JPH0812194A - バンチ巻き処理装置 - Google Patents

バンチ巻き処理装置

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JPH0812194A
JPH0812194A JP17205794A JP17205794A JPH0812194A JP H0812194 A JPH0812194 A JP H0812194A JP 17205794 A JP17205794 A JP 17205794A JP 17205794 A JP17205794 A JP 17205794A JP H0812194 A JPH0812194 A JP H0812194A
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JP
Japan
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suction
bobbin
bunch winding
yarn
package
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Application number
JP17205794A
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English (en)
Inventor
Kiyoto Okuno
清人 奥野
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Toray Engineering Co Ltd
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Toray Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 捕捉用溝部に形成されたバンチ巻き糸を確実
に除去し、所定のトランスファーテールを残して糸端を
ボビンに固定できるようにすることである。 【構成】 機台1、2に設置されたパッケージ支持用の
チャック機構3と、チャック機構3と所定の間隔を有す
るように機台2に設置されたパッケージのバンチ巻き糸
を吸引するための吸引機構4と、バンチ巻き糸を押圧す
るための第1、第2ニップ機構5、6と、トランスファ
ーテールの糸端を粘着テープでボビンに固定するための
テープ張付け機構7と、糸を切断するための切断機構8
とにより構成し、吸引機構4を、吸引ノズル27と、吸
引ノズル27に吸引された糸を吸引口近傍において固定
するニップ手段28とにより形成せしめると共に、吸引
機構4をチャック機構3に支持されたパッケージ110
のボビン100の外周部を少なくとも360°正逆方向
に旋回可能な構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパッケージのバンチ巻き
糸を除去し、所定長さのトランスファーテールを残した
状態で糸端をボビンに固定するバンチ巻き処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、巻取機から玉揚されたパッケー
ジは図24に示すようなボビン100の端部に形成され
たV字形の捕捉用溝100aに糸120が捕捉されてバ
ンチ巻き110aが形成され、次いで、トランスファー
テール110bに続いて糸巻取層110cが形成された
構成になっている。
【0003】該パッケージ110は次工程において糸継
ぎ操作が容易に行なえるようにするため、バンチ巻き糸
110aを除去して所定長さのトランスファーテール巻
き糸110bを残し、該トランスファーテールの糸端を
粘着テープによってボビンに固定することが行なわれて
いる。
【0004】この様なバンチ巻きの処理を行なうものと
して、例えば、特開平4−313565号公報に記載さ
れているような構成の装置が提案されている。
【0005】該バンチ巻き処理装置は、バンチ巻き糸の
所定位置を押えておくバンチ糸ガイドと、バンチ巻き糸
を解舒する解舒装置と、バンチ糸ガイドに設けられた解
舒操作後に糸を溶断するヒートカッタとにより構成され
ている。
【0006】上述の解舒装置は、ボビンの径より十分大
