JPH08121499A - 伝動装置における同期装置 - Google Patents

伝動装置における同期装置

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JPH08121499A
JPH08121499A JP33207394A JP33207394A JPH08121499A JP H08121499 A JPH08121499 A JP H08121499A JP 33207394 A JP33207394 A JP 33207394A JP 33207394 A JP33207394 A JP 33207394A JP H08121499 A JPH08121499 A JP H08121499A
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JP
Japan
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ring
synchronizer
outer ring
clutch hub
boss portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP33207394A
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English (en)
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Masatoshi Adachi
昌俊 足立
Kazuhito Ikemoto
一仁 池本
Kenji Shimizu
健次 清水
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/0681Double cone synchromesh clutches

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同期装置の摩擦特性を安定させる。 【構成】 アウタリング17とミドルリング18とイン
ナリング19とを備えたトリプルコーン型の同期装置1
0において、アウタリング17がクラッチハブ12の外
ボス部の内周面に対向する面を有するとともに、前記ク
ラッチハブ12の前記外ボス部より内周側に、アウタリ
ング17側へ突出した突起部が形成され、さらにその突
起部の半径方向で外側の面に遊嵌する突部が前記アウタ
リング17に形成する。したがって、アウタリング17
は2点で支持されて、その傾動が規制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動力の伝達経路を変
える変速機や四輪駆動装置などの伝動装置における同期
装置に関し、特にシンクロナイザインナリングとシンク
ロナイザミドルリングとシンクロナイザアウタリングと
の三者を介してクラッチハブと被同期回転体との間でト
ルクを伝達するよう構成したトリプルコーン型の同期装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】3つのテーパコーンクラッチを備えたい
わゆるトリプルコーン型同期装置は、同期容量の極めて
大きな同期装置であり、例えば、実開平2−36630
号公報に記載されている。この同期装置では、変速機の
シャフト上に互いに相対回転可能に組付けられたクラッ
チハブと変速ギヤとの間に、シンクロナイザアウタリン
グ(以下、アウタリングという。)およびシンクロナイ
ザインナリング(以下、インナリングという。)が配置
され、これら両リングは前記クラッチハブに一体回転可
能に連結されている。また、これら両リング間にシンク
ロナイザミドルリング(以下、ミドルリングという。)
が前記変速ギヤと一体回転可能に配置されている。そし
て、これら3つのリングおよび前記ギヤの間のそれぞれ
にテーパコーンクラッチが形成されている。
【0003】図4は、この種のトリプルコーン型同期装
置の一例を模式化して示す図であり、回転軸1にスプラ
イン嵌合させたクラッチハブ2は、内ボス部と外ボス部
とを備えており、これらボス部の間にインナリング3お
よびミドルリング4ならびにアウタリング5の3本のシ
ンクロナイザリングが配置されており、これらのシンク
ロナイザリングは相互にテーパコーン部で係合する。ま
た、ギヤ6と一体のスプラインピース7がクラッチハブ
2に隣接して配置されており、このギヤ6は軸受8によ
って回転自在に支持されている。そして、ミドルリング
4は突起4aによってスプラインピース7に、一体回転
するように係合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のこの種
の同期装置においては、アウタリング5、ミドルリング
4およびインナリング3の3つのリングは相互に遊嵌さ
れているから、スプライン7側に押された場合、テーパ
面にガイドされて各々の軸芯が一致する。しかしながら
各リング3,4,5を、各々の軸芯が回転軸1の軸芯に
一致するように保持する手段は特にはないのであるか
ら、相対的な傾きによってテーパ面のいわゆる片当たり
が生じる場合がある。
【0005】例えば、アウタリング5はクラッチハブ2
の外ボス部の内側に配設されているから、その外ボス部
の内面で姿勢が規制されるが、外ボス部はアウタリング
5の軸線方向での一箇所に当接するのみであるから、ア
ウタリング5の傾きを規制することはできない。アウタ
リング5の他の部分がシフティングキー9やインナリン
