JPH0996846A - ブレ補正カメラ - Google Patents

ブレ補正カメラ

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Publication number
JPH0996846A
JPH0996846A JP25300795A JP25300795A JPH0996846A JP H0996846 A JPH0996846 A JP H0996846A JP 25300795 A JP25300795 A JP 25300795A JP 25300795 A JP25300795 A JP 25300795A JP H0996846 A JPH0996846 A JP H0996846A
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JP
Japan
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unit
blur correction
start switch
control unit
turned
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Pending
Application number
JP25300795A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tomita
博之 富田
Yoshio Imura
好男 井村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Publication of JPH0996846A publication Critical patent/JPH0996846A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレ検出部が不安定な状態におけるブレ補正
による像の悪化を回避する。 【解決手段】 振動により生じるブレを補正するブレ補
正レンズ16と、ブレ補正レンズを固定する固定装置1
7と、撮影準備処理及び露光処理の制御を行うCPU1
2と、CPU12に撮影準備処理を開始させる半押しス
イッチSW1と、CPU12に露光処理を開始させる全
押しスイッチSW2と、半押しスイッチが投入されてか
ら全押しスイッチが投入されるまでの時間を計測するタ
イマ18と、タイマにより計測された時間が所定値より
も短いときに(S308,NO)、ブレ補正レンズを固
定するように固定装置を制御する(S312)CPU1
3とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手ブレ等による像
ブレを補正するブレ補正カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブレ補正カメラとして、
撮影時にカメラが振動することにより生じる像ブレを補
正するために、撮影レンズの一部のレンズ(以下、ブレ
補正レンズという)を光軸と直角方向に移動するものが
知られている。従来の像ブレ補正を行う光学系の構造に
ついては、特開平4−76525の第3図に詳述してあ
る。
【0003】また、手ブレなどによるカメラの振動は、
ブレ検出センサによって検出される。このブレ検出セン
サは、出力精度を向上させるために、所定時間の間だ
け、その出力値の平均値を算出し、その値を出力の基準
(ブレ=0)とする方法が知られている(特開平4−2
11230等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブレ検出センサは、通
電してからある程度時間が経過しないと出力が安定しな
い。このブレ検出センサは、その出力が安定し、安定し
てからある程度の時間が経過するまで出力値をモニタし
たのちに、その出力の平均値を計算する必要がある。従
って、ブレ検出センサは、立ち上がってから、出力の平
均値、すなわち出力の基準値が算出され、精度の高いブ
レ検出が行えるようになるまでには、ある程度の時間が
必要となる。
【0005】一方、通常の撮影装置においては、ブレ検
出センサは、撮影準備処理開始スイッチ(以下、半押し
スイッチという)が押されてから通電させている。その
ために、半押しスイッチが押されてから露光処理開始ス
イッチ(以下、全押しスイッチという)が押されるまで
の時間がある程度長くない場合には、上述した理由か
ら、露光時間中に精度の高いブレ補正を行うことができ
ない、という問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、振動により生じるブレを補正す
るブレ補正光学系(16)と、前記ブレ補正光学系を固
定する固定部(17)と、撮影準備処理及び露光処理の
