JPH08121553A - 5速自動変速機 - Google Patents

5速自動変速機

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Publication number
JPH08121553A
JPH08121553A JP6264270A JP26427094A JPH08121553A JP H08121553 A JPH08121553 A JP H08121553A JP 6264270 A JP6264270 A JP 6264270A JP 26427094 A JP26427094 A JP 26427094A JP H08121553 A JPH08121553 A JP H08121553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
carrier
pinion
output shaft
pinion gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP6264270A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoharu Takagi
木 清 春 高
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP6264270A priority Critical patent/JPH08121553A/ja
Publication of JPH08121553A publication Critical patent/JPH08121553A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化可能な5速自動変速機を提供するこ
と。 【構成】 ギヤセツト(6)を構成する各要素のうちの
唯一つが出力軸(3)と連結されると共にその連結が出
力軸(3)付近で可能となり、しかも、キヤリア(6
2)の共通化によつてギヤ列(4,5)が従属配置とな
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つのギヤ列からなる
ギヤセツトを有する5速自動変速機に関するものであつ
て、特に、FR車用の5速自動変速機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の5速自動変速機として
は、2つのシングルプラネタリギヤ列(一つのピニオン
ギヤ,サンギヤ,リングギヤ及びピニオンギヤを支持す
るキヤリアから夫々構成される)からなり、キヤリアを
共通化せずに各シングルプラネタリギヤ列を各々独立配
置としたギヤセツトを有するもの(特開昭62−494
3号公報),2つのシングルプラネタリギヤ列(一つの
ピニオンギヤ,サンギヤ,リングギヤ及びピニオンギヤ
を支持するキヤリアから夫々構成される)からなり、一
方のシングルプラネタリギヤ列のピニオンギヤを軸方向
に延びるロングピニオンギヤとして他方のシングルプラ
ネタリギヤ列のピニオンギヤと噛合させると共に全ての
キヤリアを共通化して従属配置としたギヤセツトを有す
るもの(特開平1−141256号公報)、シングルプ
ラネタリギヤ列(一つのピニオンギヤ,サンギヤ,リン
グギヤ及びピニオンギヤを支持するキヤリアから構成さ
れる)及びダブルプラネタリギヤ列(二つのピニオンギ
ヤ,サンギヤ,リングギヤ及び二つのピニオンギヤを支
持するキヤリアから構成される)からなり、キヤリアを
共通化せずに各シングルプラネタリギヤ列を各々独立配
置としたギヤセツトを有するもの(特開平1−1454
53号公報,特開平3−149439号公報)やシング
ルプラネタリギヤ列(一つのピニオンギヤ,サンギヤ,
リングギヤ及びピニオンギヤを支持するキヤリアから構
成される)及びダブルプラネタリギヤ列(二つのピニオ
ンギヤ,サンギヤ,リングギヤ及び二つのピニオンギヤ
を支持するキヤリアから構成される)からなり、全ての
キヤリアを共通化して従属配置としたギヤセツトを有す
るもの(特開平3−4059号公報,特開平3−249