きい径のリングプレートを有するスイングアームが支持
フレームに回動自在に装着されていると共に、サクショ
ンパイプを有するベースが支持フレームに移動自在に装
着されており、バンチ巻き処理時にリングプレートをパ
ッケージのボビン端面に近接し、該ボビンと同一軸心上
に位置せしめると共に、サクションパイプを該リングプ
レートと同一軸心上に所定の間隔を有するように位置せ
しめ、バンチ巻き糸をリングプレートによってボビンの
直径方向に引出し、サクションパイプによってボビンの
軸心長手方向に吸引して解舒するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなボビン端
部の捕捉用溝部に形成されたバンチ巻き糸をバンチ巻き
糸をリングプレートによってボビンの直径方向に引出
し、サクションパイプによってボビンの軸心長手方向に
吸引して解舒する方法では、産業用の太物糸は除去する
ことができるが、衣料用の細物糸の場合には該糸が切断
されて該捕捉用溝部に食込んだ糸を確実に除去すること
ができないという問題がある。
【0008】本発明は上述の課題を解決し、ボビンの捕
捉用溝部に形成されたバンチ巻き糸を確実に除去して所
定のトランスファーテールを残し、該トランスファーテ
ールの糸端をテープによってボビンに固定できるように
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本発明のバンチ巻き処理装置は請求項1のように吸引
機構を、吸引ノズルと、前記吸引ノズルに吸引された糸
を吸引口近傍において挾持するニップ手段とにより形成
せしめると共に、チャック機構に支持されたパッケージ
を少なくとも360°正逆方向に回転可能な構成にせし
めるか、または前記吸引機構を前記チャック機構に支持
されたパッケージのボビン外周部を少なくとも360°
正逆方向に旋回可能な構成にしてある。
【0010】また、請求項2のようにチャック機構を、
パッケージのボビンの一端部を緊締する緊締手段と、前
記ボビンの他端部を支持する支持手段とにより構成する
と共に、前記支持手段を、吸引機構の旋回中心と同一軸
心に回転可能に設けた構成、請求項3のように切断機構
を、刃物が弾性部材によって装着された作動アームと、
前記作動アームに連結された駆動手段と、前記刃物を所
定の切断箇所に位置させるための前記作動アームに装着
された位置決め部材とにより構成にするのが好ましい。
【0011】
【作用】 吸引機構の吸引ノズルでバンチ巻き糸を吸引
すると共に、該吸引ノズルの吸引口近傍において吸引さ
れている糸をニップ手段とによって挾持し、吸引機構を
ボビンの周りに360°以上正逆方向に回転させてバン
チ巻き糸を解舒して除去する。
【0012】
【実施例】 図1は本発明のパッケージのバンチ巻き処
理装置の実施例を示す概略正面図、図2は図1における
I−I矢視図であって、バンチ巻き処理装置は、機台1
に設置されたパッケージ支持用のチャック機構3と、該
チャック機構3と所定の間隔を有するように機台2に設
置されたパッケージのバンチ巻き糸を吸引するための吸
引機構4と、バンチ巻き糸を押圧するための第1ニップ
機構5、第2ニップ機構6と、有効なトランスファーテ
ールの糸端を粘着テープでボビンに固定するためのテー
プ張付け機構7と、吸引手段4に吸引されている糸を切
断するための切断機構8と、糸切断位置検知機構9と、
シリンダー、電動機の駆動制御を行なうマイクロコンピ
ュータ等の制御器(図示せず)とにより構成されてい
る。
【0013】上述のチャック機構3は、機台1に設置さ
れたボビンの一端部を緊締する緊締手段10と、機台2
に移動可能に設置されている可動枠体11に装着された
ボビンの他端部を支持する支持手段13とにより構成さ
れている。
【0014】該可動枠体11は機台2に形成されたガイ
ド2aに係合し、シリンダー12によってチャック機構
3に向って移動する。
【0015】該緊締手段10は、機台1に形成されたガ
イド1aに沿って昇降するように取付けられたブラケッ
ト14と、該ブラケット14に垂直方向に回動可能に取
付けられたホルダー15と、該ホルダー15に回転自在
に取付けられたボビン緊締用のチャック16と、チャッ
ク16の駆動機構17とにより構成されている。
【0016】該駆動機構17は電動機と歯付プーリと歯