制御を行う撮影制御部(12)と、前記撮影制御部に撮
影準備処理を開始させる撮影準備処理開始スイッチ(S
W1)と、前記撮影制御部に露光処理を開始させる露光
処理開始スイッチ(SW2)と、前記撮影準備処理開始
スイッチが投入されてから前記露光処理開始スイッチが
投入されるまでの時間を計測する計測部(18)と、前
記計測部により計測された時間が所定値よりも短いとき
に(S308,NO)、前記ブレ補正光学系を固定する
ように前記固定部を制御する(S312)固定制御部
(12)と、を含むようにしてある。
【0007】請求項2の発明は、振動により生じるブレ
を補正するブレ補正光学系と、前記ブレ補正光学系を駆
動する駆動部と、撮影準備処理及び露光処理の制御を行
う撮影制御部と、前記撮影制御部に撮影準備処理を開始
させる撮影準備処理開始スイッチと、前記撮影制御部に
露光処理を開始させる露光処理開始スイッチと、前記撮
影準備処理開始スイッチが投入されてから前記露光処理
開始スイッチが投入されるまでの時間を計測する計測部
と、前記計測部により計測された時間が所定値よりも短
いときに(S308,NO)、前記ブレ補正光学系を所
定の位置に保持するように、前記駆動部を定位置制御す
る(S312’)駆動制御部(12)と、を含むように
してある。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載のブレ
補正カメラにおいて、前記撮影準備処理開始スイッチが
投入されている間は焦点検出と合焦駆動を行い続ける継
続合焦駆動モードを含む合焦駆動モードを設定する合焦
駆動モード設定部(20)を有し、前記固定制御部は、
前記モード設定部により前記継続合焦駆動モードが設定
されており(S407,YES)、かつ、前記計測部に
より計測された時間が所定値よりも短いときに(S40
9,NO)、前記ブレ補正光学系を固定するように(S
415)、前記固定部を制御することを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項2に記載のブレ
補正カメラにおいて、前記撮影準備処理開始スイッチが
投入されている間は焦点検出と合焦駆動を行い続ける継
続合焦駆動モードを含む合焦駆動モードを設定する合焦
駆動モード設定部を有し、前記駆動制御部は、前記モー
ド設定部により前記継続合焦駆動モードが設定されてお
り、かつ、前記計測部により計測された時間が所定値よ
りも短いときに、前記ブレ補正光学系を所定の位置に保
持するように、前記駆動部を定位置制御することを特徴
とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
に記載のブレ補正カメラにおいて、前記合焦駆動モード
設定部は、前記撮影準備処理開始スイッチが投入される
毎に焦点検出と合焦駆動を行う一回毎合焦駆動モードが
設定可能であり、前記モード設定部により、前記一回毎
合焦駆動モードが設定されており(S407,NO)、
かつ、前記計測部により計測された時間が所定値よりも
短いときに(S413,YES)、前記計測部により計
測される時間が所定値以上になった後に(S414)、
ブレ補正を開始する(S410)補正制御部を有するこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面等を参照しながら、実施形
態をあげて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明に
よるブレ補正カメラの第1実施形態を示すブロック図で
ある。このブレ補正カメラは、ボディ10と、このボデ
ィ10に着脱自在のレンズ鏡筒11を組み合わせた、一
眼レフカメラシステムに適用されている。
【0012】メインCPU12は、測光・測距制御など
の基本的な撮影制御と、その他にブレ補正制御などを含
めたカメラ全体の制御を行なう中央処理装置である。メ
インCPU12には、半押しスイッチSW1,全押しス
イッチSW2及びタイマ18などの信号が接続されてい
る。メインCPU12は、タイマ18から受信した時間
データをブレ補正CPU13に送信する。また、メイン
CPU12は、半押しスイッチSW1がオンしたとき
に、撮影準備処理を行い、全押しスイッチSW2がオン
したときに、シャッタの開閉などの露光処理を行う。
【0013】ブレ補正CPU13は、メインCPU1
2、加速度センサ15からの信号が入力され、駆動部1
4の駆動制御又は固定装置17の固定制御などを主に行
う中央処理装置である。また、メインCPU12からの
時間データに基づいて、ブレ補正を行うか否かを判定
し、ブレ補正を行わないと判定さしたたときは、ロック
装置17に信号を送り、ブレ補正レンズ16をロックす
る。なお、このブレ補正CPU13は、ボディ10内に