453号公報)等が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した特開
平1−141256号公報及び特開平3−4059号公
報に示される5速自動変速機であると、各要素(サンギ
ヤ,リングギヤ及びキヤリア)を入力軸に連結可能とす
るクラツチ又はミツシヨンケースに固定可能とするブレ
ーキの配置によつて出力軸付近が袋小路となるため、各
要素のうちの一つと出力軸との連結を出力軸付近で行う
ことが困難である。このため、FR車に搭載するために
は、出力方向切替装置等が必要となつて構造が複雑化
し、変速機自体が大型化するものであつた。
【0004】又、上記した特開昭62−4943号公
報,特開平1−145453号公報及び特開平3−14
9439号公報に示される5速自動変速であると、ギヤ
セツトを構成する2つのギヤ列が独立配置となつている
ため、各ギヤ列毎に支持装置が必要なり、構造が複雑化
する。このため、部品点数が増え、変速機自体が大型化
するものであつた。
【0005】更に、特開平3−249453号公報に示
される5速自動変速機であると、各要素のうちの二つを
出力軸と連結可能としなければならないため、出力軸連
結切替装置が必要となり、構造が複雑化する。このた
め、部品点数が増え、変速機自体が大型化するものであ
つた。
【0006】故に、本発明は小型化可能な5速自動変速
機を提供することを、その技術的課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた第1の技術的手段は、入
力軸と出力軸との間にミツシヨンケース内に内蔵されて
配設され、キヤリアに支持された第1ピニオンギヤに第
1サンギヤ及び第1リングギヤを噛合させてなる第1プ
ラネタリギヤ列及び前記キヤリアに支持され且つ前記第
1ピニオンギヤと一体回転する第2ピニオンギヤに第2
サンギヤ及び前記キヤリアに支持された第3ピニオンギ
ヤを介して第2リングギヤ及び第3リングギヤを噛合さ
せてなる第2プラネタリギヤ列から構成されるギヤセツ
トを有し、前記キヤリアを出力軸に連結した、ことであ
る。
【0008】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第2の技術的手段は、入力軸と出力軸との
間にミツシヨンケース内に内蔵されて配設され、キヤリ
アに支持された第1ピニオンギヤに第1サンギヤ及び前
記キヤリアに支持された第2ピニオンギヤを介して第1
リングギヤを噛合させてなる第1プラネタリギヤ列及び
前記キヤリアに支持され且つ前記第1ピニオンギヤと一
体回転する第3ピニオンギヤに第2サンギヤ,第3サン
ギヤ及び第2リングギヤを噛合させてなる第2プラネタ
リギヤ列から構成されるギヤセツトを有し、前記キヤリ
アを出力軸に連結した、ことである。
【0009】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第3の技術的手段は、入力軸と出力軸との
間にミツシヨンケース内に内蔵されて配設され、キヤリ
アに支持された第1ピニオンギヤに第1サンギヤ及び第
1リングギヤを噛合させてなる第1プラネタリギヤ列及
び前記キヤリアに支持され且つ前記第1ピニオンギヤと
一体回転する第2ピニオンギヤに第2サンギヤ及び前記
キヤリアに支持された第3ピニオンギヤを介して第2リ
ングギヤを噛合させてなる第2プラネタリギヤ列から構
成されるギヤセツトを有し、前記第2リングギヤを出力
軸に連結した、ことである。
【0010】
【作用】上記第1,第2及び第3の技術的手段によれ
ば、ギヤセツトを構成する各要素のうちの唯一つが出力
軸と連結されると共にその連結が出力軸付近で可能とな
り、しかも、キヤリアの共通化によつてギヤ列が従属配
置となる。よつて、小型化された5速自動変速機となり
得る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0012】第1実施例について説明する。
【0013】図1に示されるように、トルクコンバータ
1を介して車両のエンジン(図示せず)に連結される入
力軸2と車両の後輪(図示せず)に連結される出力軸3
とは、ミツシヨンケース11に内蔵されシングルプラネ