付ベルト等によって形成され、チャック16を正逆方向
に回転させる。
【0017】そして、ブラケット14が電動機とボール
螺子等により構成する駆動機構(図示せず)によって垂
直方向に昇降すると共に、駆動機構(図示せず)によっ
てホルダー15とチャック16が垂直方向のパッケージ
緊締位置、水平方向のバンチ巻き処理位置に回動する。
【0018】また、チャック16は駆動機構17によっ
て正方向または逆方向に360°以上回転すると共に、
複数箇所において停止する。
【0019】上述の支持手段13は、図3に示すように
吸引用孔18aが穿設され、可動枠体11にベアリング
19によって回転可能に取付けられた第1軸体18と、
該第1軸体18にベアリング21によって回転可能に取
付けられた第2軸体20と、該第2軸体20の先端部に
軸心長手方向に移動可能に取付けられた支持体22と、
該第2軸体20と支持体22の間に配設されたスプリン
グ23とにより構成されている。
【0020】該支持体22は、先端部が円錘状に形成さ
れ、ボビン100の端部内周面を支持するV字状の凹部
22aが設けられた形状になっている。
【0021】上述の吸引機構4は、図3、図4に示すよ
うに第1軸体18に形成されたガイド18bに軸受24
によって取付けられ、シリンダー26によって軸心長手
方向に移動するブラケット25の先端部に取付けられた
糸吸引用の吸引ノズル27と、該吸引ノズル27に取付
けられたニップ手段28とにより構成されている。
【0022】該吸引ノズル27の詳細は図5に示すよう
に吸引用孔29a、圧空供給用孔29bが穿設されたノ
ズル本体29と、吸引用孔30aと噴射用孔30bが穿
設され、圧空室30cが形成された圧空噴射用部材30
と、管連結具31とにより構成されている。
【0023】上述のノズル本体29の圧空供給用孔29
bには電磁切替弁、圧力調節弁等を有する圧空供給用管
32が連結され、管連結具31には一端が第1軸体18
の吸引用孔18aに接続された管33が連結されてい
る。
【0024】そして、圧空が圧空噴射用部材30の噴射
用孔30bから噴射されるとノズル本体29の吸引用孔
29aに吸引力が作用する。
【0025】上述のニップ手段28の詳細は図5、図6
に示すようにシリンダー本体34aがブラケット25
に、ピストンロッド34bが連結部材35に取付けられ
たシリンダー34と、該連結部材35の端部に回動可能
に取付けられた押圧部材36と、一端がノズル本体29
に、他端が押圧部材36に夫々回動可能に取付けられた
リンク37とにより構成されている。
【0026】上述のノズル本体29と押圧部材36の先
端部はパッケージ110の糸巻き層部に当接することな
く、ボビン100の端部円周上の糸が吸引できるように
所定の角度(θ)を有するように傾斜状にする。
【0027】また、ノズル本体29の先端部29cには
摩擦係数の大きい合成樹脂を塗布するか、シリコンゴ
ム、ブチルゴム等の合成ゴムを接着するのが好ましい。
【0028】そして、シリンダー34に圧空が供給され
てピストンロッド34bが突出すると、押圧部材36が
連結部材35によって反時計方向に回動されて該押圧部
材36の先端部36aがノズル本体29の先端部29c
に所定の面圧で当接して該ノズル本体29の吸引用孔2
9aに吸引されている糸120を挾持する。
【0029】上述の第1軸体18に歯付プーリ38を、
可動枠体11に設置された電動機39の出力軸に歯付プ
ーリ40を夫々取付け、該歯付プーリ38、40に歯付
ベルト41を張架し、該電動機39によって第1軸体1
8を回転させることによって吸引機構4を旋回させる。
【0030】該第1軸体18と吸引機構4は一体的に正
方向または逆方向に360°以上回転させると共に、予
め設定された複数箇所に停止させ、各停止位置から他の
停止位置に回動させるようにする。
【0031】上述の第1ニップ機構5、第2ニップ機構
6は図2に示すようにテープ張付け機構7と切断機構8
の両側に位置するように設置されており、その構成は図
7に示すようにブラケット43によって可動枠体11に
取付けられたシリンダー42と、該シリンダー42の往
復動部材42aに取付けられたアーム44と、該アーム
44の先端部に接着された板状の合成樹脂、合成ゴム等
の押圧体45とにより構成されている。
