については説明を省略したが、
該メインスイッチ20がオフの状態からオンされた場合
は本フローと同様の判定をすることで、同じように適用
することが可能である。
【0055】メインスイッチ20がオンの状態からオフ
の状態になる場合には、その時点での振れセンサ2,3
および信号処理回路4,5への電源を投入しているか否
か、あるいは第1のタイマのカウンタのカウント値によ
らず、直ちに振れセンサ2,3および信号処理回路4,
5への電源を遮断し、カウンタの動作も停止させる。
【0056】以上の実施の第1の形態によれば、このよ
うなシーケンスを実行することで、操作スイッチが操作
された場合等に直ちに振れセンサ2,3および信号処理
回路4,5に電源を供給する必要が無いと判定できる場
合には、電源の供給を開始しないようにしているので、
電池の消耗を減少させることが可能となる。
【0057】またこの場合、カメラの防振スタンバイが
本当に必要な場合には、直ちに振れセンサ2,3および
信号処理回路4,5へ電源が供給されるため、操作性を
損なったり、立ち上がり時間が足りなくて十分な振れ補
正ができないといったことが起こる心配はない。
【0058】また、電源を供給する必要が無いと判定せ
ずに電源の供給を開始しても、何も操作されないまま所
定時間が経過すると、すなわちセットした第1のタイマ
がカウントアップすると、やはり電源の供給は停止され
るので、従来に比較して電力を消耗するということも生
じない。
【0059】(実施の第2の形態)本発明の実施の第2
の形態におけるカメラの回路構成は、上記実施の第1の
形態における回路構成と同様であるので、その図示及び
説明は省略する。
【0060】上記実施の第1の形態では、操作スイッチ
が操作されたり、カメラの不図示の状態検出部に変化が
あった場合には、振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5への電源の投入を行うかどうか判定することで、
不必要な場合に電源を投入することなく、低消費電力化
と操作性の向上をねらったものである。
【0061】しかしながら、振れセンサ2,3および信
号処理回路4,5の電源の遮断は、投入後所定時間、操
作スイッチあるいは状態検出部が変化を検出しないまま
第1のタイマがカウントアップした場合、あるいはメイ
ンスイッチ20がオフされた場合のみしか想定していな
い。
【0062】そこで、本発明の実施の第2の形態では、
前記振れセンサ2,3および信号処理回路4,5の電源
の遮断時を最適化しようとするものである。
【0063】従来は、振れセンサおよび信号処理回路に
電源を投入すると、何も操作されなくなって一定時間は
そのままであった。この実施の第2の形態では、直ちに
撮影状態にはならない、あるいは防振動作のスタンバイ
は必要ないと判定した場合には、直ちに振れセンサ2,
3および信号処理回路4,5への電源を遮断するように
している。
【0064】例えば、最終駒への露光が終了し、現在装
填されているフィルムの巻き戻し動作に移行すると、こ
の後、フィルムの巻き戻し,フィルムの取り出し,新し
いフィルムの再装填、オートローディング動作まで実行
されないと、次のフィルムへの露光動作は実行されな
い。
【0065】従来であれば、この一連動作の間に何か操
作される度に、毎回振れセンサおよび信号処理回路に電
源を投入するため、最悪の場合には撮影はしないのに、
かなり長時間に渡り、これら振れセンサおよび信号処理
回路に電源を投入したままとなっていた。
【0066】この実施の第2の形態では、このような場
合には、フィルム巻き戻し動作に移行した時点で振れセ
ンサ2,3および信号処理回路4,5への電源を遮断す
る構成にしている。
【0067】その他、カメラに何らかの異常が発生した
ことを検知した場合も基本的には撮影が不可能であるの
で、異常が発生した時点で、振れセンサ2,3および信
号処理回路4,5への電源を遮断する。
【0068】また、カメラのズームスイッチが操作され
て、撮影レンズの焦点距離が所定の値よりも広角側に設
定された場合、あるいはレリーズスイッチを半押しされ
た場合等に測光回路14にて測光した結果により、撮影
時のシャッタ速度が振れることは無いほど十分高速でシ
ャッタ開閉可能な場合、あるいは撮影レンズの焦点距
離,レンズの開放F値,先の測光回路14の出力の組み
合わせで、やはり撮影時のシャッタ速度が十分に高速に
動作可能となる場合も、振れセンサ2,3および信号処
理回路4,5への電源を遮断する。
【0069】以上に挙げたこれらの場合には、直ちに撮
影されることはない、あるいは防振のスタンバイ状態は
