JP3521957B2 - 自動変速機用歯車列 - Google Patents
自動変速機用歯車列Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や鉄道車両等の
多段自動変速機に用いられる遊星歯車装置を使用した自
動変速機用歯車列に関する。
多段自動変速機に用いられる遊星歯車装置を使用した自
動変速機用歯車列に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の多段自動変速機として、例えば乗
用車に前進４速自動変速機が多く搭載されてきている。
そして、近年はとくに燃料消費の性能向上を目的とし
て、車種によってさらに変速段数を増やすため、前進５
速の自動変速機が種々提案されている。例えば、特開昭
４７−１９２６８号公報や、特開昭５０−６４６６０号
公報には、３組の遊星歯車を用いたインテグラル式の前
進５速の自動変速機用歯車列が開示されている。
用車に前進４速自動変速機が多く搭載されてきている。
そして、近年はとくに燃料消費の性能向上を目的とし
て、車種によってさらに変速段数を増やすため、前進５
速の自動変速機が種々提案されている。例えば、特開昭
４７−１９２６８号公報や、特開昭５０−６４６６０号
公報には、３組の遊星歯車を用いたインテグラル式の前
進５速の自動変速機用歯車列が開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動変速機用歯車列は、サンギヤの内径側を
２本以上の軸または中空軸が配設されているため、全長
の割に径が大きく、全体として大型化されてしまうとい
う問題点があった。本発明は、このような従来の問題点
に着目してなされたものであり、全体として小型化を可
能とした自動変速機用歯車列を提供することを目的とし
ている。
うな従来の自動変速機用歯車列は、サンギヤの内径側を
２本以上の軸または中空軸が配設されているため、全長
の割に径が大きく、全体として大型化されてしまうとい
う問題点があった。本発明は、このような従来の問題点
に着目してなされたものであり、全体として小型化を可
能とした自動変速機用歯車列を提供することを目的とし
ている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため請求項１に記載
の本発明は、トランスミッションケース内に、入力軸か
ら出力軸の間に順次第１、第２、第３の遊星歯車装置を
備え、締結要素の選択作動により少なくとも前進５速の
変速段を得る自動変速機用歯車列において、第１遊星歯
車装置のサンギヤを分割し、その中間より内径側へキャ
リヤの出力を可能とするとともに、そのサンギヤと噛合
うピニオンをロングピニオンとしたダブルピニオン型遊
星歯車装置とし、第２遊星歯車装置を、シングル型遊星
歯車装置とし、第３遊星歯車装置を、シングル型遊星歯
車装置とし、第１遊星歯車装置のリングギヤと第２遊星
歯車装置のリングギヤを連結して第１回転メンバとし、
第１遊星歯車装置のキャリヤと第３遊星歯車装置のリン
グギヤを連結して第２回転メンバとし、第１遊星歯車装
置のサンギヤと第２遊星歯車装置のサンギヤと第３遊星
歯車装置のサンギヤとを連結して第３回転メンバとし、
第２遊星歯車装置のキャリヤを第４回転メンバとし、第
１回転メンバを第１締結要素で入力軸に結合可能とする
とともに、第４締結要素で固定可能とし、第２回転メン
バを第２締結要素で入力軸に結合可能とし、第３回転メ
ンバを第３締結要素で入力軸に結合可能とするととも
に、第５締結要素で固定可能とし、第４回転メンバを第
６締結要素で固定可能とし、第３遊星歯車装置のキャリ
ヤを出力軸に連結したものとした。
の本発明は、トランスミッションケース内に、入力軸か
ら出力軸の間に順次第１、第２、第３の遊星歯車装置を
備え、締結要素の選択作動により少なくとも前進５速の
変速段を得る自動変速機用歯車列において、第１遊星歯
車装置のサンギヤを分割し、その中間より内径側へキャ
リヤの出力を可能とするとともに、そのサンギヤと噛合
うピニオンをロングピニオンとしたダブルピニオン型遊
星歯車装置とし、第２遊星歯車装置を、シングル型遊星
歯車装置とし、第３遊星歯車装置を、シングル型遊星歯
車装置とし、第１遊星歯車装置のリングギヤと第２遊星
歯車装置のリングギヤを連結して第１回転メンバとし、
第１遊星歯車装置のキャリヤと第３遊星歯車装置のリン
グギヤを連結して第２回転メンバとし、第１遊星歯車装
置のサンギヤと第２遊星歯車装置のサンギヤと第３遊星
歯車装置のサンギヤとを連結して第３回転メンバとし、
第２遊星歯車装置のキャリヤを第４回転メンバとし、第
１回転メンバを第１締結要素で入力軸に結合可能とする
とともに、第４締結要素で固定可能とし、第２回転メン
バを第２締結要素で入力軸に結合可能とし、第３回転メ
ンバを第３締結要素で入力軸に結合可能とするととも
に、第５締結要素で固定可能とし、第４回転メンバを第
６締結要素で固定可能とし、第３遊星歯車装置のキャリ
ヤを出力軸に連結したものとした。
【０００５】また、請求項２に記載の発明は、上記構成
に、さらに第１、第２および第３の締結要素と入力軸と
の間に動力取出し用のギヤを設けたものとした。なお、
