JP2003043540A - 振れ補正機能付きカメラ - Google Patents

振れ補正機能付きカメラ

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JP2003043540A
JP2003043540A JP2001228947A JP2001228947A JP2003043540A JP 2003043540 A JP2003043540 A JP 2003043540A JP 2001228947 A JP2001228947 A JP 2001228947A JP 2001228947 A JP2001228947 A JP 2001228947A JP 2003043540 A JP2003043540 A JP 2003043540A
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Japan
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shake
camera
shake correction
microcomputer
correction function
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JP2001228947A
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Takashi Kamisaka
天志 上坂
Yuichi Ariga
雄一 有賀
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Canon Inc
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化、高コスト化を防ぐと共に、振れ補正
能力が低下する際には振れ補正動作は行わない、もしく
は振れ検出精度を落とすことにより、マイクロコンピュ
ータの負荷軽減を図り、適切な露出の写真撮影を行える
ようにし、かつ、省電化を達する。 【解決手段】 カメラに加わる回転振れを検出する振れ
検出手段と、前記回転振れを補正する為の振れ補正手段
と、被写体距離を測定する測距手段と、カメラの各種の
動作を制御する一つのマイクロコンピュータとを有し、
該マイクロコンピュータは、前記測距手段により測定さ
れた被写体距離が所定の距離より近い場合には、前記振
れ補正手段による振れ補正動作を行わないようにする
(S4→S6、S10→S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体距離を測定
する測距手段を有する振れ補正機能付きカメラの改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動露出制御カメラでは、通常の
撮影モード時には、カメラが振れることによる手振れ写
真を防ぐため、シャッタ速度がある程度長くなった場合
には所定のシャッタ秒時にて打ち切って、それ以下の露
出が必要な場合にはストロボを自動発光することによっ
て撮影を行っていた。
【0003】一方、カメラに振れ補正機能を搭載したカ
メラも提案されている。これはカメラ振れを検出し、露
出中に撮影光学系の一部(補正光学系)を変位させるな
どして手振れ写真の発生を防止するものである。しか
し、振れ補正機能を搭載することにより、カメラの大型
化や消費電力の増大を招くという問題があった。そのた
め、特開平4−308823号では、振れ補正駆動をす
べての範囲に亘っては行わず、シャッタ秒時の長短に応
じて像振れ量が少ない場合または防振効果が期待できな
い場合には振れ補正駆動を行わないようにしてコンパク
ト化を損なうことのないカメラが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、振れ補
正機能を動作させる場合は通常の露出制御であるシャッ
タ羽根の駆動および露出制御時間の演算、ストロボ発光
制御などの処理と、振れ補正制御のための振れ検出およ
び補正光学系の駆動量演算、補正光学系の駆動処理など
を並列して動作する必要があり、近年の小型化傾向およ
び低コスト化の為にこれらの処理を1つのマイコンや処
理能力の低いマイコンで行おうとした場合、これらの処
理を並列で動作させることは難しい。また、シャッタが
開いてゆく過程でシャッタを閉じることによって露出時