タリギヤ列4とダブルプラネタリギヤ列5とからなるギ
ヤセツト6を介して連結される。シングルプラネタリギ
ヤ列4は、入力軸2側に配置されるものであつて、ピニ
オンギヤ41にサンギヤ42及びリングギヤ43を夫々
噛合させて構成されている。ダブルプラネタリギヤ列5
は、出力軸3側に配置されるものであつて、ピニオンギ
ヤ51にサンギヤ52及びピニオンギヤ53を介して軸
方向に並列配置されたリングギヤ54,55を夫々噛合
させて構成されている。そして、ピニオンギヤ41,5
1,53を共通のキヤリア61にて回転自在にすると共
にピニオンギヤ41とピニオンギヤ51とを一体回転す
るように連結している。
【0014】キヤリア61は、出力軸3に連結されてい
る。サンギヤ52及びリングギヤ54は、クラツチ(C
1,C2)7,8を介して夫々入力軸2に連結可能であ
る。
【0015】サンギヤ42は、クラツチ(C0)9を介
して入力軸2に連結可能であつて且つブレーキ(B0)
10を介してミツシヨンケース11に固定可能である。
リングギヤ43,55は、ブレーキ(B1,B2)1
2,13を介してミツシヨンケース11に夫々固定可能
である。
【0016】上記した構成において、クラツチ9の作動
でサンギヤ42を入力軸2に連結して入力要素とし且つ
ブレーキ12の作動でリングギヤ43をミツシヨンケー
ス11に固定して反力要素とする。これにより、入力軸
2からの入力は、キヤリア61をリングギヤ43に対し
て正転方向に減速公転させ、キヤリア61から出力軸3
に出力される。結果、正転第1速(減速)が得られる。
クラツチ7の作動でサンギヤ52を入力軸2に連結して
入力要素とし且つブレーキ12の作動でリングギヤ43
をミツシヨンケース11に固定して反力要素とする。こ
れにより、入力軸2からの入力は、サンギヤ52からピ
ニオンギヤ51に至りピニオンギヤ51をピニオンギヤ
41と共に逆転方向に減速回転させ、さらに、このピニ
オンギヤ41の減速回転がキヤリア61をリングギヤ4
3に対して正転方向に減速公転させ、キヤリア61から
出力軸3に出力される。結果、正転第2速(減速)が得
られる。クラツチ8の作動でリングギヤ54を入力軸2
に連結して入力要素とし且つクラツチ12の作動でリン
グギヤ43をミツシヨンケース11に固定して反力要素
とする。これにより、入力軸2からの入力は、リングギ
ヤ54からピニオンギヤ53を経てピニオンギヤ51に
至りピニオンギヤ51をピニオンギヤ41と共に逆転方
向に減速回転させ、さらに、このピニオンギヤ41の減
速回転がキヤリア61をリングギヤ43に対して正転方
向に減速公転させ、キヤリア61から出力軸3に出力さ
れる。結果、正転第3速(減速)が得られる。クラツチ
7,8の作動でサンギヤ52及びリングギヤ54を入力
軸2に連結して入力要素とする。これにより、入力軸2
からの入力は、サンギヤ52,リングギヤ54及びキヤ
リア61を一体に正転方向に回転させ、キヤリア61か
ら出力軸3に出力される。結果、正転第4速(等速)が
得られる。クラツチ8の作動でリングギヤ54を入力軸
2に固定して入力要素とし且つブレーキ10の作動でサ
ンギヤ42をミツシヨンケース11に固定して反力要素
とする。これにより、入力軸2からの入力は、リングギ
ヤ54からピニオンギヤ53を経てピニオンギヤ51に
至りピニオンギヤ51をピニオンギヤ41と共に逆転方
向に減速回転させようとするが、この時にキヤリア61
がリングギヤ54より早く正転方向に回転していること
から結果的にピニオンギヤ51をピニオンギヤ41と共
に正転方向に増速回転させ、さらに、このピニオンギヤ
41の増速回転がキヤリア61をサンギヤ42に対して
正転方向に増速回転させ、キヤリア61から出力軸3に
出力される。結果、正転第5速(増速)が得られる。ク
ラツチ9の作動でサンギヤ42を入力軸2に連結して入
力要素とし且つブレーキ13の作動でリングギヤ55を
ミツシヨンケース10に固定して反力要素とする。これ
により、入力軸2からの入力は、サンギヤ42からピニ
オンギヤ41に至りピニオンギヤ41をピニオンギヤ5
1と共に逆転方向に減速回転させ、さらに、このピニオ
ンギヤ51の減速回転がキヤリア61をリングギヤ55