第１、第２および第３の締結要素はクラッチで構成し、
第４締結要素は互いに並列に設けられたワンウエイクラ
ッチとブレーキとで構成し、第５および第６の締結要素
はブレーキで構成することができる。
に、さらに第１、第２および第３の締結要素と入力軸と
の間に動力取出し用のギヤを設けたものとした。なお、
第１、第２および第３の締結要素はクラッチで構成し、
第４締結要素は互いに並列に設けられたワンウエイクラ
ッチとブレーキとで構成し、第５および第６の締結要素
はブレーキで構成することができる。
【０００６】
【作用】まず、第２締結要素および第４締結要素を締結
すると、入力軸の回転がそのまま第２回転メンバに伝達
されるとともに、第１回転メンバが固定される。これに
より、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置が作動して
そのサンギヤすなわち第３回転メンバが逆転するので、
減速された回転が第３遊星歯車装置のキャリヤに出力さ
れて、前進第１速の変速段が得られる。
すると、入力軸の回転がそのまま第２回転メンバに伝達
されるとともに、第１回転メンバが固定される。これに
より、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置が作動して
そのサンギヤすなわち第３回転メンバが逆転するので、
減速された回転が第３遊星歯車装置のキャリヤに出力さ
れて、前進第１速の変速段が得られる。
【０００７】つぎに、第４締結要素を開放して、第６締
結要素を締結すると、入力軸の回転がそのまま第２回転
メンバに伝達されるとともに、第４回転メンバが固定さ
れる。これにより、第２遊星歯車装置はピニオンを介し
てリングギヤとサンギヤとが逆転関係となるため、第１
遊星歯車装置におけるサンギヤの逆転度合が弱められ
る。したがって、第３遊星歯車装置において、第３キャ
リヤ６ｃが第３リングギヤ６ｒの回転に対し第１速時よ
りは小さい減速比で減速され、出力軸に前進第２速の回
転が得られる。
結要素を締結すると、入力軸の回転がそのまま第２回転
メンバに伝達されるとともに、第４回転メンバが固定さ
れる。これにより、第２遊星歯車装置はピニオンを介し
てリングギヤとサンギヤとが逆転関係となるため、第１
遊星歯車装置におけるサンギヤの逆転度合が弱められ
る。したがって、第３遊星歯車装置において、第３キャ
リヤ６ｃが第３リングギヤ６ｒの回転に対し第１速時よ
りは小さい減速比で減速され、出力軸に前進第２速の回
転が得られる。
【０００８】第６締結要素を開放して、第５締結要素を
締結すると、入力軸の回転は第２回転メンバに伝達さ
れ、第３回転メンバは固定される。これにより、第３遊
星歯車装置が作動して、そのリングギヤに伝達された入
力軸回転に対してキャリヤに減速された回転が出力され
て、前進第３速の変速段が得られる。また、第５締結要
素を開放して、第１締結要素と第２締結要素が締結され
た状態にすると、第１回転メンバと第２回転メンバに入
力軸と同じ回転がそのまま伝達される。したがって、第
３回転メンバも入力軸と同一回転となり、第３遊星歯車
装置はサンギヤおよびリングギヤが同一回転してそのキ
ャリヤも一体に回転し、出力軸に減速比１の前進第４速
が得られる。
締結すると、入力軸の回転は第２回転メンバに伝達さ
れ、第３回転メンバは固定される。これにより、第３遊
星歯車装置が作動して、そのリングギヤに伝達された入
力軸回転に対してキャリヤに減速された回転が出力され
て、前進第３速の変速段が得られる。また、第５締結要
素を開放して、第１締結要素と第２締結要素が締結され
た状態にすると、第１回転メンバと第２回転メンバに入
力軸と同じ回転がそのまま伝達される。したがって、第
３回転メンバも入力軸と同一回転となり、第３遊星歯車
装置はサンギヤおよびリングギヤが同一回転してそのキ
ャリヤも一体に回転し、出力軸に減速比１の前進第４速
が得られる。
【０００９】次に、第２締結要素を開放して、第５締結
要素を締結すると、入力軸の回転がそのまま第１回転メ
ンバに伝達されるとともに、第３回転メンバが固定され
る。これにより、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置
においてそのキャリヤは第１回転メンバより増速され、
したがって第２回転メンバが増速される。そして、第３
遊星歯車装置を経て、出力軸に入力軸回転より増速され
た前進第５速が得られる。
要素を締結すると、入力軸の回転がそのまま第１回転メ
ンバに伝達されるとともに、第３回転メンバが固定され
る。これにより、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置
においてそのキャリヤは第１回転メンバより増速され、
したがって第２回転メンバが増速される。そして、第３
遊星歯車装置を経て、出力軸に入力軸回転より増速され
た前進第５速が得られる。
【００１０】第３締結要素と第４締結要素が締結された
状態とすると、入力軸の回転はそのまま第３回転メンバ
に伝達され、第１回転メンバが固定される。これによ
り、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置においてその
キャリヤは入力軸の回転より増速された逆回転となる。