あってもよいし、レンズ鏡筒12内にあってもよい。
【0014】駆動部14は、ブレ補正レンズ16を駆動
するアクチュエータである。角速度センサ15は、カメ
ラの振動を検出するセンサであり、その出力は、ブレ補
正CPU13に接続されている。ブレ補正レンズ16
は、光軸と直交する方向に動くことによって、像ブレを
補正する光学系である。また、ブレ補正レンズ16に
は、ロック装置17のロックピン17aが挿入されるピ
ン孔が形成されたピン受け部材16aが設けられてい
る。
【0015】ロック装置17は、ロックピン17aと、
そのロックピン17aを移動するアクチュエータ17b
とからなり、ブレ補正CPU13からのロック信号を受
信したときに、アクチュエータ17bは、ロックピン1
7aを突出させる。ブレ補正レンズ16は、ロックピン
17aがピン受け部材16aの孔に挿入されたときに、
ロックされる。タイマ18は、半押しスイッチSW1が
押され、角速度センサ15に通電されたときにスタート
し、全押しスイッチSW2が押されるまでの時間を計測
するタイマであり、その計測結果は、メインCPU12
に送信される。電源19は、各CPU12,13等の制
御系や、駆動部14やロック装置17などの駆動系に電
源を供給するためのものである。
【0016】半押しスイッチSW1は、合焦などの撮影
準備処理の開始を指示するスイッチであり、レリーズボ
タンの半押し操作によって作動する(撮影準備処理開始
スイッチ)。全押しスイッチSW2は、シャッタの開閉
動作などの撮影動作の開始を指示するスイッチであり、
レリーズボタンの全押し操作によって作動する(露光処
理開始スイッチ)。
【0017】図2は、本発明におけるブレ補正カメラの
第1実施形態を示すフローチャートである。S301に
おいて、レリーズボタンの半押しスイッチSW1がON
か否かを判定する。ONの場合には、S302に進み、
ONでない場合には、半押しスイッチSW1の検出を続
ける。S302では、タイマの計測時間Tをリセットす
る(T=0にする)。
【0018】S303において、角速度センサ15に通
電を開始する。ついで、S304では、タイマ18をス
タートさせる。S305において、AF合焦動作を行
う。なお、フォーカシングがマニュアルに設定してある
場合には、このステップは通過する。
【0019】S306において、レリーズボタンの全押
しスイッチSW2がONか否かを判定する。ONである
場合には、S307に進み、OFFであった場合には、
S301に戻る。S307において、タイマ18をスト
ップする。ここでS304〜S306までの経過時間を
12とする。
【0020】S308において、半押しスイッチSW1
のONから全押しスイッチSW2のONまでに経過した
時間T12が、時間の判定レベルTc よりも長いか否かを
判定する。肯定判定の場合には、S309に進み、否定
判定の場合には、S312に進む。
【0021】次に、S309では、ブレ補正レンズ16
を駆動し、ブレ補正を開始する。このステップに入った
時点で、ブレ補正レンズ16がロックされていた場合に
は、ロックを解除してからブレ補正を開始する。
【0022】S310において、シャッタの開閉、フィ
ルムの巻き上げなど一連の撮影動作を行う。また、ブレ
補正が行われていた場合には、このステップのシャッタ
閉後にブレ補正を停止する。さらに、S311では、角
速度センサ15への通電をストップする。
【0023】S312において、ロック装置17を作動
させ、ブレ補正レンズ16をロックした後に、S310
に進む。このステップに入った時点で、ブレ補正レンズ
16がロックされていた場合には、このステップは通過
する。
【0024】半押しスイッチSW1のONから全押しス
イッチSW2のONまでの時間が短い場合には、角速度
センサ15の出力が安定せず、その出力に基づいて、ブ
レ補正を行ったときに、精度よくブレを補正することが
できず、かえって、像を悪化させてしまう状況が発生す
る可能性もある。このために、第1実施形態は、角速度
センサ15の出力が安定しないうちに、全押しスイッチ
SW2がONとなったときは、ブレ補正レンズ16をロ
ックするようにしたので、前述した事態は回避すること
ができる。
【0025】(第2実施形態)図3は、本発明によるブ
レ補正カメラの第2実施形態を示すフローチャートであ
る。なお、以下に説明する各実施形態では、前述した第
1実施形態と同様な機能を果たす部分には、共通の符号
を付して、重複する説明は、適宜省略する。第1実施形
態では、ブレ補正レンズ16を機械的にロックしたが、
電源に余裕がある場合には、第2実施形態を実施するこ
とが有効である。すなわち、第2実施形態は、半押しス
イッチSW1のONから全押しスイッチSW2のONま
でに経過した時間T12が、時間の判定レベルTc よりも