必要ないものと判定し、振れセンサ2,3および信号処
理回路4,5への電源を遮断するようにしている。
【0070】この場合の判定シーケンスについて、図3
のフローチャートを用いて説明する。
【0071】カメラの操作スイッチが操作されたり、不
図示の状態検出部が変化すると、CPU1はこれを検出
し、以下の動作に入る。この時点でCPU1が停止して
いた場合であっても、これらのスイッチの操作、あるい
は状態変化を検出した時点で発生する割り込みで起動す
る。
【0072】まず、ステップ#201において、直ちに
どの割り込み要因で起動したかを確認する為にスイッチ
あるいは不図示の状態検出部の状態を確認する。
【0073】本来ならばカメラのメインスイッチ20が
オンの状態,オフの状態でそれぞれ判定すべきことは多
いが、ここでは簡略化のため、メインスイッチ20は投
入されている場合についてのみ考える。
【0074】次のステップ#202においては、操作さ
れた操作スイッチ、あるいは状態検出部の変化に応じた
処理を行う。そして、上記処理動作が終了するとステッ
プ#203へ進み、現在何らかのエラー状態にないどう
かを確認する。現在カメラに何らかの異常が発生してい
る場合であれば、何らかの警告表示等を表示して、基本
的には一部の操作以外はを受け付けない状態になってい
る。すなわち、この異常状態の場合には撮影は基本的に
不可能なので、振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5への電源を遮断するように、ステップ#208以
降の処理へ移行する。
【0075】一方、異常がなければステップ#204へ
進み、ここではカメラに撮影可能なフィルムが装填され
ているかどうかを判定する。例えば、フィルム給送装置
11を用いてフィルム巻き戻し動作を開始した場合、あ
るいはフィルム挿入口の蓋が開かれた場合などを検知す
る。このような処理が実行された場合には、次に新しい
フィルムが装填され、撮影可能になるまでは今しばらく
時間が必要なため、この間、振れセンサ2,3および信
号処理回路4,5の電源を遮断する。
【0076】そこで、上記ステップ#204にて撮影可
能なフィルムが装填されていないと判定した場合には、
直ちに振れセンサ2,3および信号処理回路4,5への
電源を遮断するように、ステップ#208以降の処理へ
移行する。
【0077】一方、ステップ#204にて撮影可能なフ
ィルムが装填されていると判定した場合には、直ちに撮
影される可能性が高いのでステップ#205へ進み、こ
こでは先に操作されたスイッチがズームのテレ方向、あ
るいはワイド方向スイッチだった場合には撮影レンズの
焦点距離が変更されているので、焦点距離変更装置12
を介して現在の撮影レンズの焦点距離を確認する。そし
て、ここで撮影レンズの焦点距離が所定値よりも広角側
である場合には、防振スタンバイが必要ない場合も想定
されるのでステップ#206へ進む。
【0078】また、上記ステップ#205にて撮影レン
ズの焦点距離が所定値よりも望遠側にある場合には、特
に振れセンサ2,3および信号処理回路4,5の電源を
遮断する必要はないと判定してステップ#211へ進
み、ここでは現在振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5へ電源を投入しているかどうか確認する。そし
て、電源を投入している場合にはステップ#212へ進
み、第1のタイマをリセットし、再スタートさせる。ま
た、ステップ#211で電源を投入していない場合の時
にはそのまま次の操作を待つ。
【0079】上記第1のタイマがカウントアップしたか
どうかの判定は、不図示の「操作スイッチ、状態検出部
の変化」を検知するループ内で行う。カウントアップし
た場合には、振れセンサ2,3および信号処理回路4,
5への電源を遮断し、この第1のタイマも停止させる。
【0080】上記ステップ#205にて撮影レンズが所
定値よりも広角側にあった場合には、前述した様にステ
ップ#206へ進み、ここでは先に操作されたスイッチ
がテレ方向スイッチあるいはワイド方向スイッチであっ
たかどうか判定する。ここで先に押されたスイッチがい
ずれかのズームスイッチで撮影レンズの焦点距離を変更
した後である場合にはステップ#207へ進み、この時
点での撮影レンズの焦点距離,開放F値を焦点距離変更
装置12から読み取る。また、測光回路14から被写体
の輝度を測定し、現在のフィルム感度等のデータも含め
て、この時の最適な露出となるシャッタ速度を演算す
る。そして、この結果と撮影レンズの焦点距離から、こ