こうして第２回転メンバが逆転し、第３遊星歯車装置が
作動して、出力軸に後進の変速段が得られる。
状態とすると、入力軸の回転はそのまま第３回転メンバ
に伝達され、第１回転メンバが固定される。これによ
り、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置においてその
キャリヤは入力軸の回転より増速された逆回転となる。
こうして第２回転メンバが逆転し、第３遊星歯車装置が
作動して、出力軸に後進の変速段が得られる。
【００１１】
【実施例】図１は、本発明の第１の実施例を示すスケル
トン図である。トランスミッションケース１にそれぞれ
支持された入力軸２と出力軸３を結ぶ軸線にそって、入
力軸２側から順に第１遊星歯車装置４、第２遊星歯車装
置５および第３遊星歯車装６が設けられている。なお、
図では各部材が軸線に関して対称に構成されるので、軸
線より下半分は図示省略してある。第１遊星歯車装置４
はダブルピニオン型遊星歯車装置であり、第１サンギヤ
４ｓ、第１ピニオン４ｐ、第１キャリヤ４ｃおよび第１
リングギヤ４ｒからなり、第１サンギヤ４ｓはフロント
サンギヤ４ｓＦとリヤサンギヤ４ｓＲとに分割されて、
内径側へ第１キャリヤ４ｃの出力を可能としている。ま
た、第１ピニオン４ｐは、第１歯車４Ｐ１と第２歯車４
Ｐ２よりなるダブルピニオン型であり、第２の歯車４Ｐ
２は長いロングピニオンに形成されており、分割された
第１サンギヤ４ｓのフロントサンギヤ４ｓＦとリヤサン
ギヤ４ｓＲとに噛み合っている。フロントサンギヤ４ｓ
Ｆとリヤサンギヤ４ｓＲは、ロングピニオンの第２の歯
車４Ｐ２を介して同一回転をする。
トン図である。トランスミッションケース１にそれぞれ
支持された入力軸２と出力軸３を結ぶ軸線にそって、入
力軸２側から順に第１遊星歯車装置４、第２遊星歯車装
置５および第３遊星歯車装６が設けられている。なお、
図では各部材が軸線に関して対称に構成されるので、軸
線より下半分は図示省略してある。第１遊星歯車装置４
はダブルピニオン型遊星歯車装置であり、第１サンギヤ
４ｓ、第１ピニオン４ｐ、第１キャリヤ４ｃおよび第１
リングギヤ４ｒからなり、第１サンギヤ４ｓはフロント
サンギヤ４ｓＦとリヤサンギヤ４ｓＲとに分割されて、
内径側へ第１キャリヤ４ｃの出力を可能としている。ま
た、第１ピニオン４ｐは、第１歯車４Ｐ１と第２歯車４
Ｐ２よりなるダブルピニオン型であり、第２の歯車４Ｐ
２は長いロングピニオンに形成されており、分割された
第１サンギヤ４ｓのフロントサンギヤ４ｓＦとリヤサン
ギヤ４ｓＲとに噛み合っている。フロントサンギヤ４ｓ
Ｆとリヤサンギヤ４ｓＲは、ロングピニオンの第２の歯
車４Ｐ２を介して同一回転をする。
【００１２】第２遊星歯車装置５は、公知のシングルピ
ニオン型であり、第２サンギヤ５ｓ、第２ピニオン５
ｐ、第２キャリヤ５ｃおよび第２リングギヤ５ｒからな
り、第２キャリヤ５ｃにより回転可能に支持された第２
ピニオン５ｐが第２サンギヤ５ｓと第２リングギヤ５ｒ
の間に位置してそれぞれに噛み合っている。同様に、第
３遊星歯車装置６は、公知のシングルピニオン型であ
り、第３サンギヤ６ｓ、第３ピニオン６ｐ、第３キャリ
ヤ６ｃおよび第３リングギヤ６ｒからなり、第３キャリ
ヤ６ｃにより回転可能に支持された第３ピニオン６ｐが
第３サンギヤ６ｓと第３リングギヤ６ｒの間に位置して
それぞれに噛み合っている。
ニオン型であり、第２サンギヤ５ｓ、第２ピニオン５
ｐ、第２キャリヤ５ｃおよび第２リングギヤ５ｒからな
り、第２キャリヤ５ｃにより回転可能に支持された第２
ピニオン５ｐが第２サンギヤ５ｓと第２リングギヤ５ｒ
の間に位置してそれぞれに噛み合っている。同様に、第
３遊星歯車装置６は、公知のシングルピニオン型であ
り、第３サンギヤ６ｓ、第３ピニオン６ｐ、第３キャリ
ヤ６ｃおよび第３リングギヤ６ｒからなり、第３キャリ
ヤ６ｃにより回転可能に支持された第３ピニオン６ｐが
第３サンギヤ６ｓと第３リングギヤ６ｒの間に位置して
それぞれに噛み合っている。
【００１３】第１遊星歯車装置４の入力軸２側には、締
結要素としての第１〜第３クラッチＣ１〜Ｃ３が配設さ
れている。さらに、第１クラッチＣ１と第１遊星歯車装
置４の間に第１ブレーキＢ１およびワンウエイクラッチ
７が配設されている。また、第２遊星歯車装置５と第３
遊星歯車装置６の間に、第３ブレーキＢ３および第２ブ
レーキＢ２が配設されている。第１リングギヤ４ｒと第
２リングギヤ５ｒは第１回転メンバＭ１を構成し、連結
部材ａを介して第１クラッチＣ１により入力軸２に結合
可能とされているとともに、第１ブレーキＢ１あるいは
ワンウエイクラッチ７によりトランスミッションケース
１に固定可能とされている。
結要素としての第１〜第３クラッチＣ１〜Ｃ３が配設さ
れている。さらに、第１クラッチＣ１と第１遊星歯車装
置４の間に第１ブレーキＢ１およびワンウエイクラッチ
７が配設されている。また、第２遊星歯車装置５と第３
遊星歯車装置６の間に、第３ブレーキＢ３および第２ブ
レーキＢ２が配設されている。第１リングギヤ４ｒと第
２リングギヤ５ｒは第１回転メンバＭ１を構成し、連結
部材ａを介して第１クラッチＣ１により入力軸２に結合
可能とされているとともに、第１ブレーキＢ１あるいは