グ3等に当接することもあるが、これらシフティングキ
ー9やインナリング3等は、クラッチハブ2に対して相
対移動するから、アウタリング5が外ボス部とシフティ
ングキー9あるいはインナリング3等との2箇所に当接
したとしても、その傾きを防止することはできない。
【0006】このように従来では、トリプルコーン型同
期装置におけるシンクロナイザリングの傾きを防止でき
ないため、テーパコーン部でのいわゆる片当りによっ
て、偏摩耗が生じ、同期不良や寿命の低下などの不都合
が生じるおそれが多分にあった。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、四輪駆動状態を設定する四輪駆動装置や手動変速
装置などの伝動装置おけるトリプルコーン型の同期装置
であって、そのアウタリングの傾きを減少させて、所定
の摩擦特性を長期に亘って維持できる同期装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、軸線方向に沿う円筒状の外
ボス部の外周面にハブスリーブをスプライン嵌合させた
クラッチハブと被同期回転体とが、同一軸線上に相対回
転可能に隣接して配置され、前記外ボス部の内周側にク
ラッチハブと共に回転するシンクロナイザアウタリング
が軸線方向に移動可能に遊嵌されるとともに、このシン
クロナイザアウタリングに選択的に摩擦係合しかつ前記
被同期回転体と共に回転するシンクロナイザミドルリン
グが前記シンクロナイザアウタリングの内周側に配置さ
れ、さらに前記クラッチハブと共に回転しかつ前記被同
期回転体およびシンクロナイザミドルリングに選択的に
摩擦係合するシンクロナイザインナリングが前記シンク
ロナイザミドルリングの内周側に配置された伝動装置に
おける同期装置において、前記シンクロナイザアウタリ
ングに前記外ボス部の内周面に対向する面が形成される
とともに、前記クラッチハブのうち外ボス部より内周側
の部分に、シンクロナイザアウタリング側へ突出した突
起部が形成され、さらにその突起部の半径方向で外側の
面に遊嵌する突部が前記シンクロナイザアウタリングに
形成されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記のように、シンクロナイザアウタリングが
前記外ボス部の内周面に対向する面を有するとともに、
前記クラッチハブのうち外ボス部より内周側に、シンク
ロナイザアウタリング側へ突出した突起部が形成され、
さらにその突起部の半径方向で外側の面に遊嵌する突部
が前記シンクロナイザアウタリングに形成されているの
で、同期時に、シンクロナイザアウタリングが傾斜しよ
うとすると、クラッチハブの外ボス部の内周面と、同じ
クラッチハブの内ボス部の外周側から突出した突起との
2箇所に係合することによって傾斜が規制される。
【0010】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本願発明に係る同期装置を使用した手
動変速機の要部を示す断面側面図、図2は、3つのシン
クロナイザリングを重ねた状態を示す正面図であり、こ
の図1および図2において、同期装置10は、シャフト
11上に設定された変速ギヤ21と一体回転するように
取り付けられている。同じくシャフト11上に、前記ク
ラッチハブ12の左側に隣接してスプラインピース13
が、スプライン嵌合等の手段によって、一体回転するよ
うに組り付けられている。そして、このスプラインピー
ス13の外周部にはスプライン歯13aが形成されると
ともに、その内周側にはボス部としてテーパコーン部1
3bが形成されている。
【0011】また、クラッチハブ12の外周には、ハブ
スリーブ14が変速機のシフト操作に連動して図1にお
いて左右方向へスライド可能なようにスプライン嵌合さ
れている。また、クラッチハブ12とハブスリーブ14
との間には、円周を3等分する位置にシフティングキー
15がそれぞれ組付けられている。そして、各シフティ
ングキー15は、クラッチハブ12の外周に形成された
凹溝(図示せず)に嵌装されるとともに、キースプリン
グ16によりハブスリーブ14側に弾性的に付勢され
て、図1において左右方向に摺動可能に設けられてい
る。
【0012】一方、前記スプラインピース13のテーパ
コーン部13bの外周には、アウタリング17とミドル
リング18とインナリング19との3個のシンクロナイ
ザリングが配設されている。前記アウタリング17は、
前記シフティングキー15を介してクラッチハブ12お
よびハブスリーブ14と共に回転するように設けられて
いる。さらに、テーパコーン部13bとアウタリング1
7との間には前記ミドルリング18とインナリング19
とが設けられている。そして、前記アウタリング17と
ミドルリング18とが、またミドルリング18とインナ
リング19とが、さらにインナリング19とテーパコー
ン部13bとが、それぞれクラッチ係合可能に配設され
ている。
【0013】また前記ミドルリング18については、そ
の円周方向の複数箇所に形成された突起18aを、前記
スプラインピース13の切欠部13cに係合させること
によって、スプラインピース13と共に一体回転するよ
うになっている。またインナリング19については、そ
の円周方向の複数箇所に形成された突起19aを、クラ
ッチハブ12の切欠部12aに係合させることで、クラ
ッチハブ12と一体回転するようになっている。
【0014】そして、前記アウタリング17は、断面が
L字形をなしかつ全体として環状を呈しており、さらに
その内周側には、シャフト11の軸芯と平行な方向に突