間・絞り値を決定したり、シャッタの開いてゆく過程で
ストロボ発光することによって発光時の絞り値を決定す
る、いわゆる半開式シャッタにおいては、被写体距離が
近い場合には、ストロボ発光タイミングが早まり、小絞
り側での発光制御となるため、局時的な制御負荷が高ま
りリアルタイムな制御が一層難しくなり、適正な露出制
御または振れ補正制御ができない可能性がある。
【0005】一方、振れ補正のための一般的な振れ検出
手段には振動ジャイロタイプの角速度センサなどがあ
り、この場合の検出可能な振れ成分について図2を用い
説明する。
【0006】図2において、光軸(Z軸)に対するフィ
ルム面をX,Y面とすると、ピッチ方向(カメラを正位
置で構えた場合の垂直方向)およびヨー方向(カメラを
正位置で構えた場合の水平方向)に対する角変位信号
(振れ角度)、つまりθおよびφが検出可能な振れ成分
(回転振れ)となる。ここで、XY面への平行な振れ
(シフト振れ)やZ軸に対する角変位εは検出できない
ものとする。つまり、振動ジャイロタイプの角速度セン
サを用いた振れ検出手段では回転振れは検出できるが、
シフト振れは検出できない。従って、被写体距離が近く
なるにつれ全体の振れ量に対してシフト振れが支配的に
なり、防振効果が減少してしまっている。
【0007】つまり、被写体が近距離の場合には、振れ
補正機能は効果を十分に発揮できないのみならず、一つ
のマイクロコンピュータで各種の機能を並列処理されて
いる為、振れ補正機能と並列処理される例えば露出制御
に対して、十分な制御を行うことができず、従来におい
ては、適正露出を得ることができない当の問題点を有し
ていた。
【0008】又、その機能を十分に発揮できないのに振
れ補正機能を働かせることは、小型の電池を電源とする
この種のカメラには、省電化という面からも問題を有し
ていた。
【0009】(発明の目的)本発明の目的は、大型化、
高コスト化を防ぐと共に、振れ補正能力が低下する際に
は振れ補正動作は行わない、もしくは振れの検出精度を
落とすことにより、マイクロコンピュータの負荷軽減を
図り、適切な露出の写真撮影を行えるようにし、かつ、
省電化を達することのできる振れ補正機能付きカメラを
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜3、9〜11に記載の発明は、カメラに
加わる回転振れを検出する振れ検出手段と、前記回転振
れを補正する為の振れ補正手段と、被写体距離を測定す
る測距手段と、カメラの各種の動作を制御する一つのマ
イクロコンピュータとを有する振れ補正機能付きカメラ
において、前記マイクロコンピュータは、前記測距手段
により測定された被写体距離が所定の距離より近い場合
には、前記振れ補正手段による振れ補正動作を行わない
ようにする振れ補正機能付きカメラとするものである。
【0011】具体的には、測距手段により測定された被
写体距離が所定の距離より近い場合には、振れ補正動作
を行わないようにして、マイクロコンピュータに露出制
御手段やストロボ制御手段の制御に専念させるようにし
ている。詳しくは、この様な場合は、露出制御手段に、
前記振れ補正動作を行う際に設定される低速側のシャッ
タ限界秒時を、振れ補正手段を動作させない際に振れ補
正を抑制することができる高速側にシフトさせたり、ス
トロボ制御手段を動作させ、ストロボ撮影を行わせる構
成にしている。
【0012】同じく上記目的を達成するために、請求項
4〜11に記載の発明は、カメラに加わる回転振れを周
期的に検出する振れ検出手段と、前記回転振れを補正す
る振れ補正手段と、被写体距離を測定する測距手段と、
カメラの各種の動作を制御する一つのマイクロコンピュ
ータとを有する振れ補正機能付きカメラにおいて、前記
マイクロコンピュータは、前記測距手段により測定され
た被写体距離が所定の距離より近い場合には、前記振れ
検出手段による回転振れの検出を抑制する振れ補正機能
付きカメラとするものである。
【0013】具体的には、測距手段により測定された被
写体距離が所定の距離より近い場合には、振れ検出手段
による回転振れを検出する周期を、前記所定の距離より
も遠い場合に較べて長くする等の構成にして、マイクロ
コンピュータから振れ補正動作の制御に対する負荷の軽
減を図れるようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の実施の各形態に係るカメラ
の主要部分の回路構成を示すブロック図である。
【0016】同図において、カメラ全体のシーケンスを