ワンウエイクラッチ７によりトランスミッションケース
１に固定可能とされている。
【００１４】第１遊星歯車装置４の第１キャリヤ４ｃと
第３遊星歯車装置６の第３リングギヤ６ｒとは連結部材
ｂで一体的に連結されて、第２回転メンバＭ２を構成
し、連結部材ｃを介して第２クラッチＣ２により入力軸
２に結合可能とされている。また、第１遊星歯車装置４
の第１サンギヤ４ｓのリヤサンギヤ４ｓＲと、第２遊星
歯車装置５の第２サンギヤ５ｓおよび第３遊星歯車装置
６の第３サンギヤ６ｓは連結部材ｄで一体的に連結され
て、第３回転メンバＭ３を構成し、連結部材ｅを介して
第３クラッチＣ３により入力軸２に結合可能とされてい
る。この第３回転メンバＭ３は、また、連結部材ｄから
延びる連結部材ｆを介して第２ブレーキＢ２によりトラ
ンスミッションケース１に固定可能とされている。
第３遊星歯車装置６の第３リングギヤ６ｒとは連結部材
ｂで一体的に連結されて、第２回転メンバＭ２を構成
し、連結部材ｃを介して第２クラッチＣ２により入力軸
２に結合可能とされている。また、第１遊星歯車装置４
の第１サンギヤ４ｓのリヤサンギヤ４ｓＲと、第２遊星
歯車装置５の第２サンギヤ５ｓおよび第３遊星歯車装置
６の第３サンギヤ６ｓは連結部材ｄで一体的に連結され
て、第３回転メンバＭ３を構成し、連結部材ｅを介して
第３クラッチＣ３により入力軸２に結合可能とされてい
る。この第３回転メンバＭ３は、また、連結部材ｄから
延びる連結部材ｆを介して第２ブレーキＢ２によりトラ
ンスミッションケース１に固定可能とされている。
【００１５】また、第２遊星歯車装置５の第２キャリヤ
５ｃは、第４回転メンバＭ４を構成し、連結部材ｇを介
して第３ブレーキＢ３によりトランスミッションケース
１に固定可能とされている。さらに、第３遊星歯車装置
６の第３キャリヤ６ｃは出力軸３に連結されている。
５ｃは、第４回転メンバＭ４を構成し、連結部材ｇを介
して第３ブレーキＢ３によりトランスミッションケース
１に固定可能とされている。さらに、第３遊星歯車装置
６の第３キャリヤ６ｃは出力軸３に連結されている。
【００１６】上記構成において、締結要素としての第１
〜第３クラッチＣ１〜Ｃ３、ワンウエイクラッチ７およ
び第１〜第３ブレーキＢ１〜Ｂ３のうち、通常２個の締
結により、表１のように前進５速、後進１段の変速段が
得られる。表中、○が締結される締結要素を示す。な
お、表中、ＤはＤレンジ、３、２、１はそれぞれ３、
２、１レンジにおける各変速段を示し、破線で示した第
１ブレーキＢ１は、エンジンブレーキが要求されるとき
ワンウエイクラッチ７に重ねて作動される。
〜第３クラッチＣ１〜Ｃ３、ワンウエイクラッチ７およ
び第１〜第３ブレーキＢ１〜Ｂ３のうち、通常２個の締
結により、表１のように前進５速、後進１段の変速段が
得られる。表中、○が締結される締結要素を示す。な
お、表中、ＤはＤレンジ、３、２、１はそれぞれ３、
２、１レンジにおける各変速段を示し、破線で示した第
１ブレーキＢ１は、エンジンブレーキが要求されるとき
ワンウエイクラッチ７に重ねて作動される。
【表１】
【００１７】次に上記構成における変速作用の概略を説
明する。まず、前進第１速の選択にあたっては、図２に
示すように、第２クラッチＣ２を締結する。なお、図中
作動している遊星歯車装置、締結要素であるクラッチ、
ブレーキならびに回転メンバは太い実線で示してある。
以降の図においても同様である。これにより、入力軸２
の回転はそのまま第１キャリヤ４ｃを含む第２回転メン
バＭ２に伝達されるとともに、第１リングギヤ４ｒを含
む第１回転メンバＭ１の逆方向の回転はワンウエイクラ
ッチ７により阻止され、第１回転メンバＭ１が固定され
る。そのため、第１サンギヤ４ｓ、したがって第３回転
メンバＭ３は入力軸２とは逆方向に回転して、出力軸３
に連結された第３キャリヤ６ｃが第３リングギヤ３ｒの
回転に対して減速され、第１速が得られる。
明する。まず、前進第１速の選択にあたっては、図２に
示すように、第２クラッチＣ２を締結する。なお、図中
作動している遊星歯車装置、締結要素であるクラッチ、
ブレーキならびに回転メンバは太い実線で示してある。
以降の図においても同様である。これにより、入力軸２
の回転はそのまま第１キャリヤ４ｃを含む第２回転メン
バＭ２に伝達されるとともに、第１リングギヤ４ｒを含
む第１回転メンバＭ１の逆方向の回転はワンウエイクラ
ッチ７により阻止され、第１回転メンバＭ１が固定され
る。そのため、第１サンギヤ４ｓ、したがって第３回転
メンバＭ３は入力軸２とは逆方向に回転して、出力軸３
に連結された第３キャリヤ６ｃが第３リングギヤ３ｒの
回転に対して減速され、第１速が得られる。
【００１８】つぎに、前進第２速の選択にあたっては、
第１速の状態から、図３に示すように、さらに第３ブレ
ーキＢ３を締結する。これにより、第３ブレーキの締結
により第４回転メンバＭ４、すなわち第２キャリヤ５ｃ
が固定される。そのため、入力軸２の回転が第１速時と
同様に第２回転メンバＭ２に伝達される一方、第２遊星
歯車装置５にあっては、第２ピニオン５ｐを介して第２
サンギヤ５ｓと第２リングギヤ５ｒとが逆転関係とな
る。そして第１遊星歯車装置の第１リングギヤ４ｒに連
結されたワンウエイクラッチ７は作動せず、第１リング