【0032】そして、シリンダー42に圧空が供給さ
れ、往復動部材42aと共にアーム44が突出すると、
押圧体45がボビン100の外周面に当接して該ボビン
100のバンチ巻き糸とトランスファーテール糸を押圧
挾持する。
【0033】上述のテープ張付け機構7の詳細は図8、
図9に示すようにブラケット47によって可動枠体11
に取付けられたシリンダー46と、該シリンダー46の
往復動部材46aに取付けられたアーム48と、該アー
ム48の先端部に取付けられた吸引パッド49と、該吸
引パッド49に連結されたエジェクター(図示せず)を
有する吸引用管50とにより構成されている。
【0034】該テープ張付け機構7の吸引パッド49に
粘着テープ130を供給する粘着テープ供給機構51
は、図3に示すように所定寸法の粘着テープ130がシ
ート132に所定の間隔をもって複数枚張付けられたテ
ープ131が巻取られたロールを支持するテープ供給手
段52と、ガイドローラ53と、粘着テープをシートか
ら剥離するためのエッジ部材54、粘着テープが剥離さ
れたシートを巻取るためのシート巻取手段55とにより
構成されている。
【0035】そして、シリンダー46に圧空が供給さ
れ、往復動部材46aと共にアーム48が引込んだ状態
になると、テープ供給機構51が作動してテープ131
がテープ供給手段52から引出されて粘着テープ130
がエッジ部材54の先端折曲り部にくると、該粘着テー
プ130がテープ131から剥がされて吸引パッド49
に吸引される。該粘着テープ130が吸引パッド49に
保持されるとシリンダー46に圧空が供給され、往復動
部材46aと共にアーム48が突出して粘着テープ13
0を保持した吸着パッド49がボビン100の外周面に
当接して該粘着テープ130をボビンに張付ける。
【0036】上述の切断機構8の詳細は図9、図10に
示すようにブラケット57によって可動枠体11に取付
けられたシリンダー56と、該シリンダー56の往復動
部材56aに取付けられたアーム58と、該アーム58
の先端部に板ばね59によって取付けられたホルダー6
0と、該ホルダー60に取付けられた刃物61と、ホル
ダー60にピン63によって回転可能に取付けられた風
車62と、該風車62に向って圧空を噴射する圧空供給
用管64と、アーム58に取付けられた刃物位置決め部
材65とにより構成されている。
【0037】上述の風車62は回転時に振動を発生する
ようにピン63に対して0.1〜1mmの間隙を有するよ
うに取付ける。
【0038】該刃物位置決め部材65の先端部はボビン
100の端面に当接する規制面65aと、支持体22の
円錘面に当接する規制面65bを有するV字状に形成さ
れている。
【0039】上述の刃物位置決め部材65によって刃物
61がバンチ巻き糸の切断部に位置決めされ、圧空が風
車62に噴射されて該風車62が回転すると、風車62
とピン63の間に間隙を有しているためホルダー60と
共に刃物61が振動する。
【0040】上述の糸切断位置検知機構9の詳細は図1
1に示すようにブラケット67によって可動枠体11に
取付けられたシリンダー66と、該シリンダー66の往
復動部材66aに取付けられたアーム68と、該アーム
68の先端部に取付けられ、ボビン100の外周面に付
された目印100bを検出するためのセンサー69とに
より構成されている。
【0041】そして、シリンダー66に圧空が供給さ
れ、往復動部材66aと共にアーム68が突出すると、
センサー69がボビン100の周面に検出位置に移動す
る。
【0042】上述の各シリンダーには電磁切替弁、圧力
調節弁等を有する圧空供給用管(図示せず)が連結され
ている。
【0043】また、チャック機構3の回転量(回転角
度)、吸引機構4の旋回量(回転角度)をパルスセンサ
ー等によって検出すると正確に制御することができる。
【0044】上述のバンチ巻き処理装置によるバンチ処
理動作を説明する。
【0045】先ず、バンチ巻き処理を行なうパッケージ
110を搬送用コンベア80上のペグ90に載置してバ
ンチ巻き処理位置に搬送する。
【0046】そして、パッケージ110が所定の位置に
搬送されると、チャック機構3が作動してチャック16
が下方向を向いた状態でホルダー15が下降し、チャッ
ク16がパッケージ110のボビン緊締位置に移動す
る。