制御するマイクロコンピュータ(以下、CPUとも記
す)1には、振れ検出装置2、振れ補正装置3、振れ補
正動作判定回路4、測距回路5、測光回路6、露出制御
回路7、ズーム駆動回路8、フォーカス駆動回路9、給
送駆動回路10、ストロボ制御回路11、操作部材12
がそれぞれ接続され、振れ検出装置2には振れセンサ1
3とこの振れセンサ13からの出力をサンプリングする
サンプリング回路14が接続されている。また、露出制
御回路7には、露出制御部材15が接続されている。
【0017】前記測距回路5は被写体までの距離に関す
る測距情報を出力し、前記測光回路6は被写体の輝度に
関する輝度情報を出力する。
【0018】CPU1は、測距回路5によって出力され
た距離情報にもとづいて、フォーカス駆動のためのレン
ズ駆動量を演算し、このレンズ駆動量によりフォーカス
駆動回路9を介して撮影レンズを駆動してフォーカス駆
動を行う。さらにCPU1は、測光回路6によって出力
された測光情報に基づいて露出制御回路7を介して露出
制御部材15(シャッタ、絞り)を駆動制御し、露光後
には給送回路10によりフィルムの1駒巻き上げを行わ
せる。このとき、露出条件に応じて露出制御中にストロ
ボ制御回路11を介してストロボ発光を行わせる。
【0019】また、CPU1は、露出制御中にサンプリ
ング回路14を通じて振れセンサ13の出力を所定時間
間隔でサンプリングし、サンプリング結果に基づいて演
算を行い、振れ補正装置3に撮影光学系の一部(補正光
学系)を変位させての振れ補正を指示する。
【0020】操作部材12には、レリーズスイッチの半
押しオンするスイッチSW1が、レリーズスイッチの全
押しでオンするスイッチSW2が、ズーム動作を起動す
るスイッチSW3,SW4が、それぞれ接続されてい
る。
【0021】ここで、振れセンサ13から検出可能な成
分について図2を用いて説明する。
【0022】図2において、光軸(Z軸)に対するフィ
ルム面をX,Y面とすると、ピッチ方向(カメラを正位
置で構えた場合の垂直方向)およびヨー方向(カメラを
正位置で構えた場合の水平方向)に対する角変位信号
(振れ角度)、つまりθおよびφが検出可能な振れ成分
となる。ここで、X,Y面への平行な振れ(シフト振
れ)やZ軸に対する角変位εは検出できないものとす
る。
【0023】(実施の第1の形態)上記構成のカメラに
おいて、図3は本発明の実施の第1の形態に係る主要部
分の動作を示すフローチャートであり、具体的には、測
距結果が所定の距離よりも近い場合には振れ補正動作を
行わず、通常の撮影シーケンスを行うようにしたもので
ある。
【0024】図3において、まずステップS1では、レ
リーズスイッチの半押し(スイッチSW1のオン)がさ
れるのを待機する。該半押しがなされたらステップS2
へ進み、測光回路6を駆動して測光情報を算出し、その
結果を記憶する。次のステップS3では、測距回路5を
駆動して被写体距離情報を算出し、該情報に基づいてフ
ォーカス駆動のためのレンズ駆動量を求める。
【0025】次のステップS4においては、上記ステッ
プS3で得られた距離情報が所定値以下、つまり被写体
距離が所定の距離よりも近いか否かを判定(振れ補正動
作判定回路4が行う)し、近い場合にはステップS6へ
進み、近側フラグNfに1をセットしてステップS8へ
進む。一方、所定値より大きければステップS5へ進
み、近側フラグNfに0をセットしてステップS7へ進
み、ここでは手振れ検出のためのサンプリングを開始す
る。以降マイコンの割り込み機能などを用い、振れセン
サ12の出力を一定周期でサンプリングする。ここで、
検出可能な振れ成分はピッチ(垂直)方向およびヨー
(水平)方向に対する回転振れ(角変位変化)であり、
シフト振れは検出できない。
【0026】次のステップS8では、レリーズスイッチ
の半押し中は手振れ検出のためのサンプリングを行いな
がら、レリーズスイッチの全押し(スイッチSW2のオ
ン)がなされるのを待機する。全押しがなされたらステ
ップS9へ進み、上記ステップS3で求められたレンズ
駆動量に従ってフォーカス駆動回路9によりフォーカス
モータを駆動する。停止位置にレンズが停止したことを
確認したらステップS10へ進み、近側フラグNfに1
がセットされている、つまり被写体距離が近い場合には
ステップS12へ直ちに進む。一方、Nfに0がセット
されている場合はステップS11へ進んで、振れ補正装
置3により振れ補正アクチュエータを駆動して撮影光学