ギヤ４ｒは入力軸と同方向に回転する。そのため、第１
サンギヤ４ｓの逆転度合は弱められ、したがって、第３
遊星歯車装置において、第３キャリヤ６ｃが第３リング
ギヤ６ｒの回転に対し第１速時よりは小さい減速比で減
速された第２速が得られる。
第１速の状態から、図３に示すように、さらに第３ブレ
ーキＢ３を締結する。これにより、第３ブレーキの締結
により第４回転メンバＭ４、すなわち第２キャリヤ５ｃ
が固定される。そのため、入力軸２の回転が第１速時と
同様に第２回転メンバＭ２に伝達される一方、第２遊星
歯車装置５にあっては、第２ピニオン５ｐを介して第２
サンギヤ５ｓと第２リングギヤ５ｒとが逆転関係とな
る。そして第１遊星歯車装置の第１リングギヤ４ｒに連
結されたワンウエイクラッチ７は作動せず、第１リング
ギヤ４ｒは入力軸と同方向に回転する。そのため、第１
サンギヤ４ｓの逆転度合は弱められ、したがって、第３
遊星歯車装置において、第３キャリヤ６ｃが第３リング
ギヤ６ｒの回転に対し第１速時よりは小さい減速比で減
速された第２速が得られる。
【００１９】前進第３速の選択にあたっては、第２速の
状態から、第３ブレーキＢ３の締結を開放して、第２ブ
レーキＢ２を締結する。これにより、図４に示すように
入力軸２の回転がそのまま第２回転メンバＭ２に伝達さ
れ、第３回転メンバＭ３は固定されることにより、第３
遊星歯車装置において、第３キャリヤ６ｃには第３リン
グギヤ６ｒの回転に対し減速された第３速が得られる。
状態から、第３ブレーキＢ３の締結を開放して、第２ブ
レーキＢ２を締結する。これにより、図４に示すように
入力軸２の回転がそのまま第２回転メンバＭ２に伝達さ
れ、第３回転メンバＭ３は固定されることにより、第３
遊星歯車装置において、第３キャリヤ６ｃには第３リン
グギヤ６ｒの回転に対し減速された第３速が得られる。
【００２０】前進第４速のためには、第３速の状態か
ら、第２ブレーキＢ２の締結を開放して、第１クラッチ
Ｃ１を締結する。これにより、図５に示すように第１お
よび第２回転メンバＭ１、Ｍ２すなわち第１遊星歯車装
置４の第１リングギヤ４ｒと第１キャリヤ４ｃが入力軸
２と一体回転となり、第１サンギヤ４ｓすなわち第３回
転メンバＭ３も同一回転となる。そのため、第３遊星歯
車装置６の第３サンギヤ６ｓと第３リングギヤが入力軸
２と一体回転となり、第３キャリヤ６ｃに一体連結され
た出力軸にも入力軸２と一体回転、すなわち減速比１の
第４速が得られる。
ら、第２ブレーキＢ２の締結を開放して、第１クラッチ
Ｃ１を締結する。これにより、図５に示すように第１お
よび第２回転メンバＭ１、Ｍ２すなわち第１遊星歯車装
置４の第１リングギヤ４ｒと第１キャリヤ４ｃが入力軸
２と一体回転となり、第１サンギヤ４ｓすなわち第３回
転メンバＭ３も同一回転となる。そのため、第３遊星歯
車装置６の第３サンギヤ６ｓと第３リングギヤが入力軸
２と一体回転となり、第３キャリヤ６ｃに一体連結され
た出力軸にも入力軸２と一体回転、すなわち減速比１の
第４速が得られる。
【００２１】前進第５速の選択にあたっては、第４速の
状態から、第２クラッチＣ２を開放し、図６に示すよう
に、第２ブレーキＢ２を締結する。これにより、第１リ
ングギヤ４ｒ（第１回転メンバＭ１）に入力軸２の回転
がそのまま伝達され、第３回転メンバＭ３が固定され
る。これにより、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置
においてその第１キャリヤ４ｃは第１回転メンバＭ１よ
り増速され、したがって第２回転メンバＭ２が増速され
る。そして、第３遊星歯車装置６を経て、出力軸３に入
力軸回転より増速された前進第５速が得られる。
状態から、第２クラッチＣ２を開放し、図６に示すよう
に、第２ブレーキＢ２を締結する。これにより、第１リ
ングギヤ４ｒ（第１回転メンバＭ１）に入力軸２の回転
がそのまま伝達され、第３回転メンバＭ３が固定され
る。これにより、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置
においてその第１キャリヤ４ｃは第１回転メンバＭ１よ
り増速され、したがって第２回転メンバＭ２が増速され
る。そして、第３遊星歯車装置６を経て、出力軸３に入
力軸回転より増速された前進第５速が得られる。
【００２２】後進段の選択にあたっては、図７に示すよ
うに第３クラッチＣ３と第１ブレーキＢ１を締結する。
これにより、入力軸２の回転がそのまま第３回転メンバ
Ｍ３に伝達され、第１回転メンバＭ１が固定されるの
で、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置の作動によ
り、第２回転メンバＭ２は入力軸２とは逆方向に増速回
転し、第３キャリヤ６ｃに連結された出力軸３に後進段
が得られる。
うに第３クラッチＣ３と第１ブレーキＢ１を締結する。
これにより、入力軸２の回転がそのまま第３回転メンバ
Ｍ３に伝達され、第１回転メンバＭ１が固定されるの
で、ダブルピニオン型の第１遊星歯車装置の作動によ
り、第２回転メンバＭ２は入力軸２とは逆方向に増速回
転し、第３キャリヤ６ｃに連結された出力軸３に後進段
が得られる。
【００２３】図８は、上記の歯車列における共線図を示
す。ここで、α１、α２、α３はそれぞれ第１、第２、