出する突起17aが複数設けられている。これらの突起
17aは、クラッチハブ12の内ボス部に形成されてい
る凸部12bの外周部に、図1において矢印Aの部分に
おいてそれぞれ半径方向でオーバラップし、中心軸線に
対して傾くことにより、凸部12bに係合するように設
けられている。また、この突起17aと凸部12bとの
重なり量pと、隙間qとが任意に設定できるように構成
されている。
【0015】また、アウタリング17の外周側部分は、
クラッチハブ12の外ボス部の内周面と、図1において
矢印Bの部分において近接配置されており、中心軸線に
対して傾くことにより係合するようになっている。した
がって、アウタリング17は、その両端の2箇所を支持
されて、シャフト11の軸線に対して垂直な面から逸脱
する方向への動きが規制された状態に配置されている。
【0016】なお、図1において符号nは、ミドルリン
グ18とクラッチハブ12の凸部12bとの間に形成さ
れる隙間量を示し、この隙間量nを、適切に設定するこ
とにより、ミドルリング18の傾きを小さくすることが
でき、アウタリング17およびインナリング19との摩
擦係合面の偏摩耗の防止および摩擦特性の安定を図るこ
とができる。また符号20は油路、図2において符号1
7bは、アウタリング17の外周部に形成されたキー溝
である。
【0017】つぎに上記のように構成された同期装置の
作用を図を参照して説明すると、エンジンの稼動時に、
運転者のシフト操作によってハブスリーブ14が、図1
の下半部に示されるように左方向にスライドすると、シ
フティングキー15がハブスリーブ14と一体的に同方
向へ移動し、シンクロナイザリングを構成するアウタリ
ング17をミドルリング18へ、ミドルリング18をイ
ンナリング19へ、インナリング19をスプラインピー
ス13のテーパコーン部13aへそれぞれ押圧する。こ
れにより、これら3つのリング17,18,19および
スプラインピース13の互いに対向するテーパ面がそれ
ぞれ摩擦係合し、その摩擦力によってトルクが伝達され
て同期が開始される。
【0018】この状態で、ハブスリーブ14が更にスラ
イドすると、シフティングキー15がハブスリーブ14
の凹溝から外れ、ハブスリーブ12はそのチャンファに
てアウタリング17のチャンファに当接して各リング1
7,18,19をスプラインピース13に強く押圧さ
せ、各リング17,18,19の各テーパ面の摩擦係合
力を高めて同期を完了させる。
【0019】この同期作動時に、アウタリング17とミ
ドルリング18とインナリング19との3つのリング
に、これらを相対的に傾ける作用が生じた場合、最も外
側に配設されているアウタリング17が、その外周部を
クラッチハブ12の外ボス部の内側部分に当接・係合さ
せるとともに、その内周部の複数の突起17aを、クラ
ッチハブ12の内ボス部の外側の凸部12bにそれぞれ
当接・係合させることによって傾動が規制されるので、
このアウタリング17は、その軸芯をシャフト11の軸
芯にほぼ一致させた状態に維持される。その結果、この
アウタリング17に隣接するミドルリング18およびそ
の内側のインナリング19もそれぞれ傾動が規制される
ため、各リング17,18,19のそれぞれの傾きが規
制されることによって、いわゆる片当たりやそれに伴う
偏摩耗が防止され、安定した摩擦特性を維持することが
できる。
【0020】また、上記のように構成することによって
本実施例では、アウタリング17の突起17aをスプラ
インピース13の後端面より後方に延在させ、クラッチ
ハブ12の突起12bと重なる部分を設けることによ
り、軸中心より油路20を経由して供給されるオイルを
前記突起12bにより受け止めて、アウタリング17の
クラッチ係合するテーパ面へのオイル供給を効率よく行
うことができる。
【0021】また、ミドルリング18とクラッチハブ1
2の突起12bとにより形成される隙間量nを任意に設
定することにより、ミドルリング18の傾きを小さくす
ることが可能となり、テーパ面の偏摩耗の防止や、摩擦
特性の安定を図ることができる。さらに、クラッチハブ
12に突起12bを設けることで、従来においてはアウ
タリング17とシフティングキー15とを介してクラッ
チハブ12と結合されていたインナリング19を、直接
クラッチハブ12と結合することができるようになり、
アウタリング17の形状を簡素化し、成形性を向上する
ことができる。
【0022】上記の実施例では、この発明を手動変速機
の同期装置に適用した例を示したが、この発明は他の伝
動装置における同期装置にも適用することができる。図
3は四輪駆動トランスファの同期装置にこの発明を適用
した例を示しており、変速機の出力軸(それぞれ図示せ
ず)からトルクを伝達されるシャフト11には、前輪側
にトルクを分配するためのドライブスプロケット30が
軸受31を介して回転自在に取り付けられている。この
ドライブスプロケット30は、シャフト11の外周面に
沿って軸線方向に延びたボス部32を備えており、その
ボス部32の外周面にクラッチハブ12がスプライン嵌
合されている。
【0023】またシャフト11の外周面のうち前記ボス
部32の端部に隣接する位置に、スプラインピース13
がスプライン嵌合されている。そして前記ドライブスプ
ロケット30にサイレントチェーン33が巻き掛けら
れ、このサイレントチェーン33によってドリブンスプ
ロケットを経て前輪側のドライブシャフト(それぞれ図
示せず)にトルクを分配するようになっている。なお、
他の構成は図1に示す構成と同様であるから、図3に図