系の一部(補正光学系)を上記ステップS7時点から開
始しているサンプリングにより検出された手振れをうち
消す位相に変位させる。マイコンの割り込み機能を使用
することで以降露出制御と並列で実施される。その後ス
テップS12へ進む。
【0027】ステップS12へ進むと、シャッタの開閉
動作などの露出制御を行う。また、測光結果および撮影
モードなどの条件によってはストロボ制御回路11によ
り発光制御行う。フィルムへの露光が完了したらステッ
プS13へ進み、近側フラグNfに1がセットされてい
る、つまり被写体距離が近い場合には直ちにステップS
16へ進むが、Nfに0がセットされている場合はステ
ップS14へ進み、上記ステップS11で開始した補正
光学系への駆動を停止する。マイコンの割り込み機能を
用いた場合には割り込みを解除する。そして、次のステ
ップS15にて、上記ステップS7で開始した手振れ検
出のためのサンプリングを停止する。マイコンの割り込
み機能を用いた場合には割り込みを解除する。その後、
ステップステップS16へ進む。
【0028】ステップS16では、給送回路10を用い
てフィルムの巻上げを行い、次の撮影シーケンスに備え
る。
【0029】次に、上記ステップS12での露出制御の
動作について、図4のフローチャートに従って詳しく説
明する。
【0030】ステップS21では、カメラの撮影モード
が強制ストロボ発光モードなどの場合、もしくは全自動
モードの場合で、図2のステップS2で行われた測光結
果が所定レベルよりも暗かった場合などはステップS2
2へ進み、露出制御中にストロボを発光させるものと
し、ストロボ発光フラグSfに1をセットする。また、
カメラの撮影モードがストロボ禁止モード、もしくは全
自動モードで測光結果が明るい場合などはステップS2
3へ進み、ストロボ発光フラグSfに0をセットする。
ストロボ発光フラグSfが1、つまりストロボ発光条件
の場合はステップS24へ進み、ストロボ発光フラグS
fが0、つまりストロボ発行条件でない場合はステップ
S25へ進む。
【0031】ステップS24へ進むと、ストロボ発光タ
イミング(TIMEs )を算出する。ストロボ発光タイミン
グとは、シャッタを開いてからストロボを発光させるま
での時間であり、測距結果、焦点距離およびフィルム感
度などに応じて決定される値である。因に被写体距離が
近いほどストロボ発光タイミングは早まる。ストロボ発
光タイミングを決定したらステップS25へ進み、ここ
ではシャッタ秒時(TIMEc )を算出する。ここでシャッ
タ秒時とは、シャッタを開いてから閉じるまでの時間で
あり、測光結果に応じて変化する値である。測光結果が
低輝度であるほどシャッタ秒時は長く(低速)になる
が、振れ写真を防ぐため低速側のあるところで打ち切り
限界を設けている。上記ステップS2で求めた測光結果
からシャッタ秒時を算出し、シャッタ羽根を閉じ方向に
駆動開始する時刻をTIMEc に記憶しステップS26へ進
む。
【0032】ステップS26へ進むと、露出制御回路7
によりシャッタ羽根を開き方向に駆動する。また、露出
制御で使用するタイマをスタートさせる。そして、次の
ステップS27にて、上記ステップS22,S23で設
定したストロボ発光フラグSfが1ならステップS28
へ進み、ストロボ発光フラグSfが0ならステップS3
0へ進む。
【0033】ステップS28では、ストロボ発光タイミ
ングTIMEs が経過しているかを判定し、まだ経過してい
なければステップS30へ進が、経過していればステッ
プS29へ進み、ストロボ制御回路11によりストロボ
を発光させる。そして、ステップS30へ進み、シャッ
タ秒時TIMEc が経過しているかを判定し、まだ経過して
いなければステップS27へ戻り、同様の動作を繰り返
す。一方、シャッタ秒時TIMEc が経過していればステッ
プS31へ進み、露出制御回路7によりシャッタ羽根を
閉じ方向に駆動する。
【0034】以上の実施の第1の形態では、被写体距離
が所定の距離より近い場合、つまり振れ検出装置2に接
続されている振れセンサ13によって検出できないシフ
ト振れが、検出可能な回転振れよりも支配的になるよう
な被写体距離の場合には、通常の場合に対して振れ補正
能力が落ちるため、振れ補正装置3を動作させずにCP
U1の能力を100%露出制御に割り当てるようにして
いる。さらに、ストロボ発光を行う場合において、被写
体距離が所定の距離よりも近いときにはストロボ発光タ
イミングが早くなり、小絞り側でのストロボ発光制御が