第３遊星歯車装置４、５、６それぞれのサンギヤ４ｓ、
５ｓ、６ｓとリングギヤ４ｒ、５ｒ、６ｒの歯数比であ
り、Ｓ、Ｒ、Ｃはサンギヤ、リンギギヤ、キャリヤで、
添え字の１、２、３はそれぞれ第１、第２、第３遊星歯
車装置に対応する。これをもとに各変速段のギヤ比が表
１に示される。本実施例は以上のように構成され、遊星
歯車装置の利用により全長が短くなるとともに、サンギ
ヤの内径側には第２回転メンバＭ２をなす連結部材ｂが
１本入るだけなので、全体の径も小さくなり、小型に形
成されて車両等への搭載レイアウトが容易になるという
効果を有する。
す。ここで、α１、α２、α３はそれぞれ第１、第２、
第３遊星歯車装置４、５、６それぞれのサンギヤ４ｓ、
５ｓ、６ｓとリングギヤ４ｒ、５ｒ、６ｒの歯数比であ
り、Ｓ、Ｒ、Ｃはサンギヤ、リンギギヤ、キャリヤで、
添え字の１、２、３はそれぞれ第１、第２、第３遊星歯
車装置に対応する。これをもとに各変速段のギヤ比が表
１に示される。本実施例は以上のように構成され、遊星
歯車装置の利用により全長が短くなるとともに、サンギ
ヤの内径側には第２回転メンバＭ２をなす連結部材ｂが
１本入るだけなので、全体の径も小さくなり、小型に形
成されて車両等への搭載レイアウトが容易になるという
効果を有する。
【００２４】図９は、本発明の第２の実施例を示すスケ
ルトン図である。本実施例は、前記第１の実施例に対し
て、第１クラッチＣ１１、第２クラッチＣ１２、第３ク
ラッチＣ１３の設置位置を変えて、軸方向同一位置で径
方向に重ねて配置し、これら第１〜第３クラッチＣ１１
〜Ｃ１３と入力軸２との間に動力取出し用のギヤ８を配
置したものである。本実施例によれば、前記第１の実施
例と同じ効果が得られ、しかも入力軸２よりの動力を取
出し利用することができる。
ルトン図である。本実施例は、前記第１の実施例に対し
て、第１クラッチＣ１１、第２クラッチＣ１２、第３ク
ラッチＣ１３の設置位置を変えて、軸方向同一位置で径
方向に重ねて配置し、これら第１〜第３クラッチＣ１１
〜Ｃ１３と入力軸２との間に動力取出し用のギヤ８を配
置したものである。本実施例によれば、前記第１の実施
例と同じ効果が得られ、しかも入力軸２よりの動力を取
出し利用することができる。
【００２５】なお、各実施例では締結要素をクラッチＣ
１〜Ｃ３あるいはＣ１１〜Ｃ１３とブレーキＢ１〜Ｂ３
を用いたが、図示のものに限定されず、多板クラッチ、
バンドブレーキあるいはワンウエイクラッチなど適宜に
組み合わせて使用することができる。そしてそれらの配
設位置も必要に応じて変更することができ、車両等への
搭載スペースなど環境条件に応じて、任意に選択するこ
とができる。
１〜Ｃ３あるいはＣ１１〜Ｃ１３とブレーキＢ１〜Ｂ３
を用いたが、図示のものに限定されず、多板クラッチ、
バンドブレーキあるいはワンウエイクラッチなど適宜に
組み合わせて使用することができる。そしてそれらの配
設位置も必要に応じて変更することができ、車両等への
搭載スペースなど環境条件に応じて、任意に選択するこ
とができる。
【００２６】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、入力軸から出
力軸の間に、サンギヤの噛合うピニオンをロングピニオ
ンとしたダブルピニオン型の第１遊星歯車装置と、単純
シングル型の第２、第３遊星歯車装置とを設け、第１遊
星歯車装置のサンギヤを分割してその間から内径側へキ
ャリヤの出力を可能とするとともに、第１遊星歯車装置
のリングギヤと第２遊星歯車装置のリングギヤを連結し
て第１回転メンバとし、これを第１締結要素で入力軸に
結合可能とするとともに、第４締結要素で固定可能と
し、第１遊星歯車装置のキャリヤと第３遊星歯車装置の
リングギヤを連結して第２回転メンバとし、これを第２
締結要素で入力軸に結合可能とし、第１、第２、第３遊
星歯車装置のサンギヤを連結して第３回転メンバとし、
これを第３締結要素で入力軸に結合可能とするととも
に、第５締結要素で固定可能とし、第２遊星歯車装置の
キャリヤを第４回転メンバとし、これを第６締結要素で
固定可能とし、第３遊星歯車装置のキャリヤを出力軸に
連結してあるので、いずれか２つの締結要素の選択作動
により、少なくとも前進５速の変速段が得られる。
力軸の間に、サンギヤの噛合うピニオンをロングピニオ
ンとしたダブルピニオン型の第１遊星歯車装置と、単純
シングル型の第２、第３遊星歯車装置とを設け、第１遊
星歯車装置のサンギヤを分割してその間から内径側へキ
ャリヤの出力を可能とするとともに、第１遊星歯車装置
のリングギヤと第２遊星歯車装置のリングギヤを連結し
て第１回転メンバとし、これを第１締結要素で入力軸に
結合可能とするとともに、第４締結要素で固定可能と
し、第１遊星歯車装置のキャリヤと第３遊星歯車装置の
リングギヤを連結して第２回転メンバとし、これを第２
締結要素で入力軸に結合可能とし、第１、第２、第３遊
星歯車装置のサンギヤを連結して第３回転メンバとし、
これを第３締結要素で入力軸に結合可能とするととも
に、第５締結要素で固定可能とし、第２遊星歯車装置の
キャリヤを第４回転メンバとし、これを第６締結要素で
固定可能とし、第３遊星歯車装置のキャリヤを出力軸に