のシャッタ速度で手振れが発生するかどうかの判定を行
い、十分に高速なシャッタ速度であり、適切な露光を得
ることができると判定した場合には、ステップ#208
以降の処理へ移行し、振れセンサ2,3および信号処理
回路4,5への電源の投入は行わない。
【0081】この場合の測光回路14の出力はレリーズ
スイッチの半押しのタイミングではないので、撮影者が
正確に被写体にレンズを向けているとは限らない為に、
正確に被写体の輝度であるとは判定できない。しかしな
がら周辺の明るさをある程度知ることは可能であり、こ
れによって防振スタンバイが必要か否かの判定は十分可
能である。
【0082】上記ステップ#207にて十分高速なシャ
ッタ速度で制御できると判定した場合には上記の様にス
テップ#208へ進むが、焦点距離と測光結果から、や
はり防振スタンバイが必要と判定した場合には、前述し
たステップ#211以降へと移行する。
【0083】前記ステップ#208に進んだら、現在振
れセンサ2,3および信号処理回路4,5へ電源を投入
しているか否かを判定し、電源を投入していた場合はス
テップ#209へ進み、電源制御回路6にて直ちに電源
を遮断し、次のステップ#210において、第1の所定
時間をカウントする第1のタイマを停止させ、次の操作
を待つこととなる。
【0084】一方、ステップ#208にて既に電源を投
入していないと判定した場合には、そのまま次の操作を
待つこととなる。
【0085】ここで説明したフローでは、メインスイッ
チ20が操作された場合については説明を省略したが、
メインスイッチ20がオンの状態からオフの状態になる
場合には、その時点での振れセンサ2,3および信号処
理回路4,5への電源を投入しているか否か、あるいは
第1のタイマのカウンタのカウント値によらず、直ちに
振れセンサ2,3および信号処理回路4,5への電源を
遮断し、カウンタの動作も停止させる。
【0086】以上の実施の第2の形態によれば、このよ
うなシーケンスを実行することで、カメラの各操作に対
する一連の処理を実行した後に、直ちに振れセンサ2,
3および信号処理回路4,5への電源を遮断できると判
定した場合には、第1のタイマがカウントアップする所
定時間が経過する以前であっても、直ちに電源を遮断す
ることで、電池の消耗を減少させることが可能となる。
【0087】またこの場合、カメラの防振スタンバイが
本当に必要な場合には、振れセンサ2,3および信号処
理回路4,5への電源が遮断されることはないため、操
作性を損なったりする事はない。
【0088】(実施の第3の形態)本発明の実施の第3
の形態におけるカメラの回路構成も、上記実施の第1の
形態における回路構成と同じであり、説明は省略する。
【0089】本発明の実施の第3の形態では、振れセン
サ2,3および信号処理回路4.5の電源の遮断時を最
適化すると共に、電源遮断時は鏡筒保護のためにも焦点
距離可変の撮影レンズの焦点距離を、基本的に鏡筒を短
くする方向に変更しようとするものである。
【0090】すなわち従来は、振れセンサおよび信号処
理回路に電源を投入すると、何も操作されなくなって一
定時間はそのままであった。しかしながら、直ちに撮影
状態にはならないと判定した場合には直ちに振れセンサ
2,3および信号処理回路4,5への電源を遮断すると
共に、焦点距離可変の撮影レンズの焦点距離を広角側あ
るいは撮影レンズの全長が最短となるように変更するも
のである。
【0091】例えば、最終駒への露光が終了し、現在装
填されているフィルムを巻き戻し動作に移行すると、こ
の後、フィルムの巻き戻し,フィルムの取り出し,新し
いフィルムの再装填、オートローディング動作まで実行
しないと次のフィルムへの露光動作は実行しない。
【0092】従来であれば、この一連動作の間に何か操
作される度に、毎回振れセンサおよび信号処理回路に電
源を投入するため、最悪の場合には撮影はしないのに、
かなり長時間にわたり該振れセンサおよび信号処理回路
に電源を投入したままとなる。またこの間、撮影レンズ
の鏡筒が望遠側に繰り出されたままでいると、鏡筒をぶ
つけたりして損傷を与える可能性が非常に高くなる。
【0093】この実施の第3の形態ではこの様な場合に
は、巻き戻し動作に移行した時点で振れセンサ2,3お
よび信号処理回路4,5への電源を遮断すると共に、撮
影レンズの焦点距離を最も広角側あるいは撮影レンズの
全長が最短となるように変更する。
【0094】あるいは、カメラに何らかの異常が発生し
たことを検知した場合も基本的には撮影が不可能である
ので、異常が発生した時点で振れセンサ2,3および信