要求されるということを考えても、この構成は有効であ
る。
【0035】ところで、通常は測光結果が低輝度である
ほどシャッタ秒時は長くなるが、振れ補正機能を持たな
いカメラの場合は振れ写真を防ぐため、低速側のあると
ころで打ち切り限界を設けている。これに対し、振れ補
正機能を持つカメラの場合は当然このシャッタ打ち切り
秒時が低輝度側、つまり長く設定されているわけである
が、上記実施の第1の形態で示したように、振れ補正を
行うか否かを被写体距離によって決定するような構成の
場合、振れ補正を行わない場合には測光結果が低輝度の
場合、振れ写真になる可能性がでてくる。そこで、測距
結果が所定の距離よりよりも近距離で振れ補正動作を行
わない場合には、振れ補正動作を行う時よりシャッタ打
ち切り秒時を高速側にシフトすればよい。もしくはあら
かじめ振れ補正機能動作時と非動作時で2種類の打ち切
り秒時を固定データとしてROMに記憶しておき、被写
体距離に応じて適宜選択し使用しても良い。
【0036】また、上記実施の第1の形態で示したよう
に、振れ補正を行うか行わないか否かを被写体距離によ
って決定するような構成の場合、振れ補正を行わない際
には、カメラのモードや測光結果に関わらず、強制的に
ストロボ発光制御を行うことにより、シャッタ秒時を高
速にすることで振れ写真を少なくすることができる。
【0037】(実施の第2の形態)上記実施の第1の形
態では、振れ補正能力の落ちる被写体距離の近い場合は
振れ補正自体を行わず、CPU1の能力を露出制御に割
り振っているが、近距離側では振れ補正能力が落ちるも
のの、検出できる回転振れそのものはなくなるわけでは
ない。
【0038】そこで、少しでも振れを補正したいという
ような場合を、本発明の実施の第2の形態として以下に
説明する。
【0039】この実施の第2の形態では、被写体距離が
所定の距離より近い場合にはカメラの振れを検出する周
期を長くする、つまり振れの検出精度を落とすことによ
り、振れ検出によるCPU1の負荷を抑え、露出制御を
優先するものであり、以下、図5のフローチャートによ
り説明する。
【0040】図5のステップS31からステップS33
まで、およびステップS40からステップS48まで
は、上述の実施の第1の形態における図3のステップS
1からステップS3、ステップS8からステップS16
での動作と同一であるので、その説明は省略する。
【0041】ステップS34では、上記ステップS33
における測距結果が所定の距離より近いか否かを判定
し、近い場合にはステップS35へ進み、Nfに1をセ
ットしてステップS37へ進み、あらかじめROMに設
定されている測距結果近側の場合の振れ検出サンプリン
グ周期 CYCLE2をcycleに記憶してステップS39
へ進む。一方、測距結果が所定の距離より近くない場合
はステップS36へ進み、Nfに0をセットしてステッ
プS38へ進み、あらかじめROMに設定されている通
常の振れ検出サンプリング周期 CYCLE1をcycleに
記憶してステップS39へ進む。
【0042】ここで、 CYCLE1< CYCLE2であり、例え
ば通常振れ検出のサンプリング周期が1kHzの場合に
は、 CYCLE1には1000Hzが設定されており、 CYC
LE2には2000Hzが設定されている。この場合、あ
る時間間隔では測距結果が近側の場合のサンプリング回
数は、そうでない場合に比べて半分となる。
【0043】ステップS39へ進むと、ここでは上記ス
テップS37もしくはステップS38で記憶されたサン
プリング周期cycleに従って振れ検出サンプリング
動作を開始する。以降マイコンの割り込み機能などを用
い、振れセンサ12の出力をサンプリングすることにな
るが、このサンプリング周期の長短によりある一定時間
間隔における振れ検出のCPU1の使用率が変化する。
また、サンプリング回数が減ることにより補正光学系の
変位量を求める演算などCPU1の使用率も減少する。
【0044】上記の実施の第2の形態では、被写体距離
が所定の距離より近い場合、つまり振れ検出装置2に接
続されている振れセンサ13によって検出できないシフ
ト振れが、検出可能な回転振れよりも支配的になるよう
な被写体距離の場合には、通常の場合に対して振れ補正
能力が落ちるため、振れ検出のサンプリング周期を間引
くことにより、振れ検出および振れ補正のための演算に
よるCPU1の負荷を下げ、これらと並行して動作する
露出制御にできるだけ多くのCPU時間を割り当てるも