1と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0024】図3の上半分は、ハブスリーブ14がスプ
ラインピース13から離れているいわゆる非連結状態を
示しており、動力はシャフト11からドライブスプロケ
ット30には伝達されていない。すなわち二輪駆動状態
である。また図3の下半分は、ハブスリーブ14がスプ
ラインピース13に係合しているいわゆる連結状態を示
している。この連結状態への非連結状態からの切換え
は、前述した実施例におけると同様に、ハブスリーブ1
4を図示しないシフトフォークによって図3の左方向に
移動させることにより行う。その場合、各リング17,
18,19が各々のテーパ面で摩擦接触し、その係合力
を次第に高めて同期が行われる。
【0025】この同期作動時に、アウタリング17とミ
ドルリング18とインナリング19との3つのリング
に、これらを相対的に傾ける作用が生じた場合、最も外
側に配設されているアウタリング17が、その外周部を
クラッチハブ12の外ボス部の内側部分に当接・係合さ
せるとともに、その内周部の複数の突起17aを、クラ
ッチハブ12の内ボス部の外側の凸部12bにそれぞれ
当接・係合させることによって傾動が規制されるので、
このアウタリング17は、その軸芯をシャフト11の軸
芯にほぼ一致させた状態に維持される。その結果、この
アウタリング17に隣接するミドルリング18およびそ
の内側のインナリング19もそれぞれ傾動が規制される
ため、各リング17,18,19のそれぞれの傾きが規
制されることによって、いわゆる片当たりやそれに伴う
偏摩耗が防止され、安定した摩擦特性を維持することが
できる。すなわち四輪駆動と二輪駆動との切換え操作性
を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明による同期
装置は、アウタシンクロナイザリングの両端部を、単一
部材で形成されたクラッチハブの外ボス内側部と、内ボ
ス突起の外側部とにそれぞれ係合させて傾きを規制した
ので、同期時にアウタシンクロナイザリングの傾きを規
制でき、その結果、偏摩耗を防止して摩擦特性の安定化
を図ることができる。また、摩耗が生じたとしても、ア
ウタシンクロナイザリングが2点で支持されて傾かない
ため、長期に亘って円滑な切換え操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の同期装置を示す変速機の
要部断面図である。
【図2】3個のリングを重ねた状態の正面図である。
【図3】この発明を四輪駆動トランスファの同期装置に
適用した例を示す要部断面図である。
【図4】従来の同期装置の模式図である。
【符号の説明】
10 同期装置 11 シャフト 12 クラッチハブ 12b 凸部 13 スプラインピース 14 ハブスリーブ 15 シフティングキー 17 アウタリング 17a 突起 17b キー溝 18 ミドルリング 19 インナリング 21 変速ギヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に沿う円筒状の外ボス部の外周
    面にハブスリーブをスプライン嵌合させたクラッチハブ
    と被同期回転体とが、同一軸線上に相対回転可能に隣接
    して配置され、前記外ボス部の内周側にクラッチハブと
    共に回転するシンクロナイザアウタリングが軸線方向に
    移動可能に遊嵌されるとともに、このシンクロナイザア
    ウタリングに選択的に摩擦係合しかつ前記被同期回転体
    と共に回転するシンクロナイザミドルリングが前記シン
    クロナイザアウタリングの内周側に配置され、さらに前
    記クラッチハブと共に回転しかつ前記被同期回転体およ
    びシンクロナイザミドルリングに選択的に摩擦係合する
    シンクロナイザインナリングが前記シンクロナイザミド
    ルリングの内周側に配置された伝動装置における同期装
    置において、 前記シンクロナイザアウタリングに前記外ボス部の内周
    面に対向する面が形成されるとともに、前記クラッチハ
    ブのうち外ボス部より内周側の部分に、シンクロナイザ
    アウタリング側へ突出した突起部が形成され、さらにそ
    の突起部の半径方向で外側の面に遊嵌する突部が前記シ
    ンクロナイザアウタリングに形成されていることを特徴
    とする伝動装置における同期装置。
JP33207394A 1994-08-29 1994-12-12 伝動装置における同期装置 Pending JPH08121499A (ja)

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JP6-226076 1994-08-29
JP22607694 1994-08-29
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085422A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Aisin Ai Co Ltd シンクロメッシュ機構
CN104265793A (zh) * 2014-09-19 2015-01-07 浙江万里扬变速器股份有限公司 一种短行程双锥面锁环式同步器
CN106402189A (zh) * 2016-11-23 2017-02-15 浙江万里扬股份有限公司 同步器及变速箱

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