号処理回路4,5への電源を遮断すると共に、撮影レン
ズの焦点距離を最も広角側あるいは撮影レンズの全長が
最短となるように変更する。
【0095】以上例に挙げたこれらの場合には、直ちに
撮影されることはないものと判定して、振れセンサ2,
3および信号処理回路4,5への電源を遮断すると共
に、撮影レンズの焦点距離を最も広角側あるいは撮影レ
ンズの全長が最短となるように変更する。そして、無用
な電源が投入されないようにしている。
【0096】この場合の判定シーケンスを、図4のフロ
ーチャートに示す。
【0097】カメラの操作スイッチが操作されたり、不
図示の状態検出部が変化すると、CPU1はこれを検出
し、以下の動作に入る。この時点でCPU1が停止して
いた場合であっても、これらのスイッチの操作、あるい
は状態変化を検出した時点で発生する割り込みで起動す
る。
【0098】まず、ステップ#301において、直ちに
どの割り込み要因で起動したかを確認するためにスイッ
チあるいは状態検出部の状態を確認する。
【0099】本来ならばカメラのメインスイッチ20が
オンの状態,オフの状態でそれぞれ判定すべきことは多
いが、ここでは簡略化のため、メインスイッチ20は投
入されている場合についてのみ考える。
【0100】次のステップ#302においては、操作さ
れた操作スイッチ、あるいは状態検出回路の変化に応じ
た処理を行う。処理動作が終了したところでチェックを
行う。続くステップ#303においては、現在何らかの
エラー状態にないどうかを確認する。現在カメラに何ら
かの異常が発生している場合であれば、何らかの警告表
示等を表示して、基本的には一部の操作以外はを受け付
けない状態になっている。すなわちこの異常状態の場合
には、撮影は基本的に不可能なので、振れセンサ2,3
および信号処理回路4,5への電源を遮断する為にステ
ップ#308以降への処理へ進む。
【0101】一方、異常がなければステップ#304へ
進み、撮影可能なフィルムがカメラに装填されているか
どうかを判定する。具体的には、巻き戻し動作を開始し
た場合、あるいはフィルム挿入口の蓋が開かれた場合な
どを判定する。このような処理が実行された場合には次
に新しいフィルムが装填され、撮影可能になるまでは今
しばらく時間が必要なため、この間振れセンサ2,3お
よび信号処理回路4,5の電源を遮断する。そのため、
ここで撮影可能なフィルムが装填されていないと判定し
た場合には、振れセンサ2,3および信号処理回路4,
5への電源を遮断するステップ#308以降の処理へと
進む。
【0102】また、上記ステップ#304にて撮影可能
なフィルムが装填されていると判定した場合には、直ち
に撮影される可能性が高いものと判定してステップ#3
11へ進み、ここでは現在振れセンサ2,3および信号
処理回路4,5へ電源を投入しているかどうか確認す
る。投入している場合にはステップ#312へ進み、第
1のタイマをリセットし、再スタートさせる。一方、ス
テップ#311にて電源を投入していない場合の時に
は、そのまま次の操作を待つ。
【0103】この第1のタイマがカウントアップしたか
どうかの判定は、不図示の「操作スイッチ,状態検出回
路の変化」を検知するループ内で行う。カウントアップ
した場合には、振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5への電源を遮断し、このタイマも停止させる。
【0104】ステップ#308においては、現在振れセ
ンサ2,3および信号処理回路4,5へ電源を投入して
いるか否かを確認する。ここで、電源を投入していた場
合にはステップ#309へ進み、電源制御回路6にて直
ちに電源を遮断し、次のステップ#313において、焦
点距離可変の撮影レンズを最も広角側、あるいは撮影レ
ンズの全長が最も短くなるように焦点距離変更装置12
を駆動する。その後ステップ#310へ進み、第1の所
定時間を計測していた第1のタイマを停止させる。
【0105】一方、上記ステップ#308にて既に電源
を投入していない場合には、そのまま次の操作を待つこ
ととなる。
【0106】ここで説明したフローでは、メインスイッ
チ20が操作された場合については説明を省略したが、
メインスイッチ20がオンの状態からオフの状態になる
場合には、その時点での振れセンサ2,3および信号処
理回路4,5への電源を投入しているか否か、あるいは
第1のタイマのカウンタのカウント値によらず直ちに振
れセンサ2,3および信号処理回路4,5への電源を切
断し、カウンタの動作も停止させる。撮影レンズも所定
位置に駆動されることになる。