のである。
【0045】また、この構成により全く振れ補正を行わ
ない場合と比べ、ある程度の振れ補正効果が期待でき
る。
【0046】以上述べてきたことは振れ補正機構と露出
機構を一つのCPU1で制御する場合についてのもので
ある。
【0047】ここで、上記実施の各形態における効果に
ついて、以下に列挙する。
【0048】1)検出できないシフト振れが、検出でき
る回転振れに対して支配的になる被写体距離が近い場合
には、振れ補正動作を行わないことにより露出制御を優
先させ、CPU1の負荷の権原を図っている。よって、
適性露出の撮影を行うことができる。また、この場合電
力消費を抑えることもできる。
【0049】2)上記の様に振れ補正を行わない場合に
は、振れ補正動作時には低輝度まで対応していた低速側
のシャッタ限界秒時を高速側にシフトすることにより、
振れ補正動作を行わない場合でも振れ写真を少なくする
ことができる。また、ストロボ発光制御を行うことによ
ってもまた、振れ補正動作を行わない場合でも振れ写真
を少なくすることができる。
【0050】3)振れの補正能力の落ちる被写体距離の
近い場合には、振れの検出精度を落とすことにより、振
れ検出によるCPU1の負荷を軽減し、並列処理の為の
特殊な回路やマイコンを複数用意すること無しに、つま
り大型化、高コストを招くことなく、それなりの防振効
果を得た撮影を行うことができる。
【0051】以上が本発明の実施の形態であるが、本発
明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。上
記実施の第2の形態では、振れの検出サンプリング周期
を変えることによって、CPUの能力を露出制御に割り
振っているが、これを高輝度側の場合或いはストロボ発
光するまでの期間だけサンプリングを中止したり、振れ
補正を行なわないようにしてもほぼ同様の効果をうるこ
とができる。
【0052】また、本発明はコンパクトカメラに適応し
た例を述べているが、一眼レフカメラやデジタルカメラ
にも適応可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大型化、高コスト化を防ぐと共に、振れ補正能力が低下
する際には振れ補正動作は行わない、もしくは振れの検
出精度を落とすことにより、マイクロコンピュータの負
荷軽減を図り、適切な露出の写真撮影を行えるように
し、かつ、省電化を達することができる振れ補正機能付
きカメラを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係るカメラの主要部分
の回路構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の各形態に係るカメラにおいて検
出可能な振れ成分を示す図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS12での露出制御の動作の詳
細を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 振れ検出装置 3 振れ補正装置 4 振れ補正動作判定回路 5 測距回路 6 測光回路 7 露出制御回路 11 ストロボ制御回路 13 振れセンサ 14 サンプリング回路 15 露出制御部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 7/093 G03B 7/095 7/095 7/16 101 7/16 101 15/03 H 13/36 J 15/03 15/05 G02B 7/11 Z 15/05 N G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 AB04 CC01 CC09 CC21 CC33 CC37 CD03 FB14 GA42 GA44 GA45 GA66 HA06 HA11 2H011 AA01 DA00 2H051 AA01 EA28 EB20 2H053 AA00 AA05 AB03 AB08 AD04 DA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに加わる回転振れを検出する振れ
    検出手段と、前記回転振れを補正する為の振れ補正手段
    と、被写体距離を測定する測距手段と、カメラの各種の
    動作を制御する一つのマイクロコンピュータとを有する