に対して逆転方向に減速公転させ、キヤリア61から出
力軸3に出力される。結果、減速の逆転が得られる。
【0017】以上の第1実施例のクラツチ8,7,9及
びブレーキ10,12,13の作動を以下にまとめて示
す。
【0018】
【表1】
【0019】上記したように、キヤリア61のみを出力
軸3に連結しているので、出力方向切替装置や出力軸連
結切替装置等を必要とせず、構造が簡素化される。又、
シングルプラネタリギヤ列4及びダブルプラネタリギヤ
列5はキヤリア61によつて従属配置されてギヤセツト
6としてASSY化されるので、複数の支持装置を必要
とせず、構造が簡素化される。これにより、変速機自体
の小型化がなされる。
【0020】更に、キヤリア61を出力軸3に固定して
いるので、ギヤセツト6の支持構造を出力軸3の支持構
造と共通化でき、構造が簡素化される。これにより、変
速機自体がより小型化される。
【0021】第2実施例について説明する。
【0022】図2に示されるように、トルクコンバータ
1を介して車両のエンジン(図示せず)に連結される入
力軸2と車両の後輪(図示せず)に連結される出力軸3
とは、ミツシヨンケース11に内蔵されダブルプラネタ
リギヤ列4とシングルプラネタリギヤ列5とからなるギ
ヤセツト6を介して連結される。ダブルプラネタリギヤ
列4は、入力軸2側に配置されるものであつて、ピニオ
ンギヤ41にサンギヤ42及びピニオンギヤ43を介し
て軸方向に並列配置されたリングギヤ44を夫々噛合さ
せて構成されている。シングルプラネタリギヤ列5は、
出力軸3側に配置されるものであつて、ピニオンギヤ5
1にサンギヤ52,53及びリングギヤ54を夫々噛合
させて構成されている。そして、ピニオンギヤ41,4
3,51を共通のキヤリア61にて回転自在にすると共
にピニオンギヤ41とピニオンギヤ51とを一体回転す
るように連結している。
【0023】キヤリア61は、出力軸3に連結されてい
る。サンギヤ42,52は、クラツチ(C1,C0)
7,8を介して夫々入力軸2に連結可能である。リング
ギヤ44は、クラツチ(C2)9を介して入力軸2に連
結可能であつて且つブレーキ(B2)10を介してミツ
シヨンケース11に固定可能である。サンギヤ53及び
リングギヤ54は、ブレーキ(B0,B1)12,13
を介してミツシヨンケース11に夫々固定可能である。
【0024】上記した構成において、クラツチ8の作動
でサンギヤ52を入力軸2に連結して入力要素とし且つ
ブレーキ13の作動でリングギヤ54をミツシヨンケー
ス11に固定して反力要素とする。これにより、入力軸
2からの入力は、キヤリア61をリングギヤ54に対し
て正転方向に減速公転させ、キヤリア61から出力軸3
に出力される。結果、正転第1速(減速)が得られる。
クラツチ7の作動でサンギヤ42を入力軸2に連結して
入力要素とし且つブレーキ13の作動でリングギヤ54
をミツシヨンケース11に固定して反力要素とする。こ
れにより、入力軸2からの入力は、サンギヤ42からピ
ニオンギヤ41に至りピニオンギヤ41をピニオンギヤ
51と共に逆転方向に減速回転させ、さらに、このピニ
オンギヤ51の減速回転がキヤリア61をリングギヤ5
4に対して正転方向に減速公転させ、キヤリア61から
出力軸3に出力される。結果、正転第2速(減速)が得
られる。クラツチ9の作動でリングギヤ44を入力軸2
に連結して入力要素とし且つクラツチ13の作動でリン
グギヤ54をミツシヨンケース11に固定して反力要素
とする。これにより、入力軸2からの入力は、リングギ
ヤ44からピニオンギヤ43を経てピニオンギヤ41に
至りピニオンギヤ41をピニオンギヤ51と共に逆転方
向に減速回転させ、さらに、このピニオンギヤ51の減
速回転がキヤリア61をリングギヤ54に対して正転方
向に減速公転させ、キヤリア61から出力軸3に出力さ
れる。結果、正転第3速(減速)が得られる。クラツチ
7,9の作動でサンギヤ42及びリングギヤ44を入力
軸2に連結して入力要素とする。これにより、入力軸2
からの入力は、サンギヤ42,リングギヤ44及びキヤ
リア61を一体に正転方向に回転させ、キヤリア61か