【0107】以上の実施の第3の形態によれば、このよ
うなシーケンスを実行することで、カメラの各操作に対
する一連の処理を実行した後に、直ちに振れセンサ2,
3および信号処理回路4,5への電源を遮断できると判
定した場合には、所定時間が経過する以前であっても、
直ちに電源を遮断することで、電池の消耗を減少させる
ことが可能となる。
【0108】またこの場合、カメラの防振スタンバイが
本当に必要な場合には、振れセンサ2,3および信号処
理回路4,5への電源が遮断されることはないため、操
作性を損なったりする事はない。
【0109】さらにこの間、撮影レンズの鏡筒が望遠側
に繰り出されたままでいると、鏡筒をぶつけたりして損
傷を与える可能性が非常に高くなるが、広角側あるいは
撮影レンズの全長が最短となるように変更している為、
この様な不都合は生じない。
【0110】また、現在望遠側に設定されている撮影レ
ンズを広角側あるいは撮影レンズの全長が最短となるよ
うに変更しておくと、その次に撮影する場合には、基本
的にはその広角側から撮影することになり、上記実施の
第1および第2の形態に示した様に、例えばスイッチS
W1やズームスイッチの操作が行われても必ずしも振れ
センサ2,3および信号処理回路4,5に電源は投入さ
れず、撮影者がズームスイッチにより望遠側、あるいは
十分高速シャッタ速度が得られる測光結果が得られてい
る場合に限り、振れセンサ2,3および信号処理回路
4,5の電源を投入するといった動作が行われるように
なるため、無駄な電源の消費が行われてしまう事を無く
すことができる。
【0111】(発明と実施の形態の対応)上記実施の各
形態において、振れセンサ2,3が本発明の振れ検出手
段に、信号処理回路4,5が本発明の振れ信号処理手段
に、各種の操作スイッチや不図示の状態検出部が本発明
の状態検出手段に、CPU1内の図2のステップ#10
2〜#108、図3のステップ#203〜#209、図
4のステップ#303〜#304及びステップ#30
8,#309,#313の動作を行う部分が本発明の動
作指示手段に、それぞれ相当する。
【0112】(変形例)上記実施の各形態においては、
補正レンズをピッチ及びヨー方向に駆動して、振れを補
正する方式を例にしているが、これに限定されるもので
はなく、可変頂角プリズムを用いて振れ補正を行うも
や、電気的な処理により振れを補正するものであっても
同様に適用することができる。
【0113】また、信号処理回路4,5を本発明の振れ
信号処理手段としていたが、CPU内にデジタルフィル
タ演算及びデジタル積分演算を行う部分を付加し、これ
ら演算部を振れ信号処理手段としても良い。
【0114】また、記録媒体としてフィルムを例にして
いるが、その他の記録媒体であっても良い。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5及び
11記載の本発明は、振れ検出手段と振れ信号処理手段
に対して、無用な電源供給をする事を防止すると共に、
防振効果を必要とする場合には事前に電源供給を行うこ
とができるカメラを提供できるものである。
【0116】また、請求項6〜11記載の本発明は、振
れ検出手段及び振れ信号処理手段への電源供給が不要に
なった場合には直ちに電源を遮断して、省電力化を達成
すると共に、防振効果を必要とする場合には電源供給を
継続することができるカメラを提供できるものである。
【0117】また、請求項12記載の本発明は、撮影レ
ンズの鏡筒が望遠側に繰り出されたままでいる為に鏡筒
をぶつけたりして損傷を与える事を無くすと共に、より
省電力化を達成することができるカメラを提供できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの回路
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 CPU 2 ヨー方向の振れセンサ 3 ピッチ方向の振れセンサ 4 ヨー方向の信号処理回路 5 ピッチ方向の信号処理回路 6 電源制御回路 7 ヨー方向振れ補正レンズ駆動回路 9 ピッチ方向振れ補正レンズ駆動回路 11 フィルム給送装置 12 焦点距離変更装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを検出する振れ検出手段と、該振れ
    検出手段の出力を処理するための振れ信号処理手段と、
    該振れ信号処理手段の出力に応じて少なくとも露光中に
    振れ補正レンズを駆動する駆動手段と、前記振れ検出手
    段と前記振れ信号処理手段への電源の供給を制御する電