    振れ補正機能付きカメラにおいて、 前記マイクロコンピュータは、前記測距手段により測定
    された被写体距離が所定の距離より近い場合には、前記
    振れ補正手段による振れ補正動作を行わないようにする
    ことを特徴とする振れ補正機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 露出制御手段を有し、 前記マイクロコンピュータは、前記振れ補正動作を行わ
    ないようにした場合は前記露出制御手段に、前記振れ補
    正動作を行う際に設定される低速側のシャッタ限界秒時
    を、前記振れ補正手段を動作させない際に振れ補正を抑
    制することができる高速側にシフトさせることを特徴と
    する請求項1に記載の振れ補正機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 ストロボ制御手段を有し、 前記マイクロコンピュータは、前記振れ補正動作を行わ
    ないようにした場合は、前記ストロボ制御手段を動作さ
    せ、ストロボ撮影を行わせることを特徴とする請求項1
    に記載の振れ補正機能付きカメラ。
  4. 【請求項4】 カメラに加わる回転振れを周期的に検出
    する振れ検出手段と、前記回転振れを補正する振れ補正
    手段と、被写体距離を測定する測距手段と、カメラの各
    種の動作を制御する一つのマイクロコンピュータとを有
    する振れ補正機能付きカメラにおいて、 前記マイクロコンピュータは、前記測距手段により測定
    された被写体距離が所定の距離より近い場合には、前記
    振れ検出手段による回転振れの検出を抑制することを特
    徴とする振れ補正機能付きカメラ。
  5. 【請求項5】 前記マイクロコンピュータは、前記測距
    手段により測定された被写体距離が所定の距離より近い
    場合には、前記振れ検出手段による回転振れを検出する
    周期を、前記所定の距離よりも遠い場合に較べて長くす
    ることを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き
    カメラ。
  6. 【請求項6】 ストロボ発光制御手段を有し、該振れ補
    正機能付きカメラは、被写体距離からの適正露出となる
    絞り値を決定し、その絞り値に到達するまでのシャッタ
    の動作タイミングでストロボ発光タイミングを制御する
    カメラであり、 前記マイクロコンピュータは、前記シャッタの開から前
    記ストロボ発光が行われるまでの間、前記回転振れの検
    出を抑制することを特徴とする請求項4に記載の振れ補
    正機能付きカメラ。
  7. 【請求項7】 露出制御手段を有し、 前記マイクロコンピュータは、前記周期を長くする場合
    には前記露出制御手段に、前記周期を長くせずに前記振
    れ補正動作を行う際に設定される低速側のシャッタ限界
    秒時を、前記周期を長くした際に振れ補正を抑制するこ
    とができる高速側にシフトさせることを特徴とする請求
    項5に記載の振れ補正機能付きカメラ。
  8. 【請求項8】 ストロボ制御手段を有し、 前記マイクロコンピュータは、前記周期を長くする場合
    には、ストロボ制御手段を動作させ、ストロボ撮影を行
    わせることを特徴とする請求項5に記載の振れ補正機能
    付きカメラ。
  9. 【請求項9】 前記振れ検出手段は、振動ジャイロであ
    ることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の振れ
    補正機能付きカメラ。
  10. 【請求項10】 前記振れ補正手段は、撮影光学系の一
    部に取り付けられた補正光学系及びその駆動手段より成
    ることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の振れ
    補正機能付きカメラ。
  11. 【請求項11】 前記測距手段により測定された被写体
    距離が所定の距離より近い場合とは、前記振れ検出手段
    では検出できないシフト振れが、該振れ検出手段にて検
    出できる回転振れに対して支配的になるような被写体距
    離であることを特徴とする請求項1〜10に記載の振れ
    補正機能付きカメラ。
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