連結してあるので、いずれか２つの締結要素の選択作動
により、少なくとも前進５速の変速段が得られる。
【００２７】そして、第１遊星歯車装置をダブルピニオ
ン型とし、そのダブルピニオンと噛み合うサンギヤを分
割し内径側へキャリヤの出力を伝達するように構成した
ので、サンギヤの内側を通る軸が減少して、サンギヤの
径を小さくすることができ、構成を全体としてコンパク
トにすることができるという効果を有する。さらに、第
１、第２および第３の締結要素と入力軸との間に動力取
出し用のギヤを設けることにより、簡単に外部への動力
取出しが可能となる。
ン型とし、そのダブルピニオンと噛み合うサンギヤを分
割し内径側へキャリヤの出力を伝達するように構成した
ので、サンギヤの内側を通る軸が減少して、サンギヤの
径を小さくすることができ、構成を全体としてコンパク
トにすることができるという効果を有する。さらに、第
１、第２および第３の締結要素と入力軸との間に動力取
出し用のギヤを設けることにより、簡単に外部への動力
取出しが可能となる。
【図１】本発明の第１の実施例を示すスケルトン図であ
る。
る。
【図２】第１の実施例における前進第１速変速段の回転
伝達経路を示す図である。
伝達経路を示す図である。
【図３】第１の実施例における前進第２速変速段の回転
伝達経路を示す図である。
伝達経路を示す図である。
【図４】第１の実施例における前進第３速変速段の回転
伝達経路を示す図である。
伝達経路を示す図である。
【図５】第１の実施例における前進第４速変速段の回転
伝達経路を示す図である。
伝達経路を示す図である。
【図６】第１の実施例における前進第５速変速段の回転
伝達経路を示す図である。
伝達経路を示す図である。
【図７】第１の実施例における後進段の回転伝達経路を
示す図である。
示す図である。
【図８】第１の実施例における歯車列の共線図である。
【図９】本発明の第２の実施例を示すスケルトン図であ
る。
る。
１ トランスミッションケース
２ 入力軸
３ 出力軸
４ 第１遊星歯車装置
４ｓ 第１サンギヤ
４ｓＦ フロントサンギヤ
４ｓＲ リアサンギヤ
４ｒ 第１リングギヤ
４ｃ 第１キャリヤ
４ｐ 第１ピニオン
４ｐ１ 第１歯車
４ｐ２ 第２歯車
５ 第２遊星歯車装置
５ｓ 第２サンギヤ
５ｒ 第２リングギヤ
５ｃ 第２キャリヤ
５ｐ 第２ピニオン
６ 第３遊星歯車装置
６ｓ 第３サンギヤ
６ｒ 第３リングギヤ
６ｃ 第３キャリヤ
６ｐ 第３ピニオン
７ ワンウエイクラッチ
８ 動力取り出し用のギヤ
Ｃ１〜Ｃ３ 第１クラッチ〜第３クラッチ
Ｂ１〜Ｂ３ 第１ブレーキ〜第３ブレーキ
Ｍ１〜Ｍ４ 第１回転メンバ〜第４回転メンバ
ａ〜ｇ 連結部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平２−118241（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−169156（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−96741（ＪＰ，Ａ)
特開 昭47−19268（ＪＰ，Ａ)
特開 昭50−64660（ＪＰ，Ａ)
特開 昭62−4633（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−316552（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−56747（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−176835（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−248745（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−245551（ＪＰ，Ａ)
特開 昭54−132058（ＪＰ，Ａ)
特開 昭47−23754（ＪＰ，Ａ)
実開 平１−132844（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F16H 3/00 - 3/78
Claims (3)
- 【請求項１】 トランスミッションケース内に、入力軸
から出力軸の間に順次第１、第２、第３の遊星歯車装置
を備え、複数の締結要素の選択作動により少なくとも前
進５速の変速段を得る自動変速機用歯車列において、前
記第１遊星歯車装置はサンギヤを分割し、その中間より
内径側へキャリヤの出力を可能とするとともに、そのサ
ンギヤと噛合うピニオンをロングピニオンとしたダブル
ピニオン型遊星歯車装置とし、前記第２遊星歯車装置
を、シングルピニオン型遊星歯車装置とし、前記第３遊
星歯車装置を、シングルピニオン型遊星歯車装置とし、
前記第１遊星歯車装置のリングギヤと第２遊星歯車装置
のリングギヤを連結して第１回転メンバとし、前記第１
遊星歯車装置のキャリヤと第３遊星歯車装置のリングギ
ヤを連結して第２回転メンバとし、前記第１遊星歯車装
置のサンギヤと第２遊星歯車装置のサンギヤと第３遊星
歯車装置のサンギヤとを連結して第３回転メンバとし、
前記第２遊星歯車装置のキャリヤを第４回転メンバと
し、前記第１回転メンバを第１締結要素で入力軸に結合