短いと判定されたときに(S308,NO)、ブレ補正
レンズ16を所定位置に保持しておく、定位置制御を行
なうようにしたものである(S312’)。
【0026】第2実施形態は、駆動部14だけによっ
て、ブレ補正レンズ16を所定の位置に保持しておくこ
とができるので、機械的なロック装置17を必要とせ
ず、部品点数を減らすことができる。また、定位置制御
は、電気的に行われるために、機械的なロック装置17
を用いたときよりも応答を速くすることができる。な
お、ブレ補正レンズ16を保持する位置は、ブレ補正レ
ンズ16の駆動中心位置とするのが一般的であるが、駆
動中心位置ではなく、他のところに保持するようにして
もよい。
【0027】(第3実施形態)図4は、本発明における
ブレ補正カメラの第3実施形態を示すブロック図であ
る。第3実施形態のブレ補正カメラには、自動焦点(A
F)駆動のモードを設定するモード設定部20が内蔵さ
れている。AF駆動モードには、半押しスイッチSW1
が押される毎に一回だけ焦点検出と合焦駆動を行うモー
ド(以下、AFSモードという)と、半押しスイッチS
W1がオンしている間には焦点検出と合焦駆動を行い続
けるモード(以下、AFCモードという)の2種類があ
る。
【0028】メインCPU12’は、半押しスイッチS
W1がオンしたときに、自動焦点駆動や測光等の撮影準
備処理を行い、全押しスイッチSW2がオンしたとき
に、シャッタの開閉などの露光処理を行う。また、タイ
マ18やモード設定部20の信号を受信しており、それ
らの信号に基づいて、ブレ補正許可信号やロック信号を
ブレ補正CPU13’に送信する。
【0029】ブレ補正CPU13’は、ブレ補正レンズ
16の駆動などのブレ補正に必要な制御を行う。ブレ補
正CPU13’は、メインCPU12’からのブレ補正
許可信号を受信したときに、駆動部15に信号を送信
し、ブレ補正を行う。また、メインCPU12’からロ
ック信号を受信したときには、ロック装置17を作動さ
せて、ブレ補正レンズ16をロックする。なお、このブ
レ補正CPU13’は、ボディ10内にあってもよい
し、レンズ鏡筒11内にあってもよい。
【0030】モード設定部20は、AF駆動モードを設
定する部分であり、その設定信号は、メインCPU1
2’に送信される。通常、AF駆動モードは、ユーザー
自身がコマンドダイヤル等を用いて選択する。本実施形
態においては、AFSモードとAFCモードの2つのモ
ードを選択することができる。
【0031】図5は、本発明によるブレ補正カメラの第
3実施形態を示すフローチャートである。S401にお
いて、レリーズボタンの半押しスイッチSW1がONか
否かを判定する。ONの場合には、S402に進み、O
Nでない場合には、半押しスイッチSW1の検出を続け
る。
【0032】S402において、タイマ18の計測時間
Tをリセットする(T=0にする)。S403では、角
速度センサ15に通電を開始する。さらに、S404で
は、タイマ18をスタートさせる。
【0033】S405において、AF合焦動作を行う。
なお、フォーカシングがマニュアルに設定してある場合
には、このステップは通過する。
【0034】S406において、レリーズボタンの全押
しスイッチSW2がONか否かを判定する。ONである
場合には、S407に進み、OFFであった場合には、
S401に戻る。
【0035】ここで、S407において、AF駆動モー
ドがAFCモードに設定されているか否かを判定する。
AFCモードに設定されている場合には、S408に進
む。AFCモードに設定されていない(AFSモードに
設定されている)場合には、S413に進む。
【0036】S408では、タイマをストップする。こ
こで、S404〜S408までの経過時間をT12とす
る。S409において、半押しスイッチSW1のONか
ら全押しスイッチSW2のONまでに経過した時間T12
が,時間の判定レベルTC よりも長いか否かを判定す
る。肯定判定の場合には、S410に進み、否定判定の
場合には、S415に進む。
【0037】S410において、ブレ補正レンズ16を
駆動し、ブレ補正を開始する。このステップに入った時
点でブレ補正レンズ16がロックされていた場合には、
ロックを解除してからブレ補正を開始する。
【0038】S411において、シャッタの開閉、フィ
ルムの巻き上げなど一連の撮影動作を行う。また、ブレ
補正が行われていた場合には、このステップのシャッタ
閉後にブレ補正を停止する。S412では、角速度セン
サへ15の通電をストップする。
【0039】S413において、S403で角速度セン
サ15がONとなってから、このステップにはいるまで
に、経過した時間T' 12が時間の判定レベルTC よりも
長いか否かを判定する。T' 12<TC の場合には、T'
12=TC となるまで、タイマ18はストップさせずに判