【0047】該チャック16が所定の緊締位置に停止す
ると、チャック16が作動してボビン100を緊締す
る。
【0048】次いで、該チャック機構3が所定の位置に
上昇してバンチ巻き処理位置に移動すると、チャック1
6が水平方向に回動する。
【0049】すると、シリンダー12が作動して可動枠
体11と共に支持手段13がパッケージ110のボビン
100に向って移動し、支持体22の凹部22aによっ
てボビン100の内周端部が支持される。
【0050】該パッケージ110の支持動作が済むと、
糸切断位置検知機構9のシリンダー66が作動してピス
トンロッドが突出し、センサー69がボビン100の周
面近接位置に移動する。
【0051】すると、チャック機構3の駆動機構17が
作動してチャック16と共にパッケージ110が低速度
で回転し、該パッケージ110のボビン100の端部外
周面に付された目印100bをセンサー69によって検
出するとその回転量(回転角度)が制御器(図示せず)
に送られる。
【0052】上述のボビン100に付された目印の検出
動作が済むと、糸切断位置検知機構9のシリンダー66
が作動してピストンロッドが引込んでセンサー69が待
機位置に戻ると共に、チャック16が高速度で反転され
て最初の位置に戻る。
【0053】上述の回転量(回転角度)からボビン10
0に形成された捕捉用溝100a部が糸切断位置にこな
いようにバンチ巻き糸の切断位置が算出されると、チャ
ック機構3の駆動機構17が作動してチャック16と共
にパッケージ110が高速度で回転し、ボビン100に
形成されたバンチ巻き糸を切断する位置が切断機構8の
切断位置に合致すると、吸引機構4の電動機39が作動
して第1軸体18と共に吸引機構4が切断機構8と第2
ニップ機構6の略中間位置に旋回する。
【0054】該動作と同時にノズル本体29の吸引用孔
29aに吸引力が作用するように圧空が吸引ノズル27
の圧空噴射用部材30の圧空室30cに供給される。
【0055】次いで、第1ニップ機構5と第2ニップ機
構6のシリンダー42が作動してピストンロッドが突出
し、押圧体45がボビン100の外周面に当接されてバ
ンチ巻き糸110aとトランスファーテール糸110b
を押圧する(図12−1)。
【0056】該動作によってバンチ巻き糸110aとト
ランスファーテール糸110bが所定の間隔をもってボ
ビン100上に押圧されると、切断機構8の風車62に
圧空が噴射されることによって刃物62が振動する。
【0057】次いで、シリンダー56が作動してピスト
ンロッドが突出すると、刃物位置決め部材65の規制面
65a、65bを有するV字状の先端部がボビン100
の端面と支持体22の円錘面とによって形成されるV字
状凹部に係合して位置決めされ、振動している刃物61
がバンチ巻き糸110aに所定の面圧でもって当接して
該バンチ巻き糸110aを切断する。
【0058】該刃物61によって切断された第2ニップ
機構6側のバンチ巻き糸110aが直ちに吸引機構4の
吸引ノズル27に吸引される(図13)。
【0059】すると、ニップ手段28のシリンダー34
が作動してピストンロッドが突出し、押圧部材36が反
時計方向に回動されて先端部36aがノズル本体29の
先端部29cに当接し、該ノズル本体29の吸引用孔2
9aに吸引されている糸を挾持する。
【0060】上述の動作によってバンチ巻き糸110a
が切断されると、切断機構8のシリンダー56が作動し
てピストンロッドが引込んで刃物61が待機位置に戻
り、次いで風車62に対する圧空の噴射が停止される。
【0061】該バンチ巻き糸110aの切断、吸引動作
が済むと、第2ニップ機構6のシリンダー42が作動し
てピストンロッドが引込んで押圧体45が待機位置に戻
る(図14)。
【0062】すると、吸引機構4が下記のような尺取り
旋回動作が行なわれる。
【0063】すなわち、電動機39が作動して吸引機構
4が反時計方向に予め設定された角度(α1 )まで旋回
すると、反転して時計方向に予め設定された角度(α2
)まで旋回する。
【0064】上述の吸引機構4のニップ手段28は、吸
引機構4が反時計方向に旋回されて停止すると、シリン
ダー34が作動してピストンロッドが引込んで押圧部材
36が時計方向に回動されて先端部36aがノズル本体