ら出力軸3に出力される。結果、正転第4速(等速)が
得られる。クラツチ9の作動でリングギヤ44を入力軸
2に固定して入力要素とし且つブレーキ12の作動でサ
ンギヤ53をミツシヨンケース11に固定して反力要素
とする。これにより、入力軸2からの入力は、リングギ
ヤ44からピニオンギヤ43を経てピニオンギヤ41に
至りピニオンギヤ41をピニオンギヤ51と共に逆転方
向に減速回転させようとするが、この時にキヤリア61
がリングギヤ44より早く正転方向に回転していること
から結果的にピニオンギヤ41をピニオンギヤ51と共
に正転方向に増速回転させ、さらに、このピニオンギヤ
51の増速回転がキヤリア61をサンギヤ53に対して
正転方向に増速回転させ、キヤリア61から出力軸3に
出力される。結果、正転第5速(増速)が得られる。ク
ラツチ7の作動でサンギヤ42を入力軸2に連結して入
力要素とし且つブレーキ10の作動でリングギヤ44を
ミツシヨンケース10に固定して反力要素とする。これ
により、入力軸2からの入力は、キヤリア61をリング
ギヤ44に対して逆転方向に減速公転させ、キヤリア6
1から出力軸3に出力される。結果、減速の逆転が得ら
れる。
【0025】以上の第1実施例のクラツチ8,7,9及
びブレーキ12,13,10の作動を以下にまとめて示
す。
【0026】
【表2】
【0027】上記したように、キヤリア61のみを出力
軸3に連結しているので、出力方向切替装置や出力軸連
結切替装置等を必要とせず、構造が簡素化される。又、
ダブルプラネタリギヤ列4及びシングルプラネタリギヤ
列5はキヤリア61によつて従属配置されてギヤセツト
6としてASSY化されるので、複数の支持装置を必要
とせず、構造が簡素化される。これにより、変速機自体
の小型化がなされる。
【0028】又、キヤリア61を出力軸3に固定してい
るので、ギヤセツト6の支持構造を出力軸3の支持構造
と共通化でき、構造が簡素化される。これにより変速機
自体がより小型化される。
【0029】第3実施例について説明する。
【0030】図3に示されるように、トルクコンバータ
1を介して車両のエンジン(図示せず)に連結される入
力軸2と車両の後輪(図示せず)に連結される出力軸3
とは、ミツシヨンケース11に内蔵されシングルプラネ
タリギヤ列4とダブルプラネタリギヤ列5とからなるギ
ヤセツト6を介して連結される。シングルプラネタリギ
ヤ列4は、入力軸2側に配置されるものであつて、ピニ
オンギヤ41にサンギヤ42及びリングギヤ43を夫々
噛合させて構成されている。ダブルプラネタリギヤ列5
は、出力軸3側に配置されるものであつて、ピニオンギ
ヤ51にサンギヤ52及びピニオンギヤ53を介して軸
方向に並列配置されたリングギヤ54を夫々噛合させて
構成されている。そして、ピニオンギヤ41,51,5
3を共通のキヤリア61にて回転自在にすると共にピニ
オンギヤ41とピニオンギヤ51とを一体回転するよう
に連結している。
【0031】リングギヤ54は、出力軸3に連結されて
いる。サンギヤ42,52は、クラツチ(C3,C1)
7,8を介して夫々入力軸2に連結可能である。リング
ギヤ43は、クラツチ(C2)9を介して入力軸2に連
結可能であつて且つブレーキ(B1)10を介してミツ
シヨンケース11に固定可能である。又、キヤリア61
は、クラツチ(C4)12を介して入力軸2に連結可能
であつて且つブレーキ(B2)13を介してミツシヨン
ケース11に固定可能である。尚、本実施例において、
キヤリア61は入力軸2側からクラツチ12を介して入
力軸2と連結可能としているが出力軸3側からクラツチ
12を介して入力軸2と連結可能としてもよい。
【0032】上記した構成において、クラツチ7の作動
でサンギヤ42を入力軸2に連結して入力要素とし且つ
ブレーキ13の作動でキヤリア61をミツシヨンケース
11に固定して反力要素とする。これにより、入力軸2
からの入力は、サンギヤ42からピニオンギヤ41に至
りピニオンギヤ41をピニオンギヤ51と共に逆転方向
に減速回転させ、さらに、ピニオンギヤ51の減速回転
がピニオンギヤ53を経てリングギヤ54に至りリング
ギヤ54を正転方向に減速回転させ、リングギヤ54か