定を続ける。T' 12≧TC の場合には、S414に進
む。
【0040】S414において、タイマ18をストップ
させ、ステップS410に進む。S415において、ロ
ック装置17を作動させ、ブレ補正レンズ16をロック
した後に、S411に進む。このステップに入った時点
でブレ補正レンズ16がロックされていた場合には、こ
のステップは通過する。
【0041】半押しスイッチSW1のONから全押しス
イッチSW2のONまでの時間が短い場合には、角速度
センサ15の出力が安定しない。そのために、その出力
に基づいて、ブレ補正を行ったときには、精度よくブレ
を補正することができず、かえって、像を悪化させてし
まう状況が発生する可能性もある。このような場合に
は、ブレ補正レンズ16をロックしてブレ補正は行わな
いか、または、レリーズタイムラグ(全押しスイッチS
W2のON〜シャッタが開くまでの時間)を長くして、
角速度センサの出力が安定するのを待ってからブレ補正
と撮影を開始するという方法が考えられる。
【0042】AFCモードは、動きの激しい被写体を狙
っているときに設定される場合が多い。従って、レリー
ズタイムラグを長くし、角速度センサの出力が安定する
まで待っていると、シャッタチャンスを逃してしまう恐
れがある。このときは、本実施形態のように、ブレ補正
レンズをロックし、レリーズタイムラグを普段とかわら
ないようにした方がシャッタチャンスを逃さないという
メリットがある。
【0043】一方、AFSモードは、動きの少ない被写
体を狙っているときに設定されている場合が多く、レリ
ーズタイムラグが多少長くなってもシャッタチャンスを
逃すことは少ない。このときには、T12=TC となるま
で、すなわち角速度センサの出力が安定するまで待つこ
とにより、正確なブレ補正が可能となる。このように、
レリーズボタン一気押し時に、ブレ補正レンズをロック
するか、または、レリーズタイムラグを長くするかを、
AF駆動モードによって変えることにより、効率よく精
度の高いブレ補正が可能となる。
【0044】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定されることなく、種々の変形や変更が可能であっ
て、それらも本発明の均等の範囲に含まれる。図2、図
3の判定式は、T12> Tc としてもよい。また、図5の
判定式はT12>TC 、T' 12>TC としてもよい。な
お、第3実施形態は、ブレ補正レンズを機械的にロック
していたが、それに限らず、第2実施形態のように、ブ
レ補正レンズを所定の位置に保持しておく定位置制御を
行ってもよい。
【0045】以上説明した実施形態は、すべて一眼レフ
カメラを想定したものであるが、この他に、コンパクト
カメラなどに対しても有効である。
【0046】
【発明の効果】請求項1によれば、撮影準備処理開始ス
イッチが投入されてから前記露光処理開始スイッチが投
入されるまでの時間が短い場合には、ブレ補正光学系を
固定するようにしたので、角速度検出部の出力が安定せ
ず、その出力に基づいて、ブレ補正を行ったときに、精
度よくブレを補正することができず、かえって、像を悪
化させてしまう事態を回避することができる。また、こ
のような場合に、ブレ補正を行わず、ブレ補正光学系を
固定するようにしたので、電力を大幅に節約することが
できる。さらに、ブレ補正光学系の駆動部に通電しない
ときには、ブレ補正レンズの位置が不安定になってしま
う構造では、単に通電をやめるだけでは撮影中にレンズ
が動いてしまい、かえって像が悪くなってしまうことも
防止できる。
【0047】請求項2によれば、撮影準備処理開始スイ
ッチが投入されてから露光処理開始スイッチが投入され
るまでの時間が短い場合には、ブレ補正を行わず、ブレ
補正光学系を所定の位置に保持するようにしたので、機
械的な固定部を必要とせず、駆動部だけによって、ブレ
補正光学系を所定の位置に保持しておくことができ、部
品点数を減らすことができる。また、電気的に制御が行
われるために、機械的な固定部を用いたときよりも応答
が速くなる。
【0048】請求項3又は請求項4によれば、継続合焦
駆動モードに設定されており、かつ、撮影準備処理開始
スイッチが投入されてから露光処理開始スイッチが投入
されるまでの時間が短い場合には、ブレ補正光学系を固
定又は定位置制御するようにしたので、動きの激しい被
写体を狙っているときにでも、シャッタチャンスを逃し
てしまう恐れがなくなった。
【0049】請求項5によれば、一回毎合焦駆動モード
に設定されており、かつ、撮影準備処理開始スイッチが
投入されてから露光処理開始スイッチが投入されるまで
の時間が短い場合には、その時間が所定値以上になった
後に、ブレ補正を開始するようにしたので、角速度検出
部の出力が安定するまで待つことにより、正確なブレ補