29の先端部29cから離反してバンチ巻き糸110a
の挾持を解除し、吸引機構4が時計方向に旋回されて停
止すると、シリンダー26が作動してピストンロッドが
突出して押圧部材36が反時計方向に回動されて先端部
36aがノズル本体29の先端部29cに当接して吸引
用孔29aに吸引されているバンチ巻き糸110aを挾
持する。
【0065】上述の旋回角度(α1 、α2 )は(α1 〉
α2 )になっているため吸引機構4は往復動しながら第
1ニップ機構5に向って間欠的に移動することになる
(図15)。
【0066】該吸引機構4の旋回動作によってボビン1
00の外周面に形成されたバンチ巻き糸110aと捕捉
用溝100a部に食込んでいるバンチ巻き糸110aが
引っ張出されて吸引される。
【0067】上述の旋回動作を繰返し行なって該吸引機
構4が予め設定された第1ニップ機構5の近接位置まで
移動すると、第2ニップ機構6のシリンダー42が作動
してピストンロッドが突出して押圧体45がボビン10
0の外周面に当接してトランスファーテール糸110b
部を押圧し、次いで、第1ニップ機構5のシリンダー4
2が作動してピストンロッドが引込んで押圧体45が待
機に位置の戻る(図16)。
【0068】該動作によって押圧体45が待機に位置の
戻ると、吸引機構4が上述と同一の尺取り旋回動作を行
なう(図17)。
【0069】そして、吸引機構4が第2ニップ機構6に
近接した所定位置まで移動してバンチ巻き糸110aが
吸引除去され、トランスファーテール糸110bの端部
が吸引されると、粘着テープ張付け動作のために該吸引
機構4の電動機39が作動して吸引機構4が時計方向に
所定角度旋回する(図18)。
【0070】すると、テープ張付け機構7の粘着テープ
供給機構51が作動してテープ供給手段52からテープ
131が送出され、該テープ131がエッジ部材54の
先端部において折曲る時に粘着テープ130が該シート
132から剥離されると、待機位置にある吸引パッド4
9に吸引保持される。
【0071】次いで、粘着テープ供給機構51のシリン
ダー46が作動してピストンロッドが突出して吸引パッ
ド49がボビン100の外周部に押圧され、粘着テープ
130を張付ける(図19)該粘着テープ130によっ
てトランスファーテール糸110bがボビン100上に
固定されると、第2ニップ機構6のシリンダー42が作
動してピストンロッドが引込んで押圧体45が待機位置
に戻る。
【0072】該第2ニップ機構6の動作と同時、あるい
は動作後に切断機構8のシリンダー56が作動してピス
トンロッドが突出すると、刃物位置決め部材65のV字
状の先端部がボビン100の端面と支持体22の円錘面
とによって形成されるV字状凹部に係合して位置決めさ
れ、振動している刃物61がトランスファーテール糸1
10bに当接し、吸引機構4の吸引ノズル27に吸引さ
れているトランスファーテール糸110bを切断する
(図20)。
【0073】該動作によってトランスファーテール糸1
10bが切断されると、シリンダー56が作動してピス
トンロッドが引込んで刃物61が待機位置に戻り、次い
で、風車62に対する圧空の噴射が停止される。
【0074】該切断機構8の切断動作前に吸引機構4の
ニップ手段28のシリンダー34が作動してピストンロ
ッド引込んで押圧部材36が時計方向に回動されて吸引
糸の挾持を解除する。
【0075】そのため、切断機構8によって切断された
トランスファーテール糸110bが吸引ノズル27に吸
引除去されてバンチ巻き処理が終る。
【0076】上述のバンチ巻き処理が終了すると、吸引
機構4の電動機39が作動して該吸引機構4が時計方向
に旋回されて待機位置に戻り、次いでシリンダー26が
作動してピストンロッドが引込んで吸引機構4が待機位
置に後退してバンチ巻き処理動作を終了する。
【0077】一方、バンチ巻き処理を行なうパッケージ
110が、ボビン100の捕捉用溝100aに対する糸
の係合方向と糸巻取時の回転方向が逆の場合は、糸が捕
捉用溝100aに係合して巻取を開始するまで逆方向に
バンチ巻き糸が巻取られているため、上述のトランスフ
ァーテール糸110bの切断、吸引動作後に吸引機構4
の電動機39が作動し、吸引機構4が待機位置(時計方
向)に向って旋回されてバンチ巻き糸110aがノズル
本体29の吸引用孔29aに吸引されると、該吸引機構