ら出力軸3に出力される。結果、正転第1速(減速)が
得られる。クラツチ8の作動でサンギヤ52を入力軸2
に連結して入力要素とし且つブレーキ13の作動でキヤ
リア61をミツシヨンケース11に固定して反力要素と
する。これにより、入力軸2からの入力は、サンギヤ5
2からピニオンギヤ51,53を経てリングギヤ54に
至りリングギヤ54を正転方向に減速回転させ、リング
ギヤ54から出力軸3に出力される。結果、正転第2速
(減速)が得られる。クラツチ8の作動でサンギヤ52
を入力軸2に連結して入力要素とし且つブレーキ10の
作動でリングギヤ43をミツシヨンケース11に固定し
て反力要素とする。
【0033】これにより、入力軸2からの入力は、サン
ギヤ52からピニオンギヤ51,53を経てリングギヤ
54に至りリングギヤ54を正転方向に減速回転させる
と共にキヤリア61をリングギヤ54と共にリングギヤ
43に対して正転方向に減速公転させ、リングギヤ54
から出力軸3に出力される。結果、正転第3速(減速)
が得られる。クラツチ8,12の作動でサンギヤ52及
びキヤリア61を入力軸2に連結して入力要素とする。
これにより、入力軸2からの入力は、サンギヤ52,リ
ングギヤ54及びキヤリア61を一体として正転方向に
回転させ、リングギヤ54から出力軸3に出力される。
結果、正転第4速(等速)が得られる。クラツチ12の
作動でキヤリア61を入力軸2に連結して入力要素とし
且つブレーキ10の作動でリングギヤ43をミツシヨン
ケース11に固定して反力要素とする。これにより、入
力軸2からの入力は、キヤリア61の正転方向の回転で
ピニオンギヤ41をピニオンギヤ51と共にリングギヤ
43に対して逆転方向に増速回転させ、このピニオンギ
ヤ51の増速回転がピニオンギヤ53を経てリングギヤ
54に至りリングギヤ54を正転方向に増速回転させ、
リングギヤ54から出力軸3に出力される。結果、正転
第5速(増速)が得られる。クラツチ9の作動でリング
ギヤ43を入力軸2に連結して入力要素とし且つブレー
キ13の作動でキヤリア61をミツシヨンケース10に
固定して反力要素とする。これにより、入力軸2からの
入力は、リングギヤ43からピニオンギヤ41に至りピ
ニオンギヤ41をピニオンギヤ51と共に正転方向に減
速回転させ、さらに、ピニオンギヤ51の回転がピニオ
ンギヤ53を経てリングギヤ54に至りリングギヤ54
を逆転方向に減速回転させ、リングギヤ54から出力軸
3に出力される。結果、減速の逆転が得られる。
【0034】以上の第3実施例のクラツチ8,9,7,
12及びブレーキ10,13の作動を以下にまとめて示
す。
【0035】
【表3】
【0036】上記したように、出力軸3側にミツシヨン
ケース11と固定可能となる要素が存在しないリングギ
ヤ53のみを出力軸3に連結しているので、出力方向切
替装置や出力軸連結切替装置等を必要とせず、構造が簡
素化される。又、シングルプラネタリギヤ列4及びダブ
ルプラネタリギヤ列5はキヤリア61によつて従属配置
されてギヤセツト6としてASSY化されるので、複数
の支持装置を必要とせず、構造が簡素化される。これに
より、変速機自体の小型化がなされる。
【0037】尚、図3において、クラツチ7,12を廃
止することで3速自動変速機、クラツチ7を廃止するこ
とでオーバードライブ(OD)付4速自動変速機、クラ
ツチ12を廃止することでアンダードライブ(UD)付
4速自動変速機と夫々することができる。これにより、
自動変速機の形態にかかわらずギヤセツト6を共通化す
ることができ、製造工程設備の統一化等によるコスト低
減等に大きく寄与することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ギヤセツトを構成する
各要素のうちの唯一つが出力軸と連結されると共にその
連結が出力軸付近で可能となり、しかも、キヤリアの共
通化によつてギヤ列が従属配置となるようにしたので、
従来に比べ、小型化された5速自動変速機とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る5速自動変速機の第1実施例であ
るギヤトレーンを示すスケルトン図である。