可能とするとともに、第４締結要素で固定可能とし、前
記第２回転メンバを第２締結要素で入力軸に結合可能と
し、前記第３回転メンバを第３締結要素で入力軸に結合
可能とするとともに、第５締結要素で固定可能とし、前
記第４回転メンバを第６締結要素で固定可能とし、前記
第３遊星歯車装置のキャリヤを出力軸に連結したことを
特徴とする自動変速機用歯車列。 - 【請求項２】 トランスミッションケース内に、入力
軸から出力軸の間に順次第１、第２、第３の遊星歯車装
置を備え、複数の締結要素の選択作動により少なくとも
前進５速の変速段を得る自動変速機用歯車列において、
前記第１遊星歯車装置のサンギヤを分割し、その中間よ
り内径側へキャリヤの出力を可能とするとともに、その
サンギヤと噛合うピニオンをロングピニオンとしたダブ
ルピニオン型遊星歯車装置とし、前記第２遊星歯車装置
を、シングル型遊星歯車装置とし、前記第３遊星歯車装
置を、シングル型遊星歯車装置とし、前記第１遊星歯車
装置のリングギヤと第２遊星歯車装置のリングギヤを連
結して第１回転メンバとし、前記第１遊星歯車装置のキ
ャリヤと第３遊星歯車装置のリングギヤを連結して第２
回転メンバとし、前記第１遊星歯車装置のサンギヤと第
２遊星歯車装置のサンギヤと第３遊星歯車装置のサンギ
ヤとを連結して第３回転メンバとし、前記第２遊星歯車
装置のキャリヤを第４回転メンバとし、前記第１回転メ
ンバを第１締結要素で入力軸に結合可能とするととも
に、第４締結要素で固定可能とし、前記第２回転メンバ
を第２締結要素で入力軸に結合可能とし、前記第３回転
メンバを第３締結要素で入力軸に結合可能とするととも
に、第５締結要素で固定可能とし、前記第４回転メンバ
を第６締結要素で固定可能とし、前記第３遊星歯車装置
のキャリヤを出力軸に連結し、前記第１、第２および第
３締結要素と入力軸との間に動力取出し用のギヤを設け
たことを特徴とする自動変速機用歯車列。 - 【請求項３】 前記第１、第２および第３の締結要素は
クラッチで構成され、前記第４締結要素が互いに並列に
設けられたワンウエイクラッチとブレーキとで構成さ
れ、第５および第６の締結要素はブレーキで構成されて
いることを特徴とする請求項１または２記載の自動変速
機用歯車列。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13375394A JP3521957B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動変速機用歯車列 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13375394A JP3521957B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動変速機用歯車列 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07317852A JPH07317852A (ja) | 1995-12-08 |
| JP3521957B2 true JP3521957B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=15112142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13375394A Expired - Fee Related JP3521957B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動変速機用歯車列 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3521957B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101903684B (zh) * | 2007-11-01 | 2015-04-29 | Nt咨询国际有限公司 | 变速器 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6194720B2 (ja) * | 2013-09-25 | 2017-09-13 | アイシン精機株式会社 | 変速装置 |
| JP6264804B2 (ja) * | 2013-09-25 | 2018-01-24 | アイシン精機株式会社 | 変速装置 |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP13375394A patent/JP3521957B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101903684B (zh) * | 2007-11-01 | 2015-04-29 | Nt咨询国际有限公司 | 变速器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07317852A (ja) | 1995-12-08 |
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