    源制御手段と、カメラの状態を検出する状態検出手段と
    を有するカメラにおいて、 前記状態検出手段の出力に変化が生じた場合に、そのと
    きのカメラの状態が前記電源制御手段が電源を供給する
    必要のない第1の状態であるかどうかを判定し、前記第
    1の状態であると判定した場合には、前記振れ検出手段
    及び前記振れ信号処理手段へ電源を供給しないように前
    記電源制御手段に指示し、前記第1の状態ではないと判
    定した場合には、電源を供給するように前記電源制御手
    段に指示する動作指示手段を有することを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 前記第1の状態は、撮影可能なフィルム
    がカメラに装填されていない場合であることを特徴とす
    る請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記第1の状態は、カメラの機能が異常
    であることを検出した場合であることを特徴とする請求
    項1又2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記第1の状態は、焦点距離可変の撮影
    レンズの焦点距離が、所定値よりも短い場合であること
    を特徴とする請求項1,2又は3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記第1の状態は、焦点距離可変の撮影
    レンズの焦点距離が、所定値よりも短く、かつ、測光出
    力が所定値よりも明るい場合であることを特徴とする請
    求項1,2,3又は4記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 振れを検出する振れ検出手段と、該振れ
    検出手段の出力を処理するための振れ信号処理手段と、
    該振れ信号処理手段の出力に応じて少なくとも露光中に
    振れ補正レンズを駆動する駆動手段と、前記振れ検出手
    段と前記振れ信号処理手段への電源の供給を制御する電
    源制御手段と、カメラの状態を検出する状態検出手段と
    を有するカメラにおいて、 前記電源制御手段に対し、前記振れ検出手段及び前記振
    れ信号処理手段に電源供給を指示をしている際、前記状
    態検出手段の出力に変化が生じた場合は、そのときのカ
    メラの状態が前記電源制御手段が電源の供給をする必要
    のない第2の状態であるかどうかを判定し、前記第2の
    状態であると判定した場合には、前記電源制御手段に電
    源を遮断するように指示する動作指示手段を有すること
    を特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 前記第2の状態は、フィルムの巻き戻し
    動作を行う場合であることを特徴とする請求項6記載の
    カメラ。
  8. 【請求項8】 前記第2の状態は、カメラの機能が異常
    であることを検出した場合であることを特徴とする請求
    項6記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記第2の状態は、焦点距離可変の撮影
    レンズの焦点距離が、所定値よりも短い場合であること
    を特徴とする請求項6記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記第2の状態は、焦点距離可変の撮
    影レンズの焦点距離が、所定値よりも短く、かつ、測光
    出力が所定値よりも明るい場合であることを特徴とする
    請求項6記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記状態検出手段は、カメラの操作ス
    イッチを含むことを特徴とする前記請求項1又は6記載
    のカメラ。
  12. 【請求項12】 焦点距離可変の撮影レンズの焦点距離
    を変更する焦点距離変更手段を有し、 前記動作指示手段は、前記第2の状態であると判定した
    場合は、前記電源制御手段に電源を遮断するように指示
    すると共に、前記焦点距離変更手段に撮影レンズの焦点
    距離を最も広角側に変更するように指示することを特徴
    とする請求項6,7,8又は11記載のカメラ。
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