【図2】本発明に係る5速自動変速機の第2実施例であ
るギヤトレーンを示すスケルトン図である。
【図3】本発明に係る5速自動変速機の第3実施例であ
るギヤトレーンを示すスケルトン図である。
【符号の説明】
2 入力軸 3 出力軸 4 シングルプラネタリギヤ列,ダブルプラネタリギヤ
列(第1プラネタリギヤ列) 5 シングルプラネタリギヤ列,ダブルプラネタリギヤ
列(第2プラネタリギヤ列) 6 ギヤセツト 61 キヤリア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と出力軸との間にミツシヨンケー
    ス内に内蔵されて配設され、キヤリアに支持された第1
    ピニオンギヤに第1サンギヤ及び第1リングギヤを噛合
    させてなる第1プラネタリギヤ列及び前記キヤリアに支
    持され且つ前記第1ピニオンギヤと一体回転する第2ピ
    ニオンギヤに第2サンギヤ及び前記キヤリアに支持され
    た第3ピニオンギヤを介して第2リングギヤ及び第3リ
    ングギヤを噛合させてなる第2プラネタリギヤ列から構
    成されるギヤセツトを有し、前記キヤリアを出力軸に連
    結した、5速自動変速機。
  2. 【請求項2】 入力軸と出力軸との間にミツシヨンケー
    ス内に内蔵されて配設され、キヤリアに支持された第1
    ピニオンギヤに第1サンギヤ及び前記キヤリアに支持さ
    れた第2ピニオンギヤを介して第1リングギヤを噛合さ
    せてなる第1プラネタリギヤ列及び前記キヤリアに支持
    され且つ前記第1ピニオンギヤと一体回転する第3ピニ
    オンギヤに第2サンギヤ,第3サンギヤ及び第2リング
    ギヤを噛合させてなる第2プラネタリギヤ列から構成さ
    れるギヤセツトを有し、前記キヤリアを出力軸に連結し
    た、5速自動変速機。
  3. 【請求項3】 入力軸と出力軸との間にミツシヨンケー
    ス内に内蔵されて配設され、キヤリアに支持された第1
    ピニオンギヤに第1サンギヤ及び第1リングギヤを噛合
    させてなる第1プラネタリギヤ列及び前記キヤリアに支
    持され且つ前記第1ピニオンギヤと一体回転する第2ピ
    ニオンギヤに第2サンギヤ及び前記キヤリアに支持され
    た第3ピニオンギヤを介して第2リングギヤを噛合させ
    てなる第2プラネタリギヤ列から構成されるギヤセツト
    を有し、前記第2リングギヤを出力軸に連結した、5速
    自動変速機。
JP6264270A 1994-10-27 1994-10-27 5速自動変速機 Pending JPH08121553A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015225171A1 (de) * 2015-12-15 2017-06-22 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Getriebeanordnung für ein Fahrzeug sowie Fahrzeug mit der Getriebeanordnung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015225171A1 (de) * 2015-12-15 2017-06-22 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Getriebeanordnung für ein Fahrzeug sowie Fahrzeug mit der Getriebeanordnung
DE102015225171B4 (de) * 2015-12-15 2019-07-04 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Getriebeanordnung für ein Fahrzeug sowie Fahrzeug mit der Getriebeanordnung

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