正が可能となる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブレ補正カメラの第1実施形態を
示すブロック図である。
【図2】本発明によるブレ補正カメラの第1実施形態を
示すフローチャートである。
【図3】本発明によるブレ補正カメラの第2実施形態を
示すフローチャートである。
【図4】本発明によるブレ補正カメラの第3実施形態を
示すブロック図である。
【図5】本発明によるブレ補正カメラの第3実施形態を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ボディ 11 レンズ鏡筒 12,12’ メインCPU 13,13’ ブレ補正CPU 14 駆動部 16 ブレ補正レンズ 17 ロック装置 18 タイマ 19 電源 20 AFモード設定部 SW1 半押しスイッチ SW2 全押しスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動により生じるブレを補正するブレ補
    正光学系と、 前記ブレ補正光学系を固定する固定部と、 撮影準備処理及び露光処理の制御を行う撮影制御部と、 前記撮影制御部に撮影準備処理を開始させる撮影準備処
    理開始スイッチと、 前記撮影制御部に露光処理を開始させる露光処理開始ス
    イッチと、 前記撮影準備処理開始スイッチが投入されてから前記露
    光処理開始スイッチが投入されるまでの時間を計測する
    計測部と、 前記計測部により計測された時間が所定値よりも短いと
    きに、前記ブレ補正光学系を固定するように前記固定部
    を制御する固定制御部と、を含むブレ補正カメラ。
  2. 【請求項2】 振動により生じるブレを補正するブレ補
    正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 撮影準備処理及び露光処理の制御を行う撮影制御部と、 前記撮影制御部に撮影準備処理を開始させる撮影準備処
    理開始スイッチと、 前記撮影制御部に露光処理を開始させる露光処理開始ス
    イッチと、 前記撮影準備処理開始スイッチが投入されてから前記露
    光処理開始スイッチが投入されるまでの時間を計測する
    計測部と、 前記計測部により計測された時間が所定値よりも短いと
    きに、前記ブレ補正光学系を所定の位置に保持するよう
    に、前記駆動部を定位置制御する駆動制御部と、を含む
    ブレ補正カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のブレ補正カメラにおい
    て、 前記撮影準備処理開始スイッチが投入されている間は焦
    点検出と合焦駆動を行い続ける継続合焦駆動モードを含
    む合焦駆動モードを設定する合焦駆動モード設定部を有
    し、 前記固定制御部は、前記モード設定部により前記継続合
    焦駆動モードが設定されており、かつ、前記計測部によ
    り計測された時間が所定値よりも短いときに、前記ブレ
    補正光学系を固定するように、前記固定部を制御するこ
    とを特徴とするブレ補正カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のブレ補正カメラにおい
    て、 前記撮影準備処理開始スイッチが投入されている間は焦
    点検出と合焦駆動を行い続ける継続合焦駆動モードを含
    む合焦駆動モードを設定する合焦駆動モード設定部を有
    し、 前記駆動制御部は、前記モード設定部により前記継続合
    焦駆動モードが設定されており、かつ、前記計測部によ
    り計測された時間が所定値よりも短いときに、前記ブレ
    補正光学系を所定の位置に保持するように、前記駆動部
    を定位置制御することを特徴とするブレ補正カメラ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載のブレ補正
    カメラにおいて、 前記合焦駆動モード設定部は、前記撮影準備処理開始ス
    イッチが投入される毎に焦点検出と合焦駆動を行う一回
    毎合焦駆動モードが設定可能であり、 前記モード設定部により、前記一回毎合焦駆動モードが
    設定されており、かつ、前記計測部により計測された時
    間が所定値よりも短いときに、前記計測部により計測さ
    れる時間が所定値以上になった後に、ブレ補正を開始す
    る補正制御部を有することを特徴とするブレ補正カメ
    ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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