4が待機位置に向って上述と同様の尺取り旋回動作が行
なわれる(図21)。
【0078】該動作によってボビン100の捕捉用溝1
00a内に食込んでいるバンチ巻き糸110aが吸引除
去される(図22)。
【0079】上述の吸引機構4が所定の位置まで旋回し
てバンチ巻き処理動作が終了すると(図23)、シリン
ダー12が作動してピストンロッドが引込んで可動枠体
11と共に支持手段13が後退してパッケージ110の
ボビン100端面から支持体22が離反する。
【0080】すると、チャック機構3のチャック16が
回動して下方に向くと、次いで、ホルダー15と共にチ
ャック16が下降してパッケージ110が搬送用コンベ
ア80に載置されたペグ上に位置すると、該チャック1
6がボビン100の緊締を解除し、該ホルダー15が上
昇してチャック16が待機位置に戻ると、パッケージの
バンチ巻き処理動作の1サイクルを完了する。
【0081】上述の実施例においてはボビン100に付
した目印を基準にして切断位置を決定するようにした
が、該ボビン100に目印を付さず、パッケージ110
をボビン100の捕捉用溝100aが予め設定された箇
所に位置するように搬送コンベア80上に供給し、該捕
捉用溝100a部が切断位置と合致しないようにするこ
ともできる。
【0082】また、吸引機構4の尺取り旋回動作に代え
てチャック機構3の駆動機構17を作動させてチャック
16を正方向または逆方向に回転せしめ、該チャック1
6の尺取り回転動作によって捕捉用溝100aに食込ん
だバンチ巻き糸110aを引出して除去することができ
る。
【0083】さらに、吸引機構4の尺取り旋回動作とチ
ャック16の尺取り回転動作を組合わせると、より短時
間にバンチ巻き糸110aの処理を行なうことができ
る。
【0084】
【発明の効果】本発明のバンチ巻き処理装置は請求項1
のように吸引機構を、吸引ノズルと、前記吸引ノズルに
吸引された糸を吸引口近傍において挾持するニップ手段
とにより形成せしめると共に、チャック機構に支持され
たパッケージを少なくとも360°正逆方向に回転可能
な構成にせしめるか、または前記吸引機構を前記チャッ
ク機構に支持されたパッケージのボビン外周部を少なく
とも360°正逆方向に旋回可能な構成にしてあるた
め、捕捉用溝部に形成されたバンチ巻き糸を確実に除去
することができ、所定のトランスファーテールを残した
状態で、該トランスファーテールの糸端を粘着テープに
よってボビンに固定することができる。
【0085】また、請求項2のようにチャック機構を、
パッケージのボビンの一端部を緊締する緊締手段と、前
記ボビンの他端部を支持する支持手段とにより構成する
と共に、前記支持手段を、吸引機構の旋回中心と同一軸
心に回転可能に設けた構成にすると、切断されたバンチ
巻き糸を確実に吸引することができると共に、吸引され
た糸を捕捉用溝部に食込んだバンチ巻き糸を確実に解舒
することができ、請求項3のように切断機構を、刃物が
弾性部材によって装着された作動アームと、前記作動ア
ームに連結された駆動手段と、前記刃物を所定の切断箇
所に位置させるための前記作動アームに装着された位置
決め部材とにより構成にすると、刃物を切断するバンチ
巻き糸位置に正確にセットすることができると共に、刃
物の刃部がバンチ巻き糸に所定の面圧で当接した状態で
振動するため該糸を確実に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバンチ巻き処理装置の1実施例を示す
概略正面図である。
【図2】図1におけるI−I矢視図である。
【図3】図1におけるII部の拡大概略図である。
【図4】図3におけるIII−III矢視図である。
【図5】図3における吸引ノズルの構成の構成を示す概
略断面図である。
【図6】図5におけるIV−IV矢視図である。
【図7】第1、第2ニップ機構の構成の1実施例を示す
概略図である。
【図8】粘着テープ張付け機構の構成の1実施例を示す
概略図である。
【図9】図8におけるV−V矢視図である。
【図10】切断機構の構成の1実施例を示す概略図であ
る。
【図11】位置切断位置検知機構の構成の1実施例を示
す概略図である。
【図12、13、14、15、16、17、18、1
9、20、21、22、23】バンチ巻き処理動作を示
す概略図である。
【図24】パッケージの形状を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、2 機台 3 チャック機構 4 吸引機構 5 第1ニップ機構 6 第2ニップ機構 7 テープ張付け機構 8 切断機構 9 糸切断位置検知機構 10 緊締手段 11 可動枠体 12、26、34、42、46、56、66 シリンダ
ー 13 支持手段 14、25、43、47、57、67 ブラケット 15、60 ホルダー 16 チャック 17 駆動機構 18 第1軸体 19、21 ベアリング 20 第2軸体 22 支持体 23 スプリング 24 軸受 27 吸引ノズル 28 ニップ手段 29 ノズル本体 30 圧空噴射用部材 31 管連結具 32、64 圧空供給用管 33 管 35 連結部材 36 押圧部材 37 リンク 38、40 歯付プーリ 39 電動機 41 歯付ベルト 44、48、58、68 アーム 45 押圧体 49 吸引パッド 50 吸引用管 51 粘着テープ供給機構 52 テープ供給手段 53 ガイドローラ 54 エッジ部材 55 シート巻取手段 59 板ばね 60 ホルダー 61 刃物 62 風車 63 ピン 65 刃物位置決め部材 69 センサー 100 ボビン 110 パッケージ 120 糸 130 粘着テープ 131 テープ 18a、29a、30a 吸引用孔 18b ガイド 22a 凹部 29b 圧空供給用孔 30b 噴射用孔 30c 圧空室 34a シリンダー本体 34b ピストンロッド 29c、36a 先端部 42a、49a 往復動部材 65a 規制面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台に設置されたパッケージ支持用のチ
    ャック機構と、前記チャック機構と所定の間隔を有する
    ように前記機台、または別の機台に設置されたパッケー
    ジのバンチ巻き糸を吸引するための吸引機構と、少なく
    ともバンチ巻き糸を押圧するためのニップ機構と、トラ
    ンスファーテールの糸端を粘着テープでボビンに固定す
    るためのテープ張付け機構と、糸を切断するための切断
    機構とにより構成する装置において、前記吸引機構を、
    吸引ノズルと、前記吸引ノズルに吸引された糸を吸引口
    近傍において挾持するニップ手段とにより形成せしめる
    と共に、前記チャック機構に支持されたパッケージを少
    なくとも360°正逆方向に回転可能な構成にせしめる
    か、または前記吸引機構を前記チャック機構に支持され
    たパッケージのボビン外周部を少なくとも360°正逆
    方向に旋回可能な構成にせしめたことを特徴とするバン
    チ巻き処理装置
  2. 【請求項2】 チャック機構を、パッケージのボビンの
    一端部を緊締する緊締手段と、前記ボビンの他端部を支
    持する支持手段とにより構成すると共に、前記支持手段
    を、吸引機構の旋回中心と同一軸心に回転可能に設けた
    ことを特徴とする請求項1のバンチ巻き処理装置。
  3. 【請求項3】 切断機構を、刃物が弾性部材によって装
    着された作動アームと、前記作動アームに連結された駆
    動手段と、前記刃物を所定の切断箇所に位置させるため
    の前記作動アームに装着された位置決め部材とにより構
    成せしめたことを特徴とする請求項1のバンチ巻き処理
    装置。
JP17205794A 1994-06-29 1994-06-29 バンチ巻き処理装置 Pending JPH0812194A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110294365A (zh) * 2019-06-28 2019-10-01 杭州锐冠科技有限公司 一种纱棒线头粘贴装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110294365A (zh) * 2019-06-28 2019-10-01 杭州锐冠科技有限公司 一种纱棒线头粘贴装置

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